JPH10239489A - 混合酸化物燃料輸送容器及び燃料輸送方法 - Google Patents

混合酸化物燃料輸送容器及び燃料輸送方法

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JPH10239489A
JPH10239489A JP9045211A JP4521197A JPH10239489A JP H10239489 A JPH10239489 A JP H10239489A JP 9045211 A JP9045211 A JP 9045211A JP 4521197 A JP4521197 A JP 4521197A JP H10239489 A JPH10239489 A JP H10239489A
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弘泰 吉沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で空間占有率が小さく高温下での信頼性に
優れた固縛装置を設けて、固縛作業が容易で多数の新燃
料体が収納できるコンパクトで省力化が可能なMOX燃
料輸送容器及び燃料輸送方法を提供する。 【解決手段】MOX燃料輸送容器及び燃料輸送方法が、
MOX燃料体を断面が四角形状の燃料保護容器4に収容
し、各バスケット孔2に収納して輸送する燃料輸送容器
に、燃料輸送容器を輸送状態の水平にしたときに各バス
ケット孔2の断面の一辺が水平よりおよそ45度傾斜し
て、各燃料保護容器4がそれぞれV字型のバスケット孔
壁3で自重を支持すると共に、上側二つの外面とバスケ
ット孔壁3との間でバスケット孔2内における燃料保護
容器4の動きを拘束する固縛装置5を設けて、燃料保護
容器4を固縛した状態で輸送することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽水炉用新燃料の
輸送に係り、特に混合酸化物の新燃料体を収容した燃料
保護容器を燃料輸送容器に収納して輸送するための混合
酸化物燃料輸送容器及び燃料輸送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】軽水炉用燃料を輸送する際に振動が加わ
ることは、新燃料の場合では金属接触部の摩耗の原因と
なることがあるが、使用済み燃料においては、再処理及
び廃棄物処理等が行われることから、輸送中に生じた多
少の摩耗については問題とならない。従って、使用済み
燃料の輸送容器においては、特別な振動対策の必要はな
く、安全に収納して輸送できれば良いために、構造的に
も比較的簡易で多数の使用済み燃料体が収納できる大容
量でコンパクトな燃料輸送容器が使用されている。
【0003】これに対して例えば、混合酸化物(Mixed-
Oxide ,以下、MOXと略称する)燃料における新燃料
体の輸送容器では、移送先で原子炉に装荷して運転を実
施することから新燃料体に傷を付けることは、新燃料体
の信頼性維持の観点から振動防止対策が必要である。従
って、新燃料体または新燃料体を収容した燃料保護容器
を燃料輸送容器の収納室であるバスケットに収納した後
に、何らかの方法で燃料保護容器を固縛する必要があ
る。
【0004】この場合に、新燃料体の長さが約4mと長
いために、両端のみを固縛したのでは不十分で、長手方
向の中間部においても固縛することが必要であり、従っ
て、特別な固縛装置が必要となる。基本的には燃料保護
容器毎に固縛装置が必要であるが、従来技術で考えられ
る各種の固縛装置を想定した場合、この固縛装置の占め
る空間の割合が大きくなり、コンパクトで大容量の燃料
輸送容器を開発する一大阻害要因となっていた。
【0005】また、従来は沸騰水型原子炉燃料体を6
体、あるいは加圧水型原子炉燃料体の2体を収納できる
燃料輸送容器等があるが、前記した理由により使用済み
燃料輸送容器に匹敵するような大容量でコンパクトな新
燃料の輸送容器は開発されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】新燃料用で大容量輸送
容器の開発における第1の課題は、一大阻害要因になっ
ていた空間占有率の小さい固縛装置がないという点であ
る。第2の課題は、ウラン燃料体とは別のMOX燃料体
の場合には、燃料体が発熱性を有し容器内が高温になる
ために、この高温下での固縛装置の信頼性が問題となる
点である。
【0007】第3の課題は、省力化の問題で、燃料輸送
容器に多数収納した燃料保護容器をそれぞれ燃料輸送容
器に固縛したのでは、多大な人力と時間を費やすことか
ら、できるだけ省力化が望まれるという点である。
【0008】本発明の目的とするところは、小型で空間
占有率が小さく高温下での信頼性に優れた固縛装置を設
けて、固縛作業が容易で多数の新燃料体が収納できるコ
ンパクトで省力化が可能なMOX燃料輸送容器及び燃料
輸送方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明に係るMOX燃料輸送容器は、MO
X燃料体を断面が四角形状の燃料保護容器に収容すると
共に燃料輸送容器のバスケットに収納して輸送する燃料
輸送容器において、前記燃料輸送容器を水平にしたとき
に各バスケット孔断面の一辺が水平よりおよそ45度傾斜
して、各燃料保護容器がそれぞれV字型のバスケット孔
壁で自重を支持されると共に、上側二つの外面とバスケ
ット孔壁との間でバスケット孔内における燃料保護容器
の動きを拘束する固縛装置を設けたことを特徴とする。
【0010】各バスケット孔に収納された多数の燃料保
護容器は、それぞれV字型のバスケット孔壁で自重が分
散して支持されると共に左右移動が規制される。さらに
固縛装置により上側への動きが拘束されてバスケット孔
に固縛される。
【0011】請求項2記載の発明に係るMOX燃料輸送
容器は、請求項1において各燃料保護容器上側二つの外
面とバスケット孔壁との間で燃料保護容器の動きを拘束
する固縛装置が、各バスケット孔において収納された燃
料保護容器の上側二つの外面とバスケット孔壁との間に
介在してバネ部材等からなり、燃料保護容器の上側二つ
の外面または上側二つのバスケット孔壁に設けたことを
特徴とする。
【0012】各バスケット孔に収納された多数の燃料保
護容器は、それぞれV字型のバスケット孔壁で自重が分
散して支持されると共に左右移動が規制される。さらに
上側より空間占有率の小さい固縛装置により動きが拘束
されて、バスケット孔に固縛される。
【0013】請求項3記載の発明に係る燃料輸送方法
は、MOX燃料体を燃料保護容器に収容する工程と、前
記燃料体を収容した燃料保護容器を燃料輸送容器のバス
ケットに収納すると共に前記燃料保護容器をバスケット
に固縛する燃料輸送容器への装荷工程と、前記燃料輸送
容器を横置き状態にして輸送手段により移送する移送工
程とからなる燃料輸送方法において、前記装荷工程が、
燃料輸送容器を水平にしたときに各バスケット孔断面の
一辺が水平よりおよそ45度傾斜して、上側二つのバスケ
ット孔壁と収納される燃料保護容器の外面との間で燃料
保護容器の動きを拘束する固縛装置を設けた燃料輸送容
器のバスケットに燃料保護容器を収納して装荷するもの
であり、前記移送工程では、燃料体を収容した燃料保護
容器が自重をV字型のバスケット孔壁で支持されると共
に、上外面とバスケット孔壁との間を固縛装置によりバ
スケット孔内での動きが拘束された状態で移送すること
を特徴とする。
【0014】燃料輸送容器をバスケット孔に収納するこ
とにより多数の燃料保護容器が、それぞれV字型のバス
ケット孔壁で自重が分散して支持されると共に、左右移
動が規制される。さらに各固縛装置により上側への動き
が拘束されてバスケット孔に固縛されることから、収納
と同時に固縛が行われて装荷工程が簡易で作業効率が高
い。従って、移送に際しても燃料輸送容器はバスケット
孔内にて、固縛装置により動きを拘束された状態で輸送
が行われる。
【0015】請求項4記載の発明に係るMOX燃料輸送
容器は、MOX燃料体を断面が四角形状の燃料保護容器
に収容すると共に燃料輸送容器のバスケットに収納して
輸送する燃料輸送容器において、前記燃料輸送容器を水
平にしたときに各バスケット孔断面の一辺が水平よりお
よそ45度傾斜して、各燃料保護容器がV字型のバスケッ
ト孔壁で自重を支持すると共に、前記燃料輸送容器のバ
スケットで長手方向の少なくとも一箇所以上に設けた前
記バスケット孔と同配列の孔を有する格子板とこの格子
板をバスケット孔断面の対角方向に移動させる駆動機構
とからなり、前記駆動機構で駆動された格子板により燃
料保護容器を固縛して各バスケット孔内における燃料保
護容器の動きを拘束する固縛装置を設けたことを特徴と
する。
【0016】各バスケット孔に収納された多数の燃料保
護容器は、それぞれV字型のバスケット孔壁で自重が分
散して支持されると共に左右移動が規制され、さらに、
固縛装置を操作することにより、固縛装置の格子板が全
燃料保護容器に対して同時にバスケット孔内での動きを
拘束することにより固縛される。
【0017】請求項5記載の発明に係る燃料輸送方法
は、MOX燃料体を燃料保護容器に収容する工程と、前
記燃料体を収容した燃料保護容器を燃料輸送容器のバス
ケットに収納すると共に前記燃料保護容器をバスケット
に固縛する燃料輸送容器への装荷工程と、前記燃料輸送
容器を横置き状態にして輸送手段により移送する移送工
程とからなる燃料輸送方法において、前記装荷工程が、
燃料輸送容器を水平にしたときに各バスケット孔断面の
一辺が水平よりおよそ45度傾斜して、前記燃料保護容器
の上方を向いた外面を固縛する固縛装置を設けたバスケ
ットに全燃料保護容器を収納して、固縛装置の駆動装置
により前記格子板をバスケット孔断面の対角方向に移動
させて燃料保護容器をそれぞれのバスケット孔壁に固縛
するものであり、前記移送工程は、前記燃料保護容器の
自重をV字型のバスケット孔壁で自重を支持すると共
に、燃料保護容器は上方を向いた外面を固縛装置の格子
板により固縛されてバスケット孔内における動きが拘束
された状態で移送することを特徴とする。
【0018】バスケット孔に収納された多数の燃料保護
容器は、それぞれV字型のバスケット孔壁で自重が分散
して支持されると共に、左右移動が規制される。さら
に、固縛装置を操作することにより、固縛装置の格子板
が全燃料保護容器に対し、バスケット孔内での動きを拘
束して、バスケット孔に固縛することから、装荷工程に
おける固縛作業が簡易で作業効率が高い。従って、移送
工程においても燃料輸送容器はバスケット孔内にて、固
縛装置により動きが拘束された状態で輸送が行われる。
【0019】請求項6記載の発明に係るMOX燃料輸送
容器は、MOX燃料体を断面が四角形状の燃料保護容器
に収容すると共に燃料輸送容器のバスケットに収納して
輸送する燃料輸送容器において、前記燃料輸送容器を水
平にしたときに前記バスケット孔断面の一辺が水平とな
るバスケット孔を有するバスケットの上向きバスケット
孔壁で前記燃料保護容器の自重を支持すると共に、前記
燃料輸送容器のバスケットで長手方向の少なくとも一箇
所以上に設けた前記バスケット孔と同配列の孔を有する
格子板とこの格子板をバスケット孔断面の対角方向に移
動させる駆動装置とからなり前記駆動装置で駆動された
格子板により燃料保護容器をバスケット孔壁に固縛して
各バスケット孔内における燃料保護容器の動きを拘束す
る固縛装置を設けたことを特徴とする。
【0020】バスケット孔内に収納された多数の燃料保
護容器は、それぞれ平面状のバスケット孔壁で自重が支
持され、さらに、固縛装置を操作することにより、格子
板が対角方向に移動して、全燃料保護容器のバスケット
孔内での動きを同時に拘束してバスケット孔に固縛す
る。
【0021】請求項7記載の発明に係るMOX燃料輸送
容器は、請求項4又は6において固縛装置の駆動装置
が、少なくても一つ以上の格子板に対して各格子板の構
造的に対称となる2箇所に対角方向に移動させる2系統
の駆動機構をバスケットの先端部に設けると共に、一つ
の締め付け力調整用軸を前記2系統の駆動機構に連結し
て前記少なくても一つ以上の格子板を同時に駆動するこ
とにより同一変位量で前記格子板を移動させて燃料保護
容器をバスケット孔壁に固縛することを特徴とする。
【0022】固縛装置の格子板は多数のバスケット孔と
同じ配列の孔があり、輸送状態のときには一辺が水平よ
りおよそ45度傾斜されることから、格子板を安定に移動
させるために対称に設けた2系統の駆動機構を同時に操
作する必要がある。
【0023】これには、バスケットの長手方向に配置し
た複数の格子板で各2系統の駆動機構と連結した、バス
ケット先端部の一つの締め付け力調整用軸を操作するこ
とにより、前記複数の格子板で各2系統の駆動機構を同
時に同じ回転数だけ駆動することにより、全格子板は同
時に同じ方向に同一変位量だけ移動する。これにより、
バスケット孔内の全燃料保護容器を同時に適切な拘束力
により固縛すことができる。
【0024】請求項8記載の発明に係る燃料輸送方法
は、MOX燃料体を燃料保護容器に収容する工程と、前
記燃料体を収容した燃料保護容器を燃料輸送容器のバス
ケットに収納すると共に前記燃料保護容器をバスケット
に固縛する燃料輸送容器への装荷工程と、前記燃料輸送
容器を横置き状態にして輸送手段により移送する移送工
程とからなる燃料輸送方法において、前記装荷工程が、
燃料輸送容器を水平にしたときに各バスケット孔断面の
一辺が水平となるバスケットに全燃料保護容器を収納し
て、バスケットの長手方向の少なくとも一箇所以上に設
けたバスケット孔と同配列の孔を有する格子板をバスケ
ット孔断面の対角方向に駆動装置により移動させて、全
燃料保護容器をそれぞれのバスケット孔壁に同時に固縛
するものであり、前記移送工程では、前記燃料保護容器
がバスケットの上向きバスケット孔壁及び一側面に前記
格子板により固縛されてバスケット孔内での動きが拘束
されている状態で移送することを特徴とする。
【0025】装荷工程では、バスケット孔に収納された
多数の燃料保護容器は、それぞれ平面状のバスケット孔
壁で自重が支持され、さらに、固縛装置を操作すること
により、格子板が対角方向に移動して、全燃料保護容器
のバスケット孔内での動きを同時に拘束してバスケット
孔に固縛する。これにより、装荷工程における固縛作業
が簡易で作業効率が高く、また、移送工程においても、
燃料輸送容器はバスケット孔内にて、固縛装置により動
きが拘束された状態で輸送が行われる。
【0026】請求項9記載の発明に係る燃料輸送方法
は、請求項5又は8において燃料保護容器の燃料輸送容
器への装荷工程が、固縛装置における対称となる2箇所
で格子板を対角方向に移動させるために、バスケット先
端部に設けた一つの締め付け力調整用軸により2系統の
駆動機構を同時に操作して格子板を同時に同一変位量で
移動することにより燃料保護容器をバスケット孔壁に固
縛する駆動装置を備えた燃料輸送容器のバスケットに全
燃料保護容器を収納した後に、前記駆動装置の締め付け
力調整用軸により駆動機構を介して格子板により同時に
全燃料保護容器をバスケット孔壁に固縛するものである
ことを特徴とする。
【0027】装荷工程において、バスケット孔内の多数
の燃料保護容器は、それぞれV字型のバスケット孔壁で
自重が分散して支持されると共に、左右移動が規制さ
れ、さらに、固縛装置の格子板により全燃料保護容器の
動きが同時に拘束される。この際に、バスケット先端部
の一つの締め付け力調整用軸を操作することにより、バ
スケットの長手方向に配置した各2系統で複数の駆動機
構を介して全格子板を同時に、同じ変位量だけ移動でき
るので、バスケット孔内の全燃料保護容器は同時に適切
な拘束力により固縛される。
【0028】これにより、装荷工程における固縛作業が
簡易で作業効率が高く、また、移送工程においても、燃
料輸送容器はバスケット孔内にて、固縛装置により動き
を適切に拘束された状態にいて輸送が行われる。
【0029】請求項10記載の発明に係るMOX燃料輸送
容器は、請求項4又は6においてバスケット孔内におけ
る燃料保護容器の動きを拘束する固縛装置が、燃料輸送
容器のバスケットにおいて長手方向の少なくとも一箇所
以上に前記バスケット孔と同配列の孔を有する2枚一組
の格子板を近接して配置すると共に、各格子板にバスケ
ット孔断面の一辺の方向に移動させる駆動装置を設置し
てそれぞれの組で各格子板を互いに直交方向に移動する
ことにより全燃料保護容器をそれぞれのバスケット孔壁
に固縛することを特徴とする。
【0030】バスケット孔に収納された多数の燃料保護
容器は、それぞれV字型または平面状のバスケット孔壁
で自重が支持され、さらに、固縛装置を操作することに
より、近接した2つの格子板が互いに直交方向に移動し
て、全燃料保護容器のバスケット孔内での動きを同時に
拘束してバスケット孔に固縛する。
【0031】請求項11記載の発明に係る燃料輸送方法
は、請求項5又は8において燃料保護容器の燃料輸送容
器への装荷工程が、全燃料保護容器をバスケットに収納
した後にバスケットの長手方向の一箇所または複数箇所
に設置されたバスケット孔と同配列の孔を有する2枚の
格子板のうちで、一方の格子板をバスケット孔断面の一
辺の方向に駆動装置により移動させ、他方の格子板をこ
れと直交方向に駆動することにより、全燃料保護容器を
各バスケット孔壁に固縛するものであり、前記移送工程
では、燃料保護容器はバスケット孔壁で自重が支持され
ると共に、燃料保護容器の上外面で前記2種の格子板に
より下方と側方に固縛されてバスケット孔内での動きを
拘束されている状態で移送されることを特徴とする。
【0032】装荷工程では、バスケット孔に収納された
多数の燃料保護容器は、それぞれV字型又は平面状のバ
スケット孔壁で自重が支持され、さらに、固縛装置を操
作することにより、近接した2つの格子板が互いに直交
方向に移動して、全燃料保護容器のバスケット孔内での
動きを同時に拘束してバスケット孔に固縛する。これに
より、装荷工程における固縛作業が簡易で作業効率が高
く、また、移送工程においても、燃料輸送容器はバスケ
ット孔内にて、固縛装置により動きが拘束された状態で
輸送が行われる。
【0033】請求項12記載の発明に係るMOX燃料輸送
容器は、MOX燃料体を断面が四角形状の燃料保護容器
に収容すると共に燃料輸送容器のバスケットに収納して
輸送する燃料輸送容器において、前記4体のMOX燃料
体を一括して収容した燃料保護容器を収納するバスケッ
ト孔を設けたことを特徴とする。
【0034】燃料輸送容器のバスケットに、4体のMO
X燃料体を一括して収容した大型の燃料保護容器を収納
するバスケット孔を設けることにより、必要断面が小さ
く従って、バスケットのコンパクト化と、収納する燃料
体数を増加させることにより大容量化ができる。
【0035】請求項13記載の発明に係る燃料輸送方法
は、MOX燃料体を燃料保護容器に収容する工程と、前
記燃料体を収容した燃料保護容器を燃料輸送容器のバス
ケットに収納すると共に前記燃料保護容器をバスケット
に固縛する燃料輸送容器への装荷工程と、前記燃料輸送
容器を横置き状態にして輸送手段により移送する移送工
程とからなる燃料輸送方法において、前記収容工程が、
4体の燃料体を一括して収容する燃料保護容器等に燃料
体を収容するものであり、前記装荷工程では、前記全燃
料保護容器を燃料輸送容器の各バスケット孔内に収納し
てに装荷することを特徴とする。
【0036】装荷工程では、燃料輸送容器の大容量化に
より、バスケット孔に4体のMOX燃料体を一括して収
容した大型の燃料保護容器を収納することで、収納効率
が向上する。また移送工程においては、燃料輸送容器の
コンパクト化により、輸送荷姿が小さくなり、輸送作業
と共に輸送機器や施設等の小形化により輸送効率が向上
する。
【0037】請求項14記載の発明に係るMOX燃料輸送
容器は、断面が四角形状の燃料保護容器を収納するバス
ケット孔を有する燃料輸送容器において、前記バスケッ
ト孔の奥部で隣り合う二面の孔壁に突出したテーパ部を
設けると共に、前記燃料保護容器の外面でバスケット孔
に収納した際に当該バスケット孔開口端の内部近傍位置
で隣り合う二面にテーパ部を突出させたことを特徴とす
る。
【0038】燃料保護容器をバスケット孔に挿入した際
に、バスケット及び燃料保護容器のテーパ部により、バ
スケット孔内における燃料保護容器の位置決めが容易に
行われることから、バスケット孔内における燃料保護容
器の自重の支持や、拘束作業が適切に行われる。
【0039】請求項15記載の発明に係る燃料輸送方法
は、MOX燃料体を燃料保護容器に収容する工程と、前
記燃料体を収容した燃料保護容器を燃料輸送容器のバス
ケットに収納すると共に前記燃料保護容器をバスケット
に固縛する燃料輸送容器への装荷工程と、前記燃料輸送
容器を横置き状態にして輸送手段により移送する移送工
程とからなる燃料輸送方法において、前記装荷工程が、
燃料輸送容器を垂直状態としたバスケット孔に対して、
バスケット孔奥部で隣り合う二面の孔壁に設けたテーパ
部と燃料保護容器の外面で隣り合う二面に突出させたテ
ーパ部の位置を一致させた燃料保護容器を収納すること
により、前記バスケット孔及び燃料保護容器のテーパ部
により燃料保護容器をバスケット孔壁の隣り合う二面に
接するように位置決めされるものであり、前記移送工程
では、前記燃料保護容器を横置き状態にしてバスケット
孔及び燃料保護容器のテーパ部により燃料保護容器をバ
スケット孔壁の二面と接する位置決めされた状態で移送
することを特徴とする。
【0040】装荷工程では、バスケット孔へ燃料保護容
器を挿入することにより、バスケット孔内の所定位置へ
の燃料保護容器の位置決めが行われて、バスケット孔に
おける燃料保護容器の自重の支持や、拘束作業も容易で
ある。これにより、装荷工程における固縛作業が簡易で
作業効率が高い。また、移送工程においても燃料輸送容
器は、バスケット孔内での動きが固縛装置により拘束さ
れた状態で輸送が行われる。
【0041】請求項16記載の発明に係るMOX燃料輸送
容器は、燃料輸送容器のバスケット孔開口端にバスケッ
ト孔と同一配列の孔を有する固縛装置である固定板を脱
着自在に設けると共に、当該バスケット孔に収納される
燃料保護容器の外面で前記バスケット孔開口端位置に前
記固定板により押し付けられて固縛される突出部を設け
たことを特徴とする。
【0042】バスケット孔に挿入した全燃料保護容器に
おける突出部が、バスケット孔の開口端に固定した固定
板により押し付けられることにより固縛されて、バスケ
ット孔内での動きが拘束される。
【0043】請求項17記載の発明に係る燃料輸送方法
は、MOX燃料体を燃料保護容器に収容する工程と、前
記燃料体を収容した燃料保護容器を燃料輸送容器のバス
ケットに収納すると共に前記燃料保護容器をバスケット
に固縛する燃料輸送容器への装荷工程と、前記燃料輸送
容器を横置き状態にして輸送手段により移送する移送工
程とからなる燃料輸送方法において、前記装荷工程が、
外面に突出部を設けた全燃料保護容器を燃料輸送容器の
バスケット孔内に挿入後に、バスケット孔と同一配列の
孔を有する固縛装置である固定板をバスケット孔開口端
に固定することにより、前記燃料保護容器の外面に設け
た突出部を直接または緩衝材を介して押し付けて全燃料
保護容器を固縛するものであり、前記移送工程では、バ
スケット孔に収納された全燃料保護容器が長手方向及び
長手方向と直交する方向の動きを拘束された状態で移送
されることを特徴とする。
【0044】装荷工程では、全燃料保護容器をバスケッ
ト孔に挿入した後に、バスケット孔の開口端に固定板を
固定することで、全燃料保護容器はその突出部において
バスケットに固縛されて、バスケット孔内での動きが拘
束される。また、移送工程においても燃料輸送容器は、
バスケット孔内での動きが固縛装置により拘束された状
態で輸送が行われる。
【0045】請求項18記載の発明に係る燃料輸送方法
は、請求項17において燃料保護容器の燃料輸送容器への
装荷工程が、前記外面に突出部を設けた燃料保護容器を
バスケット孔に収納した後に、前記突出部を固定板で押
し付けて固定ボルトにより固定することにより固縛する
と共に、前記固定ボルトの落下がボルト落下防止具によ
り防止されていることを特徴とする。
【0046】装荷工程では、固定ボルトで固定板をバス
ケット孔開口端に固定して燃料保護容器板を固縛する
が、この作業中に固定ボルトが固定板から離脱して落下
することがない。また、移送工程においても固定ボルト
が、固定板から離脱して落下することなく輸送が行われ
る。
【0047】請求項19記載の発明に係るMOX燃料輸送
容器は、請求項16において燃料輸送容器のバスケット孔
開口端に脱着自在に設けるバスケット孔と同一配列の孔
を有する固縛装置である固定板と、この固定板で押し付
けられる当該バスケット孔に収納される燃料保護容器の
外面に設けた突出部との間に緩衝材を介挿したことを特
徴とする。
【0048】燃料保護容器は、突出部を緩衝材を介して
固定板により押し付けられ、バスケットに固縛されてい
るので、外形寸法の不均一にも容易に対応し、全燃料保
護容器に対してほぼ均等な拘束力により固縛する。従っ
て、装荷工程及び移送工程においても安定した固縛状態
で輸送される。
【0049】請求項20記載の発明に係るMOX燃料輸送
容器は、請求項16又は19において燃料輸送容器のバスケ
ット孔開口端に固定するバスケット孔と同一配列の孔を
有する固縛装置である固定板にボルト落下防止具を設け
たことを特徴とする。
【0050】バスケット孔開口端に固定板を固定する固
定ボルトは、ボルト落下防止具により固定板に対して軸
方向で所定距離自由に取り付けられていることから、締
め付けまたは緩め作業と緩みに際して、固定ボルトが固
定板より離脱して落下することがない。
【0051】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に付いて図
面を参照して説明する。第1実施の形態は請求項1乃至
請求項3に係り、図1(a)の正面図と(b)の図1
(a)におけるA−A線に沿った矢視断面図に示すよう
に、燃料輸送容器のバスケット1は、断面が四角形状で
長い多数のバスケット孔2を有していて、この燃料輸送
容器を水平にしたときにバスケット孔2の断面の一辺が
水平面に対しておよそ45度傾斜している。
【0052】多数の燃料保護容器4は、それぞれ各バス
ケット孔2に収納されて、上方を向いたV字型で二つの
バスケット孔壁3により自重が支えられており、この燃
料保護容器4の上側二つの外面と、下方を向いた二つの
バスケット孔壁3の間には一定の隙間が存在する。さら
に前記隙間に介在させて、バスケット孔壁3あるいは燃
料保護容器4の外面に当接または押圧して固縛する固縛
装置5が、長手方向の複数箇所に設置されている。
【0053】この固縛装置5としては、小型でバネ部材
あるいは滑り易い形状の突起部材、または回転するロー
ラー等をバスケット孔2に収納する燃料保護容器4の上
側二つの外面に設けた構成としている。なお、この固縛
装置5は、燃料保護容器4を収納するバスケット孔壁3
に設けても良く。さらに、下記他の実施の形態及び第2
実施の形態以降に示す固縛装置を採用しても良い。
【0054】本第1実施の形態の他の実施の形態として
は、図2の正面図に示すように燃料輸送容器のバスケッ
ト6は、断面が四角形状で多数の長箱または角筒7を所
定間隔でほぼ四角形に配列して、これらを図示されてい
ない結合部材により結合して円柱状に組み立てている。
この場合に長箱または角筒7の内部がバスケット孔2
で、長箱または角筒7の板がバスケット孔壁3に相当す
る。
【0055】各バスケット孔2の断面の一辺は、燃料輸
送容器を水平にしたときに水平面に対しておよそ45度傾
斜しており、バスケット孔2に収納した燃料保護容器4
は下側二つの外面で、バスケット孔壁3のV字型で上方
を向いた二つの面において支持される。また長手方向の
複数箇所で、各燃料保護容器4の上側二つの外面とバス
ケット孔壁3との間には、駆動機構8により燃料保護容
器4を固縛する固縛装置9を設けた構成としている。
【0056】次に、上記構成による作用と燃料輸送方法
について説明する。先ず収容工程として、上記図1
(a),(b)に示すように隣り合う二つの外面で長手
方向の複数箇所に、例えば上方に拡張するバネ部材から
なる固縛装置5を設けた燃料保護容器4に対して、図示
しないMOX燃料体を収容する。
【0057】次に装荷工程としては、燃料保護容器4を
バスケット1へ装荷する際に、予めバスケット1を垂直
状態としておき、その上部から燃料保護容器4を吊り降
ろしてバスケット孔2に収納し、全燃料保護容器4が収
納された後に燃料輸送容器を輸送状態の横位置にする。
【0058】従って、垂直状態とされたバスケット孔2
に対して、収納する各燃料保護容器4における固縛装置
5の向きは、燃料輸送容器を輸送状態の横位置で水平に
したときに、前記バスケット孔2の断面の一辺が水平面
に対しておよそ45度傾斜することを想定して、横位置と
したときに上側となる二つのバスケット孔壁3と対峙さ
せる方向にする。
【0059】これにより、燃料輸送容器を水平にしたと
き各燃料保護容器4は、それぞれのバスケット孔2内で
下側二つの外面がバスケット孔壁3の上方を向いた二つ
の面とV字型に接し、左右移動が規制されると共に自重
は分散して支持される。また固縛装置5については、上
側の二つのバスケット孔壁3をバネ弾性で押圧すること
により、バスケット1に燃料保護容器4を固縛して、バ
スケット孔2における燃料保護容器4の移動を、長手方
向の直交方向と共に長手方向でも拘束する。
【0060】なお図示しないが、前記固縛装置5をバス
ケット孔壁3に設けた場合には、燃料保護容器4をバス
ケット1に収納する際に、バスケット孔2との方向性を
考慮する必要がないので作業性が向上する。
【0061】これにより、前記燃料輸送容器の移送工程
においては、MOX燃料体を収容した燃料保護容器4
は、その自重をV字型のバスケット孔壁3で支持される
と共に、上外面とバスケット孔壁3との間を固縛装置5
によりバスケット孔2内での動きが拘束されている状態
で、各種輸送手段により原子力発電所を含む各地の原子
力施設に移送される。
【0062】この際に、燃料輸送容器のV字型のバスケ
ット孔壁3と固縛装置5においては、輸送中の振動に対
して燃料保護容器4を安定に支持し、特に断面内横方向
の加速度に対して安定していると共に、上方向に1重力
加速度(1G)以上の加速度が生じた場合にも、前記固
縛装置5によりバスケット孔2内での燃料保護容器4の
飛び上がりが防止されて輸送することができる。
【0063】以上のように本第1実施の形態では、固縛
装置5が小型なことから、バスケット1と共に燃料輸送
容器のコンパクト化が可能となり、上記第1の課題は解
決されて、多数の燃料保護容器4を収納して安全性が高
く輸送できると共に、燃料輸送容器の大容量化が容易に
なる。また、バスケット1に収納した燃料保護容器4の
固縛作業は、燃料保護容器4をバスケット1に収納する
ことにより、固縛装置5で固縛されることから省力化さ
れて上記第3の課題も容易に解決される。
【0064】なお、上記図2に示した他の実施の形態に
おける燃料輸送容器のバスケット6は、角筒7によるバ
スケット孔壁3に固縛装置9を設けていることから、燃
料保護容器4をバスケット1に収納する際に、バスケッ
ト孔2との方向性を考慮する必要がなく、その他に燃料
輸送方法については上記図1の場合と同様である。
【0065】第2実施の形態は請求項4及び請求項5に
係り、図3(a)の一部切り欠き側面図と(b)の正面
図に示すように、燃料輸送容器のバスケット10は、断面
が四角形状で多数の長いバスケット孔2を有していて、
燃料輸送容器を水平にしたときにバスケット孔2の断面
の一辺が水平面に対しておよそ45度傾斜している。
【0066】このバスケット10は、長手方向で複数に分
断されていて、燃料輸送容器を垂直状態にしたときに頂
部となる分断バスケット頂部10aと、これに続く分断バ
スケット10b,10c等のように、必要に応じて複数に分
割されている。なお、ここでは3つの分断バスケット10
a〜10cにより、バスケット10を形成する例により説明
する。
【0067】各分断バスケット10a〜10cの端部で相互
の結合部分には、図3(c)の上記図3(a)における
B−B線に沿った矢視断面図に示すように、バスケット
孔2と同配列の孔11を有する格子板12の配置を可能に形
成する。また、四角形状の格子板12を対角方向(矢印1
3)に安定して移動させるために、格子板12の上部で構
造的に対称となる2箇所に、駆動機構14を2つ一組で2
系統をバスケット10内の外周近傍に設けて固縛装置15を
構成している。
【0068】なお、前記各分断バスケット10a〜10c相
互の端部は結合部分として、結合手段として一方(分断
バスケット頂部10a)に結合柱16を突出し、対する他方
(分断バスケット10b)には結合孔17を形成して、各分
断バスケット10a〜10cで相互間の結合部分に固縛装置
15を介挿する。
【0069】さらに、一方の分断バスケット頂部10aの
結合柱16と他方の分断バスケット10bの結合孔17とを嵌
め合い、同様に分断バスケット10bと分断バスケット10
cも結合して、これらの結合柱16と結合孔17を図示しな
い方法で固定することにより、固縛装置15を設けたバス
ケット10による燃料輸送容器が構成される。
【0070】次に、上記構成による作用と燃料輸送方法
について説明する。先ず、燃料輸送容器のバスケット10
として分断バスケット10cから分断バスケット10b、さ
らに分断バスケット頂部10aの順で垂直状態に組み立て
る。この際に、分断バスケット10a〜10cで相互間の結
合部分においては、前記固縛装置15である駆動機構14を
備えた格子板12を介挿する。
【0071】燃料輸送容器を輸送状態の横位置で水平に
したとき、前記バスケット孔2の断面の一辺が水平面に
対しておよそ45度に傾斜して、固縛装置15の駆動機構14
はバスケット10の上部に位置されるように格子板12を介
挿する。
【0072】次に装荷工程として、前記垂直状態とした
燃料輸送容器のバスケット10におけるバスケット孔2
に、MOX燃料体を収容した燃料保護容器4を吊り降ろ
して挿入する。このときに格子板12の孔11の位置は、燃
料保護容器4を収納する際の邪魔にならないように、バ
スケット孔2の位置と一致させておく。
【0073】このバスケット10に対する全燃料保護容器
4の収納が終了した時点で、固縛装置15の駆動機構14を
操作して格子板12を対角方向に一定変位量の駆動をする
が、このときに駆動機構14は左右2つを一組としている
ために、対角方向に安定して円滑に移動する。なおこの
ときに格子板12の孔11は、バスケット孔2と同形状で同
配列であることから、バスケット孔2の断面の対角方向
に移動する。これにより、燃料保護容器4の固縛を行
う。
【0074】燃料輸送容器を水平にしたときは、図4
(a)の要部拡大側断面図及び(b)の要部拡大正面図
に示すように、各下側二つの外面が前記V字型のバスケ
ット孔壁3に支持されている全燃料保護容器4は、それ
ぞれの上側二つの外面を格子板12により同時に下方に押
しつけられている。これにより、バスケット孔2におけ
る燃料保護容器4は、バスケット10に固縛されて長手方
向の直交方向と共に、長手方向にも動きが拘束される。
【0075】従って、燃料輸送容器の移送工程において
は、MOX燃料体を収容した燃料保護容器4は、その自
重をV字型のバスケット孔壁3で支持されると共に、上
側外面が固縛装置15の格子板12により固縛されて、バス
ケット孔2内での動きが拘束されている状態で各種輸送
手段により輸送される。
【0076】この際に、燃料輸送容器におけるV字型の
バスケット孔壁3と固縛装置15においては、輸送中の振
動に対して燃料保護容器4を安定に支持し、特に格子板
12の駆動のみで全燃料保護容器4を同時に固縛すること
ができる。これにより、バスケット10と共に燃料輸送容
器のコンパクト化により、多数の燃料保護容器4を収納
が可能で、安全に輸送できる大容量化と固縛作業の省力
化が行える。
【0077】以上のように本第2実施の形態において
は、固縛装置15は分断バスケット10a〜10cの相互間
で、結合部分に容易に介挿され、バスケット10内に設け
られる小型な形状であり、バスケット10の外形を大きく
することがないので、上記第1の課題は解決される。
【0078】また、固縛装置15の駆動機構14は、輸送中
はバスケット10の上部に配置されているので、燃料体の
発熱に起因するバスケット10の温度上昇の影響を受け難
く、信頼性が高く維持されることから第2の課題を解決
することができる。さらに、バスケット10に収納された
燃料保護容器4は、固縛装置15の駆動機構14の操作によ
り格子板12が移動して、全燃料保護容器4を同時に固縛
するので、このようにな固縛作業の省力化により上記第
3の課題も解決される。
【0079】第3実施の形態は請求項6及び請求項8に
係り、なお、上記第2実施の形態とほぼ同様の固縛装置
に関することから、その構成部分及び作用と燃料輸送方
法等の効果で、共通する部分については詳細な説明は省
略する。図5の正面図に示すように、燃料輸送容器のバ
スケット10は、断面が四角形状で多数の長いバスケット
孔2を有していて、燃料輸送容器を水平にしたときにバ
スケット孔2の断面の一辺が水平としている。このバス
ケット10は、長手方向で複数に分断されており、ここで
は、分断バスケット10bを例示する。
【0080】分断バスケット10bの端部には、バスケッ
ト孔2と同配列の孔11を有する格子板12を配置すると共
に、バスケット孔2断面の対角方向である、水平に対し
ておよそ45度方向(矢印25)に移動させるために、格子
板12の斜め上部で構造的に対称となる2箇所に駆動機構
14を配置した固縛装置15をバスケット10内の外周近傍に
構成している。
【0081】なお、分断バスケット10bの結合部分に
は、図示しない分断バスケット10a,10cとの結合手段
として、例えば上記第2実施の形態で示した結合手段等
を設けて結合させることにより、前記固縛装置15を設け
たバスケット10による燃料輸送容器が構成される。
【0082】次に、上記構成による作用と燃料輸送方法
については、装荷工程として、垂直状態とした燃料輸送
容器のバスケット10におけるバスケット孔2に、MOX
燃料体を収容した燃料保護容器4を吊り降ろして収納す
る。
【0083】このバスケット10に対する全燃料保護容器
4の収納が終了した時点で、固縛装置15の各駆動機構14
を操作して、格子板12を対角方向(矢印25)に一定変位
量を移動させる。これにより、バスケット孔2に挿入さ
れた全燃料保護容器4は、移動する格子板23により各バ
スケット孔壁3に固縛される。
【0084】従って、本第3実施の形態においては、燃
料輸送容器を水平にしたとき、バスケット孔2で燃料保
護容器4の自重を支える部分が平坦であり、上記第2実
施の形態におけるように傾斜していないので、上記第2
実施の形態と同程度の固縛効果を得るためには、より大
きい固縛力として駆動機構14によるより大きい駆動力が
必要になる。
【0085】しかしながら、固縛装置15の小型化により
コンパクトで、多数の燃料保護容器4を収納した燃料輸
送容器の大容量化が可能であり、燃料輸送方法と共に固
縛作業の大幅な省力化が図れて、上記の課題を解決でき
る効果は、上記第2実施の形態と同様である。
【0086】第4実施の形態は請求項4と請求項7及び
請求項9に係り、上記第2実施の形態等の固縛装置にお
ける駆動装置に関するもので、図6(a)の要部平面図
及び(b)の図6(a)におけるC−C線に沿った矢視
要部断面図に示す。固縛装置における格子板12を対角方
向に移動させるための駆動装置18としては、燃料輸送容
器のバスケット10を横位置とした場合の上部に設けて、
四角形状である格子板12を対角方向に安定して移動させ
るために、駆動機構14が格子板12の上部で構造的に対称
となる2箇所に2系統が取り付けられている。
【0087】また、各系統毎に分断バスケット10a〜10
cの相互間に介挿した、少なくても一つ以上の固縛装置
における駆動機構14と回転軸19をカップリング20により
連結すると共に、分断バスケット頂部10aの先端部に設
けた、前記2系統の回転軸19を一つの締め付け力調整用
軸21で同時に駆動するための連動機構22により構成して
いる。
【0088】なお、前記駆動機構14は、格子板12の上端
で構造的に対称の前後部に取り付けたアーム14aとネジ
軸及びリンク等からなり、前記回転軸19の回転によりア
ーム14aを介して格子板12を対角方向に移動させる。さ
らに、前記締め付け力調整用軸21は、分断バスケット頂
部10aの先端部において、連動機構22を介して2系統の
回転軸19を同時に同一回転で駆動するものである。
【0089】これにより、前記2系統の全駆動機構14を
介して、全格子板12を同時に同一方向に同一変位量だけ
移動させると共に、この格子板12による全燃料保護容器
4に対する拘束力となる締め付け力の調整ができる。
【0090】次に、上記構成による作用と燃料輸送方法
について説明する。燃料保護容器4を燃料輸送容器へ収
納する装荷工程において、燃料輸送容器を垂直状態にし
て全燃料保護容器4を収納した後に、固縛装置における
駆動装置18は、左右対称となる2箇所で格子板12を対角
方向に移動させるために、バスケット10の上部で先端部
に設けた一つの締め付け力調整用軸21により、連動機構
22を介して各所の2系統の駆動機構14を同時に操作す
る。
【0091】これにより、各分断バスケット10a〜10c
の相互間に介挿している全格子板12を同時に同一変位量
で安定して移動することができ、全格子板12を対角方向
に移動させることで、全燃料保護容器4は同時にバスケ
ット孔壁3に固縛される。
【0092】なお、全格子板12の変位量を前記一つの締
め付け力調整用軸21により調整することにより、燃料保
護容器4をバスケット10に固縛する拘束力を調整するこ
とができる。従って、装荷工程における燃料輸送容器へ
収納された燃料保護容器4に対する固縛作業が容易で作
業効率が向上して省力化ができる。
【0093】また移送工程においても、バスケット10に
発熱性を伴う燃料体を収納した場合には、輸送中にバス
ケット10の温度が上昇してバスケット中心軸に近い内部
ほど高温となるが、固縛装置である駆動機構14を含む駆
動装置18は、昇温の少ないバスケット外周部近傍に設け
られているので、前記バスケット10の温度上昇の影響は
少なく、固縛装置の信頼性が高く維持される。
【0094】これにより、本第4実施の形態において
は、上記第2実施の形態と同様に、固縛装置である駆動
機構14を含む駆動装置18は、小型であることから第1の
課題が解決されると共に、固縛装置の駆動装置18がバス
ケット10の外周近傍に設けているので、輸送中のバスケ
ット10における温度上昇の影響を受けることなく、高い
信頼性が維持されるので、第2の課題が解決される。
【0095】さらに、固縛装置の駆動機構18は、分断バ
スケット頂部10aの先端部において、一つの締め付け力
調整用軸21の操作により、全格子板12を移動して全燃料
保護容器4を同時に固縛するので、固縛作業が省力化さ
れて第3の課題も解決することができる。
【0096】第5実施の形態は請求項10及び請求項11に
係り、上記第2実施の形態とほぼ同様の固縛装置に関す
ることから、その構成部分及び作用と燃料輸送方法等の
効果で、共通する部分については詳細な説明は省略す
る。図7(a)の要部側面図に示すように燃料輸送容器
のバスケット10は、断面が四角形状で多数の長いバスケ
ット孔2を有して、燃料輸送容器を水平にしたときにバ
スケット孔2の断面の一辺が水平面に対しておよそ45度
傾斜している。
【0097】このバスケット10は、長手方向で複数に分
断されているが、ここでは、燃料輸送容器を垂直状態に
したときに頂部となる分断バスケット頂部10aと、これ
に続く分断バスケット10bを示す。各分断バスケット10
a,10bの端部で、相互の結合部分に図7(b)の図7
(a)におけるD−D線に沿った矢視断面図に示すよう
に、バスケット孔2と同配列の孔11を有する2つの格子
板23,24を向かい合わせに配置する。
【0098】この四角形状の格子板23,24は、孔11の一
辺と平行方向で互いに直交方向(矢印25又は矢印26)に
移動させるために、それぞれの格子板23,24の上部に駆
動機構14を設けて固縛装置27をバスケット10内の外周近
傍に形成している。また、前記各分断バスケット10a,
10b相互の結合部分には、例えば上記第2実施の形態で
示した結合手段等を設けて結合させることにより、前記
固縛装置27を設けたバスケット10による燃料輸送容器が
構成されている。
【0099】次に、上記構成による作用と燃料輸送方法
について説明する。先ず、燃料輸送容器のバスケット10
として分断バスケット10bから分断バスケット頂部10a
の順で垂直状態に組み立てる。この際に分断バスケット
10a,10bで、相互間の結合部分における端部には、そ
れぞれ前記固縛装置27である駆動機構14を備えた格子板
23又は格子板24を介挿する。
【0100】燃料輸送容器を輸送時には水平にするが、
このときに前記バスケット孔2の断面の一辺が水平面に
対しておよそ45度に傾斜して、各駆動機構14は互いに対
称の斜め上部に位置される。
【0101】次に装荷工程として、前記垂直状態とした
燃料輸送容器のバスケット10におけるバスケット孔2
に、MOX燃料体を収容した燃料保護容器4を吊り降ろ
して収納する。
【0102】このバスケット10に対する全燃料保護容器
4の収納が終了した時点で、固縛装置27の各駆動機構14
を操作して格子板23を矢印25、また格子板24は矢印26の
方向で、バスケット孔2の断面の一辺と平行で互いに直
交方向に一定変位量を移動させる。これにより、バスケ
ット孔2に挿入された全燃料保護容器4は、2つの格子
板23,24により、それぞれのバスケット孔壁3に固縛さ
れる。
【0103】従って、本第5実施の形態においては、固
縛装置27として完全に独立した2系統の格子板23,24と
それぞれの駆動機構14が必要となるが、格子板23,24及
び各駆動機構14の構造が簡易で、安定した格子板23,24
の移動が行えると共に、移送工程を含めて、上記第2実
施の形態と同様の課題を解決する効果が得られる。
【0104】第6実施の形態は請求項10及び請求項11に
係り、なお、上記第2実施の形態及び第5実施の形態と
ほぼ同様の固縛装置に関することから、その構成部分及
び作用と燃料輸送方法等の効果で、共通する部分の詳細
な説明は省略する。図8(a)の要部側面図に示すよう
に燃料輸送容器のバスケット10は、断面が四角形状で多
数の長いバスケット孔2を有して、燃料輸送容器を水平
にしたときにバスケット孔2の断面の一辺が水平として
いる。
【0105】このバスケット10は、長手方向で複数に分
断されていて、ここでは、燃料輸送容器を垂直状態にし
たときに頂部となる分断バスケット頂部10aと、これに
結合する分断バスケット10bを示す。各分断バスケット
10a,10bの端部のそれぞれで相互の結合部分に、図8
(b)の図8(a)におけるE−E線に沿った矢視断面
図に示すように、バスケット孔2と同配列の孔11を有す
る四角形状の2つの格子板23,24を向かい合わせに配置
する。
【0106】また、各格子板23,24は孔11の一辺と平行
方向で、互いに直交方向(矢印13又は矢印28)に移動さ
せるために、それぞれの格子板23,24の上部で、バスケ
ット10内の外周近傍に駆動機構14を設けて固縛装置27を
構成している。さらに、前記各分断バスケット10a,10
b相互の結合部分には、例えば上記第2実施の形態で示
した結合手段等を設けて結合させることにより、前記固
縛装置27を設けたバスケット10による燃料輸送容器が構
成される。
【0107】次に、上記構成による作用と燃料輸送方法
について説明する。分断バスケット10a,10b等で燃料
輸送容器のバスケット10を組み立てる際に、分断バスケ
ット10a,10bの相互間で結合部分における端部には、
それぞれ前記固縛装置27である駆動機構14を備えた格子
板23または格子板24を介挿する。
【0108】次に装荷工程として、バスケット10におけ
るバスケット孔2に、MOX燃料体を収容した燃料保護
容器4を収納する。この全燃料保護容器4の収納が終了
した後に、固縛装置27の各駆動機構14を操作して格子板
23を矢印13の方向に、また、格子板24は矢印28の左方向
で互いが直交する方向に一定変位量を移動させることに
より、バスケット孔2に挿入された全燃料保護容器4
は、それぞれバスケット孔壁3内の左隅に固縛される。
【0109】なお、燃料輸送容器を水平にしたとき、バ
スケット孔2で燃料保護容器4の自重を支える部分が平
坦であり、上記第2実施の形態におけるように傾斜して
いないので、その固縛効果を同程度に得るためには、よ
り大きい固縛力として駆動機構14によるより大きい駆動
力が必要になる。
【0110】しかしながら、固縛装置15の小型化により
コンパクトで、多数の燃料保護容器4を収納した燃料輸
送容器の大容量化が可能であり、燃料輸送方法と共に固
縛作業の大幅な省力化が図れて、上記の課題を解決でき
る効果は、上記第2実施の形態と同様のものが得られ
る。
【0111】第7実施の形態は請求項12及び請求項13に
係り、燃料輸送容器を大容量化するもので、図9の断面
図に示すように燃料輸送容器のバスケット29は、中心部
に4体のMOX燃料体を一括して収容した大型燃料保護
容器30を収納する4つの大型バスケット孔31を四角形状
に有する。さらに、前記4つの大型バスケット孔31の周
囲には、1体のMOX燃料体を収容した燃料保護容器4
を収納するバスケット孔2を2つ並べて4箇所に設けた
構成としている。
【0112】次に、上記構成による作用と燃料輸送方法
について説明する。図10の要部断面比較図の(a)に示
すバスケット29では、4体のMOX燃料体を一括して収
容した大型燃料保護容器30を収納する大型バスケット孔
31を形成している。この大型燃料保護容器30は、MOX
燃料体の4体収容型とすることにより、断面形状が配列
性の良い正方形状となり、かつ、各収納室の一辺が外周
部となるために、ここに燃料体出し入れ用の開閉扉を設
置した構成としている。
【0113】従って、前記大型燃料保護容器30は、4体
のMOX燃料体を一括して収容することから、バスケッ
トの必要断面積は、図10(b)に示すバスケット1でバ
スケット孔2を4つ四角形状に配置したものに比べて小
さくすることができる。これにより、大型バスケット孔
31の対角距離l1 と、図10(b)に示すバスケット1の
場合で、1体のMOX燃料体を収容した燃料保護容器4
を収納するバスケット孔2の4つの対角距離l2 とを比
較して分かるように、大型バスケット孔31の方が小さい
ことから、バスケット29を小型化することができる。
【0114】このバスケット29の小型化により、燃料輸
送容器をよりコンパクトにすることが可能になると共
に、図9に示すように大型バスケット孔31とバスケット
孔4を組み合わせることにより、収納燃料体数を増加さ
せて燃料輸送容器の大容量化が容易に行える。
【0115】なお、本第7実施の形態における装荷工程
で、燃料保護容器4及び大型燃料保護容器30をバスケッ
ト29に収納して、それぞれを固縛することは、上記した
各種固縛装置を用いて容易に行える。また、移送工程に
ついも上記第2実施の形態の場合と同様に行えるもので
ある。
【0116】第8実施の形態は請求項14及び請求項15に
係り、燃料保護容器のバスケットにおいて位置決めする
もので、上記第2実施の形態における固縛方法を併用し
た場合を例示しているが、固縛方法及びバスケット孔の
向きについては当該図面に限定するものではない。
【0117】図11(a)の要部平面図と(b)の図11
(a)におけるF−F線に沿った矢視断面図に示すよう
に、燃料輸送容器のバスケット32においては、断面が四
角形状のバスケット孔2の奥で、隣り合う二つのバスケ
ット孔壁33にテーパ部34を突出して構成すると共に、図
示しない固縛装置の格子板12を設けている。また、当該
バスケット孔2に収納される燃料保護容器4について、
隣り合う二つの外面で前記バスケット孔2に収納した状
態で、バスケット孔2の開口端近傍の内部に位置して、
テーパ部35を設けた構成としている。
【0118】次に、上記構成による作用と燃料輸送方法
について説明する。装荷工程では、垂直状態とした燃料
輸送容器のバスケット32で、バスケット孔2に燃料保護
容器4を吊り降ろして収納する。このときに燃料保護容
器4の向きを、前記隣り合う二つの外面に突出させたテ
ーパ部35が、前記バスケット32のバスケット孔2におけ
る隣り合う二つのバスケット孔壁33のテーパ部34と一致
させる。
【0119】長くて重い燃料保護容器4を深いバスケッ
ト孔2に対して容易に挿入させるために、バスケット孔
2の内寸を燃料保護容器4の外寸より適度に大きい値と
しているが、挿入時の位置合わせ等には細心の注意を払
う必要がある。しかしながら、奥にテーパ部34を突出さ
せてバスケット孔2の開口端は、吊り降ろされた燃料保
護容器4に対して、十分な隙間があることから余裕をも
って容易に挿入することができる。
【0120】引き続いて燃料保護容器4はバスケット孔
2の奥に降ろされるが、この際に燃料保護容器4の下部
はバスケット孔壁33のテーパ部34により、また、燃料保
護容器4の上部では外面に突出させたテーパ部35により
規制されて、テーパ部34と反対側の隣り合う二つのバス
ケット孔壁33に寄せられて位置決めされる。
【0121】その後に燃料保護容器4を固縛するため
に、固縛装置の格子板12を移動させるが、燃料保護容器
4のバスケット孔2内における位置決めが、すでになさ
れているので固縛操作が容易となる。また、移送工程に
おいても、固縛装置の格子板12と共にテーパ部34,35に
より燃料保護容器4を固縛した状態で輸送が行える。
【0122】第9実施の形態は請求項16及び請求項17に
係り、燃料保護容器の固縛装置に関するもので、図12の
要部断面図で示すように、燃料輸送容器のバスケット1
の開口端において、図13(a)の平面図及び(b)の図
13(a)におけるG−G線に沿った矢視断面図に示す、
バスケット孔2と同配列の孔36を有する平板状の固定板
37を押しつけて、固定ボルト38により固定するように構
成している。
【0123】また、MOX燃料体を収容する燃料保護容
器4については、その外面にバスケット1に収納された
状態で、バスケット1の開口端に取り付けた前記固定板
37に押し付けられる位置に突出部39を設けた構成として
いる。
【0124】次に、上記構成による作用と燃料輸送方法
について説明する。装荷工程では、燃料輸送容器のバス
ケット1を垂直状態にして、このバスケット孔2に燃料
保護容器4を吊り降ろして収納する。全燃料保護容器4
をバスケット孔2に収納した後に、固定板37を全燃料保
護容器4の端部に孔36を通し、燃料保護容器4の外面に
形成された突出部39と共に、バスケット1の開口端に押
しつけて、固定ボルト38により固定する。
【0125】これにより、バスケット孔2内に収納され
た全燃料保護容器4は、固定板37により固縛されて、軸
方向と共に横方向の動きが拘束される。一般に、移送工
程として、燃料輸送容器は水平にして輸送されるため
に、特に何らかの燃料保護容器4の軸方向の拘束が必要
である。
【0126】本第9実施の形態によれば、多数の燃料保
護容器4の軸方向固縛が同時に、しかも一枚の固定板37
を固定ボルト38により固定することで達成されるため
に、各燃料保護容器4をそれぞれ個別に固縛する方法に
比較して格段の省力化をすることができる。
【0127】第10実施の形態は請求項20及び請求項18に
係り、上記第9実施の形態及び第11実施の形態における
固定板37の固定ボルト落下を防止するものである。図13
(c)の図13(a)におけるH部の拡大断面図に示すよ
うに、ボルト落下防止具40は円筒キャップ状で、上部に
固定ボルト38の中間部に形成した大径部38aより小径の
固定ボルト38の頭部を貫通する孔40aを有した構成とし
ている。
【0128】次に、上記構成による作用としては、前記
固定板37をバスケット1の開口端に固定する際に、予め
固定板37のボルト孔37aに固定ボルト38を通して、大径
部38aの下端に係止すると共に、ボルト落下防止具40を
孔40aに固定ボルト38の頭部を通して固定板37に取り付
ける。
【0129】これにより固定ボルト38は、大径部38a部
分が固定板37のボルト孔37aと共にボルト落下防止具40
の孔40aにて係止することで、抜け止めが形成される。
装荷工程としては、バスケット1に収納した燃料保護容
器4を固縛するに際して、固定板37を燃料保護容器4の
突出部39に押し付けて固定ボルト38によりバスケット1
の開口端に固定する。
【0130】このときに、ボルト落下防止具40が装着さ
れているので、この固定板37の取り付け、あるいは取り
外しの作業中に固定ボルト38が落下するような事故は生
じない。従って、バスケット1の開口端に対する固定ボ
ルト38の脱着の都度に、固定ボルト38を保持する必要が
なく、作業中のボルト落下事故を未然に防ので、燃料輸
送に係る安全性と信頼性が向上する。
【0131】第11実施の形態は請求項17及び請求項19に
係り、上記第9実施の形態の他の実施の形態なので、上
記第9実施の形態と同様の構成部分及び作用効果と燃料
輸送方法についての説明は省略し、異なる部分について
詳細に説明する。
【0132】図14の要部断面図に示すように、燃料輸送
容器のバスケット1の開口端に固定ボルト38で固定する
固定板37と、バスケット1の開口端及び燃料保護容器4
に設けた突出部39との間に、前記固定板37とほぼ同じ形
状でバスケット孔2と同配列の孔36を有する平板状のシ
リコンゴム等による緩衝材41を介挿した構成としてい
る。
【0133】上記構成による作用と燃料輸送方法につい
て、装荷工程においては、先ず、全燃料保護容器4をバ
スケット孔2に収納した後に、燃料保護容器4の端部に
緩衝材41を配置して、前記バスケット1の開口端及び燃
料保護容器4の突出部39に当接させる。
【0134】次に、前記緩衝材41の上に固定板37を載せ
て、燃料保護容器4の突出部39とバスケット1の開口端
に押しつけて固定ボルト38により固定する。これによ
り、バスケット孔2内に収納された全燃料保護容器4の
突出部39は、バスケット1の開口端と共に、緩衝材41を
介して固定板37により固縛されることから、軸方向と共
に軸方向と直交する方向の動きについても拘束される。
【0135】なお、一般にバスケット1に収納された多
数の燃料保護容器4は、その突出部39の上面の高さ位置
が全て同一とされているとは限らず、多少の不揃いが生
ずる場合がある。しかしながら、本第11実施の形態にお
いては、前記多数の突出部39は緩衝材41を介在させて固
定板37により押し付けて固縛されることから、各燃料保
護容器4には、比較的均一な拘束力を作用させることが
できる。
【0136】従って移送工程において、燃料輸送容器を
水平にして輸送された場合に、均一な拘束力により全燃
料保護容器4が固縛された状態で輸送される。なお、そ
の他の作用と効果については、上記第9実施の形態と同
様のものが得られる。また、図15の要部断面図に本第11
実施の形態の他の実施の形態を示す。上記図14において
は、固定板37とバスケット1の開口端及び燃料保護容器
4に設けた突出部39との間に、固定板37とほぼ同じ形状
の緩衝材41を介挿させている。
【0137】しかし図15においては、前記緩衝材41の代
わりに、燃料保護容器4に設けた突出部39の上面に、こ
の突出部39の上面と同じ形状で、前記緩衝材41と同様の
材質による緩衝材42を設けて、この上から固定板37によ
り押し付けて固縛する構成としている。
【0138】これによる作用としては、前記緩衝材41よ
り小さい緩衝材42で、比較的均一な拘束力により多数の
燃料保護容器4をバスケット1に固縛することができ
る。なお、その他の燃料輸送方法及び作用と効果につい
ては、上記図14と場合と同様のものが得られる。
【0139】
【発明の効果】以上本発明によれば、燃料輸送容器のバ
スケットに小型で空間占有率が小さく、高温下でも信頼
性に優れた固縛装置を設けたことにより、燃料輸送容器
をコンパクトにして、多数のMOX新燃料体の収納が可
能な大容量化を可能にすることができる。また、固縛装
置による燃料輸送容器の固縛を容易として、装荷作業の
省力化と共に燃料輸送における信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施の形態で、(a)は正面
図、(b)は(a)におけるA−A線に沿った矢視断面
図。
【図2】本発明に係る第1実施の形態の他の実施の形態
の正面図。
【図3】本発明に係る第2実施の形態で、(a)は一部
切り欠き側面図、(b)は正面図、(c)は(a)にお
けるB−B線に沿った矢視断面図。
【図4】本発明に係る第2実施の形態で、(a)は要部
拡大側面図、(b)は要部拡大正面図。
【図5】本発明に係る第3実施の形態の正面図。
【図6】本発明に係る第4実施の形態で、(a)は要部
平面図、(b)は(a)におけるC−C線に沿った矢視
断面図。
【図7】本発明に係る第5実施の形態で、(a)は要部
側面図、(b)は(a)におけるD−D線に沿った矢視
断面図。
【図8】本発明に係る第6実施の形態で、(a)は要部
側面図、(b)は(a)におけるE−E線に沿った矢視
断面図。
【図9】本発明に係る第7実施の形態の断面図。
【図10】本発明に係る第7実施の形態のバスケットの
要部断面比較図で、(a)は燃料体4体一括バスケッ
ト、(b)は燃料体1体バスケットを示す。
【図11】本発明に係る第8実施の形態で、(a)は要
部平面図、(b)は(a)におけるF−F線に沿った矢
視断面図。
【図12】本発明に係る第9実施の形態の要部断面図。
【図13】本発明に係る(a)は第9実施の形態の平面
図、(b)は(a)におけるG−G線に沿った矢視断面
図、(c)は第10実施の形態で、(a)におけるH部の
拡大断面図。
【図14】本発明に係る第11実施の形態の他の実施の形
態の要部断面図。
【図15】本発明に係る第11実施の形態の変形例の要部
断面図。
【符号の説明】
1,6,10,29,32…バスケット、2…バスケット孔、
3,33…バスケット孔壁、4…燃料保護容器、5,9,
15,27…固縛装置、7…角筒、8…駆動機構、10a…分
断バスケット頂部、10b,10c…分断バスケット、11…
格子板の孔、12,23,24…格子板、13,25,26,28…矢
印(格子板の移動方向)、14…駆動機構、14a…アー
ム、16…結合柱、17…結合孔、18…駆動装置、19…回転
軸、20…カップリング、21…締め付け力調整用軸、22…
連動機構、30…大型燃料保護容器、31…大型バスケット
孔、34…テーパー部、35…燃料保護容器のテーパー部、
36…固定板の孔、37…固定板、37a…ボルト孔、38…固
定ボルト、38a…大径部、39…突出部、40…ボルト落下
防止具、40a…ボルト落下防止具の孔、41,42…緩衝
材、l1 …大型バスケット孔の対角距離、l2 …バスケ
ット孔の対角距離。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合酸化物燃料体を断面が四角形状の燃
    料保護容器に収容すると共に燃料輸送容器のバスケット
    に収納して輸送する燃料輸送容器において、前記燃料輸
    送容器を水平にしたときに各バスケット孔断面の一辺が
    水平よりおよそ45度傾斜して、各燃料保護容器がそれぞ
    れV字型のバスケット孔壁で自重を支持されると共に、
    上側二つの外面とバスケット孔壁との間でバスケット孔
    内における燃料保護容器の動きを拘束する固縛装置を設
    けたことを特徴とする混合酸化物燃料輸送容器。
  2. 【請求項2】 前記各燃料保護容器上側二つの外面とバ
    スケット孔壁との間で燃料保護容器の動きを拘束する固
    縛装置が、各バスケット孔において収納された燃料保護
    容器の上側二つの外面とバスケット孔壁との間に介在し
    てバネ部材等からなり、燃料保護容器の上側二つの外面
    または上側二つのバスケット孔壁に設けたことを特徴と
    する請求項1記載の混合酸化物燃料輸送容器。
  3. 【請求項3】 混合酸化物燃料体を燃料保護容器に収容
    する工程と、前記燃料体を収容した燃料保護容器を燃料
    輸送容器のバスケットに収納すると共に前記燃料保護容
    器をバスケットに固縛する燃料輸送容器への装荷工程
    と、前記燃料輸送容器を横置き状態にして輸送手段によ
    り移送する移送工程とからなる燃料輸送方法において、
    前記装荷工程が、燃料輸送容器を水平にしたときに各バ
    スケット孔断面の一辺が水平よりおよそ45度傾斜して、
    上側二つのバスケット孔壁と収納される燃料保護容器の
    外面との間で燃料保護容器の動きを拘束する固縛装置を
    設けた燃料輸送容器のバスケットに燃料保護容器を収納
    して装荷するものであり、前記移送工程では、燃料体を
    収容した燃料保護容器が自重をV字型のバスケット孔壁
    で支持されると共に、上外面とバスケット孔壁との間を
    固縛装置によりバスケット孔内での動きが拘束された状
    態で移送することを特徴とする燃料輸送方法。
  4. 【請求項4】 混合酸化物燃料体を断面が四角形状の燃
    料保護容器に収容すると共に燃料輸送容器のバスケット
    に収納して輸送する燃料輸送容器において、前記燃料輸
    送容器を水平にしたときに各バスケット孔断面の一辺が
    水平よりおよそ45度傾斜して、各燃料保護容器がV字型
    のバスケット孔壁で自重を支持すると共に、前記燃料輸
    送容器のバスケットで長手方向の少なくとも一箇所以上
    に設けた前記バスケット孔と同配列の孔を有する格子板
    とこの格子板をバスケット孔断面の対角方向に移動させ
    る駆動機構とからなり、前記駆動機構で駆動された格子
    板により燃料保護容器を固縛して各バスケット孔内にお
    ける燃料保護容器の動きを拘束する固縛装置を設けたこ
    とを特徴とする燃料輸送容器。
  5. 【請求項5】 混合酸化物燃料体を燃料保護容器に収容
    する工程と、前記燃料体を収容した燃料保護容器を燃料
    輸送容器のバスケットに収納すると共に前記燃料保護容
    器をバスケットに固縛する燃料輸送容器への装荷工程
    と、前記燃料輸送容器を横置き状態にして輸送手段によ
    り移送する移送工程とからなる燃料輸送方法において、
    前記装荷工程が、燃料輸送容器を水平にしたときに各バ
    スケット孔断面の一辺が水平よりおよそ45度傾斜して、
    前記燃料保護容器の上方を向いた外面を固縛する固縛装
    置を設けたバスケットに全燃料保護容器を収納して、固
    縛装置の駆動装置により前記格子板をバスケット孔断面
    の対角方向に移動させて燃料保護容器をそれぞれのバス
    ケット孔壁に固縛するものであり、前記移送工程は、前
    記燃料保護容器の自重をV字型のバスケット孔壁で自重
    を支持すると共に、燃料保護容器は上方を向いた外面を
    固縛装置の格子板により固縛されてバスケット孔内にお
    ける動きが拘束された状態で移送することを特徴とする
    燃料輸送方法。
  6. 【請求項6】 混合酸化物燃料体を断面が四角形状の燃
    料保護容器に収容すると共に燃料輸送容器のバスケット
    に収納して輸送する燃料輸送容器において、前記燃料輸
    送容器を水平にしたときに前記バスケット孔断面の一辺
    が水平となるバスケット孔を有するバスケットの上向き
    バスケット孔壁で前記燃料保護容器の自重を支持すると
    共に、前記燃料輸送容器のバスケットで長手方向の少な
    くとも一箇所以上に設けた前記バスケット孔と同配列の
    孔を有する格子板とこの格子板をバスケット孔断面の対
    角方向に移動させる駆動装置とからなり前記駆動装置で
    駆動された格子板により燃料保護容器をバスケット孔壁
    に固縛して各バスケット孔内における燃料保護容器の動
    きを拘束する固縛装置を設けたことを特徴とする混合酸
    化物燃料輸送容器。
  7. 【請求項7】 前記固縛装置の駆動装置が、少なくても
    一つ以上の格子板に対して各格子板の構造的に対称とな
    る2箇所に対角方向に移動させる2系統の駆動機構をバ
    スケットの先端部に設けると共に、一つの締め付け力調
    整用軸を前記2系統の駆動機構に連結して前記少なくて
    も一つ以上の格子板を同時に駆動することにより同一変
    位量で前記格子板を移動させて燃料保護容器をバスケッ
    ト孔壁に固縛することを特徴とする請求項4又は請求項
    6記載の混合酸化物燃料輸送容器。
  8. 【請求項8】混合酸化物燃料体を燃料保護容器に収容す
    る工程と、前記燃料体を収容した燃料保護容器を燃料輸
    送容器のバスケットに収納すると共に前記燃料保護容器
    をバスケットに固縛する燃料輸送容器への装荷工程と、
    前記燃料輸送容器を横置き状態にして輸送手段により移
    送する移送工程とからなる燃料輸送方法において、前記
    装荷工程が、燃料輸送容器を水平にしたときに各バスケ
    ット孔断面の一辺が水平となるバスケットに全燃料保護
    容器を収納して、バスケットの長手方向の少なくとも一
    箇所以上に設けたバスケット孔と同配列の孔を有する格
    子板をバスケット孔断面の対角方向に駆動装置により移
    動させて、全燃料保護容器をそれぞれのバスケット孔壁
    に同時に固縛するものであり、前記移送工程では、前記
    燃料保護容器がバスケットの上向きバスケット孔壁及び
    一側面に前記格子板により固縛されてバスケット孔内で
    の動きが拘束されている状態で移送することを特徴とす
    る燃料輸送方法。
  9. 【請求項9】 前記燃料保護容器の燃料輸送容器への装
    荷工程が、固縛装置における対称となる2箇所で格子板
    を対角方向に移動させるために、バスケット先端部に設
    けた一つの締め付け力調整用軸により2系統の駆動機構
    を同時に操作して格子板を同時に同一変位量で移動する
    ことにより燃料保護容器をバスケット孔壁に固縛する駆
    動装置を備えた燃料輸送容器のバスケットに全燃料保護
    容器を収納した後に、前記駆動装置の締め付け力調整用
    軸により駆動機構を介して格子板により同時に全燃料保
    護容器をバスケット孔壁に固縛するものであることを特
    徴とする請求項5又は請求項8記載の燃料輸送方法。
  10. 【請求項10】 前記バスケット孔内における燃料保護
    容器の動きを拘束する固縛装置が、燃料輸送容器のバス
    ケットにおいて長手方向の少なくとも一箇所以上に前記
    バスケット孔と同配列の孔を有する2枚一組の格子板を
    近接して配置すると共に、各格子板にバスケット孔断面
    の一辺の方向に移動させる駆動装置を設置してそれぞれ
    の組で各格子板を互いに直交方向に移動することにより
    全燃料保護容器をそれぞれのバスケット孔壁に固縛する
    ことを特徴とする請求項4又は請求項6記載の混合酸化
    物燃料輸送容器。
  11. 【請求項11】 前記燃料保護容器の燃料輸送容器への
    装荷工程が、全燃料保護容器をバスケットに収納した後
    にバスケットの長手方向の一箇所または複数箇所に設置
    されたバスケット孔と同配列の孔を有する2枚の格子板
    のうちで、一方の格子板をバスケット孔断面の一辺の方
    向に駆動装置により移動させ、他方の格子板をこれと直
    交方向に駆動することにより、全燃料保護容器を各バス
    ケット孔壁に固縛するものであり、前記移送工程では、
    燃料保護容器はバスケット孔壁で自重が支持されると共
    に、燃料保護容器の上外面で前記2種の格子板により下
    方及び側方に固縛されてバスケット孔内での動きを拘束
    されている状態で移送されることを特徴とする請求項5
    又は請求項8記載の燃料輸送方法。
  12. 【請求項12】 混合酸化物燃料体を断面が四角形状の
    燃料保護容器に収容すると共に燃料輸送容器のバスケッ
    トに収納して輸送する燃料輸送容器において、前記4体
    の混合酸化物燃料体を一括して収容した燃料保護容器を
    収納するバスケット孔を設けたことを特徴とする混合酸
    化物燃料輸送容器。
  13. 【請求項13】 混合酸化物燃料体を燃料保護容器に収
    容する工程と、前記燃料体を収容した燃料保護容器を燃
    料輸送容器のバスケットに収納すると共に前記燃料保護
    容器をバスケットに固縛する燃料輸送容器への装荷工程
    と、前記燃料輸送容器を横置き状態にして輸送手段によ
    り移送する移送工程とからなる燃料輸送方法において、
    前記収容工程が、4体の燃料体を一括して収容する燃料
    保護容器等に燃料体を収容するものであり、前記装荷工
    程では、前記全燃料保護容器を燃料輸送容器の各バスケ
    ット孔内に収納してに装荷することを特徴とする燃料輸
    送方法。
  14. 【請求項14】 断面が四角形状の燃料保護容器を収納
    するバスケット孔を有する燃料輸送容器において、前記
    バスケット孔の奥部で隣り合う二面の孔壁に突出したテ
    ーパ部を設けると共に、前記燃料保護容器の外面でバス
    ケット孔に収納した際に当該バスケット孔開口端の内部
    近傍位置で隣り合う二面にテーパ部を突出させたことを
    特徴とする混合酸化物燃料輸送容器。
  15. 【請求項15】 混合酸化物燃料体を燃料保護容器に収
    容する工程と、前記燃料体を収容した燃料保護容器を燃
    料輸送容器のバスケットに収納すると共に前記燃料保護
    容器をバスケットに固縛する燃料輸送容器への装荷工程
    と、前記燃料輸送容器を横置き状態にして輸送手段によ
    り移送する移送工程とからなる燃料輸送方法において、
    前記装荷工程が、燃料輸送容器を垂直状態としたバスケ
    ット孔に対して、バスケット孔奥部で隣り合う二面の孔
    壁に設けたテーパ部と燃料保護容器の外面で隣り合う二
    面に突出させたテーパ部の位置を一致させた燃料保護容
    器を収納することにより、前記バスケット孔及び燃料保
    護容器のテーパ部により燃料保護容器をバスケット孔壁
    の隣り合う二面に接するように位置決めされるものであ
    り、前記移送工程では、前記燃料保護容器を横置き状態
    にして前記バスケット孔及び燃料保護容器のテーパ部に
    より燃料保護容器をバスケット孔壁の二面と接する位置
    決めされた状態で移送することを特徴とする燃料輸送方
    法。
  16. 【請求項16】 燃料輸送容器のバスケット孔開口端に
    バスケット孔と同一配列の孔を有する固縛装置である固
    定板を脱着自在に設けると共に、当該バスケット孔に収
    納される燃料保護容器の外面で前記バスケット孔開口端
    位置に前記固定板により押し付けられて固縛される突出
    部を設けたことを特徴とする混合酸化物燃料輸送容器。
  17. 【請求項17】 混合酸化物燃料体を燃料保護容器に収
    容する工程と、前記燃料体を収容した燃料保護容器を燃
    料輸送容器のバスケットに収納すると共に前記燃料保護
    容器をバスケットに固縛する燃料輸送容器への装荷工程
    と、前記燃料輸送容器を横置き状態にして輸送手段によ
    り移送する移送工程とからなる燃料輸送方法において、
    前記装荷工程が、外面に突出部を設けた全燃料保護容器
    を燃料輸送容器のバスケット孔内に挿入後に、バスケッ
    ト孔と同一配列の孔を有する固縛装置である固定板をバ
    スケット孔開口端に固定することにより、前記燃料保護
    容器の外面に設けた突出部を直接または緩衝材を介して
    押し付けて全燃料保護容器を固縛するものであり、前記
    移送工程では、バスケット孔に収納された全燃料保護容
    器が長手方向及び長手方向と直交する方向の動きを拘束
    された状態で移送されることを特徴とする燃料輸送方
    法。
  18. 【請求項18】 前記燃料保護容器の燃料輸送容器への
    装荷工程が、前記外面に突出部を設けた燃料保護容器を
    バスケット孔に収納した後に、前記突出部を固定板で押
    し付けて固定ボルトにより固定することにより固縛する
    と共に、前記固定ボルトの落下がボルト落下防止具によ
    り防止されていることを特徴とする請求項17記載の燃
    料輸送方法。
  19. 【請求項19】 燃料輸送容器のバスケット孔開口端に
    脱着自在に設けるバスケット孔と同一配列の孔を有する
    固縛装置である固定板と、この固定板で押し付けられる
    当該バスケット孔に収納される燃料保護容器の外面に設
    けた突出部との間に緩衝材を介挿したことを特徴とする
    請求項16記載の混合酸化物燃料輸送容器。
  20. 【請求項20】 燃料輸送容器のバスケット孔開口端に
    固定するバスケット孔と同一配列の孔を有する固縛装置
    である固定板にボルト落下防止具を設けたことを特徴と
    する請求項16又は請求項19記載の混合酸化物燃料輸
    送容器。
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JP2016040530A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン 燃料ホルダ

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