JPH10238913A - ハイドレート製造用製氷方法及びその装置 - Google Patents

ハイドレート製造用製氷方法及びその装置

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JPH10238913A
JPH10238913A JP4378797A JP4378797A JPH10238913A JP H10238913 A JPH10238913 A JP H10238913A JP 4378797 A JP4378797 A JP 4378797A JP 4378797 A JP4378797 A JP 4378797A JP H10238913 A JPH10238913 A JP H10238913A
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JP
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hydrate
ice
water
tank
cold water
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JP4378797A
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Shigeo Tomura
重男 戸村
Makoto Ozaki
誠 尾崎
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I H I PLANTEC KK
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I H I PLANTEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然ガスのハイドレートを製造するにおい
て、製氷が簡単に行えるハイドレート製造用製氷方法及
びその装置を提供する。 【解決手段】 ハイドレートタンク12内の冷水に氷粒
を供給し、その氷粒が形成された冷水中に天然ガスを供
給してハイドレートhを製造するに際して、ハイドレー
トタンク12から製氷器16内に冷水を導入し、その冷
水中に直接冷媒を吹き込んで氷粒iを形成した後、該氷
粒をハイドレートタンク12の冷水中に戻すようにした
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ガスをハイド
レートとして貯蔵する際のハイドレート製造用製氷方法
及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遠距離輸送用都市ガス導管、或いは、地
域の消費者に都市ガスを供給する主配管に沿つて、都市
ガスを安価に安定して供給するために、天然ガスの貯蔵
基地を設置するのが一般的である。
【0003】本出願人は、ピークシェービング用LNG
基地やガスホルダー貯蔵の代わりに、天然ガスを冷水上
の氷粒と接触させてハイドレートとし、これを貯蔵する
ことで、設置面積が少なく、しかも天然ガスを安全に貯
蔵できる天然ガスのハイドレートによるガス貯蔵設備を
提案した(特願平9−4013号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先願におけ
るハイドレート製造用の製氷方法は、ハーベスト形等の
熱交換器により間接的に行っていた。すなわち、熱交換
器内に冷媒を供給し、熱交換器上に冷水を噴射すること
で、氷粒を製造し、これを下方の冷水上に降下させて冷
水上に氷粒を蓄積するようにしている。
【0005】しかしながら、このように氷粒を製造する
場合、熱交換器の伝熱面積が非常に大きくなり、設備費
に大きな負担がかかる問題を残している。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、天然ガスのハイドレートを製造するにおいて、製氷
が簡単に行えるハイドレート製造用製氷方法及びその装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、ハイドレートタンク内の冷水に
氷粒を供給し、その氷粒が形成された冷水中に天然ガス
を供給してハイドレートを製造するに際して、ハイドレ
ートタンクから製氷器内に冷水を導入し、その冷水中に
直接冷媒を吹き込んで氷粒を形成した後、該氷粒をハイ
ドレートタンクの冷水中に戻すようにしたハイドレート
製造用製氷方法である。
【0008】請求項2の発明は、冷水が貯留されると共
に、冷水中に天然ガスを吹き込むガス分散管が設けられ
たハイドレートタンクと、そのハイドレートタンク内の
冷水を導入すると共に導入した冷水中に冷媒を吹き込き
こんで氷粒を製造する製氷器と、製氷器で製造された氷
粒をハイドレートタンクの冷水に供給する氷粒供給手段
とを備えたハイドレート製造用製氷装置である。
【0009】以上において、メタンを主成分とし、エタ
ン、プロパン成分が混合している天然ガスが、圧力と温
度条件が整えば水と結合してハイドレート(水和物)を
作ることが知られている。その時のハイドレート中の炭
化水素分子と水の結合割合はモル数及び重量比で次の通
りである。
【0010】 モル比 重量比 メタン CH4 ・53/4H2 O CH4 :H2 O=1:6.45 エタン C2 6 ・72/3H2 O C2 6 :H2 O=1:4.6 プロパンC3 8 ・17H2 O C3 8 :H2 O=1:6.95 これらの成分から構成されるハイドレートは、温度が低
ければ低いほどその平衡圧力は低くなる。例えば、メタ
ン成分が90モル%の場合、273Kでの平衡圧力は約
1MPa以下となり、その時ハイドレート中の天然ガス
含有量は約13.6重量%である。この時のハイドレー
トの比重は1.03〜1.04である。従って、単位体
積当りの天然ガス貯蔵量は140kg/m3 となる。
【0011】ハイドレートは多量の水分を保持し、分解
燃焼時には水が遊離し、燃焼熱を水の蒸発熱で奪うため
とハイドレートの分解熱も比較的高い(180Kcal
/kgNG)ことにより激しい燃焼にはならない。
【0012】このように、天然ガスをハイドレートとし
て貯蔵することで、危険性が少なくしかも低コストな貯
蔵が行える。
【0013】さて、ハイドレートの生成には、氷粒が形
成された冷水中に天然ガスを吹き込んで行うが、この氷
粒を製造する場合、先願では、伝熱面積の大きな熱交換
器が必要となるが、本発明においては、製氷器内の冷水
に直接冷媒を吹き込んで製氷することで、製氷効率の向
上と設備費の軽減を図ることが可能となる。
【0014】冷水中に吹き込む冷媒は、天然ガスに混入
しても問題がなく、低温でハイドレートを生成し難いも
の、例えばブタン等を使用する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0016】図1は、本発明のハイドレート製造用製氷
装置を示し、基本的には、都市ガス導管10からの天然
ガスを導入し、これを氷粒が形成された冷水中に供給し
てハイドレートhを生成するハイドレートタンク12
と、そのハイドレートタンク12内の冷水を冷水導入ラ
イン14を介して導入し、導入した冷水中に冷媒を直接
吹き込んで氷粒iを生成する製氷器16と、その生成し
た氷粒iをハイドレートタンク12に供給する氷粒供給
手段18と、立ち上げ運転時など、製氷器16に冷媒を
供給する冷凍機20と、ハイドレートタンク12内のハ
イドレートhを導入し、これを天然ガスと水に分離する
分離器22と、ハイドレートタンク12から分離器22
に至るハイドレートと冷媒とを熱交換してハイドレート
を加熱して、その冷熱を回収した冷媒を製氷器16の冷
水に吹き込むヒートポンプサイクル24とから構成され
る。
【0017】以下これらの構成を詳しく説明する。
【0018】ハイドレートタンク12は、内部に冷水が
貯留された容器25からなり、その容器25上に水噴射
管26が設けられ、冷水の水面下に天然ガスのガス導管
10と減圧弁27、導入ライン28を介して接続された
ガス分散管30が設けられ、底部に生成したハイドレー
トhを冷却する冷却器32が設けられて構成される。
【0019】またガス導管10が低圧力の場合、図示の
点線で示すように昇圧用の圧縮機29を介して導入ライ
ン28に導入する。
【0020】ハイドレートタンク12と製氷器16と
は、ハイドレートタンク12内の冷水を抜き取ると共に
製氷器16に供給する冷水導入ライン14が接続され
る。
【0021】製氷器16は、容器33の底部から上部に
かけて起立した仕切り板34が設けられ、その仕切り板
34にて、冷水貯留部35と氷粒貯留部36とが形成さ
れると共に、上部に蒸発冷媒を排気ライン37に流す排
気部38が形成される。
【0022】この冷水貯留部35の略中央部に冷水導入
ライン14が接続され、その下部に冷媒導入ライン39
が接続される。また、氷粒貯留部36の下部とハイドレ
ートタンク12の上部とは、氷粒供給ライン40で接続
されると共にそのライン40にポンプ41が接続されて
氷粒供給手段18が構成される。この氷粒供給手段18
は、氷粒を供給する際に、冷却水導入ライン14から開
閉バルブ15を介して氷粒貯留部36に冷水を導入し、
これを氷粒と共に氷粒供給ライン40に供給するように
される。氷粒貯留部36には、導入した冷水の液位計1
7が設けられ、その液位計17で開閉バルブ15を開閉
して氷粒貯留部36内の冷水導入量を調節するようにな
っている。
【0023】ハイドレートタンク12の容器25の底部
には生成したハイドレートhを抜き取る抜き取りライン
42が接続され、その抜き取りライン42に、バルブ4
3,スラリーポンプ44,ハイドレートhを加熱分解す
る第1熱交換器45,第2熱交換器46及び補助熱交換
器47が接続されると共に分解したハイドレートを天然
ガスと水に分離する分離器22が接続される。
【0024】分離器22内で分離された天然ガスは、ガ
スライン50より、消費系に供給され、水は、水循環ラ
イン52よりバルブ53、第1熱交換器45を通り、噴
射管26より容器25に戻される。
【0025】冷凍機20は、ハイドレートタンク40の
冷却器32と製氷器16の冷媒排気ライン37を接続し
た戻り側接続配管48を介して接続された圧縮機54
と、その圧縮機54の吐出側に接続された熱交換器(コ
ンデンサ)55と、熱交換器55からの凝縮液を貯留す
るリキッドタンク56と、そのリキッドタンク56に接
続された減圧弁57とからなり、その減圧弁57が、バ
ルブ58,冷媒送り側接続配管60を介して製氷器16
に冷媒を吹き込む冷媒導入ライン39と冷却器23に接
続される。
【0026】この冷凍機20の冷媒は、ブタン等が用い
られ、圧縮機54で圧縮された高温高圧の冷媒が熱交換
器55に流れ、熱交換器55で冷却されて凝縮(約30
℃)し、減圧弁57で減圧され、バルブ58を介して冷
媒送り側接続配管60に流れ、一部は、製氷器16に冷
媒導入ライン39を介して吹き込まれ、残りは冷却器3
2に供給され、そこで、共に0℃以下(−5〜10℃)
で蒸発し戻り側接続配管48を介して圧縮機54に戻る
ようになっている。
【0027】冷媒戻り側接続配管48と送り側接続配管
60には、ハイドレートの冷熱を回収するヒートポンプ
サイクル24が接続される。このヒートポンプサイクル
24は、圧縮機62と、第2熱交換器46と、リキッド
タンク63と、減圧弁64からなり、また圧縮機62に
は、その吸込側と吐出側を結ぶバイパス弁66が接続さ
れる。
【0028】リキッドタンク63には、冷凍機20の減
圧弁57からの冷媒を回収するライン68が接続され、
そのライン68に開閉弁69が接続される。
【0029】ハイドレートタンク12の頂部には、タン
ク12内の未反応のガスを抜き取ると共に導入ライン2
8に戻すオフガスライン70が接続され、そのオフガス
ライン70に圧縮機72が接続される。また、圧縮機7
2の吐出側のオフガスライン70は、バルブ73,戻し
ガスライン74を介して都市ガス導管10に接続され
る。
【0030】ハイドレートタンク12には、冷水導入ラ
イン14より下方で冷水を抜き取る水抜きライン76が
接続されると共にハイドレートhを抜き取るハイドレー
ト抜き取りライン78が接続され、これらライン76,
78がポンプ80に接続され、そのポンプ80よりバル
ブ82,戻しライン84を介してガス分散管30に接続
される。
【0031】またポンプ80の吐出側は、バルブ86を
介して水循環ライン52に接続されると共にバルブ88
を介して抜き取りライン42に接続される。
【0032】次に、製氷器16による製氷方法を説明す
る。
【0033】起動時は、ハイドレートタンク12内には
水のみが貯留されており、水導入ライン14より、製氷
器16の冷水貯留部35に導入し、同時に冷凍機20の
圧縮機54を起動し、送り側接続配管60より冷媒導入
ライン39を介して冷水貯留部35に冷媒を吹き込む。
【0034】ハイドレートタンク12の圧力(約0.9
MPa)は、製氷器16の圧力(微圧ゲージ圧力)より
かなり高いので、ハイドレートタンク12の圧力で製氷
器16に導入される。
【0035】製氷器16内の冷媒の吹き込みにより冷水
貯留部35内の水は、氷粒iとなり、比重差により、そ
の水面上に浮かび、仕切り板34をオーバーフローし氷
粒貯留部36に溜まり、氷粒供給手段18にて、適度に
冷水導入ライン14から開閉バルブ17を介して氷粒貯
留部36に水を導入して、氷粒に水が混ざった状態で、
ハイドレートタンク12に戻され、順次ハイドレートタ
ンク12内の冷水上に蓄積される。また冷媒は、ハイド
レートタンク12の冷却器32に供給される。
【0036】製氷器16の冷水貯留部35に吹き込まれ
た冷媒は、蒸発して冷媒排気ライン37より戻り側接続
配管48に流れ、冷却器32で蒸発した冷媒と共に冷凍
機20の圧縮機54に戻る。
【0037】冷凍機54の冷媒には、例えばブタンを用
いることで、冷水に冷媒を吹き込んでも冷媒がハイドレ
ート化することはなく、また一部氷粒に冷媒が混入して
も微量であるので、天然ガス側に混ざっても支障は全く
ない。
【0038】ハイドレートタンク12内に氷粒が蓄積さ
れたならば、ハイドレートタンク12の冷水中に、高圧
都市ガス導管10から都市ガス(天然ガス)を導入ライ
ン28よりガス分散管30を通して導入する。
【0039】水中に分散されたガスは、約0℃に冷却さ
れた水と反応してハイドレートを作る。この反応は発熱
反応で、天然ガスの場合約180Kcal/kgである
ため、水温を上昇させようとするが、水中に浮遊混在し
ている氷によって冷却(氷の融解熱:約80Kcal/
kg)されるので、約0℃に平衡した圧力(0.9MP
a)でハイドレートhが生成される。生成されたハイド
レートhは前述したように、水よりも比重が重いため、
水中を沈下し、ハイドレートタンク12の下部に推積す
る。
【0040】従って、冷凍機20で、前もって製造した
い量のハイドレートの生成熱に相当した熱量以上の氷を
製氷器16で製造しておけば、ハイドレート(圧力:
0.9MPa)を製造することができる。
【0041】冷凍機20と製氷器16での氷の製造は、
電力料金の安い夜間に行い蓄冷するのが経済的に有利で
ある。
【0042】このハイドレートの生成タンクの利点は次
の点にある。
【0043】氷、水、ハイドレートの比重差を利用し
て、ハイドレートの生成熱(発熱反応)の冷却、及び生
成物の分離を有効に行うことを図っている。即ち、これ
ら三者の比重は、ハイドレート>水>氷の関係にあるの
で、三者が混在している場合には、氷が一番上層に浮
き、中間層に水が存在し、下層にハイドレートが沈下推
積する。
【0044】従って、氷層の下面に天然ガスを送入する
と、ハイドレートが氷間で生成され、生成熱は混在して
いる氷の融解熱で冷却される。生成されたハイドレート
は自重で容器25の下部に沈下し、水層から分離する。
このように、ハイドレートの生成と分離が円滑に行うこ
とを目的とした構造である。
【0045】ハイドレートが生成されるに従い、蓄積さ
れていた氷は減少する。
【0046】仮りに下部に入熱がある場合はハイドレー
トが分解し、温度上昇を防止する。分解したハイドレー
トは、平衡圧力が氷点温度以上の場合には、天然ガスと
水になる。ガスは中間層の水中を浮上し、上層の氷の層
に接触し、生成熱を氷に奪われて再びハイドレートにな
る。また、ハイドレートhの温度上昇を防止するため、
冷凍機20の冷媒を冷却器32に供給してハイドレート
hを冷却する。
【0047】未反応の天然ガスは、ハイドレートタンク
12の頂部のオフガスライン70より圧縮機72で昇圧
されて導入ライン28に戻されて再度吹き込まれる。
【0048】ハイドレートの生成熱を効果的に除去する
ために、水抜きライン76とハイドレート抜き取りライ
ン78よりポンプ80にて、冷水とハイドレートを抜き
取り、これをバルブ82,戻しライン84を介してガス
分散管30に流すことでハイドレートの生成熱を効果的
に除去できる。
【0049】このように、ハイドレートタンク12内に
天然ガスと水とからなるハイドレートhを貯蔵すること
で、LNGとして貯蔵するより貯蔵温度より十分高く保
冷が容易であり、かつ危険性が少なくしかも低コストな
貯蔵が行える。
【0050】次に、ハイドレートhを分解して、都市ガ
スを得る場合には、スラリーポンプ44によりバルブ4
3を介して、またライン76,78ポンプ80バルブ8
8より、ハイドレートに一部水を混合させながら容器2
5から取り出し、都市ガス供給圧力以上に加圧する。水
を混合(20%位)するのは、スラリーにより流動性を
与えるために行う。
【0051】加圧されたハイドレートは第1及び第2熱
交換器45,46で加熱されて分解される(例えば、分
解圧を2.1MPa(ata)にした場合の温度は約7
℃である)。
【0052】この場合に図に示すように、圧縮機62に
て構成されるヒートポンプサイクル24によりハイドレ
ートを加熱する。すなわち、第2熱交換器46で、ハイ
ドレートを、加圧された媒体ガス(ブタガス)と熱交換
させて媒体ガスを凝縮させることにより、その潜熱によ
りハイドレートを加熱する。潜熱を奪われたガスは、熱
交換器46内で凝縮液体になり、ハイドレートは、分解
してガスと水になり、分離器22に送られ天然ガスと水
に分離される。
【0053】分離した水は再使用のため、第1熱交換器
45で、分離して出荷すべきハイドレートと熱交換して
プレクールされた後、噴射管26より容器25に返送さ
れる。
【0054】一方、第2熱交換器46内で得られた凝縮
液体は、リキッドタンク63に溜まり、減圧弁64で減
圧され、製氷器16とハイドレートタンク30の冷却器
32に送られ、そこで製氷の冷熱源とハイドレートの冷
却源となり、そこで蒸発(−5〜−10℃)し、冷媒戻
り側接続配管48を介して圧縮機62に戻される。
【0055】製氷器16では、出荷ハイドレートの冷熱
が氷粒にて蓄積され、製氷器16よりハイドレートタン
ク12内の冷水上に蓄積される。
【0056】蓄積された氷は、前述したように天然ガス
を導入して、ハイドレートの製造に使用される。この場
合、第2熱交換器46でのハイドレート分解温度は7℃
のため、第2熱交換器46で加熱に使用される媒体ガス
の凝縮温度を13℃位に設定して、第2熱交換器46の
伝熱面積を決めると、圧縮機62の所要動力はそれ程大
きくならない。
【0057】氷粒とハイドレートの製造は、導管10が
遊んでいる都市ガス需要の少ない夜間に主に行われ、ガ
スの製造(ハイドレートの分解)はガス需要が多い昼間
に行われるので、日中にハイドレートタンク12で作ら
れた氷は夜間に使用される迄、蓄冷剤として役割を担う
ことになる。
【0058】冷凍機20は、前述した立上げ(初期起
動)時には、大きな動力を必要とするが、上述のように
製氷器16で製氷した氷粒を容器25内に供給して蓄冷
できるので、ハイドレートの生成熱のある程度除去する
能力であれば十分使用できる。
【0059】また、製氷とハイドレートの製造は夜間に
行われるので、冷凍機20に必要な電力は夜間料金が使
用できるので、ランニングコストの節減ができる。
【0060】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、製氷器内
の冷水に直接冷媒を吹き込んで製氷することで、製氷効
率の向上と設備費の軽減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
12 ハイドレートタンク 16 製氷器 20 冷凍機 39 冷媒導入ライン h ハイドレート i 氷粒

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイドレートタンク内の冷水に氷粒を供
    給し、その氷粒が形成された冷水中に天然ガスを供給し
    てハイドレートを製造するに際して、ハイドレートタン
    クから製氷器内に冷水を導入し、その冷水中に直接冷媒
    を吹き込んで氷粒を形成した後、該氷粒をハイドレート
    タンクの冷水中に戻すことを特徴とするハイドレート製
    造用製氷方法。
  2. 【請求項2】 冷水が貯留されると共に、冷水中に天然
    ガスを吹き込むガス分散管が設けられたハイドレートタ
    ンクと、そのハイドレートタンク内の冷水を導入すると
    共に導入した冷水中に冷媒を吹き込きこんで氷粒を製造
    する製氷器と、製氷器で製造された氷粒をハイドレート
    タンクの冷水に供給する氷粒供給手段とを備えたことを
    特徴とするハイドレート製造用製氷装置。
JP4378797A 1997-02-27 1997-02-27 ハイドレート製造用製氷方法及びその装置 Pending JPH10238913A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007238826A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd ガスハイドレートの生成方法及び装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007238826A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd ガスハイドレートの生成方法及び装置

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