JPH10237616A - 良好な表面肌をもつ溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法 - Google Patents
良好な表面肌をもつ溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法Info
- Publication number
- JPH10237616A JPH10237616A JP3601397A JP3601397A JPH10237616A JP H10237616 A JPH10237616 A JP H10237616A JP 3601397 A JP3601397 A JP 3601397A JP 3601397 A JP3601397 A JP 3601397A JP H10237616 A JPH10237616 A JP H10237616A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot
- steel strip
- dip
- wiping
- bath
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 めっき付着量が片面当り250g/m2 以上
の厚目付け溶融めっき鋼板を製造する場合であっても、
ダレ模様が軽微な溶融めっき鋼帯を得る。 【解決手段】 溶融めっき浴の液面から250mm以下
の高さで、溶融めっき浴から引き上げられる鋼帯から3
0mm以下の間隔をもって配置したワイピングガスノズ
ルから鋼帯の表面にワイピングガスを吹き付ける。 【効果】 酸化皮膜が厚く成長する前の溶融めっき金属
にワイピングガスが吹き付けられるため、ワイピング作
用が鋼帯表面に均等に作用し、ダレ模様がなく目付け量
が均一化された溶融亜鉛めっき鋼帯が製造される。
の厚目付け溶融めっき鋼板を製造する場合であっても、
ダレ模様が軽微な溶融めっき鋼帯を得る。 【解決手段】 溶融めっき浴の液面から250mm以下
の高さで、溶融めっき浴から引き上げられる鋼帯から3
0mm以下の間隔をもって配置したワイピングガスノズ
ルから鋼帯の表面にワイピングガスを吹き付ける。 【効果】 酸化皮膜が厚く成長する前の溶融めっき金属
にワイピングガスが吹き付けられるため、ワイピング作
用が鋼帯表面に均等に作用し、ダレ模様がなく目付け量
が均一化された溶融亜鉛めっき鋼帯が製造される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダレ模様がなく良好な
表面肌をもつ溶融亜鉛めっき鋼帯を製造する方法に関す
る。
表面肌をもつ溶融亜鉛めっき鋼帯を製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】溶融めっきラインでは、図1に示すよう
に、めっき原板である鋼帯1を還元性雰囲気に維持され
た還元焼鈍炉2に搬送し、鋼帯1の表面を活性化した
後、還元焼鈍炉2からスナウト3を経て溶融めっき浴4
に送り込んでいる。鋼帯1は、溶融めっき浴4に浸漬さ
れているシンクロール5を周回し、進行方向を上向きに
変更される。次いで、鋼帯1は、サポートロール6を経
由して溶融めっき浴4から送り出され、ガスワイピング
ノズル7で付着量が調整される。溶融めっきされた鋼帯
1は、必要に応じて合金化熱処理され、次工程に搬送さ
れる。
に、めっき原板である鋼帯1を還元性雰囲気に維持され
た還元焼鈍炉2に搬送し、鋼帯1の表面を活性化した
後、還元焼鈍炉2からスナウト3を経て溶融めっき浴4
に送り込んでいる。鋼帯1は、溶融めっき浴4に浸漬さ
れているシンクロール5を周回し、進行方向を上向きに
変更される。次いで、鋼帯1は、サポートロール6を経
由して溶融めっき浴4から送り出され、ガスワイピング
ノズル7で付着量が調整される。溶融めっきされた鋼帯
1は、必要に応じて合金化熱処理され、次工程に搬送さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ガスワイピングノズル
7で過剰の溶融めっき金属をワイピングすることによっ
て、目付け量が調整されると共に溶融めっき鋼帯の表面
性状が安定化する。ところが、厚目付けが要求される溶
融めっき鋼帯を製造する際には、溶融めっき浴4から引
き上げられる鋼帯1に多量の溶融めっき金属を随伴さ
せ、ガスワイピングノズル7による溶融めっき金属の絞
り取りを少なくしている。多量の溶融めっき金属を鋼帯
1に付着させて溶融めっき浴4から持ち上げる場合、鋼
帯1の表面に沿って溶融めっき金属が流下し、波形のダ
レ模様が発生し易い。特に著しい模様が発生した場合、
凝固後の溶融めっき層に大きな凹凸が生じる。凹部は、
溶融めっき後のスキンパスで圧下されないため金属光沢
がそのまま残存する。その結果、凸部表面との差が顕著
になり、溶融めっき鋼帯の外観を著しく劣化させる。本
発明は、このような問題を解消すべく案出されたもので
あり、溶融めっき浴の浴面及び鋼帯との関係で特定され
た位置に配置されたワイピングガスノズルを使用するこ
とにより、めっき付着量が片面当り250g/m2 以上
の厚目付け溶融めっき鋼板を製造する場合であっても、
ダレ模様が軽微な溶融めっき鋼板を得ることを目的とす
る。
7で過剰の溶融めっき金属をワイピングすることによっ
て、目付け量が調整されると共に溶融めっき鋼帯の表面
性状が安定化する。ところが、厚目付けが要求される溶
融めっき鋼帯を製造する際には、溶融めっき浴4から引
き上げられる鋼帯1に多量の溶融めっき金属を随伴さ
せ、ガスワイピングノズル7による溶融めっき金属の絞
り取りを少なくしている。多量の溶融めっき金属を鋼帯
1に付着させて溶融めっき浴4から持ち上げる場合、鋼
帯1の表面に沿って溶融めっき金属が流下し、波形のダ
レ模様が発生し易い。特に著しい模様が発生した場合、
凝固後の溶融めっき層に大きな凹凸が生じる。凹部は、
溶融めっき後のスキンパスで圧下されないため金属光沢
がそのまま残存する。その結果、凸部表面との差が顕著
になり、溶融めっき鋼帯の外観を著しく劣化させる。本
発明は、このような問題を解消すべく案出されたもので
あり、溶融めっき浴の浴面及び鋼帯との関係で特定され
た位置に配置されたワイピングガスノズルを使用するこ
とにより、めっき付着量が片面当り250g/m2 以上
の厚目付け溶融めっき鋼板を製造する場合であっても、
ダレ模様が軽微な溶融めっき鋼板を得ることを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は、そ
の目的を達成するため、めっき付着量が片面当り250
g/m2 以上の溶融亜鉛めっき鋼帯を製造する際、溶融
めっき浴の液面から250mm以下の高さで、溶融めっ
き浴から引き上げられる鋼帯から60mm以下の間隔を
もってワイピングガスノズルを配置し、該ワイピングガ
スノズルから前記鋼帯の表面にワイピングガスを吹き付
けることを特徴とする。被めっき鋼帯は、80m/分以
上の引上げ速度で溶融めっき浴から引き上げることが好
ましい。また、溶融めっき浴は、450℃以上に保持す
ることが好ましい。本発明で使用されるめっき原板に
は、特に制限はなく、Alキルド鋼,極低炭素鋼,弱脱
酸鋼,ステンレス鋼,Si,Mn,P等を添加した高張
力鋼等がある。また、ステンレス鋼帯等では、溶融めっ
き性を向上させるためにFe系,Ni系のプレめっき等
の前処理を施すこともできる。
の目的を達成するため、めっき付着量が片面当り250
g/m2 以上の溶融亜鉛めっき鋼帯を製造する際、溶融
めっき浴の液面から250mm以下の高さで、溶融めっ
き浴から引き上げられる鋼帯から60mm以下の間隔を
もってワイピングガスノズルを配置し、該ワイピングガ
スノズルから前記鋼帯の表面にワイピングガスを吹き付
けることを特徴とする。被めっき鋼帯は、80m/分以
上の引上げ速度で溶融めっき浴から引き上げることが好
ましい。また、溶融めっき浴は、450℃以上に保持す
ることが好ましい。本発明で使用されるめっき原板に
は、特に制限はなく、Alキルド鋼,極低炭素鋼,弱脱
酸鋼,ステンレス鋼,Si,Mn,P等を添加した高張
力鋼等がある。また、ステンレス鋼帯等では、溶融めっ
き性を向上させるためにFe系,Ni系のプレめっき等
の前処理を施すこともできる。
【0005】
【作用】厚目付けの溶融めっき鋼板の表面に発生するダ
レ模様は、ワイピング時の状態を実ラインで測定できな
いため検証することが難しい。そのため、ダレ模様の発
生メカニズムは明確になっていないが、溶融めっき浴の
低い流動性,めっき表面に生成する酸化皮膜,ワイピン
グガスの乱流等が原因に掲げられる。そこで、ガスワイ
ピング条件,ライン速度,めっき浴温度等がダレ模様の
発生に及ぼす影響を調査・研究した。その結果、ワイピ
ングガスノズルの配置位置が重要な影響を及ぼしている
ことが判った。本発明においては、鋼帯1に付着した溶
融めっき金属の表面に生成される酸化皮膜が厚く成長す
る前にワイピングガスを吹き付けるように、溶融めっき
浴4の浴面から250mm以下の高さにワイピングノズ
ル7を配置する。
レ模様は、ワイピング時の状態を実ラインで測定できな
いため検証することが難しい。そのため、ダレ模様の発
生メカニズムは明確になっていないが、溶融めっき浴の
低い流動性,めっき表面に生成する酸化皮膜,ワイピン
グガスの乱流等が原因に掲げられる。そこで、ガスワイ
ピング条件,ライン速度,めっき浴温度等がダレ模様の
発生に及ぼす影響を調査・研究した。その結果、ワイピ
ングガスノズルの配置位置が重要な影響を及ぼしている
ことが判った。本発明においては、鋼帯1に付着した溶
融めっき金属の表面に生成される酸化皮膜が厚く成長す
る前にワイピングガスを吹き付けるように、溶融めっき
浴4の浴面から250mm以下の高さにワイピングノズ
ル7を配置する。
【0006】溶融めっき浴4の浴面からワイピングノズ
ル7までの高さが250mmを超えるようになると、溶
融めっき金属の表面に厚い酸化皮膜が生成している鋼帯
1にワイピングガスが吹き付けられるが、酸化皮膜の下
にある溶融めっき金属は未だ流動性の高い状態にある。
そのため、ワイピングガスの衝撃によって酸化皮膜の一
部が破断し、内部の溶融めっき金属が破断箇所から流下
し、結果としてダレ模様が発生するものと推察される。
これに対し、溶融めっき浴4の浴面から250mm以下
の高さまでは酸化皮膜の生成が十分に進行しておらず、
酸化皮膜の影響を受けることなく溶融めっき金属に均等
にワイピングガスが作用する。ワイピングガスは、鋼帯
1から離してワイピングノズル7を配置するほど、乱流
となって鋼帯1の表面に吹き付けられる。乱流状態のワ
イピングガスは、溶融めっき金属を不均一にワイピング
する原因となる。ワイピングガスの乱流化は、鋼帯1か
らワイピングノズル7までの距離を30mm以下に設定
することにより抑制される。このように近接配置された
ワイピングノズル7を使用するとき、鋼帯1の表面にワ
イピングガスが均等に吹き付けられ、溶融めっき金属が
均一にワイピングされる。
ル7までの高さが250mmを超えるようになると、溶
融めっき金属の表面に厚い酸化皮膜が生成している鋼帯
1にワイピングガスが吹き付けられるが、酸化皮膜の下
にある溶融めっき金属は未だ流動性の高い状態にある。
そのため、ワイピングガスの衝撃によって酸化皮膜の一
部が破断し、内部の溶融めっき金属が破断箇所から流下
し、結果としてダレ模様が発生するものと推察される。
これに対し、溶融めっき浴4の浴面から250mm以下
の高さまでは酸化皮膜の生成が十分に進行しておらず、
酸化皮膜の影響を受けることなく溶融めっき金属に均等
にワイピングガスが作用する。ワイピングガスは、鋼帯
1から離してワイピングノズル7を配置するほど、乱流
となって鋼帯1の表面に吹き付けられる。乱流状態のワ
イピングガスは、溶融めっき金属を不均一にワイピング
する原因となる。ワイピングガスの乱流化は、鋼帯1か
らワイピングノズル7までの距離を30mm以下に設定
することにより抑制される。このように近接配置された
ワイピングノズル7を使用するとき、鋼帯1の表面にワ
イピングガスが均等に吹き付けられ、溶融めっき金属が
均一にワイピングされる。
【0007】また、溶融めっき浴4から引上げ速度80
m/分以上で鋼帯1を引き上げることが好ましい。80
m/分に達しない引上げ速度では、ワイピングまでの時
間が長くなり、溶融めっき金属の表面に生成する酸化皮
膜が厚く成長するため、ダレ模様が発生し易くなる。ま
た、遅い引上げ速度では、溶融めっき浴4から持ち上げ
られた溶融めっき金属が鋼帯1の表面に沿って溶融めっ
き浴4に流下する割合いが多く、厚目付けの溶融めっき
層が形成され難い。溶融めっき浴4の温度は、鋼帯1に
付着する溶融めっき金属の流動性に影響を及ぼしている
ものと考えられる。通常のめっき条件では特に問題はな
いが、溶融めっき浴4が450℃未満の低い温度になる
と溶融めっき金属の流動性が低下し、めっき層にダレ模
様が発生し易くなる。
m/分以上で鋼帯1を引き上げることが好ましい。80
m/分に達しない引上げ速度では、ワイピングまでの時
間が長くなり、溶融めっき金属の表面に生成する酸化皮
膜が厚く成長するため、ダレ模様が発生し易くなる。ま
た、遅い引上げ速度では、溶融めっき浴4から持ち上げ
られた溶融めっき金属が鋼帯1の表面に沿って溶融めっ
き浴4に流下する割合いが多く、厚目付けの溶融めっき
層が形成され難い。溶融めっき浴4の温度は、鋼帯1に
付着する溶融めっき金属の流動性に影響を及ぼしている
ものと考えられる。通常のめっき条件では特に問題はな
いが、溶融めっき浴4が450℃未満の低い温度になる
と溶融めっき金属の流動性が低下し、めっき層にダレ模
様が発生し易くなる。
【0008】
実施例1:(ワイピングガスの配置がダレ模様発生に及
ぼす影響の調査) 板厚0.4mmの弱脱酸冷延鋼帯をライン速度100m
/分で還元焼鈍炉から溶融めっき浴4に送り込み、厚目
付けの溶融めっきを施した。溶融めっき浴4には、Zn
−0.18重量%Alを使用し、470℃に保持した。
そして、ワイピング条件を種々変更し、ダレ模様の発生
に及ぼす影響を調査した。調査結果を示す表1にみられ
るように、溶融めっき浴4の浴面から250mm以下の
高さで且つ鋼帯1から30mm以下の距離にワイピング
ノズル7を配置した場合、片面当り290g/m2 以上
の厚目付け溶融めっき鋼板であってもダレ模様の発生が
抑制されていた。これに対し、溶融めっき浴4の浴面か
らの高さ及び鋼帯1からの距離の何れかが本発明で規定
した範囲を外れた場合、ダレ模様が発生し、得られた溶
融めっき鋼帯の外観が劣っていた。また、ワイピングガ
スの圧力は、ダレ模様の発生如何にそれほど大きな影響
を与えていなかった。
ぼす影響の調査) 板厚0.4mmの弱脱酸冷延鋼帯をライン速度100m
/分で還元焼鈍炉から溶融めっき浴4に送り込み、厚目
付けの溶融めっきを施した。溶融めっき浴4には、Zn
−0.18重量%Alを使用し、470℃に保持した。
そして、ワイピング条件を種々変更し、ダレ模様の発生
に及ぼす影響を調査した。調査結果を示す表1にみられ
るように、溶融めっき浴4の浴面から250mm以下の
高さで且つ鋼帯1から30mm以下の距離にワイピング
ノズル7を配置した場合、片面当り290g/m2 以上
の厚目付け溶融めっき鋼板であってもダレ模様の発生が
抑制されていた。これに対し、溶融めっき浴4の浴面か
らの高さ及び鋼帯1からの距離の何れかが本発明で規定
した範囲を外れた場合、ダレ模様が発生し、得られた溶
融めっき鋼帯の外観が劣っていた。また、ワイピングガ
スの圧力は、ダレ模様の発生如何にそれほど大きな影響
を与えていなかった。
【0009】
【0010】実施例2:(鋼帯の引上げ速度がダレ模様
の発生に及ぼす影響の調査) 実施例1と同じ弱脱酸冷延鋼帯を還元焼鈍炉から溶融め
っき浴4に送り込み、厚目付けの溶融めっきを施した。
溶融めっき浴4には、Zn−0.18重量%Alを使用
し、470℃に保持した。溶融めっき浴4の浴面から2
00mmの高さ,鋼帯1から20mmの距離に配置した
ワイピングノズル7を使用し、溶融めっき浴4から引き
上げられた鋼帯1をワイピングした。そして、鋼帯1の
引上げ速度とダレ模様の発生如何との関係を調査した。
表2の調査結果にみられるように、80m/分以上の引
上げ速度で鋼帯1を溶融めっき浴4から引き上げると
き、ダレ模様のない溶融めっき層が形成されることが判
った。これに対し、引上げ速度が80m/分を下回るよ
うになると、ダレ模様の発生により得られた溶融めっき
鋼帯の外観が劣化した。
の発生に及ぼす影響の調査) 実施例1と同じ弱脱酸冷延鋼帯を還元焼鈍炉から溶融め
っき浴4に送り込み、厚目付けの溶融めっきを施した。
溶融めっき浴4には、Zn−0.18重量%Alを使用
し、470℃に保持した。溶融めっき浴4の浴面から2
00mmの高さ,鋼帯1から20mmの距離に配置した
ワイピングノズル7を使用し、溶融めっき浴4から引き
上げられた鋼帯1をワイピングした。そして、鋼帯1の
引上げ速度とダレ模様の発生如何との関係を調査した。
表2の調査結果にみられるように、80m/分以上の引
上げ速度で鋼帯1を溶融めっき浴4から引き上げると
き、ダレ模様のない溶融めっき層が形成されることが判
った。これに対し、引上げ速度が80m/分を下回るよ
うになると、ダレ模様の発生により得られた溶融めっき
鋼帯の外観が劣化した。
【0011】
【0012】実施例3:(溶融めっき浴の温度がダレ模
様の発生に及ぼす影響の調査) 実施例1と同じ弱脱酸冷延鋼帯をライン速度100m/
分で還元焼鈍炉から溶融めっき浴4に送り込み、厚目付
けの溶融めっきを施した。溶融めっき浴4には、Zn−
0.18重量%Alを使用し、450〜480℃の範囲
で保持温度を変更した。溶融めっき浴4の浴面から20
0mmの高さ,鋼帯1から20mmの距離に配置したワ
イピングノズル7を使用し、溶融めっき浴4から引き上
げられた鋼帯1をガス圧0.14kg/m2 でワイピン
グした。そして、溶融めっき浴4の温度とダレ模様の発
生如何との関係を調査した。表3の調査結果にみられる
ように、450℃以上の溶融めっき浴4から鋼帯1を引
き上げるとき、ダレ模様のない溶融めっき層が形成され
ることが判った。これに対し、溶融めっき浴4が450
℃未満になると、ダレ模様の発生により得られた溶融め
っき鋼帯の外観が劣化した。
様の発生に及ぼす影響の調査) 実施例1と同じ弱脱酸冷延鋼帯をライン速度100m/
分で還元焼鈍炉から溶融めっき浴4に送り込み、厚目付
けの溶融めっきを施した。溶融めっき浴4には、Zn−
0.18重量%Alを使用し、450〜480℃の範囲
で保持温度を変更した。溶融めっき浴4の浴面から20
0mmの高さ,鋼帯1から20mmの距離に配置したワ
イピングノズル7を使用し、溶融めっき浴4から引き上
げられた鋼帯1をガス圧0.14kg/m2 でワイピン
グした。そして、溶融めっき浴4の温度とダレ模様の発
生如何との関係を調査した。表3の調査結果にみられる
ように、450℃以上の溶融めっき浴4から鋼帯1を引
き上げるとき、ダレ模様のない溶融めっき層が形成され
ることが判った。これに対し、溶融めっき浴4が450
℃未満になると、ダレ模様の発生により得られた溶融め
っき鋼帯の外観が劣化した。
【0013】
【0014】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、厚目付けの溶融めっき鋼帯を製造する際に、溶融め
っき浴の湯面からの高さ及び鋼帯からの距離が特定され
た位置に配置されたガスワイピングノズルにより、溶融
めっき浴から引き上げられた鋼帯に付着している溶融め
っき金属をワイピングしている。このワイピングによる
とき、250g/m2 以上の厚目付けであるにも拘ら
ず、ダレ模様のない良好な表面をもつ溶融亜鉛めっき鋼
帯が製造される。
は、厚目付けの溶融めっき鋼帯を製造する際に、溶融め
っき浴の湯面からの高さ及び鋼帯からの距離が特定され
た位置に配置されたガスワイピングノズルにより、溶融
めっき浴から引き上げられた鋼帯に付着している溶融め
っき金属をワイピングしている。このワイピングによる
とき、250g/m2 以上の厚目付けであるにも拘ら
ず、ダレ模様のない良好な表面をもつ溶融亜鉛めっき鋼
帯が製造される。
【図1】 ガスワイピングノズルを備えた溶融めっきラ
インの要部
インの要部
【図2】 ガスワイピングノズルの配置がダレ模様の発
生に及ぼす影響
生に及ぼす影響
1:鋼帯 2:還元焼鈍炉 3:スナウト 4:
溶融めっき浴 5:シンクロール 6:サポートロール 7:ガス
ワイピングノズル
溶融めっき浴 5:シンクロール 6:サポートロール 7:ガス
ワイピングノズル
Claims (2)
- 【請求項1】 めっき付着量が片面当り250g/m2
以上の溶融亜鉛めっき鋼帯を製造する際、溶融めっき浴
の液面から250mm以下の高さで、溶融めっき浴から
引き上げられる鋼帯から30mm以下の間隔をもってワ
イピングガスノズルを配置し、該ワイピングガスノズル
から前記鋼帯の表面にワイピングガスを吹き付けること
を特徴とする良好な表面肌をもつ溶融亜鉛めっき鋼帯の
製造方法。 - 【請求項2】 引上げ速度80m/分以上で鋼帯を溶融
めっき浴から引き上げる請求項1記載の良好な表面肌を
もつ溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3601397A JPH10237616A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | 良好な表面肌をもつ溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3601397A JPH10237616A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | 良好な表面肌をもつ溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10237616A true JPH10237616A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12457875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3601397A Withdrawn JPH10237616A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | 良好な表面肌をもつ溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10237616A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112513313A (zh) * | 2018-08-22 | 2021-03-16 | 杰富意钢铁株式会社 | 熔融金属镀覆钢带的制造方法及连续熔融金属镀覆设备 |
-
1997
- 1997-02-20 JP JP3601397A patent/JPH10237616A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112513313A (zh) * | 2018-08-22 | 2021-03-16 | 杰富意钢铁株式会社 | 熔融金属镀覆钢带的制造方法及连续熔融金属镀覆设备 |
US20210310109A1 (en) * | 2018-08-22 | 2021-10-07 | Jfe Steel Corporation | Method of producing hot-dip metal coated steel strip and continuous hot-dip metal coating line |
US11802329B2 (en) * | 2018-08-22 | 2023-10-31 | Jfe Steel Corporation | Method of producing hot-dip metal coated steel strip and continuous hot-dip metal coating line |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2016056178A1 (ja) | 連続溶融金属めっき方法および溶融亜鉛めっき鋼帯ならびに連続溶融金属めっき設備 | |
JP4256929B2 (ja) | 亜鉛めっき方法及びシステム | |
JP2010215929A (ja) | 溶融金属めっき鋼帯製造設備及び溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
JP3498613B2 (ja) | ガス・ワイピング・ノズル | |
JPH10237616A (ja) | 良好な表面肌をもつ溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法 | |
JP5824905B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
JP3148542B2 (ja) | 耐眩性の優れた溶融Znめっき鋼板 | |
JP6772930B2 (ja) | 溶融亜鉛めっき鋼板および溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JP3888784B2 (ja) | 溶融Zn基めっき鋼板のエッジしわ防止法 | |
JP3224208B2 (ja) | 連続溶融金属めっきラインにおける浴面スプラッシュの付着防止方法 | |
JPH05306449A (ja) | 溶融金属メッキ時における溶融金属飛沫のストリップ面への付着防止方法 | |
JPH04160142A (ja) | 溶融亜鉛系めっき鋼板とその製造方法 | |
JPWO2020039869A1 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備 | |
KR100625952B1 (ko) | 표면의 외관 및 광택도가 우수한 용융아연도금강판 제조방법 | |
KR20010060423A (ko) | 표면외관이 우수한 용융아연 도금강판 제조 방법 | |
JP3762722B2 (ja) | 溶融めっき鋼板の冷却装置および冷却方法 | |
JP2548095Y2 (ja) | ガスワイピングノズル | |
JPH10226864A (ja) | 溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JPH07113154A (ja) | 溶融金属めっき方法及び装置 | |
JP3278607B2 (ja) | 表面性状の良好な溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JP4631176B2 (ja) | 溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JP6635086B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
JP3603512B2 (ja) | Al含有溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 | |
JP2004059943A (ja) | 溶融金属めっきの目付量制御方法 | |
JP2002047546A (ja) | 溶融亜鉛めっき鋼板の製造設備 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040511 |