JPH10237241A - ポリ4−メチルペンテン樹脂成形品 - Google Patents
ポリ4−メチルペンテン樹脂成形品Info
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- JPH10237241A JPH10237241A JP4430097A JP4430097A JPH10237241A JP H10237241 A JPH10237241 A JP H10237241A JP 4430097 A JP4430097 A JP 4430097A JP 4430097 A JP4430097 A JP 4430097A JP H10237241 A JPH10237241 A JP H10237241A
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電力ケーブル、ゴムホース製造被覆材または
マンドレルのように架橋剤含有重合体と接触して用いら
れるポリ4−メチルペンテン樹脂製の成形品で、繰り返
し使用しても肌荒れが起こらず長期間の使用に耐える成
形品の提供。 【解決手段】 ポリ4−メチルペンテン樹脂(A)10
0重量部に対し、フェノール・アクリレート系化合物
(B)を0.5重量部から15重量部、好ましくは更に
ヒンダードフェノール系化合物(C)を0.5〜15重
量部、及び/又はホスファイト系化合物(D)を0.5
〜15重量部配合してなるポリ4−メチルペンテン樹脂
組成物から成形された、電力ケーブル、ゴムホース製造
被覆材またはマンドレルのような、架橋剤を含有した重
合体と接触し、繰り返し使用される成形品。
マンドレルのように架橋剤含有重合体と接触して用いら
れるポリ4−メチルペンテン樹脂製の成形品で、繰り返
し使用しても肌荒れが起こらず長期間の使用に耐える成
形品の提供。 【解決手段】 ポリ4−メチルペンテン樹脂(A)10
0重量部に対し、フェノール・アクリレート系化合物
(B)を0.5重量部から15重量部、好ましくは更に
ヒンダードフェノール系化合物(C)を0.5〜15重
量部、及び/又はホスファイト系化合物(D)を0.5
〜15重量部配合してなるポリ4−メチルペンテン樹脂
組成物から成形された、電力ケーブル、ゴムホース製造
被覆材またはマンドレルのような、架橋剤を含有した重
合体と接触し、繰り返し使用される成形品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ4−メチルペ
ンテン樹脂組成物から成形された成形品に関する。更に
詳しくは、ポリ4−メチルペンテン樹脂組成物から成形
され、架橋ポリオレフィン系電力ケーブルまたはゴムホ
ース等の製造において、架橋反応時に架橋剤含有重合体
と接触して用いられる被覆材、あるいはマンドレル等の
成形品に関する。
ンテン樹脂組成物から成形された成形品に関する。更に
詳しくは、ポリ4−メチルペンテン樹脂組成物から成形
され、架橋ポリオレフィン系電力ケーブルまたはゴムホ
ース等の製造において、架橋反応時に架橋剤含有重合体
と接触して用いられる被覆材、あるいはマンドレル等の
成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】マンドレル、シース、電力ケーブルなど
の用途にはポリ4−メチルペンテン樹脂がその耐熱性、
剥離性が良好であることから広く用いられている。この
ような用途においては、例えば、加硫ゴムホースを製造
する際、ホースの芯材として耐熱性のあるポリ4−メチ
ルペンテン樹脂のマンドレル上に、架橋剤、加硫剤を含
む未加硫ゴムを押し出し被覆し、更にその外周部をポリ
4−メチルペンテン樹脂で被覆し、その後、加硫釜中で
加硫した後に被覆材を剥離し、芯材を抜いて、ゴムホー
スを製造する方法が知られている。
の用途にはポリ4−メチルペンテン樹脂がその耐熱性、
剥離性が良好であることから広く用いられている。この
ような用途においては、例えば、加硫ゴムホースを製造
する際、ホースの芯材として耐熱性のあるポリ4−メチ
ルペンテン樹脂のマンドレル上に、架橋剤、加硫剤を含
む未加硫ゴムを押し出し被覆し、更にその外周部をポリ
4−メチルペンテン樹脂で被覆し、その後、加硫釜中で
加硫した後に被覆材を剥離し、芯材を抜いて、ゴムホー
スを製造する方法が知られている。
【0003】使用済みのポリ4−メチルペンテン樹脂か
らなる被覆層は、剥離粉砕されて再度押出被覆に利用さ
れ、またゴムホースから抜かれたポリ4−メチルペンテ
ン樹脂製のマンドレルは、再度芯材として繰り返し使用
されている。
らなる被覆層は、剥離粉砕されて再度押出被覆に利用さ
れ、またゴムホースから抜かれたポリ4−メチルペンテ
ン樹脂製のマンドレルは、再度芯材として繰り返し使用
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記ポリ
4−メチルペンテン樹脂製の部材は、架橋剤含有重合体
と接触使用された後、そのまま、あるいは粉砕、再成形
して繰り返し使用されるが、重合体中に含有される架橋
剤は、主として反応性に富む有機過酸化物系の化合物が
使用されており、また重合体はEPDMラバーのように
多官能モノマーを含有しているものが多く、これらと繰
り返し接触しているうちに、架橋剤や加硫剤の移行に起
因すると思われる表面の肌荒れが起こるため、用途によ
っては使用が困難になる場合があるという問題点があっ
た。
4−メチルペンテン樹脂製の部材は、架橋剤含有重合体
と接触使用された後、そのまま、あるいは粉砕、再成形
して繰り返し使用されるが、重合体中に含有される架橋
剤は、主として反応性に富む有機過酸化物系の化合物が
使用されており、また重合体はEPDMラバーのように
多官能モノマーを含有しているものが多く、これらと繰
り返し接触しているうちに、架橋剤や加硫剤の移行に起
因すると思われる表面の肌荒れが起こるため、用途によ
っては使用が困難になる場合があるという問題点があっ
た。
【0005】この点を改良するために、ポリ4−メチル
ペンテン樹脂等のポリオレフィン樹脂(a)に対し、ア
ミン系化合物(b)とホスファイト系化合物(c)の2
種類の添加物を配合したポリオレフィン樹脂組成物を上
記用途に用いることが提案されている(特開平5−32
0431号公報)。しかし、アミン系化合物の使用は安
全衛生上、好ましくない。また、上記組成物から成形さ
れた成形品を用いても、架橋剤含有重合体との繰り返し
接触使用による表面肌荒れの問題は充分には解決されて
いない。
ペンテン樹脂等のポリオレフィン樹脂(a)に対し、ア
ミン系化合物(b)とホスファイト系化合物(c)の2
種類の添加物を配合したポリオレフィン樹脂組成物を上
記用途に用いることが提案されている(特開平5−32
0431号公報)。しかし、アミン系化合物の使用は安
全衛生上、好ましくない。また、上記組成物から成形さ
れた成形品を用いても、架橋剤含有重合体との繰り返し
接触使用による表面肌荒れの問題は充分には解決されて
いない。
【0006】本発明の発明者らは、こうした繰り返し使
用によっても肌荒れが起こりにくく、多数回の繰り返し
使用が可能であり、これにより生産・製造コストの低減
を図ることができ、しかも安全衛生性に優れたポリ4−
メチルペンテン樹脂製のマンドレル、シース、電力ケー
ブルなどを得る方法について検討した結果、フェノール
・アクリレート系化合物を必須成分として一定量以上配
合した下記の組成からなるポリ4−メチルペンテン樹脂
組成物を用いることにより、その目的が達成できること
を見いだした。
用によっても肌荒れが起こりにくく、多数回の繰り返し
使用が可能であり、これにより生産・製造コストの低減
を図ることができ、しかも安全衛生性に優れたポリ4−
メチルペンテン樹脂製のマンドレル、シース、電力ケー
ブルなどを得る方法について検討した結果、フェノール
・アクリレート系化合物を必須成分として一定量以上配
合した下記の組成からなるポリ4−メチルペンテン樹脂
組成物を用いることにより、その目的が達成できること
を見いだした。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ポリ
4−メチルペンテン樹脂(A)100重量部に対し、下
記構造式(1)で示されるフェノール・アクリレート系
化合物(B)を0.5重量部から15重量部を配合して
なるポリ4−メチルペンテン樹脂組成物から成形され、
架橋剤を含有した重合体と接触し、繰り返し使用される
成形品である。
4−メチルペンテン樹脂(A)100重量部に対し、下
記構造式(1)で示されるフェノール・アクリレート系
化合物(B)を0.5重量部から15重量部を配合して
なるポリ4−メチルペンテン樹脂組成物から成形され、
架橋剤を含有した重合体と接触し、繰り返し使用される
成形品である。
【0008】
【化2】 (式中R1 〜R6 は前記したとおり。)
【0009】また本発明のより好ましい実施態様は、前
記(A)、(B)成分が配合された組成物に、更にヒン
ダードフェノール系化合物(C)を0.5〜15重量部
及び/又はホスファイト系化合物(D)を0.5〜15
重量部配合してなるポリ4−メチルペンテン樹脂組成物
から成形された成形品である。
記(A)、(B)成分が配合された組成物に、更にヒン
ダードフェノール系化合物(C)を0.5〜15重量部
及び/又はホスファイト系化合物(D)を0.5〜15
重量部配合してなるポリ4−メチルペンテン樹脂組成物
から成形された成形品である。
【0010】以下、本発明のポリ4−メチルペンテン樹
脂組成物製成形品について説明する。本発明の成形品の
原料として使用されるポリ4−メチルペンテン樹脂
(A)は、4−メチル−1−ペンテンの単独重合体、も
しくは4−メチル−1−ペンテンと他のα−オレフィ
ン、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセ
ン、1−オクタデセンなどの炭素数2〜20のα−オレ
フィンとの共重合体であるが、中でも電力ケーブルの架
橋時の温度、ゴムホース製造時の加硫温度に対する耐熱
性の面から、4−メチル−1−ペンテンの単独重合体、
または4−メチル−1−ペンテンを85モル%以上、好
ましくは90モル%以上含む4−メチル−1−ペンテン
と上記α−オレフィンとの共重合体を用いるのが好まし
い。
脂組成物製成形品について説明する。本発明の成形品の
原料として使用されるポリ4−メチルペンテン樹脂
(A)は、4−メチル−1−ペンテンの単独重合体、も
しくは4−メチル−1−ペンテンと他のα−オレフィ
ン、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセ
ン、1−オクタデセンなどの炭素数2〜20のα−オレ
フィンとの共重合体であるが、中でも電力ケーブルの架
橋時の温度、ゴムホース製造時の加硫温度に対する耐熱
性の面から、4−メチル−1−ペンテンの単独重合体、
または4−メチル−1−ペンテンを85モル%以上、好
ましくは90モル%以上含む4−メチル−1−ペンテン
と上記α−オレフィンとの共重合体を用いるのが好まし
い。
【0011】本発明において、ポリ4−メチルペンテン
樹脂に配合されるフェノール・アクリレート系化合物
(B)は前記構造式(1)で示される化合物である。式
中R1 は水素またはメチル基であり、従って本発明にお
けるフェノール・アクリレート系化合物とはフェノール
・メタクリレート系化合物も包含される。またR2 は水
素または炭素数1〜3のアルキル基であるが、特に水素
またはメチル基が好ましい。R3 、R4 、R5 及びR6
はそれぞれ独立に炭素数1〜9のアルキル基であるが、
そのうちR3 及びR6 、すなわちフェノールの水酸基に
対し、オルト位置置換のアルキル基は炭素数4〜8で3
級炭素がベンゼン核に結合したもの、例えばt−ブチル
基、t−アミル基等が好ましい。またR4 及びR5 は炭
素数1〜6のアルキル基、メチル基、エチル基、t−ブ
チル基、t−アミル基等が好ましい。
樹脂に配合されるフェノール・アクリレート系化合物
(B)は前記構造式(1)で示される化合物である。式
中R1 は水素またはメチル基であり、従って本発明にお
けるフェノール・アクリレート系化合物とはフェノール
・メタクリレート系化合物も包含される。またR2 は水
素または炭素数1〜3のアルキル基であるが、特に水素
またはメチル基が好ましい。R3 、R4 、R5 及びR6
はそれぞれ独立に炭素数1〜9のアルキル基であるが、
そのうちR3 及びR6 、すなわちフェノールの水酸基に
対し、オルト位置置換のアルキル基は炭素数4〜8で3
級炭素がベンゼン核に結合したもの、例えばt−ブチル
基、t−アミル基等が好ましい。またR4 及びR5 は炭
素数1〜6のアルキル基、メチル基、エチル基、t−ブ
チル基、t−アミル基等が好ましい。
【0012】フェノール・アクリレート系の具体的な化
合物としては、例えば、2,4−ジ〈tert−アミ
ル〉−6−〔1−[3,5−ジ〈tert−アミル〉−
2−ヒドロキシフェニル]エチル〕フェニルアクリレー
トや2,4−ジ〈tert−ブチル〉−6−〔1−
[3,5−ジ〈tert−ブチル〉−2−ヒドロキシフ
ェニル]エチル〕フェニルアクリレート等が挙げられる
が、耐熱性の面から2,4−ジ〈tert−アミル〉−
6−〔1−[3,5−ジ〈tert−アミル〉−2−ヒ
ドロキシフェニル]エチル〕フェニルアクリレートが好
ましい。
合物としては、例えば、2,4−ジ〈tert−アミ
ル〉−6−〔1−[3,5−ジ〈tert−アミル〉−
2−ヒドロキシフェニル]エチル〕フェニルアクリレー
トや2,4−ジ〈tert−ブチル〉−6−〔1−
[3,5−ジ〈tert−ブチル〉−2−ヒドロキシフ
ェニル]エチル〕フェニルアクリレート等が挙げられる
が、耐熱性の面から2,4−ジ〈tert−アミル〉−
6−〔1−[3,5−ジ〈tert−アミル〉−2−ヒ
ドロキシフェニル]エチル〕フェニルアクリレートが好
ましい。
【0013】このフェノール・アクリレート系化合物
は、分子中に不飽和結合をもつ重合性モノマー構造と、
ヒンダードフェノール構造とを有する特異な化合物であ
り、ポリ4−メチルペンテン樹脂に配合すると、肌荒れ
を有効に防止する作用がある。
は、分子中に不飽和結合をもつ重合性モノマー構造と、
ヒンダードフェノール構造とを有する特異な化合物であ
り、ポリ4−メチルペンテン樹脂に配合すると、肌荒れ
を有効に防止する作用がある。
【0014】また本発明において上記(B)成分の他
に、肌荒れ防止効果を一層向上させるために、ヒンダー
ドフェノール系化合物(C)および/又はホスファイト
系化合物(D)を添加するのが好ましい。
に、肌荒れ防止効果を一層向上させるために、ヒンダー
ドフェノール系化合物(C)および/又はホスファイト
系化合物(D)を添加するのが好ましい。
【0015】ここにヒンダードフェノール系化合物と
は、フェノールの水酸基に対しオルト位置にtert−
ブチル基のようなバルキーなアルキル基が少なくとも1
個置換したアルキルフェノール構造を分子内に有する化
合物であり、本発明において使用されるヒンダードフェ
ノール系化合物(C)としては、例えばテトラキス〔メ
チレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、n−オ
クタデシル−3−(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ
−tert−ブチルフェニル)プロピオネート、3,9
−ビス〔2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−
1,1−ジメチルエチル〕2,4,8,10−テトラオ
キサスピロ〔5,5〕ウンデカン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)ベンジルベンゼンなど
が挙げられる。これらは、1種単独でも2種以上を組み
合わせて使用してもよい。
は、フェノールの水酸基に対しオルト位置にtert−
ブチル基のようなバルキーなアルキル基が少なくとも1
個置換したアルキルフェノール構造を分子内に有する化
合物であり、本発明において使用されるヒンダードフェ
ノール系化合物(C)としては、例えばテトラキス〔メ
チレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、n−オ
クタデシル−3−(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ
−tert−ブチルフェニル)プロピオネート、3,9
−ビス〔2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−
1,1−ジメチルエチル〕2,4,8,10−テトラオ
キサスピロ〔5,5〕ウンデカン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)ベンジルベンゼンなど
が挙げられる。これらは、1種単独でも2種以上を組み
合わせて使用してもよい。
【0016】上記したヒンダードフェノール系化合物の
うちでは、ポリ4−メチル−1−ペンテン系重合体に対
しては、テトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン、3,9−ビス〔2−{3−(3−tert
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル〕2,4,
8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカンが
特に好ましく使用される。
うちでは、ポリ4−メチル−1−ペンテン系重合体に対
しては、テトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン、3,9−ビス〔2−{3−(3−tert
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル〕2,4,
8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカンが
特に好ましく使用される。
【0017】また、ホスファイト系化合物(D)とし
て、好適に使用されるものは、ホスホン酸[P(OH)
3 ]の水酸基の少なくとも1個が置換または無置換のフ
ェノキシ基で置換されたアリールホスファイトであり、
例えばトリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス
(ミックスド、モノおよびジノリルフェニル)ホスファ
イト、テトラキス(2,4−ジターシャリブチルフェニ
ール)4,4′−ビフェニレンジホスファイト、ビス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペン
タエリスリトール−ジ−ホスファイト、2,2−メチレ
ンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホ
スファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェニル)ホスファイト等などが挙げられる。これらは、
1種単独でも2種以上を組み合わせて使用してもよい。
て、好適に使用されるものは、ホスホン酸[P(OH)
3 ]の水酸基の少なくとも1個が置換または無置換のフ
ェノキシ基で置換されたアリールホスファイトであり、
例えばトリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス
(ミックスド、モノおよびジノリルフェニル)ホスファ
イト、テトラキス(2,4−ジターシャリブチルフェニ
ール)4,4′−ビフェニレンジホスファイト、ビス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペン
タエリスリトール−ジ−ホスファイト、2,2−メチレ
ンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホ
スファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェニル)ホスファイト等などが挙げられる。これらは、
1種単独でも2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0018】上記したホスファイト系化合物のうちで
は、ポリ4−メチル−1−ペンテン系重合体に対して
は、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、トリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイ
トが特に好ましく使用される。
は、ポリ4−メチル−1−ペンテン系重合体に対して
は、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、トリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイ
トが特に好ましく使用される。
【0019】上記(C)及び(D)成分は単独でも
(B)成分添加による肌荒れ防止効果を更に向上させる
効果があるが、両者を併用添加してもよい。
(B)成分添加による肌荒れ防止効果を更に向上させる
効果があるが、両者を併用添加してもよい。
【0020】本発明において、ポリ4−メチルペンテン
樹脂(A)に配合されるフェノール・アクリレート系化
合物(B)の配合量は、ポリ4−メチルペンテン樹脂
(A)100重量部に対し0.5重量部から15重量部
であり、好ましくは1.0ないし5重量部である。添加
量がこれより少ないと、本発明の目的であるポリ4−メ
チルペンテン樹脂の肌荒れ防止効果がなく、成形品は架
橋剤含有重合体と接触使用した場合、肌荒れが顕著とな
る。一方添加量がこれより多くなると、ゴムの加硫反応
を阻害するので好ましくない。
樹脂(A)に配合されるフェノール・アクリレート系化
合物(B)の配合量は、ポリ4−メチルペンテン樹脂
(A)100重量部に対し0.5重量部から15重量部
であり、好ましくは1.0ないし5重量部である。添加
量がこれより少ないと、本発明の目的であるポリ4−メ
チルペンテン樹脂の肌荒れ防止効果がなく、成形品は架
橋剤含有重合体と接触使用した場合、肌荒れが顕著とな
る。一方添加量がこれより多くなると、ゴムの加硫反応
を阻害するので好ましくない。
【0021】本発明においては、ヒンダードフェノール
系化合物(C)は任意成分であるが、これをを配合する
場合、その配合量は、ポリ4−メチルペンテン樹脂
(A)100重量部に対し0.5重量部から15重量
部、特に1.0ないし5重量部が好ましい。
系化合物(C)は任意成分であるが、これをを配合する
場合、その配合量は、ポリ4−メチルペンテン樹脂
(A)100重量部に対し0.5重量部から15重量
部、特に1.0ないし5重量部が好ましい。
【0022】同様に任意成分であるホスファイト系化合
物(D)を配合する場合、その配合量は、ポリ4−メチ
ルペンテン樹脂(A)100重量部に対し0.5重量部
から15重量部、特に1.0ないし5重量部が好まし
い。
物(D)を配合する場合、その配合量は、ポリ4−メチ
ルペンテン樹脂(A)100重量部に対し0.5重量部
から15重量部、特に1.0ないし5重量部が好まし
い。
【0023】本発明に用いられるポリ4−メチルペンテ
ン樹脂組成物には、上記した以外の安定剤、例えば硫黄
系安定剤などを併用しても良い。また場合によって、例
えば紫外線吸収剤、増核剤、可塑剤、滑剤、耐電防止
剤、顔料、染料、カオリン、タルク等の粉末状充填剤、
ティスモ、ガラス繊維、炭素繊維等の繊維状充填剤を本
願発明の目的を損なわない範囲で配合してもよい。
ン樹脂組成物には、上記した以外の安定剤、例えば硫黄
系安定剤などを併用しても良い。また場合によって、例
えば紫外線吸収剤、増核剤、可塑剤、滑剤、耐電防止
剤、顔料、染料、カオリン、タルク等の粉末状充填剤、
ティスモ、ガラス繊維、炭素繊維等の繊維状充填剤を本
願発明の目的を損なわない範囲で配合してもよい。
【0024】本発明に用いられる組成物を調製する方法
としては、公知の任意の方法が採用できる。例えば、タ
ンブラーブレンダー、ヘンシルミキサー、リボンブレン
ダー等の混合機でポリ4−メチルペンテン樹脂と各添加
物とを混合後、押出機、ニーダー、二本ロール等で混練
して調製する方法等を採用することができる。
としては、公知の任意の方法が採用できる。例えば、タ
ンブラーブレンダー、ヘンシルミキサー、リボンブレン
ダー等の混合機でポリ4−メチルペンテン樹脂と各添加
物とを混合後、押出機、ニーダー、二本ロール等で混練
して調製する方法等を採用することができる。
【0025】本発明のポリ4−メチルペンテン樹脂組成
物からの成形品は、架橋剤を含有した重合体と接触し、
繰り返し使用されるものであれば、いずれの用途にも使
用することができるが、特にゴムホース製造におけるマ
ンドレル、被覆材料、あるいは、エチレン系重合体電力
ケーブル製造用被覆材は、架橋剤含有重合体と接触して
何回も繰り返し使用できることが求められているので、
本発明のポリ4−メチルペンテン樹脂製成形品が好適に
使用される。このような成形品は、従来公知の種々の溶
融成形法により成形される。例えば、射出成形法、押出
成形法、押出被覆法、圧縮成形法など、いずれの方法に
よっても成形することができる。
物からの成形品は、架橋剤を含有した重合体と接触し、
繰り返し使用されるものであれば、いずれの用途にも使
用することができるが、特にゴムホース製造におけるマ
ンドレル、被覆材料、あるいは、エチレン系重合体電力
ケーブル製造用被覆材は、架橋剤含有重合体と接触して
何回も繰り返し使用できることが求められているので、
本発明のポリ4−メチルペンテン樹脂製成形品が好適に
使用される。このような成形品は、従来公知の種々の溶
融成形法により成形される。例えば、射出成形法、押出
成形法、押出被覆法、圧縮成形法など、いずれの方法に
よっても成形することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を挙げ、
本発明を具体的に説明する。なお、実施例及び比較例に
おいて使用したポリ4−メチルペンテン樹脂(A)及び
各添加物成分(B)(C)(D)の種類、物性は下記の
とおりである。
本発明を具体的に説明する。なお、実施例及び比較例に
おいて使用したポリ4−メチルペンテン樹脂(A)及び
各添加物成分(B)(C)(D)の種類、物性は下記の
とおりである。
【0027】(1)ポリ4−メチルペンテン樹脂(A) 三井石油化学工業株式会社製 4−メチル−1−ペンテン・・・・95重量% ”ダイアレン−168”(*)・・・5重量% の共重合体 (* 1−ヘキサデセンと1−オクタデセンの混合物) MFR:0.5g/10分(ASTM D 1238、
260℃、5kg荷重)、 密度:0.835g/cm3 (ASTM D 150
5) (2)フェノール・アクリレート系化合物(B) 2,4−ジ〈tert−アミル〉−6−〔1−[3,5
−ジ〈tert−アミル〉−2−ヒドロキシフェニル]
エチル〕フェニルアクリレート (3)ヒンダードフェノール系化合物(C) テトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタ
ン (4)ホスファイト系化合物(D) ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)
ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト
260℃、5kg荷重)、 密度:0.835g/cm3 (ASTM D 150
5) (2)フェノール・アクリレート系化合物(B) 2,4−ジ〈tert−アミル〉−6−〔1−[3,5
−ジ〈tert−アミル〉−2−ヒドロキシフェニル]
エチル〕フェニルアクリレート (3)ヒンダードフェノール系化合物(C) テトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタ
ン (4)ホスファイト系化合物(D) ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)
ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト
【0028】[実施例1〜3] ポリ4−メチルペンテン樹脂組成物のペレットの作製 ポリ4−メチルペンテン樹脂(A)100重量部に対
し、フェノール・アクリレート系化合物(B)を表1の
割合で配合し、ヘンシェルミキサーにて3分間低速回転
にて混合した。この混合物を二軸押出機にて280℃の
温度で押し出しポリ4−メチルペンテン組成物のペレッ
トを得た。
し、フェノール・アクリレート系化合物(B)を表1の
割合で配合し、ヘンシェルミキサーにて3分間低速回転
にて混合した。この混合物を二軸押出機にて280℃の
温度で押し出しポリ4−メチルペンテン組成物のペレッ
トを得た。
【0029】未加硫EPDM棒状体の作製 次にEPDM(商品名:三井EPT3045)100重
量部、酸化亜鉛5重量部、ステアリン酸1重量部、FE
Fカーボンブラック60重量部、パラフィン系プロセス
オイル20重量部、ジクミルパーオキサイド3.5重量
部、トリアリルイソシアヌレート2重量部を60℃でミ
キシングロールで混練して得られた未加硫ゴムを直径が
13mmの円型のダイを通して80℃で押し出し、直径
15mmの棒状の未加硫ゴムを得た。
量部、酸化亜鉛5重量部、ステアリン酸1重量部、FE
Fカーボンブラック60重量部、パラフィン系プロセス
オイル20重量部、ジクミルパーオキサイド3.5重量
部、トリアリルイソシアヌレート2重量部を60℃でミ
キシングロールで混練して得られた未加硫ゴムを直径が
13mmの円型のダイを通して80℃で押し出し、直径
15mmの棒状の未加硫ゴムを得た。
【0030】ポリ4−メチルペンテン樹脂組成物被覆
未加硫EPDM棒状体の作製 前記の処方及び手順で得られたポリ4−メチルペンテ
ン樹脂組成物ペレット、またはの手順で得たポリ4−
メチルペンテン樹脂組成物リサイクル粉砕品をの手順
で得た未加硫EPDM棒状体の表面に280℃で溶融押
出し被覆し、ポリ4−メチルペンテン樹脂組成物被覆未
加硫EPDM棒状体を得た。
未加硫EPDM棒状体の作製 前記の処方及び手順で得られたポリ4−メチルペンテ
ン樹脂組成物ペレット、またはの手順で得たポリ4−
メチルペンテン樹脂組成物リサイクル粉砕品をの手順
で得た未加硫EPDM棒状体の表面に280℃で溶融押
出し被覆し、ポリ4−メチルペンテン樹脂組成物被覆未
加硫EPDM棒状体を得た。
【0031】加硫 前記の手順で得られたポリ4−メチルペンテン樹脂組
成物被覆未加硫EPDM棒状体を160℃のエアーオー
ブン中で40分加硫した。
成物被覆未加硫EPDM棒状体を160℃のエアーオー
ブン中で40分加硫した。
【0032】ポリ4−メチルペンテン樹脂組成物リサ
イクル粉砕品の作製 前記の加硫操作後、ポリ4−メチルペンテン樹脂組成
物被覆層をゴムから剥して長さ3mm以下に粉砕し、ポ
リ4−メチルペンテン樹脂組成物リサイクル粉砕品を作
製した。
イクル粉砕品の作製 前記の加硫操作後、ポリ4−メチルペンテン樹脂組成
物被覆層をゴムから剥して長さ3mm以下に粉砕し、ポ
リ4−メチルペンテン樹脂組成物リサイクル粉砕品を作
製した。
【0033】繰り返し使用性の評価 前記の操作で得られたポリ4−メチルペンテン樹脂組
成物リサイクル粉砕品を〜の操作で繰り返し使用
後、粉砕して再押し出し成形したもの(手順が終わっ
た状態のもの)の表面状態を、JIS B0601に従
って表面粗さ計によって測定し、表面上の最大高さ(R
max )が100μmを超えた状態を肌荒れが顕著である
状態とし、その状態に至るまでの使用回数を繰り返し使
用回数とした。
成物リサイクル粉砕品を〜の操作で繰り返し使用
後、粉砕して再押し出し成形したもの(手順が終わっ
た状態のもの)の表面状態を、JIS B0601に従
って表面粗さ計によって測定し、表面上の最大高さ(R
max )が100μmを超えた状態を肌荒れが顕著である
状態とし、その状態に至るまでの使用回数を繰り返し使
用回数とした。
【0034】[実施例4]実施例1で用いたと同じポリ
4−メチルペンテン(A)100重量部に対し、フェノ
ール・アクリレート系化合物(B)を1重量部、ヒンダ
ードフェノール系化合物(C)を1重量部配合し、ヘン
シェルミキサーにて3分間低速回転にて混合した。この
混合物を二軸押出機にて280℃の温度で押し出しポリ
4−メチルペンテン樹脂組成物のペレットを製造した。
以下、実施例1〜3と同様にして〜の操作を行い、
繰り返し使用回数を測定した。結果を表1に示す。
4−メチルペンテン(A)100重量部に対し、フェノ
ール・アクリレート系化合物(B)を1重量部、ヒンダ
ードフェノール系化合物(C)を1重量部配合し、ヘン
シェルミキサーにて3分間低速回転にて混合した。この
混合物を二軸押出機にて280℃の温度で押し出しポリ
4−メチルペンテン樹脂組成物のペレットを製造した。
以下、実施例1〜3と同様にして〜の操作を行い、
繰り返し使用回数を測定した。結果を表1に示す。
【0035】[実施例5]実施例1で用いたと同じポリ
4−メチルペンテン樹脂(A)100重量部に対し、フ
ェノール・アクリレート系化合物(B)を1重量部、ホ
スファイト系化合物(D)を1重量部配合し、ヘンシェ
ルミキサーにて3分間低速回転にて混合した。この混合
物を二軸押出機にて280℃の温度で押し出しポリ4−
メチルペンテン樹脂組成物のペレットを製造した。以
下、実施例1〜3と同様にして〜の操作を行い、繰
り返し使用回数を測定した。結果を表2に示す。
4−メチルペンテン樹脂(A)100重量部に対し、フ
ェノール・アクリレート系化合物(B)を1重量部、ホ
スファイト系化合物(D)を1重量部配合し、ヘンシェ
ルミキサーにて3分間低速回転にて混合した。この混合
物を二軸押出機にて280℃の温度で押し出しポリ4−
メチルペンテン樹脂組成物のペレットを製造した。以
下、実施例1〜3と同様にして〜の操作を行い、繰
り返し使用回数を測定した。結果を表2に示す。
【0036】[実施例6]実施例1で用いたポリ4−メ
チルペンテン樹脂(A)100重量部に対し、フェノー
ル・アクリレート系化合物(B)を1重量部、ヒンダー
ドフェノール系化合物(C)を1重量部、ホスファイト
系化合物(D)を1重量部配合し、ヘンシェルミキサー
にて3分間低速回転にて混合した。この混合物を二軸押
出機にて280℃の温度で押し出し、ポリ4−メチルペ
ンテン樹脂組成物のペレットを製造した。以下、実施例
1〜3と同様にして〜の操作を行い、繰り返し使用
回数を測定した。結果を表2に示す。
チルペンテン樹脂(A)100重量部に対し、フェノー
ル・アクリレート系化合物(B)を1重量部、ヒンダー
ドフェノール系化合物(C)を1重量部、ホスファイト
系化合物(D)を1重量部配合し、ヘンシェルミキサー
にて3分間低速回転にて混合した。この混合物を二軸押
出機にて280℃の温度で押し出し、ポリ4−メチルペ
ンテン樹脂組成物のペレットを製造した。以下、実施例
1〜3と同様にして〜の操作を行い、繰り返し使用
回数を測定した。結果を表2に示す。
【0037】[比較例1]実施例6において、フェノー
ル・アクリレート系化合物(B)を配合せず、(C)、
(D)成分のみを配合したポリ4−メチルペンテン樹脂
を用いた以外は実施例6と同様にしてポリ4−メチルペ
ンテン樹脂組成物のペレットを作製した。以下、実施例
1〜3と同様にして〜の操作を行い、繰り返し使用
回数を測定した。結果を表2に示す。表2におけるすべ
ての比較例が使用回数0であったが、これらは1回使用
後、粉砕して再押し出し成形した状態で、すでに肌荒れ
がおこっており、Rmax が100μmを超えていた。
ル・アクリレート系化合物(B)を配合せず、(C)、
(D)成分のみを配合したポリ4−メチルペンテン樹脂
を用いた以外は実施例6と同様にしてポリ4−メチルペ
ンテン樹脂組成物のペレットを作製した。以下、実施例
1〜3と同様にして〜の操作を行い、繰り返し使用
回数を測定した。結果を表2に示す。表2におけるすべ
ての比較例が使用回数0であったが、これらは1回使用
後、粉砕して再押し出し成形した状態で、すでに肌荒れ
がおこっており、Rmax が100μmを超えていた。
【0038】[比較例2]比較例1において、ヒンダー
ドフェノール系化合物(C)及びホスファイト系化合物
(D)の配合量を2重量部に増量する以外は比較例1と
同様にしてポリ4−メチルペンテン樹脂組成物のペレッ
トを作製した。以下、実施例1〜3の〜の操作を行
い、同様に繰り返し使用回数を調べた。結果を表2に示
す。
ドフェノール系化合物(C)及びホスファイト系化合物
(D)の配合量を2重量部に増量する以外は比較例1と
同様にしてポリ4−メチルペンテン樹脂組成物のペレッ
トを作製した。以下、実施例1〜3の〜の操作を行
い、同様に繰り返し使用回数を調べた。結果を表2に示
す。
【0039】[比較例3]実施例1において、フェノー
ル・アクリレート系化合物(B)の配合量を0.2重量
部とした以外は実施例1と同様にして〜の操作を行
い、繰り返し使用回数を測定した。結果は表2に示すと
おり、繰り返し使用回数0であった。
ル・アクリレート系化合物(B)の配合量を0.2重量
部とした以外は実施例1と同様にして〜の操作を行
い、繰り返し使用回数を測定した。結果は表2に示すと
おり、繰り返し使用回数0であった。
【0040】
【表1】 *1:2,4−ジ〈tert−アミル〉−6−〔1−[3,
5−ジ〈tert−アミル〉−2−ヒドロキシフェニル]エ
チル〕フェニルアクリレート *2:テトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メ
タン
5−ジ〈tert−アミル〉−2−ヒドロキシフェニル]エ
チル〕フェニルアクリレート *2:テトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メ
タン
【0041】
【表2】 *1、*2:表1と同じ。 *3:ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト
ニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト
【0042】
【発明の効果】本発明のポリ4−メチルペンテン樹脂組
成物から成形された成形品は、有機過酸化物系の架橋剤
および多官能モノマー等を含有せしめた重合体と表面接
触し、繰り返し加硫操作を行った際に発生するポリ4−
メチルペンテン組成物の肌荒れが顕著に抑制され、繰り
返し使用回数をより増やすことができる。従って、例え
ば架橋エチレン重合体系電力ケーブル架橋時の被覆材や
ゴムホース架橋工程でのマンドレル、あるいは被覆材等
の用途に用いた場合、繰り返し使用回数がより増えるた
め、生産・製造コストの低減を図ることができる。
成物から成形された成形品は、有機過酸化物系の架橋剤
および多官能モノマー等を含有せしめた重合体と表面接
触し、繰り返し加硫操作を行った際に発生するポリ4−
メチルペンテン組成物の肌荒れが顕著に抑制され、繰り
返し使用回数をより増やすことができる。従って、例え
ば架橋エチレン重合体系電力ケーブル架橋時の被覆材や
ゴムホース架橋工程でのマンドレル、あるいは被覆材等
の用途に用いた場合、繰り返し使用回数がより増えるた
め、生産・製造コストの低減を図ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/524 C08K 5/524 F16L 11/04 F16L 11/04
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリ4−メチルペンテン樹脂(A)10
0重量部に対し、下記構造式(1)で示されるフェノー
ル・アクリレート系化合物(B)を0.5重量部から1
5重量部を配合してなるポリ4−メチルペンテン樹脂組
成物から成形され、架橋剤を含有した重合体と接触し、
繰り返し使用される成形品。 【化1】 (式中R1 は水素原子またはメチル基、R2 は水素原子
または炭素数1〜3のアルキル基であり、R3 、R4 、
R5 及びR6 はそれぞれ独立に炭素数1〜9のアルキル
基である。) - 【請求項2】 架橋剤を含有した重合体と接触し、繰り
返し使用される成形品が、電力ケーブルまたは、ゴムホ
ース製造被覆材もしくは、マンドレルであることを特徴
とする請求項1記載の成形品。 - 【請求項3】 ポリ4−メチルペンテン樹脂組成物が、
ポリ4−メチルペンテン樹脂(A)100重量部に対
し、フェノール・アクリレート系化合物(B)を0.5
重量部から15重量部、ヒンダードフェノール系化合物
(C)を0.5〜15重量部、及び/又はホスファイト
系化合物(D)を0.5〜15重量部配合してなること
を特徴とする請求項1または2に記載の成形品。 - 【請求項4】 ポリ4−メチルペンテン樹脂(A)がポ
リ4−メチル−1−ペンテン単独重合体もしくは4−メ
チル−1−ペンテンを85モル%以上含む共重合体であ
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
の成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4430097A JPH10237241A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | ポリ4−メチルペンテン樹脂成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4430097A JPH10237241A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | ポリ4−メチルペンテン樹脂成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10237241A true JPH10237241A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12687662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4430097A Pending JPH10237241A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | ポリ4−メチルペンテン樹脂成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10237241A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006305928A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | ゴムホース製造用マンドレル |
WO2016158661A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2016-10-06 | 三井化学株式会社 | 樹脂組成物およびその用途 |
US20220195142A1 (en) * | 2019-04-25 | 2022-06-23 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Polyolefin resin composition and production method thereof |
CN115466465A (zh) * | 2022-09-07 | 2022-12-13 | 宁夏清研高分子新材料有限公司 | 一种耐老化tpx膜及其制备方法 |
-
1997
- 1997-02-27 JP JP4430097A patent/JPH10237241A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006305928A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | ゴムホース製造用マンドレル |
WO2016158661A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2016-10-06 | 三井化学株式会社 | 樹脂組成物およびその用途 |
JPWO2016158661A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2018-02-22 | 三井化学株式会社 | 樹脂組成物およびその用途 |
US10975223B2 (en) | 2015-03-31 | 2021-04-13 | Mitsui Chemicals, Inc. | Resin composition and use thereof |
US20220195142A1 (en) * | 2019-04-25 | 2022-06-23 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Polyolefin resin composition and production method thereof |
CN115466465A (zh) * | 2022-09-07 | 2022-12-13 | 宁夏清研高分子新材料有限公司 | 一种耐老化tpx膜及其制备方法 |
CN115466465B (zh) * | 2022-09-07 | 2023-08-15 | 宁夏清研高分子新材料有限公司 | 一种耐老化tpx膜及其制备方法 |
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