JPH10236582A - 粉体流動用タンクの粉体投入口 - Google Patents
粉体流動用タンクの粉体投入口Info
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- JPH10236582A JPH10236582A JP9061945A JP6194597A JPH10236582A JP H10236582 A JPH10236582 A JP H10236582A JP 9061945 A JP9061945 A JP 9061945A JP 6194597 A JP6194597 A JP 6194597A JP H10236582 A JPH10236582 A JP H10236582A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 粉体流動タンク内へ粉体を供給するときに粉
塵が吹き出して環境を悪化する。 【解決手段】 粉体投入口２は密閉タンク１の頂面１１
より突出して上蓋２３を着脱する蓋面２１と、内部まで
突出する底面２２よりなる円筒体とし、この円筒体内に
内包される円錐体のコーン３を取り付けて両部材間に下
窄みの傾斜空間Ｅを形成する。さらに密閉タンクの頂面
１１上で粉体投入口の外周面２５を巻き回して、一端４
１が密閉タンク１内へ連通し、他端４２が開閉自在に集
塵機６と繋がる吸粉ダクト４を設けたことを構成上の特
徴とする。粉体Ｐの装入時には大量の粉塵が舞上がる
が、前記一端４１付近は常に吸粉ダクトを介して負圧で
あるから、下窄みの傾斜空間を通過する連行空気は流速
を増加しながら吸入し、舞上がる粉塵が外部へ流出する
ことを阻止して課題を解決する
塵が吹き出して環境を悪化する。 【解決手段】 粉体投入口２は密閉タンク１の頂面１１
より突出して上蓋２３を着脱する蓋面２１と、内部まで
突出する底面２２よりなる円筒体とし、この円筒体内に
内包される円錐体のコーン３を取り付けて両部材間に下
窄みの傾斜空間Ｅを形成する。さらに密閉タンクの頂面
１１上で粉体投入口の外周面２５を巻き回して、一端４
１が密閉タンク１内へ連通し、他端４２が開閉自在に集
塵機６と繋がる吸粉ダクト４を設けたことを構成上の特
徴とする。粉体Ｐの装入時には大量の粉塵が舞上がる
が、前記一端４１付近は常に吸粉ダクトを介して負圧で
あるから、下窄みの傾斜空間を通過する連行空気は流速
を増加しながら吸入し、舞上がる粉塵が外部へ流出する
ことを阻止して課題を解決する
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は粉体材料を貯蔵し、
かつ、必要のある部門へ的確に供給するために密閉状態
で流動化する粉体流動用タンク、特に該タンク内へ材料
である粉体を補充供給するときに開口する粉体投入口に
係る。
かつ、必要のある部門へ的確に供給するために密閉状態
で流動化する粉体流動用タンク、特に該タンク内へ材料
である粉体を補充供給するときに開口する粉体投入口に
係る。
【０００２】
【従来の技術】粉体の輸送に空気力を利用する方法やそ
の方法を実施するための装置は既に多数の型式が提案さ
れ実用に供されている。粉体の使用範囲が研究の成果と
共に飛躍的に拡大し、その粉体の性格や品質に最も適応
した輸送手段が採られるのは当然であるが、従来からの
粉体輸送の思想としては、粉体貯蔵タンクの適正な位置
に装着した粉体搬送エゼクター等に高圧空気を噴き込ん
で粉体を大量に搬送する方式と、密閉タンク内で高圧空
気をほぼ全面に亘って均等に噴き上げ、粉体と空気とを
流動状態として必要時に排出供給する方式とが主要な分
類と解され、それぞれその長所を伸し短所を矯める多数
の従来技術が提示されている。
の方法を実施するための装置は既に多数の型式が提案さ
れ実用に供されている。粉体の使用範囲が研究の成果と
共に飛躍的に拡大し、その粉体の性格や品質に最も適応
した輸送手段が採られるのは当然であるが、従来からの
粉体輸送の思想としては、粉体貯蔵タンクの適正な位置
に装着した粉体搬送エゼクター等に高圧空気を噴き込ん
で粉体を大量に搬送する方式と、密閉タンク内で高圧空
気をほぼ全面に亘って均等に噴き上げ、粉体と空気とを
流動状態として必要時に排出供給する方式とが主要な分
類と解され、それぞれその長所を伸し短所を矯める多数
の従来技術が提示されている。
【０００３】本発明はそのうちの流動化の方式に係る粉
体流動用タンクの粉体投入口に関する改善を目的とし、
具体的には図２にその典型的な構造の概略を示した粉体
流動用タンクが対象となる。すなわち、密閉タンク１０
１は水平な多孔板１０６によって上下に隔離され、上方
が粉体流動室１０５、下方が流動化用空気室１０７であ
る。粉体流動室１０５の下方、多孔板１０６の直上近く
に粉体の排出口１０８があり、排出弁１０９の開閉によ
って所望のタイミングで密閉タンク内の粉体をタンク外
へ排出する。一方、多孔板下の流動化用空気室１０７に
は流動用圧縮空気を供給する空気配管１１０が開閉弁１
１１を介して接続し、流動化に必要な高圧空気を流動化
用空気室に供給し、多孔板１０６に多数規則的に穿孔し
た噴射孔１１２からほぼ全面的に均等な空気圧で上方の
流動化用空気室に噴き上げるから、流動化用空気室内で
は一様に流動層が形成され、多くの粉体は空気と共に恰
も液体が沸騰するような流動運動を誘発する。
体流動用タンクの粉体投入口に関する改善を目的とし、
具体的には図２にその典型的な構造の概略を示した粉体
流動用タンクが対象となる。すなわち、密閉タンク１０
１は水平な多孔板１０６によって上下に隔離され、上方
が粉体流動室１０５、下方が流動化用空気室１０７であ
る。粉体流動室１０５の下方、多孔板１０６の直上近く
に粉体の排出口１０８があり、排出弁１０９の開閉によ
って所望のタイミングで密閉タンク内の粉体をタンク外
へ排出する。一方、多孔板下の流動化用空気室１０７に
は流動用圧縮空気を供給する空気配管１１０が開閉弁１
１１を介して接続し、流動化に必要な高圧空気を流動化
用空気室に供給し、多孔板１０６に多数規則的に穿孔し
た噴射孔１１２からほぼ全面的に均等な空気圧で上方の
流動化用空気室に噴き上げるから、流動化用空気室内で
は一様に流動層が形成され、多くの粉体は空気と共に恰
も液体が沸騰するような流動運動を誘発する。
【０００４】通常はこの態様で順調に作用が進行し、均
等な流動化と所望の時機に粉体の排出とが行なわれるの
であるが、次第に密閉タンク内の粉体残量が減少するに
つれて流動化の状態にも変化が起こるし、定常状態の流
動化を持続しなければならないから、流動化運動を継続
中の密閉タンク１０１へ消費した粉体を補充する必要が
ある。図２のように通常の粉体流動用タンクの形態は密
閉タンクの上面に粉体投入口１０２を設け、作業中は上
蓋１２３を載置して密閉状態を保ち、粉体供給時には取
り外した開口部から粉体を装入して粉体流動室の粉体を
補充して定常状態に回帰させるのである。
等な流動化と所望の時機に粉体の排出とが行なわれるの
であるが、次第に密閉タンク内の粉体残量が減少するに
つれて流動化の状態にも変化が起こるし、定常状態の流
動化を持続しなければならないから、流動化運動を継続
中の密閉タンク１０１へ消費した粉体を補充する必要が
ある。図２のように通常の粉体流動用タンクの形態は密
閉タンクの上面に粉体投入口１０２を設け、作業中は上
蓋１２３を載置して密閉状態を保ち、粉体供給時には取
り外した開口部から粉体を装入して粉体流動室の粉体を
補充して定常状態に回帰させるのである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上蓋を取り外した粉体
投入口１０２から粉体を密閉タンク１０１内へ装入する
ときは、垂直に大量の粉体が加速度を伴ってフリーに落
下するわけであるから、蒙々たる粉塵が立ち籠めて密封
空間の唯一の開口部である粉体投入口からその粉塵が集
中的に吹き出そうとするから、そのままでは到底作業で
きるような環境ではない。そのために通常は粉体投入口
１０２とは別に密閉タンクの頂面に吸粉ダクト１０４を
取り付けて端部が図示しない集塵機に繋がる配管を施
し、密閉タンク内の流動層上部の空間に浮遊する大量の
粉塵を吸引して排出することによって一応は作業可能な
職場環境の確保を図っている。
投入口１０２から粉体を密閉タンク１０１内へ装入する
ときは、垂直に大量の粉体が加速度を伴ってフリーに落
下するわけであるから、蒙々たる粉塵が立ち籠めて密封
空間の唯一の開口部である粉体投入口からその粉塵が集
中的に吹き出そうとするから、そのままでは到底作業で
きるような環境ではない。そのために通常は粉体投入口
１０２とは別に密閉タンクの頂面に吸粉ダクト１０４を
取り付けて端部が図示しない集塵機に繋がる配管を施
し、密閉タンク内の流動層上部の空間に浮遊する大量の
粉塵を吸引して排出することによって一応は作業可能な
職場環境の確保を図っている。
【０００６】しかし、このような構成は有効な粉塵の排
出と回収が難しく、効果的に排塵を強化するためには、
必要以上に集塵機の能力を増大して臨まなければなら
ず、また、蓋面を被冠した定常状態では密閉タンクの内
圧と外圧との差が大きくなり過ぎて上蓋が開け難くな
り、ときには密閉タンク自体の変形や粉体の排出作用が
不安定となるなどの悪条件を誘発する虞れがある。
出と回収が難しく、効果的に排塵を強化するためには、
必要以上に集塵機の能力を増大して臨まなければなら
ず、また、蓋面を被冠した定常状態では密閉タンクの内
圧と外圧との差が大きくなり過ぎて上蓋が開け難くな
り、ときには密閉タンク自体の変形や粉体の排出作用が
不安定となるなどの悪条件を誘発する虞れがある。
【０００７】図３（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）は粉体流動用タン
クから別の粉体流動用タンクへ粉体を転送するとき飛散
する問題を解決するために提示された従来技術（実公昭
５８−１１７８５号公報）を引用したものである。図
（Ａ）は全体の構成を例示し、図（Ｂ）が本従来技術に
おける課題を示したさらに以前の従来技術であり、図
（Ｃ）が本引用例の実施例である。この技術の内容は、
一つの粉体流動用タンク２０１から粉体を取り出して緩
傾斜の圧力シュート２０２を流動化しつつ転送して端部
に至り、垂直管２０３から別の粉体流動用タンク２０４
へ転落して移し替える基本構成において、従来は図
（Ｂ）で示すように垂直管内での落下速度が大きいため
粉体と一緒に大量の随伴エアーが降下し粉体流動用タン
ク２０４内に一緒に持ち込まれるから、タンク上面が開
放しておれば粉塵の飛散が凄じく、また上面を閉塞した
定常の流動化状態ではタンクの内圧が過大となって集塵
機２０６のフィルタの負担が著しく、タンクの隙間など
から漏出することを課題と捉えている。
クから別の粉体流動用タンクへ粉体を転送するとき飛散
する問題を解決するために提示された従来技術（実公昭
５８−１１７８５号公報）を引用したものである。図
（Ａ）は全体の構成を例示し、図（Ｂ）が本従来技術に
おける課題を示したさらに以前の従来技術であり、図
（Ｃ）が本引用例の実施例である。この技術の内容は、
一つの粉体流動用タンク２０１から粉体を取り出して緩
傾斜の圧力シュート２０２を流動化しつつ転送して端部
に至り、垂直管２０３から別の粉体流動用タンク２０４
へ転落して移し替える基本構成において、従来は図
（Ｂ）で示すように垂直管内での落下速度が大きいため
粉体と一緒に大量の随伴エアーが降下し粉体流動用タン
ク２０４内に一緒に持ち込まれるから、タンク上面が開
放しておれば粉塵の飛散が凄じく、また上面を閉塞した
定常の流動化状態ではタンクの内圧が過大となって集塵
機２０６のフィルタの負担が著しく、タンクの隙間など
から漏出することを課題と捉えている。
【０００８】この従来技術ではこの課題を解決するため
に図（Ｃ）のように垂直管２０３と平行に上下で連通す
る環流管２０５を併設し、粉体に随伴してきたエアーを
粉体流動用タンク内から導き戻し、再度、随伴エアーと
なるように環流させてタンクの内圧上昇と粉塵飛散の防
止の効果を得たと謳っている。しかしながら、この図
（Ｃ）のような機能が完全に発揮できるか疑問も残り、
粉体の供給に伴って浮遊粉体を濃厚に含む流体（空気）
がすべて環流できればよいのであるが、部分的には粉体
投入口の方向へ向って逆流し搬送作用を低下させる原因
となるのではないかとも懸念される。
に図（Ｃ）のように垂直管２０３と平行に上下で連通す
る環流管２０５を併設し、粉体に随伴してきたエアーを
粉体流動用タンク内から導き戻し、再度、随伴エアーと
なるように環流させてタンクの内圧上昇と粉塵飛散の防
止の効果を得たと謳っている。しかしながら、この図
（Ｃ）のような機能が完全に発揮できるか疑問も残り、
粉体の供給に伴って浮遊粉体を濃厚に含む流体（空気）
がすべて環流できればよいのであるが、部分的には粉体
投入口の方向へ向って逆流し搬送作用を低下させる原因
となるのではないかとも懸念される。
【０００９】本発明は以上の課題を解決するために粉体
の補充供給のために上蓋を開放したときでも、装入時に
密閉タンク内へ落下する粉体が舞上がって大量の粉塵が
吹き出す現象を阻止し、円滑な材料供給が容易に、かつ
職場環境を悪化させずに実施できる新規な粉体流動用タ
ンクの粉体投入口の提供を目的とする。
の補充供給のために上蓋を開放したときでも、装入時に
密閉タンク内へ落下する粉体が舞上がって大量の粉塵が
吹き出す現象を阻止し、円滑な材料供給が容易に、かつ
職場環境を悪化させずに実施できる新規な粉体流動用タ
ンクの粉体投入口の提供を目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明に係る粉体流動用
タンクの粉体投入口２は、密閉タンク１の頂面１１より
突出して上蓋２３を着脱自在に装着する蓋面２１と、密
閉タンク１の内部まで突出する底面２２よりなる円筒体
で形成し、前記蓋面２１より低位置に頂点３１を固定
し、該粉体投入口２の内周面２４との間に下窄みの傾斜
空間Ｅを形成する円錐面３２を具え、前記底面２２より
低く位置付けた円錐底面３３よりなるコーン３を粉体投
入口２の円筒軸と同心に内設し、さらに前記密閉タンク
１の蓋面２１上で粉体投入口２の外周を囲繞し、一端４
１が密閉タンク１内へ連通し、他端４２が開閉自在に集
塵機６と繋がる吸粉ダクト４を設けたことを構成上の特
徴とする。
タンクの粉体投入口２は、密閉タンク１の頂面１１より
突出して上蓋２３を着脱自在に装着する蓋面２１と、密
閉タンク１の内部まで突出する底面２２よりなる円筒体
で形成し、前記蓋面２１より低位置に頂点３１を固定
し、該粉体投入口２の内周面２４との間に下窄みの傾斜
空間Ｅを形成する円錐面３２を具え、前記底面２２より
低く位置付けた円錐底面３３よりなるコーン３を粉体投
入口２の円筒軸と同心に内設し、さらに前記密閉タンク
１の蓋面２１上で粉体投入口２の外周を囲繞し、一端４
１が密閉タンク１内へ連通し、他端４２が開閉自在に集
塵機６と繋がる吸粉ダクト４を設けたことを構成上の特
徴とする。
【００１１】粉体を密閉タンク内へ供給するときには、
粉体投入口２の蓋面２１上に被冠した上蓋２３を取り外
して開放し、開口した蓋面から装入する。装入された粉
体は粉体投入口の円筒内周面とコーン３の円錐面３２間
の傾斜空間Ｅ（ディフューザー）内を通過してタンク内
へ投入される。このとき当然大量の粉体が舞上がるが、
密閉タンク内は常に吸粉ダクト４を介して終端に接続す
る集塵機６の作用を受けて大気圧より減圧された状態と
なっているから、下窄みの傾斜空間形状によって空気は
流速を増加しながら粉体投入口２から密閉タンク内へ流
入し、舞上がる粉体が粉体投入口から外部へ流出するこ
とを阻止する作用が現われる。
粉体投入口２の蓋面２１上に被冠した上蓋２３を取り外
して開放し、開口した蓋面から装入する。装入された粉
体は粉体投入口の円筒内周面とコーン３の円錐面３２間
の傾斜空間Ｅ（ディフューザー）内を通過してタンク内
へ投入される。このとき当然大量の粉体が舞上がるが、
密閉タンク内は常に吸粉ダクト４を介して終端に接続す
る集塵機６の作用を受けて大気圧より減圧された状態と
なっているから、下窄みの傾斜空間形状によって空気は
流速を増加しながら粉体投入口２から密閉タンク内へ流
入し、舞上がる粉体が粉体投入口から外部へ流出するこ
とを阻止する作用が現われる。
【００１２】密閉タンクから粉体を排出するときには、
吸粉ダクトの外部への連通を閉鎖するか絞り込んで一次
的に密閉タンクの内圧を高めてスムースに粉体が排出す
るようにする。また、蓋面を被冠している上蓋２３を取
り外すときも吸粉ダクトの外部（集塵機）との連通を一
次遮断するか絞り込むと、内圧が高くなるために取り外
しが容易に行なえる。この場合、上蓋を外して蓋面２１
を開口すると同時に吸粉ダクトを開き粉塵の舞上がりを
吸引して阻止することは、既述の通りである。
吸粉ダクトの外部への連通を閉鎖するか絞り込んで一次
的に密閉タンクの内圧を高めてスムースに粉体が排出す
るようにする。また、蓋面を被冠している上蓋２３を取
り外すときも吸粉ダクトの外部（集塵機）との連通を一
次遮断するか絞り込むと、内圧が高くなるために取り外
しが容易に行なえる。この場合、上蓋を外して蓋面２１
を開口すると同時に吸粉ダクトを開き粉塵の舞上がりを
吸引して阻止することは、既述の通りである。
【００１３】
【発明の実施の形態】図１（Ａ）（Ｂ）は本発明の実施
形態の一つであり、特に粉体投入口と吸粉ダクト付近を
主に示した部分正面図である。その他の構造は図２の従
来技術の正面図と基本的に変らず、図１では図示しない
多孔板や流動用空気室、密閉タンク１内に貯蔵し流動し
ている粉体を適宜必要な時機に排出する排出口、高圧空
気を流動用空気室内へ供給する空気配管などは省略して
いる。
形態の一つであり、特に粉体投入口と吸粉ダクト付近を
主に示した部分正面図である。その他の構造は図２の従
来技術の正面図と基本的に変らず、図１では図示しない
多孔板や流動用空気室、密閉タンク１内に貯蔵し流動し
ている粉体を適宜必要な時機に排出する排出口、高圧空
気を流動用空気室内へ供給する空気配管などは省略して
いる。
【００１４】図１（Ａ）において密閉タンク１は鋼製溶
接構造で製作された断面がほぼ長方形の箱体からなり、
図で表示する上部が粉体流動室５である。密閉タンク１
の頂面１１のほぼ中央に円筒体からなる粉体投入口２が
立設され、蓋面２１は頂面１１よりも高位に固定され、
底面２２は密閉タンク内に突出した低位にある。コーン
３はこの円筒体内に囲まれて内包した状態で固定し、頂
点３１は頂面１１よりは高いが蓋面２１よりは若干低位
にある。コーンの円錐面３２は下方へ向けて拡径し、粉
体投入口の内周面２４との間隔は次第に狭くなるが、最
も狭隘となる粉体投入口の底面２２のレベルにおいても
粉体の供給に充分有効な程度の空間を保持した傾斜空間
Ｅを形成している。
接構造で製作された断面がほぼ長方形の箱体からなり、
図で表示する上部が粉体流動室５である。密閉タンク１
の頂面１１のほぼ中央に円筒体からなる粉体投入口２が
立設され、蓋面２１は頂面１１よりも高位に固定され、
底面２２は密閉タンク内に突出した低位にある。コーン
３はこの円筒体内に囲まれて内包した状態で固定し、頂
点３１は頂面１１よりは高いが蓋面２１よりは若干低位
にある。コーンの円錐面３２は下方へ向けて拡径し、粉
体投入口の内周面２４との間隔は次第に狭くなるが、最
も狭隘となる粉体投入口の底面２２のレベルにおいても
粉体の供給に充分有効な程度の空間を保持した傾斜空間
Ｅを形成している。
【００１５】密閉タンク１の頂面１１上であって粉体投
入口２の外周面を取り囲む形態で環状の吸粉ダクト４が
巻き回され、吸粉ダクトの一端４１は頂面１１を貫通し
て密閉タンク内と連通すると共に、他端は絞り弁４３を
介して集塵機６に接続している。したがって図１のよう
に上蓋２３を取り外して粉体投入口２を開口した時点で
は、粉体と共に連行してきた空気は一旦、密閉タンク内
へ進入しても一端４１からの負圧に誘導されて他端４２
側へ進行し、粉体供給と共に舞上がった粉塵も一緒に開
放状態の絞り弁４３を通過して集塵機６を目指して流動
する。これらの気流や粉体の流れの方向を示したのが図
（Ｂ）中の矢視である。
入口２の外周面を取り囲む形態で環状の吸粉ダクト４が
巻き回され、吸粉ダクトの一端４１は頂面１１を貫通し
て密閉タンク内と連通すると共に、他端は絞り弁４３を
介して集塵機６に接続している。したがって図１のよう
に上蓋２３を取り外して粉体投入口２を開口した時点で
は、粉体と共に連行してきた空気は一旦、密閉タンク内
へ進入しても一端４１からの負圧に誘導されて他端４２
側へ進行し、粉体供給と共に舞上がった粉塵も一緒に開
放状態の絞り弁４３を通過して集塵機６を目指して流動
する。これらの気流や粉体の流れの方向を示したのが図
（Ｂ）中の矢視である。
【００１６】粉体の用途にもよるが、粉体の使用範囲が
拡大され機能材として、または他の液体材料に替えて適
用する例が増加し、そのための品質管理、たとえば粒度
分布の管理が従来よりも一段と厳しく要求されるケース
も目立つ傾向にある。たとえば従来の液状の防食塗料に
代って粉体塗装が主体となっているなど、今後も粉体の
占める技術的価値は増強される一方である。その意味も
あって粉体流動用タンクは業界で注目を集め、従来の粉
体輸送が大量の粉体を取り混ぜて急速に気流と共に輸送
することを原則とするのに対し、粉体流動用タンクでは
一定の条件で粉体を流動化させ、規定に達しない粉体、
たとえば超微粉など品質に悪影響を及ぼす規定外の粉体
は、流動中の粉体から分離して吸粉ダクトを通じて排出
し集塵機に回収させるという品質向上のテクニックも考
えられ、このような利点も活用すれば、さらに本発明の
意義が活かされる。
拡大され機能材として、または他の液体材料に替えて適
用する例が増加し、そのための品質管理、たとえば粒度
分布の管理が従来よりも一段と厳しく要求されるケース
も目立つ傾向にある。たとえば従来の液状の防食塗料に
代って粉体塗装が主体となっているなど、今後も粉体の
占める技術的価値は増強される一方である。その意味も
あって粉体流動用タンクは業界で注目を集め、従来の粉
体輸送が大量の粉体を取り混ぜて急速に気流と共に輸送
することを原則とするのに対し、粉体流動用タンクでは
一定の条件で粉体を流動化させ、規定に達しない粉体、
たとえば超微粉など品質に悪影響を及ぼす規定外の粉体
は、流動中の粉体から分離して吸粉ダクトを通じて排出
し集塵機に回収させるという品質向上のテクニックも考
えられ、このような利点も活用すれば、さらに本発明の
意義が活かされる。
【００１７】
【発明の効果】本発明は以上に述べた通り近年注目を集
めている粉体流動用タンクの大きな課題を解決するもの
であり、粉体流動用タンク内で流動化した粉体が使用と
共に減量し、その消費分を補充するために新たな粉体を
供給するときに舞上がる猛烈な粉塵の外部への流出を防
止し、快適な職場環境を維持する効果がある。また、集
塵機に通じる吸粉ダクトの開閉も特に負担となるほどの
煩瑣な作業を必要とせず、適正な負圧を設定して定常的
に操業し、粉体補充時と定常運転時とを問わず、粉塵の
防止、さらに積極的には粉体の粒度管理などに一役果す
など、メンテナンスと品質向上を兼ねた機能も併せ得ら
れる利点もある。
めている粉体流動用タンクの大きな課題を解決するもの
であり、粉体流動用タンク内で流動化した粉体が使用と
共に減量し、その消費分を補充するために新たな粉体を
供給するときに舞上がる猛烈な粉塵の外部への流出を防
止し、快適な職場環境を維持する効果がある。また、集
塵機に通じる吸粉ダクトの開閉も特に負担となるほどの
煩瑣な作業を必要とせず、適正な負圧を設定して定常的
に操業し、粉体補充時と定常運転時とを問わず、粉塵の
防止、さらに積極的には粉体の粒度管理などに一役果す
など、メンテナンスと品質向上を兼ねた機能も併せ得ら
れる利点もある。
【図１】本発明の実施形態の要部の部分縦断正面図
（Ａ）と、特に空気の流れを矢視によって明らかに示し
た部分縦断正面図（Ｂ）である。
（Ａ）と、特に空気の流れを矢視によって明らかに示し
た部分縦断正面図（Ｂ）である。
【図２】従来技術の全体を示す縦断正面図である。
【図３】別の従来技術の全体図（Ａ）、課題を示す部分
縦断正面図（Ｂ）、および課題解決手段を示す部分縦断
正面図（Ｃ）である。
縦断正面図（Ｂ）、および課題解決手段を示す部分縦断
正面図（Ｃ）である。
１ 密閉タンク ２ 粉体投入口 ３ コーン ４ 吸粉ダクト ５ 粉体流動室 ６ 集塵機 11 頂面 21 蓋面 22 底面 23 上蓋 24 内周面 25 外周面 31 頂点 32 円錐面 33 円錐底面 41 一端 42 他端 43 圧力調整弁 Ｅ 傾斜空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 道浦 吉貞 大阪府大阪市西区北堀江１丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 橋本 勇治 大阪府池田市石橋３丁目４番27号 株式会 社コーテム内 (72)発明者 稼農 公也 大阪府池田市石橋３丁目４番27号 株式会 社コーテム内
Claims (1)
- 【請求項１】 粉体Ｐを貯蔵し流動化して供給する粉体
流動用タンクの頂面に開口し粉体Ｐを供給する粉体投入
口において、粉体投入口２は密閉タンク１の頂面１１よ
り突出して上蓋２３を着脱自在に装着する蓋面２１と、
密閉タンク１の内部まで突出する底面２２よりなる円筒
体で形成し、前記蓋面２１より低位置に頂点３１を固定
し、該粉体投入口２の内周面２４との間に下窄みの傾斜
空間Ｅを形成する円錐面３２を具え、前記底面２２より
下方に位置する円錐底面３３よりなるコーン３を粉体投
入口２の円筒軸と同心に内設し、さらに前記密閉タンク
１の頂面１１上で粉体投入口２の外周面２５を囲繞し、
一端４１が密閉タンク１内へ連通し、他端４２が開閉自
在に集塵機６と繋がる吸粉ダクト４を設けたことを特徴
とする粉体流動用タンクの粉体投入口。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06194597A JP3360003B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 粉体流動用タンクの粉体投入口 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP06194597A JP3360003B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 粉体流動用タンクの粉体投入口 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10236582A true JPH10236582A (ja) | 1998-09-08 |
| JP3360003B2 JP3360003B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=13185846
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06194597A Expired - Fee Related JP3360003B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 粉体流動用タンクの粉体投入口 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3360003B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007326352A (ja) * | 2006-06-09 | 2007-12-20 | Ube Ind Ltd | 分離防止用器具およびセメント組成物施工用トラック |
| KR101412105B1 (ko) * | 2012-06-28 | 2014-06-26 | 현대제철 주식회사 | 비산먼지 방지장치 |
| CN108382860A (zh) * | 2018-03-30 | 2018-08-10 | 安徽泽加业粉体工程有限公司 | 一种新型防止粉尘逸出的料斗盖 |
| CN108816684A (zh) * | 2018-06-21 | 2018-11-16 | 格力电器（芜湖）有限公司 | 去除螺栓表面粉末的装置 |
| JP2019174060A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | 株式会社日立製作所 | 局所排気装置 |
| CN113405951A (zh) * | 2021-05-07 | 2021-09-17 | 安徽省金标准检测研究院有限公司 | 应用于粉尘激光检测的送样装置 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP06194597A patent/JP3360003B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN108816684B (zh) * | 2018-06-21 | 2024-05-10 | 格力电器（芜湖）有限公司 | 去除螺栓表面粉末的装置 |
| CN113405951A (zh) * | 2021-05-07 | 2021-09-17 | 安徽省金标准检测研究院有限公司 | 应用于粉尘激光检测的送样装置 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3360003B2 (ja) | 2002-12-24 |
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