JPH10235369A - プール施設遠隔監視システム - Google Patents
プール施設遠隔監視システムInfo
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- JPH10235369A JPH10235369A JP9059980A JP5998097A JPH10235369A JP H10235369 A JPH10235369 A JP H10235369A JP 9059980 A JP9059980 A JP 9059980A JP 5998097 A JP5998097 A JP 5998097A JP H10235369 A JPH10235369 A JP H10235369A
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Abstract
ル施設の構成機器に異常が発生することを未然に予防す
ることができ、そして、遠隔地においてもプール施設を
構成する機器類の作動状況を監視および制御することが
できるプール施設遠隔監視システムを得る。 【解決手段】 循環ポンプ20、ヘアキャッチャ16、
ろ過槽56を含むプール施設を監視し制御するプール施
設遠隔監視システム10であって、ヘアキャッチャ16
の近傍に設置された循環ポンプ20を駆動するモータ1
8の駆動電流値を測定する測定手段と、駆動電流値の変
化量を演算する演算手段を有するコンピュータ24と、
人に警告表示を行う警告手段を含み、駆動電流値の変化
量が所定値以上である場合、警告手段を作動させること
を特徴とするプール施設遠隔監視システムである。
Description
テムに関し、特にたとえば、プール水の水質管理を自動
で行い、且つプール施設の構成機器に異常が発生するこ
とを未然に予防することができ、そして、遠隔地におい
てもプール施設を構成する機器類の作動状況を監視およ
び制御することができるプール施設遠隔監視システムに
関する。
水質管理を行うためには、プールに人を常駐させ、適宜
各種の測定器具を用いてプールに含まれる塩素の量(以
下、残留塩素濃度と称す)や、PH値を測定するなどし
て水質管理を行っていた。また、プール施設の構成機器
の管理を行うためには、適宜、構成機器に関して知識を
有する人物、例えば技術サービスマンにより、点検・保
守が行われてきた。
水質管理の方法においては、人の判断により行われる作
業が多く、また、その作業も適時・適切に行われている
ことが少なかった。具体的に挙げていくと、プール水の
残留塩素濃度を調整する場合には、人が錠剤の殺菌剤を
プールへ投げ入れて調整していたが、適切な残留塩素濃
度に調節することが難しかった。
る場合においても、殺菌剤の注入量を適切な量に設定す
ることが難しく、注入しようとしても、殺菌剤注入口に
殺菌剤より生じた塩素の結晶が付着して、注入すること
が不可能である場合があった。
が行われていた場合においても、プール水の給排水が適
切に行われていることは少なく、無駄に給排水が行われ
ていることが多かった。
には、構造が複雑のものが多いため、点検・保守を行う
ために技術サービスマンに連絡する時期についても適切
に判断することが難しかった。そのため、構成機器に異
常箇所が発生した場合には、既に部品交換では修理が不
可能な状態になっていることが多く、その場合には、そ
の機器自体を交換するのみしか修理を行うことができ
ず、非常に不経済的であった。
および構成機器の管理を行った場合には、適切な水質管
理、補給水量の調節および構成機器の点検・保守が難し
く、結果、衛生的に適切でない水質での遊泳、水資源の
浪費、構成機器の製品寿命の短命化を招くこととなって
いた。
ール水水質管理を自動的に行うことができ、プール施設
の構成機器類に異常箇所が発生することを未然に予防す
ることができ、且つ構成機器に異常箇所が発生した場合
には、その異常箇所を遠隔地においても即座に発見する
ことができ、プール施設を構成する機器類の作動状況を
遠隔地においても監視および制御することができるプー
ル施設遠隔監視システムに関する。
設遠隔監視システムは、循環ポンプ、ヘアキャッチャ、
ろ過槽を含むプール施設を監視し制御するプール施設遠
隔監視システムであって、ヘアキャッチャの近傍に設置
された循環ポンプの駆動電流値を測定する測定手段と、
駆動電流値の変化量を演算する演算手段を有するコンピ
ュータと、警告表示を行う警告手段とを有し、駆動電流
値の変化量が所定値以上であるとき、警告手段を作動さ
せることを特徴とするプール施設遠隔監視システムであ
る。
ムは、警告手段に、コンピュータに接続された画面表示
手段が用いられてもよい。
ムは、循環ポンプ近傍に水を検知する検知手段を含み、
検知手段により水が検知されたとき、警告手段を作動さ
せるように形成されてもよい。
ムは、プール水に殺菌剤を注入する滅菌器と、滅菌器に
接続された殺菌剤貯留槽と、滅菌器内の殺菌剤の液位を
測定する測定手段とを含み、殺菌剤の注入時に、殺菌剤
槽の液位が設定値以下であるとき、殺菌剤貯留槽より滅
菌器へ殺菌剤を移送するように形成されてもよい。
ムは、プール水の残留塩素濃度を計測する計測手段と、
プール施設内に殺菌剤を注入する注入部を複数有し、プ
ール水の残留塩素濃度が所定の値以下であるとき、注入
部を切替行うように形成されてもよい。
ムは、ろ過槽に送出されるプール水の圧力値を検出する
検出手段と、コンピュータはろ過槽に送出されるプール
水の圧力値の変化量を演算する演算手段を有し、圧力値
が所定値以上の変化量であるとき、ろ過工程のプール水
の流入経路とは逆の経路でプール水をろ過槽に送水する
ように形成されてもよい。
ムは、ろ過槽に接続された排水管内の水の有無を検知す
る検知手段を有し、ろ過運転時において、水が検知され
たとき、警告表示手段を作動させるように形成してもよ
い。
ムは、プールの水位を計測する手段を有し、設定した水
位以下となったとき、警告表示手段を作動させるように
形成されてもよい。
ムは、プールへの入場者数をカウントするカウント手段
と、コンピュータは、プールへの入場者数に応じた補給
水量を決定する演算手段とを有し、プールへの入場者数
に応じて給水動作を行うように形成されてもよい。
ムは、プールの水に含まれるアンモニアの濃度を計測す
る計測手段と、コンピュータは、アンモニアの濃度に応
じて入場者一人当たりの補給水量を補正する補正手段と
を有するように形成されてもよい。
ムは、本発明にかかるプール施設遠隔監視システムは、
コンピュータは、入力された計測データを保存すること
ができる記憶部を有することを特徴とする、請求項1な
いし請求項9のいずれかに記載のプール施設遠隔監視シ
ステム。
ムは、コンピュータは外部とのデータ通信を行うことが
できる通信制御部を有するように形成されてもよい。こ
れにより、コンピュータに含まれるデータが共有され
る。
ムは、コンピュータは、通信制御部を介して外部コンピ
ューターにより制御されるように形成されてもよい。
および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
設遠隔監視システムが適用されたプール施設の全体構成
を示す概略図である。このプール施設10は、プール5
よりプール水を取水するための取水管12を含む。取水
管12にはプール水遮断弁14が挿設されている。この
プール水遮断弁14は、プール施設1へのプール水の流
入を遮断するために形成されている。これは、プール施
設1の各構成機器をメインテナンス作業等により分解し
た場合において、プール水が漏水しないようにするため
である。よって、プール水遮断弁14は、プール施設1
0が稼働中においては、プール水の流入量を制限しない
ように、弁開度は全開となっている。
システム10の監視対象であるヘアキャッチャ16の吸
入口16aが接続されている。なお、図2は、ヘアキャ
ッチャ16を示す断面図解図である。図2に示すよう
に、ヘアキャッチャ16は、上部に密閉性を有する蓋1
6bが形成された有底円筒形の筐体16cを含む。そし
て、筐体16cの側面上部には、プール水を吸入する経
路である吸入口16aが形成されており、筐体16cの
側面下部にはプール水を排出する経路である排出口16
dが形成されている。また、筐体16c内部には、有底
円筒形で壁面に小孔16eが多数形成されているバスケ
ット16fを内蔵されている。このヘアキャッチャ16
は、プール水に混入した枯れ葉や絆創こう等の比較的大
きな不純物を取り除くために形成されており、プール水
をバスケット16fの内を通過させることにより、異物
がこし取られるように構成されている。
ット16fに不純物が堆積し、小孔16eに目詰まりを
生じた場合に、バスケット16fを取り出し、適宜不純
物を除去することができる構造に形成されていればよ
く、図2に示すような形状に限られるものではない。ま
た、バスケット16fに形成された多数の小孔16eに
ついても、漉し取る異物の大きさにより適宜な大きさに
変更されてもよい。
駆動モータ18により駆動され、プール施設遠隔監視シ
ステム10の監視対象である循環ポンプ20の吸入口
(図示せず)が接続されている。図1に示すプール施設
において、循環ポンプ20は、渦巻ポンプにより形成さ
れている。循環ポンプ20は、プール水をヘアキャッチ
ャ16内に吸入し、ヘアキャッチャ16より下流に接続
されている各構成機器にプール水を送水するために形成
されている。
流が供給され駆動されている。駆動モータ18は、ヘア
キャッチャ16のバスケット16fに不純物が堆積して
いない状態において、循環ポンプ20が任意に設定した
吐出量を得るように駆動電流値が供給されている。しか
しながら、バスケット16fに不純物が堆積した場合に
は、プール水のバスケット16fへの通過抵抗が増加
し、循環ポンプ20および駆動モータ18の回転数が減
じ、その結果、減じた回転数に比例して駆動モータ18
の駆動電流値が減少する。この駆動電流値は、制御盤2
2に内蔵されている計測器用変流器(図示せず)を経
て、コンピュータに取り込み可能な信号に変流し、フィ
ールドコンピュータ24に入力される。この発明にかか
るプール施設遠隔監視システム10において、この駆動
電流値は、ヘアキャッチャ16のバスケット16fの状
態を判断するパラメータとして、フィールドコンピュー
タ24における演算処理に用いられる。
す概略ブロック図である。フィールドコンピュータ24
は、図3に示すように、処理装置であるCPU26を含
む。そして、CPU26には、起動プログラム等を記憶
しているROM28、CPU26稼働中に生ずるデータ
を蓄えるメモリであるRAM30、データを保存するた
めのハードディスク等の記憶装置32、制御盤22との
データ送受信を行うデータ送受信部34、および外部コ
ンピュータとのデータ通信を行う通信制御部36がそれ
ぞれ接続されている。そして、通信制御部36には、通
信回線網150が接続されている。通信回線網150と
しては、電話回線網、ISDN回線網、LANやインタ
ーネット回線網等が挙げられる。
設10を構成する各機器の異常箇所判定処理、各機器の
運転制御および外部とのデータ通信をおこなうように構
成されている。なお、フィールドコンピュータ24によ
る不具合箇所判定処理、運転制御および外部とのデータ
通信については、その他のフィールドコンピュータ24
に入力される各種センサ等の出力信号の説明を含めて後
述するとする。
8が設置されている。この漏水センサ38は、循環ポン
プ20からの漏水を検知するために形成されており、特
に、ポンプ羽根車(図示せず)の軸芯(図示せず)回り
に形成されているグランドパッキン(図示せず)の磨耗
等の原因により漏れ出たプール水を検知するために設置
されている。この漏水センサ38のセンサ出力信号は、
制御盤22に含まれる計測器用変流器を経てフィールド
コンピュータ24に入力される。このプール施設遠隔監
視システム10において、この漏水センサ38のセンサ
出力信号は、循環ポンプ20における漏水の有無を判断
するためのパラメータとして、フィールドコンピュータ
24における演算処理に用いられる。
は、主導水管40および、主導水管40より分岐されて
形成された検査水導水管42に送水される。
は、センサ収納容器44に送水される。センサ収納容器
44には、PHセンサ46と残留塩素センサ48を内蔵
されている。センサ収納容器44に送水されたプール水
は、PHセンサ46及び残留塩素センサ48により、P
H値および残留塩素濃度を計測された後、検査水排水管
50を通って排水される。
出力信号は、センサモニタ52に入力される。センサモ
ニタ52では、PHセンサ46及び残留塩素センサ48
により入力されたセンサ出力信号が、PH値および残留
塩素濃度として表示される。これにより、フィールドコ
ンピュータ24にCRT等の表示手段を接続しなくて
も、プール水のPH値および残留塩素濃度を正確に把握
することができる。また、センサモニタ52に入力され
たセンサ出力信号の一部は、制御盤22に含まれる計測
器用変流器を経てフィールドコンピュータ24に入力さ
れる。なお、これらセンサ出力信号は、プール水のPH
値および残留塩素濃度を計測する値として用いられるだ
けのみならず、後述する各機器類を制御する時のパラメ
ータとして、フィールドコンピュータ24における演算
処理に用いられる。
は、検水センサ54が設置されている。この検水センサ
54は、検査水排水管50内のプール水の有無を検知す
るものであり、この検水センサ54のセンサ出力信号
は、制御盤22に含まれる計測器用変流器を経てフィー
ルドコンピュータ24に入力される。検査水導水管4
2、センサ収納容器44および検査水排水管50内にお
いて不純物等による詰まりが発生した場合には、検査水
排水管50内をプール水が流れないため、検水センサ5
4により詰まりを検知することができる。よって、この
検水センサ54のセンサ出力信号は、検査水が流れる経
路における詰まりの有無を判断するためのパラメータと
して、フィールドコンピュータ24における演算処理に
用いられる。
中、PH調整剤が注入されることによりPH値を調整さ
れ、ろ過槽56に取り付けられた五方向切替弁58の一
部を構成する取水弁部58aに送水される。主導水管4
0には、上述したPH調整剤を注入するためのPH調整
剤注入部60が形成されている。PH調整剤注入部60
には、PH調整剤移送ポンプ62によりPH調整剤タン
ク64から、プール水が設定したPH値となるように、
適宜PH調整剤が供給されている。PH調整剤移送ポン
プ62は、制御盤22を介して、フィールドコンピュー
タ24により発停が制御されており、運転制御の判断の
ためのパラメーターとしては、上述したPHセンサ46
のセンサ出力信号が用いられている。
58aと、上部送水弁部58bと、下部送水弁部58c
と、プール送水弁部58dと、排水弁部58eとの5つ
の弁部から構成されている。
部58aは、主導水管40から五方向切替弁58へのプ
ール水流入経路の開閉の制御を行い、上部送水部弁56
bは、取水弁部58aからろ過槽56上部へのプール水
流出経路の開閉の制御を行う。そして、下部送水弁部5
8cは、取水弁部58aからろ過槽56下部へのプール
水流出経路の開閉の制御を行い、プール送水弁部58d
は、ろ過槽56からプールへのプール水流出経路の開閉
の制御を行う。また、排水弁部58eは、ろ過槽56か
ら排水経路へのプール水流出経路の開閉の制御する。な
お、これら各弁部は制御盤を介してフィールドコンピュ
ータ24により制御が行われている。
向切替弁58は、取水弁部58aと、上部送水弁部58
bとプール送水弁部58dとが開放されており、残りの
弁部は閉塞されている。上述したように各弁部を制御し
た場合には、取水弁部58aより取水されたプール水
は、上部送水弁部58bより上部送水管66を介してろ
過槽56上部に送水される。ろ過槽56上部に送水され
たプール水は、ろ過槽56内部に設けられているろ過材
(図示せず)を通過し、その際、微細な不純物が取り除
かれ、ろ過槽56下部に送られる。そして、ろ過槽56
下部に送られたプール水は、プール送水弁部58dより
プール送水管68を介してプール5に送水される。
り付けられており、プール水がろ過槽56に送水される
ときの送水圧力が計測されるように形成されている。こ
の圧力計70の値は、制御盤22を介してフィールドコ
ンピュータ24に入力される。この圧力計70の値は、
ろ過材に付着している不純物の量により変化し、不純物
の量が多いときには、ろ過材が目詰まりを起こしている
状態となるためこの値が高くなる。なお、この圧力計7
0の値は、ろ過材の目詰まりの状態を示すパラメーター
としてフィールドコンピュータ24における演算処理に
用いられる。そして、演算処理により、ろ過材の目詰ま
りが判定された場合には、ろ過材の洗浄を行うため、後
述する逆洗工程および洗浄工程へと運転が切替えられ
る。
途中、プール送水管68に並列に形成された殺菌剤注入
部72aまたは殺菌剤注入部72bにより殺菌剤が注入
されプール5に送られる。この殺菌剤注入部72aおよ
び72bには、滅菌器74より殺菌剤が供給されるよう
に構成されている。殺菌剤注入部72aおよび72bに
殺菌剤が供給されるのは、プール水の残留塩素濃度があ
らかじめ設定した値以下となったときであり、供給指示
はフィールドコンピュータ24により行われ、その時の
パラメータとしては、上述した残留塩素センサ48の値
が用いられる。
剤注入部72aおよび72bのどちらか何れかが使用さ
れるように、電磁弁78aおよび電磁弁78bの切替制
御を行っている。切替指示が出されるのは、予め設定し
た値より残留塩素濃度が低下した場合であり、この値は
殺菌剤供給指示を出すように設定した値より、残留塩素
濃度が低く設定されている。これは、プール水に殺菌剤
供給指示が出されているのに関わらず、殺菌剤注入部7
2aまたは72bのどちらかが、塩素等の結晶により目
詰まりを起こしたときに、殺菌剤が供給できないことが
あり、これを電磁弁78aおよび電磁弁78bの切替制
御を行うことにより回避するためである。
ない場合においても、上述したような状態が考えられる
が、この状態を回避するために滅菌器74には、フィー
ルドコンピュータ24に接続された殺菌剤液位センサ8
0が取り付けられており、液位が設定した値以下となっ
た場合には、滅菌器74に接続された殺菌剤貯留タンク
82より殺菌剤が殺菌剤移送ポンプ84により移送さ
れ、常に設定した液位以上にとなるようにフィールドコ
ンピュータ24により制御されている。
時におけるプール水の送水経路を説明する。逆洗行程時
には、五方向切替弁58は、取水弁部58aと、下部送
水弁部58cと排水弁部58eとが開放されており、残
りの弁部は閉塞されている。上述したように各弁部を制
御した場合には、取水弁部58aより取水されたプール
水は、下部送水弁部58cより下部送水管86を介し
て、ろ過槽56下部に送水される。ろ過槽56下部に送
水されたプール水は、ろ過運転時とは逆の方向にろ過材
を通過し、ろ過材の不純物を取り除き排水弁部58eに
送られる。排水弁部58eに送られたプール水は、排水
管88に送水され排水される。
行程について説明する。なお、洗浄行程は、逆洗時に取
り除くことができなかったろ過材の不純物を洗浄するた
めに行われる行程である。洗浄行程時には、五方向切替
弁58は、取水弁部58aと、上部送水弁部58bと排
水弁部58eとが開放されており、残りの弁部は閉鎖さ
れている。上述したように各弁部を制御した場合には、
取水弁部58aより取水されたプール水は、上部送水弁
部58bおよび上部送水管62を介して、ろ過槽56上
部に送水される。ろ過槽56上部に送水されたプール水
は、ろ過運転時と同様にろ過材を通過し、ろ過材の不純
物を取り除き排水弁部58eに送られる。排水弁部58
eに送られたプール水は、排水管88に送水され排水さ
れる。
水がプール5に送水されず排水管88を通って排水され
るが、排水されたプール水の量に応じて給水管90より
プール5に給水されるようにフィールドコンピュータ2
4により給水制御弁92の開閉制御が行われている。な
お、逆洗行程時および洗浄行程時に排水されるプール水
の量は、予めフィールドコンピュータ24の記憶装置3
2に記憶されており、それに応じて給水制御弁92の開
閉制御が行われる。
ば砂またはフィルター(けいそう土)により形成されて
いる。これは、ろ過材が、逆洗時もしくは洗浄時におい
て、容易に不純物を除去することができるようにするた
めである。
が形成されており、排水管88内の水の有無が検知され
る。この異常水検知センサ94の信号は、制御盤22に
含まれる計測器用変流器を介して、フィールドコンピュ
ータ24に入力される。これは、五方向切替弁58に異
物が挟まることにより、ろ過工程時に五方向切替弁より
漏水が生じたときに検知するためである。
るプール水位センサ96が形成されている。プール水位
センサ96は、プール5のひび割れ、取水管12やプー
ル送水管68等の配管類のシール性劣化、プール5の排
水口(図示せず)の閉塞不良等の原因で発生した漏水に
よるプール5の水位の低下を検知するように形成されて
いる。プール水位センサ96のセンサ出力信号は、制御
盤22に含まれる計測器用変流器を介して、フィールド
コンピュータ24に入力される。
カウントするカウンタ98が設置されている。カウンタ
98のカウントデータは、制御盤22に含まれる計測器
用変流器を介して、フィールドコンピュータ24に入力
される。フィールドコンピュータ24には、予め入場者
一人当たりに対するプール水の基準補給量が設定されて
おり、入場者数に応じてプール水を給水制御弁92を開
くことにより補給する。これは、入場者がプール5に持
ち込む有機物を希釈するために行われるため、入場者が
増える都度行われることが望ましい。
サ100が形成されており、プール水に含まれるアンモ
ニアの濃度が計測されている。そして、アンモニア濃度
センサ100のセンサ出力信号は、制御盤22に含まれ
る計測器用変流器を介して、フィールドコンピュータ2
4に入力される。フィールドコンピュータ24は、アン
モニア濃度センサ100のセンサ出力信号により、上述
した入場者一人当たりに対するプール水の基準補給量を
補正する。これは、入場者毎により汚れ度合が異なり、
これを補正するためである。これにより、無駄な給水を
行うことなく適切なプール水の補給を行うころができ
る。
いて実行される異常箇所判定処理および各構成機器の運
転制御について、図4を用いて説明する。なお、図4
は、フィールドコンピュータ24の動作の流れを示すフ
ローチャート図である。
電源投入時において、フィールドコンピュータ24の初
期動作設定を行うために初期化が行われる(ステップS
1)。
かの判断がされる(ステップS2)。ループ指示が解除
されるのは、プール施設遠隔監視システム10のシステ
ムを停止するときのみであり、その時には、終了処理が
行われ(ステップS3)、終了される。その他の場合
は、常にループ指示が保持されており、図3に示す処理
が繰り返し行われるように設定されている。
報時刻であるか否かの判断が行われる(ステップS
4)。定時通報時間である場合には、RAM30に送信
データファイルが作成され、送信データファイルは記憶
装置32に記録される。そして、送信ファイルを外部コ
ンピュータ102に転送するための定時通信の指示が出
される。なお、この送信データファイルには、各センサ
類より得られた各機器の数値、各機器の状態が異常か否
かを示す数値および、通信モードを設定するか否か、設
定した場合には、定時通信もしくは警報通信であるかを
示す数値が形成される。
力されたセンサ出力信号等により異常箇所判定演算およ
び機器制御が行われる(ステップS5)。異常箇所判定
演算に用いられるのは、上述した各センサ類および圧力
計の値が用いられ、判定基準としては、記憶装置32に
記憶された基準設定値が用いられる。なお、この基準設
定値は、機器の規模等により適宜変更されるものであ
る。このステップS5において、異常と判断された機器
については、送信データファイル内のデータに異常を示
す数値が記入される。そして、圧力計の値が設定値より
高い値となっている場合には、フィールドコンピュータ
24により五方向切替弁58の各弁部の切替えが行わ
れ、予め設定された時間で逆洗工程および洗浄工程が起
動される。また、1つでも異常を示す機器が存在した場
合には、送信モードに警報通信であることを示す数値が
形成される。
は、通信制御部36により、送信でーたファイルが外部
に送信される(ステップS6)。外部に送信された送信
データファイルは、外部コンピュータ102に受信さ
れ、適宜内容が表示手段に表示される。なお、この外部
コンピュータ102には、据置き型コンピュータに限ら
ず、携帯型コンピュータが用いられてもよい。
らの機器類状態問合わせのデータ通信または機器制御の
データ通信があるか否かの判断がされ、機器類状態問合
わせのデータ通信である場合には、送信データファイル
の送信が行われ、また、機器制御のデータ通信の場合に
ついては、制御内容の読込みが行われ、内容に基づいて
各機器の制御がフィールドコンピュータ24により行わ
れる。
されたバスケットの状態を目視によらなくても適時監視
することができる。その結果、バスケットの目詰まりに
よって、プール水に多くの不純物が混入するを予防する
ことができ、プール水を常に清潔な状態に保つことが出
来る。
形成した場合には、循環ポンプからの漏水を即座に発見
することができる。これにより、循環ポンプからの漏水
による周辺機器の異常発生を予防することができる。ま
た、循環ポンプが、異常状態で長期間運転されることが
なくなるため、従来の使用条件より、循環ポンプの製品
寿命をのばすことができる。
殺菌剤投入不良が極力発生しないようにされているの
で、プール水が常に清潔で且つ細菌等が繁殖しない状態
に保つことができる。
ータによる演算処理等により自動的且つ適切に行われて
いるため、プール水を無駄に給排水されることがない。
これにより、水資源を浪費することが防止することがで
きる。
データを保存することができる記憶部を設けた場合に
は、過去の計測データを保存し、且つ即座に過去の計測
データを得ることができる。これにより、プール水汚染
の原因究明を行う場合における、非常に有益な情報を得
ることができる。
信が行うことができる通信制御部を設けた場合には、遠
隔地においてもプール施設の状態を把握することができ
る。また、複数地域に存在するプール施設を一か所にお
いて管理することができる。
て外部コンピューターにより制御されるようにした場合
には、遠隔地においてもプール施設の構成機器の操作を
することができるようになる。これにより、構成機器に
異常が発生した場合には、大事に至る前に緊急停止等を
行うことができる。
適用されたプール施設の全体構成を示す概略図である。
である。
ローチャート図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 循環ポンプ、ヘアキャッチャ、ろ過槽を
含むプール施設を監視し制御するプール施設遠隔監視シ
ステムであって、 前記ヘアキャッチャの近傍に設置された循環ポンプの駆
動電流値を測定する測定手段と、 前記駆動電流値の変化量を演算する演算手段を有するコ
ンピュータと、 警告表示を行う警告手段とを有し、 前記駆動電流値の変化量が所定値以上であるとき、前記
警告手段を作動させることを特徴とするプール施設遠隔
監視システム。 - 【請求項2】 前記警告手段は、前記コンピュータに接
続された画面表示手段である、請求項1に記載のプール
施設遠隔監視システム。 - 【請求項3】 前記循環ポンプ近傍に水を検知する検知
手段を有し、 前記検知手段により水が検知されたとき、前記警告手段
を作動させることを特徴とする、請求項1または請求項
2に記載のプール施設遠隔監視システム。 - 【請求項4】 プール水に殺菌剤を注入する滅菌器と、 前記滅菌器に接続された殺菌剤貯留槽と、 前記滅菌器内の液位を測定する測定手段とを有し、 前記殺菌剤の注入時に前記滅菌器の液位が設定値以下で
あるとき、前記殺菌剤貯留槽より前記滅菌器へ殺菌剤を
移送することを特徴とする請求項1ないし請求項3のい
ずれかに記載のプール施設遠隔監視システム。 - 【請求項5】 プール水の残留塩素濃度を計測する計測
手段と、 前記プール施設内に殺菌剤を注入する複数の注入部とを
有し、 前記プール水の残留塩素濃度が設定値以下であるとき、
前記注入部の切替を行うことを特徴とする、請求項1な
いし請求項4のいずれかに記載のプール施設遠隔監視シ
ステム。 - 【請求項6】 前記ろ過槽に送出されるプール水の圧力
値を検出する検出手段と、 前記コンピュータは、前記ろ過槽に送出されるプール水
の圧力値の変化量を演算する演算手段とを有し、 前記プール水の圧力値が設定値以上の変化量であると
き、ろ過工程と逆の経路でプール水をろ過槽に送水する
ことを特徴とした、請求項1ないし請求項5のいずれか
に記載のプール施設遠隔監視システム。 - 【請求項7】 前記ろ過槽に接続された排水管内の水の
有無を検知する検知手段を有し、 ろ過運転時において、水が検知されたとき、前記警告表
示手段を作動させることを特徴とした、請求項1ないし
請求項6のいずれかに記載のプール施設遠隔監視システ
ム。 - 【請求項8】 プールの水位を計測する手段を有し、 設定した水位以下となったとき、前記警告表示手段を作
動させることを特徴とした、請求項1ないし請求項7の
いずれかに記載のプール施設遠隔監視システム。 - 【請求項9】 プールへの入場者数をカウントするカウ
ント手段と、 前記コンピュータは、前記入場者数に応じた補給水量を
決定する演算手段とを有し、 プールへの入場者数に応じて給水動作を行うことを特徴
とした、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のプ
ール施設遠隔監視システム。 - 【請求項10】 プールの水に含まれるアンモニアの濃
度を計測する計測手段と、 前記コンピュータは、アンモニアの濃度に応じて入場者
一人当たりの補給水量を補正する補正手段とを有するこ
とを特徴とする、請求項9に記載のプール施設遠隔監視
システム。 - 【請求項11】 前記コンピュータは、入力された計測
データを保存することができる記憶部を有することを特
徴とする、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の
プール施設遠隔監視システム。 - 【請求項12】 前記コンピュータは、外部とのデータ
通信を行うことができる通信制御部を有することを特徴
とする、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の
プール施設遠隔監視システム。 - 【請求項13】 前記コンピュータは、通信制御部を介
して外部コンピューターにより制御されることを特徴と
する、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のプ
ール施設遠隔監視システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP05998097A JP3970971B2 (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | プール施設遠隔監視システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP05998097A JP3970971B2 (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | プール施設遠隔監視システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10235369A true JPH10235369A (ja) | 1998-09-08 |
JP3970971B2 JP3970971B2 (ja) | 2007-09-05 |
Family
ID=13128837
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP05998097A Expired - Fee Related JP3970971B2 (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | プール施設遠隔監視システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3970971B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100793717B1 (ko) | 2006-08-24 | 2008-01-10 | 주식회사 한일환경테크 | 수처리장치의 여과지 제어시스템 |
JP2010019574A (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-28 | Aisin Seiki Co Ltd | 流体供給量推定装置および燃料電池システム |
JP2014514146A (ja) * | 2011-03-30 | 2014-06-19 | クリスタル・ラグーンズ(キュラソー)ビー.ブイ. | 細菌および微細藻類の影響を受けた水体を低コストで処理するための持続可能な方法およびシステム |
KR20190130329A (ko) * | 2018-05-14 | 2019-11-22 | 우도영 | 수질개선장치 및 방법 |
-
1997
- 1997-02-26 JP JP05998097A patent/JP3970971B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2014514146A (ja) * | 2011-03-30 | 2014-06-19 | クリスタル・ラグーンズ(キュラソー)ビー.ブイ. | 細菌および微細藻類の影響を受けた水体を低コストで処理するための持続可能な方法およびシステム |
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