JPH10235175A - 剪断混合装置及びその使用 - Google Patents

剪断混合装置及びその使用

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JPH10235175A
JPH10235175A JP4767697A JP4767697A JPH10235175A JP H10235175 A JPH10235175 A JP H10235175A JP 4767697 A JP4767697 A JP 4767697A JP 4767697 A JP4767697 A JP 4767697A JP H10235175 A JPH10235175 A JP H10235175A
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JP
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liquid
gas
fluid
conduit
openings
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JP4767697A
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English (en)
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Page Shartam Robert
ロバート・ページ・シャータム
L Trent David
デーヴィッド・エル・トレント
A Taatouidojojo Cheryl
チェリル・エイ・タートウィドジョジョ
A Gillis Paul
ポール・エイ・ジリス
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Dow Chemical Co
Original Assignee
Dow Chemical Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】気体を液体媒質に供給する装置。 【解決手段】本発明は、例えば平均直径が約0.5mm
未満の小泡を、制御してしかも経済的に発生させ、それ
によって気体の液体への物質移動を改善する(同様な条
件下、従来の大きな泡の発生器を用いた場合の物質移動
に比べて)剪断混合装置と、その関連法とに関するもの
で、これを用いる際には、先のように物質移動が改善さ
れること、オリフィス(一つ或いは複数の)で形成され
た泡を望みの大きさの小泡へと小分けするのに十分な速
度で流れている液体に、加圧下、一つ或いは複数のオリ
フィスを通して気体を送り込むことが含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、概してせん断混合装置および種
々のプロセスにおけるその使用に関する。より詳細に
は、本発明は、気体を液体媒質に供給するために極めて
小さい泡を生成させるせん断混合装置および該装置の使
用に関する。さらに、より詳細には、本発明は、化学的
または生物学的反応のような用途において反応性気体の
物質移動を促進させるような装置およびその使用に関す
る。そのような反応性気体の1つは酸素である。
【0002】M.MotarjemiおよびG.J.Jamesonは「Mass T
ransfer from Very small Bubbles-The Optimum Bubble
Size for Aeration」、Chemical Engineering Scienc
e、Volume33、pages 1415−1423(1978)
において、泡が、物質移動のため、とくに、酸素を水に
溶解する系においてしばしば用いられることを教示して
いる。彼等は、1422頁において、「直径が1mm未
満の極めて小さい泡を大量に」つくる実際的な新しい方
法を開発する必要性を提案している。G.J.Jamesonは「B
ubble in Motion」、Trans IChemE、Vol.71、Part A、pag
e587−594(Novembre 1993)において、泡
および気・液二相流動の研究に関するJohn Davidson 教
授の貢献を概説している。彼は、592頁において、デ
ィフューザーの平均孔径を小さくすることによる小泡生
成に伴う問題を考察している。この問題は、ディフュー
ザー前後における圧力低下の驚異的な増大および下水池
のような水本体中に存在する固形物による穴の起りうる
閉塞を含んでいる。彼は593頁において、泡の凝集を
論じ、泡をオリフィスから迅速に除去して凝集させない
ようにするには、泡に力を付与することが必要であると
述べている。そのような力を付与する考えられる手段に
は、オリフィス全面にわたる流体の直交流またはオリフ
ィス自体もしくはオリフィス内の気体に加えられる振動
がある。
【0003】第1の態様において、本発明は、従来の泡
生成装置におけるディフューザーの平均孔径の縮少に関
してJamesonが述べたような問題を同時に招くことな
く、直径が1ミリメートル未満の泡を生成させることが
できるせん断混合装置を提供し、本発明の該装置は、混
合すべき第1の流体を搬送し、混合すべき該第1流体を
受容する開放第1端および密閉第2端を有する少なくと
も1個の導管を含み(1つ以上の装置が各該導管の密閉
第2端に接近して形成され、開放第1端に受容された流
体は該密閉第2端を経て導管から出る);概して導管の
周囲に形成され、それぞれの導管が通る対応する開口部
を形成する密閉第1端を有するミキサー本体を含み(該
ミキサー本体は、さらに、各導管に対し、かつミキサー
本体によって包囲され、ミキサー本体の密閉第1端およ
び第2端の間に形成される中空空間に対して狭いオリフ
ィスを形成する第2端部を有し、各導管の開口部は実質
的に与えられた導管に結び付く狭いオリフィス内に配設
される);さらにミキサー本体の第2端の1つ以上の狭
いオリフィスを通過し、それぞれの狭いオリフィス内に
配設される開口部から供給される第1流体とせん断状に
混合する第2流体を供給するための、ミキサー本体によ
って包囲される中空空間と流体連通状態にある第2流体
供給導管を含む。
【0004】本発明の第2態様は、混合すべき第1流体
を供給する1つ以上の導管を含み(各該導管は、それぞ
れの導管の全長にわたりその中に1つ以上の開口部を形
成する);かつ第1端および第2端を有し、第1端と第
2端との間に流体供給導管が流体連通状態にある概して
包囲された中空空間を形成するミキサー本体を含む(該
ミキサー本体の第1および第2端はそれぞれその中に、
混合すべき第1流体を供給する導管内の開口部を、中空
空間と流体連通状態に置くように開口部保有導管を受容
するそれぞれの対応する開口部を形成している) せん断混合装置に関する。
【0005】本発明の第3態様は、せん断混合装置の第
3の関連態様に関し、該装置は、中空の気体および液体
受容サブアセンブリ、泡生成サブアセンブリ、および、
場合により、気体および液体受容サブアセンブリを、泡
生成サブアセンブリと作動連結して、それと流体連通状
態にするハンドルを含む。
【0006】第3態様の気体および液体受容サブアセン
ブリは、望ましくは、液体を受容する開放入口端および
泡生成サブアセンブリと流体連通状態にある出口端を有
する中心導管を含み;かつ泡生成サブアセンブリへの気
体の流動通路を形成するように、概して中心導管の周り
に配設され、かつ中心導管から離間し、さらに気体を受
容し、泡生成サブアセンブリへの通路を経て該気体を連
通させる少なくとも1つの気体受容通路を含む気体受容
ハウジングを含む(該気体受容ハウジングは中心導管の
出口端よりも入口端に近い個所で中心導管と気密関係に
ある端部の1つと結合している)。
【0007】第3のせん断混合装置の泡生成サブアセン
ブリは、望ましくは、気体受容ハウジングおよび中心導
管からそれぞれ受容した気体および液体を含有して分配
する気体および液体分配ハウジングを、気密関係にある
出口端に隣接する中心導管に供給されるベースプレート
を含み該ハウジングはベースプレートと気密関係に結合
され、さらに、次に気密関係にある気体および液体分配
ハウジングに結合されるカバープレートを含み、該気体
および液体分配ハウジングは、ベースプレートとカバー
プレートで泡生成サブアセンブリを上部液体膨張チャン
バーと下部気体膨張チャンバーとに分割する中央部の漏
斗状流体膨張ハウジングを有し、該漏斗状流体膨張ハウ
ジングは、出口端に近接する中心導管の一部を覆って概
ね気密封止に適合する中空システムならびに気体膨張チ
ャンバーと流体連通状態にある複数の開口部および液体
膨張チャンバーと流体連通状態にある複数の流体チャン
ネルを形成している前記中空システムから外方に突出す
る周辺延長部分を有し、該開口部は搬送された気体およ
び液体を混合するための流体チャンネルと流体連通状態
にある。この流体チャンネルは中空システムから外方に
突出する周辺延長部分にも形成される流体ディバーター
によって相互に隔てられるのが好ましい。
【0008】本発明の第4の態様は、液体中に、直径が
平均約0.5ミリメートル未満、とくに約0.1ミリメ
ートル未満の気泡を生成させる方法に関し、該方法は a.気体と液体とを分離する部材または要素中の少なく
とも1つの開口部を通って気体と液体中に導入するとき
に気泡を生成させるのに十分な圧力下に気体を置き、さ
らに b.所望の泡径を得るために、気体と液体との臨界ウェ
ーバー数を上回るウェーバー数を得るように選択した流
速で液体を開口部に流すことを含む。
【0009】ところで図面について説明すると、図1,
2および3は本発明の典型的な3つの関連装置の略図で
ある。図4は図3に示す装置の別の図である。種々の装
置は一定の率で縮尺して描いたものではなく、また開口
部の大きさ、位置や数のような特徴は限定的なものでは
なくて例示的なものである。
【0010】図1は全体的に参照番号10で示すせん断
混合装置を表わす。装置10は、中空ミキサー本体1
1、混合すべき第1流体を搬送する導管15、通路21
を含む第2流体供給導管20、およびプラグ25を含
む。
【0011】ミキサー本体11は第1端12および第1
端12と離れている第2端13を有する。ミキサー本体
11は第1端12と第2端13との間に中空空間30を
包囲する。第2端13はその中に開口部14を形成して
いる。ミキサー本体11の適当な形状(視覚化のため
に、第2流体供給導管20を無視して)は、一端(第2
端)で開口し、開口端に対向する端(第1端12)では
開口部を除いて閉じている中空直円柱である。ミキサー
本体がそのように形成され、かつ唯一個の導管15があ
る場合には、開口部14および導管15はミキサー本体
の軸と同軸であることが望ましい。少なくとも2個の導
管15がある場合には、開口部14の数は、導管の数に
つり合うように増加させる。
【0012】プラグ25はミキサー本体11内にその第
2端13に近接して取り付けられる。プラグ25が、そ
のように取り付けられるときには、その中に少なくとも
1個の開口部またはオリフィス26を形成しているのが
望ましい。唯一個の導管15がある場合には、開口部2
6はミキサー本体の軸と同軸になるように配設するのが
望ましい。少なくとも2個の導管15があるときには、
各開口部26は対応する導管15と同軸であるのが望ま
しい。
【0013】導管15は第1端16と、第1端16から
離れている第2端17を有する。第1端16は開口し、
第1の起動流体源(図示せず)に接続されるのが好まし
い。第2端17は、第1の起動流体が第2端から出ない
ように密閉またはキャッピングする。導管15は、ミキ
サー本体11の第1端12の開口部14を通り、その中
に取り付けられる。開口部14内への導管15の取り付
けは、開口部14を通る導管15の周りに実質的に漏れ
止め、好ましくは気密封止をもたらすように行うのが好
ましい。導管15は、またプラグ25の開口部26をも
通る。そうする際に、導管15およびプラグ25は共
に、導管15の長さに沿い第2端17の近くの位置に形
成される縦方向の環状空間の形をした狭いオリフィス2
7を中空空間30に対して形成する。その長さ以内に、
導管15は複数の開口部19を形成している。各開口部
19は狭いオリフィス27と流体連通状態にある。開口
部19の数、大きさ、間隔および位置は、本発明の第4
態様によって作動させるときに、小泡をもたらすのに十
分なものである。
【0014】第2流体供給導管20は、ミキサー本体1
1の第1端12と第2端13の中間点でミキサー本体1
1に作動連結される。そのように連結されると、第2導
管20の通路21は中空空間30と流体連通状態にあ
る。必要ならば、1つ以上の補足的流体供給導管を、同
様にミキサー本体11と作動連結して、導管15からの
気体(単一気体または個々の気体の混合物であることが
できる)または複数の気体と混合させるために補足的流
体(気体または液体、ただし液体が好ましい)をミキサ
ー本体に供給することができる。
【0015】ところで図2について説明すると、せん断
混合装置が、本発明の第2態様によって図示され、総体
的に参照番号40で表わされる。装置40は、中空ミキ
サー本体41、開口部保有導管50、および通路61を
含有する流体供給導管60を含む。
【0016】ミキサー本体41は第1端42および第1
端から離れた第2端43を有する。ミキサー本体41は
第1端42と第2端43との間に中空空間55を包囲す
る。第1端42はその中に開口部44を形成している。
第2端43はその中に開口部45を形成している。各開
口部44は対向する開口部45と同軸であるのが好まし
い。ミキサー本体41の適当な形状は(視覚化のために
流体供給導管60は無視して)開口部44および45を
除き両端で閉鎖される直円柱である。ミキサー本体41
がそのように形づくられると、各導管50は一対の対向
開口部44および45の軸と同軸になるように整合させ
るのが好ましい。
【0017】導管50は第1端51および第1端と離れ
ている第2端を有する。導管50は、ミキサー本体41
の開口部44および45を通り、該開口部内に取り付け
られる。開口部44および45内への導管50の取り付
けは、開口部44および45を通る導管50の周りに漏
れ止め、好ましくは気密封止をもたらすように行うのが
好ましい。第1端42と第2端43は相互に離間してい
るので、ミキサー本体41はそれによって導管50のあ
る長さを包囲する。前記長さ以内に、導管50は複数の
開口部54を形成している。各開口部54は中空空間5
5と流体連通状態にある。開口部19の数、大きさ、間
隔および位置は本発明の第4態様によって作動させると
きに小泡をもたらすのに十分なものである。
【0018】流体供給導管60は、ミキサー本体11の
第1端42と第2端43との中間点でミキサー本体41
と作動連結される。そのように連結されたとき、導管6
0の通路61は中空空間55と流体連通状態にある。必
要ならば、補足的な流体をミキサー本体11に供給する
ために、1個以上の補足的流体供給導管を同様にミキサ
ー本体11に作動連結させることができる。
【0019】加圧下の第1の起動流体、望ましくは空気
または酸素のような気体が源(図示せず)から、第1導
管15の第1端16に作動連結することによって、装置
10(図1参照)の導管15に流入する。第1の起動流
体は必然的に導管15内の開口部19から狭いオリフィ
ス27に入る。第2の起動流体、望ましくは水またはブ
ラインのような液体は源(図示せず)から、第2流体供
給導管20に作動連結することによって、通路21に流
入する。第2起動流体は通路21から中空空間30に流
入する。中空空間30が第2起動流体で充満すると、該
流体は狭いオリフィス27の中に流入する。狭いオリフ
ィス27は中空空間30よりも断面積が小さいので、第
2起動流体がオリフィス27を通る速度は、通路21や
中空空間30を通る速度よりも大きい。開口部19を流
れる第1起動流体は、第2起動流体が開口部19を通っ
て導管15に入るのを実質的に妨げるのに十分な圧力下
にある。この圧力は、また、第1起動流体が気体で第2
起動流体が液体であるときには気泡を生成させるように
十分な圧力でもある。オリフィス27を通る第2起動流
体の流れは、気体と液体との界面張力に打ち勝つのに十
分強いので、泡を破壊してより小さい泡にするものと考
えられる。両起動流体が気体または液体であれば、装置
10は起動流体の混合を容易にすると思われる。第2起
動流体が液体で第1起動流体が該液体と混和しうる気体
であれば、装置10は液体中に混和可能な気体の分散を
促進すると思われる。
【0020】図2に示す装置40は、開口部保有導管5
0を流れる第1起動流体、望ましくは液体を、流体供給
導管60の通路61を流れる第2起動流体、望ましくは
気体と混合するのに適している。装置10について挙げ
られる気体および液体は装置40でも有効に作用する。
第1起動流体は源(図示せず)から、導管50の第1端
51に作動連結することによって、導管50に流入す
る。断面積に変化がなければ、第1起動流体が導管50
を流れる場合に流体の流量には実質的に変動はない。第
2起動流体は源(図示せず)から流体供給導管60に作
動連結することによって通路61に流入する。第2起動
流体は通路61から中空空間55に入り、そこから開口
部54を経て導管50に流入する。第2起動流体は、泡
を生成せさ、かつ第1起動流体が中空空間55に入るの
を実質的に妨げるのに十分な圧力下にある。開口部10
の場合と同様に、液状の起動流体の流れは、気体状起動
流体が開口部を通って、液状起動流体と接触するとき
に、生成泡の再分裂を生じさせねのに十分であるのが望
ましい。さらに、装置40は装置10と同じ目的にも適
している。
【0021】図3は本発明のせん断混合装置の第3の関
連態様を表わしたもので、総体的に参照番号100で示
される。装置100は、中空の気体および液体受容サブ
アセンブリ110、泡生成サブアセンブリ140、およ
び任意のハンドル190を含む。ハンドル190がある
と、装置100を重合反応器やバイオリアクターのよう
な槽(図示せず)に取り付けるのが容易である。
【0022】受容サブアセンブリ110は中心導管11
1および気体受容ハウジング120を含む。中心導管1
11は開放入口端112および第1端112から離れ、
かつ泡生成サブアセンブリ140と流体連通状態にある
出口端113を有する。中心導管111は液体を搬送す
るのに適する軸方向の通路114をその中に形成してい
る。気体受容ハウジング120は、好ましくは単一の構
造要素より成るか、または図3に示すように、環状気体
受容チャンバーハウジング121および環状気体輸送ハ
ウジング123を含むことができる。気体受容チャンバ
ーハウジング121は少なくとも1個の気体受容通路1
22をその中に形成している。通路122は気体源(図
示せず)への気密連結を容易にするために、内ねじ切り
にするのが望ましい。気体受容チャンバーハウジング1
21は、気体受容通路122と流体連通状態にある中空
チャンバー124を包囲する。環状気体輸送ハウジング
123は、気体を気体受容チャンバーハウジング121
から泡生成サブアセンブリ140に移すための細長い環
状空間126をつくるために中心導管111の少なくと
も直線部分とともに機能することが望ましい。ハウジン
グ123は中空チャンバー124に挿入される第1端1
25および第1端125から離れている第2端を有す
る。ハウジング123は第2端127の直前で外ねじ切
りするのが好ましい。通路122に入る第1起動流体
(好ましくは気体)が中空チャンバー124に流入しさ
らに環状空間126を通過できるように、環状空間12
6も中空チャンバー124と流体連通状態にある。受容
サブアセンブリ110の成分はすみ肉溶接115のよう
な適当な締結手段によって相互に作動連結されている。
【0023】泡生成サブアセンブリ140はベースプレ
ート141、気体および液体分配ハウジング150およ
びカバープレート180を含む。ベースプレート141
は複数の開口部をその中に形成していている。ベースプ
レート141は、また適当に封止手段146を含む環状
封止手段環ハウジング145をその中に形成している。
封止手段146、好ましくはOリングはベースプレート
141とハウジング150との間に概ね気密封止をもた
らすように機能する。ベースプレート141は、さら
に、その中に中心または軸方向の開口部149を形成し
ていることが好ましい。開口部149は、図3に示すよ
うに泡生成サブアセンブリ140と受容サブアセンブリ
を集成するときに、ハウジング123の端部127を開
口部149にねじ込むことができるように内ねじ切りす
るのが好ましい。
【0024】分配ハウジング150は、作動連結状態に
ある外壁151および中心流体膨張ハウジング160を
含む。ハウジング160は、中空ステム170およびス
テム170からカバープレート190に向い外方に突出
する周縁延長部分161を有する漏斗(通常中空のフラ
ストコニカル要素より成り、該要素の小さい端部から延
びる管または中空ステムを有する道具)状が望ましい。
周縁延長部分161は、好ましくは連続すみ肉溶接また
は他の満足すべき結合手段によって作動連結するところ
から外方に外壁151まで延びるのが好ましい。中空ス
テム170はその中に内部環状空間171を形成してい
る。環状空間171は、ステム170を導管111の第
2端113直前の中心導管111の直線セグメントの周
りに滑動可能なように取り付けるときに、概ね気密かつ
液密封止をもたらすように、封止手段172、適切には
Oリングを含むのが適当である。
【0025】外方に突出する周縁延長部分161はその
中に複数の開口部162を形成している。延長部分16
1は、またその中に複数の流体チャンネル163を形成
している。各流体チャンネル163は流体ディバーター
164によって隣接する流体チャンネル163から隔離
されている(図4参照)。延長部分161は、さらに、
その中に複数の開口部165を形成している。開口部1
65は流体ディバーター164を通るのが望ましく(図
4参照)、また内ねじ切りされるのが好ましい。
【0026】外壁151と中心流体膨張ハウジング16
0との作動結合は中空空間143を包囲する。中空空間
143は開口部162および、装置100を図3に示す
ように集成した場合には、細長い環状空間126とも流
体連通状態にある。
【0027】外壁151はフランジ152で終るのが望
ましい。フランジ152は外方に突出する周縁延長部分
161と離間している。フランジ152はその中に複数
の開口部154を形成している。開口部154は内ねじ
切りされ、ベースプレート141中の対応する開口部1
42と整合するのが好ましい。外壁151はキャップス
クリュー144のような適当な締結手段によってベース
プレート141に作動連結される。
【0028】カバープレート180はその中に複数の開
口部181を形成している。開口部181は外リップ1
61中の対応する内ねじ切りされた開口部165と軸方
向に整合するのが望ましい。カバープレートは開口部1
81および165を通って作動連結されるキャップスク
リューのような締結手段183によって分配ハウジング
150に締結するのが望ましい。カバープレート180
はその中に中心軸方向流体ディバーター185を形成し
ていることが望ましい。ディバーター185は、装置1
00を図3に示すように集成するときに、中心導管11
1の軸の方に突出し、かつ該軸と軸方向に整合する頂点
を有する円錐状であるのが望ましい。
【0029】カバープレート180および中心流体膨張
ハウジング160は、集成されると、中空流体分配空間
158を形成する。カバープレート180および膨張ハ
ウジング160も流体チャンネル163を包囲する。分
配空間158は、装置100を図3のように集成すると
き、流体チャンネル163および中心導管111と流体
連通状態にある。
【0030】ハンドル190を用いるべきときには、カ
バープレート180もその中に中心開口部188を形成
している。開口部188は、組立てが容易なように外ね
じ切りしたハンドルに適合させるために内ねじ切りする
のが望ましい。
【0031】図4は分配ハウジング150の平面図を示
す。開口部162は流体チャンネル163と整合してい
るのが見られる。流体チャンネル163は、適切にはの
こぎりの歯のような形をした流体ディバーター164に
よって隔てられる。
【0032】装置100は、第2起動流体(好ましくは
液体)を源(図示せず)から中心導管111を経て分配
空間158、さらには流体チャンネル163内に搬送す
る。同時に、装置100は、第1起動流体(好ましくは
気体)を源(図示せず)から通路122、チャンバー1
24、環状通路126を経てチャンバー143に送入
し、第1起動流体は開口部162からチャンバー143
を出る。該起動流体ならびに装置10および40に記載
した効用は装置100にも同様によくあてはまる。
【0033】起動流体速度または線状(容量とは対照的
に)流速は、さらに後述するように、装置に入る特定気
体状および液状起動流体に対して望ましい泡の直径また
は大きさの臨界ウェーバー数を超えるウェーバー数を得
るために装置(装置10、装置40、装置100または
それらいずれかの変形)と共に選ぶのが好ましい。熟練
技術者は不適当な実験を行わずに適切な装置を選びかつ
満足すべき操作条件を決めることができる。熟練技術者
は、また、不適当な実験をせずに、または本発明の精神
および範囲を超えることなく本明細書に記載する装置の
適切な修正を決定することもできる。
【0034】図1,2および3に示すような本発明の範
囲内の装置は種々の用途に有用である。例示的で、非限
定的な使用には、廃水流を処理するバイオリアクターで
用いられる水中の酸素または空気の物質移動の改善、重
合反応の1つ以上の段階における酸素活性化重合抑制剤
の性能の向上および概して液体中の少なくとも1種の気
体の混和性の改良がある。この最後に関連する本発明の
混合装置の工業的に重要な用途の例は、溶液法または界
面法におけるポリカーボネートの製造、とくに、ビスフ
ェノールAおよびホスゲンを含有する均質溶液中でホス
ゲンのような気体状炭素誘導体を芳香族ジヒドロキシ化
合物2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
(通常「ビスフェノールA」)のようなジヒドロキシ化
合物と反応させる方法(溶液法)、または有機塩基の水
溶液中にビスフェノールAを溶解または懸濁させ、かつ
ホスゲンとビスフェノールAとの反応のポリカーボネー
トオリゴマー生成物を溶解しうる有機溶剤(たとえば塩
化メチレン)もまた存在する二相系(界面法)における
ポリカーボネートの製造にあると思われる。栓流型なら
びに連続撹拌槽型反応器を含む種々のバッチ式および連
続プロセスならびに単位操作の集成装置が技術的に述べ
られているかまたは公知であり、たとえば米国特許第
4,737,573号および同第4,939,230号
を参照されたい。これら種々の参考資料を本明細書で引
用した。ポリカーボネートに関する技術者は、本発明の
せん断混合装置が、これら多くのプロセスにおいて、そ
の中にもたらされる流動状態を改善するために適切にか
つ望ましく用いられることができ、また、たとえば塩化
メチレン有機溶剤を有するプロセス中にホスゲンを泡立
たせる公知の界面法に関して、塩化メチレン中へのホス
ゲンの分散を好適に改善することを理解されよう。
【0035】さらに一般的態様では、当業者にとって、
本発明は装置および方法のいずれの態様においても反応
時間の減少、したがって一定量の製品をつくるのに必要
とされる反応槽の数または大きさの減少(したがって製
品をつくるコストを低減)、あるいは物質移動が限られ
る動力学的に迅速に反応しつつある気・液反応系の場合
に、既存の反応器およびプロセスから、もしかすると補
足的な製品をつくることができるかもしれないという点
で有効であることは明らかであろう。多くの酸化および
水素化プロセスは容易に理解されるようにこの範ちゅう
に入る。
【0036】たとえば、一方にプロピレンオキシドおよ
びスチレン、他方にプロピレンオキシドおよび第三級ブ
チルアルコールをそれぞれ共生成する公知の工業プロセ
スにおける中間体であるエチルベンゼンヒドロペルオキ
シドおよび第三級ブチルヒドロペルオキシドを生成させ
る酸化プロセスはかなりの反応時間を要し(1ないし4
時間程度。「Propylene Oxide」、Kirk-Othmer Encyclo
pedia of Chemical Technology、3rd Edition、Vol.1
9、pp257−261(1982)参照)、かつ多く
の反応槽が必要であろう。この点に関し、第三級ブチル
ヒドロペルオキシドは、従来、10−30パーセントの
第三級ブチルアルコールの存在下で、95ないし150
℃の温度および2075ないし5535kPaの圧力
で、イソブタンの液相空気酸化により調製され、イソブ
タンの転化率は20ないし30%で、TBHPへの選択
性は60ないし80パーセント、TBAへの選択性が2
0ないし40%である。未反応イソブタンおよび生成T
BAの一部を生成物流から分離してヒドロペルオキシド
生成反応器にリサイクルさせる。米国特許第4,12
8,587号も参照のこと。エチルベンゼンヒドロペル
オキシドは、また、140ないし150℃および30な
いし30psig(206−275kPa絶対)において空
気または酸素による、この場合にはエチルベンゼンの液
相酸化によって調製される。ヒドロペルオキシドへの転
化率は、2ないし2.5時間の反応時間の場合に10な
いし15%と報告されている。米国特許第3,351,
635号;同第3,459,810号および同第4,0
66,706号も参照されたい。
【0037】1つの補足的な工業的に重要な用途は、対
応するオレフィンクロロヒドリンからのエポキシドの製
造、たとえばアリルクロリドからのエピクロロヒドリ
ン、ブチレンクロロヒドリンからのブチレンオキシド、
およびプロピレンクロロヒドリンからのプロピレンオキ
シドの製造に関する。このように、広い意味では、本発
明はエポキシドのより効果的製造法すなわち、いま述べ
たように、液体中への気体の物質移動の改善によって若
干の利点を得ることができる他の二相気・液反応プロセ
スのさらに広範な設備を可能にする。
【0038】オレフィンクロロヒドリン中間体からのエ
ポキシドの製造にとくに関連して、従来これは、オレフ
ィンクロロヒドリンをつくり、さらにエポキシ化工程で
該クロロヒドリンをアルカリ金属水酸化物水溶液と接触
させて、少なくとも1種のエポキシドを含む水性塩溶液
生成物を生成させることによって行われる。本発明の装
置および方法(後に説明する)はオレフィンクロロヒド
リンの生成を助け、かつ促進するのにとくに適してい
る。
【0039】オレフィンクロロヒドリンは、この点に関
し、低塩化物次亜塩素酸(HOCl)水溶液を少なくと
も1種の不飽和有機化合物と接触させて少なくとも1種
のオレフィンクロロヒドリンを含む水性有機物を得るこ
とによって生成させるのが好ましい。この「不飽和有機
化合物」は約2ないし約10個、好ましくは2から8
個、より好ましくは2から6個の炭素原子を含むことが
できる。この有機化合物は、置換または無置換のオレフ
ィンより成る群から選ばれ、直鎖状分子鎖状または環状
であることができ、直鎖状が好ましい。適当なオレフィ
ンにはアミレン類、アレン、ブタジエン、イソプレン、
アリルアルコール、シンナミルアルコール、アクロレイ
ン、メシチルオキシド、アリルアセテート、アリルエー
テル類、塩化ビニル、アリルブロミド、メタアリルクロ
リド、プロピレン、ブチレン、エチレン、スチレン、ヘ
キセンおよびアリルクロリドならびにそれら同族体およ
び類似体がある。プロピレン、ブチレン、エチレン、ス
チレンおよびアリルクロリドが好ましいオレフィンで、
プロピレン、ブチレンおよびアリルクロリドがより好ま
しく、プロピレンがもっとも好ましい。このオレフィン
は無置換が好ましいが、不活性的に置換させることもで
きる。「不活性的に」とはクロロヒドリンまたはエポキ
シドの生成を妨害しない基でオレフィンを置換させるこ
とを意味する。不活性置換基には塩素、フッ素、フェニ
ル等がある。ここに概略述べたようなエポキシ化プロセ
スおよび付随するクロロヒドリン生成工程についてのさ
らに詳細な説明は本出願人の米国特許第5,486,6
27号および同第5,532,389号(いずれも参考
資料として本明細書に収録)で知ることができる。
【0040】この方法および該収録特許の好ましい態様
は低塩化物次亜塩素酸水溶液の使用を含むけれども、該
方法がまた、概して化学論量の塩化物が存在する次亜塩
素酸溶液の使用、さらには一部または完全に水に溶解し
ている塩素ガスの使用にもあてはまることを当業者は容
易に認識しよう。
【0041】最適の結果を得るためには、有機化合物
は、一般的に、有機化合物と低塩化物HOClとのモル
比が0.8を上回るのに十分な量を添加する。HOCl
の完全な反応を確実にするには、有機化合物の量を少な
くともほぼ化学量論量で与えるのが好適である。約0か
ら約25モルパーセント過剰の有機化合物を与えるのが
好ましく、約0から約10モルパーセント過剰の有機化
合物を反応器に供給するのがより好ましい。未反応有機
化合物は、さらにリサイクルして戻しHOClと接触さ
せることができる。熟練技術者は、有機化合物を反応の
必要とする以上に供給した場合に未反応の該化合物をリ
サイクルさせる種々の公知の方法を完全に用いることが
できる。
【0042】低塩化物HOCl水溶液の新規原料は、水
中のHOClを基準にして約1.0から約10重量%、
好ましくは約2から約7重量%、もっとも好ましくは約
7重量%の濃度で加える。これは水の必要量と副生物生
成の抑制との良好なバランスをもたらす。驚くべきこと
に、本発明のせん断混合装置を用いると、不溶性有機相
の生成(副生物生成が極めて増大する状態)前に、本発
明のせん断混合装置を使用しない場合に可能な濃度より
も約20パーセント高濃度でプロセスの操作を行うこと
ができる。いうまでもなく、関連プロセス設備の大きさ
およびコストを減少させるには水中のHOCl濃度をよ
り高くして操作するのが望ましい。
【0043】有機化合物は、クロロヒドリンを生成する
のに十分な方法でHOCl溶液と接触させることができ
る。これは、一般的には、有機化合物とHOCl溶液と
を、すべての反応器内容物ができるだけ均一になるよう
に反応器に入れることによって行われる。好ましくは、
HOCl溶液と有機化合物との接触は連続式か半連続式
反応器で行う。連続式筒状反応器のような連続式反応器
では、反応物を導入して同時に生成物を取り出す。対照
的に、半連続式反応器の例は、特定量の有機化合物を反
応器にすでに入れた後、HOCl溶液を反応器に連続供
給して、クロロヒドリン生成物を生成させて反応器内に
蓄積する反応器と思われる。栓流反応器または逆混合反
応器のように連続式反応器の中で混合しながら接触を行
うのがより好ましい。栓流反応器は、反応器、たとえば
連続式筒状反応器に沿って逆混合をほとんど起させずに
反応物を一端から入れて生成物を他端から取り出す反応
器である。逆混合反応器は、生成反応物を原材料と十分
に混合し、その結果、反応容器全体に生成物と反応物の
均一な濃度が得られる反応器と定義される。この種の連
続式反応器の例は連続式流動撹拌槽型反応器(CST
R)である。
【0044】温度、圧力および反応時間の条件は厳密な
ものではない。HOClと有機化合物が反応する任意の
条件が適切に用いられる。HOCl溶液は約30−60
℃、好ましくは約40℃の温度で反応器に供給するのが
好適である。通常、HOCl/有機化合物の反応温度
は、低温は冷凍や他の冷却を必要とするので、少なくと
も約40℃である。反応温度は少なくとも約60℃がよ
り好ましい。該温度は約100℃未満が好ましく、約9
0℃未満(反応器内の水および有機化合物の蒸発を防ぐ
ため)がより好ましく、約80℃未満(この温度を上回
ると生じる副生物生成の好ましくない増大を防ぐため)
がもっとも好ましい。
【0045】栓流反応器を用いる場合には、HOCl溶
液の流れと直角な管からオレフィンガスをHOCl溶液
中に導入する。本発明のせん断混合装置の設計は、この
点については、液体の表面速度が少なくとも約15フィ
ート/秒(46m/秒)、好ましくは少なくとも約22
フィート/秒(6.7m/秒)、より好ましくは少なく
とも約30フィート/秒(9.1m/秒)かつ約100
フィート/秒(30.5m/秒)未満、好ましくは約5
0フィート/秒(15.2m/秒)未満であるようなも
のである。液体流中にいったん導入された気体の表面速
度は少なくとも約3フィート/(0.9m/秒)、好ま
しくは少なくとも約6フィート/秒(1.8m/秒)か
つ約30フィート/秒(9.1m/秒)未満、好ましく
は約20フィート/秒(6.1m/秒)未満である。液
体の表面速度と気体の表面速度との比は少なくとも約
1.0、好ましくは少なくとも約1.5、かつ約10未
満、好ましくは約8未満である。この条件に適合するた
めには、気体の容積は一般に液体の容積よりも大きいの
で、本発明のせん断混合装置が2基以上必要になるであ
ろう。複数の装置を用いる場合には、補足的な有機物を
液体流に導入する前に、有機物の少なくとも約80パー
セント、好ましくは少なくとも約90パーセントを反応
させるように装置間に十分な間隔を設ける。
【0046】反応器としてCSTRを用いると、反応器
から液体を取り出し、それを混合装置に通して、さらに
反応槽に戻すリサイクル管路の使用によってせん断混合
装置内に液体の高容量流動を用いることができる。この
操作では、新らしいHOCl溶液は、本発明のせん断混
合器の前にリサイクル流と混合するか、または別の管路
を経てCSTR槽に導入する。CSTR槽は、場合によ
りさらに、通常の機械撹拌機のような槽内での反応物と
生成物との均一な分布を保たせる補助的な通常の混合手
段を備える。この特定構造の本発明のせん断混合装置の
設計は、液体の表面速度が少なくとも約15フィート/
秒(4.6m/秒)、好ましくは少なくとも約22フィ
ート/秒(6.7m/秒)、より好ましくは少なくとも
約30フィート/秒(9.1m/秒)かつ約100フィ
ート/秒(30.5m/秒)未満、好ましくは約50フ
ィート/秒(15.2m/秒)未満であるようなもので
ある。いったん液体流に入れられた気体の表面速度は、
少なくとも約3フィート/秒(0.9m/秒)、好まし
くは少なくとも約6フィート/秒(1.8m/秒)、か
つ約30フィート/秒(9.1m/秒)未満、好ましく
は約20フィート/秒(6.1m/秒)未満である。液
体の表面速度と気体の表面速度との比は、少なくとも約
1.0、好ましくは少なくとも約1.5、かつ約10未
満、好ましくは約8未満である。これらの要件を満足す
るには概して唯1基の本発明の装置が必要であるけれど
も、反応器の形状および使用するせん断混合装置の大き
さによっては補助的な装置を用いるのが望ましいかもし
れないと思われる。
【0047】CSTRを使用するもっとも好ましい態様
では、CSTRは等温的に作動させるが、一方栓流型反
応器は断熱的に作動させる。したがって反応熱は、たと
えばリサイクル熱交換器および/または反応器ジャケッ
トによってCSTRから除去するのが好ましい。反応器
の外部加熱または冷却をできるだけ少なくするために、
反応熱が、所望の反応温度まで供給温度を上げるよう
に、反応温度を原料供給温度に一致させるのが好まし
い。この温度の一致は当該技術の範囲内のことである。
たとえば、断熱的にプロピレンと反応した1モルのHO
Cl原料濃度(約5重量パーセントHOCl)は温度を
約55℃上昇させる。したがって、約90℃の反応温度
が望ましい場合には、供給温度は約35℃が好ましい。
供給温度と反応温度との広がりが小さいと冷却が必要で
あり、一方温度の広がりが大きいと加熱が必要になる。
この温度制御はジャケット付反応槽、反応器内の液中コ
イル、または外部リサイクルラインの熱交換機のような
当該技術の範囲内の手段によって達成される。
【0048】好適には、圧力は少なくともほぼ大気圧
(約101kPa)で、好ましくは少なくとも約2気圧
(2026kPa)である。さらに高圧は、また、有機
化合物とHOCl溶液との物質移動を促進して、全般的
な反応速度をも高める。低圧要件は反応器の加工費を下
げ、気体を反応器に入れるエネルギーコストを低減させ
るので、好適には圧力は約150psig(1037k
Pa)ゲージ未満で、より好ましくは約100psig
(691kPa)ゲージ未満である。
【0049】クロロヒドリン生成工程の反応時間は、使
用する反応物、反応温度、所望転化レベル、本発明のせ
ん断ミキサー内の液体対気体の容量比、有機化合物の過
剰量、反応器圧力、HOCl原料中の塩化物レベル、お
よびHOCl供給濃度のような要因によって異なる。当
業者はHOClと有機化合物との反応に必要な十分な時
間を決めることができる。たとえば、CSTRにおける
有機化合物としてプロピレンを用い、かつ前記のもっと
も好ましい条件下では、反応時間は望ましくは最小約2
分、より望ましくは最小約1分程度に短縮することがで
きる。所定量の生成物をつくるのに要する反応槽の大き
さをできるだけ小さくするために、反応時間は好適には
約10分未満、より好ましくは約5分以内である。アリ
ルクロリドの反応はプロピレンよりも迅速であり、した
がって反応時間が短かくて済むが、一方ブチレンまたは
ヘキセンの反応はプロピレンよりも遅くしたがってより
長い反応時間が必要である。
【0050】反応器内のHOClの濃度は、反応させる
HOCl溶液からの水で希釈されて、0.2重量%を上
回らず、好ましくは0.1重量%未満であるので、CS
TR内のHOClの転化率は好適には少なくとも約90
モルパーセントで、好ましくは約98モルパーセントを
上回る。低転化レベルは、プロピレンクロロヒドリン
(PCH)のような生成クロロヒドリンの酸化によるモ
ノクロロアセトン(MCA)のような塩素化ケトン類の
高収量および他の望ましくない副生物をもたらす。好適
には、CSTR内では転化率が約99.8モル%未満で
あり、さらに高転化率も可能ではあるが、所定量の生成
物を得るにはより長い滞留時間が必要であり、従ってさ
らに長い設備を要する。
【0051】本発明の方法態様は、本発明の序章に挙げ
たMotarjemiおよびJamesonの参考資料の研究結果および
記載要件ならびに今述べた気・液適用と一致し、したが
って液体中に小気泡を生成させることに関する。多くの
用途における泡は直径が平均約0.5ミリメートル未満
が好ましく、本発明の装置および方法は、これらの用途
にこの大きさの泡を経済的につくることができるという
点で特異であり、また他の用途では、さらにより好まし
くは泡の直径が平均約0.1mm未満である。本発明の
範囲内の装置はこの方法態様に用いるのにとくに適して
いる。該方法は気体を流動液体と接触させるのに役立つ
2つの別個のアクションを含む。1つのアクションは、
さもなければ気体を液体から分離する要素または部材中
の少なくとも1つの開口部を通って、気体を液体、好ま
しくは流動液体中に導入するときに気泡を生成させるの
に十分な圧力下に気体を置く。他のアクションは、気体
と液体との物理的性状を考慮に入れて、所望の泡の大き
さに対する臨界ウェーバー数を上回るウェーバー数をも
たらすのに十分な直線流速で流動液体を開口部に通す。
実際問題として、この流速は開口部で初めに生じた泡の
少なくとも1回の再分裂を促進する。この再分裂は、効
果的に所望の直径を有する小泡の生成をもたらす。
【0052】本発明の方法は、このように、液体中に生
成する気泡の大きさを効果的にコントロールすることが
できる。装置10,40,100およびそれらの変形は
この方法と組合せて用いるのが好ましい。泡の大きさの
コントロールはひいては物質移動に有効な表面積を決定
することによる気体から液体への物質移動の管理につな
がる。
【0053】生成した泡の大きさと流動液体との関係は
予測するためにウェーバー数と呼ぶ無次元数を使用す
る。G.T.Jamesonは「Bubble in Motion」の588頁にお
いて、D.A.LewisおよびJ.F.Davidsonが行った以前の研
究「Bubble Splitting in ShearFlow」、Trans. IChemE.V
ol.60、pages 283−291に言及している。Lewis
およびDavidsonは、泡を分裂または再分裂させようとす
る力と一定の泡の大きさを維持するかまたは十分に強け
れば、泡をさらに大きく復元させようとする表面張力と
の臨界比を表わすのに「臨界ウェーバー数」またはWecr
itを用いたとJamesonは述べている。臨界ウェーバー数
を超えると泡の破裂を生じる。
【0054】本発明は、泡の大きさをコントロールする
ために初めに泡を生成させる開口部を通って流れる流体
によってつくり出されるせん断界(shear field)を使用
する。流動流体が十分な速度を有する場合には、せん断
界は、臨界ウェーバー数を上回るのに十分大きく、泡は
分裂する。泡の分裂は、生成した泡が臨界ウェーバー数
を満足する大きさになるまで続く。このウェーバー数は
次式で定義される。 We=r*u2*dm/s 式中: r=液体の密度 u=せん断界における流体の速度 dm=泡の直径 s=両相間の界面張力
【0055】本発明は清水のような凝集液体、またはあ
る種の工業プロセスによって生じるブライン廃水(約
0.9重量パーセントを上回る塩化ナトリウムを有する
廃水は非凝集性と刊行文献に記載されている)のような
非凝集液体、または、たとえば水素結合のような要因に
よって凝集または非凝集であることができるモノマー流
であることができる液体に有効である。本明細書で使用
する「凝集」とは、いったん生成した泡が合体して比較
的急速に大きな泡になりやすいことを意味する。本明細
書で使用する「非凝集」とは、いったん生成した泡がそ
の大きさを保持する他と区別される泡としてとどまる傾
向があることを意味する。
【0056】モノマー流または原料流は気体によって活
性化される重合禁止剤を含むのが適当である。あるいは
また気体の液体への効率的な物質移動が望まれる重合反
応において気体が反応物であるかもしれない。さらに別
の例として、気体が液体中に混和しうるものであるかも
しれない。
【0057】ブラインを含む廃水(たとえば約3重量パ
ーセント以上の量の塩化ナトリウムを含有する工業プロ
セス廃水)の前記通気のような実際的用途では、ブライ
ン含有廃水中への酸素の物質移動を増大させると生化学
反応速度を増す。いいかえると、物質移動速度が向上す
ると酸素の利用度が増す。本発明の方法および装置は、
従来の泡生成装置よりも小さい泡を生成することによっ
て、物質移動を効果的に改善させる。
【0058】この改善はせん断界をつくり出すエネルギ
ーの消費によって生じる。エネルギーの消費は混合導管
前後の圧力低下および液体の速度の二乗に比例する。泡
の大きさと比較したエネルギー消費に対する実際的な収
益てい減点は、図6に示すように約50から約70キロ
パスカル(kPa)の範囲に現われる。物質移動のため
の表面積が、エネルギー消費が殖えるとともに増大し続
けるとしても、エネルギーコストは、物質移動が増すこ
とによって得られる利益を上回るかもしれない。エネル
ギーコストがどこで不経済になるかを求める区切り点
(また対応して、泡の大きさがどの位かを求める区切り
点(技術的には本発明によって可能であるが、また0.
5mm以下の平均直径を特性としようとしまいと)は経
済的に達成可能である)選択する最終使用用途によって
異なる。いいかえると、酸素活性化重合禁止剤の有効性
を助長するような最終用途は、廃水処理よりも大きなエ
ネルギーコストを許容するかもしれない。しかし、概し
て、本発明の方法および装置は、一定の用途に対して、
公知の装置で以前に可能であったよりも小さい泡を制御
可能なようにかつ経済的に生成させることができ、また
本発明の方法および装置は、いま示したように極めて小
さい泡を生成させることは与えられた用途に経済的に容
認されないかもしれないが、0.5mm以下、とくには
0.1mm以下の平均泡径に関連する極めて小さい泡を
特異に生成させることができると思われる。
【0059】下記実施例はさらに本発明を説明するが、
その範囲を限定するものではない。とくに示されない限
り、部および百分率はすべて重量単位である。
【0060】実施例1 本発明による方法を、断面積6インチ×6インチ(1
5.2×15.2センチメートル(cm))、高さ36
インチ(91.4cm)の直方形のアクリル製タンクで
行った。そのタンクに29.7インチ(75.4cm)
のレベルまで10重量%NaCl水溶液を充填した。タ
ンクは開放型で、温度は68°F(20℃)であった。
【0061】この実施例で用いた二相混合装置は図1に
示したものと類似していた。該装置は外径(OD)が3/
8インチ(0.9cm)のステンレス鋼製の一端を閉じ
た内部空気導管(15)より成り、該導管には閉鎖端か
ら3/8インチ(0.9cm)の距離に、180°の間隔
に3個の1/64インチ(0.04cm)の穴があけてあっ
た。外部二相ミキサー本体部分は3/8インチ(0.9c
m)のPVC管ニップルより成り、該ニップルは0.4
23インチ(1.1cm)の内径(ID)に加工されて
いた。該装置の残りは、1/2インチ(1.3cm)のP
VC管T継手、3/8インチ(0.9cm)の管を通すよ
うに穴をあけた3/8インチ(0.9cm)の管コネクタ
ーに対するステンレス鋼製1/2インチ(1.3cm)の
雄管ねじ、および2個の1/2インチ(1.3cm)ない
し3/8インチ(0.9cm)の管ブッシュより成った。
このブッシュの1つはT継手のランエンドの1つに接続
され、3/8インチ(0.9cm)の管ニップルがこのブ
ッシュに結合された。管コネクターへ至る管はT継手の
他のランエンドに接続され、3/8インチ(0.9cm)
の管をコネクターに挿入して、管の先端がニップル端部
をまさに通り過ぎるまでまず端部を閉じて、3個の1/64
インチ(0.04cm)の穴が丁度ニップル内に残るよ
うにした。
【0062】二相混合装置は、ミキサーがタンク内を垂
直上方に排出するように、第2ブッシュを使ってタンク
底部中央の1/2インチ(1.3cm)の雌管ねじ受口に
結合された。March TE-5C-MD 遠心ポンプからの排出管
をT継手の残りの受口に接続した。このポンプの吸引管
をタンクの底部の隅にある1/2インチ(1.3cm)の
雌ねじ受口に接続した。WallaceおよびTiernan型式51
20 M12333XXL Varea-Meter flow-meterを排出管内に
配設して液体の流量を測定した。空気供給管を3/8イン
チ(0.9cm)の管に接続して、Matheson Multiple
Flow Controller型式8274付きMatheson マスフロー
変換器で空気の流量を測定した。
【0063】液体の流量は毎分1.75ガロン(GP
M)(11×10-5立方メートル/秒(m3/秒))で
空気の流量は毎分1.235標準リットル(SLM、標
準条件とは0℃、760mmHgの圧力である)であっ
た。このような流量において、タンクは小泡で一杯にな
り、乳白色の、ほとんど不透明な外観を呈した。
【0064】タンク上部から厚さ1/8インチ(0.3c
m)の黒色ゴムシートを吊してタンク内の液面下約1/2
フィート(0.46メートル(m))まで伸ばした。こ
のシートをタンクの前壁から数ミリメートル(mm)以
内に配設して、この浅い領域における個々の泡が見られ
るような背景幕をつくった。顕微鏡付属装置付ビデオカ
メラを用いてタンクのアクリル壁の丁度内部の小領域を
ビデオテープに収めた。顕微鏡の倍率を補正するために
透明部分に印刷した1mm格子のテープをタンクに張っ
てこれもビデオテープに収めた。
【0065】ビデオテープの個々のフレームを解析でき
るように、Jog/Shuttle 機構付ビデオカセットレコーダ
ー(VCR)を用いてビデオテープを調べた。ビデオテ
ープのフレームに見える泡をミリメートルスケールを用
いてビデオモニターのスクリーンで測定した。1mm格
子が見えるビデオテープのフレームもこのようにして調
べ、格子の目を同じモニターで測定した。これによっ
て、倍率は約60対1(測定した1.0mm=実際の大
きさ0.0154mm)であることが確認された。
【0066】大きさが0から0.046mmにわたる2
0個の泡を、大きさが0.047から0.154mmに
わたる10個の泡、大きさが0.155から0.231
mmにわたる4個の泡および大きさが0.232から
0.385mmにわたる3個の泡とともに1つのフレー
ムで観察した。測定可能な最小の泡は.0.0154m
mで、フレーム内で観察された最大の泡は0.385m
mであった。
【0067】実施例2 American Society of Civil Engineers(ASCE)非定常状
態法(「A standard for the Measurement of Oxygen T
ransfer in Clean Water」、Amer.Soc.of Civil Eng.,New
York、N.Y.(1984))に従い、ブライン廃水用に設計
され、図2に示す装置のようにつくったせん断混合装置
で、酸素移動試験を行った。試験結果は、公知の市販粗
泡ディフューザーの比較データとともに表Iに示す。
【0068】
【表I】
【0069】せん断ミキサーと粗泡ディフューザーとを
直接比較するために、アルファ値(試験した両系のkL
aの比とを規定する)を用いた。この場合に、標準すな
わち対照状態は粗泡ディフューザー(CBD)による浄
水の場合の実験1であった。実験1と実験4を用いる
と、浄水中では、アルファ=kL20せん断ミキサー
(実験4)/kL20CBD(実験1)=3.9であ
る。実験1と実験7を用いると、5%ブライン中では、
アルファ=kL20せん断ミキサー(実験7)/kL20
CBD(実験1)=9.6である。
【0070】表Iに示すデータは、従来の粗泡ディフュ
ーザーに対して本発明の有効性を示すものである。1.
0よりも大きいアルファ値は、粗泡ディフューザーに対
してせん断ミキサーの方がより効果的な物質移動を示
す。物質移動の増大は、少なくとも幾分かは、表面積の
増大によるものと考えられる。この表面積の増大は、粗
泡ディフューザーにおける典型的な平均泡サイズよりも
小さいせん断ミキサーにおける平均泡サイズに主として
よるものである。ブライン試験溶液のアルファ値(実験
番号7)は、浄水の場合の粗泡ディフューザー(実験番
号1)に比べて物質移動が改善されるのは、少なくとも
幾分かは液体の非凝集性によることを示唆するものであ
る。いいかえると、いったん生成した泡は他の泡と結合
または凝集するよりも独自性を保持する傾向がある。
【0071】実施例3−モノマー加工用に設備された気
/液せん断ミキサーの要約 10段階の反応器中最初の7段階における遊離基ポリマ
ー生成を無くすために、7個(各段階毎に1個)の本発
明の気/液せん断ミキサーを設備して、反応混合物中の
空気の分散を改善させた。このせん断ミキサーは、第1
導管50内に唯一個の開口部/オリフィス54を有する
点以外は図2に示すもの(装置40)と同様であった。
空気中の酸素はこの系内の遊離基抑制剤を活性化させ
た。該せん断ミキサーを取り付ける前は、ポリマーは段
階1から10に存在し、8時間毎に約0.5立方フィー
ト(0.014m3)のポリマーが濾過によって集めら
れた。気/液せん断ミキサーは11.5SLMの空気流
量および毎分1.0ガロン(6.3×10-53/秒)
の溶剤流量で作動させた。せん断ミキサーのオリフィス
直径(各導管の単一オリフィス54の直径に対して)は
3/16インチ(0.5cm)でオリフィスの長さ(各ミキ
サーにおける導管50の単一オリフィス54から第2出
口端25まで)は1インチ(2.5cm)であった。一
定の反応器外で空気と溶剤を混合し、ディップチューブ
を経て反応器内に配設されるせん断ミキサーに搬送し
た。せん断ミキサーの取り付け以後、最初の7反応段階
にはポリマーが無くなって、8時間当りポリマーの生成
が0.25立方フィート(0.007m3)に減少し
た。
【0072】本実施例におけるミキサーは気泡を生成さ
せる開口部が唯一個であったけれども、補足的開口部は
この性能を高めるはずである。熟練技術者は不適当な実
験を行わずに、いかに多くの補足的開口部がこの用途に
適するかを、容易に決めることができよう。
【0073】実施例4 遊離基重合作用を受けやすい有機化合物から水を空気で
追い出すのに用いられている気/液せん断ミキサーを2
000ガロン(56.6m3)の槽に取り付けた。空気
中の酸素はこの系内の遊離基抑制剤を活性化させた。気
/液せん断ミキサー(実施例3で用いたものと同様)を
毎分4.6標準立方フィート(SCFM)(119.7
SLM)の空気流量および毎分50ガロン(0.19m
3/分)のリサイクルモノマー流量で作動させた。せん
断ミキサーは内径が1インチ(2.4cm)で長さが約
4フィート(1.2m)であった。最初のバッチは有機
モノマー中に約2重量パーセントの水を含んでおり、1
2時間で、0.0500重量パーセント未満までに水を
追い出した。追い出し条件は80mmHg絶対および6
0℃であった。このように空気を追い出した4バッチは
いずれもポリマーを生成しなかった。
【0074】実施例5 直径0.6メートルおよび高さ4.57メートルの槽
に、工業廃水処理施設からの順化活性汚泥を液の深さ
4.27メートルまで満たした。全懸濁固形物(TS
S)は2600mg/Lであった。Brooks Instrument
Mass Controller(型式5851 I)により測定し5S
LMの窒素ガスを用いて0.086m3のヘッドスペー
スをパージした。6.3時間の滞留時間の間、0.19
3/時の原料液を供給した。この原料液は塩分が70
g/L(約7重量パーセント)の工業用酸素化炭化水素
プラントからの廃水であった。基質の濃度は150mg
/Lであった。オリフィス径が0.005メートルの粗
泡スパージャーを用い、Brooks Instrument mass flow
Controller(型式5851I)により測定して1.14
SLPMの酸素を該系に通気して、1時間定常状態を保
たせた。溶解酸素濃度は、Ingold Electronics Inc.DO
Sensor/Transmitter(型式4300)により測定すると
0.1mg/Lで、排出酸素はTeledyne Analytic Inst
ruments 型式TAI322多チャンネル酸素モニターシ
ステムにより測定すると15.9%であり、計算上の酸
素移動効率は23%となる。この時点で、酸素の流れ
を、急に図2に示すように、本発明の典型であるせん断
混合装置に切り換え、酸素流量や他のすべてのパラメー
タは一定に保った。排出酸素濃度は直ちに低下しはじめ
て、得られる計算上の酸素移動効率は増大しはじめた。
7分後、移動効率は50%で、排出酸素濃度は10.2
%であった。13分後には、移動効率は70%で、排出
酸素濃度は6.4%であった。52分後には、移動効率
は90%で、排出酸素濃度は2.2%となり、新しい定
常状態値をもたらした。これより以降、溶解酸素は5m
g/lの定常状態値まで急速に増大し始めた。
【0075】実施例6−8 実施例6−8ならびに比較例AおよびBは、4枚の垂直
じゃま板および1または2個の羽根車の付いた撹拌機を
備えた30リットルの垂直に据付けた円筒状CSTRで
行った。比較例AおよびBは、直径が5インチのChemin
eerTMCD−6である下部羽根車および直径が5インチ
の LightningTMA−315である上部羽根車を使用し
た。実施例6−8はLightningTMA−315の羽根車の
みを使用した。
【0076】実施例6−8の場合には、羽根車の中心近
傍に絶えずHOCl水溶液を加えた。液体はCSTRの
底部から圧入して、槽の外壁に取り付けた内径0.29
5インチの本発明のせん断混合装置(図2のように建造
した)に接続されたリサイクル管路を経てCSTRに戻
され、リサイクル管路は、せん断混合装置から、さらに
槽壁を経て羽根車底部より直ぐ下の点まで伸びていた。
オレフィンガスは内径が0.295インチの管を通り、
液体流とは直角にこのせん断混合装置に入った。生成物
は、CSTR内に一定の液体レベルを保つように供給速
度に等しい速度で絶えず槽から取り出した。
【0077】比較例AおよびBの場合には、下部羽根車
の中心近傍にHOCl水溶液を連続的に加えた。オレフ
ィンガスは、直径1/4インチの管で構成された直径4イ
ンチのスパージャーリングから下部羽根車の下方に加え
られた。スパージャーリングは、リングの周りに均等に
配列された12個の1/32インチの穴を有した。生成物は
CSTR内に一定の液体レベルを保つように、底部のポ
ンプによって絶えず槽から取り出した。
【0078】実施例6−本発明のせん断混合装置を用い
るプロピレンクロロヒドリンの生成 前記CSTRを、圧力50psig、69℃および毎分
400回転(rpm)の撹拌機速度で作動させた。21
5ポンド/時の水とともに5.8重量%HOCl溶液を
255ポンド/時の速度で加えた。液体を3200ポン
ド/時の速度でミキサーにリサイクルして、31フィー
ト/秒の液体表面速度を付与した。気体表面速度を10
フィート/秒とし液体対期待の速度比を3.1とするよ
うにプロピレンガスを12.5ポンド/時の速度でミキ
サーに加えた。生成物は483ポンド/時の速度でCS
TR底部から絶えず取り出した。反応時間は2分間で、
HOClの転化率は99%で、プロピレンクロロヒドリ
ン生成物の収量はプロピレンを基準として98.0%で
あった。
【0079】比較例A−従来のガススパージャーによる
プロピレンクロロヒドリンの生成 前記CSTRを50psigの圧力、70℃および56
0rpmの撹拌機速度で作動させた。63ポンド/時の
水とともに5.65重量%のHOCl溶液を115ポン
ド/時の速度で加えた。反応器ヘッドスペースから10
ポンド/時のリサイクルプロピレンを加えるとともに、
リングスパージャーから新しいプロピレンを4.7ポン
ド/時の速度で加えた。生成物は183ポンド/時間の
速度で絶えず取り出した。反応時間は12分で、HOC
lの転化率は99.8%、プロピレンクロロヒドリン生
成物収量はプロピレンを基準にして97.5%であっ
た。
【0080】実施例7−本発明のせん断混合装置を用い
るブチレンクロロヒドリンの生成 8.1ポンド/時間の速度のブチレンを用いて実施例6
の方法を繰返した。反応条件は20psigの圧力、6
6℃および40rpmの単一羽根車の撹拌速度を含ん
だ。168ポンド/時の水とともに液体原料は150ポ
ンド/時間の5.6重量%HOCl溶液であった。液体
は3400ポンド/時の速度でせん断ミキサーにリサイ
クルし、その表面速度は31.9フィート/秒であっ
た。気体の表面速度は11.8フィート/秒であって、
液体と気体との速度比は2.7であった。生成物は32
6ポンド/時の速度でCSTRから絶えず取り出した。
反応時間は3分で、HOClの転化率は99.8%、ブ
チレンクロロヒドリン生成物の収量はブチレンを基準に
して94.9%であった。
【0081】比較例B−従来のガススパージャーによる
ブチレンクロロヒドリンの生成 比較例Bの方法に従い、気体原料としてはブチレンを用
い、リングスパージャーに4.7ポンド/時の速度で供
給した。反応条件は20psigの圧力、52℃および
550rpmの撹拌機速度を含んだ。57.5ポンド/
時の水とともに液体原料は95.5ポンド/時の4.9
重量%HOCl溶液であった。生成物は158ポンド/
時の速度で絶えず取り出した。反応時間は15分で、H
OClの転化率は99.5%、ブチレンクロロヒドリン
生成物収量はブチレンを基準にして94.2%であっ
た。
【0082】実施例8−本発明のせん断混合装置を用い
るヘキセンクロロヒドリンの生成 プロピレンの代りに7.2ポンド/時の1−ヘキセンを
用いて、これも実施例6の方法に従った。反応条件は
3.8psigの圧力、78℃および450rpmの撹
拌機速度を含んだ。液体原料は2.14重量%HOCl
溶液であった。液体は3080ポンド/時の速度で反応
器からミキサーに再循環させ、その液体表面速度は29
フィート/秒であった。気体表面速度は29フィート/
秒で、液体と気体との速度比は1.0であった。生成物
は166ポンド/時の速度で絶えず取り出した。反応時
間は14.4分で、HOClの転化率は100%、ヘキ
センクロロヒドリン生成物収量はヘキセンを基準にして
88.2%であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施態様中にあり、かつ前記第1態様
による本発明のせん断混合装置の軸方向の断面略図であ
る。
【図2】 前記第2態様で述べた本発明の他のせん断混
合装置の軸方向の断面略図である。
【図3】 本発明のせん断混合装置の第3態様の軸方向
の断面略図である。
【図4】 図3の装置の平面図である。
【図5】 表Iに示すデータを図で表わしたものであ
る。表Iは実施例2の酸素移動試験結果をまとめたもの
である。縦軸はkL20を表わし、横軸は、毎分標準リ
ットル当り(SLM)の気体流量を表わす。
【図6】 従来のせん断混合技術を用いて一定の泡径を
得るための圧力低下すなわち消費エネルギー(キロパス
カル単位)を図示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デーヴィッド・エル・トレント アメリカ合衆国テキサス州77566,レイ ク・ジャクソン,ザット・ウェイ・ストリ ート 416 (72)発明者 チェリル・エイ・タートウィドジョジョ アメリカ合衆国テキサス州77566,レイ ク・ジャクソン,ローズウッド・ストリー ト 110 (72)発明者 ポール・エイ・ジリス アメリカ合衆国テキサス州77566,レイ ク・ジャクソン,オリンダー・コート 68

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合しようとする第一流体を送るための
    少なくとも一本の導管、この導管には混合しようとする
    前記第一流体を受け入れるための開口第一端と、密閉第
    二端とがあって、その密閉第二端に近い部分の前記各導
    管部には一つ以上の開口部があり、開口第一端に入って
    きた流体はこの開口部を通って前記導管より出る、 通常、前記の一本或いは複数の導管の回りを取り巻いて
    いて、その密閉第一端には前記各導管を通す相当数の開
    口部を有するミキサー本体、そのミキサー本体はさらに
    第二端を有し、その第二端は、前記各導管とミキサー本
    体によって囲まれ、そして前記ミキサー本体の密閉第一
    端と第二端との間に定められた中空空間として制限オリ
    フィスを定め、前記各導管の開口部は、実質的にその導
    管に対応する制限オリフィスの中に位置している、及び
    前記ミキサー本体によって囲まれた中空空間へ第二液を
    送るため、その空間と流体が行き来するようにした第二
    流体の供給導管、第二流体は、ミキサー本体の第二端に
    ある一個或いは複数の制限オリフィスを通り、それぞれ
    の制限オリフィスにある開口部から供給される第一流体
    と剪断状に混合される、を含む剪断混合装置。
  2. 【請求項2】 混合しようとする第一流体を供給する一
    本或いは複数の導管が、本体の第一端にある対応する開
    口部に、実質的に漏れ止めシールすることで固定されて
    いる請求項 1 に記載の装置。
  3. 【請求項3】 各導管に対応する制限オリフィスが縦長
    環状形の空間で、中空の直円柱形をしている請求項 1
    に記載の装置。
  4. 【請求項4】 各導管の密閉第二端の近くにある開口部
    が、間隔を持ってあけられている請求項 1 に記載の装
    置。
  5. 【請求項5】 混合しようとする第一流体を供給するた
    めの一本以上の導管、前記各導管は、その導管の長さに
    わたって一個或いは複数の開口部を定め、 第一端及び第二端を持つミキサー本体、そのミキサー本
    体は、その第一端及び第二端の間が液体供給導管と液体
    が行き来する、通常囲まれた中空空間になっていて、そ
    の第一端及び第二端には、そこを通して開口部保有導管
    を受け入れる開口部がそれぞれ一つずつあり、そのた
    め、混合しようとする第一流体を供給する導管の開口部
    は、中空空間と液体が行き来する場所に設けられてい
    る、を含む剪断混合装置。
  6. 【請求項6】 開口部保有導管が、それを通しているミ
    キサー本体の第一端及び第二端の開口部と実質的に漏れ
    止めシールを形成している請求項 5 に記載の装置。
  7. 【請求項7】 各開口部保有導管の開口部が、間隔を持
    ってあけられている請求項 6 に記載の装置。
  8. 【請求項8】 中空の気体及び液体受容サブアセンブ
    リ、及び泡発生サブアセンブリを含み、さらに任意で、
    気体及び液体受容サブアセンブリを泡発生サブアセンブ
    リと作動連結させて、流体が行き来するようにするため
    のハンドルを含む剪断混合装置。
  9. 【請求項9】 気体及び液体受容サブアセンブリが、 液体を受け入れるための開口した入口と、泡発生サブア
    センブリと液体が行き来する出口とを持つ中心導管、及
    び泡発生サブアセンブリへの気体の通路を定めるよう
    に、通常中心導管の回りにあり、そしてその導管から離
    れて位置する気体受容ハウジング、そのハウジングは、
    気体がそこを通って入ってきて、そこを通って泡発生サ
    ブアセンブリと行き来する少なくとも一つの気体受容通
    路を含んでおり、この気体受容ハウジングは、その一端
    が中心導管の出口よりはむしろ入口に近い場所でその導
    管と気密に連結している、を含んでいる請求項 8 に記
    載の装置。
  10. 【請求項10】 泡発生サブアセンブリが、中心導管の
    出口付近に気密に連結しているベースプレート、気体受
    容ハウジング、及び中心導管からそれぞれ入ってきた気
    体及び液体を受容して分配するための、ベースプレート
    とは気密に連結している気体及び液体分配ハウジング、
    及び気体及び液体分配ハウジングと次に気密に連結して
    いるカバープレートを含み、さらに気体及び液体分配ハ
    ウジングは、中央に漏斗状の流体膨張ハウジングを有
    し、これがベース及びカバープレートによって泡発生サ
    ブアセンブリを上部の液体膨張チャンバー、及び下部の
    気体膨張チャンバーへ分配しており、さらにこの漏斗状
    の流体膨張ハウジングには、中心導管の出口付近部分に
    通常気密なシールで取り付けられている中空のステムが
    あって、このステムから外側へ突出した周辺延長部に
    は、気体膨張チャンバーと流体が行き来するようにする
    複数の開口部と、液体膨張チャンバーと流体が行き来す
    るようにする複数の開口部とがあり、さらに流体チャン
    ネルと流体が行き来するようにする開口部があって、気
    体及び液体はそこを通って運ばれて来て混合されるよう
    なっている請求項 9 に記載の装置。
  11. 【請求項11】 流体チャンネルが、前記中空ステムか
    ら外側へ突出した周辺延長部にある流体ディバーターに
    よって分けられている請求項 10 に記載の装置。
  12. 【請求項12】 a.気体を液体から分離する部材、或
    いは要素の内の少なくとも一つの開口部を通して気体を
    液体へ導入する際、気泡を発生させるに十分な圧力下に
    気体を置くこと; b.望みの泡径を持つ泡を液体中に発生させるため、液
    体を、ウェーバー数がその気体と液体との臨界ウェーバ
    ー数を上回るように選択した線流れ速度で、開口部を通
    して流すことを含む液体中への気泡の発生方法。
  13. 【請求項13】 気体が、液体或いは液体に含まれてい
    る成分と反応性を持つ請求項 12 に記載の方法。
  14. 【請求項14】 反応性気体が、塩素、臭素、ヨウ素、
    酸素或いは酸素含有気体の内の少なくとも一つである請
    求項 13 に記載の方法。
  15. 【請求項15】 酸素含有気体が空気である請求項 14
    に記載の方法。
  16. 【請求項16】 気体が液体と混和性であるか、或いは
    混和性の気体を少なくとも一つ含んでいる請求項 12 に
    記載の方法。
  17. 【請求項17】 液体が塩化メチレンで、気体がホスゲ
    ンを含んでいる請求項 16 に記載の方法。
  18. 【請求項18】 液体が非融合液体である請求項 12 に
    記載の方法。
  19. 【請求項19】 非融合液体が廃棄塩水である請求項 1
    8 に記載の方法。
  20. 【請求項20】 液体が廃水流で、気体が酸素、空気或
    いは酸素の豊富な空気である請求項 19 に記載の方法。
  21. 【請求項21】 流れている液体の流速が、最低秒速約
    20 フィートである請求項 12 に記載の方法。
  22. 【請求項22】 液体が、酸素によって活性化される重
    合防止剤を含むモノマー流体で、気体が酸素或いは酸素
    の豊富な気体混合物である請求項 12 に記載の方法。
  23. 【請求項23】 液体の線流れ速度を、その中に発生し
    た泡の平均直径が約0.5 mm未満となるように選択する請
    求項 12 に記載の方法。
  24. 【請求項24】 液体の線流れ速度を、その中に発生し
    た泡の平均直径が約0.1 mm未満となるように選択する請
    求項 23 に記載の方法。
  25. 【請求項25】 液体が、低塩化物次亜塩素酸水溶液、
    次亜塩素酸塩水溶液、或いは塩素を溶解した水溶液で、
    気体は不飽和有機化合物を含んでおり、その化合物が、
    その液体の一つ以上の成分との混合条件下に反応性で、
    オレフィンクロロヒドリン生成物を含む反応生成物とな
    る請求項 12 に記載の方法。
  26. 【請求項26】 不飽和有機化合物が、プロピレン、ブ
    チレン、及び塩化アリルより成る群から選ばれる請求項
    25 に記載の方法。
  27. 【請求項27】 不飽和有機化合物がプロピレン、或い
    は塩化アリルである請求項 26 に記載の方法。
  28. 【請求項28】 不飽和有機化合物がプロピレンで、そ
    れから生成するそのオレフィンクロロヒドリンがプロピ
    レンクロロヒドリンである請求項 27 に記載の方法。
  29. 【請求項29】 液体が、水中に約 2 から 7 重量%の
    HOClを含む低塩化物次亜塩素酸水溶液である請求項
    28 に記載の方法。
  30. 【請求項30】 HOClの水中濃度が約 7 重量%であ
    る請求項 29 に記載の方法。
  31. 【請求項31】 液体が、水中に約 2 から 7 重量%の
    HOClを含む低塩化物次亜塩素酸水溶液である請求項
    28 に記載の方法。
  32. 【請求項32】 HOClの水中濃度が約 7 重量%であ
    る請求項 29 に記載の方法。
  33. 【請求項33】 請求項 1 の装置を用い、液体がその
    装置の制限オリフィスを通って流れることによってでき
    た剪断域に気体を通すこと、制限オリフィスを通過する
    際の圧力低下が約 49,000パスカル未満になるような方
    法で液体を流すこと、及び導管とそれに対応する制限オ
    リフィスとの間の圧力低下が約 35,000パスカル未満と
    なるのに十分な速度で気体を流すことを含む、液体中に
    平均直径が約 0.5 mm未満の気泡を発生させる方法。
  34. 【請求項34】 気相中の不飽和有機化合物を、低塩化
    物の液体である次亜塩素酸水溶液とオレフィンクロロヒ
    ドリンを生成するのに適した条件下、バックミックスタ
    イプの反応器中で合わせることによるオレフィンクロロ
    ヒドリンの生成法において、その不飽和有機化合物を、
    平均直径が約 0.5 mm未満の小泡として次亜塩素酸水溶
    液中に供給することにより、気相から液体である次亜塩
    素酸水溶液への不飽和有機化合物の物質移動を増大させ
    る改良法。
  35. 【請求項35】 不飽和有機化合物を、平均直径が約
    0.1 mm未満の小泡として供給する請求項 34 に記載の方
    法。
  36. 【請求項36】 ジヒドロキシ化合物と炭酸誘導体と
    を、水層と有機層とを合わせ持つ反応混合物中で反応さ
    せるポリカーボネートの界面製法(ここでのポリカーボ
    ネート生成物は有機層に溶けて蓄積され、さらに炭酸誘
    導体は、少なくとも一部が気体として反応混合物中に供
    給されている)において、気体の炭酸誘導体を、平均直
    径が約 0.5 mm未満の小泡として反応系に供給すること
    を含む改良法。
  37. 【請求項37】 その気体の炭酸誘導体が、平均直径約
    0.1 mm未満の小泡として供給される請求項 36 の方
    法。
JP4767697A 1997-03-03 1997-03-03 剪断混合装置及びその使用 Pending JPH10235175A (ja)

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