JPH1023502A - Cdma移動通信システムにおける周波数帯使用方法および基地局装置 - Google Patents

Cdma移動通信システムにおける周波数帯使用方法および基地局装置

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JPH1023502A
JPH1023502A JP8176692A JP17669296A JPH1023502A JP H1023502 A JPH1023502 A JP H1023502A JP 8176692 A JP8176692 A JP 8176692A JP 17669296 A JP17669296 A JP 17669296A JP H1023502 A JPH1023502 A JP H1023502A
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武宏 中村
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隆明 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の周波数帯の使用頻度を均一にし得るC
DMA移動通信システムにおける周波数帯使用方法およ
び基地局装置を提供する。 【解決手段】 基地局は発着信接続の要求が生じた時点
またはそれ以前に、セル/セクタ内での接続回線数また
は上り干渉波受信レベルまたは下り干渉波受信レベルを
複数の周波数帯について干渉波受信レベル測定回路57
で測定し、新たに設定する無線回線の周波数帯として前
記測定値が最も小さい周波数帯を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号分割多元接続
(以下、CDMAと略称する)方式の移動通信システム
において基地局と移動局との間の通信に複数の周波数帯
を使用可能である場合、周波数帯毎の使用頻度を均一化
し得るCDMA移動通信システムにおける周波数帯使用
方法および基地局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA移動通信システムにおいて、複
数の周波数帯が使用可能である場合、各周波数帯を均一
に使用することが好ましいが、無計画に使用周波数帯を
選択した場合には、使用頻度の偏りが周波数帯間で生じ
得る。例えば、2つの周波数帯を使用可能である場合、
一方の周波数帯のみが多く使用され、他方の周波数帯は
あまり使用されないということが発生するというように
偏りが生じる。
【0003】このような偏りが生じる場合、一部の周波
数帯は空きがないが、他の周波数帯には空きがあるとい
う状況が生じ得る。このような状況では、隣接セルで空
きがない周波数帯で通信している移動局にてソフトハン
ドオーバが起動された場合、同周波ソフトハンドオーバ
が実行できず、異周波ソフトハンドオーバを実行せざる
を得ないことから、無線回線容量が圧迫されることにな
る。
【0004】また、偏りがある場合、周波数帯毎に干渉
量に差が生じ、これにより周波数帯毎に所要の送信電力
が異なることとなる。この結果、使用頻度の高い周波数
帯で通信する移動局は、使用頻度の低い周波数帯で通信
する移動局に比べ、大きい送信電力で通信する必要があ
るため、移動局によってバッテリの寿命に差が生じるこ
とになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、周波
数帯の使用頻度に偏りが生じると、同周波ソフトハンド
オーバを実行できず、異周波ソフトハンドオーバを実行
せざるを得ないことから、無線回線容量が圧迫されると
いう問題がある。
【0006】また、偏りが生じると、使用頻度の高い周
波数帯で通信する移動局は大きい送信電力で通信する必
要があるため、移動局によってバッテリの寿命に差が生
じることになり、サービス提供上適当でないという問題
がある。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、複数の周波数帯の使用頻度を
均一にし得るCDMA移動通信システムにおける周波数
帯使用方法および基地局装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、基地局と移動局との間の
通信に複数の周波数帯を使用可能であるCDMA移動通
信システムにおける周波数帯使用方法であって、基地局
が発着信接続の要求が生じた時点またはそれ以前に、セ
ル/セクタ内での接続回線数または移動局から基地局へ
の上り干渉波受信レベルまたは基地局から移動局への下
り干渉波受信レベルを複数の周波数帯について測定し、
新たに設定する無線回線の周波数帯として前記測定値が
最も小さい周波数帯を使用することを要旨とする。
【0009】これにより、発着信接続の要求が生じた時
点または要求の生じる以前に、基地局は、セル/セクタ
内での接続回線数、または移動局から基地局への上り干
渉波受信レベル、または基地局から移動局への下り干渉
波受信レベルをそれぞれ複数の周波数帯について測定し
ておき、この測定値が最も小さい周波数帯を新たに設定
する無線回線の周波数帯として使用することができ、特
定の周波数帯における使用頻度に偏りが生じるのを未然
に防止する。
【0010】また、請求項2記載の本発明は、基地局と
移動局との間の通信に複数の周波数帯を使用可能である
CDMA移動通信システムにおける周波数帯使用方法で
あって、基地局が周波数帯毎にセル/セクタ内での接続
回線数または移動局から基地局への上り干渉波受信レベ
ルまたは基地局から移動局への下り干渉波受信レベルを
逐次測定し、該測定値の最大値と最小値との差が第1の
所定値以上となった時点で、最大値を有する周波数帯で
通信する単数もしくは複数の移動局を最小値を有する周
波数帯にハンドオーバさせて、通信に使用する周波数帯
を最小値を有する周波数帯に切り替えることを要旨とす
る。
【0011】これにより、基地局は、周波数帯毎にセル
/セクタ内での接続回線数または上り干渉波受信レベル
または下り干渉波受信レベルを逐次測定し、この測定に
より得られた測定値の最大値と最小値との差が所定値以
上となった時点で、最大値を有する周波数帯で通信する
単数もしくは複数の移動局を測定値が最小値を有する周
波数帯にハンドオーバさせることにより、特定の周波数
帯における使用頻度の偏りを自律的に調整する。
【0012】更に、請求項3記載の本発明は、請求項2
記載の発明において、基地局が、通信している移動局毎
に逐次上りまたは下りまたは双方向の無線回線の送信電
力を測定し、該測定値の最も大きい移動局もしくは該測
定値の大きい方から所定数の移動局を前記ハンドオーバ
させる移動局として選択することを要旨とする。
【0013】請求項4記載の本発明は、請求項1ないし
3記載の発明において、移動局が、下り干渉波受信レベ
ルもしくは上り送信電力を測定し、測定値を基地局に対
して上り無線回線で通知することを要旨とする。
【0014】請求項5記載の本発明は、請求項2記載の
発明において、前記接続回線数または上り干渉波受信レ
ベルまたは下り干渉波受信レベルの前記測定値が所定の
値以上である場合、前記最大値と最小値との差が前記第
1の所定値よりも小さい第2の所定値以上となった時点
で、最大値を有する周波数帯で通信する移動局を最小値
を有する周波数帯にハンドオーバさせることを要旨とす
る。
【0015】また、請求項6記載の本発明は、基地局と
移動局との間の通信に複数の周波数帯を使用可能である
CDMA移動通信システムにおける周波数帯使用方法で
あって、基地局装置が、発着信接続の要求が生じた時点
またはそれ以前に、セル/セクタ内での接続回線数また
は移動局から基地局への上り干渉波受信レベルまたは基
地局から移動局への下り干渉波受信レベルを複数の周波
数帯について測定する測定手段と、該測定手段の測定値
が最も小さい周波数帯を新たに設定する無線回線の周波
数帯として選択する周波数帯選択手段とを有することを
要旨とする。
【0016】更に、請求項7記載の本発明は、基地局と
移動局との間の通信に複数の周波数帯を使用可能である
CDMA移動通信システムにおける周波数帯使用方法で
あって、基地局装置が、周波数帯毎にセル/セクタ内で
の接続回線数または移動局から基地局への上り干渉波受
信レベルまたは基地局から移動局への下り干渉波受信レ
ベルを逐次測定する測定手段と、該測定手段の測定値の
最大値と最小値との差が第1の所定値以上となった時点
で、最大値を有する周波数帯で通信する単数もしくは複
数の移動局を最小値を有する周波数帯にハンドオーバさ
せて、通信に使用する周波数帯を最小値を有する周波数
帯に切り替えるハンドオーバ手段とを有することを要旨
とする。
【0017】請求項8記載の本発明は、請求項7記載の
発明において、基地局装置が、通信している移動局毎に
逐次上りまたは下りまたは双方向の無線回線の送信電力
を測定する送信電力測定手段を更に有し、前記ハンドオ
ーバ手段が、前記送信電力測定手段で測定した送信電力
の最も大きい移動局もしくは該測定値の大きい方から所
定数の移動局を前記ハンドオーバさせる移動局として選
択する選択手段を有することを要旨とする。
【0018】また、請求項9記載の本発明は、請求項6
または7または8記載の発明において、前記下り干渉波
受信レベルの測定手段が、該下り干渉波受信レベルを移
動局で測定させ、この測定値を移動局から基地局に上り
無線回線で送信させる手段を有することを要旨とする。
【0019】更に、請求項10記載の本発明は、請求項
7記載の発明において、前記ハンドオーバ手段が、前記
接続回線数または上り干渉波受信レベルまたは下り干渉
波受信レベルの前記測定値が所定の値以上である場合、
前記最大値と最小値との差が前記第1の所定値よりも小
さい第2の所定値以上となった時点で、最大値を有する
周波数帯で通信する移動局を最小値を有する周波数帯に
ハンドオーバさせる手段を有することを要旨とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0021】図1および図2は、それぞれ本発明の一実
施形態に係るCDMA移動通信システムにおける周波数
帯使用方法を実施する基地局装置および移動局装置の構
成を示すブロック図である。
【0022】図1に示す基地局装置は、移動局からの無
線信号を受信するとともに移動局への無線信号を送信す
るアンテナ21を有し、該アンテナ21で受信した移動
局からの信号は送受分配回路23、受信回路25を介し
て復調回路27に供給され、ここで拡散コードを用いた
逆拡散および通常の復調が行われる。復調された信号は
復号化回路29に供給され、伝送信号と制御信号の復号
が行われ、制御信号は制御回路31に供給され、伝送信
号は有線回線送信回路39を介して上位の交換局に送信
される。
【0023】また、交換局から基地局への伝送信号は、
有線回線受信回路41で受信され、伝送信号と制御信号
に分解され、制御信号は制御回路31に供給され、伝送
信号は制御回路31からの制御信号とともに符号化回路
33で符号化され、変調回路35で一次変調および拡散
コードによる拡散変調を施されてから、送信回路37お
よび送受分配回路23を介してアンテナ21から移動局
に対して送信される。
【0024】また、受信回路25と制御回路31との間
に接続されている干渉波受信レベル測定回路57は、セ
ル/セクタ内での上り干渉波受信レベルの測定を行い、
該測定値を制御回路31に供給するものである。送信回
路37と制御回路31との間に接続されている送信電力
測定回路59は、送信回路37で送信されている無線回
路の送信電力を測定し、制御回路31に該測定値を供給
するものである。制御回路31は発着信接続の要求が生
じた時点またはそれ以前に、セル/セクタ内での接続回
線数を測定する機能も有し、更に制御回路31は後述す
るように移動局で測定され、移動局から送信される下り
干渉波受信レベル測定値を受信する機能も有している。
【0025】図2に示す移動局装置は、基地局からの無
線信号を受信するとともに基地局への無線信号を送信す
るアンテナ1を有し、該アンテナ1で受信した基地局か
らの信号は送受分配回路3、受信回路5を介して復調回
路7に供給され、ここで拡散コードを用いた逆拡散およ
び通常の復調が行われる。復調された信号は復号化回路
9に供給されて、伝送信号と制御信号の復号が行われ、
制御信号は制御回路11に供給され、伝送信号はマンマ
シンインタフェースに供給される。
【0026】また、マンマシンインタフェースからの音
声信号などの伝送信号は、制御回路11からの制御信号
とともに符号化回路13に供給されて符号化され、変調
回路15で一次変調および拡散コードによる拡散変調さ
れ、送信回路17、送受分配回路3を介してアンテナ1
から基地局に対して送信される。
【0027】また、図1に示す移動局装置は受信回路5
と制御回路11との間に干渉波受信レベル測定回路53
が接続されているが、該干渉波受信レベル測定回路53
は該移動局が基地局と通信中の周波数帯の下り干渉波受
信レベルを測定し、この測定値を制御回路11に供給す
るものである。送信回路17と制御回路11との間に接
続されている送信電力測定回路55は、送信回路17で
送信されている無線回路の送信電力を測定し、制御回路
11に該測定値を供給するものである。制御回路11
は、この測定値を基地局に送信するようになっている。
【0028】以上のように構成される基地局装置および
移動局装置を有する本実施形態のCDMA移動通信シス
テムにおいては、基地局と移動局との通信に複数の周波
数帯を使用することができるものであり、この複数の周
波数帯を均一に使用し得るように制御するために、基地
局は、発着信接続の要求が生じた時点またはそれ以前に
おいて、セル/セクタ内での移動局から基地局への上り
干渉波受信レベルを干渉波受信レベル測定回路57によ
って測定するようになっている。そして、新たに無線回
線を設定しようとする場合には、該無線回線の周波数帯
として、干渉波受信レベル測定回路57で測定した上り
干渉波受信レベルが最も小さい周波数帯を制御回路31
で選択する。
【0029】このように上り干渉波受信レベルが最も小
さい周波数帯を選択することにより、周波数帯の使用頻
度の偏りを均一にすることができる。すなわち、使用頻
度が少ない周波数帯は干渉波受信レベルが小さいので、
この干渉波受信レベルの小さい周波数帯を選択すること
により、周波数帯に対する使用頻度の偏りを低減し、均
一にすることができる。
【0030】他の実施形態では、上り干渉波受信レベル
の代わりに、基地局から移動局への下り干渉波受信レベ
ルを使用することができる。この下り干渉波受信レベル
は、図2に示す移動局の干渉波受信レベル測定回路53
で複数の周波数帯について測定され、この測定値を制御
回路11の制御により基地局に送信するようになってい
る。基地局は、この複数の周波数帯の下り干渉波受信レ
ベルの測定値を受信すると、この複数の測定値のうち該
測定値が最も小さい周波数帯を新たに設定しようとする
無線回線の周波数帯として選択し、これにより周波数帯
の使用頻度を均一にしている。
【0031】更に他の実施形態では、上述した上り干渉
波受信レベルおよび下り干渉波受信レベルの代わりに、
接続回線数を使用することができる。基地局は、制御回
路31により複数の移動局との間の接続回線数を測定
し、この測定値が最も小さい周波数帯を、新たに設定し
ようとする無線回線の周波数帯として選択し、これによ
り周波数帯の使用頻度を均一にしている。
【0032】別の実施形態では、上述したセル/セクタ
内での上り干渉波受信レベル、下り干渉波受信レベル、
または接続回線数の測定を上述したように周波数帯毎に
逐次行い、この測定値の最大値と最小値との差が第1の
所定値A以上となった時点で、最大値を有する周波数帯
で通信する移動局を最小値を有する周波数帯にハンドオ
ーバ、すなわち異周波ハンドオーバさせ、通信に使用す
る周波数帯を最小値を有する周波数帯に切り替え、これ
により周波数帯の使用頻度を均一にしている。
【0033】測定値の最大値と最小値との差は周波数帯
の使用頻度の偏りを示すものであり、この差が第1の所
定値A以上になったということは、周波数帯の使用頻度
にかなりの偏りが発生したということであるので、この
ような場合に測定値が最小の周波数帯にハンドオーバさ
せることにより周波数帯の使用頻度を均一にすることが
できる。
【0034】なお、この実施形態では、通信中に常に測
定し、この測定結果に基づき使用頻度に偏りがある場合
には、強制的にハンドオーバするように制御している。
【0035】更に別の実施形態では、上述した実施形態
においてハンドオーバさせる移動局を送信電力が最も大
きい単数もしくは複数の移動局とし、これにより通信品
質の劣化が発生する確率を低減しようとするものであ
る。
【0036】すなわち、本実施形態では、基地局は、通
信している移動局毎に、送信電力測定回路59で逐次、
下りの送信電力を測定し、移動局は送信電力測定回路5
5で逐次上りの送信電力を測定して基地局に対して該測
定値を通知し、基地局は上りまたは下りまたは双方向の
測定値のうち最も送信電力の大きい移動局もしくは該測
定値の大きい方から所定数の移動局を前記ハンドオーバ
させる移動局として選択するものである。
【0037】送信電力が最も大きい無線回線は、送信電
力の最大値に達することによる通信品質の劣化の恐れが
一番高い。そこで、干渉波受信レベルの最も小さい周波
数帯にハンドオーバさせることにより、送信電力の低減
を図ることができ、通信品質の劣化が発生する確率を低
減することができる。
【0038】また別の実施形態では、上述した実施形態
において前記上り干渉波受信レベル、下り干渉波受信レ
ベル、または接続回線数の測定値が無線回線の容量限界
に近い値にほぼ等しい所定の値X以上である場合、各測
定値における最大値と最小値との差が前記第1の所定値
Aよりも小さい第2の所定値B以上となった時点で、前
記最大値を有する周波数帯で通信する移動局を最小値を
有する周波数帯にハンドオーバさせている。
【0039】このように無線回線容量の限界に近づいて
いる周波数帯に対しては、ハンドオーバの起動判定値を
小さくして、移動局のハンドオーバを起動しやすくする
ことにより、特定の周波数帯が容量オーバとなることを
防止することができ、これにより他セル/セクタからの
同周波ハンドオーバが不可能となる頻度を減らして、無
線回線容量を増大させることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基地局において発着信接続の要求が生じた時点またはそ
れ以前に、セル/セクタ内での接続回線数または上り干
渉波受信レベルまたは下り干渉波受信レベルを複数の周
波数帯について測定し、測定値が最も小さい周波数帯
を、新たに設定する無線回線の周波数帯として使用する
ことにより、周波数帯毎の使用頻度の偏りを低減するこ
とができ、無線回線容量上およびサービス提供上の問題
を解消することができる。
【0041】また、本発明によれば、基地局において周
波数帯毎にセル/セクタ内での接続回線数または上り干
渉波受信レベルまたは下り干渉波受信レベルを逐次測定
し、該測定値の最大値と最小値との差が第1の所定値以
上となった時点で、最大値を有する周波数帯で通信する
移動局を最小値を有する周波数帯にハンドオーバさせ
て、通信に使用する周波数帯を最小値を有する周波数帯
に切り替えることにより、周波数帯毎の使用頻度の偏り
を低減することができ、無線回線容量上およびサービス
提供上の問題を解消することができる。
【0042】更に、本発明によれば、送信電力が最も大
きい移動局をハンドオーバさせることにより、送信電力
の低減を図ることができ、送信電力が最大値に達するこ
とによる通信品質の劣化の発生確率を低減することがで
きる。
【0043】また、本発明によれば、接続回線数または
上り干渉波受信レベルまたは下り干渉波受信レベルの測
定値が例えば無線回線の容量限界に近い値にほぼ等しい
所定の値以上である場合、該測定値の最大値と最小値と
の差が前記第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上
となった時点で、最大値を有する周波数帯で通信する移
動局を最小値を有する周波数帯にハンドオーバさせるこ
とにより、無線回線容量の限界に近づいている周波数帯
に対してはハンドオーバの起動判定値を小さくして、移
動局のハンドオーバを起動しやすくすることができ、特
定の周波数帯が容量オーバとなることを防止することが
でき、これにより他セル/セクタからの同周波ハンドオ
ーバが不可能となる頻度を減らして、無線回線容量を増
大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るCDMA移動通信シ
ステムにおける周波数帯使用方法を実施する基地局装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るCDMA移動通信シ
ステムにおける周波数帯使用方法を図1の基地局装置と
ともに実施する移動局装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1,21 アンテナ 3,23 送受分配回路 5,25 受信回路 7,27 復調回路 9,29 復号化回路 11,31 制御回路 13,33 符号化回路 15,35 変調回路 17,37 送信回路 51 記憶回路 53,57 干渉波受信レベル測定回路 55,59 送信電力測定回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と移動局との間の通信に複数の周
    波数帯を使用可能であるCDMA移動通信システムにお
    ける周波数帯使用方法であって、 基地局は、発着信接続の要求が生じた時点またはそれ以
    前に、セル/セクタ内での接続回線数または移動局から
    基地局への上り干渉波受信レベルまたは基地局から移動
    局への下り干渉波受信レベルを複数の周波数帯について
    測定し、新たに設定する無線回線の周波数帯として前記
    測定値が最も小さい周波数帯を使用することを特徴とす
    るCDMA移動通信システムにおける周波数帯使用方
    法。
  2. 【請求項2】 基地局と移動局との間の通信に複数の周
    波数帯を使用可能であるCDMA移動通信システムにお
    ける周波数帯使用方法であって、 基地局は、周波数帯毎にセル/セクタ内での接続回線数
    または移動局から基地局への上り干渉波受信レベルまた
    は基地局から移動局への下り干渉波受信レベルを逐次測
    定し、該測定値の最大値と最小値との差が第1の所定値
    以上となった時点で、最大値を有する周波数帯で通信す
    る単数もしくは複数の移動局を最小値を有する周波数帯
    にハンドオーバさせて、通信に使用する周波数帯を最小
    値を有する周波数帯に切り替えることを特徴とするCD
    MA移動通信システムにおける周波数帯使用方法。
  3. 【請求項3】 基地局は、通信している移動局毎に逐次
    上りまたは下りまたは双方向の無線回線の送信電力を測
    定し、該測定値の最も大きい移動局もしくは該測定値の
    大きい方から所定数の移動局を前記ハンドオーバさせる
    移動局として選択することを特徴とする請求項2記載の
    CDMA移動通信システムにおける周波数帯使用方法。
  4. 【請求項4】 移動局は、下り干渉波受信レベルもしく
    は上り送信電力を測定し、測定値を基地局に対して上り
    無線回線で通知することを特徴とする請求項1ないし3
    記載のCDMA移動通信システムにおける周波数帯使用
    方法。
  5. 【請求項5】 前記接続回線数または上り干渉波受信レ
    ベルまたは下り干渉波受信レベルの前記測定値が所定の
    値以上である場合、前記最大値と最小値との差が前記第
    1の所定値よりも小さい第2の所定値以上となった時点
    で、最大値を有する周波数帯で通信する移動局を最小値
    を有する周波数帯にハンドオーバさせることを特徴とす
    る請求項2記載のCDMA移動通信システムにおける周
    波数帯使用方法。
  6. 【請求項6】 基地局と移動局との間の通信に複数の周
    波数帯を使用可能であるCDMA移動通信システムにお
    ける周波数帯使用方法であって、 基地局装置は、発着信接続の要求が生じた時点またはそ
    れ以前に、セル/セクタ内での接続回線数または移動局
    から基地局への上り干渉波受信レベルまたは基地局から
    移動局への下り干渉波受信レベルを複数の周波数帯につ
    いて測定する測定手段と、該測定手段の測定値が最も小
    さい周波数帯を新たに設定する無線回線の周波数帯とし
    て選択する周波数帯選択手段とを有することを特徴とす
    る基地局装置。
  7. 【請求項7】 基地局と移動局との間の通信に複数の周
    波数帯を使用可能であるCDMA移動通信システムにお
    ける周波数帯使用方法であって、 基地局装置は、周波数帯毎にセル/セクタ内での接続回
    線数または移動局から基地局への上り干渉波受信レベル
    または基地局から移動局への下り干渉波受信レベルを逐
    次測定する測定手段と、該測定手段の測定値の最大値と
    最小値との差が第1の所定値以上となった時点で、最大
    値を有する周波数帯で通信する単数もしくは複数の移動
    局を最小値を有する周波数帯にハンドオーバさせて、通
    信に使用する周波数帯を最小値を有する周波数帯に切り
    替えるハンドオーバ手段とを有することを特徴とする基
    地局装置。
  8. 【請求項8】 基地局装置は、通信している移動局毎に
    逐次上りまたは下りまたは双方向の無線回線の送信電力
    を測定する送信電力測定手段を更に有し、前記ハンドオ
    ーバ手段は、前記送信電力測定手段で測定した送信電力
    の最も大きい移動局もしくは該測定値の大きい方から所
    定数の移動局を前記ハンドオーバさせる移動局として選
    択する選択手段を有することを特徴とする請求項7記載
    の基地局装置。
  9. 【請求項9】 前記下り干渉波受信レベルの測定手段
    は、該下り干渉波受信レベルを移動局で測定させ、この
    測定値を移動局から基地局に上り無線回線で送信させる
    手段を有することを特徴とする請求項6または7または
    8記載の基地局装置。
  10. 【請求項10】 前記ハンドオーバ手段は、前記接続回
    線数または上り干渉波受信レベルまたは下り干渉波受信
    レベルの前記測定値が所定の値以上である場合、前記最
    大値と最小値との差が前記第1の所定値よりも小さい第
    2の所定値以上となった時点で、最大値を有する周波数
    帯で通信する移動局を最小値を有する周波数帯にハンド
    オーバさせる手段を有することを特徴とする請求項7記
    載の基地局装置。
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