JPH09322222A - 移動通信システムにおけるハンドオーバ開始判定方法および移動局装置と基地局装置 - Google Patents

移動通信システムにおけるハンドオーバ開始判定方法および移動局装置と基地局装置

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JPH09322222A
JPH09322222A JP8133800A JP13380096A JPH09322222A JP H09322222 A JPH09322222 A JP H09322222A JP 8133800 A JP8133800 A JP 8133800A JP 13380096 A JP13380096 A JP 13380096A JP H09322222 A JPH09322222 A JP H09322222A
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handover
transmission power
base station
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JP8133800A
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Takehiro Nakamura
武宏 中村
Takaaki Sato
隆明 佐藤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信電力が上限近くになった場合にハンドオ
ーバ開始条件を緩くして、受信品質の劣化の発生を防止
し得る移動通信システムにおけるハンドオーバ開始判定
方法および移動局装置と基地局装置を提供する。 【解決手段】 送信側の送信電力値と送信電力の上限値
との差が所定の値以下である場合、通常のハンドオーバ
開始条件よりも緩い開始条件でハンドオーバ開始判定を
行い、d信電力が上限値に達して受信品質が劣化する前
に、ハンドオーバを行うことができ、受信品質の劣化を
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動局が現在通信
中のハンドオーバ元基地局からハンドオーバ先基地局に
移行するハンドオーバの開始点を判定する移動通信シス
テムにおけるハンドオーバ開始判定方法および移動局装
置と基地局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信システムにおいては、サービス
エリアを複数の単位領域であるセルに分割して、各セル
に1つの基地局を設け、各セル内に存在する移動局は無
線回線を介してそのセルの基地局と通信している。この
通信中に、移動局が移動して、該セルから別の隣接する
セルに移動する場合において、移動局の通信が最初のセ
ルの基地局から別の隣接するセルの基地局に切り替わる
セル間切り替え制御であるハンドオーバの開始条件は、
切り替わろうとしている別の隣接する基地局であるハン
ドオーバ先基地局のとまり木チャネルの受信レベルが所
定の値を超えた場合、または該ハンドオーバ先基地局の
とまり木チャネルの受信レベルと最初のセルの基地局で
あるハンドオーバ元基地局のとまり木チャネルの受信レ
ベルとの差が所定の値を超えた場合である。
【0003】すなわち、ハンドオーバ先とまり木チャネ
ルの受信レベルが所定の値を超えた場合にハンドオーバ
が開始されるか、またはハンドオーバ先とまり木チャネ
ルの受信レベルとハンドオーバ元とまり木チャネルの受
信レベルとの差が所定の値を超えた場合にハンドオーバ
を開始するようになっている。
【0004】これらのハンドオーバ開始条件が緩い場
合、すなわち前記所定の値を小さな値に緩く変更した場
合には、ハンドオーバ処理が開始しやすくなり、無線環
境の瞬時的な変動でハンドオーバ処理を繰り返し、ばた
つきが起こり易くなる。従って、従来の移動通信システ
ムでは、ハンドオーバの開始条件は、ハンドオーバ処理
が容易に開始しないようにある程度厳しい条件に設定さ
れている。
【0005】符号分割多元接続方式(以下、CDMAと
略称する)の移動通信システムでは、ハンドオーバは、
移動局がハンドオーバ元基地局に接続されている状態に
おいてハンドオーバ先基地局にも同時に接続される所謂
ソフトハンドオーバであり、この場合には移動局はソフ
トハンドオーバ元基地局とソフトハンドオーバ先基地局
の複数の基地局に同時に接続されるとともに、該複数の
基地局はそれぞれ有線伝送路を介して上位の合成局に接
続されるものであるため、上述したように、ソフトハン
ドオーバ開始条件を緩くした場合には、ソフトハンドオ
ーバ処理が開始しやすくなり、このソフトハンドオーバ
処理の間、複数の有線伝送路がソフトハンドオーバが開
始しやくすなった分に相当する時間だけ長く無駄に接続
されることになり、有線伝送路の効率を低下させること
になる。従って、CDMA移動通信システムでは、ソフ
トハンドオーバの開始条件は、ソフトハンドオーバ処理
が容易に開始しないようにある程度厳しい条件に設定さ
れることが望ましい。
【0006】また、移動通信システムでは、所定の受信
品質を維持するために、伝搬損失を補う送信電力が必要
となる。しかしながら、受信側で所定の受信品質を超え
る大きな送信電力は他の無線回線に干渉を与えるととも
に、特に上り無線回線では移動局のバッテリを無駄に消
費することになり、適当ではない。
【0007】そこで、移動通信システムでは、両者の条
件を満足させるために、受信品質を所定の品質に維持す
る送信電力制御が必須である。しかしながら、伝搬環境
の劣化により、所定の受信品質を満足するために必要な
送信電力値が増大し、送信電力の上限に達した場合に
は、これ以上送信電力を上げることができないため、受
信側における品質劣化が発生する。
【0008】このような品質劣化を防止するために、少
しでも条件の良いハンドオーバ先セルにハンドオーバす
ることが考えられる。すなわち、ハンドオーバすれば、
送信電力を低減することができたり、受信品質が良くな
ることが期待できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
移動通信システムでは、ハンドオーバのばたつきを防止
するために、またCDMA移動通信システムでは、有線
伝送路の効率低下を防止するため、ハンドオーバ開始条
件はある程度厳しい値に設定されているため、送信電力
がその上限値に達して品質劣化が発生した場合、または
送信電力の上限が近づき、品質劣化の発生確率が高くな
った場合においても、条件の良いハンドオーバ先セルに
ハンドオーバしにくいという問題がある。
【0010】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、送信電力が上限近くなった場
合にハンドオーバ開始条件を緩くして、受信品質の劣化
の発生を防止し得る移動通信システムにおけるハンドオ
ーバ開始判定方法および移動局装置と基地局装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、移動局が現在通信中のハ
ンドオーバ元基地局からハンドオーバ先基地局に移行す
るハンドオーバの開始点を判定する移動通信システムに
おけるハンドオーバ開始判定方法であって、移動局と基
地局との通信において送信側の送信電力値と送信電力の
上限値との差が所定の値以下である場合、通常のハンド
オーバ開始条件よりも緩い開始条件でハンドオーバ開始
判定を行うことを要旨とする。
【0012】請求項1記載の本発明にあっては、送信側
の送信電力値と送信電力の上限値との差が所定の値以下
である場合、通常のハンドオーバ開始条件よりも緩い開
始条件でハンドオーバ開始判定を行うため、送信電力が
上限値に達して受信品質が劣化する前に、ハンドオーバ
を行うことができ、受信品質の劣化を防止することがで
きる。
【0013】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、移動局は自局から基地局に対する
上り無線回線の送信電力値と自局で記憶している上り無
線回線の送信電力の上限値との差が所定の値以下の場
合、通常のハンドオーバ開始条件よりも緩い開始条件で
ハンドオーバ開始判定を行うことを要旨とする。
【0014】更に、請求項3記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、移動局は逐次上り無線回線の送信
電力に関する情報を基地局に通知し、基地局は該情報と
基地局で記憶している上り無線回線の送信電力の上限値
との差が所定の値以下である場合、通常のハンドオーバ
開始条件よりも緩い開始条件でハンドオーバ開始判定を
行うことを要旨とする。
【0015】請求項4記載の本発明は、請求項1記載の
発明において、基地局は自局から特定の移動局に対する
下り無線回線の送信電力値と基地局で記憶している下り
無線回線の送信電力の上限値との差が所定の値以下であ
る場合、通常のハンドオーバ開始条件よりも緩い開始条
件でハンドオーバ開始判定を行うことを要旨とする。
【0016】また、請求項5記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記通常のハンドオーバ開始条件
を「ハンドオーバ先基地局のとまり木チャネルの受信レ
ベルが第1の所定値以上の場合」としている場合に、前
記送信側の送信電力値と送信電力の上限値との前記差が
前記所定の値以下である場合、ハンドオーバ開始条件を
「ハンドオーバ先基地局のとまり木チャネルの受信レベ
ルが前記第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上の
場合」と緩いハンドオーバ開始条件に変更することを要
旨とする。
【0017】更に、請求項6記載の本発明は、前記通常
のハンドオーバ開始条件を「ハンドオーバ先基地局のと
まり木チャネルの受信レベル(dB値)がハンドオーバ
元基地局のとまり木チャネルの受信レベル(dB値)に
対して第3の所定値より大きい場合」としている場合
に、前記送信側の送信電力値と送信電力の上限値との前
記差が前記所定の値以下である場合、ハンドオーバ開始
条件を「ハンドオーバ先基地局のとまり木チャネルの受
信レベルがハンドオーバ元基地局のとまり木チャネルの
受信レベルに対して前記第3の所定の値より小さい第4
の所定値より大きい場合」と緩いハンドオーバ開始条件
に変更することを要旨とする。
【0018】請求項7記載の本発明は、請求項1記載の
発明において、通常のソフトハンドオーバ開始条件を
「ハンドオーバ先基地局のとまり木チャネルの受信レベ
ル(dB値)がハンドオーバ元基地局のとまり木チャネ
ルの受信レベル(dB値)から第5の所定値を差し引い
た値より大きい場合」としている場合に、送信側の送信
電力値と送信電力の上限値との差が所定の値以下である
場合、ソフトハンドオーバ開始条件を「ハンドオーバ先
基地局のとまり木チャネルの受信レベル(dB値)がハ
ンドオーバ元基地局のとまり木チャネルの受信レベル
(dB値)から前記第5の所定値より大きい第6の所定
値を差し引いた値より大きい場合」と緩いソフトハンド
オーバ開始条件に変更することを要旨とする。
【0019】また、請求項8記載の本発明は、移動局が
現在通信中のハンドオーバ元基地局からハンドオーバ先
基地局に移行するハンドオーバの開始点を判定する移動
通信システムにおいて、移動局装置が自局から基地局に
対する上り無線回線の送信電力を測定する測定手段と、
上り無線回線の送信電力の上限値を記憶する記憶手段
と、前記測定手段で測定した上り無線回線の送信電力値
を前記送信電力の上限値と比較し、両者の差を算出する
比較算出手段と、該比較算出手段で算出した前記差が所
定の値以下の場合、ハンドオーバ開始条件を通常のハン
ドオーバ開始条件よりも緩いハンドオーバ開始条件に変
更する変更手段と、該変更手段で変更された緩いハンド
オーバ開始条件でハンドオーバ開始判定を行うように制
御する制御手段とを有することを要旨とする。
【0020】請求項8記載の本発明にあっては、移動局
装置は上り無線回線の送信電力を測定し、この測定した
上り無線回線の送信電力値をその上限値と比較し、両者
の差を算出し、この差が所定の値以下の場合、ハンドオ
ーバ開始条件を通常のハンドオーバ開始条件よりも緩い
ハンドオーバ開始条件に変更し、この変更された緩いハ
ンドオーバ開始条件でハンドオーバ開始判定を行うた
め、送信電力が上限値に達して受信品質が劣化する前
に、ハンドオーバを行うことができ、受信品質の劣化を
防止することができる。
【0021】更に、請求項9記載の本発明は、移動局が
現在通信中のハンドオーバ元基地局からハンドオーバ先
基地局に移行するハンドオーバの開始点を判定する移動
通信システムにおいて、移動局装置が自局から基地局に
対する上り無線回線の送信電力を測定する測定手段と、
該測定手段で測定した上り無線回線の送信電力に関する
情報を基地局に通知する通知手段とを有し、基地局装置
が上り無線回線の送信電力の上限値を記憶する記憶手段
と、前記通知手段から通知された上り無線回線の送信電
力に関する情報を前記記憶手段に記憶している前記上り
無線回線の送信電力の上限値と比較して、両者の差を算
出する比較算出手段と、該比較算出手段で算出した前記
差が所定の値以下の場合、ハンドオーバ開始条件を通常
のハンドオーバ開始条件よりも緩いハンドオーバ開始条
件に変更する変更手段と、該変更手段で変更された緩い
ハンドオーバ開始条件でハンドオーバ開始判定を行うよ
うに制御する制御手段とを有することを要旨とする。
【0022】請求項9記載の本発明にあっては、移動局
装置は上り無線回線の送信電力を測定し、この測定した
上り無線回線の送信電力に関する情報を基地局に通知
し、基地局装置は移動局から通知された上り無線回線の
送信電力に関する情報をその上限値と比較して両者の差
を算出し、この算出した差が所定の値以下の場合、ハン
ドオーバ開始条件を通常のハンドオーバ開始条件よりも
緩いハンドオーバ開始条件に変更し、この変更された緩
いハンドオーバ開始条件でハンドオーバ開始判定を行う
ため、送信電力が上限値に達して受信品質が劣化する前
に、ハンドオーバを行うことができ、受信品質の劣化を
防止することができる。
【0023】請求項10記載の本発明は、移動局が現在
通信中のハンドオーバ元基地局からハンドオーバ先基地
局に移行するハンドオーバの開始点を判定する移動通信
システムにおいて、基地局装置が自局から特定の移動局
に対する下り無線回線の送信電力を測定する測定手段
と、下り無線回線の送信電力の上限値を記憶する記憶手
段と、前記測定手段で測定した前記下り無線回線の送信
電力を前記記憶手段に記憶されている下り無線回線の送
信電力の前記上限値と比較し、両者の差を算出する比較
算出手段と、前記両者の差が所定の値以下である場合、
ハンドオーバ開始条件を通常のハンドオーバ開始条件よ
りも緩いハンドオーバ開始条件に変更する変更手段と、
該変更手段で変更された緩いハンドオーバ開始条件でハ
ンドオーバ開始判定を行うように制御する制御手段とを
有することを要旨とする。
【0024】請求項10記載の本発明にあっては、基地
局装置は下り無線回線の送信電力を測定し、この測定し
た下り無線回線の送信電力をその上限値と比較して、両
者の差を算出し、両者の差が所定の値以下である場合、
ハンドオーバ開始条件を通常のハンドオーバ開始条件よ
りも緩いハンドオーバ開始条件に変更し、この変更され
た緩いハンドオーバ開始条件でハンドオーバ開始判定を
行うため、送信電力が上限値に達して受信品質が劣化す
る前に、ハンドオーバを行うことができ、受信品質の劣
化を防止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施形態に係わる移動
通信システムにおけるハンドオーバ開始判定方法を実施
する移動局装置の構成を示すブロック図である。
【0027】図1に示す移動局装置は、基地局からの無
線信号を受信するとともに基地局への無線信号を送信す
るアンテナ1を有し、該アンテナ1で受信した基地局か
らの信号は送受分配回路3、受信回路5を介して復調回
路7に供給され、ここで拡散コードを用いた逆拡散およ
び通常の復調が行われる。復調された信号は復号化回路
9に供給されて、伝送信号と制御信号の復号が行われ、
制御信号は制御回路11に供給され、伝送信号はマンマ
シンインタフェースに供給される。
【0028】マンマシンインタフェースからの音声信号
などの伝送信号は、制御回路11からの制御信号ととも
に符号化回路19に供給されて符号化され、変調回路2
1で一次変調および拡散コードにより拡散変調され、送
信回路23、送受分配回路3を介してアンテナ1から基
地局に対して送信される。
【0029】また、復調回路7には送信電力制御回路1
3が接続されているが、該送信電力制御回路13は基地
局からの受信レベルに基づいて基地局に送信される上り
無線回線の送信電力値を決定し、この決定した送信電力
値を制御回路11に供給する。制御回路11は、この送
信電力値を送信回路23に通知し、該送信電力値で基地
局への上り無線回線を送信するように送信回路23を制
御するとともに、制御回路11は、この送信電力値をメ
モリ15に予め記憶されている上り無線回線の上限値と
比較し、両者の差が所定の値以下である場合に、ハンド
オーバ開始条件を通常の開始条件よりも緩いハンドオー
バ開始条件に変更し、これによりハンドオーバを行いや
すくするようになっている。
【0030】以上のように構成される移動局装置の作用
を図2を参照して説明する。図2においては、実線の矩
形で示す移動局MSはセル1に在圏し、該セル1の基地
局BS1と点線91で示すように無線回線を介して通信
している。この状態においては、移動局MSと基地局B
S1との間の距離は比較的短く、また両者間の電波状態
は比較的良好であり、移動局MSから基地局BS1に対
する上り無線回線の送信電力も適当な大きさにある。こ
の状態から移動局MSがセル2に向かって矢印92で示
す方向に移動して、セル1の基地局BS1から更に離れ
た点線の矩形で示す位置に移動局MSが到来したとする
と、移動局MSから基地局BS1への上り無線回線の送
信電力は両者間の距離が離れた分増大することが必要に
なる。
【0031】この送信電力の増大処理は、通常行われて
いる移動局と基地局との間の送信電力制御情報のやり取
りによるクローズループの送信電力制御処理により行わ
れるが、この送信電力値の決定は、図1の移動局MSで
は前記送信電力制御回路13により行われる。そして、
送信電力制御回路13により決定された送信電力値は、
制御回路11に供給される。制御回路11は、この送信
電力値をメモリ15に予め記憶されている送信電力の上
限値と比較し、両者の差が所定の値以下であるか否かを
判定する。両者の差が所定の値以下でない場合には、す
なわち送信電力制御回路13で決定された送信電力値が
その上限値に対してまだ余裕がある場合には、移動局M
Sがセル1の基地局BS1からセル2の基地局BS2に
切り替わるハンドオーバ開始条件は通常のハンドオーバ
開始条件のままで行われる。
【0032】しかしながら、移動局MSと基地局BS1
との距離がかなり離れたり、両者間の電波状態の悪化な
どにより、前記両者の差が所定の値以下になった場合、
すなわち送信電力制御回路13で決定された上り無線回
線の送信電力値がその上限値に近づいた場合には、制御
回路11は、移動局MSがセル1の基地局BS1からセ
ル2の基地局BS2に切り替わるハンドオーバ開始条件
を通常のハンドオーバ開始条件よりも緩いハンドオーバ
開始条件に変更し、これによりハンドオーバを行いやす
くし、送信電力が上限値に近づいたことによる受信品質
の劣化を防止している。
【0033】すなわち、制御回路11は、この緩く変更
されたハンドオーバ開始条件でハンドオーバを開始すべ
き状態になったか否かのハンドオーバ開始判定を行う。
そして、制御回路11は、ハンドオーバを開始すべき状
態になったことを検出すると、ハンドオーバ開始判定信
号を制御信号として符号化回路19、変調回路21、送
信回路23、送受分配回路3を介してアンテナ1から基
地局に送信する。
【0034】図3は、図1に示す移動局装置とともに本
発明の他の実施形態に係わるハンドオーバ開始判定方法
を実施する基地局装置の構成を示すブロック図である。
【0035】図3に示す基地局装置は、移動局からの無
線信号を受信するとともに、移動局への無線信号を送信
するアンテナ31を有し、該アンテナ31で受信した移
動局からの信号は送受分配回路33、受信回路35を介
して復調回路37に供給され、ここで拡散コードを用い
た逆拡散および通常の復調が行われる。復調された信号
は復号化回路39に供給され、伝送信号と制御信号の復
号が行われ、制御信号は制御回路41に供給され、伝送
信号は有線回線送信回路49を介して上位の交換局に送
信される。
【0036】基地局への交換局からの伝送信号は、有線
回線受信回路51で受信され、伝送信号と制御信号に分
解され、制御信号は制御回路41に供給され、伝送信号
は制御回路41からの制御信号とともに符号化回路53
で符号化され、変調回路55で一次変調および拡散コー
ドによる拡散変調を施されてから、送信回路57および
送受分配回路33を介してアンテナ31から移動局に対
して送信される。
【0037】また、制御回路41に接続されているメモ
リ45は、移動局からの上り無線回線の送信電力の上限
値を予め記憶しているとともに、また移動局への下り無
線回線の送信電力の上限値も予め記憶している。
【0038】更に、復調回路37には送信電力制御回路
43が接続されているが、該送信電力制御回路43は基
地局から移動局に対する下り無線回線の送信電力値を決
定し、この決定した送信電力値を制御回路41に供給す
る。制御回路41は、この送信電力値をメモリ45に予
め記憶している下り無線回線の送信電力の上限値と比較
して、両者の差が所定の値以下である場合に、ハンドオ
ーバ開始条件を通常の開始条件よりも緩いハンドオーバ
開始条件に変更し、これによりハンドオーバを行いやす
くするようになっている。
【0039】このように構成される本実施形態において
は、図1に示す移動局装置は、送信電力制御回路13で
決定された上り無線回線の送信電力に関する情報を制御
信号として符号化回路19、変調回路21、送信回路2
3、送受分配回路3を介してアンテナ1から基地局に逐
次送信する。
【0040】図3に示す基地局装置は、移動局から送信
されてくる上り無線回線の送信電力に関する情報を受信
すると、この情報を制御回路41においてメモリ45に
予め記憶されている上り無線回線の送信電力の上限値と
比較し、両者の差を算出する。そして、両者の差が所定
の値以下であるか否かを判定する。両者の差が所定の値
以下である場合、すなわち上り無線回線の送信電力値が
その上限値にかなり近づいた場合には、基地局の制御回
路41は、ハンドオーバ開始条件を通常のハンドオーバ
開始条件よりも緩いハンドオーバ開始条件に変更し、こ
の緩く変更されたハンドオーバ開始条件でハンドオーバ
を開始すべき状態になったか否かのハンドオーバ開始判
定を行う。このようにハンドオーバ開始条件を緩くする
ことにより、ハンドオーバを行いやすくし、送信電力が
上限値に近づいたことによる品質劣化の発生を防止して
いる。
【0041】次に、図3に示す基地局において下り無線
回線の送信電力について行う本発明の別の実施形態に係
わるハンドオーバ開始判定方法について説明する。
【0042】図3に示す基地局装置は、自局から特定の
移動局に対する下り無線回線の送信電力値を送信電力制
御回路43で決定すると、この送信電力値を制御回路4
1に供給する。制御回路41は、この送信電力値をメモ
リ45に予め記憶されている下り無線回線の送信電力の
上限値と比較し、両者の差を算出する。そして、両者の
差が所定の値以下であるか否かを判定する。両者の差が
所定の値以下である場合、すなわち下り無線回線の送信
電力値がその上限値にかなり近づいた場合には、基地局
の制御回路41は、ハンドオーバ開始条件を通常のハン
ドオーバ開始条件よりも緩いハンドオーバ開始条件に変
更し、この緩く変更されたハンドオーバ開始条件でハン
ドオーバを開始すべき状態になったか否かのハンドオー
バ開始判定を行う。このようにハンドオーバ開始条件を
緩くすることにより、ハンドオーバを行いやすくし、送
信電力が上限値に近づいたことによる品質劣化の発生を
防止することができる。
【0043】更に他の実施形態としては、通常のハンド
オーバ開始条件を「ハンドオーバ先基地局のとまり木チ
ャネルの受信レベルが所定値A以上である場合」として
いる場合において、移動局と基地局との通信における送
信側の送信電力値と送信電力の上限値との差が所定の値
以下である場合には、ハンドオーバ開始条件を「ハンド
オーバ先基地局のとまり木チャネルの受信レベルが前記
所定値Aよりも小さい所定値B以上である場合」と緩い
ハンドオーバ開始条件に変更し、これによりハンドオー
バを行いやすくし、受信品質の劣化を防止する。
【0044】更に別の実施形態としては、図4に示すよ
うに、通常のハンドオーバ開始条件を「ハンドオーバ先
とまり木チャネルの受信レベル(dB値)がハンドオー
バ元とまり木チャネルの受信レベル(dB値)に対して
所定値Cより大きい場合」としている場合に、送信側の
送信電力値と送信電力の上限値との差が所定の値以下で
ある場合には、ハンドオーバ開始条件を「ハンドオーバ
先とまり木チャネルの受信レベルがハンドオーバ元とま
り木チャネルの受信レベルに対して前記所定値Cより小
さい所定値Dより大きい場合」と緩いハンドオーバ開始
条件に変更し、これによりハンドオーバを行いやすく
し、受信品質の劣化を防止する。
【0045】また更に別の実施形態は、CDMA移動通
信システムにおけるソフトハンドオーバに適用されるも
のである。CDMA移動通信システムにおいて、図4に
示すように、通常のソフトハンドオーバ開始条件を「ハ
ンドオーバ先とまり木チャネルの受信レベル(dB値)
がハンドオーバ元とまり木チャネルの受信レベル(dB
値)から所定値Eを差し引いた値より大きい場合」とし
ている場合に、送信側の送信電力値と送信電力の上限値
との差が所定の値以下である場合には、ソフトハンドオ
ーバ開始条件を「ハンドオーバ先とまり木チャネルの受
信レベル(dB値)がハンドオーバ元とまり木チャネル
の受信レベル(dB値)から前記所定値Eよりも大きい
所定値Fを差し引いた値より大きい場合」と緩く変更
し、これによりハンドオーバを行いやすくし、送信電力
が上限値に近づいたことによる品質劣化の発生を防止し
ている。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送信側の送信電力値と送信電力の上限値との差が所定の
値以下である場合、通常のハンドオーバ開始条件よりも
緩い開始条件でハンドオーバ開始判定を行うので、送信
電力が上限値に達して受信品質が劣化する前に、ハンド
オーバを行うことができ、受信品質の劣化を防止するこ
とができる。
【0047】また、本発明によれば、移動局は上り無線
回線の送信電力値とその上限値との差が所定の値以下の
場合、通常のハンドオーバ開始条件よりも緩い開始条件
でハンドオーバ開始判定を行うので、送信電力が上限値
に達して受信品質が劣化する前に、ハンドオーバを行う
ことができ、受信品質の劣化を防止することができる。
【0048】更に、本発明によれば、移動局は上り無線
回線の送信電力に関する情報を基地局に通知し、基地局
は該情報とその上限値との差が所定の値以下である場
合、通常のハンドオーバ開始条件よりも緩い開始条件で
ハンドオーバ開始判定を行うので、送信電力が上限値に
達して受信品質が劣化する前に、ハンドオーバを行うこ
とができ、受信品質の劣化を防止することができる。
【0049】本発明によれば、基地局は下り無線回線の
送信電力値とその上限値との差が所定の値以下である場
合、通常のハンドオーバ開始条件よりも緩い開始条件で
ハンドオーバ開始判定を行うので、送信電力が上限値に
達して受信品質が劣化する前に、ハンドオーバを行うこ
とができ、受信品質の劣化を防止することができる。
【0050】また、本発明によれば、通常のハンドオー
バ開始条件を「ハンドオーバ先基地局のとまり木チャネ
ルの受信レベルが第1の所定値以上の場合」としている
場合に、送信側の送信電力値と送信電力の上限値との差
が所定の値以下である場合、ハンドオーバ開始条件を
「ハンドオーバ先基地局のとまり木チャネルの受信レベ
ルが第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上の場
合」と緩いハンドオーバ開始条件に変更するので、送信
電力が上限値に達して受信品質が劣化する前に、ハンド
オーバを行うことができ、受信品質の劣化を防止するこ
とができる。
【0051】更に、本発明によれば、通常のハンドオー
バ開始条件を「ハンドオーバ先基地局のとまり木チャネ
ルの受信レベル(dB値)がハンドオーバ元基地局のと
まり木チャネルの受信レベル(dB値)に対して第3の
所定値より大きい場合」としている場合に、送信側の送
信電力値と送信電力の上限値との差が所定の値以下であ
る場合、ハンドオーバ開始条件を「ハンドオーバ先基地
局のとまり木チャネルの受信レベル(dB値)がハンド
オーバ元基地局のとまり木チャネルの受信レベル(dB
値)に対して前記第3の所定の値より小さい第4の所定
値より大きい場合」と緩いハンドオーバ開始条件に変更
するので、送信電力が上限値に達して受信品質が劣化す
る前に、ハンドオーバを行うことができ、受信品質の劣
化を防止することができる。
【0052】本発明によれば、通常のソフトハンドオー
バ開始条件を「ハンドオーバ先基地局のとまり木チャネ
ルの受信レベル(dB値)がハンドオーバ元基地局のと
まり木チャネルの受信レベル(dB値)から第5の所定
値を差し引いた値より大きい場合」としている場合に、
送信側の送信電力値と送信電力の上限値との差が所定の
値以下である場合、ソフトハンドオーバ開始条件を「ハ
ンドオーバ先基地局のとまり木チャネルの受信レベル
(dB値)がハンドオーバ元基地局のとまり木チャネル
の受信レベル(dB値)から第5の所定値より大きい第
6の所定値を差し引いた値より大きい場合」と緩いソフ
トハンドオーバ開始条件に変更するので、送信電力が上
限値に達して受信品質が劣化する前に、ハンドオーバを
行うことができ、受信品質の劣化を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる移動通信システム
におけるハンドオーバ開始判定方法を実施する移動局装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の移動局装置の作用を説明するために使用
される図である。
【図3】図1に示す移動局装置とともに本発明の他の実
施形態に係わるハンドオーバ開始判定方法を実施する基
地局装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の更に別の実施形態に係わるハンドオー
バ開始判定方法を説明するための図である。
【符号の説明】
11,41 制御回路 13,43 送信電力制御回路 15,45 メモリ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局が現在通信中のハンドオーバ元基
    地局からハンドオーバ先基地局に移行するハンドオーバ
    の開始点を判定する移動通信システムにおけるハンドオ
    ーバ開始判定方法であって、 移動局と基地局との通信において送信側の送信電力値と
    送信電力の上限値との差が所定の値以下である場合、通
    常のハンドオーバ開始条件よりも緩い開始条件でハンド
    オーバ開始判定を行うことを特徴とする移動通信システ
    ムにおけるハンドオーバ開始判定方法。
  2. 【請求項2】 移動局は自局から基地局に対する上り無
    線回線の送信電力値と自局で記憶している上り無線回線
    の送信電力の上限値との差が所定の値以下の場合、通常
    のハンドオーバ開始条件よりも緩い開始条件でハンドオ
    ーバ開始判定を行うことを特徴とする請求項1記載の移
    動通信システムにおけるハンドオーバ開始判定方法。
  3. 【請求項3】 移動局は逐次上り無線回線の送信電力に
    関する情報を基地局に通知し、基地局は該情報と基地局
    で記憶している上り無線回線の送信電力の上限値との差
    が所定の値以下である場合、通常のハンドオーバ開始条
    件よりも緩い開始条件でハンドオーバ開始判定を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の移動通信システムにおけ
    るハンドオーバ開始判定方法。
  4. 【請求項4】 基地局は自局から特定の移動局に対する
    下り無線回線の送信電力値と基地局で記憶している下り
    無線回線の送信電力の上限値との差が所定の値以下であ
    る場合、通常のハンドオーバ開始条件よりも緩い開始条
    件でハンドオーバ開始判定を行うことを特徴とする請求
    項1記載の移動通信システムにおけるハンドオーバ開始
    判定方法。
  5. 【請求項5】 前記通常のハンドオーバ開始条件を「ハ
    ンドオーバ先基地局のとまり木チャネルの受信レベルが
    第1の所定値以上の場合」としている場合に、前記送信
    側の送信電力値と送信電力の上限値との前記差が前記所
    定の値以下である場合、ハンドオーバ開始条件を「ハン
    ドオーバ先基地局のとまり木チャネルの受信レベルが前
    記第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上の場合」
    と緩いハンドオーバ開始条件に変更することを特徴とす
    る請求項1記載の移動通信システムにおけるハンドオー
    バ開始判定方法。
  6. 【請求項6】 前記通常のハンドオーバ開始条件を「ハ
    ンドオーバ先基地局のとまり木チャネルの受信レベル
    (dB値)がハンドオーバ元基地局のとまり木チャネル
    の受信レベル(dB値)に対して第3の所定値より大き
    い場合」としている場合に、前記送信側の送信電力値と
    送信電力の上限値との前記差が前記所定の値以下である
    場合、ハンドオーバ開始条件を「ハンドオーバ先基地局
    のとまり木チャネルの受信レベルがハンドオーバ元基地
    局のとまり木チャネルの受信レベルに対して前記第3の
    所定の値より小さい第4の所定値より大きい場合」と緩
    いハンドオーバ開始条件に変更することを特徴とする請
    求項1記載の移動通信システムにおけるハンドオーバ開
    始判定方法。
  7. 【請求項7】 通常のソフトハンドオーバ開始条件を
    「ハンドオーバ先基地局のとまり木チャネルの受信レベ
    ル(dB値)がハンドオーバ元基地局のとまり木チャネ
    ルの受信レベル(dB値)から第5の所定値を差し引い
    た値より大きい場合」としている場合に、送信側の送信
    電力値と送信電力の上限値との差が所定の値以下である
    場合、ソフトハンドオーバ開始条件を「ハンドオーバ先
    基地局のとまり木チャネルの受信レベル(dB値)がハ
    ンドオーバ元基地局のとまり木チャネルの受信レベル
    (dB値)から前記第5の所定値より大きい第6の所定
    値を差し引いた値より大きい場合」と緩いソフトハンド
    オーバ開始条件に変更することを特徴とする請求項1記
    載の移動通信システムにおけるハンドオーバ開始判定方
    法。
  8. 【請求項8】 移動局が現在通信中のハンドオーバ元基
    地局からハンドオーバ先基地局に移行するハンドオーバ
    の開始点を判定する移動通信システムにおいて、 移動局装置は、自局から基地局に対する上り無線回線の
    送信電力を測定する測定手段と、上り無線回線の送信電
    力の上限値を記憶する記憶手段と、前記測定手段で測定
    した上り無線回線の送信電力値を前記送信電力の上限値
    と比較し、両者の差を算出する比較算出手段と、該比較
    算出手段で算出した前記差が所定の値以下の場合、ハン
    ドオーバ開始条件を通常のハンドオーバ開始条件よりも
    緩いハンドオーバ開始条件に変更する変更手段と、該変
    更手段で変更された緩いハンドオーバ開始条件でハンド
    オーバ開始判定を行うように制御する制御手段とを有す
    ることを特徴とする移動通信システムにおける移動局装
    置。
  9. 【請求項9】 移動局が現在通信中のハンドオーバ元基
    地局からハンドオーバ先基地局に移行するハンドオーバ
    の開始点を判定する移動通信システムにおいて、 移動局装置は、自局から基地局に対する上り無線回線の
    送信電力を測定する測定手段と、該測定手段で測定した
    上り無線回線の送信電力に関する情報を基地局に通知す
    る通知手段とを有し、 基地局装置は、上り無線回線の送信電力の上限値を記憶
    する記憶手段と、前記通知手段から通知された上り無線
    回線の送信電力に関する情報を前記記憶手段に記憶して
    いる前記上り無線回線の送信電力の上限値と比較して、
    両者の差を算出する比較算出手段と、該比較算出手段で
    算出した前記差が所定の値以下の場合、ハンドオーバ開
    始条件を通常のハンドオーバ開始条件よりも緩いハンド
    オーバ開始条件に変更する変更手段と、該変更手段で変
    更された緩いハンドオーバ開始条件でハンドオーバ開始
    判定を行うように制御する制御手段とを有することを特
    徴とする移動通信システムにおける移動局装置。
  10. 【請求項10】 移動局が現在通信中のハンドオーバ元
    基地局からハンドオーバ先基地局に移行するハンドオー
    バの開始点を判定する移動通信システムにおいて、 基地局装置は、自局から特定の移動局に対する下り無線
    回線の送信電力を測定する測定手段と、下り無線回線の
    送信電力の上限値を記憶する記憶手段と、前記測定手段
    で測定した前記下り無線回線の送信電力を前記記憶手段
    に記憶されている下り無線回線の送信電力の前記上限値
    と比較し、両者の差を算出する比較算出手段と、前記両
    者の差が所定の値以下である場合、ハンドオーバ開始条
    件を通常のハンドオーバ開始条件よりも緩いハンドオー
    バ開始条件に変更する変更手段と、該変更手段で変更さ
    れた緩いハンドオーバ開始条件でハンドオーバ開始判定
    を行うように制御する制御手段とを有することを特徴と
    する移動通信システムにおける基地局装置。
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