JPH10234611A

JPH10234611A - 洗浄具

Info

Publication number: JPH10234611A
Application number: JP5832597A
Authority: JP
Inventors: Yoshinaga Kishimoto; 好永岸本
Original assignee: KANEBO UULE KK; Kanebo Ltd
Current assignee: KANEBO UULE KK; Kanebo Ltd
Priority date: 1997-02-25
Filing date: 1997-02-25
Publication date: 1998-09-08

Abstract

(57)【要約】【課題】肌触りが良く、洗浄時の爽快感を有し、且つ、
汚れを確実に洗い落とすことができる、洗浄効果の高い
洗浄具を提供する。【解決手段】絹を含有する糸を用いた編地により構成さ
れる洗浄具によって達成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、顔、体、手足等を
洗うときに使用する洗浄具に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、入浴やシャワー時に、体を洗う
に際しては、綿製タオル、海綿、ヘチマたわし、獣毛あ
るいは合成繊維等のモノフィラメントを植毛したブラシ
又は刷毛類、スポンジ等を用い、これに石鹸やボディシ
ャンプー等の洗浄剤をつけて洗うことが行われている。
また、上記入浴やシャワー時の他、朝晩又は化粧落とし
時等に顔を洗うに際しては、石鹸や洗顔用クリーム等の
洗顔剤を使用し、手で、もしくは獣毛あるいは合成繊維
等のモノフィラメントを植毛したブラシ又は刷毛類、あ
るいはパフ、スポンジ類、特殊布帛類等を用いて洗うこ
とが行われている。

【０００３】これらの洗浄具中、獣毛や合成繊維等のモ
ノフィラメントを植毛したブラシ、刷毛類を用いた場
合、その毛先が皮膚と圧着すると、痛感にさえなる強い
刺激を使用者に与えることがある。更に、通常の洗浄状
態にあっても洗顔効果や使用感等が良好であるとは言い
難く、また、洗浄具を構成するモノフィラメント自体の
毛先の消耗及び損傷も使用頻度に比例して上昇するため
皮膚に対する悪影響の一因となり、また、洗浄具に植毛
したモノフィラメントが脱落して使用に耐ええぬ状態と
なる。また、従来のスポンジ、パフ類についてもその洗
浄面が略平面により構成されるため、皮膚に対して与え
る洗浄時の爽快感及び適度な刺激性に欠け、加えて素材
的にも十分な洗浄効果を有するとは言い難く洗浄具とし
ては不十分であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、肌触りが良く、洗浄時の爽快感を有し、且つ、汚
れを確実に洗い落とすことができる、洗浄効果の高い洗
浄具を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的は、絹を含有
する糸を用いた編地によりなることを特徴とする洗浄具
によって達成される。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の洗浄具は、絹を含有する
糸（以下、絹糸と記す）を用いて、手編みもしくは機械
編みにより編地を構成してなるものである。絹糸として
は、絹繊維を主体とするものであればよく、天然繊維又
は合成繊維を一部含有していてもよい。また、絹糸を編
地にすることにより、織物にしたときに比して、表面の
凹凸が大きくなるので洗浄力が上がる。すなわち、編み
方は適宜設定すればよいが、編地は、凹凸が大きい方が
肌に心地よく、また、洗浄力も良好である。

【０００７】また、洗浄具の大きさ、形状は、目的に応
じて適宜設定すればよい。例えば、顔専用の場合には、
１０ｃｍ×１０ｃｍ程度の大きさとすればよく、また、
体も洗うようにする場合には、１０ｃｍ×２０ｃｍ程度
の大きさにすればよい。また、形状としては、編地一枚
を所望形状に成形してもよく、ミトン等の手袋状にして
もよい。

【０００８】また、上記編地を袋状に形成して、中に海
綿等の多孔質弾性体を挿入すると好適である。このよう
に、多孔質弾性体と組み合わせると、柔軟で、手や指で
軽く握ることで用意に変形し自由な形となると共に、反
発弾性、復元性に富むようになることから洗浄作用時に
おいて顔面等の起伏凹凸に自在に追随することができ
る。本発明に使用する多孔質弾性体としては、一般に用
いられている、海綿が好適である。また、ポリビニルア
セタール系等の高分子物質よりなるスポンジでもよい。
また、本発明の洗浄具の色調、色彩も適宜設定すればよ
い。

【０００９】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明する。尚、図１〜図３は、本発明の洗浄具の実施例を
示す説明図である。同図において、１は、洗浄具であ
る。

【００１０】（実施例１）図１に示す洗浄具１Ａは、絹
糸を用い、袋状に編んで、中に海綿を挿入し、開口部を
紐により絞って閉じたものである。その編み方は、かぎ
針を用い、太さ約１ｍｍの絹糸を２本取りで、底を輪に
して長編裏引上げ編により、最初数段は目を増やしなが
ら編んでいき、後は同じ目数で編み、袋上部は縁編みし
てある。また、鎖編みにより紐を形成し、袋本体上部に
通し、海綿を入れた後、開口部を絞って閉じられるよう
にしてある。

【００１１】（実施例２）図２に示す洗浄具１Ｂは、略
正八角形の編地を２枚用意し、これらを重ね合わせて編
地周縁を閉じ、中に、海綿を入れたものである。この洗
浄具の編地は、上記絹糸の３本取りで、編み方は上記実
施例１と同様である。また、持ちやすく、又は何処かに
吊るせるように、鎖編みした紐を取り付けてある。

【００１２】（実施例３）図３に示す洗浄具１Ｃは、長
方形の本体３上部右側に指挿入部２を設けたものであ
る。また、長方形の本体３上方部には、開口部４が設け
られている。また、本体長方形部分３内には、海綿が入
れられている。この洗浄具１Ｃの編み方は、かぎ針によ
り、上記絹糸を３本取りで、長編とこま編を組み合わせ
て編まれている。この洗浄具１Ｃは、顔全体や体等を洗
う場合には、本体長方形部分３を用い、細かい部分、例
えば、顔の小鼻等を洗う場合には、開口部４から指挿入
部２に人差し指等を入れて洗浄が行えるようにしたもの
である。このような形状にすることにより、より隅々ま
で良好な洗浄が行え、抜群の洗浄効果を発揮するもので
ある。

【００１３】

【発明の効果】以上のように、本発明の洗浄具は、絹特
有のしなやかで柔らかく、つるっとした良好な肌触りに
より、洗浄時の爽快感を得ることができ、且つ、凹凸の
ある編地による良好な洗浄力をもつ洗浄具であり、入浴
時や洗顔時に、気持ち良く、また、良好に洗浄が行われ
るものである。また、洗浄具にクリーム状の洗浄剤をつ
ける際にも、洗浄剤が良好に洗浄具にしみ込むので、滑
り落ちることがなく、良好に泡立てることができ好適で
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の洗浄具の一実施例を示す説明図。

【図２】本発明の洗浄具の他の実施例を示す説明図。

【図３】本発明の洗浄具の他の実施例を示す説明図。

【符号の説明】

１洗浄具２指挿入部４開口部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】絹を含有する糸を用いた編地によりなる
洗浄具。
【請求項２】絹を含有する糸を用いた編地により袋状
に構成され、この袋内に多孔質弾性体を含有してなるこ
とを特徴とする洗浄具。