JPH1023433A - 目標符号量計算装置及び符号量制御装置 - Google Patents

目標符号量計算装置及び符号量制御装置

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JPH1023433A
JPH1023433A JP18827996A JP18827996A JPH1023433A JP H1023433 A JPH1023433 A JP H1023433A JP 18827996 A JP18827996 A JP 18827996A JP 18827996 A JP18827996 A JP 18827996A JP H1023433 A JPH1023433 A JP H1023433A
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JP
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JP18827996A
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Hideo Kodama
児玉秀雄
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像信号を符号化する際の符号量制御におい
て、目標符号量の計算を容易とすることにより、符号化
処理が容易で複雑な回路構成が必要ない目標符号量計算
装置及び符号量制御装置を提供する。 【解決手段】 目標符号量計算装置22における目標符
号量(Tn )の計算に際して、画像信号の任意の区間内
の符号量の残存量(R)と、該区間におけるピクチャー
数の残存数(NI,NP,NB)と、当該ピクチャーと同
種の直前のピクチャーにおける発生符号量(SI,SP
B)とを変数とする関数に従い計算を行う。その際、
量子化パラメータの値(Q)は変数としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号を符号化
するに際して、符号量を制御する符号量制御装置に関す
るものであり、特に、目標符号量を計算する目標符号量
計算装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、MPEGは、主に動画データ
を圧縮する画像標準符号化の技術と知られている。MP
EG方式等の画像符号化方式については、以下の文献に
も示され極めて周知である。又、MPEGは、元々、蓄
積用動画像符号化方式を検討する委員会の名前である
が、現在では一般技術用語として用いられる。このMP
EGでは、動き補償フレーム間予測符号化を使用してデ
ータ圧縮を行っている。
【0003】ここで、動き補償フレーム間予測符号化に
おいては、周知のごとく、あるピクチャーを符号化して
伝送する場合に、初めのピクチャーについては、全デー
タを符号化して送るが、後のピクチャーについては、ピ
クチャーの全データを送るのではなく、例えば、当該ピ
クチャーと、既に符号化したピクチャーから動きベクト
ルを利用して作成した予測画面との間で差分を取り、こ
の差分情報のデータを送るものである。なお、このよう
な処理はピクチャー全体で行うのではなく、分割された
マクロブロックというブロック単位で行われる。そし
て、通常、動き補償フレーム間予測技術では、すでに符
号化した前(過去)のピクチャーを使用して予測を行う
が、MPEGでは、前(過去)のピクチャーだけでな
く、先に後(未来)のピクチャーを符号化して後(未
来)のピクチャーも使用して符号化を行っている。
【0004】ここで、前のピクチャーからの予測画面を
利用して圧縮処理するピクチャーをPピクチャー、前後
のピクチャーからの予測画面を利用して圧縮処理するピ
クチャーをBピクチャー、予測画面を利用した圧縮処理
をしない独立したピクチャーをIピクチャーと呼んでい
る。なお、Bピクチャーは、前後の画面からの予測画面
を利用しているが、これは、必ずしもBピクチャーは前
と後の両画面を必ず使用して予測画面を作成しなければ
ならないものではない。つまり、Bピクチャーであって
も、前の画面との相関性が全く無ければ、後のピクチャ
ーのみから予測画面を作成してもよい。またBピクチャ
ーであっても、前のピクチャー、そして後のピクチャー
とも全く相関性が無ければ、予測画面を使用せずにIピ
クチャーと同様な処理としてもよい。図2にMPEGの
一般的なピクチャー構成であるGOP構成を示す。GO
Pとはその単位で独立再生ができるようにするための編
集の単位であり、原画像に対してこのパターンで繰り返
して符号化が行われる。
【0005】また、一般的にMPEGの符号化装置で
は、各ピクチャーごとに目標符号量の設定及び符号量制
御が行われて、符号化が行われる。以下に代表的な目標
符号量設定方式及び符号量制御方式について説明する。
【0006】(a)目標符号量設定 あるピクチャーを符号化する前に、そのピクチャーの発
生符号量を推定し、そして、その分量をそのピクチャー
が使用できる符号量として割り当てる。ここで、それぞ
れ各ピクチャーごとに配分される符号量Tは下記の式で
表される。
【0007】
【数2】
【0008】ここで、上記式(1)において、各記号は
以下の意味を有する。つまり、Rは、GOP内における
符号量の残存量を示すものである。つまり、あるGOP
において、これから符号化を行うデータの符号量を示
す。また、上記NI、NP、NBは、GOP内における
I,P,Bピクチャーのピクチャー数の残存量を示す。
つまり、I,P,Bの各ピクチャー符号化後において
は、符号化前のNI、NP、NBの値から1を引いた値が
その値となる。つまり、 NIPB−1→NIPB ・・・・・式(2) となる。例えば、Pピクチャーを符号化した場合には、
符号化前のNPの値から1を引いた値が符号化後のNP
の値となる。また、上記KI、KP、KBは、量子化マト
リックスに依存する恒常な定数であり、通常以下の値と
なる。 KI=1.0,KP=1.0,KB=1.4・・・・・式(3)
【0009】また、上記XI、XP、XBは、それぞれ
I,P,Bピクチャーに対するGlobal Comp
lexityであり、以下の式(4)により表される。
このXI,XP,XBはピクチャーを符号化するごとに更
新される。 XI=SIQ´I,XP=SPQ´P,XB=SBQ´B ・・・式(4) なお、上記XI ,XP ,XB の初期値は、以下のように
設定される。 XIの初期値=160×Bit rate/115・・・式(5−1) XPの初期値=60×Bit rate/115・・・・式(5−2) XBの初期値=42×Bit rate/115・・・・式(5−3)
【0010】また、上記SI、SP、SBは、それぞれ直
前のIピクチャー、Pピクチャー、Bピクチャーの発生
符号量を示す。つまり、例えば、SPは直前に符号化し
たPピクチャーを符号化した際の発生符号量を示す。な
お、あるピクチャーを符号化すると、上記Rはそのピク
チャーの発生符号量分だけ減少する。つまり、以下の式
(6)で表すことができる。 R−SIPB→R・・・・・式(6)
【0011】また、Q´I、Q´P、Q´Bは、直前の
I、P、Bのピクチャーの平均量子化パラメータ参照値
であり、すなわち、各ピクチャーの量子化パラメータQ
の平均値である。つまり、例えば、Q´Pは直前に符号
化を行ったPピクチャーにおいて、各マクロブロックに
おけるQの平均値となる。また、上記式(5−1)〜式
(5−3)におけるBit rateは符号化レートで
あり、具体的には1秒間におけるビット数を示す。な
お、上記R(GOP内における符号量の残存量)はGO
Pの最初の画面の符号化前には、次のように規定され
る。つまり、直前のGOPにおけるRにBit rate
×GOP内のピクチャー枚数/Picture rat
eを加えた値が次のGOPのRとなる。すなわち、以下
の式(7)のように表される。
【0012】
【数3】
【0013】なお、最初のGOPの符号化前において
は、直前のGOPのRは0とする。また、上記Pict
ure rateはピクチャーレートであり、具体的に
は1秒間におけるピクチャー数を示す。
【0014】ここで、上記式(1)の目標符号量Tは、
通常のBBIBBPBBPBBPBBPのピクチャー構
成によるGOPでは以下のように示される。つまり、I
ピクチャーの目標符号量TIは以下の式(8)のように
示される。
【0015】
【数4】
【0016】これは、式(1)において、nをIとして
分母と分子をXI/KIで約分し、分母のNIはIピクチ
ャーは1枚しかないので1となり、さらに、KI=1.
0として得たものである。また、Pピクチャーの目標符
号量TPは以下の式(9)のように示される。
【0017】
【数5】
【0018】これは、式(1)において、nをPとして
分母と分子をXP/KPで約分したものである。なお、分
母におけるNII/KIの項はすでにIピクチャーは符
号化し終わっているので、無視することとする。また、
Bピクチャーの目標符号量TBは以下の式(10)のよ
うに示される。
【0019】
【数6】
【0020】これは、式(1)において、nをBとして
分母と分子をXB/KBで約分したものである。なお、分
母におけるNII/KIの項はすでにIピクチャーは符
号化し終わっているので、無視することとする。
【0021】(b)符号量制御 上記のように各ピクチャーごとに割り当てられた目標符
号量Tに対して、仮想バッファdiを使用して、量子化
パラメータの参照値である量子化パラメータQを求め
る。この時、下記のように仮想バッファdiを考えて、
ピクチャー内でマクロブロックごとに発生する符号量を
制御する。
【0022】
【数7】
【0023】
【数8】
【0024】ここで、diは仮想バッファの残存量を示
し、d0はi=0の場合のdiを示し、Biは0〜iの間
のマクロブロックで発生した総発生符号量を示し、MB
Cntはピクチャー内のマクロブロックの総数を示
す。式(11−1)、式(11−2)の仮想バッファd
iはI,P,Bピクチャーそれぞれ個別に設けられている
ものとし、下記のような各ピクチャーごとの3つの仮想
バッファの残存量di I,di P,di Bによって、量子化パ
ラメータQを求め、ピクチャー内で発生する符号量を制
御する。
【0025】
【数9】
【0026】
【数10】
【0027】また、各ピクチャーにおける仮想バッファ
の残存量の初期値d0 I,d0 P,d0 Bは下記のようにして設
定される。 d0 I=2×量子化パラメータQの初期値×Bit ra
te/(31×Picture rate)・・・・・
・式(13−1) d0 P=KP×d0 I・・・・・・・式(13−2) d0 B=KB×d0 I・・・・・・・式(13−3) また、各マクロブロックごとの量子化パラメータQは各
マクロブロック番号iごとにQiが下記のように求めら
れる。
【0028】
【数11】
【0029】次に、従来における画像符号化システムに
おける目標符号量の設定方法及び符号量制御方法につい
て説明する。従来における画像符号化システムA´は、
図1に示すように、原画像格納装置10と、復号画像格
納装置12と、符号化装置14と、符号量制御装置20
とを有している。ここで、原画像格納装置10は、符号
化前の原画像を格納する。また、復号画像格納装置12
は、符号化後にその復号画像をローカル復号画像として
格納しておくためのもので、PピクチャーやBピクチャ
ーを符号化する場合には、この復号画像格納装置12に
格納されている画像が参照される。また、符号化装置1
4は、原画像の符号化処理を行う。
【0030】また、符号量制御装置20は、目標符号量
計算装置22、Iピクチャーの仮想バッファ24(以
下、「仮想バッファ24」とする)、Pピクチャーの仮
想バッファ26(以下、「仮想バッファ26」とす
る)、Bピクチャーの仮想バッファ28(以下、「仮想
バッファ28」とする)、符号量制御バッファ30を有
している。ここで、目標符号量計算装置22は、各ピク
チャーごとの目標符号量を算出する。また、仮想バッフ
ァ24、26、28は、目標符号量計算装置22におい
て算出された目標符号量により各マクロブロックの量子
化パラメータを算出する。また、符号量制御バッファ3
0は、符号化レートに応じてデータを出力する。
【0031】次に、上記構成の画像符号化システムA´
におけるBBIBBPBBPBBPBBPのピクチャー
構成によるGOPを符号化する時の動作説明を行う。ま
ず、符号化対象たるピクチャーがフレーム又はフィール
ドごとに原画像格納装置10から符号化装置14に送ら
れる。符号化装置14では、まず、Iピクチャーの符号
化処理が行われるが、その際、符号量制御装置20では
以下の処理が行われる。
【0032】すなわち、符号化装置14から符号化レー
トの値が目標符号量計算装置22に送られ、目標符号量
計算装置22では符号化レートの値に応じて上記の式
(5−1)〜式(5−3)より、Global Com
plexityの初期値XI、XP、XBが設定され、ま
た、符号化装置14からの情報により、NI=1、NP
4、NB=10が設定される。また、符号化装置14か
らIピクチャーを符号化するという情報を受け取ると、
目標符号量計算装置22においては上記式(7)により
Rの初期値が設定され、式(8)により初めにIピクチ
ャーの目標符号量TIが算出される。
【0033】そして、その目標符号量TIがIピクチャ
ーの仮想バッファ24に送られ、式(13−1)、式
(14)により、Iピクチャーにおける最初のマクロブ
ロックの量子化パラメータQi=0 が算出される。する
と、符号化装置14ではまず最初のIピクチャーのY信
号及びC信号の最初のマクロブロックをDCT変換後
に、上記量子化パラメータQi=0 に応じた量子化ステッ
プ幅で量子化する。つまり、DCT変換において得られ
たDCT係数を量子化ステップ幅で割る。そして、符号
化処理に伴う発生符号量は符号化装置14からIピクチ
ャーの仮想バッファ24に送られる。Iピクチャーの仮
想バッファ24では、次のマクロブロックの量子化パラ
メータQi=1が計算され、同様に、符号化装置14で
は、次のマクロブロックをDCT変換後に、上記量子化
パラメータQi=1 に応じた量子化ステップ幅で量子化す
る。以下同様にして、量子化パラメータQiの算出と符
号化をIピクチャーのマクロブロックの個数分だけ繰り
返す。
【0034】また、Iピクチャーの発生符号量が送られ
てくるIピクチャーの仮想バッファ24では、目標符号
量TIをマクロブロックの個数分で割った分量だけ、マ
クロブロック1個が符号化されるごとに掃き出されて、
符号量制御バッファ30に貯められると考える。そし
て、符号量制御バッファ30では符号化レートに応じて
データが送出されていく。そして、Iピクチャーの符号
化が終了した段階で式(4)によって、符号化装置14
でXIが更新され、それが目標符号量計算装置22に送
られる。また、Iピクチャーの発生符号量SIも符号化
装置14から目標符号量発生装置22に送られ、式
(6)により、RからSIが引かれる。また式(2)よ
り、NIが1枚引かれて、NI=0となる。
【0035】Iピクチャーの符号化後には、Bピクチャ
ーが符号化される。符号化装置14からBピクチャーを
符号化するという情報を受け取った目標符号量計算装置
22では今度は上記式(10)により、Bピクチャーの
目標符号量TBを算出し、符号化装置14、Bピクチャ
ーの仮想バッファ28、そして目標符号量計算装置22
により、上記Iピクチャーと同様の処理を行う。Pピク
チャーについても同様に符号化装置14、Pピクチャー
の仮想バッファ26、目標符号量計算装置22により、
やはり同様な処理を行う。このようにして、各ピクチャ
ーの目標符号量の設定と符号量制御が行われる。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記に示した
従来法の式(1)による目標符号量の設定では、ハード
ウェアでの実現を考えると式(1)が複雑な式であるた
めに複雑な回路が必要となってしまう。そこで、本発明
は、目標符号量の計算を容易とすることにより、符号化
処理が容易で複雑な回路構成が必要ない目標符号量計算
装置及び符号量制御装置を提供することを目的とするも
のである。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、画像
信号を符号化する際の符号量制御において目標符号量を
計算する目標符号量計算装置であって、あるピクチャー
に配分される目標符号量(Tn)の計算に際して、量子
化パラメータの値(Q)を変数とせず、画像信号の任意
の区間内の符号量の残存量(R)と、該区間におけるピ
クチャー数の残存数(NI,NP,NB)と、当該ピクチ
ャーと同種の直前のピクチャーにおける発生符号量(S
I,SP,SB)とを変数とする関数に従い計算を行うこ
とを特徴とする。この第1の構成の目標符号量計算装置
においては、目標符号量を、画像信号の任意の区間内の
符号量の残存量(R)と、該区間におけるピクチャー数
の残存数(NI,NP,NB)と、当該ピクチャーと同種
の直前のピクチャーにおける発生符号量(SI,SP,S
B)とを変数とする関数に従い計算する。目標符号量が
計算されると、この目標符号量に従い量子化パラメータ
が算出され、この量子化パラメータに応じた量子化ステ
ップ幅で量子化が行われることになる。よって、この第
1の構成の目標符号量計算装置によれば、量子化パラメ
ータの値(Q)の値に依存せず、画像信号の任意の区間
内の符号量の残存量(R)と、該区間におけるピクチャ
ー数の残存数(NI,NP,NB)と、当該ピクチャーと
同種の直前のピクチャーにおける発生符号量(SI
P,SB)とを変数とする関数に従い計算するので、計
算式が簡単になり、よって、符号化処理が容易で、複雑
な回路構成が必要ない。
【0038】また、第2には、上記第1の構成におい
て、目標符号量(Tn)の計算を、Rを画像信号の任意
の区間内の符号量の残存量、NI、NP、NBをそれぞれ
Iピクチャー、Pピクチャー、Bピクチャーの上記区間
における残存数、SI、SP、SBをそれぞれIピクチャ
ー、Pピクチャー、Bピクチャーにおいて同種の直前の
ピクチャーにおける発生符号量とし、以下の計算式によ
り行うことを特徴とする。
【0039】
【数12】
【0040】この第2の構成の目標符号量計算装置によ
れば、R、NI、NP、NB、SI、SP、SBを変数とする
関数により目標符号量が計算されるので、計算式が簡単
になり、よって、符号化処理が容易で、複雑な回路構成
が必要ない。また、第3には、上記第2の構成におい
て、あるピクチャーを符号化する際に、当該ピクチャー
と同種の直前のピクチャーにおける発生符号量(SI
P,SB)の初期値を、NII+NPP+NBB=1の
式を満たすCI、CP、CBのいずれかの値であって、ピ
クチャーの種類に応じて選択された値を少なくとも1つ
の変数とする関数によって計算することを特徴とする。
【0041】また、第4には、上記第1から第3のいず
れかの構成において、上記任意の区間がMPEGのGO
Pであることを特徴とする。また、第5には、符号量制
御装置であって、上記第1から第4のいずれかの構成の
目標符号量計算装置と、該目標符号量計算装置により計
算された目標符号量によって量子化パラメータを各マク
ロブロックに求める量子化パラメータ計算装置と、を有
することを特徴とする。この第5の構成の符号量制御装
置によっても、計算式が簡単になり、よって、符号化処
理が容易で、複雑な回路構成が必要ない。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施
例を図面を利用して説明する。本発明に基づく画像符号
化システムAは、ブロック図としては、従来における画
像符号化システムA´を示した図1と同様である。すな
わち、画像符号化システムAは、原画像格納装置10
と、復号画像格納装置12と、符号化装置14と、符号
量制御装置20とを有している。ここで、原画像格納装
置10は、符号化前の原画像を格納し、復号画像格納装
置12は、符号化後にその復号画像を格納し、Pピクチ
ャーやBピクチャーを符号化する場合には、この復号画
像格納装置12に格納されている画像が参照される。ま
た、符号化装置14は、原画像の符号化処理を行う。
【0043】また、符号量制御装置20は、上記従来の
場合と同様に、目標符号量計算装置22、Iピクチャー
の仮想バッファ24(以下、「仮想バッファ24」とす
る)、Pピクチャーの仮想バッファ26(以下、「仮想
バッファ26」とする)、Bピクチャーの仮想バッファ
28(以下、「仮想バッファ28」とする)、符号量制
御バッファ30を有している。ここで、仮想バッファ2
4、26、28は、請求項5の量子化パラメータ計算装
置に相当する。目標符号量計算装置22は、各ピクチャ
ーごとの目標符号量を算出する。ここで、目標符号量計
算装置22は、上記式(1)の代わりに以下の式(1
5)により目標符号量を算出する。
【0044】
【数13】
【0045】ここで、上記従来の場合と同様に、Rは、
GOP内における符号量の残存量を示す。また、S
nは、直前のピクチャーの発生符号量を示す。また、
I、NP 、NB は、GOP内における各ピクチャーの
ピクチャー数の残存数を示す。この式(15)は、基本
的には式(1)に対して直前の各ピクチャーの量子化パ
ラメータの平均値等を省いたものといえる。
【0046】また、上記の式(15)において、Sn
初期値は以下のように規定される。つまり、SIの初期
値は以下の式(16−1)により規定される。 SIの初期値=Bit rate×GOP内のピクチャー数×CI/Pictu re rate・・・・・式(16−1) また、SPの初期値は以下の式(16−2)により規定
される。 SPの初期値=Bit rate×GOP内のピクチャー数×CP/Pictu re rate・・・・・式(16−2) また、SBの初期値は以下の式(16−3)により規定
される。 SBの初期値=Bit rate×GOP内のピクチャー数×CB/Pictu re rate・・・・・式(16−3)
【0047】ここで、CI、CP、CB は、NII+NP
P+NBB=1の要件を満たす0以上、1以下の実定
数である。つまり、CI、CP、CBは、各種類のピクチ
ャーにおける1枚のピクチャーのGOPにおける符号量
の比率を示すことになる。
【0048】また、仮想バッファ24、26、28は、
目標符号量計算装置22において算出された目標符号量
により各マクロブロックの量子化パラメータを算出す
る。ここで、量子化パラメータの算出に際し、式(13
−2)のd0 Pおよび式(13−3)のd0 Bも下記の式
(17−1)、式(17−2)のように変更する。な
お、この時、従来法と同様にAP=1.0、AB=1.4
と設定することも可能である。 d0 P=AP ×d0 I(APは1以上の任意の実定数)・・・式(17−1) d0 B=AB ×d0 I(ABは1より大きい任意の実定数)・・式(17−2) なお、この時、従来の場合と同様にAP=1.0、AB
1.4と設定することも可能である。目標符号量により
各マクロブロックの量子化パラメータを算出する方法は
上記の点を除き従来の場合と同様である。また、符号量
制御バッファ30は、符号化レートに応じてデータを出
力する。
【0049】次に、上記構成の画像符号化システムAに
おけるBBIBBPBBPBBPBBPのピクチャー構
成によるGOPを符号化する時の動作説明を行う。基本
的には、上記従来の場合と比べて目標符号量の算出の仕
方が異なるのみで、後は同様である。つまり、符号化対
象たるピクチャーがフレーム又はフィールドごとに原画
像格納装置10から符号化装置14に送られる。符号化
装置14では、まず、Iピクチャーの符号化処理が行わ
れるが、符号化装置14からの情報により、NI=1、
P=4、NB=10が設定される。また、符号化装置1
4からIピクチャーを符号化するという情報を受け取る
と、目標符号量計算装置22においては上記式(7)に
よりRの初期値が設定され、また、式(16−1)〜
(16−3)よりSI、SP 、SB の初期値が設定され
る。初期値の設定に必要な値は、符号化装置14から送
られる。そして、式(15)により初めにIピクチャー
の目標符号量TIが算出される。
【0050】そして、その目標符号量TIがIピクチャ
ーの仮想バッファ4に送られ、式(17−1)、式(1
4)により、Iピクチャーにおける最初のマクロブロッ
クの量子化パラメータQi=0 が算出される。すると、符
号化装置14ではまず最初のIピクチャーのY信号及び
C信号の最初のマクロブロックをDCT変換後に、上記
量子化パラメータQi=0 に応じた量子化ステップ幅で量
子化する。そして、符号化処理に伴う発生符号量は符号
化装置14からIピクチャーの仮想バッファ24に送ら
れる。Iピクチャーの仮想バッファ24では、次のマク
ロブロックの量子化パラメータQi=1が計算され、同様
に、符号化装置14では、次のマクロブロックをDCT
変換後に、上記量子化パラメータQi=1 に応じた量子化
ステップ幅で量子化する。以下同様にして、量子化パラ
メータQiの算出と符号化をIピクチャーのマクロブロ
ックの個数分だけ繰り返す。
【0051】また、Iピクチャーの発生符号量が送られ
てくるIピクチャーの仮想バッファ24では、目標符号
量TIをマクロブロックの個数分で割った分量だけ、マ
クロブロック1個が符号化されるごとに掃き出されて、
符号量制御バッファ30に貯められると考える。そし
て、符号量制御バッファ30では符号化レートに応じて
データが送出されていく。そして、Iピクチャーの符号
化が終了した段階で、SIが符号化装置14から目標符
号量計算装置22に送られ、目標符号量計算装置22で
は式(6)によりRからSIが引かれる。また、式
(2)より、NIが1枚引かれて、NI=0となる。な
お、上記SIの値は次のGOPのIピクチャーの符号化
において、目標符号量TIの算出に利用されることにな
る。また、従来の場合のようなXIの更新はない。
【0052】Iピクチャーの符号化後には、Bピクチャ
ーが符号化される。符号化装置14からBピクチャーを
符号化するという情報を受け取った目標符号量計算装置
22では上記式(15)により、Bピクチャーの目標符
号量TBを算出する。この場合には、NI=0となってい
るので、TB =RSB /(NPP +NBB)の式によ
り目標符号量TBを算出することになる。また、RもSI
が引かれた値である。SB、SPはそれぞれの初期値が利
用される。そして、目標符号量TB がBピクチャーの仮
想バッファ28に送られ、式(17−3)、式(14)
により、Bピクチャーにおける最初のマクロブロックの
量子化パラメータQi=0 が算出される。
【0053】すると、符号化装置14では、上記Iピク
チャーと同様に、最初のマクロブロックについて上記量
子化パラメータQi=0 に応じた量子化ステップ幅で量子
化する。そして、符号化処理に伴う発生符号量は符号化
装置14からBピクチャーの仮想バッファ28に送られ
る。Bピクチャーの仮想バッファ24では、次のマクロ
ブロックの量子化パラメータQi=1が計算され、同様
に、符号化装置14では、次のマクロブロックを上記量
子化パラメータQi=1 に応じた量子化ステップ幅で量子
化する。以下同様にして、量子化パラメータQiの算出
と符号化をBピクチャーのマクロブロックの個数分だけ
繰り返す。
【0054】そして、上記Bピクチャーの符号化が終了
した段階で、SBが符号化装置14から目標符号量計算
装置22に送られ、目標符号量計算装置22では式
(6)によりRからSBが引かれる。また、式(2)よ
り、NBが1枚引かれる。Bピクチャーの符号化後に
は、再度Bピクチャーが符号化されるが、この場合も上
記と同様に、目標符号量TBの算出、量子化パラメータ
の算出を行い、量子化を行う。なお、上記と同様に、T
B=RSB/(NPP +NBB)の式により目標符号量
Bを算出することになる。ここで、RはSBがさらに引
かれた値である。SBは符号化装置14から送られた値
が使用される。SPはまだ直前の値がないので初期値が
利用される。以上のようにして、符号量制御を行い、符
号化処理を行う。
【0055】なお、式(16−1)〜式(16−3)に
関して、CI、CP、CB、AP、ABについては、例え
ば、以下のように設定する。 CI=0.23、CP=0.0875、CB=0.04
2、AP=1.0、AB= 1.4 これらの値は画像の種類に応じて変化させ、画像の種類
により最適な値とするのが望ましい。以上のように、本
実施例の目標符号量計算装置及び符号量制御装置によれ
ば、式(15)により目標符号量の計算を行うので、計
算式が簡単になり、よって、符号化処理が容易で複雑な
回路構成が必要ない。なお、上記の説明において、Rは
GOP内における符号量の残存量、NI、NP、NBはG
OP内における各ピクチャーの残存数として説明した
が、GOP内にける値ではなく、任意の区間の値として
もよい。
【0056】
【発明の効果】本発明に基づく目標符号量計算装置及び
符号量制御装置によれば、量子化パラメータの値(Q)
の値に依存せず、画像信号の任意の区間内の符号量の残
存量(R)と、該区間におけるピクチャー数の残存数
(NI,NP,NB)と、当該ピクチャーと同種の直前の
ピクチャーにおける発生符号量(SI,SP,SB)とを
変数とする関数に従い計算するので、計算式が簡単にな
り、よって、符号化処理が容易で、複雑な回路構成が必
要ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく画像符号化システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】MPEGにおけるGOPの構造を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
A 画像符号化システム 10 原画像格納装置 12 復号画像格納装置 14 符号化装置 20 符号量制御装置 22 目標符号量計算装置 24、26、28 仮想バッファ 30 符号量制御バッファ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を符号化する際の符号量制御に
    おいて目標符号量を計算する目標符号量計算装置であっ
    て、 あるピクチャーに配分される目標符号量(Tn)の計算
    に際して、量子化パラメータの値(Q)を変数とせず、
    画像信号の任意の区間内の符号量の残存量(R)と、該
    区間におけるピクチャー数の残存数(NI,NP,NB
    と、当該ピクチャーと同種の直前のピクチャーにおける
    発生符号量(SI,SP,SB)とを変数とする関数に従
    い計算を行うことを特徴とする目標符号量計算装置。
  2. 【請求項2】 目標符号量(Tn)の計算を、Rを画像
    信号の任意の区間内の符号量の残存量、NI、NP、NB
    をそれぞれIピクチャー、Pピクチャー、Bピクチャー
    の上記区間における残存数、SI、SP、SBをそれぞれ
    Iピクチャー、Pピクチャー、Bピクチャーにおいて同
    種の直前のピクチャーにおける発生符号量とし、以下の
    計算式により行うことを特徴とする請求項1に記載の目
    標符号量計算装置。 【数1】
  3. 【請求項3】 あるピクチャーを符号化する際に、当該
    ピクチャーと同種の直前のピクチャーにおける発生符号
    量(SI,SP,SB)の初期値を、NII+NPP+NB
    B=1の式を満たすCI、CP、CBのいずれかの値であ
    って、ピクチャーの種類に応じて選択された値を少なく
    とも1つの変数とする関数によって計算することを特徴
    とする請求項2に記載の目標符号量計算装置。
  4. 【請求項4】 上記任意の区間が、MPEGのGOPで
    あることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    の目標符号量計算装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の目標
    符号量計算装置と、該目標符号量計算装置により計算さ
    れた目標符号量によって量子化パラメータを各マクロブ
    ロックに求める量子化パラメータ計算装置と、を有する
    ことを特徴とする符号量制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6834082B2 (en) 1999-12-08 2004-12-21 Nec Corporation Image transmitting system for transmitting dynamic image data
US6879632B1 (en) 1998-12-24 2005-04-12 Nec Corporation Apparatus for and method of variable bit rate video coding
WO2005115008A1 (ja) * 2004-05-24 2005-12-01 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 動画像符号化装置

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