JPH10233633A - Rf電力増幅回路および移動体通信端末装置 - Google Patents
Rf電力増幅回路および移動体通信端末装置Info
- Publication number
- JPH10233633A JPH10233633A JP3590397A JP3590397A JPH10233633A JP H10233633 A JPH10233633 A JP H10233633A JP 3590397 A JP3590397 A JP 3590397A JP 3590397 A JP3590397 A JP 3590397A JP H10233633 A JPH10233633 A JP H10233633A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fet
- circuit
- voltage
- drain
- power amplifier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Amplifiers (AREA)
- Transmitters (AREA)
Abstract
無線信号を用いる移動体通信端末装置の小型軽量化と電
池での長時間動作化に有効であるとともに、生産適性を
著しく低下させる個別の調整を必要することなく、単一
電源の使用条件下でも安定かつ効率的なRF電力増幅を
可能にする。 【解決手段】 ソース接地およびデプレッション動作に
よりRF電力増幅回路を形成するFETとともに、この
FETに対して同種のFETであって、チャネル長が等
しく、かつチャネル幅が小さく形成されたダミーFET
と、正電源電圧から負電圧を発生して上記2つのFET
の各ゲート・ソース間に負バイアス電圧を分配する可変
電圧発生回路と、ダミーFETのドレイン電流が所定の
設定値となるように上記可変電圧発生回路を制御する負
帰還回路を設け、この負帰還回路の動作によってRF電
力増幅回路のバイアス設定を行わせる。
Description
電力増幅回路、さらにはGaAs・FET(電界効果ト
ランジスタ)を使用するRF電力増幅回路に適用して有
効な技術に関するものであって、たとえばCDMA(符
号分割多次元接続)技術を使ったデジタル方式の携帯電
話端末に利用して有効な技術に関するものである。
では、1GHz以上のマイクロ波領域の無線信号を送信
するために、従来のシリコン・バイポーラ・トランジス
タよりも動作速度の速いデプレッション型GaAs・F
ETを採用したRF増幅電力増幅回路が使用される。
を高めるために、従来の周波数分割多元接続方式や時分
割多元接続方式に代わって、スペクトル拡散を行う符号
分割多元接続方式いわゆるCDMA技術が注目されてい
る。
携帯性を高めるために、小型軽量であるとともに、電力
消費が少なくて電池寿命の長いことが要求される。これ
とともに、生産適性および動作の安定性を高めるため
に、無調整であることも要求される。
とくにCDMA方式のシステムでは、送信電力を必要最
小限に抑えることが、周波数利用効率を高める上で非常
に有効となる。つまり、端末局が基地局のすぐ近くにあ
るときは送信電力を小さくし、離れているときは大きく
することで、CDMA復調の妨げとなる雑音レベルを抑
えることができる。
できるようにすればよい。送信電力の制御は、RF電力
増幅回路の入力レベルを制御するとともに、たとえば
0.02mW〜200mWといった非常に広い出力範囲
にわたって良好な直線性を呈する線形のRF電力増幅回
路を使用すればよい。CDMA方式の移動体通信端末装
置では、最大出力時にも線形動作するようにバイアス設
定された線型動作のRF電力増幅回路が使用される。
とえば日経BP社刊行「日経エレクトロニクス 199
7年1月13日号(no.680)」65〜90ページ
(特集:携帯電話)などに、その概要が記載されてい
る。
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。
出力に関係なく一定となる。したがって、最大出力時に
線形動作するようにバイアス設定された線型RF電力増
幅回路は、送信電力がその最大出力を大きく下回ってい
る場合でも、つまり小電力出力時でも、常に、最大出力
時のバイアス電流を流し続ける。これは消費電力の上で
無駄である。そこで、送信電力が小さい場合はバイアス
電流も小さくすることが検討されている。
Tの特性は必ずしも一定ではなく、製造プロセスあるい
は実装等の諸条件によるバラツキがある。このため、バ
イアス電流の設定に際しては、製品ごとに精密なバイア
ス設定を行うか、あるいは送信電力に対して十分なバラ
ツキ余裕を持たせたバイアス設定を行う必要があった。
な調整が必要となるため、生産適性が著しく低下してし
まうという問題が生じる。後者の場合は、送信出力に対
して十分な余裕を持つべく、大きなバイアス電流を流す
ようにしなければならないため、消費電力を増大させて
電池寿命を短くしてしまうという問題が生じる。
術としては、たとえばIEEE Trans. Cir
cuit Theory,vol.CT−12,pp.
586−590,Dec.1965に記載されているよ
うに、シリコン・バイポーラ・トランジスタのコレクタ
電圧/電流特性を利用したバイアス回路が知られてい
る。しかし、そこで開示されているバイアス回路は、シ
リコン・バイポーラ・トランジスタ固有の特性(コレク
タ電圧/電流特性やベース・エミッタ間電圧など)を利
用したものであって、FETには適用できないことが本
発明者らによってあきらかにされた。
マイクロ波領域での無線信号を用いる移動体通信端末装
置の小型軽量化と電池での長時間動作化に有効であると
ともに、生産適性を著しく低下させる個別の調整を必要
することなく、単一電源の使用条件下でも安定かつ効率
的なRF電力増幅を可能にする、という技術を提供する
ことにある。
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
ン動作によりRF電力増幅回路を形成する第1のFET
とともに、この第1のFETに対して同種のFETであ
って、チャネル長が等しく、かつチャネル幅が小さく形
成された第2のFETと、正電源電圧から負電圧を発生
して第1のFETと第2のFETの各ゲートに負バイア
ス電圧を分配する可変電圧発生回路と、第2のFETの
ドレイン電流が所定の設定値となるように上記可変電圧
発生回路を制御する負帰還回路を設け、この負帰還回路
の動作によってRF電力増幅回路のバイアス設定を行わ
せる、というものである。
を構成するFETの特性に製造プロセスあるいは実装等
の諸条件によるバラツキがあったとしても、そのFET
に所定の増幅動作を高効率で行わせるのに必要なバイア
ス電圧を、無調整でもって自己整合的に再現性良く設定
することができる。
クロ波領域での無線信号を用いる移動体通信端末装置の
小型軽量化と電池での長時間動作化に有効であるととも
に、生産適性を著しく低下させる個別の調整を必要する
ことなく、単一電源の使用条件下でも安定かつ効率的な
RF電力増幅を可能にする、という目的が達成される。
は、ソース接地およびデプレッション動作によりRF電
力増幅回路を形成する第1のFET(J1,J2)と、
この第1のFET(J1,J2)に対して同種のFET
であって、チャネル長が等しく、かつチャネル幅が小さ
く形成された第2のFET(Jx)と、正電源電圧から
負電圧を発生して第1のFET(J1,J2)と第2の
FET(Jx)の各ゲートに負バイアス電圧(Vo)を
分配する可変電圧発生回路(17)と、第2のFET
(Jx)のドレイン電流(Ix)が所定の設定値となる
ように上記可変電圧発生回路(17)を制御する負帰還
回路(18)とを備えたものであり、これにより、携帯
電話端末などの移動体通信端末装置の小型軽量化と電池
での長時間動作化に有効であるとともに、生産適性を著
しく低下させる個別の調整を必要することなく、単一電
源の使用条件下でも安定かつ効率的なRF電力増幅を可
能にするという作用が得られる。
のものに加えて、第1のFET(J1,J2)は線型増
幅回路を形成することを特徴としたものであり、これに
より、たとえばCDMA方式の通信に適した電力増幅特
性を確保することができるという作用が得られる。
2に記載のものに加えて、第1のFET(J1,J2)
と第2のFET(Jx)を同一半導体チップ上に熱的な
結合状態で形成したものであり、これにより、第1のF
ET(J1,J2)と第2のFET(Jx)の互いの相
似関係が一層緊密となって、バイアス設定の精度がさら
に高められるという作用が得られる。
に記載のものに加えて、負帰還回路(18)によって制
御される第2のFET(Jx)のドレイン電流(Ix)
値を外部(60)からの信号に応じて設定する可変設定
回路を備えたものであり、これにより、RF電力増幅回
路のバイアス条件を外部(60)からきめ細かく設定す
ることができるという作用が得られる。
のいずれかに記載のものに加えて、発振回路(171)
と、この発振回路(171)の発振出力を伝達する可変
利得回路(172)と、この可変利得回路(172)を
介して出力される発振出力電流をダイオード(D1,D
2)で電流方向別にスイッチングしながら容量素子(C
1,C2)に流すことにより、その容量素子(C1)に
負電圧をチャージさせるチャージポンプ回路(173)
とにより、正電圧(Vdd)から負電圧(Vo)を発生
する可変電圧発生回路(17)を構成するとともに、上
記発振回路(171)と可変利得回路(172)を共に
正電源電圧(Vdd)で動作する回路で構成したことを
特徴とするものであり、これにより、負電圧の可変制御
を正電圧系の回路によって簡単かつ円滑に行わせること
ができるという作用が得られる。
のいずれかに記載のものに加えて、第1,第2のFET
(Jx)がそれぞれGaAs・FETであることを特徴
とするものであり、これにより、マイクロ波領域の無線
信号を高効率に出力するRF電力増幅回路を比較的簡単
に構成することができるという作用が得られる。
のいずれかに記載のものに加えて、負帰還回路(18)
として、第2のFET(Jx)のドレイン電流(Ix)
を電圧変換する手段と、この変換電圧を所定の設定電圧
と比較する比較回路(16)と、この比較回路(16)
の出力によって出力電圧(Vo)が可変制御されるよう
に構成された可変電圧発生回路(17)を備えたもので
あり、これにより、FET(J1,J2,Jx)のドレ
イン電流が所定の設定値となるようなゲートバイアス電
圧を精度良く得ることができるという作用が得られる。
のいずれかに記載のものに加えて、各FETのゲートバ
イアス電圧(Vo)供給路にそれぞれ抵抗を直列に介在
させるとともに、上記抵抗と可変電圧発生回路(17)
の間に容量素子を並列に挿入することにより、各FET
のゲート間を互いに交流的に遮断したものであり、これ
により、FET間の回り込み干渉を確実に防止できると
いう作用が得られる。
のいずれかに記載のものに加えて、第2のFET(J
x)のドレインと電源電位(Vdd)の間に接続してド
レイン負荷をなす抵抗(R3)と、外部(60)からの
信号により出力電圧(Vo)が設定される可変電圧源
(151)と、上記第2のFET(Jx)のドレイン電
圧(Vx)と上記可変電圧源(151)の出力電圧(V
r)を比較する比較回路(16)と、この比較回路(1
6)の出力によって出力電圧(Vo)が可変制御される
ように構成された可変電圧発生回路(17)とにより、
第2のFET(Jx)のドレイン電流(Ix)が所定の
設定値となるような負帰還回路(18)を形成したもの
であり、これにより、FET(J1,J2,Jx)のド
レイン電流が所定の設定値となるようなゲートバイアス
電圧を精度良く得ることができるという作用が得られ
る。
9のいずれかに記載のものに加えて、第2のFET(J
x)のドレインと電源電位(Vdd)の間に接続してド
レイン負荷をなす抵抗(R3)と、電源電圧(Vdd)
を抵抗分割する分圧回路と、上記第2のFET(Jx)
のドレイン電圧(Vx)と上記分圧回路の出力電圧(V
r)を比較する比較回路(16)と、この比較回路(1
6)の出力によって出力電圧(Vo)が可変制御される
ように構成された可変電圧発生回路(17)とにより、
第2のFET(Jx)のドレイン電流(Ix)を所定の
設定値に制御する負帰還回路(18)を形成するととも
に、上記分圧回路を電気的に可変設定可能な抵抗(R
6)を用いて形成したものであり、これにより、FET
(J1,J2,Jx)のドレイン電流が所定の設定値と
なるようなゲートバイアス電圧を精度良く得ることがで
きるという作用が得られる。
10のいずれかに記載のものに加えて、第2のFET
(Jx)のドレインに電流を供給するドレイン負荷抵抗
(R3)と、この抵抗(R3)から供給される電流(I
x)の一部を上記ドレインの外へ分流させる分流抵抗
(R9)と、上記第2のFET(Jx)のドレイン電圧
(Vx)が所定の設定電圧となるように負帰還制御され
る可変電圧発生回路(17)とを有するとともに、上記
分流抵抗(R9)を電気的に可変設定可能な抵抗を用い
て形成したものであり、これにより、FET(J1,J
2,Jx)のドレイン電流が所定の設定値となるような
ゲートバイアス電圧を精度良く得ることができるという
作用が得られる。
11のいずれかに記載のものに加えて、第1のFET
(J1,J2)のゲートバイアス電圧(Vo)供給路に
直列に介在する第1の抵抗(R1,R2)と、第2のF
ET(Jx)のゲートバイアス電圧(Vo)供給路に直
列に介在する第2の抵抗(Rx)を有するとともに、第
1の抵抗と第2の抵抗の抵抗値比が、第1のFET(J
1,J2)と第2のFET(Jx)のチャネル幅比の逆
数となるように設定したものであり、これにより、各F
ETにゲートリークがある場合に、そのゲートリークに
よる影響を相殺させることができるという作用が得られ
る。
12のいずれかに記載のものに加えて、第2のFET
(Jx)のチャネル幅を可変設定する切換手段を備えた
ことを特徴とするものであり、これにより、第1のFE
T(J1,J2)と第2のFET(Jx)のドレイン電
流比を任意に可変設定することができるという作用が得
られる。
13のいずれかに記載のものに加えて、多段RF電力増
幅回路(10)の終段とその前段に配置された複数のF
ET(J1,J2)の各ゲートバイアス電圧(Vo)を
それぞれ、第2のFET(Jx)のドレイン電流(I
x)が所定の設定値となるように負帰還制御される可変
電圧発生回路(17)から分配するようにしたものであ
り、これにより、多段増幅回路を構成する複数のFET
のドレインバイアス電流をそれぞれ無調整で自己整合的
に再現性良く設定することができるという作用が得られ
る。
よびデプレッション動作によりRF電力増幅回路(1
0)を形成する第1のFET(J1,J2)と、この第
1のFET(J1,J2)に対して同種のFETであっ
て、チャネル長が等しく、かつチャネル幅が小さく形成
された第2のFET(Jx)と、正電源電圧から負電圧
を発生して第1のFET(J1,J2)と第2のFET
(Jx)の各ゲートに負バイアス電圧(Vo)を分配す
る可変電圧発生回路(17)と、第2のFET(Jx)
のドレイン電流(Ix)が所定の設定値となるように上
記可変電圧発生回路(17)を制御する負帰還回路(1
8)とを有するとともに、送信出力に応じて上記設定値
を可変制御する制御手段(50,60)を備えたもので
あり、これにより、携帯電話端末などの移動体通信端末
装置の小型軽量化と電池での長時間動作化を達成できる
とともに、個別の調整を不要にしてその生産適性を向上
させることができるという作用が得られる。
記載のものに加えて、第1のFET(J1,J2)を線
型動作させるようにしたことを特徴とするものであり、
これにより、たとえばCDMA方式の通信に必要な送信
信号品質を確実に得ることができる作用が得られる。
たは16に記載のものに加えて、第1,第2のFET
(Jx)がデプレッション動作する接合型のFETであ
るとともに、可変電圧発生回路(17)は正電源電圧
(Vdd)から負電圧を発生する回路であることを特徴
とするものであり、これにより、端末装置を単一電源で
動作させることができるという作用が得られる。
ら17のいずれかに記載のものに加えて、第1,第2の
FET(Jx)はそれぞれGaAs・FETであること
を特徴とするものであり、これにより、マイクロ波領域
の無線信号を使用する移動体通信端末装置を比較的簡単
に構成することができるという作用が得られる。
ら18のいずれかに記載のものに加えて、無線受信信号
の電界強度レベルを検出する検出手段(50)と、検出
した受信電界強度レベルに基づいて、送信電力が必要最
小限となるような最適化設定を行う制御手段(60)
と、この制御手段(60)の設定に連動して、第1のF
ET(J1,J2)のドレインバイアス電流が線型増幅
動作の維持に最低必要な大きさとなるように第2のFE
T(Jx)のドレイン電流(Ix)を設定する制御手段
(60)とを備えたものであり、これにより、周波数の
有効利用と消費電力低減に有効な送信電力の最適化を的
確に行わせることができるという作用が得られる。
ら18のいずれかに記載のものに加えて、無線通信相手
局からフィードバックされてくる自局送信電波の電界強
度情報を取得する受信手段(50)と、受信した受信電
界強度情報に基づいて、送信電力が必要最小限となるよ
うな最適化設定を行う制御手段(60)と、この制御手
段(60)の設定に連動して、第1のFET(J1,J
2)のドレインバイアス電流が線型増幅動作の維持に最
低必要な大きさとなるように第2のFET(Jx)のド
レイン電流(Ix)を設定する制御手段(60)とを備
えたものであり、これにより、周波数の有効利用と消費
電力低減に有効な送信電力の最適化を的確に行わせるこ
とができるという作用が得られる。
ら20のいずれかに記載のものに加えて、CDMA方式
による無線通信端末を構成したことを特徴とするもので
あり、これにより、CDMA方式による無線通信端末の
構成の最適化およびその性能の向上が可能になるという
作用が得られる。
照しながら説明する。
は相当部分を示すものとする。
信端末装置の概略構成を示す。
方式による携帯電話端末として構成され、RF電力増幅
回路10、出力整合回路13、RF受信プリアンプ2
0、分波器(またはアンテナ切換器)31、無線送受信
アンテナ32、送信側周波数変換回路(アップバータ)
41、受信側周波数変換回路(ダウンバータ)42、周
波数変換用のローカル信号を発生する周波数合成回路4
3、送受信IF部および各種制御信号の送受信機能を含
むベースバンドユニット50、論理制御ユニット60、
操作部および表示部を含む操作パネル61、送話器と受
話器からなるヘッドセット62、および装置全体の動作
電源(Vdd)を賄う内蔵電池70などを有する。
される正電圧電源(Vdd)によって動作するように構
成されている。
11の多段構成であり、各増幅段11,12はそれぞ
れ、デプレッション動作する接合型のGaAs・FET
J1,J2を用いて構成されている。
それぞれ、ソース接地型の線型増幅回路を形成し、共通
のバイアス発生回路14から分配されるゲートバイアス
電圧(Vo)で線型増幅動作するようにバイアスされな
らがら、周波数変換回路41にて所定の送信周波数に変
換された無線信号Rinを一定利得で電力増幅する。
ス電圧供給路にはそれぞれ抵抗Rx,R1,R2が直列
に介在させられているとともに、各抵抗Rx,R1,R
2と可変電圧発生回路17の間に容量素子Cpが並列に
挿入さている。これにより、各FETJx,J1,J2
のゲート間が互いに交流(高周波)的に遮断(デカップ
リング)され、FETでの回り込み干渉が防止されるよ
うになっている。
J1,J2にゲートリークがあって、そのゲートリーク
による抵抗Rx,R1,R2での電圧降下が無視できな
いような場合もある。このような場合は、R1とRxの
抵抗値比がFETJ1とJxのチャネル幅比の逆数とな
るように設定し、同様に、R2とRxの抵抗値比がFE
TJ2とJxのチャネル幅比の逆数となるように設定す
ることにより、上記ゲートリークによる影響を相殺させ
ることができる。
変設定回路15、電圧比較回路16、可変電圧発生回路
17、容量素子C1、抵抗R3などにより構成されてい
る。
FETである。このダミーFETJxは、RF電力増幅
を行うFETJ1,J2に対して、同一半導体チップ上
に熱的な結合状態で形成された同種のFETであって、
チャネル長が等しく、かつチャネル幅が小さく形成され
ている。
と電源電位Vddの間に接続されてドレイン負荷をな
す。この抵抗R3の両端には、ダミーFETJxのドレ
イン電流Ixに応じた電圧Vx(=R3×Ix)が現れ
る。つまり、抵抗R3は、ダミーFETJxのドレイン
電流Ixを電圧変換する。
り出力電圧Vrが電気的に可変設定される可変電圧源1
51を用いて構成されている。この可変電圧源151の
出力電圧Vrは、論理制御ユニット60が送信電力に応
じて生成するデジタル制御信号によって可変設定され
る。
得を有する演算増幅器を用いて構成され、ダミーFET
Jxのドレイン電圧Vxと可変電圧源151の出力電圧
Vrを比較してその差分を増幅・出力する。この比較回
路15の出力は可変電圧発生回路17に制御信号として
与えられる。
dd)から負電圧(Vo)を発生する回路であって、比
較回路16の出力によって出力電圧Voが可変制御され
るように構成されている。容量素子C1はバイアス発生
回路17の出力電圧Voを平滑(直流化)する。
して上記ダミーFETJxのゲートにバイアス電圧とし
て与えられる。これにより、上記ドレイン電流Ixが上
記可変電圧源151によって与えられる設定値(Vr)
と等しくなるような直流負帰還制御が行われるようにな
っている。すなわち、FETJx、可変設定回路15、
電圧比較回路16、可変電圧発生回路17、容量素子C
1、抵抗R3は、ダミーFETJxのドレイン電流Ix
が所定の設定値(Vdd−R3×Ix=Vr)となるよ
うに上記バイアス電圧(Vo)を可変制御する負帰還回
路18を形成する。
は省略するが、CDMA方式の無線送信信号の発生およ
び受信・復調の機能に加えて、無線受信信号の電界強度
レベルを検出する検出手段、および/または無線通信相
手局からフィードバックされてくる自局送信電波の電界
強度情報を取得する受信手段を内蔵している。
示は省略するが、携帯電話端末として通常必要となるシ
ステム制御機能に加えて、上記検出手段が検出した受信
電界強度レベル、または上記受信手段が受信した受信電
界強度情報に基づいて、送信電力が必要最小限となるよ
うな最適化設定を行う制御手段と、この制御手段の設定
に連動して、FETJ1,J2のドレインバイアス電流
が線型増幅動作の維持に最低必要な大きさとなるように
FETJxのドレイン電流を設定する制御手段を備えて
いる。
信号の形でRF電力増幅回路10の可変設定回路15に
外部制御信号として与えられる。
された汎用制御手段いわゆるMPUあるいはCPUを用
いてソフトウェア的に構成することができる。
トバイアス電圧(Vo)は、そのFETJxに流れるド
レイン電流Ixが所定の大きさとなるように可変制御さ
れる。このダミーFETJxは、RF増幅段をなすFE
TJ1,J2に対して、同種のFETであって、チャネ
ル長が等しく、かつチャネル幅が小さく形成されてい
る。
るゲートバイアス電圧(Vo)を上記FETJ1,J2
のゲートバイアス電圧(Vo)として与えることによ
り、上記FETJ1,J2には、ダミーFETJxに流
れるドレイン電流Ixに対して常に一定の比例関係を持
つドレイン電流がバイアス電流として流れるようにな
る。これにより、FETJ1,J2のゲートバイアス電
圧(Vo)も、ダミーFETJxの場合と同様、そのF
ETJ1,J2に流れるドレインバイアス電流が所定の
大きさとなるように可変制御される。このドレインバイ
アス電流の制御値は上記可変設定回路15により設定さ
れる。
0では、増幅段11,12を構成するFETJ1,J2
にゲートバイアス電圧(Vo)を与えるに際し、目的と
するドレインバイアス電流を最初に設定することで、こ
の設定したドレインバイアス電流が流れるようなゲート
バイアス電圧が負帰還制御動作によって自己整合的に可
変設定される。そして、そのドレインバイアス電流の設
定は、上記可変設定回路15にて任意に行うことができ
る。
段11,12を構成するFETJ1,J2の特性に製造
プロセスあるいは実装等の諸条件によるバラツキがあっ
たとしても、そのFETJ1,J2に所定の増幅動作を
行わせるのに最適なバイアス電圧(Vo)を、無調整で
もって自己整合的に再現性良く設定することができる。
クロ波領域での無線信号を用いる移動体通信端末装置の
小型軽量化と電池での長時間動作化に有効であるととも
に、生産適性を著しく低下させる個別の調整を必要する
ことなく、単一電源の使用条件下でも安定かつ効率的な
RF電力増幅を行わせることができる。
いてCDMA方式の移動体通信端末装置を構成した場
合、送信電力を最適化のために大幅に可変設定しても、
それによって設定された送信電力に応じて常に最適化さ
れたバイアス条件を自動的に与えるようにすることがで
きる。
導体チップ上に熱的な結合状態で形成することにより、
J1,J2とJxの互いの相似関係が一層緊密となり、
これによりバイアス設定の精度をさらに高めることが可
能となる。
0の動作特性を示す。
J1(J2)のドレイン電流、VgはそのFETJ1
(J2)のゲートバイアス電圧を示す。
レインバイアス電流Ioを設定した場合を示す。この場
合、ドレインバイアス電流Ioは、ドレイン電流の線形
変化領域のほぼ中心に設定される。ゲートバイアス電圧
(Vo)は、上述したバイアス発生回路14にて行われ
る負帰還動作により、所定のドレインバイアス電流Io
が流れるように可変制御される。FETJ1(J2)
は、そのドレインバイアス電流Ioが流れる中で入力信
号を線型増幅する。
小さく設定した場合を示す。この場合、ドレインバイア
ス電流Ioは、ドレイン電流の線形変化領域の中心をか
なり下回ったところに設定される。これにより、線型増
幅が行われるドレイン電流の振幅範囲は狭くなるが、低
出力動作時においては、ドレインバイアス電流Ioが小
さいことによる消費電力の削減が可能となる。この場合
も、ゲートバイアス電圧(Vo)は、上述したバイアス
発生回路14にて行われる負帰還動作により、小さく設
定されたドレインバイアス電流Ioが流れるように可変
制御される。
イアス電流Ioを設定することで、その設定したドレイ
ンバイアス電流Ioが流れるようなゲートバイアス電圧
(Vo)が自動的に設定されることである。つまり、通
常はゲートバイアスの結果として現れるドレインバイア
ス電流Ioを、ここではそのゲートバイアスを意識する
ことなく、いきなり設定することができる。これによ
り、線型増幅動作を行わせるのに必要最小限のドレイン
バイアス電流Ioをきめ細かく設定して、必要以上のバ
イアス電流を流し続ける無駄を回避することが可能とな
る。
に着目したRF電力増幅回路10の詳細回路図を示す。
発振回路171、可変利得回路(VCA)172、チャ
ージポンプ回路173により構成される。チャージポン
プ回路173は、受動素子である容量素子C1,C2と
ダイオードD1,D2により構成される。発振回路17
1の発振出力は可変利得回路172を介してチャージポ
ンプ回路173に与えられる。
171から可変利得回路172を介して出力されるパル
ス電流を、ダイオードD1,D2で電流方向別にスイッ
チングしてC1,C2に流すことにより、容量素子C1
に負電圧をチャージさせる。このC1にチャージされた
負電圧がゲートバイアス電圧(Vo)として出力され、
FETJx,J1,J2の各ゲートに分配される。
きさは、可変利得回路172の伝達利得によって変化す
る。可変利得回路172の伝達利得は、ダミーFETJ
1のドレイン電流Ixを所定の設定値(Vr)と比較す
る比較回路16の出力によって可変制御される。これに
より、上記ゲートバイアス電圧(Vo)は、FETJ
x,J1,J2にそれぞれ所定のドレイン電流が流れる
ような大きさに負帰還制御される。可変利得回路172
は、たとえばMOSトランジスタによる可変抵抗減衰回
路を使うことができる。
てC1の放電回路を形成することにより、上記ゲートバ
イアス電圧(Vo)の立ち下がり応答を速くする。
と可変利得回路172は共に正電源電圧(Vdd)で動
作する回路で構成されている。これにより、負電圧の可
変制御を正電圧系のシステムおよび回路によって簡単か
つ円滑に行わせることができる。
設定回路15によって設定されるドレイン電流が流れる
ように負帰還制御される。したがって、受信信号の電界
強度あるいは無線通信相手局からフィードバックされて
くる自局送信電波の電界強度情報に応じて送信電力の最
適化制御を行うに際し、その制御に連動して上記可変設
定回路15の設定値も最適化制御すれば、どのような送
信電力でも常に、最小限の消費電力でもって線型動作に
よる電力増幅を行わせることができる。
1,J2のレイアウトパターンを模式的に示す。
ターン、Lはそのチャネル長、Wはそのチャネル幅をそ
れぞれ示す。同図に示すように、バイアス発生回路14
のダミーFETJxは、RF電力増幅段11,12のF
ETJ1,J2に対して、同一半導体チップ上に熱的な
結合状態で形成されるとともに、チャネル長Lが等し
く、かつチャネル幅が小さく形成されている。
一半導体チップ上に熱的な結合状態で形成することによ
り、J1,J2とJxの互いの相似関係が一層緊密とな
り、これによりバイアス設定の精度をさらに高めること
ができる。
変電圧源151の構成例を示す。
R5と可変抵抗回路R6による分圧回路によって構成さ
れている。可変抵抗回路R6は、複数の抵抗素子r1〜
r4をそれぞれスイッチ回路S1〜S4を介して選択的
に並列接続させるようにしたもので、各スイッチS1〜
S4はそれぞれ、外部(論理制御ユニット60)から与
えられるデジタル制御信号によって個別にオン/オフ設
定されるようになっている。これにより、複数の抵抗素
子r1〜r4の任意の組合わせによる合成抵抗を電気的
に可変設定することができる。
例を示す。
ーFETJxのドレインに電流を供給するドレイン負荷
抵抗R3と、この抵抗R3から供給される電流Ixの一
部を上記ドレインの外へ分流させる分流抵抗R9を有す
るとともに、この分流抵抗R9を電気的に可変設定可能
な抵抗を用いて形成してある。
は、比較回路16にて所定の設定電圧Vrと比較され、
この比較出力で可変電圧制御回路14を制御する。これ
により、上記ダミーFETJxのドレイン電圧Vxが所
定の設定電圧Vrとなるような負帰還制御が行われる。
は、電源電圧(Vdd)を抵抗R7,R8で分割して得
られる一定電圧が使用される。Jxのドレイン電流Vx
は分流抵抗R9を流れる電流Ix2の大きさによって設
定される。
4をそれぞれスイッチ回路S1〜S4を介して選択的に
並列接続させる可変抵抗回路で構成されている。この可
変抵抗回路の各スイッチS1〜S4を外部(論理制御ユ
ニット60)から与えられるデジタル制御信号によって
個別にオン/オフ設定することにより、ダミーFETJ
xのドレイン電流Ix1を可変設定することができる。
このようにしてダミーFETJxに所定のドレイン電流
Ix1を流すように負帰還制御されるバイアス電圧(V
o)により、増幅段11,12のFETJ1,J2を所
定のドレインバイアス電流下で精度良く線型動作させる
ことができる。
施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
変設定する手段は、ダミーFETJxのチャネル幅を可
変設定する切換手段を備えることによっても実現でき
る。すなわち、Jxのチャネル幅を切換可変すること
で、JxとJ1のドレイン電流比、およびJxとJ2間
のドレイン電流比を任意に可変設定することができるよ
うになる。
ダミーFETはその直流動作点に影響が発生しない範囲
で小信号増幅回路としても兼用させることができる。
てなされた発明をその背景となった利用分野である携帯
電話端末に適用した場合について説明したが、それに限
定されるものではなく、たとえば太陽電池などで電源バ
ックアップされるPHS基地局、あるいは無線ビーコン
発信装置などにも適用できる。
表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
ロ波領域での無線信号を用いる移動体通信端末装置の小
型軽量化と電池での長時間動作化に有効であるととも
に、生産適性を著しく低下させる個別の調整を必要する
ことなく、単一電源の使用条件下でも安定かつ効率的な
RF電力増幅が可能になる、という効果が得られる。
の概要を示す回路図
動作特性を示す図
示す図
を模式的に示す図
図
Claims (21)
- 【請求項1】 ソース接地およびデプレッション動作に
よりRF電力増幅回路を形成する第1のFETと、この
第1のFETに対して同種のFETであって、チャネル
長が等しく、かつチャネル幅が小さく形成された第2の
FETと、正電源電圧から負電圧を発生して第1のFE
Tと第2のFETの各ゲートに負バイアス電圧を分配す
る可変電圧発生回路と、第2のFETのドレイン電流が
所定の設定値となるように上記可変電圧発生回路を制御
する負帰還回路とを備えたことを特徴とするRF電力増
幅回路。 - 【請求項2】 第1のFETは線型増幅回路を形成する
ことを特徴とする請求項1に記載のRF電力増幅回路。 - 【請求項3】 第1のFETと第2のFETを同一半導
体チップ上に熱的な結合状態で形成したことを特徴とす
る請求項1から4のいずれかに記載のRF電力増幅回
路。 - 【請求項4】 負帰還回路によって制御される第2のF
ETのドレイン電流値を外部からの信号に応じて設定す
る可変設定回路を備えたことを特徴とする請求項1から
3のいずれかに記載のRF電力増幅回路。 - 【請求項5】 発振回路と、この発振回路の発振出力を
伝達する可変利得回路と、この可変利得回路を介して出
力される発振出力電流をダイオードで電流方向別にスイ
ッチングしながら容量素子に流すことにより、その容量
素子に負電圧をチャージさせるチャージポンプ回路とに
より、正電圧から負電圧を発生する可変電圧発生回路を
構成するとともに、上記発振回路と可変利得回路を共に
正電源電圧で動作する回路で構成したことを特徴とする
請求項1にから4のいずれかに記載のRF電力増幅回
路。 - 【請求項6】 第1,第2のFETがそれぞれGaAs
・FETであることを特徴とする請求項1から5のいず
れかに記載のRF電力増幅回路。 - 【請求項7】 負帰還回路として、第2のFETのドレ
イン電流を電圧変換する手段と、この変換電圧を所定の
設定電圧と比較する比較回路と、この比較回路の出力に
よって出力電圧が可変制御されるように構成された可変
電圧発生回路を備えたことを特徴とする請求項1から6
のいずれかに記載のRF電力増幅回路。 - 【請求項8】 各FETのゲートバイアス電圧供給路に
それぞれ抵抗を直列に介在させるとともに、上記抵抗と
可変電圧発生回路の間に容量素子を並列に挿入すること
により、各FETのゲート間を互いに交流的に遮断した
ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のR
F電力増幅回路。 - 【請求項9】 第2のFETのドレインと電源電位の間
に接続してドレイン負荷をなす抵抗と、外部からの信号
により出力電圧が設定される可変電圧源と、上記第2の
FETのドレイン電圧と上記可変電圧源の出力電圧を比
較する比較回路と、この比較回路の出力によって出力電
圧が可変制御されるように構成された可変電圧発生回路
とにより、第2のFETのドレイン電流が所定の設定値
となるような負帰還回路を形成したことを特徴とする請
求項1から8のいずれかに記載のRF電力増幅回路。 - 【請求項10】 第2のFETのドレインと電源電位の
間に接続してドレイン負荷をなす抵抗と、電源電圧を抵
抗分割する分圧回路と、上記第2のFETのドレイン電
圧と上記分圧回路の出力電圧を比較する比較回路と、こ
の比較回路の出力によって出力電圧が可変制御されるよ
うに構成された可変電圧発生回路とにより、第2のFE
Tのドレイン電流を所定の設定値に制御する負帰還回路
を形成するとともに、上記分圧回路を電気的に可変設定
可能な抵抗を用いて形成したことを特徴とする請求項1
から9のいずれかに記載のRF電力増幅回路。 - 【請求項11】 第2のFETのドレインに電流を供給
するドレイン負荷抵抗と、この抵抗から供給される電流
の一部を上記ドレインの外へ分流させる分流抵抗と、上
記第2のFETのドレイン電圧が所定の設定電圧となる
ように負帰還制御される可変電圧発生回路とを有すると
ともに、上記分流抵抗を電気的に可変設定可能な抵抗を
用いて形成したことを特徴とする請求項1から10のい
ずれかに記載のRF電力増幅回路。 - 【請求項12】 第1のFETのゲートバイアス電圧供
給路に直列に介在する第1の抵抗と、第2のFETのゲ
ートバイアス電圧供給路に直列に介在する第2の抵抗を
有するとともに、第1の抵抗と第2の抵抗の抵抗値比
が、第1のFETと第2のFETのチャネル幅比の逆数
となるように設定したことを特徴とする請求項1から1
1のいずれかに記載のRF電力増回路。 - 【請求項13】 第2のFETのチャネル幅を可変設定
する切換手段を備えたことを特徴とする請求項1から1
2のいずれかに記載のRF電力増幅回路。 - 【請求項14】 多段RF電力増幅回路の終段とその前
段に配置された複数のFETの各ゲートバイアス電圧を
それぞれ、第2のFETのドレイン電流が所定の設定値
となるように負帰還制御される可変電圧発生回路から分
配するようにしたことを特徴とする請求項1から13の
いずれかに記載のRF電力増幅回路。 - 【請求項15】 ソース接地およびデプレッション動作
によりRF電力増幅回路を形成する第1のFETと、こ
の第1のFETに対して同種のFETであって、チャネ
ル長が等しく、かつチャネル幅が小さく形成された第2
のFETと、正電源電圧から負電圧を発生して第1のF
ETと第2のFETの各ゲートに負バイアス電圧を分配
する可変電圧発生回路と、第2のFETのドレイン電流
が所定の設定値となるように上記可変電圧発生回路を制
御する負帰還回路とを有するとともに、送信出力に応じ
て上記設定値を可変制御する制御手段を備えたことを特
徴とする移動体通信端末装置。 - 【請求項16】 第1のFETを線型動作させるように
したことを特徴とする請求項15に記載の移動体通信端
末装置。 - 【請求項17】 第1,第2のFETがデプレッション
動作する接合型のFETであるとともに、可変電圧発生
回路は正電源電圧から負電圧を発生する回路であること
を特徴とする請求項15または16に記載の移動体通信
端末装置。 - 【請求項18】 第1,第2のFETはそれぞれGaA
s・FETであることを特徴とする請求項15から17
のいずれかに記載の移動体通信端末装置。 - 【請求項19】 無線受信信号の電界強度レベルを検出
する検出手段と、検出した受信電界強度レベルに基づい
て、送信電力が必要最小限となるような最適化設定を行
う制御手段と、この制御手段の設定に連動して、第1の
FETのドレインバイアス電流が線型増幅動作の維持に
最低必要な大きさとなるように第2のFETのドレイン
電流を設定する制御手段とを備えたことを特徴とする請
求項15から18のいずれかに記載の移動体通信端末装
置。 - 【請求項20】 無線通信相手局からフィードバックさ
れてくる自局送信電波の電界強度情報を取得する受信手
段と、受信した受信電界強度情報に基づいて、送信電力
が必要最小限となるような最適化設定を行う制御手段
と、この制御手段の設定に連動して、第1のFETのド
レインバイアス電流が線型増幅動作の維持に最低必要な
大きさとなるように第2のFETのドレイン電流を設定
する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項15か
ら18のいずれかに記載の移動体通信端末装置。 - 【請求項21】 CDMA方式による無線通信端末を構
成したことを特徴とする請求項15から20のいずれか
に記載の移動体通信端末装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03590397A JP3517766B2 (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | Rf電力増幅回路および移動体通信端末装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03590397A JP3517766B2 (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | Rf電力増幅回路および移動体通信端末装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10233633A true JPH10233633A (ja) | 1998-09-02 |
JP3517766B2 JP3517766B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=12454997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03590397A Expired - Fee Related JP3517766B2 (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | Rf電力増幅回路および移動体通信端末装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3517766B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001094349A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-04-06 | Samsung Electronics Co Ltd | 携帯電話端末用電力増幅器 |
JP2006510290A (ja) * | 2002-12-16 | 2006-03-23 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 線形電力増幅器において零入力電流の動的制御を可能にする自己適応型バイアス回路 |
US7386287B2 (en) | 2001-07-03 | 2008-06-10 | Siemens Aktiengesellschaft | Method for controlling the gain of radio-frequency signal |
JP2010050982A (ja) * | 2001-04-18 | 2010-03-04 | Qualcomm Inc | 歪みを低減するためのバイアス方法と回路 |
JP2010252311A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-11-04 | Toshiba Corp | 電流供給回路 |
JP2013131891A (ja) * | 2011-12-21 | 2013-07-04 | Murata Mfg Co Ltd | 半導体装置 |
-
1997
- 1997-02-20 JP JP03590397A patent/JP3517766B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001094349A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-04-06 | Samsung Electronics Co Ltd | 携帯電話端末用電力増幅器 |
JP2010050982A (ja) * | 2001-04-18 | 2010-03-04 | Qualcomm Inc | 歪みを低減するためのバイアス方法と回路 |
US7386287B2 (en) | 2001-07-03 | 2008-06-10 | Siemens Aktiengesellschaft | Method for controlling the gain of radio-frequency signal |
JP2006510290A (ja) * | 2002-12-16 | 2006-03-23 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 線形電力増幅器において零入力電流の動的制御を可能にする自己適応型バイアス回路 |
JP2010252311A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-11-04 | Toshiba Corp | 電流供給回路 |
JP2013131891A (ja) * | 2011-12-21 | 2013-07-04 | Murata Mfg Co Ltd | 半導体装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3517766B2 (ja) | 2004-04-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11855586B2 (en) | Power amplifier module | |
US6069525A (en) | Dual-mode amplifier with high efficiency and high linearity | |
US6137355A (en) | Dual-mode amplifier with high efficiency and high linearity | |
US7248111B1 (en) | Multi-mode digital bias control for enhancing power amplifier efficiency | |
EP0673112B1 (en) | Power amplifier and power amplification method | |
US8040186B2 (en) | Radio frequency amplifier circuit and mobile communication terminal using the same | |
US7944306B2 (en) | Dual bias control circuit | |
US6121841A (en) | Transistor power amplifier for portable terminals for mobile communications | |
US7030691B2 (en) | Power amplifier | |
US6897732B2 (en) | Amplifier | |
US7489202B1 (en) | RF amplifier with stacked transistors, transmitting device, and method therefor | |
US6873207B2 (en) | Power amplification circuit and communication device using the same | |
JP3517766B2 (ja) | Rf電力増幅回路および移動体通信端末装置 | |
WO1999029037A1 (fr) | Circuit d'amplification de puissance haute frequence, et appareil de communication mobile utilisant ledit circuit | |
JP3517765B2 (ja) | Rf電力増幅回路および移動体通信端末装置 | |
JP2005020383A (ja) | 高周波電力増幅回路および無線通信システム | |
US5973543A (en) | Bias circuit for bipolar transistor | |
CN113612458A (zh) | 一种可控制偏置电路及功率放大器 | |
JP2672731B2 (ja) | 電力増幅回路 | |
US20010013811A1 (en) | Grounded emitter amplifier and a radio communication device using the same | |
KR100654644B1 (ko) | 최적화된 전력 효율을 갖는 전력 증폭기 | |
US20030054780A1 (en) | High frequency power amplifying circuit, and mobile communication apparatus using it | |
JP2002271146A (ja) | 高周波電力増幅器、高周波電力出力方法 | |
JPH043625A (ja) | 電力制御回路 | |
KR100259442B1 (ko) | 무선전화송신기용의 전력 증폭기 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20040113 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040115 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080206 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 5 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100206 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |