JPH10233154A - 自動復帰型ブレーカ - Google Patents

自動復帰型ブレーカ

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JPH10233154A
JPH10233154A JP3407197A JP3407197A JPH10233154A JP H10233154 A JPH10233154 A JP H10233154A JP 3407197 A JP3407197 A JP 3407197A JP 3407197 A JP3407197 A JP 3407197A JP H10233154 A JPH10233154 A JP H10233154A
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circuit breaker
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Teruo Hamaoka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮断したブレーカは、一度自動復帰動作をし
てみて、電源系統に異常ある場合には永久遮断とする。
永久遮断は、遠方制御で解除し、電源系統が正常に戻っ
ている時は、自動復帰動作させる。 【解決手段】 ブレーカ11から遮断中の検出信号を受
けてタイマ回路14が起動する。所定時間経過後ブレー
カレバー駆動回路13のソレノイド13aに瞬時電流が
流れ、可動鉄心13bを駆動してブレーカ11を自動復
帰させる。タイマ回路14からの信号でカウンタ回路1
6が所定時間カウントし、この時間内に遮断した場合
は、電源系統の異常と判断して、タイマ回路14をロッ
クし永久遮断とする。永久遮断中に永久遮断回路15の
リセット入力端子15fに遠方制御で接地信号を受けた
場合は、タイマ回路14のロックが解かれ、永久遮断を
解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動復帰型ブレー
カ、より詳細には、無線中継局、市町村防災無線システ
ムの屋外受信局等、無人局に設置される通信機器へ供給
する交流電源系統内の自動復帰型サーキットブレーカに
関するものであるが、その他、老人或いは身体不自由等
によりサーキットブレーカが遮断しても手動で復帰させ
ることのできない家庭等においても有効に利用可能な自
動復帰型のブレーカに関する。
【0002】
【従来の技術】交流(AC)電源系統内に、例えば、誘
導雷等の衝撃波による過度的異常電圧が発生した場合、
ブレーカは自動的に遮断されるが、従来の大方のブレー
カは、自動復帰の機能をもっていない。勿論、自動復帰
させるものもあるが、自動復帰させるためには、外部か
ら機械的にブレーカのレバーを押し上げ(または引き上
げ)なければならない。
【0003】従来技術によるブレーカの自動復帰には、
モータを使用する方法と、ソレノイドを使用する方法が
ある。モータを使用する方法は、モータを動力源とし、
歯車で回転速度を調整し、モータに連動したコマの回転
によりアームをゆっくり上昇可動させ、ブレーカのレバ
ーを押し上げで復帰させるものである。ソレノイドを使
用する方法は、電子回路で制御を行い、パワートランジ
スタまたはパワーリレーを介してソレノイドに瞬時電流
を流し、ソレノイドの可動鉄心を駆動し、該可動鉄心に
てブレーカのレバーを押し上げて復帰させるものであ
る。
【0004】図7は、従来の自動復帰型ブレーカの一例
(ソレノイドを使用した例)を説明するための要部構成
図で、図中、1は負荷回路、2は自動復帰型ブレーカ、
3はサーキットブレーカ、4はアレスタ、5は直流電源
回路、7は該直流電源回路の直流出力を電源とする制御
回路で、周知のように、サーキットブレーカ3が落雷等
によって遮断されると、遮断検出器3aが作動して制御
回路7のソレノイド7aが作動し、可動鉄心7bを作動
して、サーキットブレーカ3のレバー3bを押し上げ、
サーキットブレーカ3を自動復帰させる。
【0005】図8は、モータを利用した従来の自動復帰
型ブレーカの概略を説明するための要部構成図で、図
中、3はサーキットブレーカ、3bは該ブレーカ3のレ
バー、6aは図示しないモータの回転軸、6bは該回転
軸6aによって回転されるコマ、6cはアーム、6dは
該アーム6cの回動軸で、ブレーカレバー3bは、常時
は、点線にて示すA位置にあり、コマ6b、アーム6c
はそれぞれ実線にて示すA位置にある。ここで、何らか
の原因で、ブレーカ3が遮断されると、ブレーカレバー
3bは実線にて示すB位置になる。ブレーカ3が遮断さ
れると、図7に示した遮断検出器3aが働いて、図7に
示した制御回路7が作動し、図示しないモータが回転を
始め、モータ回転軸6aによりコマ6bを矢印方向に回
動し、従って、アーム6cを矢印方向に回転し、その先
端部で、レバー3bを押し上げながら、コマ6b、アー
ム6cを破線にて示すB位置にする。アーム6cがB位
置に達した時に、ブレーカレバー3bは実線にて示すA
位置に戻り、ブレーカ3が復帰される。その後もモータ
は回転を続け、コマ6b及びアーム6cを実線にて示す
A位置にし、待機状態となる。
【0006】モータを使用した従来の自動復帰型ブレー
カは、上述のように、コマの回転でアームを上昇可動
し、ブレーカのレバーを押し上げる方式であるため、確
実で安定な自動復帰動作ができる。しかし、ブレーカの
復帰動作完了後、何らかの原因でモータが停止した場合
は、ブレーカの復帰はできてもアームの影響で再遮断動
作ができない。また、ブレーカの復帰後、コマは、さら
に回転を続けてスタート位置まで戻るが、その途中にお
いてブレーカが再度遮断した場合、自動復帰動作を試み
る手段がないため、この時点で無条件に永久遮断とな
る。さらに、遠方制御で永久遮断の解除ができないた
め、自動復帰可能なものまで人が出向いて手動で復帰さ
せなければならず、必要以上の人手がかかる。
【0007】図9は、ソレノイドを利用した従来の自動
復帰型ブレーカの概略を説明するための要部概略構成図
で、図中、3はブレーカ、3bはブレーカレバー、7a
はソレノイド、7bは可動鉄心、7cはアーム、7dは
該アーム7cの回転軸で、ブレーカ3の遮断時、前述の
ように、制御回路7が作動し、ソレノイド7aが付勢さ
れて可動鉄心7bを上方に引き上げる。この可動鉄心7
bの上方移動により、アーム7cの先端がブレーカレバ
ー3bを押し上げ、ブレーカ3を自動復帰させる。復帰
後、ソレノイド7aは消勢され、可動鉄心7b及びアー
ム7cは初期実線位置Aに戻り、待機状態となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ソレノイドを使用した
従来の自動復帰型ブレーカは、遠方制御での永久遮断解
除機能がない点は、上記モータ方式と同じであるが、そ
の他の点では前記モータ方式の問題点を解決している。
しかし、このソレノイド方式は、誘導雷等の過度的異常
電圧により遮断したものについてのみ自動復帰動作をす
るものであるが、時々自動復帰動作にミスが生じ、復帰
できないことがある。これを解決するため、何回かの自
動復帰動作を試みているが、予め決めた時間と遮断回数
内に復帰できなかった場合は、自動復帰動作機能を停止
し、永久遮断になる。過負荷による遮断は、平常時負荷
電流の常時監視を行い、予め定めた条件による過負荷が
生じた場合に永久遮断とし、自動復帰動作を停止してい
る。而して、過負荷が一時的なもので時間経過と共に正
常に戻るようなケースでは、自動復帰させてもよいが、
このような場合にも永久遮断になっている。その上、遠
方制御による永久遮断解除ができないため、自動復帰可
能なものまで人が出向いて手動で復帰させなければなら
ず、前記モータ方式同様、必要以上の人手がかかる。ま
た、電子回路の部品不良等の故障で、ソレノイドに連続
電流が流れるような異常事態が起きた場合は、ブレーカ
のレバーを連続して押し上げた状態になるため、本来の
ブレーカ遮断動作ができなくなる。その他、機械的増幅
(図9において、L/e)で可動鉄心のストロークを長
くしているため、その分吸引力の大きいソレノイドが必
要となり外形寸法を大きくし機構的にも複雑である。
【0009】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、小型軽量化と、ブレーカのもつ動作特性を
そのまま利用し、ミスのない確実な自動復帰動作を行
い、故障等で起きるブレーカ遮断動作への悪影響を除去
し、また、自動復帰可能な遮断は、極力、永久遮断にし
ない、また、一旦、永久遮断になっても、遠方制御で解
除できる、自動復帰型ブレーカを提供することを目的と
してなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、サー
キットブレーカと、該サーキットブレーカを駆動するソ
レノイドとを有し、サーキットブレーカ遮断時、該サー
キットブレーカの遮断を検知して前記ソレノイドを駆動
して前記サーキットブレーカを自動復帰させる自動復帰
型ブレーカにおいて、前記サーキットブレーカのレバー
と前記ソレノイドの可動鉄心が直結され、かつ、前記可
動鉄心は、前記ソレノイドが駆動された時に前記ブレー
カのレバーを上から引き上げ、平常状態において、該引
き上げた状態に前記レバーによって保持されているよう
にしたものである。
【0011】請求項2の発明は、可動鉄心を有し、該可
動鉄心が交流電源用サーキットブレーカのレバーを上か
ら引き上げるよう該レバーと直結されているソレノイド
と、該ソレノイドを駆動する直流電源と、該直流電源用
のブレーカと、前記ソレノイドに流す直流電流を制御す
る制御回路を有し、該制御回路は、前記交流電源用サー
キットブレーカの遮断時、前記ソレノイドを間欠駆動し
て該交流電源用サーキットブレーカの自動復帰を試み、
自動復帰時、前記交流電源用サーキットブレーカが直ち
に遮断した時は、永久遮断とすることを特徴とするもの
である。
【0012】請求項3の発明は、ソレノイドに間欠的に
直流電流を流す手段と、該ソレノイドの可動鉄心と交流
電源用サーキットブレーカのレバーを直結させ上から引
き上げる手段と、前記ソレノイドに流れる電流を制御す
る電子回路手段と、前記ソレノイド及び電子回路に供給
する直流電源用ブレーカとを有し、前記電子回路は、前
記交流電源用サーキットブレーカが遮断しても前記ソレ
ノイドには瞬時の電流しか流さない手段と、何らかの原
因で前記ソレノイドに連続電流が流れることが起きても
一定時間後に前記直流用ブレーカを遮断させる手段と、
過負荷で前記交流電源用サーキットブレーカが遮断した
場合でも、自動復帰動作を試みる手段と、自動復帰動作
を試みた時に前記交流電源用ブレーカが直ちに遮断した
場合は過負荷状態と判断し、永久遮断にする手段とを有
することを特徴とするものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明
において、遠方制御による解除信号を受け、前記交流電
源用サーキットブレーカの自動復帰動作をスタートさせ
る自動復帰手段を有することを特徴とするものである。
【0014】請求項5の発明は、交流電源用サーキット
ブレーカと、該交流電源用サーキットブレーカから与え
られた遮断検出信号に従って予め定めた処理を行い、ソ
レノイドを駆動させる制御回路と、前記ソレノイドと前
記制御回路へ電力を供給する直流電源回路と、直流電源
用のブレーカと、前記交流電源用サーキットブレーカが
遮断した場合、遮断原因に関係なく一旦は前記ソレノイ
ドの動作で前記交流電源用サーキットブレーカを自動復
帰させ、誘導雷等一時的過電流により遮断したものは予
め定めた時間後に何回でも自動復帰動作をさせるタイマ
手段と、過負荷による遮断を判断するため一定時間カウ
ントするカウント手段と、自動復帰後ただちに遮断した
ものは、過負荷で遮断したと判断し、自動復帰動作の機
能を停止させる永久遮断手段と、前記ソレノイドに連続
電流が流れるという異常事態が発生した場合は、前記直
流電源用ブレーカの電流容量を前記ソレノイドに流れる
電流値より低くし、一定時間後、前記直流電源用ブレー
カを遮断する直流電源用ブレーカ遮断手段とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0015】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記交流電源用サーキットブレーカの自動復帰を行
うため、前記ソレノイドを瞬時動作させるブレーカレバ
ー駆動回路において、前記タイマ回路から復帰信号を受
けて動作する第1のリレーと、電源投入時から動作中の
予め定めた遅延時間で復旧する第2のリレーと、前記両
リレーの直列接続接点の導通状態を、前記第1のリレー
が動作してから前記第2のリレーが復旧するまでの時間
のみとする瞬時導通手段を有するものである。
【0016】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、前記ソレノイドの瞬時動作をさせる前記ブレーカレ
バー駆動回路において、前記瞬時導通の接地信号を受
け、前記ソレノイドに流れる電流をゆるやかに増加させ
る電流制御手段を有するものである。
【0017】請求項8の発明は、請求項5乃至7の発明
において、前記ソレノイドの可動鉄心を下向になるよう
に取付け、前記交流電源用サーキットブレーカのレバー
と直結させ、前記可動鉄心が前記レバーを上部から引き
上げて前記交流電源用サーキットブレーカを復帰させる
手段を有するものである。
【0018】請求項9の発明は、請求項5乃至8の発明
において、遠方制御による解除信号を受け、前記永久遮
断回路に設けられた永久遮断メモリを解除し、前記交流
電源用サーキットブレーカの自動復帰動作をスタートさ
せる永久遮断解除手段を有することを特徴とするもので
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例を示す
ブロック図で、図中、1は負荷回路、10は本発明によ
る自動復帰型ブレーカ、11は交流電源用サーキットブ
レーカで、該サーキットブレーカ11のレバー11a
は、ブレーカレバー駆動回路13のソレノイド13aの
可動鉄心13bと、図2に示すように機械的に接続さ
れ、また、タイマ回路14とも接続されて、遮断中の交
流電源用サーキットブレーカ11を自動的に復帰させる
ものである。
【0020】永久遮断回路15は、カウンタ回路16お
よびサーキットブレーカ11の補助接点11bと接続さ
れ、交流電源系統に過負荷等の異常が生じてサーキット
ブレーカ11が遮断した場合に、一度自動復帰動作を行
ってみて、異常状態が継続している時は、再遮断してサ
ーキットブレーカ11を永久遮断にする。
【0021】また、永久遮断回路15は、外部端子15
fに外部からの遠方制御により瞬時の接地信号を受けて
永久遮断動作を解除することができる。なお、17は充
電器17a、バッテリ17b等から成る直流電源回路
で、前記各制御回路13〜16には該直流電源回路17
からの直流電源を直流電源用ブレーカ18を通して供給
するが、端子10a,10b間のストラップ10cをは
ずし、端子10bから外部直流電源を受電することもで
きる。
【0022】図2は、図1に示した交流電源用サーキッ
トブレーカ11とソレノイド13aとの機構的な連結機
構を説明するための概略構成図で、図2(A)は斜視
図、図2(B)は正面図を示す。本発明においては、ソ
レノイド13aの可動鉄心13bは、サーキットブレー
カ11のレバー11aに、多少の遊びを持って、ピンP
を介して直結されており、サーキットブレーカ11の復
帰時、該ソレノイド13aを駆動して、可動鉄心13b
を引き上げて、該サーキットブレーカ11のレバー11
aを引き上げ(サーキットブレーカを復帰させ)、可動
鉄心13bをその位置に保持している。
【0023】従って、サーキットブレーカが復帰してい
る正常状態においては、可動鉄心13bはソレノイド1
3a内に引き込まれており、直接外気に接しないため、
可動鉄心13bが錆びたり、該可動鉄心13bにゴミ等
が付着したりして、該可動鉄心13bが動作不良をおこ
すようなことがなくなる。また、交流用サーキットブレ
ーカ11の遮断時、可動鉄心13bの荷重がブレーカレ
バー11aの移動を助ける方向(重力方向)に働いてい
るので、サーキットブレーカの遮断不良を防止できる等
の利点がある。
【0024】次に、図1に示した自動復帰型ブレーカの
回路動作について説明する。今、AC電源入力系統へ誘
導雷によるサージ電圧の進入があると、サージアブソー
バ12は、誘導雷による負荷回路1の被害を避けるた
め、サージ電圧を吸収しつつサーキットブレーカ11を
遮断する。本来、誘導雷のサージ電圧は、瞬時的なもの
であるため、遮断したサーキットブレーカ11をただち
に復帰させても正常に負荷回路1へAC電源を供給する
ことができる。
【0025】本発明による自動復帰型ブレーカ10は、
一旦、遮断したサーキットブレーカ11を自動的に復帰
させるもので、補助接点11cでサーキットブレーカ1
1の遮断中を検出し、この信号をタイマ回路14のタイ
マ起動用端子14aに与え、タイマ回路14を起動す
る。図示実施例では、自動復帰するまでの時間を5秒と
仮定し、該タイマ回路14によりサーキットブレーカ遮
断後の経過時間をカウントする。5秒後、ブレーカレバ
ー駆動回路13の入力端子13cは5秒経過の信号を受
け、ソレノイド13aに直流電源17からの電流を瞬時
流し、可動鉄心13bを駆動させ、サーキットブレーカ
11のレバー11aを、図2に示したようにして、機械
的に引き上げる。これによりサーキットブレーカ11
は、自動復帰することができ、正常に負荷回路1へ交流
電源の供給を開始する。
【0026】また、サーキットブレーカ11は、短絡等
の過負荷でも遮断するが、この場合も、補助接点11c
で遮断中を検出し、タイマ回路14を起動させ、最終的
に、サーキットブレーカ11のレバー11aを機械的に
引き上げて自動復帰動作を行う。復帰時、負荷回路1が
正常状態に戻っていれば自動復帰動作はこれで完了する
が、異常状態が継続していれば、サーキットブレーカ1
1はただちに再遮断し、以後永久遮断となる。永久遮断
にするがどうかの判断は、自動復帰してから再遮断する
までの時間できめており、本実施例では、これを3秒以
下と仮定している。
【0027】永久遮断については、タイマ回路14が起
動して5秒経過後に端子13dに出力される信号でカウ
ンタ回路16を働かせ、3秒間カウント信号を出力し、
端子15aを通してAND回路15cの一方の入力端で
受け、この時間内にサーキットブレーカ11が遮断した
場合は、補助接点11bから遮断中の検出信号を端子1
5bを通してAND回路15cの他方の入力端に受け、
永久遮断回路15のスイッチ(SW)15dで、タイマ
回路14の出力信号がないことを、確認し、メモリ15
eに記憶する。これにより、永久遮断回路15の出力信
号を、タイマ回路14の入力端子14aに与え、タイマ
回路14の機能を停止させ、永久遮断とする。
【0028】永久遮断を解除するには、遠方制御で永久
遮断回路15のリセット端子15fを瞬時接地し、メモ
リ15eをリセットすることにより実現できる。ローカ
ルでの解除は、直流電源用ブレーカ18を再投入する。
永久遮断解除後は、ただちに、タイマ回路14がスター
ト(5秒後に自動復帰動作)をする。
【0029】図3は、本発明におけるブレーカレバー駆
動回路13の基本的動作を説明するための回路図で、タ
イマ回路14の出力信号は、トランジスタ13eのベー
ス電流となり、コレクターエミッタ間の導通で第1のリ
レー13fが動作する。これにより、電源投入時から動
作中の第2のリレー13gは、コンデンサ13hの放電
で一定時間保持して復旧する。
【0030】このブレーカレバー駆動回路は、電流制御
回路13iを通してソレノイド13aに流れる電流を、
図4の波形図に示すように、第1のリレー13fが動作
してから第2のリレー13gが復旧するまでの短時間の
間導通状態にするためのもので、ソレノイド13aに連
続電流が流れることの弊害を防止している。
【0031】短時間の導通状態を作るこのブレーカレバ
ー駆動回路は、何らかの原因でトランジスタ13eのコ
レクターエミッタ間が連続導通になったとしても、ソレ
ノイド13aに瞬時電流が流れるだけで交流電源用サー
キットブレーカ11を復帰させるため、復帰後の遮断を
さまたげることはない。
【0032】また、その他の原因で、ソレノイド13a
に連続電流が流れることがあった場合、2重の防止策と
して直流電源用ブレーカ18の電流容量を本来の動作に
影響しない範囲でソレノイド13aに流れる電流値より
小さくし、一定時間後に直流電源用ブレーカ18を遮断
する。
【0033】直流電源回路17は、以上の動作をさせる
ためのもので、充電器17aとバッテリ17bから構成
され、該直流電源回路17からの直流電源は、直流電源
用サーキットブレーカ18を通して各制御回路に供給さ
れる。
【0034】また、図3において、電流制御回路13i
は、交流電源用サーキットブレーカ11の動作特性にソ
レノイド13aの動作特性を合わせるための補正回路
で、交流電源用サーキットブレーカ11を確実に復帰動
作させるためのものである。回路動作はコンデンサ13
kの充電特性を利用してトランジスタ13jのコレクタ
電流を制御し、ゆるやかにソレノイド13aの電流を流
すことにより、図5に示すように、可動鉄心13bの移
動速度を遅らせている。交流電源用サーキットブレーカ
は、本来、手動操作で復帰させることを前提に設計され
ているため、電流制御なしでソレノイド13aに電流を
流した場合、図6に示すように、可動鉄心13bは高速
度で移動し、サーキットブレーカ11を確実に復帰でき
ないことがある。
【0035】
【発明の効果】サーキットブレーカのレバーとソレノイ
ドの可動鉄心を直結し、かつ、該レバーを可動鉄心にて
引き上げるようにしているので、平常状態時、可動鉄心
はソレノイド内に収納されており、該可動鉄心が錆びた
り、該可動鉄心に塵埃が付着したりする心配がない。平
常状態時に、可動鉄心がブレーカレバーによって支えら
れているので、ブレーカ遮断動作が確実に行なわれる。
ソレノイドに流れる電流を制御して、ブレーカの復帰特
性に合わせたため、ミスのない確実な自動復帰ができ
る。また、如何なる原因で遮断しても、一度自動復帰を
してみて、ただちに再遮断した場合を電源系統の異常と
判断し、永久遮断にしているため、人が出向いて手動で
復帰させる回数を減らすことができる。さらに、遠方制
御で、永久遮断を解除できるため、電源系統の異常が正
常に戻っている時は、人が出向く必要がない。その他、
故障等でソレノイドに連続電流が流れても、ソレノイド
より少ない遮断電流のブレーカをDC電源系にもってい
るため、一定時間後にはDCブレーカが遮断し、ソレノ
イドの連続動作による悪影響を除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による自動復帰型ブレーカの実施例を
説明するためのブロック図である。
【図2】 本実施例におけるソレノイドとブレーカの機
械的接続状態を示す斜視図及び正面図である。
【図3】 ブレーカレバー駆動回路の基本的動作を説明
するための回路図である。
【図4】 ブレーカの遮断ならびに自動復帰動作を示す
タイムチャートである。
【図5】 電流制御回路の制御を受けてソレノイドにD
C電流を流した時の可動鉄心の移動距離対移動時間の関
係を示す特性図である。
【図6】 ソレノイド単体にDC電流を流した時の可動
鉄心の移動距離対移動時間の関係を示す特性図である。
【図7】 従来の自動復帰型ブレーカの一例を説明する
ためのブロック図である。
【図8】 従来のモータ式自動復帰ブレーカの概略を説
明するための図である。
【図9】 従来のソレノイド式自動復帰の概略を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1…負荷回路、10…自動復帰型ブレーカ、11…サー
キットブレーカ、11a…ブレーカレバー、12…サー
ジアブソーバ、13…ブレーカレバー駆動回路、13a
…ソレノイド、13b…可動鉄心、14…タイマ回路、
15…永久遮断回路、16…カウンタ回路、17…直流
電源回路、18…DC用サーキットブレーカ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーキットブレーカと、該サーキットブ
    レーカを駆動するソレノイドとを有し、サーキットブレ
    ーカ遮断時、該サーキットブレーカの遮断を検知して前
    記ソレノイドを駆動して前記サーキットブレーカを自動
    復帰させる自動復帰型ブレーカにおいて、前記サーキッ
    トブレーカのレバーと前記ソレノイドの可動鉄心が直結
    され、かつ、前記可動鉄心は、前記ソレノイドが駆動さ
    れた時に前記ブレーカのレバーを上から引き上げ、平常
    状態において、該ブレーカのレバーによって引き上げた
    状態に保持されていることを特徴とする自動復帰型ブレ
    ーカ。
  2. 【請求項2】 可動鉄心を有し、該可動鉄心が交流電源
    用サーキットブレーカのレバーを上から引き上げるよう
    該レバーと直結されているソレノイドと、該ソレノイド
    を駆動する直流電源と、該直流電源用のブレーカと、前
    記ソレノイドに流す直流電源を制御する制御回路を有
    し、該制御回路は、前記交流電源用サーキットブレーカ
    の遮断時、前記ソレノイドを間欠駆動して該交流電源用
    サーキットブレーカの自動復帰を試み、自動復帰時、前
    記交流電源用サーキットブレーカが直ちに遮断した時
    は、永久遮断とすることを特徴とする自動復帰型ブレー
    カ。
  3. 【請求項3】 ソレノイドに間欠的に直流電流を流す手
    段と、該ソレノイドの可動鉄心と交流電源用サーキット
    ブレーカのレバーを直結させ上から引き上げる手段と、
    前記ソレノイドに流れる電流を制御する電子回路と、前
    記ソレノイド及び電子回路に供給する直流電源用ブレー
    カとを有し、前記電子回路は、前記交流電源用サーキッ
    トブレーカが遮断しても前記ソレノイドには瞬時の電流
    しか流さない手段と、前記ソレノイドに連続電流が流れ
    ることが起きても一定時間後に前記直流電源用ブレーカ
    を遮断させる手段と、過負荷で前記交流電源用サーキッ
    トブレーカが遮断した場合でも、自動復帰動作を試みる
    手段と、自動復帰動作を試みた時に、前記交流電源用サ
    ーキットブレーカが直ちに遮断した場合は過負荷状態と
    判断し、永久遮断にする手段とを有することを特徴とす
    る自動復帰型ブレーカ。
  4. 【請求項4】 遠方制御による解除信号を受け、前記交
    流電源用サーキットブレーカの自動復帰動作をスタート
    させる自動復帰手段を有することを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の自動復帰型ブレーカ。
  5. 【請求項5】 交流電源用サーキットブレーカと、該交
    流電源用サーキットブレーカから与えられた遮断検出信
    号に従って予め定めた処理を行い、前記交流電源用サー
    キットブレーカを復帰させるソレノイドを駆動させる制
    御回路と、前記ソレノイド及び前記制御回路へ電力を供
    給する直流電源回路と、直流電源用のブレーカと、前記
    交流電源用サーキットブレーカが遮断した場合、遮断原
    因に関係なく一旦は前記ソレノイドを駆動して前記交流
    電源用サーキットブレーカを自動復帰させ、誘導雷等一
    時的過電流により遮断したものは予め定めた時間後に何
    回でも自動復帰動作をさせるタイマ手段と、過負荷によ
    る遮断を判断するため一定時間をカウントするカウント
    手段と、自動復帰後ただちに遮断したものは、過負荷で
    遮断したものと判断し、自動復帰動作の機能を停止させ
    る永久遮断手段と、前記ソレノイドに連続電流が流れる
    という異常事態が発生した場合に、前記直流電源用ブレ
    ーカの電流容量を前記ソレノイドに流れる電流値より低
    くし、一定時間後、前記直流電源用ブレーカを遮断する
    直流電源用ブレーカ遮断手段とを有することを特徴とす
    る自動復帰型ブレーカ。
  6. 【請求項6】 前記交流電源用サーキットブレーカの自
    動復帰を行うため、前記ソレノイドを瞬時動作させるブ
    レーカレバー駆動回路において、前記タイマ回路から復
    帰信号を受けて動作する第1のリレーと、電源投入時か
    ら動作中の予め定めた遅延時間で復旧する第2のリレー
    と、前記両リレーの直列接続接点の導通状態を、前記第
    1のリレーが動作してから前記第2のリレーが復旧する
    までの時間のみとする瞬時導通手段を有することを特徴
    とする請求項5記載の自動復帰型ブレーカ。
  7. 【請求項7】 前記ソレノイドを瞬時動作させる前記ブ
    レーカレバー駆動回路において、前記瞬時導通の接地信
    号を受け、前記ソレノイドに流れる電流をゆるやかに増
    加させる電流制御手段を有することを特徴とする請求項
    5記載の自動復帰型ブレーカ。
  8. 【請求項8】 前記ソレノイドの可動鉄心を下向になる
    ように取付け、前記交流電源用サーキットブレーカのレ
    バーと直結させ、前記可動鉄心が前記レバーを上部から
    引き上げて前記交流電源用サーキットブレーカを復帰さ
    せる手段を有することを特徴とする請求項5乃至7いず
    れかに記載の自動復帰型ブレーカ。
  9. 【請求項9】 遠方制御による解除信号を受け、前記永
    久遮断回路に設けられた永久遮断メモリを解除し、前記
    交流電源用サーキットブレーカの自動復帰動作をスター
    トさせる永久遮断解除手段を有することを特徴とする請
    求項5乃至8のいずれかに記載の自動復帰型ブレーカ。
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