JPH10232356A - 光制御素子 - Google Patents

光制御素子

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JPH10232356A
JPH10232356A JP5224597A JP5224597A JPH10232356A JP H10232356 A JPH10232356 A JP H10232356A JP 5224597 A JP5224597 A JP 5224597A JP 5224597 A JP5224597 A JP 5224597A JP H10232356 A JPH10232356 A JP H10232356A
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JP
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light
optical
control
output
diaphragm
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JP5224597A
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English (en)
Inventor
Tomomi Motohiro
友美 元廣
Manabu Kagami
学 各務
Hiroshi Ito
伊藤  博
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Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリマ−導波路等をマルチモードで伝搬する光
を信号として、トランジスタとして機能する新規構造の
光制御素子を実現すること 【解決手段】表面に光の反射面1aを有するダイヤフラ
ム1と、光Si1を導入し反射面に光を照射する導入路6
と、反射面から反射された光を受光し、その光So1を導
出する導出路7と、制御光Sc1を受光してその光の熱エ
ネルギーによりダイヤフラムを屈曲変位させる駆動手段
2、3、4と、駆動手段に制御光Sc1を導入する制御光
導入路5とを有し、制御光Sc1に応じて屈曲変位するダ
イヤフラム1により導入路6から導出路7に伝搬する光
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光を、制御光でオン
オフ制御するスイッチ素子、制御光で増幅、変調する増
幅素子、変調素子等の全光型の光制御素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベース、エミッタ、コレクタに対
応する3個の電極を持ち、ベースに与える制御信号によ
り、エミッタ、コレクタ間を流れる電流の大きさを制御
するトランジスタがある。このトランジスタにおいて、
電気信号を全て光信号に置換して、制御光で光の伝搬を
制御する、いわば、光トランジスタとも呼ばれる全光型
の光制御素子が知られている。
【0003】その1つとして、LiNbO3 基板にTi
拡散光導波路を形成し、電気光学効果を利用して光を変
調するマハツェンダー型又は方向性結合器型の光変調器
が知られている。この光変調器では、LiNbO3 基板
に直接作製されたアモルファスシリコンから成る光検出
器により外部からの制御光が受光されて光電効果により
電気信号に変換される。この電気信号が導波路部に設け
た電極に印加されることで、電気光学効果により導波路
内を伝播する導波光が変調される。又、アモルファスシ
リコンの光電効果の代わりに、半導体斜め蒸着膜の異常
光起電力効果を利用したものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの素子
では、導波路内を伝搬する光は、シングルモ−ド伝搬、
単色光、かつ、可干渉の条件を満たす光、即ち、通常は
レーザ光でなければならないという制約があった。そこ
で本発明の目的は、ポリマ−導波路等をマルチモードで
伝搬する光を信号として、トランジスタとして機能する
新規構造の光制御素子を実現することである。又、他の
目的は、光アクチュエータの駆動が可能な程度のパワー
伝送回路や自動車内光LAN等において、使用可能なト
ランジスタとして機能する光制御素子及びその素子を用
いた論理回路を実現することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面に光の反
射面を有するダイヤフラムと、光を導入し反射面に光を
照射する導入路と、反射面から反射された光を受光し、
その光を導出する導出路と、制御光を受光してその光エ
ネルギーを熱エネルギーに変換し、その熱エネルギーに
よりダイヤフラムを屈曲変位させる駆動手段と、駆動手
段に制御光を導入する制御光導入路とを有し、制御光に
応じて屈曲変位するダイヤフラムにより導入路から導出
路に伝搬する光を制御する光制御素子である。
【0006】又、本発明の他の特徴は、駆動手段が、ダ
イヤフラムにより外部と隔離された室と、この室に充填
され制御光の光エネルギーを熱エネルギーに変換してそ
の熱エネルギーにより膨張又は収縮する体積可変部材と
から成ることを特徴とする。即ち、体積可変部材は、1
つの物質で光エネルギーを熱エネルギーに変換する機能
と、熱エネルギーにより膨張又は収縮する機能とを有す
るもの、又は、それらの機能がそれぞれ別々の物質で達
成されるものを含む。又、他の特徴は、上記の体積可変
部材が制御光の光エネルギーを熱エネルギーに変換する
光熱変換部材と、体積可変部材が熱エネルギーにより膨
張又は収縮する熱伸縮部材とから成ることを特徴とす
る。又、他の特徴は、駆動手段は、ダイヤラフムと熱伸
縮部材とを兼ねるバイメタルと、このバイメタルの裏面
に配設された光を吸収して発熱する光熱変換部材とから
成ることを特徴とする。さらに、他の特徴は、上記構成
の光制御素子を第1光制御素子、第2光制御素子と2組
用いて、第1光制御素子の出力光の一部を第2光制御素
子の制御光として帰還させ、第2光制御素子の出力光の
一部を第1光制御素子の制御光として帰還させたマルチ
バイプレータ光素子である。上記の発明において、ダイ
ヤフラムとしては、シリコン基板の微細加工により形成
されたシリコンダイヤフラム、金属ダイヤフラム、ゴム
製ダイヤラム、バイメタルダイヤフラム等が使用可能で
ある。
【0007】
【発明の作用及び効果】本発明では、ダイヤフラムは、
駆動手段により制御光の強度に応じて屈曲変位される。
このダイヤフラムの屈曲変位により、ダイヤフラムの反
射面の湾曲形状が変化し、その変化に応じて、導入路か
ら照射され反射面により反射された光の反射方向や光の
集光性が変化する。この結果、反射光が導出路において
受光されたり、受光されなくなったり、又は、受光され
る光量がダイヤフラムの屈曲変位に応じて変化する。こ
のような作用の結果、制御光の入力の有無に応じて、導
入路から導出路へ光を伝搬又は遮断させることができ
る。又、制御光の強度に応じて、導出路へ伝搬させる光
の強度を制御することができる。即ち、本光制御素子
は、電気回路におけるトランジスタと同様にディジタル
的にオンオフ制御させたり、アナログ的に光増幅器、光
変調器として作用する。このようにして、全光型の光制
御素子を構成することができる。
【0008】又、駆動手段を、上記のように、ダイヤフ
ラムにより外部と隔離された室と、この室に充填された
体積可変部材とで構成することで、制御光の光エネルギ
ーに応じて体積可変部材の体積が変化し、ダイヤフラム
を上記のような光制御が可能なように湾曲制御すること
ができる。このようにして、構造簡単に光制御素子を構
成することができる。
【0009】又、体積可変部材を、制御光の光エネルギ
ーを熱エネルギーに変換する光熱変換部材と、熱エネル
ギーにより膨張又は収縮する熱伸縮部材とで構成するこ
とで、エネルギー変換効率と熱変位効率とに関して、独
立に物質を選択できる結果、光エネルギーの強度に対す
るダイヤフラムの湾曲変位量の比率を大きくすることが
でき、制御性の良い光制御素子を実現できる。
【0010】又、駆動手段を、ダイヤラフムと熱伸縮部
材とを兼ねるバイメタルと、このバイメタルの裏面に配
設された光を吸収して発熱する光熱変換部材とで構成す
ることで、極めて構造簡単な光制御素子を実現できる。
これらの光制御素子は、電気回路におけるトランジスタ
と同様な作用をする結果、トランジスタを組み合わせた
各種の論理回路、例えば、AND 回路、OR回路、NOR 回
路、NOT 回路、単安定、双安定、無安定のマルチバイブ
レータ回路、発振回路等を全光型で形成することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。 第1実施例 図1は、本発明の具体的な実施例に係る光制御素子10
0を示した構成図である。図1において、外面の反射面
1aがアルミニウム等の高反射率物質でコートされたダ
イヤフラム1により、室2は外部と隔絶されている。室
2には熱エネルギーを受け膨張または収縮する熱伸縮部
材3が充填されており、その熱伸縮部材3の中央部には
光エネルギーを吸収して熱エネルギーを発散する光熱変
換部材4が配設されている。熱伸縮部材3と光熱変換部
材4とで、制御光の強度に応じて熱エネルギーにより体
積が変化する体積可変部材10が構成されている。駆動
手段は室2と熱伸縮部材3と光熱変換部材4とで構成さ
れる。又、導入路を構成する入力光ファイバー6が、そ
の端面から放出された光Si1 がダイヤフラム1の反射面
1aに入射するように配設され、導出路を構成する出力
光ファイバー7が、その端面がダイヤフラム1からの反
射光So1 を入力するように配設されている。ダイヤフラ
ム1が凹形状に湾曲している時、入力光ファイバー6か
ら出力光ファイバー7への光の伝搬が可能であり、ダイ
ヤフラム1が凸形状に湾曲している時、反射光So1 の収
光性がなく、入力光ファイバー6から出力光ファイバー
7への光の伝搬が出来ないように構成されている。又、
光熱変換部材4に制御光を照射するように、制御光導入
路を構成する制御光ファイバー5が配設されている。
【0012】ダイヤフラムはシリコン(Si)、金属、ゴ
ム、又はバイメタルで構成できる。又、光熱変換部材4
は、例えば、カーボンファイバー等のように光を吸収し
て発熱する物質で構成できる。熱伸縮部材3は熱により
体積が増大又は減少する部材であれば良く、気体、液体
等の流体が望ましいが、固体でも使用できる。例えば、
フロン11、フロン113、メタノール、エタノール等
の低沸点ガスが望ましい。又、ゲル状物質で構成しても
良い。
【0013】尚、上記の光制御素子100の製造方法
は、ダイヤフラムにシリコンを用いる場合には、シリコ
ン基板9の微細加工技術により形成することができる。
即ち、シリコン基板9の上面を酸化して酸化膜102を
形成し、その酸化膜102の上に反射面1aを形成する
ためにアルミニウムを蒸着し、シリコン基板9の裏面か
らエッチングして酸化膜102をエッチングストップ層
として室2を形成する。その後、室2に光熱変換部材4
と熱伸縮部材3とを充填する。そして、ガラス基板8を
シリコン基板に接合する。そして、ガラス基板8に形成
された穴81に制御光ファイバー5を挿入して取り付け
る。入力光ファイバー6、出力光ファイバー7の固定方
法は、ダイヤフラム1の屈曲変位する空間だけ部屋10
4が形成されたガラス基板103をシリコン基板9の表
面に接合させれば良い。そして、そのガラス基板103
に所定角度で形成された孔105、106に入力光ファ
イバー6、出力光ファイバー7を、それぞれ、挿入して
固定する。尚、シリコン基板をエッチングして形成する
方法は、例えば、特開平5−26170号公報に記載さ
れているように良く知られた方法である。
【0014】次に、この光制御素子の作用を説明する。
制御光ファイバー5に制御光Sc1が供給されていない場
合には、ダイヤフラム1は図1に示すように、凹形状に
湾曲しているので、入力光ファイバー6から出力された
入力光Si1は、ダイヤフラム1の反射面1aにより反射
及び集光され、出力光ファイバー7に入力されて、その
中を出力光So1として伝搬する。よって、この光制御素
子100は、光トランジスタとしてオン状態を示す。
【0015】次に、制御光ファイバー5に所定の強さの
制御光Sc1が供給されると、光熱変換部材4は制御光Sc
1の光エネルギーを吸収して熱エネルギーを発散する。
室2内に充填された熱伸縮部材3はこの熱エネルギーを
受け膨張し、ダイヤフラム1は外部空間に向かって凸状
に変形し、反射面1bのようになる。入力光ファイバー
6から出力された入力光Si1は、ダイヤフラム1の反射
面1bにより反射及び発散され、出力光ファイバー7に
入る光量は大幅に減少し、出力光So1として伝搬される
光量も無視できる量まで減少する。よって、この光制御
素子は、光トランジスタとしてオフ状態を示す。
【0016】このように、制御光ファイバー5に供給さ
れる制御光Sc1によって、入力光ファイバー6から出力
光ファイバー7に伝達される光のオンオフ制御が可能に
なる。素子の大きさにもよるが、例えば、スイッチング
速度は50m sec.程度である。しかも、光ファイバー
5,6,7はポリマー導波路等マルチモード用光ファイ
バーを用いることができるので、光アクチュエータの駆
動が可能な程度のパワー伝送回路や自動車車内光LAN
の論理回路に本光制御素子100を組み込むことが可能
になる。
【0017】第2実施例 本実施例は、上記構成の光制御素子100を複数用いた
光回路に関するものである。上記の構成の光制御素子1
00は光トランジスタとして機能する。従って、以下の
実施例において、制御光の入力端をベースB、光の入力
端をエミッタE、光の出力端をコレクタCで示し、図1
の構成の光制御素子100を図2に示すTr1、Tr2のよ
うに、機能図化して示す。又、以下、上記の構成の光制
御素子100を光トランジスタとして参照する。
【0018】図2は、光トランジスタTr1のエミッタE
に入力光ファイバー16が接続され、コレクタCに出力
光ファイバー17が接続され、ベースBに制御光ファイ
バー15が接続されている。同様に、光トランジスタTr
2のエミッタE、コレクタC、ベースBには、それぞ
れ、入力光ファイバー26、出力光ファイバー27、制
御光ファイバー25が接続されている。出力光ファイバ
ー17、27には、それぞれ、光分岐器12、22が接
続されており、それらを介して、各コレクタCからの出
力光So1、So2の一部が外部に光信号Sa1、Sa2として
出力できる構成となっている。そして、光トランジスタ
Tr1の出力光ファイバー17と光トランジスタTr2の制
御光ファイバー25とが接続されており、光トランジス
タTr2の出力光ファイバー27と光トランジスタTr1の
制御光ファイバー15とが接続されている。よって、光
トランジスタTr1のコレクタCからの出力光So1の一部
は、光トランジスタTr2のベースBに制御光Sc2として
帰還し、光トランジスタTr2のコレクタCからの出力光
So2の一部は、光トランジスタTr1のベースBに制御光
Sc1として帰還している。この回路は、電気回路で良く
知られた双安定マルチバイブレータに対応する光回路で
ある。
【0019】次に、図2(a),(b)を参照して、本
回路の作動について説明する。光トランジスタTr1、Tr
2、共に、ベースBに光が入力されていない状態で、ダ
イヤフラム11、12は共に凹形状である。図2(a)
において、入力光Si2が光トランジスタTr2のエミッタ
Eに入射すると、ダイアフラム21は凹形状であるの
で、反射光は出力光So2としてコレクタCに集光され
る。その出力光So2は光分岐器22で一部分岐され、外
部に光信号Sa2として出力される。以下、この出力状態
をオン出力または1出力と言う。出力光So2の残りは、
光トランジスタTr1のベースBに対して制御光Sc1とし
て供給される。
【0020】光トランジスタTr1は、この制御光Sc1の
光エネルギーを受けて、そのダイヤフラム11が凸形状
となり、入力光Si1がそのエミッタEに入力しても、反
射発散され、コレクタCから出力光So1 が得られない。
よって、光分岐器12を介して外部に光信号Sa1は出力
されない。以下、この出力をオフ出力または0出力と言
う。光トランジスタTr2のベースBにも制御光Sc2は供
給されないので、そのダイアフラム21は凹状態に保存
され、図2(a)の状態は安定状態として保持される。
【0021】次に、入力光Si2が一定時間だけ遮断され
ると、光トランジスタTr1のベースBへの制御光Sc1の
供給が停止されるため、光トランジスタTr1のダイアフ
ラム11が凹状態に変化する。このため、光トランジス
タTr1のエミッタEに入力した入力光Si1は、コレクタ
Cに集光されて、出力光So1として光分岐器12におい
て、その一部が光信号Sa1として外部に出力される。即
ち、光トランジスタTr1はオン状態となる。また、出力
光So1の残りは、光トランジスタTr2のベースBに制御
光Sc2として供給される。
【0022】光トランジスタTr2は、この制御光Sc2の
光エネルギーを受けて、そのダイヤフラム21が凸形状
に変化し、入力光Si2がそのエミッタEに入力しても、
反射発散され、コレクタCから出力光So2が得られな
い。よって、光分岐器22を介して外部に光信号Sa2は
出力されない。即ち、光トランジスタTr2はオフ状態と
なり、図2(b)の状態が安定状態として保持される。
【0023】次に、図2(b)の状態において、入力光
Si1が一定時間だけ遮断されると、光トランジスタTr2
のベースBへの制御光Sc2の供給が停止されるため、光
トランジスタTr2のダイアフラム21が凹状態に変化す
る。このため、光トランジスタTr2のエミッタEに入力
した入力光Si2は、コレクタCに集光されて、出力光So
2として光分岐器27において、その一部が光信号Sa2
として外部に出力される。即ち、光トランジスタTr2は
オン状態に変化する。また、出力光So2の残りは、光ト
ランジスタTr1のベースBに制御光Sc1として供給され
る。
【0024】光トランジスタTr1は、この制御光Sc1の
光エネルギーを受けて、そのダイヤフラム11が凸形状
に変化し、入力光Si1がそのエミッタEに入力しても、
反射発散され、コレクタCから出力光So1が得られな
い。よって、光分岐器12を介して外部に信号Sa1は出
力されない。即ち、光トランジスタTr1はoff状態に
戻り、図2(a)の状態が安定状態として保持される。
【0025】図2の回路構成を、図3のような4端子素
子として表す時、以上の動作状態は、図4に示すように
なる。図4に示されるように、入力光Si1,Si2を一定
時間遮断、即ち、オフパルスを光トランジスタTr1,Tr
2に入力することで、2つの安定状態が切り替わる光フ
リップフロップ回路(双安定マルチバイブレータ)が実
現される。
【0026】図2において、オフパルスを用いずオンパ
ルスによってフリップフロップ動作を実現することも可
能である。即ち、図5(a)において、光トランジスタ
Tr1,Tr2のそれぞれのベースBの入力回路にオンパル
スを入力するための光結合器13、23が設けられてい
る。図5(a)の状態、即ち、入力光Si1,Si2が共に
供給された状態で、光トランジスタTr1がオフ、光トラ
ンジスタTr2がオンとする。
【0027】今、光トランジスタTr2のベースBに外部
から補助制御光Sd2が一定時間だけ供給されると、ダイ
アフラム21が凸状態となり、光トランジスタTr2はオ
フ状態となる。このため、入力光Si2はコレクタCに出
力光So2として出力されない。そして、光トランジスタ
Tr1のベースBへの制御光Sc1の供給が停止されるた
め、光トランジスタTr1のダイアフラム11が凹状態と
なる。このため、光トランジスタTr1のエミッタEに入
力した入力光Si1は、コレクタCに集光されて、出力光
So1として光分岐器12において、その一部が光信号Sa
1として外部に出力される。即ち、光トランジスタTr1
はオン状態となる。また、出力光So1の残りは、光トラ
ンジスタTr2のベースBに制御光Sc2として供給され
る。
【0028】光トランジスタTr2は、この制御光Sc2の
光エネルギーを受けて、補助制御光Sd2が遮断されて
も、そのダイヤフラム21は凸形状を維持する。よっ
て、光分岐器22を介して外部に光信号Sa2は出力され
ない。即ち、光トランジスタTr2はオフ状態を維持し、
図5(b)の状態が安定状態として保持される。
【0029】次に、光トランジスタTr1のベースBに外
部から補助制御光Sd1が一定時間だけ供給されると、ダ
イアフラム11が凸状態となり、光トランジスタTr1
は、オフ状態となる。このため、入力光Si1はコレクタ
Cに出力光So1として出力されない。又、光トランジス
タTr2のベースBへの制御光Sc2の供給が停止されるた
め、光トランジスタTr2のダイアフラム21が凹状態と
なる。このため、光トランジスタTr2のエミッタEに入
力した入力光Si2は、コレクタCに集光されて、出力光
So2として光分岐器22において、その一部が光信号Sa
2として外部に出力される。即ち、光トランジスタTr2
はon状態となる。また、出力光So2の残りは、光トラ
ンジスタTr1のベースBに制御光Sc1として供給され
る。
【0030】光トランジスタTr1は、この制御光Sc1の
光エネルギーを受けて、補助制御光Sd1が遮断されて
も、そのダイヤフラム11は凸形状を維持する。よっ
て、光分岐器12を介して外部に信号Sa1は出力されな
い。即ち、光トランジスタTr1はオフ状態を維持し、図
5(a)の状態が安定状態として保持される。
【0031】図5の回路構成を、図3の4端子素子とし
て表した場合の以上の動作状態を図6に示す。図6に示
されるように、オンパルス(一時的に1の光を入力)を
入れることにより、2つの安定状態が切り替わる光リッ
プフロップ回路が実現される。
【0032】第3実施例 次に、第3実施例の回路について説明する。図7(a)
において、光トランジスタTr3のエミッタEに入力光フ
ァイバー36が接続され、コレクタCに出力光ファイバ
ー37が接続されている。そして、出力光ファイバー3
7はベースBに接続された制御光ファイバー35に接続
されている。
【0033】光トランジスタTr3のコレクタCからの出
力光So3は光分岐器32により一部が分岐されて外部に
光信号Sa3として出力される。出力光So3の残りの信号
は制御光Sc3としてベースBに帰還している。この帰還
する制御光Sc3は、ダイヤフラム31を凸形状に湾曲さ
せるに十分な強度を有する。
【0034】入力光Si3が存在しない時には、図7
(b)に示すように、光トランジスタTr3のダイヤフラ
ム31は凹形状に湾曲している。この状態で、入力光Si
3をエミッタEに入射させると、光トランジスタTr3の
エミッタEに供給された入力光Si3は、コレクタCに反
射集光され、光分岐器32により一部分岐されて、外部
に光信号Sa3として出力される。又、残りの信号は制御
光Sc3としてベースBに帰還するので、光トランジスタ
Tr3のダイヤフラム31は凸形状に変化し、図7(a)
に示す状態となる。この結果、光トランジスタTr3のエ
ミッタEに供給された入力光Si3は、発散反射されるた
めコレクタCに供給されず、コレクタCから出力光So3
が出力されない。よって、光分岐器32で分岐され、外
部に出力される光信号Sa3も零となる。同時に、光トラ
ンジスタTr3のベースBに供給される制御光Sc3の強度
も零となるため、光トランジスタTr3のダイヤフラム3
1が凹状態に変化し、図7(b)に示す状態に戻る。こ
のように、図7(a)と図7(b)に示す状態が繰り返
され、外部に出力される光信号Sa3は発振信号となる。
【0035】このようにして、電気回路における正帰還
型の発振器に対応した光発振器を得ることができる。振
動周波数は光トランジスタの大きさにもよるが、例え
ば、20Hz程度の振動光を得ることができる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な実施例に係る光制御素子を示
した構成図。
【図2】本発明の具体的な実施例に係る光制御素子を応
用した双安定マルチバイブレータを示した回路図。
【図3】双安定マルチバイブレータを4端子網で示した
回路図。
【図4】双安定マルチバイブレータの動作特性を示した
表図。
【図5】他の構成の双安定マルチバイブレータを示した
回路図。
【図6】その双安定マルチバイブレータの動作特性を示
した表図。
【図7】光発振回路の構成を示した回路図。
【符号の説明】
1,11,21,31…ダイヤフラム 1a,1b…反射面 2…室 3…熱伸縮部材 4…光熱変換部材 5,15,25,35…制御光ファイバー 6,16,26,36…入力光ファイバー 7,17,27,37…出力光ファイバー 8,103…ガラス基板 9…シリコン基板 10…体積可変部材 12,22,32…光分岐器 100…光制御素子 102…酸化膜 104…空室 Tr1,Tr2,Tr3…光トランジスタ Si1,Si2,Si3…入力光 So1,So2,So3…出力光 Sc1,Sc2,Sc3…制御光 Sa1,Sa2,Sa3…光信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に光の反射面を有するダイヤフラム
    と、 光を導入し前記反射面に光を照射する導入路と、 前記反射面から反射された光を受光し、その光を導出す
    る導出路と、 制御光を受光してその光エネルギーを熱エネルギーに変
    換し、その熱エネルギーにより前記ダイヤフラムを屈曲
    変位させる駆動手段と、 前記駆動手段に前記制御光を導入する制御光導入路とを
    有し、 前記制御光に応じて屈曲変位する前記ダイヤフラムによ
    り前記導入路から前記導出路に伝搬する光を制御するこ
    とを特徴とする光制御素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008026835A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 光スイッチング装置

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