JPH10232109A - 光変位センサー - Google Patents

光変位センサー

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Publication number
JPH10232109A
JPH10232109A JP34575096A JP34575096A JPH10232109A JP H10232109 A JPH10232109 A JP H10232109A JP 34575096 A JP34575096 A JP 34575096A JP 34575096 A JP34575096 A JP 34575096A JP H10232109 A JPH10232109 A JP H10232109A
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JP
Japan
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light
optical
optical fiber
coupler
optical waveguide
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Application number
JP34575096A
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English (en)
Inventor
Akio Watanabe
章夫 渡辺
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
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  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来と同等の精度が得られる低コストな光変位
センサーを提供すること。 【解決手段】広帯域光源1から出射された光波は、偏光
解消子3によって無偏光化され、単一モード光ファイバ
ー型3dBカプラー5に導かれ、そこで二分される。二
分された一方の光波は、参照光として、位相変調機能と
偏光子機能とを有する光導波路位相変調素子7から該3
dBカプラー5に戻ってくる。他方の光波は、測定光と
して、レンズ14を経て被測定物から該3dBカプラー
5に戻ってくる。参照光と測定光の位相差に応じて、信
号光が受光器16に送られ、狭帯域フィルター20を透
過し受光素子21に入射するようになっている。そし
て、参照光と測定光の光路長差を、狭帯域フィルター2
0の帯域幅で決まる干渉長以下とすることによって、光
導波路10や光ファイバー6,12の端面を垂直にで
き、斜めに加工しなくて済むようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的干渉によっ
て被測定物の変位測定を行うための光変位センサーに関
する。
【0002】
【従来の技術】光学的干渉計には、マイケルソン干渉計
やマッハツェンダー干渉計等の原理を利用したものがあ
る。そして、それらの干渉計を、ニオブ酸リチウム(Li
NbO3)やタンタル酸リチウム(LiTaO3)等の電気光学結
晶基板に構成するようにした場合には、小型であって、
その後の複雑な光学系の位置合わせを必要としない光変
位センサーを得ることが可能となる。そこで、光導波路
を用いている従来の光変位センサーの概略を、図3を用
いて説明する。
【0003】この従来例においては、半導体レーザ31
から出た光波は、偏波保持光ファイバー32によって、
光導波路素子33に形成された入射ポート34に導か
れ、該素子内の光導波路型3dBカプラー35によって
光導波路36,37に二分される。光導波路36に導か
れた光波は参照光とされ、ミラー38で反射されて光導
波路型3dBカプラー35に戻る。他方、光導波路37
に導かれた光波は測定光とされ、端面39から出射され
た後、レンズ40の端面41に入射し、被測定物に集光
される。そして、被測定物によって反射された測定光
は、レンズ40を経て光導波路素子33に入射し、光導
波路型3dBカプラー35に戻る。
【0004】そこで、光導波路型3dBカプラー35
は、参照光と測定光の位相差に応じて、光波を入射ポー
ト34と信号出力ポート42とに振り分ける。信号出力
ポート42に振り分けられた光波は、マルチモード光フ
ァイバー43に導かれて受光器44に入射する。受光器
44に入射した光波(以下、信号光という)は、参照光
と測定光との位相差の情報を有しているため、以後、こ
の信号光の強度を検出することによって被測定物の変位
を求めるようにしている。尚、光導波路素子33内に
は、参照光と測定光との位相差を正確に得られるように
するために、光導波路36に対して位相変調用電極45
が設けられている。
【0005】ところで、上記した入射ポート34の端面
は斜めに形成されている。もし、この入射ポート34の
端面が光導波路に対して垂直に形成されていたとする
と、上記のようにして光導波路型3dBカプラー35か
ら入射ポート34に向けて振り分けられた光波の一部
が、この端面で反射され、再び、光導波路型3dBカプ
ラー35に向かうことになってしまい、最終的には、信
号光とは別の干渉信号になってしまう。このよな多重反
射の影響による干渉信号は測定ノイズとなるため、極力
少なくする必要がある。そこで、入射ポート34の端面
は、その端面での反射光が光導波路に戻らないように、
光導波路に対して斜めに形成しているのである。
【0006】同様のことは光ファイバーの端面でも生じ
るため、偏波保持光ファイバー32の端面46も斜めに
している。しかしながら、光導波路と光ファイバーは屈
折率が異なるため、両者の端面を同じ角度で研磨する
と、半導体レーザ31から出射した光波は、光ファイバ
ー32の端面46と入射ポート34の端面とで屈折し、
入射ポート34に入射しない。そこで、両者の屈折角を
同じにし、偏波保持光ファイバー32からの光波を低損
失で入射ポート34に入射させるようにするために、通
常は、偏波保持光ファイバー32を、入射ポート34に
対して斜めに配置することによって調整している。
【0007】他方、信号出力ポート42においても、端
面が垂直になっていると、反射光が多重反射して測定ノ
イズになるため、その端面を斜めに形成しているし、マ
ルチモード光ファイバー43の端面47も斜めに形成し
ている。同様に、測定光を出射する光導波路素子33の
端面39からの反射光、及びレンズ40の入射端面41
からの反射光も夫々測定ノイズになるのを避けるため
に、夫々の端面39,41を斜めに形成している。この
ように、光学部品の接続面を斜めに形成し、接続面での
反射光が元の光路に戻らないように対策を施すことが、
高精度な光変位センサーを実現する上での必須の条件と
なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例におい
て、各光ファイバー32,43の端面46,47を斜め
に加工するためには、それらの光ファイバー32,43
をV溝基板48に整列して固定し、V溝基板48ごと研
磨する。そして、そのV溝基板48と共に光導波路素子
33に固定することになる。そこで、その加工作業を図
4を用いて説明する。尚、図4(a)は各光ファイバー
32,43とV溝基板48の取り付け構成を示す説明図
であり、図4(b)は図4(a)に示したV溝基板48
の右側面図である。
【0009】先ず、光ファイバー32,43をV溝基板
48のV溝48a,48b内に取り付ける必要がある
が、そのためには光ファイバー32,43を薬品に浸漬
して被覆32a,43aを剥離し、心線32b,43b
を夫々独立に調整機器にチャックして、顕微鏡の観察下
において各V溝48a,48bに納め、接着することに
なる。このとき、偏波保持光ファイバー32はX軸,Y
軸,Z回転軸の3軸、マルチモード光ファイバー43は
X軸,Y軸の2軸、両者で合計5軸の調整が必要にな
る。また、偏波保持光ファイバー32及び/又はマルチ
モード光ファイバー43の巻き癖が顕著である場合に
は、両光ファイバー32,43を並行に調整するための
Y回転軸、及び両光ファイバー32,43とV溝48
a,48bとを並行に調整するためのY回転軸の2軸の
調整が必要となる。そのため、調整機器は非常に複雑に
なり、また組立作業は非常に煩雑となって作業時間が長
くかかっている。
【0010】また、精度よく研磨するためにはV溝基板
48を、ワックスで治具に張りつける必要があるが、こ
のV溝基板48は極めて細かい部品であるため、その張
りつけ作業が容易ではない。更に、研磨後、光導波路素
子33にワックスで固定するに際しては、偏波保持光フ
ァイバー32及び/又はマルチモード光ファイバー43
に巻き癖があり且つV溝基板48が小さくて軽いため、
固定面を整列させるのが容易ではなく、その固定作業が
極めて煩雑である。
【0011】他方、光導波路37の端面39から屈折し
て出射した光波を、光導波路素子33の長手方向と平行
にするためには、レンズ40の入射端面41で屈折させ
るなどの対策が必要になってくる。そのため、従来にお
いては、レンズ40を実装するに際し、レンズ40を回
転させるなどして調整し、取り付けていていたが、この
よな調整作業を行わなければならないことから生産性が
非常に悪くなっている。
【0012】以上のように、半導体レーザを使用した従
来の干渉計においては、不要且つ弊害な反射光を低減す
るために、各接続部の端面を斜めに加工する必要があ
り、また光導波路素子に光導波路型3dBカプラーを集
積化すると、接続に高価なV溝基板を必要とすることな
どによって、設備費,部材費,加工工数,組立工数を大
きくし、それらがコストアップの大きな要因になってし
まうという問題点があった。
【0013】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、光
導波路や光ファイバーの端面を斜めに加工する必要がな
く、また、組立に際しては位置調整等の面倒な作業を必
要とせずに、従来と同等の精度が得られる低コストな光
変位センサーを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明における光変位センサーは、広帯域光源
と、偏光解消子と、単一モード光ファイバー型3dBカ
プラーと、位相変調機能と偏光子機能とを有する光導波
路素子と、少なくとも一つの狭帯域フィルターと、受光
素子とを備え、参照光路と測定光路の光路長差が、前記
狭帯域フィルターの帯域幅で決まる干渉長以下であるよ
うにすることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本来、本発明の実施例1
を示しているものであるが、これを用いて本発明の実施
の形態を説明する。広帯域光源1から出射された光波
は、光ファイバー2を通って、偏光解消子3に導かれ
る。偏光解消子3を通過した光波は、無偏光となり、入
力用光ファイバー4を通って、単一モード光ファイバー
型3dBカプラー5内に導かれ、そこで二分され二つの
光ファイバーに振り分けられる。二分された一方の光波
は、参照光用光ファイバー6を通って光導波路位相変調
素子7の入出射ポート8に導かれる。
【0016】尚、この参照光用光ファイバー6はキャピ
ラリー9によって光導波路位相変調素子7の光導波路1
0に接続されている。そして、この光導波路10に導か
れた光波は、ミラー11で反射されて参照光となり、単
一モード光ファイバー型3dBカプラー5に戻ってく
る。二分されたもう一方の光波は、測定光用光ファイバ
ー12に導かれて端面13から出射され、レンズ14に
よって被測定物に集光される。被測定物からの反射光は
測定光となり、レンズ14,測定光用光ファイバー12
を経て単一モード光ファイバー型3dBカプラー5に戻
ってくる。
【0017】単一モード光ファイバー型3dBカプラー
5は、参照光のTE成分と測定光のTE成分の位相差に
応じて、光波のTE成分を入力用光ファイバー4と信号
用光ファイバー15とに振り分ける。このことはTM成
分に対しても同じである。ところが、参照光光路と測定
光光路の複屈折のため、受光器16に入射する信号のT
E成分とTM成分とは同じ位相にならない。また、光導
波路位相変調素子7には、参照光と測定光の位相差を正
確に計測できるようにするために位相変調用電極17が
作製されているが、光導波路10においてTE成分とT
M成分とに同じ位相の変調を加えることは困難である。
【0018】そこで、本発明の光導波路位相変調素子7
は、一方の偏光成分だけに変調を加え、他方の偏光成分
を除去して測定信号が得られるようにするために、上記
の位相変調機能のほかに偏光子機能を有している。そし
て、偏光子機能を有するようにするためには、ニオブ酸
リチウム(LiNbO3)やタンタル酸リチウム(LiTaO3)基
板に、プロトン交換導波路を形成するのが簡単である。
しかし、偏光子機能を有しない光導波路上に、金属膜装
荷型偏光子を形成するようにしても差し支えない。
【0019】また、本発明においては、上記したような
偏光解消子3と単一モード光ファイバー型3dBカプラ
ー5を用いているが、その理由を、ここで説明してお
く。広帯域光源1から出射される光波は偏光しているた
め、それを直接、単一モード光ファイバー型3dBカプ
ラー5に入射させ、偏光子機能を有する光導波路位相変
調素子7に導くと、光ファイバーを屈折させる応力や温
度環境の変化によって偏波変動を生じてしまい、光導波
路位相変調素子7の偏光子を通過できる偏光成分の強度
が変動し、測定誤差を生じさせる原因となってしまう。
【0020】このような偏波変動を避けるためには、偏
波保持光ファイバーを用いることが考えられるが、偏波
保持光ファイバーを用いた3dBカプラーは作製するの
が難しく、高価になってしまうという難点がある。加え
て、偏波保持光ファイバー型3dBカプラーを用いる
と、偏波保持光ファイバーと光導波路位相変調素子7を
接続する際、偏波面を合わせる必要が生じ、接続作業が
複雑になってしまうという問題がある。
【0021】それ故、安価であって偏波面を考慮する必
要のない単一モード光ファイバー型3dBカプラー5を
用い、その光ファイバーと光導波路位相変調素子7の接
続を簡単に行えるようにするためには、その光ファイバ
ー中で生じる偏波変動が悪影響を及ぼさない構成にする
必要がある。そのため、本発明においては、広帯域光源
1に偏光解消子2を接続して無偏光化している。このよ
うに無偏光化された光は、光ファイバー中で偏波変動が
生じてもTE/TM成分の強度比が1:1で変わらない
ため、偏光子を通過する偏光成分の強度も変わらず、偏
波変動の影響が現れない。
【0022】このようにして、単一モード光ファイバー
型3dBカプラー5によって、信号用光ファイバー15
に振り分けられた光波は、受光器16に入射する。受光
器10内においては、信号用光ファイバー15の端面1
8から出射した光波が、レンズ19によって平行光にさ
れ、狭帯域フィルター20を経て受光素子21に入射す
る。そして、受光素子21で得られる干渉波形の位相か
ら、参照光と測定光の位相差が得られ、被測定物の変位
を求めることができる。尚、図1の受光器16内には、
一つの狭帯域フィルター20と受光素子21を配置して
いるが、本発明は、透過波長帯域の異なる2枚以上の狭
帯域フィルターと、夫々の後段に受光素子を配置するよ
うにしてもよく、そのようにすることによって測定レン
ジを拡大することが可能になる。
【0023】上記のように、本発明においては、光源に
広帯域光源を用い、受光器内に、少なくとも一つの狭帯
域フィルターを配置し且つその後段に受光素子を配置し
ているが、その理由を以下に詳しく説明する。従来の光
変位センサーにおいては、既に説明したように、光源に
半導体レーザを用いていた。半導体レーザから出力され
る光波は、可干渉長が長いため、端面を光導波路等の光
路に対して垂直にした場合には、端面で反射された光波
が干渉することになり、その結果ノイズとなっていた。
【0024】ところが、本発明で用いる発光ダイオード
やスーパールミネッセントダイオードのような広帯域光
源から出力される光波は、可干渉長が短いため、端面を
垂直にしても、各端面で発生した不要な反射光が他の反
射光と干渉することがなく、ノイズとはならない。但
し、広帯域光源から出力される光波のスペクトル幅が広
すぎると、可干渉長が非常に狭くなり、参照光と測定光
の光路差長を精密に調整する必要が生じる。また、測定
レンジが非常に狭くなるという弊害も生じる。そこで、
本発明では、受光素子の前に狭帯域フィルターを配置す
ることで可干渉長を数百μmとし、光路長調整を容易に
し、且つ、測定レンジの拡大を図っている。
【0025】狭帯域フィルターは、透明ガラス基板に誘
電体多層膜を施すことによって作製することができる
が、帯域幅1nmの狭帯域フィルターの場合、可干渉長
は数百μm程度となる。そこで、光ファイバーや光導波
路位相変調素子の端面を垂直に形成すると、参照光側光
路と測定光側光路においては、図1に示すように、入出
射ポート8で反射した光波R1、ミラー11で反射した
光波R2、測定光用光ファイバー12の端面13で反射
した光波M1、被測定物で反射した光波M2の各反射光
が生じる。そして、これらの反射光の全ての組み合わせ
において、光波R2と光波M2の光学長差を、可干渉長
の数百μm以内に調整しておけば測定信号が得られるこ
とになるが、それ以外の反射光の光学長差は狭帯域フィ
ルターの帯域幅で決まる可干渉長に比べ充分大きな光学
長差となるため、測定信号に対して不要干渉信号(ノイ
ズ)とはならなくなる。
【0026】
【実施例】
(実施例1)図1及び図2を用いて本発明の実施例1の
説明を行う。本実施例においては、広帯域光源1とし
て、中心波長840nm,スペクトル幅20nmのスー
パールミネッセントダイオード(SLD)を用いた。ま
た、光ファイバー2には偏波保持光ファイバーを用い、
偏光解消子3には偏波保持光ファイバーを用いた。そし
て、光ファイバー2に偏光解消子3を接続するに当たっ
ては、光ファイバー2の偏光面に対して固有軸を45度
傾けて偏光解消子3の光ファイバーを接続した。
【0027】そのため、広帯域光源1から出射された光
波は、偏光解消子3によって無偏光となり、単一モード
光ファイバー型3dBカプラー5に入射して二分され
る。そして、単一モード光ファイバー型3dBカプラー
5の参照光用光ファイバー6に導かれた光波は、光導波
路位相変調素子7に形成された入出射ポート8に導か
れ、ミラー11で反射された後、再び単一モード光ファ
イバー型3dBカプラー5に導かれて参照光となる。
【0028】光導波路位相変調素子7には、ニオブ酸リ
チウム結晶基板にプロトン交換法で光導波路10が作製
されており、この光導波路10の両側には、参照光と測
定光の位相差を正確に計れるようにするための位相変調
用電極17が作製されている。尚、光導波路位相変調素
子7の物理的長さは30mmとした。ニオブ酸リチウム
の屈折率は波長840nmで2.175であり、そのた
め光学長は65.25mmとなる。光導波路位相変調素
子7の両端面は、光導波路10に対して垂直に研磨され
ており、入出射ポート8には、ガラスのキャピラリー9
を用いて参照光用光ファイバー6が接続されている。
【0029】この参照光用光ファイバー6を接続するに
際しては、光ファイバー用カッターで切断した参照光用
光ファイバー6を、図2に示すようにガラスのキャピラ
リー9に挿入する。そして、光導波路10の端面にその
キャピラリー9を押しつけ状態にしておき、挿入した長
さを調整すると同時に参照光用光ファイバー6と光導波
路10との位置合わせを行い、その後、紫外線硬化樹脂
によって固定した。このように、本実施例においては光
導波路10に対してその端面を垂直に形成しているか
ら、参照光用光ファイバー6との接続に際しては、安価
なキャピラリー9を用いることが可能となり、しかも接
続作業が簡単となる。特に、接続する光ファイバー6が
単一モード光ファイバーであるため、光ファイバー6を
回転させて行うような位置合わせが不要となる。
【0030】他方、単一モード光ファイバー型3dBカ
プラー5の測定光用光ファイバー12に導かれた光波
は、端面13から出射してレンズ14に入射する。その
場合、端面13からレンズ14の中心までの距離を4m
m、レンズ14の直径を3mm、屈折率を1.6とする
と、レンズ14の中心から測定光の焦点までの距離、即
ち被測定物までの距離は4mmとなり、端面13から被
測定物までの光学長は9.8mmとなる。
【0031】従って、図1に示すように、参照光側光路
の入出射ポート8の端面位置を基準点L1とし、測定光
側光路上において単一モード光ファイバー型3dBカプ
ラー5からの光学長が基準点L1と同じになる点をL2
とすると、屈折率1.57の光ファイバーを用いた場
合、L2から端面13までの物理的長さを35.32m
mとすれば、測定光側光路の光学長、即ち点2から被測
定物までの光学長は65.25mmとなって、参照光側
光路の光学長と一致する。
【0032】測定光側光路において、単一モード光ファ
イバー型3dBカプラー5からの光学長が基準点L1と
同になる点は、上記したようにL2であるが、そこは測
定光用光ファイバー12の内部の点であって、その近傍
には反射要因となるものが特にない。L2と最も近接し
た反射面は端面13であるが、基準点L1との光学長差
は約55.45mmである。逆に、参照光側光路におい
て、単一モード光ファイバー型3dBカプラー5からの
光学長が端面13と同じになる点は、光導波路10中の
L3である。しかし、このL3の近傍にも反射要因とな
るものがない。L3と最も近接した反射面はミラー11
であって、光学長差は9.8mmである。
【0033】従って、狭帯域フィルター20の帯域を、
可干渉長が9.8mmと比較して充分短くなるように選
べば、不要な反射光R1,M1は、他の反射光R2,M
2と干渉してノイズとなることはない。本実施例では、
中心波長840nmで透過帯域幅1nmの狭帯域フィル
ターを用いたため、可干渉長は数百μmであり、反射光
R2,M2に対して、それ以外の不要な反射光R1,M
1がノイズとなるようなことはなかった。
【0034】また、このような本実施例の光変位センサ
ーを用いて変位測定を行ったところ、波長840nm,
スペクトル幅1nmの半導体レーザを用いて測定した場
合と同等の効果が得られた。尚、本実施例は波長840
nmの光波を用いているため、測定レンジの最大値は4
20nmである。
【0035】(実施例2)上記したように、実施例1に
おいては、一枚の狭帯域フィルターを用いているが、本
実施例においては透過波長領域の異なる二枚の狭帯域フ
ィルターを用いることにした。そのため、図1における
受光器16の内部構成が異なるだけであり、且つその内
部構成は図面を用いて説明するまでもなく理解すること
ができるので、本実施例については図面が用意されてい
ない。
【0036】本実施例の受光器内においては、図1にお
けるレンズ19の後段にハーフミラーを設置し、光路を
二分するようにしている。そして、一方の光波は、中心
波長840nmでスペクトル幅1nmの狭帯域フィルタ
ーを通過した後、また他方の光波は、中心波長842n
mでスペクトル幅1nmの狭帯域フィルターを通過した
後、夫々の受光素子に入射させるようにした。
【0037】このような構成の本実施例によれば、波長
が840nmと842nmである二つの異なる光波を用
いているため、測定レンジの最大値は、それらの合成波
長の1/2となり、その値は177μmとなる。このよ
うに、本実施例においては、近接した二つの波長を用い
ているため、実施例1に比較して、測定レンジのみが約
420倍に向上している。尚、波長が840nmの光波
を用いているため、分解能は実施例1の場合と同等であ
る。
【0038】
【発明の効果】上記のように、本発明の光変位センサー
は、光導波路や光ファイバーの端面を斜めに加工する必
要がなく、また、組立に際しては複雑な位置調整を必要
としないので、性能は従来と同等であるにもかかわらず
低コストの光変位センサーを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の構成を示した説明図であ
る。
【図2】図1の一部の構成を詳細に示した説明図であ
る。
【図3】従来例の全体構成を示した説明図である。
【図4】図4(a)は図3の一部の構成を詳細に示した
説明図であり、図4(b)は図4(a)に示したV溝基
板の右側面図である。
【符号の説明】
1 広帯域光源 2 光ファイバー 3 偏光解消子 4 入力用光ファイバー 5 単一モード光ファイバー型3d
Bカプラー 6 参照光用光ファイバー 7 光導波路位相変調素子 8 入出射ポート 9 キャピラリー 10,36,37 光導波路 11,38 ミラー 12 測定光用光ファイバー 13,18,39,41 端面 14,19,40 レンズ 15 信号用光ファイバー 16,44 受光器 17,45 位相変調用電極 20 狭帯域フィルター 21 受光素子 31 半導体レーザ 32 偏波保持光ファイバー 32a,33a 被覆 32b,33b 心線 33 光導波路素子 34 入射ポート 35 光導波路型3dBカプラー 42 信号出力ポート 43 マルチモード光ファイバー 46,47 光ファイバーの端面 48 V溝基板 48a,48b V溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広帯域光源と、偏光解消子と、単一モー
    ド光ファイバー型3dBカプラーと、位相変調機能と偏
    光子機能とを有する光導波路素子と、少なくとも一つの
    狭帯域フィルターと、受光素子とを備え、参照光路と測
    定光路の光路長差が、前記狭帯域フィルターの帯域幅で
    決まる干渉長以下であることを特徴とする光変位センサ
    ー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100371750C (zh) * 2002-04-09 2008-02-27 奥普林克通信公司 去偏振器
CN109141491A (zh) * 2018-09-29 2019-01-04 成都凯天电子股份有限公司 压力型光纤微变传感器
JP2020034862A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 住友電気工業株式会社 光ファイバアレイおよび光学測定装置

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