JPH10232016A - 混焼ボイラの燃料供給制御方法とその装置 - Google Patents
混焼ボイラの燃料供給制御方法とその装置Info
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- JPH10232016A JPH10232016A JP4974197A JP4974197A JPH10232016A JP H10232016 A JPH10232016 A JP H10232016A JP 4974197 A JP4974197 A JP 4974197A JP 4974197 A JP4974197 A JP 4974197A JP H10232016 A JPH10232016 A JP H10232016A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数種の燃料を使用する混焼ボイラにおい
て、負荷変化に対応させて運転状態変更途中の過渡期に
おいても常時、複数種の燃料の供給量と負荷との関係
（バランス）を適正に保持することができる。 【解決手段】 図５に示すように混焼ボイラへ供給され
る複数の燃料Ａ，Ｂ，Ｃのうちの１つを調整燃料Ｃとし
てバッファ的に使用し、少なくとも前記調整燃料Ｃを除
く他の燃料Ａ，Ｂの目標負荷Ａ2，Ｂ2，に移行する際の
他の各燃料Ａ，Ｂ毎の変化終了時点ＴA、ＴB夫々で負荷
がバランスするような調整燃料Ｃの必要量ＣA、ＣBを求
め、好ましくは図４（Ｂ）に示すように変化終了時点夫
々における調整燃料と他の燃料をテーブル化して該テー
ブルに基づいてリアルタイムに燃料供給量制御を行うも
のである。
て、負荷変化に対応させて運転状態変更途中の過渡期に
おいても常時、複数種の燃料の供給量と負荷との関係
（バランス）を適正に保持することができる。 【解決手段】 図５に示すように混焼ボイラへ供給され
る複数の燃料Ａ，Ｂ，Ｃのうちの１つを調整燃料Ｃとし
てバッファ的に使用し、少なくとも前記調整燃料Ｃを除
く他の燃料Ａ，Ｂの目標負荷Ａ2，Ｂ2，に移行する際の
他の各燃料Ａ，Ｂ毎の変化終了時点ＴA、ＴB夫々で負荷
がバランスするような調整燃料Ｃの必要量ＣA、ＣBを求
め、好ましくは図４（Ｂ）に示すように変化終了時点夫
々における調整燃料と他の燃料をテーブル化して該テー
ブルに基づいてリアルタイムに燃料供給量制御を行うも
のである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は混焼ボイラの燃料供
給制御方法とその装置に係り、例えば製鉄所に併設され
る副生ガス焚きボイラ等、複数の燃料を適宜割合で供給
しながら混焼させる混焼ボイラの燃料供給制御方法とそ
の装置に関する。
給制御方法とその装置に係り、例えば製鉄所に併設され
る副生ガス焚きボイラ等、複数の燃料を適宜割合で供給
しながら混焼させる混焼ボイラの燃料供給制御方法とそ
の装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】製鉄所等に設置される副生ガス焚きボイ
ラ等、複数の燃料を適宜割合で供給しながら混焼させる
混焼ボイラにおいては、前記複数種の燃料を効率良く燃
焼させるため発電負荷に見合うように、各種燃料供給量
を相互に調整制御しながら運転することが要求される。
ラ等、複数の燃料を適宜割合で供給しながら混焼させる
混焼ボイラにおいては、前記複数種の燃料を効率良く燃
焼させるため発電負荷に見合うように、各種燃料供給量
を相互に調整制御しながら運転することが要求される。
【０００３】このため、前記のような混焼ボイラでは、
発電負荷の変化に対応して運転状態を変更する際に、一
斉に全ての燃料の供給量を変化する場合があり、このよ
うな場合にはボイラは燃焼不安定の状態になり易い。
発電負荷の変化に対応して運転状態を変更する際に、一
斉に全ての燃料の供給量を変化する場合があり、このよ
うな場合にはボイラは燃焼不安定の状態になり易い。
【０００４】前記のような負荷（発電量）の変化に伴う
燃料供給量の変化は、通常、各ボイラ固有に定められた
燃料変化率やこれにともなう負荷変化率（発電量変化
率）を使用して、目標負荷に対応して設定された目標燃
料供給量へ向けて一斉に変化させている。
燃料供給量の変化は、通常、各ボイラ固有に定められた
燃料変化率やこれにともなう負荷変化率（発電量変化
率）を使用して、目標負荷に対応して設定された目標燃
料供給量へ向けて一斉に変化させている。
【０００５】しかしながら目標負荷到達時点で、該燃料
供給量と負荷（発電量）との間にバランスがとれた値を
用いても、負荷変化中の燃料供給量の変更途中において
は、常時前記バランスがとれた状態で燃料供給量の変更
を行えるわけではなく、前記混焼ボイラにあっては、燃
料供給量の変更の途中において複数種の燃料の供給量の
バランスがくずれ、ボイラ側での蒸気圧力の変動、蒸気
温度変動等の過渡的変化や燃焼の不安定状態が発生し、
負荷変化中における安定運転が阻害される恐れがある。
供給量と負荷（発電量）との間にバランスがとれた値を
用いても、負荷変化中の燃料供給量の変更途中において
は、常時前記バランスがとれた状態で燃料供給量の変更
を行えるわけではなく、前記混焼ボイラにあっては、燃
料供給量の変更の途中において複数種の燃料の供給量の
バランスがくずれ、ボイラ側での蒸気圧力の変動、蒸気
温度変動等の過渡的変化や燃焼の不安定状態が発生し、
負荷変化中における安定運転が阻害される恐れがある。
【０００６】図６に従来の混焼ボイラ発電装置における
典型的な負荷燃料変化の状態を示す。変化前の整定状態
が区間１、変化後の整定状態が区間２で、区間１及び２
における燃料Ａ1，Ｂ1，Ｃ1、及びＡ2，Ｂ2，Ｃ2はいず
れも目標負荷Ｅ1、Ｅ2における燃料供給設定値（目標
値）と対応し、従って区間１及び２においては発電量Ｅ
と燃料Ａ1，Ｂ1，Ｃ1、及びＡ2，Ｂ2，Ｃ2のバランスは
取れている。
典型的な負荷燃料変化の状態を示す。変化前の整定状態
が区間１、変化後の整定状態が区間２で、区間１及び２
における燃料Ａ1，Ｂ1，Ｃ1、及びＡ2，Ｂ2，Ｃ2はいず
れも目標負荷Ｅ1、Ｅ2における燃料供給設定値（目標
値）と対応し、従って区間１及び２においては発電量Ｅ
と燃料Ａ1，Ｂ1，Ｃ1、及びＡ2，Ｂ2，Ｃ2のバランスは
取れている。
【０００７】即ち、区間１及び２においては、下記式を
満足する。 Ｅ1＝ｆ1（Ａ1，Ｂ1，Ｃ1）…１1） Ｅ2＝ｆ1（Ａ2，Ｂ2，Ｃ2）…１2） ここでｆ1（）の関数は混焼ボイラ発電装置の燃料発電
特性を示す。
満足する。 Ｅ1＝ｆ1（Ａ1，Ｂ1，Ｃ1）…１1） Ｅ2＝ｆ1（Ａ2，Ｂ2，Ｃ2）…１2） ここでｆ1（）の関数は混焼ボイラ発電装置の燃料発電
特性を示す。
【０００８】しかしながら発電量Ｅ及び燃料Ａ、Ｂ、Ｃ
が個別の変化率で動く場合には、前記１1）及び１2）が
満足するのは発電量がＥ1若しくはＥ2に達している区間
１及び２の場合であり、発電量がＥ1〜Ｅ2に変化する途
中Ｔにおいてはバランスδが崩れている。ここで δ＝Ｅ−ｆ1（Ａ，Ｂ，Ｃ）…２’） とすると、図６のグラフの下段（バランス度）ような変
化となり、これがボイラ側で蒸気圧力の変化等を引起こ
す。
が個別の変化率で動く場合には、前記１1）及び１2）が
満足するのは発電量がＥ1若しくはＥ2に達している区間
１及び２の場合であり、発電量がＥ1〜Ｅ2に変化する途
中Ｔにおいてはバランスδが崩れている。ここで δ＝Ｅ−ｆ1（Ａ，Ｂ，Ｃ）…２’） とすると、図６のグラフの下段（バランス度）ような変
化となり、これがボイラ側で蒸気圧力の変化等を引起こ
す。
【０００９】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、複
数種の燃料を使用する混焼ボイラにおいて、負荷変化に
対応させて運転状態を変更させる場合においても、負荷
変化の途中において、負荷と燃料量とのバランスを設定
された範囲内に保持し得る混焼ボイラの燃料供給制御方
法とその装置を提供することを目的とする。
数種の燃料を使用する混焼ボイラにおいて、負荷変化に
対応させて運転状態を変更させる場合においても、負荷
変化の途中において、負荷と燃料量とのバランスを設定
された範囲内に保持し得る混焼ボイラの燃料供給制御方
法とその装置を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、例えば図５に示すように混焼ボイラへ供給
される複数の燃料Ａ，Ｂ，Ｃのうちの１つを調整燃料Ｃ
としてバッファ的に使用し、少なくとも前記調整燃料Ｃ
を除く他の燃料Ａ，Ｂの目標負荷Ａ2、Ｂ2に移行する際
の他の各燃料Ａ，Ｂ毎の変化終了時点ＴA、ＴB夫々で負
荷がバランスするような調整燃料Ｃの必要量ＣA、ＣBを
求め、好ましくは図４（Ｂ）に示すように変化終了時点
夫々における調整燃料と他の燃料をテーブル化して該テ
ーブルに基づいてリアルタイムに燃料供給量制御を行う
ものである。
決するため、例えば図５に示すように混焼ボイラへ供給
される複数の燃料Ａ，Ｂ，Ｃのうちの１つを調整燃料Ｃ
としてバッファ的に使用し、少なくとも前記調整燃料Ｃ
を除く他の燃料Ａ，Ｂの目標負荷Ａ2、Ｂ2に移行する際
の他の各燃料Ａ，Ｂ毎の変化終了時点ＴA、ＴB夫々で負
荷がバランスするような調整燃料Ｃの必要量ＣA、ＣBを
求め、好ましくは図４（Ｂ）に示すように変化終了時点
夫々における調整燃料と他の燃料をテーブル化して該テ
ーブルに基づいてリアルタイムに燃料供給量制御を行う
ものである。
【００１１】尚、前記図５及び後記実施例においては混
焼用の複数の燃料（Ａ〜Ｃ）、（Ａ〜Ｄ）の内、調整燃
料として他の燃料に対し異種燃料であるＣ若しくはＤ燃
料を使用したが、例えば複数の燃料（Ａ〜Ｃ）の内、同
種の燃料（Ｃ）を２つに分割し（Ｃ11、Ｃ12）、一方を
調整燃料（Ｃ12）とし他方を変化終了時間設定用の他の
燃料（Ｃ11）に用いてもよい。
焼用の複数の燃料（Ａ〜Ｃ）、（Ａ〜Ｄ）の内、調整燃
料として他の燃料に対し異種燃料であるＣ若しくはＤ燃
料を使用したが、例えば複数の燃料（Ａ〜Ｃ）の内、同
種の燃料（Ｃ）を２つに分割し（Ｃ11、Ｃ12）、一方を
調整燃料（Ｃ12）とし他方を変化終了時間設定用の他の
燃料（Ｃ11）に用いてもよい。
【００１２】すなわちＡ〜Ｄの内、Ｄが調整燃料の場合
に該調整燃料Ｄの必要量を求める式は δ＝Ｅ−ｆ1（Ａ，Ｂ，Ｃ） δ＝ｆ2（Ｄ） …２） となり、一方同種の燃料（Ｃ）を２つに分割し（Ｃ11、
Ｃ12）、一方を調整燃料（Ｃ12）とし他方を変化終了時
間設定用の他の燃料（Ｃ11）として用いた場合に該調整
燃料Ｄの必要量を求める式は δ＝Ｅ−ｆ1（Ａ，Ｂ，Ｃ11） δ＝ｆ2（Ｃ12） …２） となる。
に該調整燃料Ｄの必要量を求める式は δ＝Ｅ−ｆ1（Ａ，Ｂ，Ｃ） δ＝ｆ2（Ｄ） …２） となり、一方同種の燃料（Ｃ）を２つに分割し（Ｃ11、
Ｃ12）、一方を調整燃料（Ｃ12）とし他方を変化終了時
間設定用の他の燃料（Ｃ11）として用いた場合に該調整
燃料Ｄの必要量を求める式は δ＝Ｅ−ｆ1（Ａ，Ｂ，Ｃ11） δ＝ｆ2（Ｃ12） …２） となる。
【００１３】すなわち、請求項１記載の発明において
は、複数の燃料を燃焼する混焼ボイラにおいて、負荷
（発電量）変化に対応して運転状態を変更するにあた
り、前記複数の燃料のうちの１つを調整燃料とし、該調
整燃料を除く他の燃料及び負荷目標値についての、変化
所要時間を予め設定した変化率その他の係数より求め、
前記各燃料の変化所要時間に対応する変化終了時点にお
いて燃料供給量と負荷がバランスするように、前記各変
化終了時点ごとに調整燃料の必要量を算出し、これを中
間的な目標値として区分的な燃料制御を行うことを特徴
とする混焼ボイラの燃料供給制御方法を提案する。
は、複数の燃料を燃焼する混焼ボイラにおいて、負荷
（発電量）変化に対応して運転状態を変更するにあた
り、前記複数の燃料のうちの１つを調整燃料とし、該調
整燃料を除く他の燃料及び負荷目標値についての、変化
所要時間を予め設定した変化率その他の係数より求め、
前記各燃料の変化所要時間に対応する変化終了時点にお
いて燃料供給量と負荷がバランスするように、前記各変
化終了時点ごとに調整燃料の必要量を算出し、これを中
間的な目標値として区分的な燃料制御を行うことを特徴
とする混焼ボイラの燃料供給制御方法を提案する。
【００１４】請求項２記載の発明は前記制御方法を円滑
に実施するための装置に関する発明で、前記複数の燃料
のうちの１つを調整燃料とし、少なくとも該調整燃料を
除く他の燃料について発電目標値（負荷）に対応する夫
々の燃料目標値を演算する目標値設定手段と、予め設定
した変化率その他の係数と前記他の燃料及び負荷の目標
値とにより、他の燃料及び負荷目標値の変化所要時間を
求める手段と、前記燃料供給量と負荷がバランスするよ
うに前記前記各燃料の変化所要時間に対応する各変化終
了時点ごとに調整燃料の必要量を算出する中間目標値算
出手段と、前記各変化終了時点ごとの中間目標値に基づ
いて区分的にボイラへの燃料制御を行うことを特徴とす
る混焼ボイラの燃料供給制御装置を提案する。
に実施するための装置に関する発明で、前記複数の燃料
のうちの１つを調整燃料とし、少なくとも該調整燃料を
除く他の燃料について発電目標値（負荷）に対応する夫
々の燃料目標値を演算する目標値設定手段と、予め設定
した変化率その他の係数と前記他の燃料及び負荷の目標
値とにより、他の燃料及び負荷目標値の変化所要時間を
求める手段と、前記燃料供給量と負荷がバランスするよ
うに前記前記各燃料の変化所要時間に対応する各変化終
了時点ごとに調整燃料の必要量を算出する中間目標値算
出手段と、前記各変化終了時点ごとの中間目標値に基づ
いて区分的にボイラへの燃料制御を行うことを特徴とす
る混焼ボイラの燃料供給制御装置を提案する。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例
に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相
対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発
明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例
にすぎない。
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例
に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相
対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発
明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例
にすぎない。
【００１６】図１は本発明の実施形態に係る混焼ボイラ
の燃料供給量制御装置のブロック図、図２は混焼ボイラ
の燃料供給系の構成図（系統図）、図３は作用説明グラ
フ図、図４は燃料／発電量変化値を示す表図（Ａ）、及
び中間目標値設定テーブルの内容（Ｂ）を夫々示す。
の燃料供給量制御装置のブロック図、図２は混焼ボイラ
の燃料供給系の構成図（系統図）、図３は作用説明グラ
フ図、図４は燃料／発電量変化値を示す表図（Ａ）、及
び中間目標値設定テーブルの内容（Ｂ）を夫々示す。
【００１７】図２において、１は製鉄所に併設される副
生ガス焚きボイラのように、複数の燃料を適宜割合で供
給しながら混焼させる混焼ボイラで、該ボイラ１でボイ
ラ水を加熱し、生成された蒸気が蒸気タービン１０２に
供給され発電機１０３を回転させて発電に供される。１
０１はボイラ及びタービン制御装置８を介して得られる
燃料供給量制御装置１００よりの制御信号に基づいて流
量ポンプ若しくは流量制御弁等（いずれも不図示）を駆
動制御して混焼ボイラ１へ供給する複数の燃料Ａ〜Ｄを
個々に供給制御する燃料供給装置で、本実施例の場合４
種の燃料Ａ〜Ｄが供給されるように構成されている。８
は該燃料供給装置１０１及び蒸気タービン１０２に制御
・操作信号を出力するボイラ及びタービン制御装置、１
００は該ボイラ及びタービン制御装置８に燃料供給量の
制御信号を出力する燃料供給量制御装置である。
生ガス焚きボイラのように、複数の燃料を適宜割合で供
給しながら混焼させる混焼ボイラで、該ボイラ１でボイ
ラ水を加熱し、生成された蒸気が蒸気タービン１０２に
供給され発電機１０３を回転させて発電に供される。１
０１はボイラ及びタービン制御装置８を介して得られる
燃料供給量制御装置１００よりの制御信号に基づいて流
量ポンプ若しくは流量制御弁等（いずれも不図示）を駆
動制御して混焼ボイラ１へ供給する複数の燃料Ａ〜Ｄを
個々に供給制御する燃料供給装置で、本実施例の場合４
種の燃料Ａ〜Ｄが供給されるように構成されている。８
は該燃料供給装置１０１及び蒸気タービン１０２に制御
・操作信号を出力するボイラ及びタービン制御装置、１
００は該ボイラ及びタービン制御装置８に燃料供給量の
制御信号を出力する燃料供給量制御装置である。
【００１８】図１は前記燃料供給量制御装置１００の具
体的構成を示し、本実施例の場合４種の燃料Ａ〜Ｄの
内、燃料Ｄを調整燃料としてが供給されるように構成さ
れている。図中２は目標値設定器として機能する関数演
算器で、目標発電量Ｅα（変化後の発電量）が入力され
ると下記関数式１α）に基づいて目標発電量Ｅαに対応
する燃料供給量Ａα，Ｂα，Ｃαを算出する。 Ｅα＝ｆ1（Ａα，Ｂα，Ｃα）…１α）
体的構成を示し、本実施例の場合４種の燃料Ａ〜Ｄの
内、燃料Ｄを調整燃料としてが供給されるように構成さ
れている。図中２は目標値設定器として機能する関数演
算器で、目標発電量Ｅα（変化後の発電量）が入力され
ると下記関数式１α）に基づいて目標発電量Ｅαに対応
する燃料供給量Ａα，Ｂα，Ｃαを算出する。 Ｅα＝ｆ1（Ａα，Ｂα，Ｃα）…１α）
【００１９】尚、図６に示すように、変化後（区間２）
における燃料Ａ2 、Ｂ2 、Ｃ2 （３種の燃料Ａ〜Ｃ）と
発電量Ｅ2 とはバランスが取れており、従って変化後の
目標発電量Ｅαに対応する燃料供給量を算出する場合、
わざわざ調整燃料Ｄを外して算出する必要はなく、下記
関数式１α’）に示すように調整燃料Ｄを含めた形で目
標発電量Ｅαに対応する燃料供給量Ａα，Ｂα，Ｃα，
Ｄαを算出してもよいが、この場合は調整燃料Ｄαにつ
いては前記したように負荷バランスを取るためのバッフ
ァ的燃料である為に、次の変化所要時間演算器３で変化
所要時間を算出する事なく、直接中間目標値設定テーブ
ル６に書き込む。（図４（Ｂ）参照） Ｅα＝ｆ1 （Ａα，Ｂα，Ｃα，Ｄα）…１α’） ここでｆ1 （）の関数は混焼ボイラ発電装置の燃料発電
特性を示し目標値設定器２内に予めメモリされている。
における燃料Ａ2 、Ｂ2 、Ｃ2 （３種の燃料Ａ〜Ｃ）と
発電量Ｅ2 とはバランスが取れており、従って変化後の
目標発電量Ｅαに対応する燃料供給量を算出する場合、
わざわざ調整燃料Ｄを外して算出する必要はなく、下記
関数式１α’）に示すように調整燃料Ｄを含めた形で目
標発電量Ｅαに対応する燃料供給量Ａα，Ｂα，Ｃα，
Ｄαを算出してもよいが、この場合は調整燃料Ｄαにつ
いては前記したように負荷バランスを取るためのバッフ
ァ的燃料である為に、次の変化所要時間演算器３で変化
所要時間を算出する事なく、直接中間目標値設定テーブ
ル６に書き込む。（図４（Ｂ）参照） Ｅα＝ｆ1 （Ａα，Ｂα，Ｃα，Ｄα）…１α’） ここでｆ1 （）の関数は混焼ボイラ発電装置の燃料発電
特性を示し目標値設定器２内に予めメモリされている。
【００２０】目標値設定器２で設定された変化後の目標
発電量Ｅ2 に対応する、他の燃料Ａ，Ｂ，Ｃの燃料供給
量Ａ2，Ｂ2，Ｃ2 は変化所要時間演算器３に入力され
る。
発電量Ｅ2 に対応する、他の燃料Ａ，Ｂ，Ｃの燃料供給
量Ａ2，Ｂ2，Ｃ2 は変化所要時間演算器３に入力され
る。
【００２１】該変化所要時間演算器３には、発電量及び
夫々の燃料の基準変化率ＮE，ＮA，ＮB，ＮCが予めイン
プットされており、そして該変化所要時間演算器３にお
いては次の手順にて、発電量Ｅ及び複数の燃料Ａ，Ｂ，
Ｃの燃料供給量の変化所要時間を算出する。
夫々の燃料の基準変化率ＮE，ＮA，ＮB，ＮCが予めイン
プットされており、そして該変化所要時間演算器３にお
いては次の手順にて、発電量Ｅ及び複数の燃料Ａ，Ｂ，
Ｃの燃料供給量の変化所要時間を算出する。
【００２２】 発電量Ｅの変化所要時間 ：ｔE ＝（Ｅ2 −Ｅ1 ）／ＮE （１） 燃料Ａの燃料供給量変化所要時間：ｔA ＝（Ａ2 −Ａ1 ）／ＮA （２） 燃料Ｂの燃料供給量変化所要時間：ｔB ＝（Ｂ2 −Ｂ1 ）／ＮB （３） 燃料Ｃの燃料供給量変化所要時間：ｔC ＝（Ｃ2 −Ｃ1 ）／ＮC （４） 前記のようにして算出された変化所要時間ｔE 及びｔ
A ，ｔB，ｔCは変化到達時刻演算器４に入力される。
A ，ｔB，ｔCは変化到達時刻演算器４に入力される。
【００２３】変化到達時刻演算器４においては、前記変
化所要時間ｔE ，ｔA ，ｔB …に基づき目標発電量Ｅ2
及び各燃料Ａ2 ，Ｂ2，Ｃ2 毎の変化到達時刻Ｔを算出
し、中間目標値演算器５に出力する。 発電量Ｅの到達時刻 ：ＴE ＝Ｔ1 ＋ｔE 燃料Ａの燃料供給量の到達時刻：ＴA ＝Ｔ1 ＋ｔA 燃料Ｂの燃料供給量の到達時刻：ＴB ＝Ｔ1 ＋ｔB 燃料Ｃの燃料供給量の到達時刻：ＴC ＝Ｔ1 ＋ｔC ここでＴ1 は区間１よりの運転状態変更の開始時刻であ
る。
化所要時間ｔE ，ｔA ，ｔB …に基づき目標発電量Ｅ2
及び各燃料Ａ2 ，Ｂ2，Ｃ2 毎の変化到達時刻Ｔを算出
し、中間目標値演算器５に出力する。 発電量Ｅの到達時刻 ：ＴE ＝Ｔ1 ＋ｔE 燃料Ａの燃料供給量の到達時刻：ＴA ＝Ｔ1 ＋ｔA 燃料Ｂの燃料供給量の到達時刻：ＴB ＝Ｔ1 ＋ｔB 燃料Ｃの燃料供給量の到達時刻：ＴC ＝Ｔ1 ＋ｔC ここでＴ1 は区間１よりの運転状態変更の開始時刻であ
る。
【００２４】中間目標値算出器５には、前記目標発電量
Ｅ2及び各燃料Ａ2 ，Ｂ2，Ｃ2 の到達時刻ＴE 、ＴA、
ＴB 、ＴC毎において発電量ＥA、ＥB 、ＥCと各燃料
（Ａ，Ｂ，Ｃ）A 、（Ａ，Ｂ，Ｃ）B 、（Ａ，Ｂ，Ｃ）
C の（燃焼実効エネルギ）がバランスする為に必要とさ
れる調整燃料Ｄの必要量を下記２）式より求める。 δ＝ｆ2（Ｄ）＝Ｅ−ｆ1（Ａ，Ｂ，Ｃ） …２） ここでｆ2の関数が１になるように設定すれば Ｄ＝Ｅ−ｆ1（Ａ，Ｂ，Ｃ） となり、例えば本実施例においては、図４の（Ｂ）の下
欄に記載した Ｄ＝Ｅ−０．２Ａ＋０．６Ｂ＋０．３Ｃ …（２ABC） の燃料発電量特性式を用いる。
Ｅ2及び各燃料Ａ2 ，Ｂ2，Ｃ2 の到達時刻ＴE 、ＴA、
ＴB 、ＴC毎において発電量ＥA、ＥB 、ＥCと各燃料
（Ａ，Ｂ，Ｃ）A 、（Ａ，Ｂ，Ｃ）B 、（Ａ，Ｂ，Ｃ）
C の（燃焼実効エネルギ）がバランスする為に必要とさ
れる調整燃料Ｄの必要量を下記２）式より求める。 δ＝ｆ2（Ｄ）＝Ｅ−ｆ1（Ａ，Ｂ，Ｃ） …２） ここでｆ2の関数が１になるように設定すれば Ｄ＝Ｅ−ｆ1（Ａ，Ｂ，Ｃ） となり、例えば本実施例においては、図４の（Ｂ）の下
欄に記載した Ｄ＝Ｅ−０．２Ａ＋０．６Ｂ＋０．３Ｃ …（２ABC） の燃料発電量特性式を用いる。
【００２５】そして前記中間目標値演算器５で、前記燃
料発電量特性式（２ABC ）に基づき算出した、各燃料の
各到達時刻ＴA、ＴB 、ＴCにおける調整燃料Ｄの必要量
ＤA、ＤB、ＤCを求め、又必要に応じて目標発電量Ｅ2の
到達時刻ＴEの調整燃料Ｄの必要量Ｄ2を算出し、これら
を発電量ＥA、ＥB 、ＥC と各燃料（Ａ，Ｂ，Ｃ）A、
（Ａ，Ｂ，Ｃ）B 、（Ａ，Ｂ，Ｃ）C とともに中間目標
値テーブル６の夫々の時間帯ＴE 、ＴA、ＴB 、ＴCに書
き込む。
料発電量特性式（２ABC ）に基づき算出した、各燃料の
各到達時刻ＴA、ＴB 、ＴCにおける調整燃料Ｄの必要量
ＤA、ＤB、ＤCを求め、又必要に応じて目標発電量Ｅ2の
到達時刻ＴEの調整燃料Ｄの必要量Ｄ2を算出し、これら
を発電量ＥA、ＥB 、ＥC と各燃料（Ａ，Ｂ，Ｃ）A、
（Ａ，Ｂ，Ｃ）B 、（Ａ，Ｂ，Ｃ）C とともに中間目標
値テーブル６の夫々の時間帯ＴE 、ＴA、ＴB 、ＴCに書
き込む。
【００２６】中間目標値設定テーブル６には、例えば図
４（Ｂ）に示されるような運転変更開始時刻Ｔ1（＝
８：００），各燃料の各到達時刻ＴB（＝８：０５），
ＴC（＝８：１０）、ＴA（＝８：１４）、運転変更終了
時刻Ｔ2（＝８：４０）における発電量Ｅ、各燃料Ａ，
Ｂ，Ｃ及び調整燃料Ｄの夫々の燃料供給量が記録される
こととなる。
４（Ｂ）に示されるような運転変更開始時刻Ｔ1（＝
８：００），各燃料の各到達時刻ＴB（＝８：０５），
ＴC（＝８：１０）、ＴA（＝８：１４）、運転変更終了
時刻Ｔ2（＝８：４０）における発電量Ｅ、各燃料Ａ，
Ｂ，Ｃ及び調整燃料Ｄの夫々の燃料供給量が記録される
こととなる。
【００２７】前記中間目標値設定テーブル６の中間目標
値はリアルタイム設定装置７によりその時刻毎の燃料供
給量Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄに対応する制御信号を設定し、ボイ
ラ及びタービン制御装置８に出力する。かかる構成によ
り、図３に示すように、運転変更中（ｔ）における燃料
供給量と発電量とのバランスδは０となり安定して負荷
平衡が達成される。
値はリアルタイム設定装置７によりその時刻毎の燃料供
給量Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄに対応する制御信号を設定し、ボイ
ラ及びタービン制御装置８に出力する。かかる構成によ
り、図３に示すように、運転変更中（ｔ）における燃料
供給量と発電量とのバランスδは０となり安定して負荷
平衡が達成される。
【００２８】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、複数
種の燃料を使用する混焼ボイラにおいて、負荷変化に対
応させて運転状態を変更させる場合においても、負荷変
化の途中において、負荷と燃料量とのバランスを設定さ
れた範囲内に保持し得、運転状態変更途中の過渡期にお
いても常時、複数種の燃料の供給量と負荷との関係（バ
ランス）を適正に保持することができる。
種の燃料を使用する混焼ボイラにおいて、負荷変化に対
応させて運転状態を変更させる場合においても、負荷変
化の途中において、負荷と燃料量とのバランスを設定さ
れた範囲内に保持し得、運転状態変更途中の過渡期にお
いても常時、複数種の燃料の供給量と負荷との関係（バ
ランス）を適正に保持することができる。
【００２９】これにより、前記運転状態変更途中におけ
る蒸気圧力や温度の変動、燃焼の不安定状態の発生が回
避され、安定した運転が保持できる。
る蒸気圧力や温度の変動、燃焼の不安定状態の発生が回
避され、安定した運転が保持できる。
【図１】本発明の実施形態に係る混焼ボイラの燃料供給
量制御装置のブロック図である。
量制御装置のブロック図である。
【図２】混焼ボイラの燃料供給系の構成図である。
【図３】前記実施形態における作用説明用グラフ図であ
る。
る。
【図４】図４は燃料／発電量変化値を示す表図（Ａ）、
及び中間目標値設定テーブルの内容（Ｂ）を夫々示す。
及び中間目標値設定テーブルの内容（Ｂ）を夫々示す。
【図５】図６に対応する本発明の基本動作に係る混焼ボ
イラの発電量と燃料の変化状況線図である。
イラの発電量と燃料の変化状況線図である。
【図６】従来技術に係る混焼ボイラの発電量と燃料の変
化状況線図である。
化状況線図である。
１ 混焼ボイラ １００ 燃料供給量制御装置 ２ 目標値設定器 ３ 変化所要時間演算器 ４ 変化到達時刻演算器 ５ 中間目標値演算器 ６ 中間目標値テーブル ８ ボイラ及びタービン制御装置
Claims (2)
- 【請求項１】 複数の燃料を燃焼する混焼ボイラにおい
て負荷（発電量）変化に対応して運転状態を変更するに
あたり、前記複数の燃料のうちの１つを調整燃料とし、
該調整燃料を除く他の燃料及び負荷目標値についての、
変化所要時間を予め設定した変化率その他の係数より求
め、前記各燃料の変化所要時間に対応する変化終了時点
において燃料供給量と負荷がバランスするように、前記
各変化終了時点ごとに調整燃料の必要量を算出し、これ
を中間的な目標値として区分的な燃料制御を行うことを
特徴とする混焼ボイラの燃料供給制御方法。 - 【請求項２】 複数の燃料を燃焼する混焼ボイラにおい
て、 前記複数の燃料のうちの１つを調整燃料とし、少なくと
も該調整燃料を除く他の燃料について発電目標値（負
荷）に対応する夫々の燃料目標値を演算する目標値設定
手段と、 予め設定した変化率その他の係数と前記他の燃料及び負
荷の目標値とにより、他の燃料及び負荷目標値の変化所
要時間を求める手段と、 前記燃料供給量と負荷がバランスするように前記前記各
燃料の変化所要時間に対応する各変化終了時点ごとに調
整燃料の必要量を算出する中間目標値算出手段と、 前記各変化終了時点ごとの中間目標値に基づいて区分的
にボイラへの燃料制御を行うことを特徴とする混焼ボイ
ラの燃料供給制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4974197A JPH10232016A (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 混焼ボイラの燃料供給制御方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4974197A JPH10232016A (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 混焼ボイラの燃料供給制御方法とその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10232016A true JPH10232016A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=12839622
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4974197A Pending JPH10232016A (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 混焼ボイラの燃料供給制御方法とその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10232016A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008261524A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 流動層ボイラの燃料供給装置および燃料供給方法 |
| JP2010216728A (ja) * | 2009-03-17 | 2010-09-30 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | ボイラ燃料切替え制御方法及びボイラ装置 |
| CN103676648A (zh) * | 2012-09-10 | 2014-03-26 | 上海迪吉特控制系统有限公司 | 多燃料混烧锅炉燃料自适应控制系统 |
| CN106225009A (zh) * | 2016-07-26 | 2016-12-14 | 西安西热电站信息技术有限公司 | 一种基于电厂sis系统的判断机组变负荷下的给煤量的方法 |
| JP6304462B1 (ja) * | 2017-06-27 | 2018-04-04 | 中国電力株式会社 | 発電設備 |
-
1997
- 1997-02-18 JP JP4974197A patent/JPH10232016A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP6304462B1 (ja) * | 2017-06-27 | 2018-04-04 | 中国電力株式会社 | 発電設備 |
| WO2019003316A1 (ja) * | 2017-06-27 | 2019-01-03 | 中国電力株式会社 | 発電設備 |
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