JPH10231581A - 合成木材 - Google Patents

合成木材

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JPH10231581A
JPH10231581A JP7256197A JP7256197A JPH10231581A JP H10231581 A JPH10231581 A JP H10231581A JP 7256197 A JP7256197 A JP 7256197A JP 7256197 A JP7256197 A JP 7256197A JP H10231581 A JPH10231581 A JP H10231581A
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JP
Japan
Prior art keywords
wood
phenol resin
chips
fine hollow
ceramic fine
Prior art date
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Pending
Application number
JP7256197A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Minagawa
光雄 皆川
Osamu Minagawa
治 皆川
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RIBOOLE KK
Original Assignee
RIBOOLE KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】表面平滑にして吸水性が低く密実で物理的強度
があり、しかも腐朽、虫害に安全で資源の有効利用を図
ることのできる合成木材を提供することである。 【構成】圧縮強度600kgf/cm以上で嵩比重
0.3〜0.5g/cm、融点1500℃以上のセラ
ミック微細中空粒子及び木粉にレゾール型フェノール樹
脂と発泡剤、硬化剤及び水を加え加圧成形した合成木材
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軽量で且つ断熱性に優れ
た合成木材で、エクステリア製品、ベランダ、サンルー
ム、窓枠、ドアや建造物の壁材、屋根材、床材等に使用
することができる。
【0002】
【従来の技術】木材は古くから建築材料として各種の部
位に使用されてきた。加工が容易で軽量である割りには
強度も比較的あり、天然の木の有する独特な肌合いは我
国でも特に重用されてきた。資源的にも枯渇することの
ない有望な材料であるが、可燃性であること、腐るこ
と、狂うことという欠点も有しているのである。
【0003】木材は多くの長所を有する反面上記のよう
な欠点を有するものであるため、使用する建築の部位や
用途に応じて材料の選択をしなければならないのであ
る。可燃性であることは木材の大きな欠点であるため不
燃材の使用が条件とされる部位には使用できないのであ
る。木材の腐朽、虫害に対してはあらかじめ十分防腐処
理をすることによってある程度防止できるが充分ではな
い。木材は乾燥すると収縮して狂いを生ずるが、これは
充分乾燥された木材を使用することによってある程度は
解決される。又木材加工工場から廃棄物として多量に排
出される木粉は、適切な処理方法が無く焼却するのが一
般的であり、資源の有効利用の点からも木粉の再利用は
社会的問題とされていたのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は木材の長所を
生かしつつ上記の如き木材の欠点である、腐朽、虫害に
対して弱いこと及び木粉の有効利用を図ることを容易に
解決できる合成木材を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明になる合成木材
は、圧縮強度600kgf/cm以上で嵩比重0.3
〜0.5g/cm、融点1500℃以上のセラミック
微細中空粒子に木粉を配合し、これにレゾール型フェノ
ール樹脂と発泡剤、硬化剤及び水を加えて充分混合混練
し成形硬化させたものである。
【0006】
【作用】本発明になる合成木材は、木材の欠点である腐
朽、虫害に対して十分な効果が期待できるものであり又
木粉を使用するという資源の有効利用を図ることのでき
るものである。
【0007】合成木材組成物は、レゾール型フェノール
樹脂をバインダーとして使用するものであるが、セラミ
ック微細中空粒子100重量部に対して、木粉を20〜
60重量部、レゾール型フェノール樹脂を10〜30重
量部としこれに発泡剤0.5〜1.5重量部、硬化剤5
〜18重量部に水を加え成形する。
【0008】合成木材は、バインダーがレゾール型フェ
ノール樹脂であるため、腐朽、虫害に十分な効果をあげ
ることができる。
【0009】本発明の合成木材組成物に使用されるレゾ
ール型フェノール樹脂はフェノール、クレゾール、キシ
レノール、パラアルキルフェノール、パラフェニルフェ
ノール、レゾルシン等のフェノール類及びその変性物と
ホルムアルデヒド、バラホルムアルデヒト、フルフラー
ル、アセトアルデヒド等のアルデヒド類を水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、ヘキサメチ
レンテトラミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン
等のアルカリ性触媒で反応させて製造するレゾール型の
ものである。
【0010】本発明に使用したるセラミック微細中空粒
子は、従来の微細中空発泡体に比較して特に圧縮強度が
高いものであり合成木材製造過程で生ずる高い応力、剪
断力に対して耐え得ることができるものである。さらに
加圧成形することによって軽量であるにもかかわらず緻
密な合成木材とすることができるのである。
【0011】セラミック微細中空粒子あるいは微細中空
発泡体の圧縮強度とは耐水圧強度と同意語であり、圧縮
強度の測定は、微細中空発泡体を水中で加圧し水に加え
られた圧力が微細中空発泡体に伝わり微細中空発泡体が
破壊する圧力を圧縮強度とするのである。
【0012】優れた性能を示すことのできる合成木材
は、攪拌・混練工程が充分でなければならず、均一な製
品で品質の良い合成木材には特に重要である。本発明に
おけるが如き組成物に対して充分な攪拌・混練を行なう
場合セラミック微細中空粒子に加わる応力及び剪断力
は、約400kgf/cm前後になるため、従来の微
細中空発泡体には、このような高圧に耐え得るものが無
かったので、かかる合成木材として使用し充分な性能が
得られるものは皆無であった。即ち大部分が破壊してし
まうからである。
【0013】次にセラミック微細中空粒子を合成木材に
使用する場合重要なことは熱伝導率である。微細中空発
泡体はその粒径によるが一般に0.1(kcal/mh
r℃)前後であり、充填した微細中空発泡体の半分が破
壊されたものである場合熱伝導率は大体0.2(kca
l/mhr℃)に低下する。破壊されない完全な微細中
空発泡体が使用された場合にのみ優れた効果が得られる
のである。本発明に使用するセラミック微細中空粒子は
従来の微細中空発泡体であるシラスバルーン、ガラスマ
イクロバルーン、シリカバルーン、フライアッシュバル
ーンなどに比較して格段に圧縮強度が高いものであり、
合成木材の微細中空粒子は100%完全な球状で残存す
るため合成木材は耐熱性で軽量強靭となるのである。従
来の微細中空発泡体の圧縮強度は80〜300kgf/
cmである。
【0014】本発明に使用するセラミック微細中空粒子
の融点は1500℃以上である。セラミック微細中空粒
子はその材質に起因するのは当然であるが一般的に融点
の高いもの程圧縮強度も高くなる。圧縮強度を600k
gf/cm以上とするならばその融点は1500℃以
上になる。
【0015】以上により本発明において使用するセラミ
ック微細中空粒子はシリカ50〜60%、アルミナ40
〜45%、その他1.5〜2.5%からなるセラミック
組成物を発泡生成せしめたものを使用し、その物性は圧
縮強度700kgf/cm、融点1600℃、嵩比重
0.3〜0.5g/cm、熱伝導率0.1(kcal
/mhr℃)で完全な中空粒子のみで構成されている。
セラミック微細中空粒子の粒径は、5〜350μmの範
囲のものを使用し、細目5〜75μm、中目75〜15
0μm、荒目150〜350μmとして粒度調整により
混合使用する。嵩比重は粒度の細かいものは重く、荒い
ものは軽くなる。このため嵩比重の範囲は0.3〜0.
5g/cmとなる。
【0016】本発明に使用する木粉は、木材加工工場か
ら排出される木くずを粉砕して、20μm〜1mmのサ
イズの範囲としたものが好適である。この木粉を乾燥機
で乾燥し含水率を2%以下にする。木粉の材種は特に問
う必要はない。
【0017】本発明の合成木材に配合するレゾール型フ
ェノール樹脂に添加する発泡剤は、例えばメチレンクロ
ライド、炭酸塩、ペンタン、ヘキサン、イソプロビルエ
ーテル、塩化メチレン等である。又レゾール型フェノー
ル樹脂に使用される硬化剤として硫酸、リン酸等の無機
質酸、ベンゼンスルホン酸、ナフトールスルホン酸、フ
ェノールスルホン酸等の有機酸が挙げられる。この他性
状向上を図るため分散剤、抗菌・抗かび剤、安定剤など
の混和剤や無機質体質顔料などを用いる。又合成木材を
押出成形する場合は増粘剤例えばメチルセルローズ、カ
ルボキシルメチルセルローズ等を添加する。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例について詳述するが本発
明はその要旨を越えない限り実施例に限定されるもので
はない。
【0019】実施例1 圧縮強度700kgf/c
、嵩比重0.3〜0.5g/cm、融点1600
℃、熱伝導率0.1(kcal/mhr℃)で完全中空
粒子のみで構成されているセラミック微細中空粒子10
0重量部、充分乾燥させた木粉30重量部にリン酸系の
硬化剤を配合し充分混合した。これに13重量部のレゾ
ール型フェノール樹脂を加えさらに充分撹拌・混練を行
ない、成形用型に合成木材組成物を打設し50kgf/
cmの圧力で加圧成形後60℃で30分養生して硬化
させ木製ベランダの床材に使用した。
【0020】実施例2 実施例1と同じ配合の合成木材
組成物を型枠に打設し80kgf/cmの圧力で加圧
成形後60℃で45分養生して、この成形体を木製ベラ
ンダの手摺に使用した。
【0021】
【発明の効果】以上述べた如く本発明にかかる合成木材
は、フェノール樹脂の充填材にセラミック微細中空粒子
及び本粉を使用することによって、従来のフェノール樹
脂発泡体では得られなかった表面の平滑性を得ることが
できた。また従来のフェノール樹脂発泡体はフェノール
樹脂自身の発泡のみであるため連続気泡となり多孔質で
吸水性が高く、物理的強度も充分では無かった。
【0022】セラミック微細中空粒子の面と面がフェノ
ール樹脂によって点接合しさらにセラミック微細中空粒
子間の空隙に木粉が充填することによりフェノール樹脂
自身の発泡のみによるものとは全く異なった構成になる
表面平滑で吸水性の低い、密実にして物理的強度が高く
しかも断熱性にも優れ腐朽、虫害の心配のない合成木材
をを得ることができた。又木粉を使用することによって
資源の有効利用を図ることができたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成木材部分拡大断面図
【符号の説明】
1.セラミック微細中空粒子 2.木粉 3.フェノール樹脂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 圧縮強度600kgf/cm以上で
    嵩比重0.3〜0.5g/cm、融点1500℃以上
    のセラミック微細中空粒子に木粉を配合し、これにレゾ
    ール型フェノール樹脂と発泡剤、硬化剤及び水を加えた
    ことを特徴とする合成木材。
JP7256197A 1997-02-19 1997-02-19 合成木材 Pending JPH10231581A (ja)

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JP7256197A JPH10231581A (ja) 1997-02-19 1997-02-19 合成木材

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JP7256197A JPH10231581A (ja) 1997-02-19 1997-02-19 合成木材

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JPH10231581A true JPH10231581A (ja) 1998-09-02

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JP7256197A Pending JPH10231581A (ja) 1997-02-19 1997-02-19 合成木材

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