JPH10230951A - 接着剤容器 - Google Patents

接着剤容器

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Publication number
JPH10230951A
JPH10230951A JP9051004A JP5100497A JPH10230951A JP H10230951 A JPH10230951 A JP H10230951A JP 9051004 A JP9051004 A JP 9051004A JP 5100497 A JP5100497 A JP 5100497A JP H10230951 A JPH10230951 A JP H10230951A
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JP
Japan
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cap
container body
adhesive
container
discharge port
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JP9051004A
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English (en)
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Nobuo Sekine
伸雄 関根
Shin Takahashi
伸 高橋
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Pilot Ink Co Ltd
Toagosei Co Ltd
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Pilot Ink Co Ltd
Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャップの取り外しを簡単容易にすると共に、
空気が本体内に透過侵入することを抑制して接着剤の硬
化を回避する、特にシアノアクリレート系接着剤の容器
として最適な容器を提供する。 【解決手段】接着剤容器1は、接着剤8を収容する容器
本体2と、前記容器本体2の吐出口24側を密封するキ
ャップ3とからなる。前記キャップ3と前記本体2とを
相対的に回動させることにより両者を前後方向に離間さ
せるカム機構5を、前記キャップ3内の密封空間9内に
配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は接着剤容器に関す
る。さらに詳細には、液状接着剤(例えば、瞬間接着剤
として知られるシアノアクリレート系接着剤)を内部に
収容した接着剤容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シアノアクリレート系接着剤の容
器として、例えば、実公昭61−22859号公報に
は、キャップを容器本体に螺着させる構成が開示されて
いる。しかし、前記構成の容器は、キャップ着脱の際、
キャップの容器本体に対する少なくとも2〜3回転のね
じり操作が必要である。そのため、キャップの着脱が不
便である。
【0003】また、キャップの取り外しが便利な容器と
して、例えば、実公昭47−12371号公報や実公昭
52−2638号公報等に、容器本体に対してキャップ
を僅かにねじることによって、キャップと容器本体とが
前後に離れる構成の容器が開示されている。
【0004】ところが、前記従来の容器は、ねじり操作
によりキャップと容器本体とを前後に離間させるための
機構(キャップ脱離機構)が、キャップ開口端近傍にあ
り、容器本体とキャップとの気密シール箇所は、キャッ
プ内奥部の頂壁又は頂壁近傍、及び容器本体の吐出口近
傍にある。即ち、キャップは、容器本体の前部に装着さ
れ、容器本体の残りの後部を大きく外部に露出させる構
成となる。
【0005】そのため、前記従来の容器内に、シアノア
クリレート系接着剤(空気中の水分と反応して瞬時に硬
化する性質を備える接着剤)を充填した場合、容器本体
の後部は、外部に大きく露出しているため、容器本体が
合成樹脂製であると、容器本体後部の外壁から容器本体
内部に水分を含む空気が透過侵入して、内部の接着剤を
劣化(硬化)させるおそれがあった。特に、これは、容
器本体が合成樹脂製の薄肉の場合(例えば、本体内を加
圧して接着剤を吐出口から吐出させるために薄肉の可撓
性押圧操作部を備えた容器本体の場合)に発生しやす
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の不
具合を解消するものであって、キャップの取り外しを簡
単容易にすると共に、容器本体が合成樹脂製の場合で
も、空気が容器本体内に透過侵入することを抑制して接
着剤の劣化(硬化)を回避でき、特に、接着剤の劣化に
不利な条件の場合(即ち、容器本体が薄肉の押圧操作部
を備えた合成樹脂製の場合、さらには接着剤としてシア
ノアクリレート系接着剤を採用する場合)に最適な接着
剤容器を提供しようとするものである。尚、本発明にお
いて、「前」とは吐出口側を示し、「後」とは尾栓が装
着される開口部側を示す。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、接着剤8を収
容する合成樹脂製の容器本体2と、前記容器本体2の吐
出口24側を密封するキャップ3とからなる接着剤容器
1であって、前記キャップ3と前記容器本体2とを相対
的に接触回動させることにより両者を前後方向に離間さ
せるキャップ脱離機構5を備え、前記キャップ脱離機構
5を、前記キャップ3の容器本体2への装着によって前
記キャップ3内に形成された密封空間9に配設したこと
(請求項1)を要件とする。
【0008】また、本発明は、先端に吐出口24を備
え、その後方に薄肉の押圧操作部22を備え、内部に接
着剤8を収容してなる合成樹脂製の容器本体2と、前記
吐出口24側を密封するキャップ3とからなる接着剤容
器1であって、前記キャップ3と前記容器本体2とを相
対的に接触回動させることにより両者を前後方向に離間
させるキャップ脱離機構5を備え、前記キャップ脱離機
構5及び押圧操作部22を、前記キャップ3の容器本体
2への装着によって前記キャップ3内に形成された密封
空間9に配設したこと(請求項2)を要件とする。
【0009】また、前記接着剤容器1(請求項1または
請求項2)における前記キャップ脱離機構5が、容器本
体2外面の横断面が長円形の傾斜面よりなる肩部6と、
前記肩部6に当接可能な、キャップ3内面の横断面が長
円形のストッパ部7とからなること(請求項3)を要件
とする。
【0010】また、前記接着剤容器1(請求項1乃至請
求項3)における前記キャップ3が、吐出口24を塞ぐ
ためにその頂壁31内面に設けられたシールピン32
と、容器本体2の後部外周面(または押圧操作部22後
方の外周面)と気密嵌合してその内部に密封空間9を形
成するためにその後端内周面に設けられた環状シール部
33とを備えたこと(請求項4)を要件とする。
【0011】
【作用】
(請求項1)キャップ脱離機構5により、キャップ3の
取り外しが簡単容易になることは勿論、キャップ脱離機
構5をキャップ3内の密封空間9内に配設したことによ
り、キャップ3と容器本体2とが気密嵌合する箇所33
を、容器本体2後部及びキャップ3後部に自由に設定可
能となり、キャップ3による密封空間9を大きくでき
(即ち、容器本体2のほとんどをキャップ3で覆う構成
にでき)、容器本体2が大きく外部に露出することを防
ぐ。それにより、接着剤8の収容空間をキャップ3壁部
と容器本体2壁部とで二重に包囲することが可能とな
り、空気透過しやすい合成樹脂製の容器本体2の内部
に、空気中の水分と反応して劣化しやすい接着剤8を収
容したとしても、空気が容器本体2内に透過侵入するこ
とが抑制され、接着剤8の劣化を回避できる。
【0012】(請求項2)前記請求項1の作用と同様、
キャップ脱離機構5によりキャップ3の取り外しが簡単
容易になることは勿論、キャップ脱離機構5をキャップ
3内の密封空間9内に配設した構成により、キャップ3
による密封空間9を大きくして容器本体2が大きく外部
に露出することを防ぐことができ、その結果、接着剤8
の収容空間をキャップ3壁部と容器本体2壁部とで二重
に包囲することが可能となり、空気透過しやすい合成樹
脂製の容器本体2の内部に、空気中の水分と反応して劣
化しやすい接着剤8を収容したとしても、空気が容器本
体2内に透過侵入することが抑制され、接着剤8の劣化
を回避できる。
【0013】特に、容器本体2が、薄肉の押圧操作部2
2を有する構成の場合、空気が容器本体2内に透過侵入
しやすく接着剤の劣化に不利であるが、前記押圧操作部
22をキャップ3内に形成された密封空間9内に配置さ
せる構成により、容器本体2内への空気の透過侵入を抑
え、接着剤の劣化防止がより一層、効果的になされる。
【0014】(請求項3)キャップ3が容器本体2に装
着された状態において、キャップ3内面の横断面が長円
形のストッパ部7は、容器本体2外面の横断面が長円形
の傾斜面よりなる肩部6と当接状態にある。キャップ3
と容器本体2の相対的回動によって、前記キャップ3の
ストッパ部7は、前記容器本体2の肩部6との当接状態
を保ちながら肩部6の傾斜面に沿って上方へ移動する。
それにより、僅かのねじり操作(4分の1回転以下)
で、キャップ3を容器本体2から簡単に取り外すことが
できる。
【0015】また逆に、キャップ3の装着の際にも、前
記ストッパ部7が、肩部6の傾斜面にガイドされながら
自動的に回転して、ストッパ部7と肩部6の長円形状が
互いに重なる状態(図2参照)に容易にさせ、それと同
時に、環状シール部33を容器本体2外周面に気密嵌合
させる。従って、キャップ3装着時、容器本体2に対す
るキャップ3の回転方向の向きを考慮する必要がない。
【0016】(請求項4)シールピン32は、吐出口2
4内面に圧入され、吐出口24を封鎖する。前記シール
ピン32は、吐出口24に残留した接着剤8により吐出
口24内面と固着されやすいが、キャップ3の取り外し
時の回動操作によって、シールピン32と吐出口24と
の固着状態を即座に解消でき、シールピン32を吐出口
24から小さい力で容易に引き抜くことができる。
【0017】また、容器本体2の後部外周面(または押
圧操作部22後方の外周面)と気密嵌合するキャップ3
の後端内周面に設けられた環状シール部33によって、
吐出口24を含む容器本体2後部の外面とキャップ3内
面との間に密封空間9を形成でき、前記密封空間9によ
り、接着剤8の収容空間を二重の壁部(即ち、キャップ
3壁部及び容器本体2壁部)により包囲することが可能
となる。それにより、空気透過しやすい合成樹脂製の薄
肉容器本体2の内部に、空気中の水分と反応して劣化し
やすい接着剤8を収容したとしても、空気が容器本体2
内に透過侵入することを抑制し、接着剤8の劣化を回避
できる。即ち、ここでいう「容器本体2の後部外周面」
とは、キャップ3との気密嵌合により、接着剤収容空間
の全部又は大部分をキャップ3壁部によって包囲できる
位置の容器本体2外周面のことである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に従っ
て説明する。
【0019】図1〜図8に本発明・接着剤容器1の実施
例を示す。詳細には、図1はキャップ3を容器本体2に
装着した状態の縦断面図を示し、図2は図1のA−A線
拡大断面図、図3は図1のB−B線拡大断面図、図4は
図1のC−C線拡大断面図である。また、図5は図1の
容器本体2の縦断面図、図6は図1のキャップ3の縦断
面図である。また、図7は図5のD−D線拡大矢視断面
図(即ち容器本体2の平面図)、図8は図6のE−E線
拡大矢視断面図(即ちキャップ3の底面図)である。
【0020】前記接着剤容器1は、主に、内部に液状接
着剤8が収容可能な容器本体2と、前記容器本体2後端
の開口部25に嵌入される尾栓4と、前記容器本体2の
吐出口24側に被着されるキャップ3とからなる。
【0021】(容器本体)前記容器本体2は、合成樹脂
(例えばポリプロピレン又はポリエチレン等)の射出成
形体であり、先端に吐出口24が開口された先細状の先
端部21と、前側が長円形断面(偏平形状を含む)を有
し使用時に把持される中間部22と、後端に開口部25
を備える円筒状の後端部23とからなる。
【0022】前記容器本体2は、内部に液状のシアノア
クリレート系接着剤8が充填され、使用時に、先端の吐
出口24から適量の接着剤8が吐出される。また、前記
容器本体2は、全長が比較的長いペン形状を有し、使用
時、容器本体2を安定して把持できる。
【0023】前記容器本体2の中間部22の前部は、薄
肉且つ長円形断面を備えるため、使用時、径方向内方へ
容器本体2を容易に押圧変形でき、容器本体2内を加圧
するための押圧操作部となっている。また、前記中間部
22と先端部21との間(即ち中間部22先端または先
端部21後端)には、横断面長円形状の肩部6(図2参
照)が設けられている。前記肩部6は、それよりも小径
の先端部21外周面となだらかな傾斜面により接続され
ている。また、前記中間部22の後部は、横断面円形状
を有し、その外周面には、キャップ3の環状シール部3
3が気密嵌合している。尚、本発明において、長円形状
とは、楕円形状の他にも、向き合う二本の直線と向き合
う二本の曲線よりなる本実施例のような偏平形状も含
む。
【0024】また、前記先端部21の前部外周面には、
軸方向前方に開口する環状の溝27が設けられている。
前記溝27は、液溜まり部として機能し、液状接着剤8
が吐出口24から先端部21外周面を伝って流れ落ちる
のを防止している。
【0025】また、前記先端部21内面には、軸方向に
延びる複数(ここでは4本)のリブ26が一体に形成さ
れている。前記リブ26によって、先端部21内の比較
的小径の液通路での、吐出口24までの液状接着剤8の
流出と、吐出口24からの空気の取り入れとを円滑なも
のにする。即ち、先端部21内での液状接着剤8と空気
との交替を円滑にし、先端部21内壁に液状接着剤8を
停留させることがない。
【0026】(キャップ)キャップ3は、前端が頂壁3
1によって閉塞された筒状体であり、ポリプロピレン等
の合成樹脂の射出成形により得られる。キャップ3は、
図2〜図4に示すように、前部が横断面長円形状(又は
偏平形状)を有し、後部が横断面円形状を有する。
【0027】前記頂壁31内面には、金属製(例えばス
テンレス鋼製)棒状のシールピン32が軸方向後方に突
設されている。前記シールピン32は、キャップ3を容
器本体2の先端部21及び中間部22に被着させた際、
容器本体2の吐出口24内面に圧入され、該吐出口24
を封鎖する。尚、前記シールピン32は、インサート成
形によりキャップ3と一体的に固着されている。
【0028】前記キャップ3の開口端の内周面には、容
器本体2の外周面と密嵌する環状突起33(環状シール
部)が一体に形成される。前記環状突起33を備えた開
口端の肉厚は、キャップ3のその他の箇所の肉厚よりも
肉薄に形成されている。そのため、環状シール部33の
径方向の弾性変形を容易にしてキャップ3嵌合力を緩和
させ、キャップ3の着脱をより一層、円滑なものにして
いる。
【0029】また、キャップ3内周面のシールピン32
周囲には、軸方向に延びる複数本(ここでは4本)のガ
イドリブ34が一体的に形成されている。前記ガイドリ
ブ34は、キャップ3装着時、容器本体2の先端部21
外周面と接触し、吐出口24内へ確実にシールピン32
を挿入させると共に、キャップ3内周面又は先端部21
外周面に付着した接着剤8によって、先端部21外面
が、キャップ3内周面のガイドリブ34と接着したとし
ても、先端部21外周面との接触量が少ないためキャッ
プ3のねじり操作により、容易にその接着状態を解除す
ることが可能である。
【0030】また、キャップ3の内周面には、横断面長
円形状の段部よりなるストッパ部7が形成されている
(図2、図8参照)。前記ストッパ部7は、キャップ3
を装着した後に、容器本体2の肩部6に当接している。
前記ストッパ部7及び肩部6は、互いに長円形状であ
り、キャップ3を容器本体2に対してねじると、前記ス
トッパ部7が肩部6の傾斜面に沿って前方移動され、キ
ャップ3と容器本体2とが前後方向に離間される。即
ち、本実施例のキャップ3は、所謂ツイストオフ式キャ
ップであり、これにより、シールピン32と吐出口24
の接着状態を容易に解除できると共に、キャップ3を勢
いよく取り外すことが抑えられ、吐出口24からの接着
剤8の飛び散りが回避される。
【0031】また、前記ストッパ部7と肩部6よりなる
キャップ脱離機構5により、キャップ3を容器本体2に
装着させる際にも、ストッパ部7が肩部6の傾斜面上を
滑り、自動的にキャップ3と容器本体2が相対的回動を
なし、速やかに長円形状部が重なる位置(図2)にな
る。そのため、キャップ3の装着前に、キャップ3のス
トッパ部7と、容器本体2の肩部6の形状を合わせるよ
う、予め回転方向の向きを合わせる必要がない。即ち、
キャップ3を、容器本体2に対して前後方向に当接させ
るだけでよく、意識的に回転させることが不要となる。
【0032】前記キャップ3の前部は、図4に示すよう
に偏平形状を有し、キャップ3取り外し時、偏平形状部
を摘んで容易にねじり易く、ツイストオフ式キャップ3
として最適である。前記ツイストオフ式キャップ3によ
り、先端部21外周面とガイドリブ34との接着状態、
及び吐出口24とシールピン32との接着状態を、キャ
ップ3取り外し時に容易に解除することができる。
【0033】また、本実施例では、キャップ3の被着に
よって、容器本体2内の接着剤8の収容空間の外周面の
ほとんどが覆われ、キャップ3後端が尾栓4の底壁42
近傍まで至る構成である。それにより、接着剤8の収容
空間を容器本体2及びキャップ3によって二重に包囲す
ることができ、外気から容器本体2内への水蒸気の透過
浸入を抑え、接着剤8の固化を出来るかぎり防止し、接
着剤容器として長期の使用を可能にしている。
【0034】(尾栓)尾栓4は、合成樹脂(例えばポリ
プロピレンまたはポリエチレン等)の射出成形体であ
り、円筒状の周壁41と、該周壁41の前端に一体に設
けた底壁42とからなる。
【0035】前記尾栓4は容器本体2の開口部25に圧
入される。前記尾栓4の周壁41外周面は、その前部と
後部の二箇所にて、容器本体2の開口部25内周面と気
密嵌合がなされる。
【0036】また、前記底壁42には、後方に向かって
ガイド筒部43が一体に延設され、該ガイド筒部43に
通気孔44が軸方向に貫設されている。尾栓4は、容器
本体2内に接着剤8の充填の後、容器本体2の開口部2
5に嵌入され、その後、前記通気孔44に、後方から小
栓45(金属製のボール)が圧入され、通気が遮断され
る。それにより、尾栓4の嵌入時の容器内の空気加圧を
回避し、尾栓4の装着工程を円滑にできるとともに、加
圧空気による吐出口24からの接着剤8の漏出を防止で
きる。尚、前記小栓45は、十分に小さい外径であるた
め、容器本体2内の空気加圧量は、通気孔44に圧入さ
れる際、無視できる程度に小であり、ほとんど容器本体
2内の空気を加圧することがない。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、キャップの取
り外しを簡単容易にすると共に、容器本体が合成樹脂製
の場合でも、空気が容器本体内に透過侵入することを抑
制して接着剤の劣化を回避できる。
【0038】請求項2の発明によれば、キャップの取り
外しを簡単容易にすると共に、容器本体が薄肉の押圧操
作部を備えた合成樹脂製の場合でも、空気が容器本体内
に透過侵入することを抑制して接着剤の劣化を回避でき
る。
【0039】請求項3の発明によれば、僅かのねじり操
作(四分の一回転以下)で、キャップを容器本体から簡
単に取り外すことができると共に、また、キャップの装
着操作についても、キャップを意識的に回転させる必要
がなく、容易となる。
【0040】請求項4の発明によれば、シールピンによ
って、吐出口が確実に封鎖されると共に、キャップ後端
内周面の環状シール部によって、吐出口を含む容器本体
後部(または押圧操作部後方)の外周面と気密嵌合し、
キャップ内面と容器本体外面との間に容器本体を包囲す
る大きな密封空間を形成でき、接着剤の収容空間をキャ
ップ壁部と容器本体壁部の二重に包囲することが可能と
なる。その結果、特に、空気透過しやすい合成樹脂製
(特に薄肉の合成樹脂製)容器本体の内部に、空気中の
水分と反応して劣化しやすい接着剤を収容したとして
も、空気が容器本体内に透過侵入することを抑制し、接
着剤の劣化を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のキャップ装着状態を示す縦断
面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿う拡大断面図である。
【図4】図1のC−C線に沿う拡大断面図である。
【図5】図1の容器本体の縦断面図である。
【図6】図1のキャップの縦断面図である。
【図7】図5のD−D線拡大矢視断面図である。
【図8】図5のE−E線拡大矢視断面図である。
【符号の説明】
1 接着剤容器 2 容器本体 21 先端部 22 中間部 23 後端部 24 吐出口 25 開口部 26 リブ 27 環状の溝(液溜まり部) 3 キャップ 31 頂壁 32 シールピン 33 環状突起(環状シール部) 34 ガイドリブ 4 尾栓 41 周壁 42 底壁 43 ガイド筒部 44 通気孔 45 小栓 5 キャップ脱離機構 6 肩部 7 ストッパ部 8 接着剤 9 密封空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接着剤を収容する合成樹脂製の容器本体
    と、前記容器本体の吐出口側を密封するキャップとから
    なる接着剤容器であって、前記キャップと前記容器本体
    とを相対的に接触回動させることにより両者を前後方向
    に離間させるキャップ脱離機構を備え、前記キャップ脱
    離機構を、前記キャップの容器本体への装着によって前
    記キャップ内に形成された密封空間に配設したことを特
    徴とする接着剤容器。
  2. 【請求項2】先端に吐出口を備え、その後方に薄肉の押
    圧操作部を備え、内部に接着剤を収容してなる合成樹脂
    製の容器本体と、前記吐出口側を密封するキャップとか
    らなる接着剤容器であって、前記キャップと前記容器本
    体とを相対的に接触回動させることにより両者を前後方
    向に離間させるキャップ脱離機構を備え、前記キャップ
    脱離機構及び押圧操作部を、前記キャップの容器本体へ
    の装着によって前記キャップ内に形成された密封空間に
    配設したことを特徴とする接着剤容器。
  3. 【請求項3】前記キャップ脱離機構が、容器本体外面の
    横断面が長円形の傾斜面よりなる肩部と、前記肩部に当
    接可能な、キャップ内面の横断面が長円形のストッパ部
    とからなる請求項1または2記載の接着剤容器。
  4. 【請求項4】前記キャップが、吐出口を塞ぐためにその
    頂壁内面に設けられたシールピンと、容器本体の後部外
    周面と気密嵌合してその内部に密封空間を形成するため
    にその後端内周面に設けられた環状シール部とを備えて
    なる請求項1、2又は3記載の接着剤容器。
JP9051004A 1997-02-18 1997-02-18 接着剤容器 Pending JPH10230951A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2419351A (en) * 2004-09-24 2006-04-26 Multibrands Internat Ltd Closure cap with plug pin for adhesive container

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2419351A (en) * 2004-09-24 2006-04-26 Multibrands Internat Ltd Closure cap with plug pin for adhesive container

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