JPH10230784A

JPH10230784A - 車両用ブレーキ警告システム

Info

Publication number: JPH10230784A
Application number: JP9333296A
Authority: JP
Inventors: Seyu Shu; 世雄周
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-12-03
Filing date: 1997-12-03
Publication date: 1998-09-02
Also published as: TW382357U

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、車両用ブレーキ警告システムを提
供する。【解決手段】ブレーキペダルをまさに踏み込もうとし
てアクセルペダルＡを開放すると、後方車両に警告する
ようにブレーキランプＬ２の点灯前に、警告ランプＬ１
を点灯し、運転の安全性をより高めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ブレーキ警
告システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より自動車は、警告の目的で少なく
とも後部にブレーキランプが設けられている。特に、高
速道路を高速で運転しているときに、ブレーキペダルを
踏み込むと、ブレーキランプが点灯し、後方車両に衝突
や交通事故を防止するように警告を発する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後方車
両のドライバが、前方車両のブレーキランプの点灯を見
た後に、ブレーキをかける動作をするまでの反応時間
は、非常に短く、後方車両をうまく停止させるには十分
とは言えないこともある。特に、前方車両と後方車両
が、安全な車間距離を保っていないときには、後方車両
が前方車両に衝突することがあり、交通事故若しくは傷
害をこうむる虞れがある。

【０００４】このため、本発明者は、安全性確保のため
に、アクセルペダルを開放すると、直ちに、ブレーキペ
ダルを踏み込む前に、後方車両に早期に注意を促すべ
く、警告ランプを点灯させるブレーキ警告システムを発
明するに至った。

【０００５】本発明の目的は、ブレーキを掛けるとき
に、ブレーキランプの点灯前に警告ランプを点灯させて
後方車両に警告するようにした、運転の安全性をより高
めるようにした車両用ブレーキ警告システムを提供する
ことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、車両の走行速度を検出するための速度セ
ンサに電気的に接続され、当該走行速度が予めセットさ
れた所定値を超えたとき車両のブレーキランプに並設さ
れた警告ランプを備えた警告ランプ回路に接続されるコ
ントローラスイッチをオン状態にするために有効に電流
を出力してリレーを作動させる速度コントローラと、警
告ランプ回路に電気的に接続されかつ走行速度を減速す
るようにアクセルペダルを開放したときに有効にオン状
態となるアクセルペダル接触スイッチとを有する車両用
ブレーキ警告システムである。

【０００７】これにより、ブレーキペダルをまさに踏み
込もうとしてアクセルペダルを開放すると、運転の安全
性をより高めるように後方車両に警告すべくブレーキラ
ンプの点灯前に、警告ランプ回路の警告ランプが点灯さ
れる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。

【０００９】図１は本発明に係るブレーキ警告システム
の回路図、図２は本発明に係るブレーキ警告回路を閉じ
るため、車両のアクセルペダルを開放することによって
オン状態となったアクセルペダル接触スイッチを示す
図、図３はアクセルペダルを踏み込んで本発明に係るブ
レーキ警告回路を開くために、オフ状態にあるアクセル
ペダル接触スイッチを示す図、図４は車両の後部に取り
付けられたハウジング内に設置される警告ランプおよび
ブレーキランプを後方から見た図、図５は本発明を自動
車に取り付けた場合の斜視図、図６は本発明の警告ラン
プを収容するハウジングの側面図である。

【００１０】図１〜図６に示す本発明に係る車両V （例
えば自動車）のブレーキ警告システムは、図１に示すよ
うにブレーキ警告回路100 を有しており、このブレーキ
警告回路100 は、速度センサS 、速度コントローラCONT
RL、コントローラ作動スイッチSW1 、コントローラリレ
ーRL1 、アクセルペダル接触スイッチSW2 、ブレーキ作
動スイッチSW3 及びブレーキリレーRL2 を有している。

【００１１】速度センサS は、自動車の走行速度を検出
するものであって、本発明のブレーキ警告システムを作
動させるために閉じられるエンジンマスタースイッチSW
を介して車両V の電源PSに電気的に接続されている。

【００１２】速度コントローラCONTRLは、速度センサS
と電気的に接続され、速度センサSからの速度信号は、
増幅器AMP により増幅されるようになっている。

【００１３】この速度コントローラCONTRLには、キーボ
ードK 若しくはその他の入力方法によって速度値（例え
ば、時速約５６Ｋｍ（時速３５マイル）又はその他の
値）が予め入力されるが、このような予設定された速度
値は、積分回路、マイクロプロセッサあるいはその他の
回路によりセッティングされる。

【００１４】コントローラ作動スイッチSW1 は、常開ス
イッチであり、電源PSおよび警告ランプL1間に電気的に
接続され、このコントローラ作動スイッチSW1 の近傍に
コントローラリレーRL1 が設けられている。

【００１５】このコントローラリレーRL1 は、速度コン
トローラCONTRLに電気的に接続され、速度センサS によ
って検出される走行速度が速度コントローラCONTRLの予
設定値を超えたとき、速度コントローラCONTRLからの電
気信号により作動して電磁気的にコントローラ作動スイ
ッチSW1 を引き付けて閉じ、オン状態にする。

【００１６】アクセルペダル接触スイッチSW2 は、図３
に示されるようにアクセルペダルAを図中矢印Ｄ方向に
踏み込んだときに「開」となる一対のコンタクタを有し
ている。

【００１７】このアクセルペダル接触スイッチSW2 は、
車両V にブレーキをかけるブレーキペダル（図示せず）
をまさに踏み込もうとするときに、減速のためにアクセ
ルペダルA を図中矢印Ｒ方向に開放するが、このとき、
図２に示されるように、アクセルペダルA に対しペダル
回動軸P の反対側端部に形成される接触アーム部材A1に
より押圧されてオンし、警告ランプL1とコントローラ作
動スイッチSW1 との間を電気的に接続する。

【００１８】ブレーキ作動スイッチSW3 は、常閉スイッ
チであり、アクセルペダル接触スイッチSW2 および警告
ランプL1間を電気的に接続している。ブレーキリレーRL
2 は、ブレーキペダル接触スイッチSW4 に電気的に接続
されている。

【００１９】ブレーキペダル接触スイッチSW4 は、ブレ
ーキペダルにより作動される一対のコンタクタを有して
いるが、このブレーキペダルにより一対のコンタクタが
閉じられると、ブレーキリレーRL2 が電磁気的に吸引し
てブレーキ作動スイッチSW3をオフし、警告ランプL1の
回路をオフ状態とする。

【００２０】本発明に係るブレーキ警告回路100 の警告
ランプL1は、ハウジングＨ内に設置され、図４および図
５に示されるように、２つのブレーキランプ（又はスト
ップランプ）L2間に挟まれるように配置されているが、
自動車V の後部にすでに設けられているブレーキランプ
と並設してもよい。

【００２１】本発明に係る警告ランプL1とブレーキラン
プL2とを収容したハウジングH は、図５および図６に示
すように、後方車両に警告をするために、リアウインド
W に近接して自動車の後部内に設けることが好ましい。

【００２２】アクセルペダルA は、自動車内に回動軸Ｐ
のまわりで回動自在に設けられているが、通常は、図２
に示すようにアクセルペダルA と自動車V 間に保持され
るリターンスプリングRSにより上方にもどされている。

【００２３】これにより、まさに自動車にブレーキをか
け減速するようにアクセルペダルAを図中矢印Ｒ方向に
開放することにより、アクセルペダルA の接触アーム部
材A1がアクセルペダル接触スイッチSW2 の一対のコンタ
クタを閉じ、また自動車の走行速度が予設定値を超える
と、コントローラ作動スイッチSW1 がオン状態となり、
図１に示すブレーキ警告回路100 が、閉回路を形成する
ことになる。

【００２４】電源PSは、自動車内に当初から設置されて
いるバッテリを使用することができ、例えば、１２ボル
ト又は２４ボルトの電圧を有しているが、この電源は、
本発明の主要部材が設置されるキット内に収容されるよ
うなバッテリを用いることもできる。もちろん、本発明
に係るブレーキ警告回路100 は、自動車工場において初
期に製造される新車に搭載することもできる。

【００２５】前記警告ランプL1は、通常のブレーキラン
プの赤色に対して黄色、つまりブレーキランプは、警告
ランプL1とは異なる色であるが、警告ランプL1の色は、
これのみに限定されるものではない。

【００２６】本発明を使用するときには、図１に示す、
エンジンマスタースイッチSWをオンすることにより、本
発明のブレーキ警告用回路100 に電源PSからの電流が適
用される。

【００２７】予め所定の値、例えば時速約５６Ｋｍ（３
５マイル）あるいは他の適当な値が、速度コントローラ
CONTRL内でセッィングされると、速度センサS により感
知される実際の自動車の走行速度が、速度コントローラ
CONTRL内に予設定された速度値と比較して速度コントロ
ーラCONTRLに入力される。もし、走行速度が予設定の速
度値を越えると、コントローラリレーRL1 を作動するよ
うに電気信号が速度コントローラCONTRLから出力され、
コントローラ作動スイッチSW1 が閉じ、ブレーキ警告用
回路100 が予備的に閉じられる。

【００２８】ここで、仮に、ドライバが自動車に制動を
かけようとするときには、ブレーキペダル（図示せず）
を踏む直前に、まず減速するためにアクセルペダルＡを
押圧状態Ｄから開放状態Ｒとする（図３の状態から図２
の状態）。

【００２９】この時、アクセルペダル接触スイッチSW2
は、開放されたアクセルペダルＡのアーム部材A1により
動作され、当該スイッチSW2 の一対のコンタクタを閉じ
る。これにより、ブレーキ警告用回路100 は閉じられ、
本発明の警告ランプL1が点灯し、後方車両への警告や注
意を喚起し衝突や交通事故を避ける。ブレーキ作動スイ
ッチSW3 は、常閉であるために、スイッチSW1,SW2 が閉
じると警告ランプL1は点灯する。

【００３０】したがって、ブレーキペダルを踏む直前で
あってかつブレーキランプL2の点灯前に、本発明の警告
ランプL1は、運転の安全性をより高めるように後方車両
のドライバに警告する。例えば、十字路に立設された交
通信号が赤色の光（停止信号）を点灯する前に黄色の光
（注意信号）となるように、走行速度を減速すると後方
の車のドライバに警告し、前方の車との衝突を避ける。

【００３１】ブレーキペダルの押圧を解除すると、ブレ
ーキ接触スイッチSW4 のコンタクタが閉じ、ブレーキリ
レーRL2 が電磁的に引き寄せるように作動し、これによ
り前記ブレーキ作動スイッチSW3 が開き、ブレーキ警告
用回路100 をオフ状態とし、警告ランプL1をオフする。

【００３２】ブレーキペダルによって作動されたブレー
キ接触スイッチSW4 は、ブレーキランプあるいはストッ
プランプL2に電気的に接続されているために、このブレ
ーキランプL2は、適時に応答するように後方の車のドラ
イバに警告するように前方車両のブレーキ状態を示すよ
うに点灯する。

【００３３】したがって、本発明によれば、開放状態の
ブレーキペダルを踏み込む前でかつその車の速度が、時
速約５６Ｋｍ（３５マイル）あるいは他の値のような、
予設定値を越えたときのみ、警告ランプL1が点灯され
る。

【００３４】本発明の警告ランプL1によって引き起こさ
れる警告する光信号は、走行速度を減少させて、運転の
安全性をより高めるように後方車両のドライバに注意を
喚起するように警告する。

【００３５】そして、ブレーキペダルA が押圧され、ブ
レーキ接触スイッチSW4 が作動し、ブレーキランプL2が
点灯し、リレーRL2 が警告ランプL1を消灯するようにブ
レーキ作動スイッチSW3 をオフすると、これにより前方
車両のブレーキ動作を後方車両に警告する。

【００３６】走行速度が、前記設定値より低下し、通常
の状態になると、コントローラ作動スイッチSW1 は、正
常運転の車として、警告ランプL1を消灯するようにスイ
ッチオフされる。

【００３７】本発明は、もともとあるブレーキランプ、
つまり自動車の安全運転のためのブレーキランプ、つま
りストップランプに加えて、警告ランプL1を追加するこ
とにより、従来の車の光警告システムよりも優れたもの
となる。

【００３８】本発明は、上述した実施の形態のみに限定
されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱する
ことなく種々変更することができる。

【００３９】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ブ
レーキペダルをまさに踏み込もうとしてアクセルペダル
を開放すると、後方車両に警告するようにブレーキラン
プの点灯前に、警告ランプが点灯されるので、運転の安
全性をより高めることができる。

【００４０】また、速度コントローラに設定する速度値
は、可変可能としたので、ドライバに応じて種々変更使
用ができる。

【００４１】さらに、警告ランプとブレーキランプとを
並設すれば、両者の差を明確にして後方車両に警告でき
る。

【００４２】加えて、警告ランプ及びブレーキランプを
車両後方のハウジングに取り付けると、組付性が向上す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るブレーキ警告システムの回路図
である。

【図２】同システムのアクセルペダル接触スイッチの
オン状態を示す図である。

【図３】同システムのアクセルペダル接触スイッチの
オフ状態を示す図である。

【図４】警告ランプおよびブレーキランプを後方から
見た図である。

【図５】本発明を自動車に取り付けた場合の斜視図で
ある。

【図６】本発明の警告ランプを収容するハウジングの
側面図である。

【符号の説明】

１００…ブレーキ警告用回路、Ａ…アクセルペダル、Ａ１…接触アーム部材、ＣＯＮＴＲＬ…速度コントローラ、Ｈ…ハウジング、Ｌ１…警告ランプ、Ｌ２…ブレーキランプ、Ｐ…ピボット、ＰＳ…電源、ＲＬ１…コントローラリレー、ＲＬ２…ブレーキリレー、Ｓ…速度センサ、ＳＷ１…コントローラ作動スイッチ、ＳＷ２…アクセルペダル接触スイッチ、ＳＷ３…ブレーキ作動スイッチ、ＳＷ４…ブレーキ接触スイッチ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ブレーキ警告用回路(100）を有する車両
用ブレーキ警告システムにおいて、前記ブレーキ警告用
回路(100）は、車両の走行速度を感知するように設けられた速度センサ
(S）と電気的に接続され、かつ当該速度センサ(S）から
出力される速度信号を受信し、内部に予め設定された速
度値とを比較する速度コントローラ(CONTRL)と、電源(PS)と警告ランプ(L1)との間に電気的に接続された
常開のコントローラ作動スイッチ(SW1）と、前記速度コントローラ(CONTRL)と電気的に接続され、か
つ前記速度センサ(S）によって感知された速度が前記速
度コントローラ(CONTRL)に予め設定された速度値を越え
たときに当該速度コントローラ(CONTRL)から出力される
電気信号によって作動され前記コントローラ作動スイッ
チ(SW1）を電磁気的に閉じるコントローラリレー(RL1）
と、前記コントローラ作動スイッチ(SW1）とブレーキ作動ス
イッチ(SW3）との間に電気的に接続され、アクセルペダ
ル(A）を開放した後に、まさにブレーキペダルを踏む前
に、前記アクセルペダル(A）によって作動されてオンす
る常開のアクセルペダル接触スイッチ(SW2）と、前記アクセルペダル接触スイッチ(SW2）と警告ランプ(L
1)との間に電気的に接続された常閉の前記ブレーキ作動
スイッチ(SW3）と、車両にブレーキを掛けるブレーキペダルにより作動さ
れ、少なくともブレーキランプ(L2)をオンするようにし
たブレーキ接触スイッチ(SW4）と、前記ブレーキペダルを押圧したとき前記ブレーキ接触ス
イッチ(SW4）を閉じ、電磁気的に前記ブレーキ作動スイ
ッチ(SW3）をオフするようにしたブレーキリレー(RL2）
とを有し、前記電源(PS)は、前記速度センサ(S）、前記速度コント
ローラ(CONTRL)、前記警告ランプ(L1)及び前記ブレーキ
ランプ(L2)に給電するように構成され、前記車両の走行速度が、前記速度コントローラ(CONTRL)
に予め設定された速度値を越えたことを前記速度センサ
(S）が感知したとき、前記コントローラリレー(RL1）が
前記コントローラ作動スイッチ(SW1）を閉じ、かつ走行
速度を減じるようにアクセルペダル(A）を開放すること
によりアクセルペダル接触スイッチ(SW2）が閉じ、ブレ
ーキ警告用回路(100）を閉じることにより、前記警告ラ
ンプ(L1)が後方車両にブレーキの警告を与えるように点
灯するようにしたことを特徴とする車両用ブレーキ警告
システム。
【請求項２】前記アクセルペダル(A）は、ペダル回動
軸(P）により車両に回動自在に取り付けられ、かつ前記
ペダル回動軸(P）より離間した端部に接触アーム部材(A
1)が形成され、当該接触アーム部材(A1)は、走行速度を
減少するために前記アクセルペダル(A）を開放すると
き、前記アクセルペダル接触スイッチ(SW2）を押圧して
閉じるようにした請求項１に記載の車両用ブレーキ警告
システム。
【請求項３】前記速度コントローラ(CONTRL)は、前記
速度センサ(S）から出力された走行速度信号の速度値と
比較する、可変可能な速度値を予め設定するマイクロプ
ロセッサである請求項１に記載の車両用ブレーキ警告シ
ステム。
【請求項４】前記警告ランプ(L1)は、前記ブレーキラ
ンプ(L2)と並設されかつ車両の後方位置に設けられてい
る請求項１に記載の車両用ブレーキ警告システム。
【請求項５】前記警告ランプ(L1)及び前記ブレーキラ
ンプ(L2)は、前記車両の後方位置に設けられているハウ
ジング(H）に設けられている請求項１に記載の車両用ブ
レーキ警告システム。