JPH10230656A - 紙葉搬送装置 - Google Patents
紙葉搬送装置Info
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- JPH10230656A JPH10230656A JP3732397A JP3732397A JPH10230656A JP H10230656 A JPH10230656 A JP H10230656A JP 3732397 A JP3732397 A JP 3732397A JP 3732397 A JP3732397 A JP 3732397A JP H10230656 A JPH10230656 A JP H10230656A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 帳票媒体の綴代部の曲げ癖を人手を要するこ
となく矯正手段により自動的に矯正し、帳票媒体の搬送
精度を高める。 【解決手段】 綴代部１ａを開いた状態の帳票媒体１の
厚さに対応する間隔を開けて対をなすガイド板３，４を
対向配置して形成された搬送路２に、帳票媒体１を搬送
する搬送部材５，６を設け、搬送路２中で帳票媒体１の
開かれた綴代部１ａの曲げ癖を矯正する矯正手段７を設
ける。これにより、帳票媒体１を搬送するときに、帳票
媒体１の綴代部１ａの曲げ癖を人手を要することなく矯
正手段７により自動的に矯正し、帳票媒体１の搬送精度
を高める。
となく矯正手段により自動的に矯正し、帳票媒体の搬送
精度を高める。 【解決手段】 綴代部１ａを開いた状態の帳票媒体１の
厚さに対応する間隔を開けて対をなすガイド板３，４を
対向配置して形成された搬送路２に、帳票媒体１を搬送
する搬送部材５，６を設け、搬送路２中で帳票媒体１の
開かれた綴代部１ａの曲げ癖を矯正する矯正手段７を設
ける。これにより、帳票媒体１を搬送するときに、帳票
媒体１の綴代部１ａの曲げ癖を人手を要することなく矯
正手段７により自動的に矯正し、帳票媒体１の搬送精度
を高める。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば通帳等の帳
票媒体を含む記録媒体を搬送する紙葉搬送装置に関す
る。
票媒体を含む記録媒体を搬送する紙葉搬送装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば、預金通帳等の帳票媒体に
データを印字する帳票プリンタがある。このような帳票
プリンタでは、帳票の綴代部を開いて搬送路に挿入し、
駆動側の搬送ローラと従動側の搬送ローラとで帳票を挾
持して搬送している。
データを印字する帳票プリンタがある。このような帳票
プリンタでは、帳票の綴代部を開いて搬送路に挿入し、
駆動側の搬送ローラと従動側の搬送ローラとで帳票を挾
持して搬送している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、帳票媒
体は綴代部があるために平坦にならず一定の送り量に維
持することが困難となる。とくに、綴代部が搬送方向と
直交するように帳票媒体を開いた場合には、搬送ローラ
を綴代部が通過するときの抵抗が大きいので送り量が一
定になりにくく、印字位置にずれが生ずる。このため、
操作者は表表紙と裏表紙とが接触するほどの帳票媒体を
開く等して綴代部の曲げ癖を矯正した後に、帳票を搬送
路に挿入しているが、この作業が極めて煩わしい。
体は綴代部があるために平坦にならず一定の送り量に維
持することが困難となる。とくに、綴代部が搬送方向と
直交するように帳票媒体を開いた場合には、搬送ローラ
を綴代部が通過するときの抵抗が大きいので送り量が一
定になりにくく、印字位置にずれが生ずる。このため、
操作者は表表紙と裏表紙とが接触するほどの帳票媒体を
開く等して綴代部の曲げ癖を矯正した後に、帳票を搬送
路に挿入しているが、この作業が極めて煩わしい。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
綴代部を開いた状態の帳票媒体の厚さに対応する間隔を
開けて対をなすガイド板を対向配置して形成された搬送
路と、搬送駆動部に連結されて前記搬送路に設けられ前
記帳票媒体を含む記録媒体を搬送する回転自在の搬送部
材と、前記搬送路中で前記帳票媒体の開かれた前記綴代
部の曲げ癖を矯正する矯正手段とを具備する。従って、
搬送路に挿入された帳票媒体は搬送部材により搬送さ
れ、矯正手段により帳票媒体の綴代部の曲げ癖が矯正さ
れる。
綴代部を開いた状態の帳票媒体の厚さに対応する間隔を
開けて対をなすガイド板を対向配置して形成された搬送
路と、搬送駆動部に連結されて前記搬送路に設けられ前
記帳票媒体を含む記録媒体を搬送する回転自在の搬送部
材と、前記搬送路中で前記帳票媒体の開かれた前記綴代
部の曲げ癖を矯正する矯正手段とを具備する。従って、
搬送路に挿入された帳票媒体は搬送部材により搬送さ
れ、矯正手段により帳票媒体の綴代部の曲げ癖が矯正さ
れる。
【０００５】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、搬送路と直交する方向からこの搬送路に対
して出没自在に設けられて前記搬送路中に突出されるこ
とにより帳票媒体の綴代部の背面を突く突出部材と、こ
の突出部材を駆動する駆動部とにより矯正手段を形成し
た。従って、駆動部を駆動して突出部材の先端を搬送路
に突出させることにより、搬送路内の帳票媒体の綴代部
が突出部材の先端に突かれるたるため曲げ癖が矯正され
る。
明において、搬送路と直交する方向からこの搬送路に対
して出没自在に設けられて前記搬送路中に突出されるこ
とにより帳票媒体の綴代部の背面を突く突出部材と、こ
の突出部材を駆動する駆動部とにより矯正手段を形成し
た。従って、駆動部を駆動して突出部材の先端を搬送路
に突出させることにより、搬送路内の帳票媒体の綴代部
が突出部材の先端に突かれるたるため曲げ癖が矯正され
る。
【０００６】請求項３記載の発明は、請求項２記載の発
明において、突出部材の下流側と上流側とに、帳票媒体
を挾持して搬送する対の搬送ローラを搬送部材として配
置した。従って、帳票媒体は互いに離間する位置におい
て対の搬送ローラで挾持されるために張力が付与され、
この状態で突出部材により綴代部が突かれるため、綴代
部の曲げ癖が良好に矯正される。
明において、突出部材の下流側と上流側とに、帳票媒体
を挾持して搬送する対の搬送ローラを搬送部材として配
置した。従って、帳票媒体は互いに離間する位置におい
て対の搬送ローラで挾持されるために張力が付与され、
この状態で突出部材により綴代部が突かれるため、綴代
部の曲げ癖が良好に矯正される。
【０００７】請求項４記載の発明は、綴代部を開いた状
態の帳票媒体の厚さに対応する間隔を開けて対をなすガ
イド板を対向配置して形成された搬送路と、搬送駆動部
に連結されて前記搬送路に設けられ前記帳票媒体を含む
記録媒体を搬送する回転自在の搬送部材と、前記搬送路
中で前記帳票媒体の開かれた前記綴代部の曲げ癖を矯正
する矯正手段と、前記搬送駆動部を始動させる始動手段
と、前記帳票媒体の前記綴代部が前記搬送路の所定位置
に到達した状態を検知して前記矯正手段の駆動時期を設
定する矯正手段駆動時期設定手段とを具備する。従っ
て、搬送駆動部が始動手段により駆動を開始して搬送部
材を回転させると帳票媒体が搬送路の奥に向けて搬送さ
れる。帳票媒体が搬送路の所定位置に到達すると、その
状態が矯正手段時期設定手段により検知され、この検知
動作をトリガとして矯正手段を駆動することにより、帳
票媒体の綴代部の曲げ癖が矯正される。
態の帳票媒体の厚さに対応する間隔を開けて対をなすガ
イド板を対向配置して形成された搬送路と、搬送駆動部
に連結されて前記搬送路に設けられ前記帳票媒体を含む
記録媒体を搬送する回転自在の搬送部材と、前記搬送路
中で前記帳票媒体の開かれた前記綴代部の曲げ癖を矯正
する矯正手段と、前記搬送駆動部を始動させる始動手段
と、前記帳票媒体の前記綴代部が前記搬送路の所定位置
に到達した状態を検知して前記矯正手段の駆動時期を設
定する矯正手段駆動時期設定手段とを具備する。従っ
て、搬送駆動部が始動手段により駆動を開始して搬送部
材を回転させると帳票媒体が搬送路の奥に向けて搬送さ
れる。帳票媒体が搬送路の所定位置に到達すると、その
状態が矯正手段時期設定手段により検知され、この検知
動作をトリガとして矯正手段を駆動することにより、帳
票媒体の綴代部の曲げ癖が矯正される。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。まず、通帳等の帳票媒体１を含む記録
媒体を搬送する搬送路２が設けられている。この搬送路
２は、対をなすガイド板３，４を対向配置することによ
り形成され、両者の対向間隔は綴代部１ａを開いた状態
の帳票媒体１の厚さに対応する間隔に定められている。
搬送路２には搬送部材として上下方向で対をなす搬送ロ
ーラ５，６が所定の間隔を開けて二組配列されている。
これら対をなす搬送ローラ５，６の配列間隔は帳票媒体
１を開いたときの大きさよりも小さい値である。また、
上側の搬送ローラ５は搬送駆動部としてのステッピング
モータ（図示せず）に駆動されて定位置で回転し、下側
の搬送ローラ６は上側の搬送ローラ５に圧接されて追従
回転するように構成されている。
づいて説明する。まず、通帳等の帳票媒体１を含む記録
媒体を搬送する搬送路２が設けられている。この搬送路
２は、対をなすガイド板３，４を対向配置することによ
り形成され、両者の対向間隔は綴代部１ａを開いた状態
の帳票媒体１の厚さに対応する間隔に定められている。
搬送路２には搬送部材として上下方向で対をなす搬送ロ
ーラ５，６が所定の間隔を開けて二組配列されている。
これら対をなす搬送ローラ５，６の配列間隔は帳票媒体
１を開いたときの大きさよりも小さい値である。また、
上側の搬送ローラ５は搬送駆動部としてのステッピング
モータ（図示せず）に駆動されて定位置で回転し、下側
の搬送ローラ６は上側の搬送ローラ５に圧接されて追従
回転するように構成されている。
【０００９】次に、搬送路２中で帳票媒体１の開かれた
綴代部１ａの曲げ癖を矯正する矯正手段７が設けられて
いる。この矯正手段７は、搬送路２と直交する方向から
この搬送路２に対して出没し得るように上下動自在に支
持された突出部材８と、この突出部材８を駆動する駆動
部としてのソレノイド９とを有している。この突出部材
８とソレノイド９とは、ブラケット１０及びプレート１
１により連結されている。具体的には、ブラケット１０
は相対向するフレーム（図示せず）に回動自在に支持さ
れた支点軸１２に固定され、図３に示すように中央付近
から曲げ起こされた突片１３と一側に位置するばね掛け
孔１４とを有している。プレート１１はその一端が突片
１３に回動自在に連結され、他端がソレノイド９のプラ
ンジャ１５に回動自在に連結されている。また、突出部
材８の下端両側は、支点軸１２から離れた位置でブラケ
ット１０の両側に軸１６により回動自在に連結されてい
る。また、突出部材８の上端は搬送路２の幅に対応する
長さを有しているが、その上端には搬送路２の幅方向に
沿って複数の凸部が櫛歯状に形成され、それらの凸部の
みを搬送路２に突出させる複数の開口部４ａが下側のガ
イド板４に形成されている。このようにすることで、帳
票媒体１の端縁がガイド板４の開口部４ａに引っ掛から
ないように構成されている。
綴代部１ａの曲げ癖を矯正する矯正手段７が設けられて
いる。この矯正手段７は、搬送路２と直交する方向から
この搬送路２に対して出没し得るように上下動自在に支
持された突出部材８と、この突出部材８を駆動する駆動
部としてのソレノイド９とを有している。この突出部材
８とソレノイド９とは、ブラケット１０及びプレート１
１により連結されている。具体的には、ブラケット１０
は相対向するフレーム（図示せず）に回動自在に支持さ
れた支点軸１２に固定され、図３に示すように中央付近
から曲げ起こされた突片１３と一側に位置するばね掛け
孔１４とを有している。プレート１１はその一端が突片
１３に回動自在に連結され、他端がソレノイド９のプラ
ンジャ１５に回動自在に連結されている。また、突出部
材８の下端両側は、支点軸１２から離れた位置でブラケ
ット１０の両側に軸１６により回動自在に連結されてい
る。また、突出部材８の上端は搬送路２の幅に対応する
長さを有しているが、その上端には搬送路２の幅方向に
沿って複数の凸部が櫛歯状に形成され、それらの凸部の
みを搬送路２に突出させる複数の開口部４ａが下側のガ
イド板４に形成されている。このようにすることで、帳
票媒体１の端縁がガイド板４の開口部４ａに引っ掛から
ないように構成されている。
【００１０】さらに、前述した相対向するフレームに
は、突出部材８を搬送路２に対して垂直方向に移動自在
に案内する案内軸１７と、突出部材８の半月形状の一部
８ａに当接してこの突出部材８の上方への動きを制限す
るストッパ１８と、ブラケット１０のばね掛け孔１４と
の間にスプリング１９を張設するばね掛けピン２０とが
立設されている。そして、上昇する突出部材８の上端を
逃がすための逃げ部２１がガイド板３に形成されてい
る。この逃げ部２１は、この例では下面が開口する凹状
の形状をしているが、単に開口することによって形成し
てもよい。
は、突出部材８を搬送路２に対して垂直方向に移動自在
に案内する案内軸１７と、突出部材８の半月形状の一部
８ａに当接してこの突出部材８の上方への動きを制限す
るストッパ１８と、ブラケット１０のばね掛け孔１４と
の間にスプリング１９を張設するばね掛けピン２０とが
立設されている。そして、上昇する突出部材８の上端を
逃がすための逃げ部２１がガイド板３に形成されてい
る。この逃げ部２１は、この例では下面が開口する凹状
の形状をしているが、単に開口することによって形成し
てもよい。
【００１１】本実施の形態では、図示しないが、搬送ロ
ーラ５が連結されたステッピングモータを始動させる始
動手段してのスタートキーがキーボード上に設けられて
いる。また、搬送路２には、突出部材８とその上流側の
搬送ローラ５との間で帳票媒体１の有無を光学的に検知
する反射型の光センサ２２が設けられている。そして、
帳票媒体１の綴代部１ａが搬送路２の所定位置（突出部
材８の真上）に到達した状態を検知して矯正手段７の駆
動時期を設定する矯正手段駆動時期設定手段が設けられ
ている。本実施の形態における矯正手段駆動時期設定手
段は、マイクロコンピュータの制御により、光センサ２
２が帳票媒体１を検知したときを基準として搬送ローラ
５を駆動するためのステッピングモータの駆動パルス数
をカウントし、このカウント値が設定値に達したときに
矯正手段駆動時期設定命令を出力する機能である。しか
し、矯正手段駆動時期設定手段はこれに限られるもので
はなく、例えば、綴代部１ａが突出部材８の真上に達し
たときに位置する帳票媒体１の先端を検出するセンサに
代えてもよい。
ーラ５が連結されたステッピングモータを始動させる始
動手段してのスタートキーがキーボード上に設けられて
いる。また、搬送路２には、突出部材８とその上流側の
搬送ローラ５との間で帳票媒体１の有無を光学的に検知
する反射型の光センサ２２が設けられている。そして、
帳票媒体１の綴代部１ａが搬送路２の所定位置（突出部
材８の真上）に到達した状態を検知して矯正手段７の駆
動時期を設定する矯正手段駆動時期設定手段が設けられ
ている。本実施の形態における矯正手段駆動時期設定手
段は、マイクロコンピュータの制御により、光センサ２
２が帳票媒体１を検知したときを基準として搬送ローラ
５を駆動するためのステッピングモータの駆動パルス数
をカウントし、このカウント値が設定値に達したときに
矯正手段駆動時期設定命令を出力する機能である。しか
し、矯正手段駆動時期設定手段はこれに限られるもので
はなく、例えば、綴代部１ａが突出部材８の真上に達し
たときに位置する帳票媒体１の先端を検出するセンサに
代えてもよい。
【００１２】このような構成において、搬送路２の入口
側（図１における右側）のテーブルに開いた帳票媒体１
を置いて上流側の搬送ローラ５，６のニップ部に差し込
み、スタートキーを押すとステッピングモータが駆動さ
れ搬送ローラ５が回転し始める。これにより、テーブル
上の帳票媒体１が搬送路２に引き込まれる。このときに
光センサ２２が帳票媒体１の先端を検知すると、その検
知信号が出力されたときを基準にして搬送ローラ５を駆
動するためのステッピングモータの駆動パルス数がカウ
ントされ、このカウント値が設定値に達したとき（綴代
部１ａが突出部材８の真上に達したとき）に矯正手段駆
動時期設定命令が出力される。
側（図１における右側）のテーブルに開いた帳票媒体１
を置いて上流側の搬送ローラ５，６のニップ部に差し込
み、スタートキーを押すとステッピングモータが駆動さ
れ搬送ローラ５が回転し始める。これにより、テーブル
上の帳票媒体１が搬送路２に引き込まれる。このときに
光センサ２２が帳票媒体１の先端を検知すると、その検
知信号が出力されたときを基準にして搬送ローラ５を駆
動するためのステッピングモータの駆動パルス数がカウ
ントされ、このカウント値が設定値に達したとき（綴代
部１ａが突出部材８の真上に達したとき）に矯正手段駆
動時期設定命令が出力される。
【００１３】これよりソレノイド９が駆動されるが、本
実施の形態ではその前にステッピングモータが停止さ
れ、搬送ローラ５が停止される。続いて、ソレノイド９
が駆動されるとプランジャ１５が引かれるため、図２に
示すように、ブラケット１０はスプリング１９の付勢力
に抗して支点軸１２と共に反時計方向に回動し、突出部
材８を上昇させる。このときの突出部材８の上昇位置は
ストッパ１８により制限される。帳票媒体１の綴代部１
ａは上昇する突出部材８の上端に突かれて凹状の逃げ部
２１に引っ込むように変形する。続いてソレノイド９へ
の通電が遮断されるため、スプリング１９の付勢力によ
ってブラケット１０が支点軸１２と共に時計方向に復帰
し、突出部材８が下降しその上端がガイド板４の上面と
同等のレベルに戻る。このとき、綴代部１ａは自らの弾
性により逃げ部２１の下方に戻るが、その戻り量は突出
部材８に押されたことによる変形量より少ない。すなわ
ち、帳票媒体１を開いたときの綴代部１ａの曲げ癖が矯
正される。この場合、帳票媒体１は互いに離間する位置
において停止中の対の搬送ローラ５，６で挾持されるた
めに張力が付与され、この状態で突出部材８により綴代
部１ａが突かれるため、綴代部１ａの曲げ癖が良好に矯
正される。
実施の形態ではその前にステッピングモータが停止さ
れ、搬送ローラ５が停止される。続いて、ソレノイド９
が駆動されるとプランジャ１５が引かれるため、図２に
示すように、ブラケット１０はスプリング１９の付勢力
に抗して支点軸１２と共に反時計方向に回動し、突出部
材８を上昇させる。このときの突出部材８の上昇位置は
ストッパ１８により制限される。帳票媒体１の綴代部１
ａは上昇する突出部材８の上端に突かれて凹状の逃げ部
２１に引っ込むように変形する。続いてソレノイド９へ
の通電が遮断されるため、スプリング１９の付勢力によ
ってブラケット１０が支点軸１２と共に時計方向に復帰
し、突出部材８が下降しその上端がガイド板４の上面と
同等のレベルに戻る。このとき、綴代部１ａは自らの弾
性により逃げ部２１の下方に戻るが、その戻り量は突出
部材８に押されたことによる変形量より少ない。すなわ
ち、帳票媒体１を開いたときの綴代部１ａの曲げ癖が矯
正される。この場合、帳票媒体１は互いに離間する位置
において停止中の対の搬送ローラ５，６で挾持されるた
めに張力が付与され、この状態で突出部材８により綴代
部１ａが突かれるため、綴代部１ａの曲げ癖が良好に矯
正される。
【００１４】このように、帳票媒体１の曲げ癖を矯正し
た後に、続けて帳票媒体１を左方の印字部（図示せず）
に搬送してもよいが、本実施の形態では、ソレノイド９
への通電を遮断した後にステッピングモータが所定パル
ス数反転駆動され、搬送ローラ５が逆転する。これによ
り、帳票媒体１は一旦右側のテーブルに戻される。続い
て、ステッピングモータが正転駆動されるため、帳票媒
体１は再び搬送路２の奥に向けて搬送される。このと
き、帳票媒体１の先端は光センサ２２により検知される
ので、その検知信号が出力されたときを基準にステッピ
ングモータの駆動パルス数を制御することにより、帳票
媒体１の所望の部分が印字部に達するまでの送り量を制
御することが可能となる。この場合、帳票媒体１は綴代
部１ａの曲げ癖が矯正されているので、搬送ローラ５，
６のニップ部を綴代部１ａが通過するときの抵抗を小さ
くすることができる。従って、帳票媒体１の搬送精度を
向上させ、帳票媒体１の所望の位置にデータを印字する
ことができる。
た後に、続けて帳票媒体１を左方の印字部（図示せず）
に搬送してもよいが、本実施の形態では、ソレノイド９
への通電を遮断した後にステッピングモータが所定パル
ス数反転駆動され、搬送ローラ５が逆転する。これによ
り、帳票媒体１は一旦右側のテーブルに戻される。続い
て、ステッピングモータが正転駆動されるため、帳票媒
体１は再び搬送路２の奥に向けて搬送される。このと
き、帳票媒体１の先端は光センサ２２により検知される
ので、その検知信号が出力されたときを基準にステッピ
ングモータの駆動パルス数を制御することにより、帳票
媒体１の所望の部分が印字部に達するまでの送り量を制
御することが可能となる。この場合、帳票媒体１は綴代
部１ａの曲げ癖が矯正されているので、搬送ローラ５，
６のニップ部を綴代部１ａが通過するときの抵抗を小さ
くすることができる。従って、帳票媒体１の搬送精度を
向上させ、帳票媒体１の所望の位置にデータを印字する
ことができる。
【００１５】
【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、綴代部を
開いた状態の帳票媒体の厚さに対応する間隔を開けて対
をなすガイド板を対向配置して形成された搬送路に、帳
票媒体を搬送する搬送部材を設け、搬送路中で帳票媒体
の開かれた綴代部の曲げ癖を矯正する矯正手段を設けた
ので、帳票媒体を搬送するときに、帳票媒体の綴代部の
曲げ癖を人手を要することなく矯正手段により自動的に
矯正し、帳票媒体の搬送精度を高めることができる。
開いた状態の帳票媒体の厚さに対応する間隔を開けて対
をなすガイド板を対向配置して形成された搬送路に、帳
票媒体を搬送する搬送部材を設け、搬送路中で帳票媒体
の開かれた綴代部の曲げ癖を矯正する矯正手段を設けた
ので、帳票媒体を搬送するときに、帳票媒体の綴代部の
曲げ癖を人手を要することなく矯正手段により自動的に
矯正し、帳票媒体の搬送精度を高めることができる。
【００１６】請求項２記載の発明によれば、請求項１記
載の発明において、搬送路と直交する方向からこの搬送
路に対して出没自在に設けられて搬送路中に突出される
ことにより帳票媒体の綴代部の背面を突く突出部材と、
この突出部材を駆動する駆動部とにより矯正手段を形成
したので、駆動部を駆動して突出部材の先端を搬送路に
突出させることにより、搬送路内の帳票媒体の綴代部を
突出部材で突いて曲げ癖を矯正することができる。
載の発明において、搬送路と直交する方向からこの搬送
路に対して出没自在に設けられて搬送路中に突出される
ことにより帳票媒体の綴代部の背面を突く突出部材と、
この突出部材を駆動する駆動部とにより矯正手段を形成
したので、駆動部を駆動して突出部材の先端を搬送路に
突出させることにより、搬送路内の帳票媒体の綴代部を
突出部材で突いて曲げ癖を矯正することができる。
【００１７】請求項３記載の発明によれば、請求項２記
載の発明において、突出部材の下流側と上流側とに、帳
票媒体を挾持して搬送する対の搬送ローラを搬送部材と
して配置したので、帳票媒体を互いに離間する位置にお
いて対の搬送ローラで挾持することにより帳票媒体に張
力を付与し、この状態で突出部材により綴代部を突くた
め、綴代部の曲げ癖を良好に矯正することができる。
載の発明において、突出部材の下流側と上流側とに、帳
票媒体を挾持して搬送する対の搬送ローラを搬送部材と
して配置したので、帳票媒体を互いに離間する位置にお
いて対の搬送ローラで挾持することにより帳票媒体に張
力を付与し、この状態で突出部材により綴代部を突くた
め、綴代部の曲げ癖を良好に矯正することができる。
【００１８】請求項４記載の発明によれば、搬送路中で
帳票媒体の開かれた綴代部の曲げ癖を矯正する矯正手段
と、搬送駆動部を始動させる始動手段と、帳票媒体の綴
代部が搬送路の所定位置に到達した状態を検知して前記
矯正手段の駆動時期を設定する矯正手段駆動時期設定手
段とを具備するので、始動手段により搬送駆動部を駆動
し搬送部材により帳票媒体を搬送し、帳票媒体が搬送路
の所定位置に到達したときに、矯正手段時期設定手段に
より矯正手段を駆動することができる。これにより、帳
票媒体を搬送するときに、帳票媒体の曲げ癖を人手を要
することなく矯正手段により自動的に矯正し、帳票媒体
の搬送精度を高めることができる。
帳票媒体の開かれた綴代部の曲げ癖を矯正する矯正手段
と、搬送駆動部を始動させる始動手段と、帳票媒体の綴
代部が搬送路の所定位置に到達した状態を検知して前記
矯正手段の駆動時期を設定する矯正手段駆動時期設定手
段とを具備するので、始動手段により搬送駆動部を駆動
し搬送部材により帳票媒体を搬送し、帳票媒体が搬送路
の所定位置に到達したときに、矯正手段時期設定手段に
より矯正手段を駆動することができる。これにより、帳
票媒体を搬送するときに、帳票媒体の曲げ癖を人手を要
することなく矯正手段により自動的に矯正し、帳票媒体
の搬送精度を高めることができる。
【図１】本発明の一実施の形態における縦断側面図であ
る。
る。
【図２】矯正手段の動作を示す縦断側面図である。
【図３】矯正手段の一構成部材となるブラケットの斜視
図である。
図である。
１ 帳票媒体 １ａ 綴代部 ２ 搬送路 ３，４ ガイド板 ５，６ 搬送ローラ、搬送部材 ７ 矯正部材 ８ 突出部材 ９ 駆動部
Claims (4)
- 【請求項１】 綴代部を開いた状態の帳票媒体の厚さに
対応する間隔を開けて対をなすガイド板を対向配置して
形成された搬送路と、搬送駆動部に連結されて前記搬送
路に設けられ前記帳票媒体を含む記録媒体を搬送する回
転自在の搬送部材と、前記搬送路中で前記帳票媒体の開
かれた前記綴代部の曲げ癖を矯正する矯正手段とを具備
することを特徴する紙葉搬送装置。 - 【請求項２】 搬送路と直交する方向からこの搬送路に
対して出没自在に設けられて前記搬送路中に突出される
ことにより帳票媒体の綴代部の背面を突く突出部材と、
この突出部材を駆動する駆動部とにより矯正手段を形成
したことを特徴とする請求項１記載の紙葉搬送装置。 - 【請求項３】 突出部材の下流側と上流側とに、帳票媒
体を挾持して搬送する対の搬送ローラを搬送部材として
配置したことを特徴とする請求項２記載の紙葉搬送装
置。 - 【請求項４】 綴代部を開いた状態の帳票媒体の厚さに
対応する間隔を開けて対をなすガイド板を対向配置して
形成された搬送路と、搬送駆動部に連結されて前記搬送
路に設けられ前記帳票媒体を含む記録媒体を搬送する回
転自在の搬送部材と、前記搬送路中で前記帳票媒体の開
かれた前記綴代部の曲げ癖を矯正する矯正手段と、前記
搬送駆動部を始動させる始動手段と、前記帳票媒体の前
記綴代部が前記搬送路の所定位置に到達した状態を検知
して前記矯正手段の駆動時期を設定する矯正手段駆動時
期設定手段とを具備することを特徴とする紙葉搬送装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3732397A JPH10230656A (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 紙葉搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3732397A JPH10230656A (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 紙葉搬送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10230656A true JPH10230656A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=12494459
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3732397A Pending JPH10230656A (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 紙葉搬送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10230656A (ja) |
-
1997
- 1997-02-21 JP JP3732397A patent/JPH10230656A/ja active Pending
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