JPH10230614A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH10230614A
JPH10230614A JP5244297A JP5244297A JPH10230614A JP H10230614 A JPH10230614 A JP H10230614A JP 5244297 A JP5244297 A JP 5244297A JP 5244297 A JP5244297 A JP 5244297A JP H10230614 A JPH10230614 A JP H10230614A
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JP
Japan
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recording
cap
recording head
nozzles
nozzle
Prior art date
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Application number
JP5244297A
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English (en)
Inventor
Chiaki Daito
千秋 大東
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Publication date
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Publication of JPH10230614A publication Critical patent/JPH10230614A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成であり、しかも確実に記録ヘ
ッドのノズルをクリーニングすることができるインクジ
ェット記録装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 インクを噴射するノズルを有する少なく
とも2つの記録ヘッド12a,12bのノズル側を密閉
するキャップ19a,19bの一方に吸引手段20を備
えており、吸引手段20を備えたキャップで記録ヘッド
毎にノズル側を密閉状態にして順次キャップ内を減圧す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ等に用い
られるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置においては、記
録紙等の被記録材に対してインクを吐出可能にするため
に、ノズルクリーニングを行ってノズル内に付着したゴ
ミやノズル表面で乾燥したインクを除去している。
【0003】図7(A)から図7(D)はインクジェッ
ト記録装置における記録ヘッドと記録ヘッドのノズルを
クリーニングする清掃装置との位置関係を示す図であ
る。図中101は記録ヘッド102a及び102bを搭
載したキャリッジケースを示す。キャリッジケース10
1は図示しない駆動手段により図中矢印A及びBの方向
に平行移動可能である。記録ヘッド102a及び102
bには、それぞれインク噴出口を下向きにしてノズルが
取付けられている。
【0004】キャリッジケース101の下方には、キャ
ップを収納する昇降ベース103が設置されている。昇
降ベース103は、図中矢印A及びBの方向に平行移動
することにより昇降するようになっており、昇降ベース
103は図示しない付勢手段により矢印Bの方向に引か
れている。昇降ベース103の紙面上右側の側壁上に
は、キャリッジケース101の平行移動を停止させるス
トッパ104が取付けられている。また、昇降ベース1
03内には、ノズルと対面するように開口したキャップ
105a及び105bが設置されている。さらに、昇降
ベース103はキャップ収納部材106内に収容されて
いる。キャップ105a及び105bのそれぞれの底部
には、ノズル内をクリーニングするための吸引手段であ
る吸引ポンプ107がそれぞれ独立して接続されてい
る。
【0005】上述したノズルクリーニングは、具体的に
は図7(A)から図7(D)に示すようにして行う。ま
ず、図7(A)に示すように記録ヘッド102a及び1
02bとキャップ105a及び105bとがずれている
状態から、キャリッジケース101が矢印Aの方向に平
行移動して、図7(B)に示すように、キャリッジケー
ス101の紙面上右端が昇降ベース103のストッパ1
04に当接する。このとき、記録ヘッド102a及び1
02のノズルの下方にキャップ105a及び105bが
位置する。なお、このときはまだ昇降ベース103は動
かない。
【0006】さらにキャリッジケース101が矢印Aの
方向に平行移動すると、図7(A)に示すように、キャ
リッジケース101の右端が昇降ベース103のストッ
パ104に当接した状態でキャリッジケース101と昇
降ベース103が共に矢印A方向に移動する。この移動
の際に、昇降ベース103は上昇してキャップ105a
及び105bが記録ヘッド102a及び102に接近
し、図7(D)に示すように、やがて記録ヘッド102
a及び102に密着して記録ヘッドのノズル側を密閉状
態とする。図7(D)に示す状態がキャリッジケース1
01の初期位置である。
【0007】記録ヘッド102a及び102bを搭載し
たキャリッジケース101が初期位置にセットされる
と、ノズルの吐出不良やノズル内の付着ごみを除去して
吐出可能な状態にするため、図示しない制御回路部によ
り吸引ポンプを短時間作動してノズルからインクを吸引
し、ノズル表面で乾燥したインクやノズルに混入した気
泡を除去する。
【0008】次いで、吸引ポンプを停止し、キャップ1
05a及び105b内が大気圧とほぼ同じになったとき
にキャリッジケース101の駆動手段を動作させてキャ
リッジケース101を図中矢印Bの方向に移動させる。
キャリッジケース101と昇降ベース103が付勢手段
に引かれ移動すことにより、キャップ105a及び10
5bが記録ヘッド102a及び102bと等速で移動し
ながら下降し、キャップ105a及び105bが記録ヘ
ッド102a及び102bから引き離されてノズル側が
密閉状態から開放される。それと共にストッパ104か
らキャリッジケース101の右端が離れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の記録ヘ
ッド清掃装置においては、それぞれの記録ヘッドに対応
してノズル側を密閉状態にするキャップとキャップ内を
減圧する吸引手段とをそれぞれ設けている。このような
構成では、装置が大きくなり複雑になり、しかもコスト
アップになるという問題がある。
【0010】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、簡易な構成であり、しかも確実に記録ヘッドのノ
ズルをクリーニングすることができるインクジェット記
録装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は以下の手段を講じた。
【0012】すなわち、請求項1に記載の発明は、被記
録材に対してインクを噴射するノズルを有する少なくと
も2つの記録ヘッドと、記録ヘッドのノズル側を密閉す
るキャップと、前記キャップに取付けられ、キャップ内
を減圧する吸引手段とを具備し、前記吸引手段の数が前
記キャップの数よりも少なく、前記吸引手段を備えたキ
ャップで記録ヘッド毎にノズル側を密閉状態にして順次
キャップ内を減圧することを特徴とするインクジェット
記録装置を提供する。
【0013】この構成によれば、吸引手段の数が記録ヘ
ッドのノズル側を密閉するキャップの数よりも少ない清
掃装置を備えることになるので、インクジェット記録装
置の小型化を図ることができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、被記録材に対し
てインクを噴射するノズルを有する少なくとも2つの記
録ヘッドと、それぞれの記録ヘッドのノズル側を密閉す
る複数のキャップと、前記複数のキャップのうちの一つ
のキャップに取付けられ、前記キャップ内を減圧する吸
引手段とを具備し、吸引手段を備えたキャップで記録ヘ
ッド毎にノズル側を密閉状態にして順次キャップ内を減
圧することを特徴とするインクジェット記録装置を提供
する。
【0015】上記構成によれば、記録ヘッドのノズル側
を密閉するキャップの数に関係なく吸引手段を一つであ
る清掃装置を備えることになるので、インクジェット記
録装置のさらなる小型化を図ることができ、吸引手段が
一つであることから、装置の簡略化を図ることができ
る。
【0016】また、請求項1及び請求項2の構成におい
ては、記録ヘッドに対するキャップの相対位置を変える
ことができる、すなわち記録ヘッドにキャップを1対1
対応させるのではなく、記録ヘッドに対するキャップの
相対位置を変えることにより、複数の記録ヘッドを記録
ヘッドの数よりも少ない数のキャップで対応させること
ができる。したがって、インクジェット記録装置におけ
るキャップの占めるスペースを小さくすることもでき
る。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記記録ヘッドと前記キ
ャップとが相対的に平行移動可能であり、かつ前記平行
移動の際に前記記録ヘッドと前記キャップとの間の距離
が変わり、それにより前記記録ヘッドのノズル側が密閉
・開放状態となる機構を備えたインクジェット記録装置
を提供する。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記機構が、前記キャップを収納する
第1昇降ベースを昇降する第1の昇降手段と、前記第1
昇降ベースを収納する第2昇降ベースを昇降する第2の
昇降手段とを具備するインクジェット記録装置を提供す
る。
【0019】この構成によれば、吸引手段を備えたキャ
ップを複数の記録ヘッドのノズル側に対して効率良く順
次密着させることができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、インクを噴射す
るノズルを有する少なくとも2つの記録ヘッドのノズル
側を密閉状態にして記録ヘッド毎に順次ノズル内を吸引
することを特徴とするインクジェット記録ヘッド清掃方
法を提供する。
【0021】請求項6に記載の発明は、インクを噴射す
るノズルを有する少なくとも2つの記録ヘッドのうち一
つの記録ヘッドのノズル側を吸引手段を備えたキャップ
で密閉状態にする工程と、前記キャップ内を減圧する工
程と、前記2工程を記録ヘッド毎に繰返す工程とを具備
することを特徴とするインクジェット記録ヘッド清掃方
法を提供する。
【0022】これらの構成によれば、記録ヘッドの数よ
りも少なく、例えば一つの吸引手段を備えたキャップで
順次記録ヘッドのノズル側を密閉状態にしてのノズル内
のクリーニングを行うので、吸引条件、すなわち清浄度
にばらつきがなく、安定してすべての記録ヘッドのノズ
ル内をクリーニングすることができる。
【0023】請求項7に記載の発明は、電源を投入した
際にインクを噴射するノズルを有する少なくとも2つの
記録ヘッドを初期位置に移動させて記録ヘッドのうちの
一つの記録ヘッドのノズル側を密閉状態にして記録ヘッ
ド毎に順次ノズル内を吸引し、その後被記録材に対して
インクを噴射して記録を行うことを特徴とするインクジ
ェット記録方法を提供する。
【0024】この構成によれば、電源を投入したとき、
すなわち最初の印刷前に記録ヘッドのノズルのクリーニ
ングを行うことができる。したがって、常にゴミや気泡
が除去されたノズルでインクが記録紙に噴射され、電源
投入直後であってもきれいな印字が期待できる。
【0025】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、前記記録ヘッドと前記キャップとを相
対的に平行移動させながら前記記録ヘッドと前記キャッ
プとの間の距離を変えることにより、前記記録ヘッドの
ノズル側を密閉・開放状態にするインクジェット記録方
法を提供する。
【0026】これらの構成によれば、記録ヘッドとキャ
ップの平行移動だけで記録ヘッドとキャップとの間の距
離を変えて記録ヘッドのノズル側を密閉・開放状態にす
ることができるので、記録ヘッドとキャップとの間の距
離を変える手段を設ける必要がない。また、吸引手段が
一つのキャップのみに接続されているので、吸引手段か
らキャップへの配管構成等が簡易となり、それにより前
記機構の移動自由度を大きくすることができる。
【0027】請求項9に記載の発明は、請求項7又は請
求項8に記載の発明において、被記録材に対する記録中
に記録ヘッドのノズル内を吸引するインクジェット記録
方法を提供する。
【0028】この構成によれば、被記録材への記録中に
任意に記録ヘッドのノズルのクリーニングを行うことが
でき、常にゴミや気泡が除去されたノズルでインクを被
記録材に噴射することができる。したがって、常にきれ
いな記録が期待できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のイン
クジェット記録ヘッド清掃装置を備えたインクジェット
記録装置を示す概略構成図である。
【0030】図中1は被記録材である記録紙2を収容す
るカセットを示す。カセット1の装置側の両端部には、
カム3a,3bが取付けられており、カム3a,3bに
は記録紙2を一枚ずつ繰出すピックアップローラ4が貫
挿されている。このピックアップローラ4は図示しない
本体カバーに取付けられている。本体カバーには、ピッ
クアップローラ4により繰出された記録紙2を搬送する
送りローラ5が取付けられており、さらに送りローラ5
の回転伝達を切り換えるギヤボックス6が取付けられて
いる。さらに、ギヤボックス6の外側には、送りローラ
5を回転させる送りモータ7が取付けられている。
【0031】また、カム3a,3bと連接するプレート
8には、3つのピンチローラ9が等間隔で配置されてお
り、ピンチローラ9と送りローラ5との間で記録紙2を
挟み込んで記録紙2に搬送力を与えるようになってい
る。なお、プレート8には、搬送される記録紙2の先端
を検出する位置センサ10が取付けられている。また、
ピックアップローラ4、送りローラ5及びピンチローラ
9は、それぞれそのローラ軸が互いに略平行となるよう
に設置されている。
【0032】本体カバーには、ガイドシャフト11が上
述したローラ軸と略平行となるように取付けられてい
る。ガイドシャフト11には、イエロー、シアン及びマ
ゼンタの3色のインクを記録紙2に向けて噴出する複数
のノズルを持つインクジェット記録ヘッド12aと、ブ
ラックのインクを記録紙2に向けて噴出する複数のノズ
ルを持つインクジェット記録ヘッド12bとを搭載した
キャリッジケース13が貫挿するようにして取付けられ
ている。
【0033】記録ヘッド12a,12bには、それぞれ
インクを記録紙2に向って噴射するためのノズル(イン
ク噴出口)が設けられている。このノズルの配置を図2
に示す。すなわち、記録ヘッド12aはそれぞれ千鳥に
並んだ各8個のイエロー、シアン、マゼンタのノズルか
らなり、記録ヘッド12bは千鳥に並んだ24個のブラ
ックのノズルから構成されている。カラー記録の場合、
記録紙2の搬送量を一定にするため、ブラックの24個
のノズルのうちの連続する8個が使用される。この8個
のノズルは図2に示すようにそれぞれ千鳥に並んだ各8
個のイエロー、シアン、マゼンタのノズルと記録ヘッド
12a,12bを搭載したキャリッジケース13の移動
方向に重ならないように配置されている。なお、イエロ
ー、シアン、マゼンタについてはそれぞれ8個すべての
ノズルが使用される。
【0034】キャリッジケース13の下方には、2つの
プーリ14a,14bに掛け渡されたベルト15が張ら
れており、一方のプーリ14bにはベルト15を正逆回
転させるキャリッジモータ16が接続されている。この
ような構成により、記録ヘッド12a,12bを搭載し
たキャリッジケース13をガイドシャフト11に沿って
平行往復移動(矢印A及びB方向に移動)させるように
なっている。ベルト15近傍には、キャリッジセンサ1
7が設置されており、キャリッジケース13に取付けら
れた被検出部材(図示せず)を検出してキャリッジケー
ス13の初期位置を確認するようになっている。
【0035】キャリッジケース13の平行移動領域より
も下方の領域には、キャリッジケース13の移動方向に
沿って平行往復移動すると共にキャップを19a,19
bを昇降移動するキャップ収納部材18が設置されてい
る。このキャップ収納部材18には、キャップ19a,
19bがその開口部を上方に向けて収納されている。キ
ャップ19aには、ノズルクリーニングの際にキャップ
内を減圧してノズル内を吸引する吸引手段である吸引ポ
ンプ20が接続されている。
【0036】具体的には、キャップ19a,19b及び
キャップ収納部材18は、図3に示す構成を有してい
る。なお、図3及び後述する図4は図1においてX方向
から見た状態を示す。キャップ収納部材18の対向する
一対の側壁には、それぞれ対称な位置にスリット25が
形成されている。このスリット25は、紙面上左側に第
1の水平部25aと、紙面上右側に第1の水平部25a
よりも上方に位置する第2の水平部25cと、第1の水
平部25aと第2の水平部25cとを連通する傾斜部2
5bとから構成されている。したがって、傾斜部25b
は、紙面上右肩上がりの傾斜を持つ。
【0037】このスリット25には、キャップ19a,
19bを収納した第1昇降ベース26を収納した第2昇
降ベース27の突出部が係合されており、第2昇降ベー
ス27が平行移動することにより、前記突出部がスリッ
ト25内を通り、それにより第1の水平部25aと第2
の水平部25cとの間の高さの差だけ第2昇降ベース2
7が昇降するようになっている。したがって、このスリ
ット25と第2昇降ベース27の突出部とにより第2の
昇降手段が構成されている。
【0038】なお、図3においては、キャリッジケース
13が紙面左から右に移動する場合にキャップ19a,
19bが記録ヘッド12a,12bに密着する場合につ
いて説明しているが、キャリッジケース13が紙面右か
ら左に移動する場合にキャップ19a,19bが記録ヘ
ッド12a,12bに密着する場合であっても同様であ
る。この場合、第1の水平部25aの位置の方が第2の
水平部25cの位置よりも高くなる。
【0039】第2昇降ベース27は、図4に示すよう
に、対向する一対の側壁のそれぞれ対称な位置にスリッ
ト28が形成されている。このスリット28は、紙面上
左側に第1の水平部28aと、紙面上右側に第1の水平
部28aとほぼ同じ位置の第2の水平部28cと、第1
の水平部28aと第2の水平部28cとを連通する略V
字形状の傾斜部28bとから構成されている。したがっ
て、傾斜部28bは、第1の水平部28aの位置から下
降してさらに第2の水平部28cの位置まで上昇する形
状を有する。
【0040】スリット28には、キャップ19a,19
bを収納した第1昇降ベース26の突出部が係合されて
おり、第1昇降ベース26が平行移動することにより、
突出部がスリット28内を通り、それにより傾斜部28
bにおいて第1昇降ベース26が昇降するようになって
いる。したがって、このスリット28と第1昇降ベース
26の突出部とにより第1の昇降手段が構成されてい
る。なお、図中29は第1昇降ベース26の平行移動を
停止させるためのストッパであり、30はキャップ19
aに吸引手段(吸引ポンプ20)を接続するための配管
である。
【0041】また、キャップ収納部材18の近傍には、
記録ヘッドのノズルをワイピングするワイパ21が設置
されている。本体カバーには、記録が終了した記録紙2
を搬送する搬送ローラ22及び押さえ歯車23を貫挿す
るシャフト24が取付けられている。さらに、本体カバ
ー内には、インクジェット記録ヘッド12a,12b及
びその他の機構部を制御する制御回路部が内蔵されてい
る。上記構成において、初期位置は紙面左側であるが、
初期位置を紙面右側に設定しても良い。この場合、上述
した動作が左右反対となることは言うまでもない。
【0042】次に、本発明のインクジェット記録ヘッド
清掃装置を備えたインクジェット記録装置の動作につい
て説明する。
【0043】まず、電源が投入されると図示しない制御
回路部によりキャリッジセンサ17の出力がチェックさ
れ、記録ヘッド12a,12bを搭載したキャリッジケ
ース13が初期位置にあるかどうかが調べられる。もし
キャリッジケース13が初期位置になければ、記録ヘッ
ドを搭載したキャリッジモータ16を動作させてキャリ
ッジケース13を移動してキャリッジケース13を初期
位置に戻す。キャリッジケース13が初期位置に戻った
ことは、キャリッジセンサ17がキャリッジケース13
に取付けられた図示しない被検出部材を検出することに
より判断される。
【0044】記録ヘッド12a,12bを搭載したキャ
リッジケース13の初期位置への移動に伴い、キャップ
19a,19bが記録ヘッド12a,12bに密着して
記録ヘッドのノズル側を密閉状態にする。そして、記録
ヘッドのノズル側を密閉状態してノズルのクリーニング
を行う。具体的には、図5及び図6に示すようにして行
う。
【0045】図5(A)から図5(C)及び図6(A)
から図6(C)は、記録ヘッド12a,12bと、第1
昇降ベース26、第2昇降ベース27、キャップ19
a,19bの各動作にける相対位置関係を示す。
【0046】まず、図5(A)に示すように、キャップ
19a,19bを搭載した第1昇降ベース26を矢印A
方向に移動する。このとき、第1昇降ベース26の突出
部が第2昇降ベース27のスリット28に沿って移動す
ることにより、すなわち、第1昇降ベース26の突出部
がスリット28の第1の水平部28a、傾斜部28b、
及び第2の水平部28cを順に通ることにより、第1の
水平部28aと第2の水平部28cの位置まで第1昇降
ベース26が上昇する。
【0047】次いで、図5(A)の位置にある記録ヘッ
ド12a,12bを搭載したキャリッジケース13が図
中矢印Aで示す方向に移動すると、図5(B)に示すよ
うに、第2昇降ベース27に設けられたストッパ29ま
で記録ヘッド12a,12bを搭載したキャリッジケー
ス13が移動し、キャリッジケース13がストッパ29
に当接した後は、キャリッジケース13の移動に伴って
第2昇降ベース27が矢印A方向に移動する。
【0048】このとき、第2昇降ベース27の突出部が
キャップ収納部材18のスリット25に沿って移動する
ことにより、すなわち、第2昇降ベース27の突出部が
スリット25の第1の水平部25a、傾斜部25b、及
び第2の水平部25cを順に通ることにより、第1の水
平部25aと第2の水平部25cの高さの差だけ第2昇
降ベース27が上昇する。これにより、図5(C)に示
すように、キャップ19a,19bがそれぞれ記録ヘッ
ド12a,12bのノズル側に密着してノズル側を密閉
状態にする。この位置がキャリッジケース13の初期位
置である。
【0049】記録ヘッド12a,12bを搭載したキャ
リッジケース13が初期位置にセットされると、記録ヘ
ッド12aのノズルの噴出不良を解消し、ノズルに付着
したごみを除去して噴出可能な状態にするため、制御回
路部によりキャップ19aに接続された吸引ポンプ20
を短時間作動してキャップ19a内を減圧することによ
り記録ヘッド12aのノズルからインクを吸引し、ノズ
ル表面で乾燥したインクやノズルに混入した気泡を除去
する。
【0050】吸引ポンプ20を停止した後、キャップ1
9a内が大気圧とほぼ同じになるのを待ってから、図6
(A)に示すように、キャリッジモータを動作させて記
録ヘッド12a、12bを搭載したキャリッジケース1
3を矢印Aの方向に更に移動させる。このとき、第1昇
降ベース26はキャップ収納部材18に設けられた規制
部31に当接することにより横方向(矢印Aの方向)へ
の移動が規制される。
【0051】この状態で更にキャリッジケース13が移
動すると、図6(B)に示すように、キャリッジケース
13と共に第2昇降ベース27が矢印Aの方向に移動す
る。このとき、第1昇降ベース26の突出部が第2昇降
ベース27のスリット28に沿って移動することによ
り、すなわち、第1昇降ベース26の突出部がスリット
28の第2の水平部28c、傾斜部28b、及び第1の
水平部28aを順に通ることにより、第1昇降ベース2
6が一旦下降し、さらに第1の水平部28aと第2の水
平部28cの位置まで上昇する。これにより、図6
(C)に示すように、吸引ポンプ20を備えたキャップ
19aが記録ヘッド12bのノズル側に密着してノズル
側を密閉状態にする。このとき、記録ヘッド12aのノ
ズル側は開放状態である。
【0052】記録ヘッド12bのノズル側が密閉状態な
ると、キャリッジケース13の移動を停止し、記録ヘッ
ド12bのノズルの噴出不良を解消し、ノズルに付着し
たごみを除去して噴出可能な状態にするため、制御回路
部によりキャップ19aに接続された吸引ポンプ20を
短時間作動してキャップ19a内を減圧することにより
記録ヘッド12bのノズルからインクを吸引し、ノズル
表面で乾燥したインクやノズルに混入した気泡を除去す
る。
【0053】吸引ポンプ20を停止した後、キャップ1
9a内が大気圧とほぼ同じになるのを待ってから、キャ
リッジモータを動作させ、更に記録ヘッド12a,12
bを搭載したキャリジケース13を矢印Bの方向に移動
させて、上述した動作と逆の動作を行う。
【0054】すなわち、第1昇降ベース26が図示しな
い付勢手段に引かれると、その突出部が第2昇降ベース
27のスリット28の傾斜部28bまで移動し、これに
より第1昇降ベース26がキャリッジケース13と共に
等速で移動しながら下降し、キャップ19aが記録ヘッ
ド12bのノズル側から引き離され、記録ヘッド12b
のノズル側が密着状態が開放される。
【0055】その後、更に第1昇降ベース26が矢印B
の方向に移動すると、第1昇降ベース26の突出部が第
2昇降ベース27のスリット28の傾斜部28bから第
1の水平部28aまで移動して、再び第1昇降ベース2
6が上昇し、これにより、キャップ19a,19bが記
録ヘッド12a,12bとそれぞれ密着する。
【0056】さらに、キャリッジケース13を矢印Bの
方向に移動させると、第2昇降ベース27の突出部がキ
ャップ収納部材18のスリット25の第2の水平部25
cから第1の水平部25aに沿って移動する。これによ
り、キャップ19a,19bを収容する第1昇降ベース
26及び第2昇降ベース27が一緒に第1の水平部25
aと第2の水平部25cとの間の高さの差だけ下降し、
記録ヘッド12a,12bからそれぞれキャップ19
a,19bが離れる。更に、キャリッジケース13を矢
印Bの方向に移動させると、ストッパ29からキャリッ
ジケース13が離れる。
【0057】次に、ワイパ21をワイピング位置にセッ
トし、キャリッジモータを動作させることにより、記録
ヘッド12a,12bを搭載したキャリッジケース13
を更に移動してワイパ21でワイピングを行なう。その
後、キャリジモータを動作させて再びキャリッジケース
13を矢印Aの方向に移動し、再びキャリッジケース1
3を初期位置に戻すと、キャップ19a,19bが記録
ヘッド12a,12bに密着して待機状態となり、制御
回路部は記録開始を待ち続ける。
【0058】以下、上述した記録ヘッド清掃を行う記録
ヘッド清掃装置を備えたインクジェット記録装置で被記
録材に画像を記録する動作について詳細に説明する。ま
ず、図示しないインターフェイス等を通じて制御回路部
に記録開始信号が出されると、送りモータ7が作動する
(図1には接続ケーブルを図示していない)と共に、ギ
ヤボックス6の動作によりピックアップローラ4、送り
ローラ5が回転する。ピックアップローラ4が回転する
と両端に設けたカム3a、3bが回転し、カム3a,3
bの回転にしたがって上方向に加勢されたカセット1の
先端部が上昇し、ピックアップローラ4が記録紙2の最
上枚に接触して記録紙2が押し出される。
【0059】記録紙2の先端が位置センサ10を通過す
ると、記録紙2の通過情報は制御回路部に送られ、制御
回路部では記録紙2が記録開始位置に達するまでのカウ
ントが始まる。位置センサ10を通過した記録紙2の先
端はピンチローラ9に達し、ピンチローラ9と送りロー
ラ5に挟まれ、送りローラ5の搬送力により搬送されて
その後、記録紙2は記録開始位置へと進む。押し出され
た記録紙2は記録紙2がピンチローラ9と送りローラ5
の搬送力により搬送され始めるとほぼ同時にカム3a,
3bの作用でカセット1の先端部が下降し、ピックアッ
プローラ4の駆動力を無くすように構成されている。
【0060】ピンチローラ9と送りローラ5に挟まれた
記録紙2の先端が記録位置に達したことが制御回路部の
カウントにより検出されると、送りローラ5が停止し、
記録紙2が停止する。記録紙2が停止すると、制御回路
部からの信号によりキャリッジモータ16が一定速度で
回転し、ベルト15に固定されているキャリッジケース
13が矢印Bの方向に移動する。そして、キャリッジセ
ンサ17によりキャリッジケース13の被検出部材を検
知することにより、あらかじめセットされた初期位置か
ら、決められた記録開始位置までガイドシャフト11に
沿ってキャリッジケース13を送る。この移動量は、あ
らかじめ制御回路部においてキャリッジモータ16を動
作させる一定時間或いはモータの駆動ステップ数として
制御する。
【0061】記録ヘッド12a,12bを搭載したキャ
リッジケース13が記録開始位置まで来ると、次に制御
回路部からキャリッジモータ16の一定周期の駆動信号
に同期した(インクのドット形成密度8ドット/mmと
した場合、ベルト15の1/8mmの移動に相当するキャ
リッジモータ16の回転周期毎に)噴射制御信号を記録
ヘッド12に送り、ガイドシャフト11に沿って記録ヘ
ッド12a,12bを搭載したキャリッジケース13が
記録紙2を横切って図中矢印Bの方向に移動しながら画
像を形成する。
【0062】まず、最初の走査ではシアン、マゼンタ、
ブラックのノズルは使用しないでイエローのノズル8個
に相当する幅の画像のみが形成される。すなわち、あら
かじめ制御回路部で決められた時間(駆動パルス数)だ
けキャリッジモータ16を回転させてキャリッジケース
13が一定長さの画像を形成した後に停止させる。その
後、ノズル8個に相当する幅だけ記録紙2を送るよう
に、制御回路部により送りモータ7を一定量回転させ
る。このとき、排出ローラ22も同時に回転し、押さえ
歯車23に挟まれた記録紙2を送り出す。
【0063】このとき、排出ローラ22の回転数は、記
録紙2がピンチローラ9と押さえ歯車23の間で弛まな
いようにするため、送りローラ7の搬送量よりも少し多
くなるようにギヤボックス6で回転数を設定する。ま
た、排出ローラ22の搬送力が送りローラ7の搬送力よ
りも強くなって記録紙2の搬送量の精度が低下しないよ
うに、排出ローラ22を押さえる押さえ歯車23のピン
チ圧を小さくしている。
【0064】記録紙2をノズル8個に相当する幅だけ送
り終わると、次にキャリッジモータ16を一定速度で逆
回転させ、記録ヘッド12a,12bを上述した方向と
逆の方向(図中矢印Aの方向)に移動させながら、キャ
リッジモータ16の一定周期の駆動信号に同期した噴射
制御信号を記録ヘッド12a,12bに送り、今度はイ
エロー、マゼンタの各8個のノズルを用いて前述と同様
にしてキャリッジモータ16を予め制御回路部で決めら
れた時間(駆動パルス数)だけ回転させ、前述と同じ長
さの画像を記録した後にキャリッジモータ16を停止さ
せる。その結果、最初に記録されたイエロー画像の上に
マゼンタの画像が重ね合わせられると同時に、新しいイ
エローの画像が8ノズル分記録される。
【0065】画像の形成が終了すると、前述と同様に制
御回路部は、ノズル8個に相当する幅だけ記録紙2を送
るように送りモータ7を一定量回転させる。記録紙2を
ノズル8個に相当する幅だけ送り終わると、次にキャリ
ッジモータ16を一定速度で逆回転させ、図中矢印Bの
方向に記録ヘッド12a,12bを搭載したキャリッジ
ケース13を移動させながら、今度はイエロー、マゼン
タ、シアンの色のノズルをそれぞれ8個づつ使用して画
像を形成する。したがって、この場合に以前に記録した
イエローとマゼンタが重ね合わされた画像の上にシアン
の画像が重ね合わされる。
【0066】同様に画像の形成が終了すると、前述と同
様に制御回路部は、ノズル8個に相当する幅だけ記録紙
2を送るよう送りモータ7を一定量回転させる。記録紙
2をノズル8個に相当する幅だけ送り終わると、次にキ
ャリッジモータ16を一定速度で逆回転させ、今度は図
中矢印Aの方向に記録ヘッド12a,12bを搭載した
キャリッジケース13を移動させながら、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックすべての色のノズルをそれぞ
れ8個づつ使用して画像を形成する。このとき、イエロ
ー、マゼンタ、シアンが重ね合わされた画像にブラック
の画像が重ね合わされる。
【0067】以下、上述した動作を一枚の記録紙2の全
長にわたって画像を記録し終わるまで続ける。記録すべ
き長さは記録紙2の長さが決まっているため、そのデー
タはあらかじめ制御回路部に入力されている。したがっ
て、制御回路部では記録紙2の後端が位置センサ10を
通過することが予測でき、この予測された時間が経過し
てもまだ記録紙2の後端が検出できなければ、記録紙2
の搬送に何らかのトラブルが発生したとしてアラームを
発生する。
【0068】以上のように記録が完全に終了した場合、
またはトラブルが発生し場合には、キャリッジモータ1
6を回転させ、キャリッジケース13を初期位置に戻
し、キャップ19a,19bを記録ヘッドのノズル側に
密着させて動作を終わる。記録ヘッド12a,12bが
初期位置に戻ったことは、キャリッジセンサ17がキャ
リッジケース13に設けた被検出部材を検出することに
より判断される。このようにして記録が完了する。
【0069】上記実施形態においては、記録ヘッドが二
つであり、吸引手段を備えたキャップが一つである場合
について説明しているが、本発明はこれに限定されず、
記録ヘッドが三つ以上であり、吸引手段を備えたキャッ
プが記録ヘッドの数よりも少ない場合や、記録ヘッドが
三つ以上であり、吸引手段を備えたキャップが一つであ
る場合にも適用することができる。
【0070】また、上記実施形態においては、すべての
記録ヘッドに対応してキャップを設け、その一つのキャ
ップに吸引手段を設けた場合について説明していいる
が、複数の記録ヘッドに対して吸引手段を備えたキャッ
プを一つ設けても良い。但し、インクの乾燥を考慮する
と、すべての記録ヘッドに対応してキャップを設け、そ
の一つのキャップに吸引手段を設ける構成が好ましい。
【0071】また、上記実施形態においては、電源を投
入した際に、記録ヘッドのノズル内をクリーニングする
場合について説明しているが、本発明はこれに限定され
ず、記録中の任意の時に記録ヘッドのノズル内をクリー
ニングする場合にも適用することができる。
【0072】さらに、上記実施形態においては、記録ヘ
ッドとキャップとが相対的に平行移動可能であり、かつ
平行移動の際に記録ヘッドとキャップとの間の距離が変
わり、それにより記録ヘッドのノズル側が密閉・開放状
態となる機構として、スリット28及び第1昇降ベース
26の突出部と、スリット25及び第2昇降ベース27
の突出部とを用いた場合について説明しているが、第1
及び第2昇降ベースが平行移動する際に記録ヘッドとキ
ャップとの間の距離を通常の昇降手段で変えるように構
成しても良い。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録装置は、記録ヘッドに対するキャップの相対
位置を変えることができる、すなわち記録ヘッドにキャ
ップを1対1対応させるのではなく、記録ヘッドに対す
るキャップの相対位置を変えることにより、複数の記録
ヘッドを記録ヘッドの数よりも少ない数のキャップで対
応させることができる。したがって、記録ヘッドの清掃
装置におけるキャップの占めるスペースを小さくするこ
ともできる。
【0074】本発明のインクジェット記録装置は、吸引
手段の数が記録ヘッドのノズル側を密閉するキャップの
数よりも少ない清掃装置を備えることになるので、小型
化を図ることができる。また、装置の簡略化を図ること
ができる。
【0075】また、本発明のインクジェット記録装置
は、記録ヘッドとキャップの平行移動だけで記録ヘッド
とキャップとの間の距離を変えて記録ヘッドのノズル側
を密閉・開放状態にすることができるので、記録ヘッド
とキャップとの間の距離を変える手段を設ける必要がな
い。また、吸引手段が一つのキャップのみに接続されて
いるので、吸引手段からキャップへの配管構成等が簡易
となり、それにより前記機構の移動自由度を大きくする
ことができる。
【0076】また、本発明のインクジェット記録装置
は、吸引手段を備えたキャップを複数の記録ヘッドのノ
ズル側に対して効率良く順次密着させることができる。
【0077】本発明のインクジェット記録ヘッド清掃方
法は、記録ヘッドの数よりも少なく、例えば一つの吸引
手段を備えたキャップで順次記録ヘッドのノズル側を密
閉状態にしてのノズル内のクリーニングを行うので、吸
引条件、すなわち清浄度にばらつきがなく、安定してす
べての記録ヘッドのノズル内をクリーニングすることが
できる。
【0078】本発明のインクジェット記録方法は、被記
録材への記録中に任意に記録ヘッドのノズルのクリーニ
ングを行うことができ、常にゴミや気泡が除去されたノ
ズルでインクを被記録材に噴射することができる。した
がって、常にきれいな記録が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置を示す概略構
成図。
【図2】本発明のインクジェット記録装置における記録
ヘッドのノズル配列を示す図。
【図3】本発明に用いられるキャップ昇降部の一実施形
態を示す斜視図。
【図4】本発明に用いられるキャップ昇降部の一部を示
す斜視図。
【図5】(A)から(C)は本発明のインクジェット記
録装置におけるノズルクリーニングの際のキャップと記
録ヘッドの動作の前半を説明するための図。
【図6】(A)から(C)は本発明のインクジェット記
録装置におけるノズルクリーニングの際のキャップと記
録ヘッドの動作の後半を説明するための図。
【図7】(A)から(D)は従来のインクジェット記録
装置におけるノズルクリーニングの際のキャップと記録
ヘッドの動作を説明するための図。
【符号の説明】
12a,12b 記録ヘッド 13 キャリッジケース 18 キャップ収納部材 19a,19b キャップ 20 吸引ポンプ 25,28 スリット 25a,28a 第1の水平部 25b,28b 傾斜部 25c,28c 第2の水平部 26 第1昇降ベース 27 第2昇降ベース 29 ストッパ 30 配管 31 規制部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材に対してインクを噴射するノズ
    ルを有する少なくとも2つの記録ヘッドと、記録ヘッド
    のノズル側を密閉するキャップと、前記キャップに取付
    けられ、キャップ内を減圧する吸引手段とを具備し、前
    記吸引手段の数が前記キャップの数よりも少なく、前記
    吸引手段を備えたキャップで記録ヘッド毎にノズル側を
    密閉状態にして順次キャップ内を減圧することを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 被記録材に対してインクを噴射するノズ
    ルを有する少なくとも2つの記録ヘッドと、それぞれの
    記録ヘッドのノズル側を密閉する複数のキャップと、前
    記複数のキャップのうちの一つのキャップに取付けら
    れ、前記キャップ内を減圧する吸引手段とを具備し、吸
    引手段を備えたキャップで記録ヘッド毎にノズル側を密
    閉状態にして順次キャップ内を減圧することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドと前記キャップとが相対
    的に平行移動可能であり、かつ前記平行移動の際に前記
    記録ヘッドと前記キャップとの間の距離が変わり、それ
    により前記記録ヘッドのノズル側が密閉・開放状態とな
    る機構を備えた請求項1又は請求項2に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記機構は、前記キャップを収納する第
    1昇降ベースを昇降する第1の昇降手段と、前記第1昇
    降ベースを収納する第2昇降ベースを昇降する第2の昇
    降手段とを具備する請求項3に記載のインクジェット記
    録装置。
  5. 【請求項5】 インクを噴射するノズルを有する少なく
    とも2つの記録ヘッドのノズル側を密閉状態にして記録
    ヘッド毎に順次ノズル内を吸引することを特徴とするイ
    ンクジェット記録ヘッド清掃方法。
  6. 【請求項6】 インクを噴射するノズルを有する少なく
    とも2つの記録ヘッドのうち一つの記録ヘッドのノズル
    側を吸引手段を備えたキャップで密閉状態にする工程
    と、前記キャップ内を減圧する工程と、前記2工程を記
    録ヘッド毎に繰返す工程とを具備することを特徴とする
    インクジェット記録ヘッド清掃方法。
  7. 【請求項7】 電源を投入した際にインクを噴射するノ
    ズルを有する少なくとも2つの記録ヘッドを初期位置に
    移動させて記録ヘッドのうちの一つ記録ヘッドのノズル
    側を密閉状態にして記録ヘッド毎に順次ノズル内を吸引
    し、その後被記録材に対してインクを噴射して記録を行
    なうことを特徴とするインクジェット記録方法。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドと前記キャップとを相対
    的に平行移動させながら前記記録ヘッドと前記キャップ
    との間の距離を変えることにより、前記記録ヘッドのノ
    ズル側を密閉・開放状態にする請求項7に記載のインク
    ジェット記録方法。
  9. 【請求項9】 被記録材に対する記録中に記録ヘッドの
    ノズル内を吸引する請求項7又は請求項8に記載のイン
    クジェット記録方法。
JP5244297A 1997-02-20 1997-02-20 インクジェット記録装置 Pending JPH10230614A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010036539A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Roland Dg Corp 画像形成装置
CN102126364A (zh) * 2010-01-14 2011-07-20 精工爱普生株式会社 喷墨打印机的控制方法及喷墨打印机
CN109016845A (zh) * 2018-08-07 2018-12-18 夏美佳 一种印花玻璃生产工艺

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