JPH1023031A - 通信システムおよびその方法 - Google Patents

通信システムおよびその方法

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JPH1023031A
JPH1023031A JP17525596A JP17525596A JPH1023031A JP H1023031 A JPH1023031 A JP H1023031A JP 17525596 A JP17525596 A JP 17525596A JP 17525596 A JP17525596 A JP 17525596A JP H1023031 A JPH1023031 A JP H1023031A
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Yoshiyuki Kunito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】公衆網を介して保守・修理作業を行うことがで
きるATM通信システムを提供する。 【解決手段】ATM交換機94は自己診断を行い、異常
発生箇所を検出して保守装置90に通知する。保守装置
90は、データの解析結果等に基づいてメンテナンスデ
ータを生成し、遠隔保守のためのアクセスの許可を求め
る。ATM交換機94は、利用者等により設定されるパ
スワードを送信する。保守装置90は、パスワードを用
いてATM交換機94にアクセスし、データを送信す
る。ATM交換機94は、保守装置90からのリモート
メンテナンスデータを用いて保守処理を行う。保守装置
90は、データの送信が終了すると、作業終了メッセー
ジを送信する。ATM交換機94は、設定されたパスワ
ードを無効化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型のATM交換
機等に家庭用情報機器を接続して相互にデータを伝送す
る家庭内ネットワークとして用いられ、第三者による保
守に適応した通信システムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】映像
データ、音声データおよび情報処理用データ等、複数の
種類のデータを所定のパケットに収容し、一括して交換
・伝送する通信方式として、非同期転送モード(ATM ; a
synchronous transfer mode)方式がある。ATM方式の
情報ネットワークと一般家庭の各部屋に置かれた情報機
器とを、小型で安価なATM方式の交換機(ATM交換
機)を介して接続して家庭内ネットワークを構成するこ
とにより、情報機器の連携動作および利用者への高度な
サービスの提供を実現することができる。
【0003】しかし、ATM交換機という、一般家庭の
利用者になじみがない装置を家庭に導入する場合、利用
者自身に保守作業を期待することはできず、専門的知識
を有する第三者による保守が必要になる場合が多いと考
えられる。このような事態に適応するために、自己診断
機能を有するATM交換機を家庭内に導入することが考
えられる。
【0004】しかしながら、一般家庭の利用者は、自己
診断機能により検出された装置の異常に関する情報を、
直接、利用して保守作業を行うことはできないと予想さ
れ、結局、専門業者が異常情報を解析し、保守作業を行
う必要がある。従って、異常が生じてから保守作業が開
始されるまで、専門業者の到着を待つ必要があり、保守
・修理に長い時間が必要になってしまう。かかる不具合
は、ATM交換機のソフトウェアをバージョンアップす
る際にも発生する。また、家庭内ネットワークに対する
不要な侵入を防ぐために、特定の通信ノードに対しての
みアクセスを許可する必要がある。
【0005】本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、専門業者に対して、公衆網を
介して保守・修理作業を行うことができる機能(リモー
トメンテナンス機能)を提供する通信システムおよびそ
の方法を提供することを目的とする。また、本発明は、
リモートメンテナンスによる迅速な保守が可能で、保守
に要する時間を節約することができる通信システムおよ
びその方法を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、リモートメンテナンスに
より、利用者が直接、作業を行うことなく、自動的にソ
フトウェアをバージョンアップ(バグフィクス)するこ
とができる通信システムおよびその方法を提供すること
を目的とする。また、本発明は、特定の通信ノードに対
してのみアクセスを許可し、家庭内ネットワークに対す
る不要な侵入を防き、家庭内ネットワークのセキュリテ
ィを保つことができる通信システムおよびその方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る通信システムは、所定の交換方式によ
り交換処理を行う交換機と、遠隔保守装置とが通信回線
を介して接続され、前記交換機に対する遠隔保守を行う
通信システムであって、前記交換機は、当該交換機の異
常箇所を検出する異常箇所検出手段と、異常箇所を検出
した場合に、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置に
対して、検出した異常箇所を示す異常信号を伝送する異
常信号伝送手段と、前記通信回線を介して前記遠隔保守
装置から保守許可信号を受信した場合に、前記通信回線
を介して前記遠隔保守装置に対して、保守許可信号の受
信に応じて外部から設定されるパスワードを伝送するパ
スワード伝送手段と、前記通信回線を介して前記遠隔保
守装置から保守データを受信し、受信した保守データに
伝送した前記パスワードが付されている場合にのみ、受
信した保守データを受け入れる保守データ受信・受入手
段と、受け入れた前記保守データに基づいて、検出した
異常箇所に対する保守処理を行う保守処理手段と、前記
通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守終了信号を
受信した場合に、外部から設定された前記パスワードを
無効化するパスワード無効化手段とを有し、前記遠隔保
守装置は、前記通信回線を介して前記交換機から前記異
常信号を受信し、前記通信回線を介して前記交換機に対
して前記保守許可信号を伝送する保守許可信号伝送手段
と、前記通信回線を介して前記交換機から前記パスワー
ドを受信した場合に、受信した前記異常信号に基づい
て、検出した異常箇所に対する保守処理に用いる前記保
守データを生成する保守データ生成手段と、前記通信回
線を介して前記交換機に対して前記パスワードを付した
前記保守データを伝送する保守データ伝送手段と、前記
保守データの伝送が終了した場合に、前記通信回線を介
して前記交換機に対して前記保守終了信号を伝送する保
守終了データ伝送手段とを有する。好適には、前記交換
機は、ATM方式により交換処理を行う。
【0008】また、本発明に係る通信方法は、所定の交
換方式により交換処理を行う交換機に対して、遠隔保守
装置が通信回線を介して遠隔保守を行う通信方法であっ
て、交換機は、その異常箇所を検出し、前記通信回線を
介して前記遠隔保守装置に対して検出した交換機の異常
箇所を示す異常信号を伝送し、前記遠隔保守装置は、前
記通信回線を介して前記交換機から異常信号を受信し、
前記通信回線を介して前記交換機に対して、前記保守許
可信号を伝送し、交換機は、前記通信回線を介して前記
遠隔保守装置から保守許可信号を受信して、前記通信回
線を介して前記遠隔保守装置に対して保守許可信号の受
信じ応じて外部から設定されるパスワードを伝送し、前
記遠隔保守装置は、前記通信回線を介して前記交換機か
ら前記パスワードを受信した場合に、受信した前記異常
信号に基づいて、検出した異常箇所に対する保守処理に
用いる前記保守データを生成し、前記通信回線を介して
前記交換機に対して前記パスワードを付して伝送し、交
換機は、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から伝
送したパスワードを含む保守データを受信し、交換機
は、受信した前記保守データに基づいて、検出した異常
箇所に対する保守処理を行い、前記遠隔保守装置は、前
記保守データの伝送が終了した場合に、前記通信回線を
介して前記交換機に対して、前記保守終了信号を伝送
し、交換機は、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置
から保守終了信号を受信した場合に、外部から設定され
た前記パスワードを無効化する。
【0009】本発明に係る通信方法は、例えば、家庭内
に設けられ、家庭内ネットワークを構成するATM交換
機に対して、保守業者の遠隔保守装置から通信回線を介
して遠隔保守を行う。交換機は、自己診断機能を有し、
例えば、周期的な自己診断処理、あるいは、異常箇所が
発生する故障割り込みにより異常の発生および発生箇所
を検出する。さらに、交換機は、通信回線を介して遠隔
保守装置に対して検出した交換機の異常箇所を示す異常
信号を伝送する。
【0010】異常信号を受信した遠隔保守装置は、通信
回線を介して交換機に対して、遠隔保守のためのアクセ
スの許可を交換機に求める保守許可信号を伝送する。さ
らに、遠隔保守装置から保守許可信号を受信した交換機
は、その旨を利用者に対して表示し、交換機の利用者
が、この表示に応じて、交換機に対してパスワードを入
力すると、交換機は、入力されたパスワードを遠隔保守
装置に対して伝送する。
【0011】交換機からパスワードを受信した遠隔保守
装置は、受信した異常信号を解析し、例えば、異常発生
箇所に設定されているデータの誤りを訂正するための保
守処理に用いる保守データを生成し、交換機に対してパ
スワードを付して伝送する。通信回線を介して遠隔保守
装置から保守データを受信した交換機は、保守データに
パスワードが付されているか否かを判断し、パスワード
が付されている保守データのみを有効なデータとして受
け入れ、さらに、有効な保守データを異常箇所に対して
設定する等の保守処理を行う。
【0012】遠隔保守装置は、保守データの伝送が終了
した場合に、通信回線を介して交換機に対して、保守終
了信号を伝送する。保守終了信号を受信した交換機は、
パスワードを無効化し、これ以降に受信した保守データ
を無効なデータとして受け入れないようにする。このよ
うに、遠隔保守のたびごとにパスワードを設定すること
により、家庭内ネットワークの交換機に対する不正なア
クセスを防止し、装置のセキュリティを保つ。
【0013】
【発明の実施の形態】第1実施形態 以下、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、第
1の実施形態における本発明に係る通信システム1の構
成を示す図である。図2は、図1に示した家庭内ネット
ワーク2の構成を示す図である。図3は、図1に示した
移動局装置18a,18bの構成を示す図である。
【0014】図1に示すように、通信システム1は、一
般家庭の家屋に設けられる家庭内ネットワーク2、移動
局装置18a,18bおよび移動体通信システム26か
ら構成される。移動体通信システム26は、公衆移動体
通信網22および公衆移動体通信基地局24から構成さ
れる。図1,図2に示すように、家庭内ネットワーク2
は、終端装置(DSU)10、ATM交換機3、家屋内
の各部屋に設置される端末装置12a,12b、データ
ベース装置14および無線モジュール16から構成され
る。端末装置12a,12bはそれぞれ、ATMデバイ
ス120、MPEG2エンコーダ122、MPEG2デ
コーダ124、マイクロプロセッサおよびその周辺回路
等から構成される制御装置126、MPEG2エンコー
ダ122およびMPEG2デコーダ124にそれぞれ接
続されるビデオカメラ128およびTVモニタ装置13
0から構成される。
【0015】データベース装置14は、ストレージ装置
140およびATMデバイス120から構成される。無
線モジュール16は、ATMデバイス120、無線制御
装置160、無線送受信部162およびアンテナ164
から構成される。図3に示すように、移動局装置18
a,18bは、制御装置180、無線送受信部182、
アンテナ184、1対のスピーカ(SP)を有する音声
処理部186、GPS用のアンテナを有するGPS処理
部188、表示制御回路190、TVモニタ装置192
およびストレージ部194から構成される。ストレージ
部194は、メモリ回路196、CDドライブ装置19
8、光磁気ディスクドライブ装置200およびハードデ
ィスクドライブ(HDD)装置202から構成される。
【0016】通信システム1は、これらの構成部分によ
り、公衆移動体通信網22から供給され、あるいは、デ
ータベース装置14に蓄積されたマルチメディアデータ
を端末装置12a,12bおよび移動局装置18a,1
8bが共有して利用者に提供する。
【0017】以下、通信システム1の各構成部分を説明
する。ATM交換機3は、各通信ノードとの間でデータ
をATM方式により交換し、伝送する。また、ATM交
換機3は、無線モジュール16と家庭内ネットワーク2
内部の各通信ノードとの間の通信制御を行う。
【0018】移動体通信システム26(図1)は、例え
ば、PHS(パーソナルハンディホンシステム)であっ
て、公衆移動体通信網22は、公衆移動体通信基地局2
4と家庭内ネットワーク2との間でデータを伝送する。
公衆移動体通信基地局24は、PHS方式により、家庭
内ネットワーク2と移動局装置18bとの間でデータを
伝送レート(64kbps)で伝送する。
【0019】家庭内ネットワーク2において、終端装置
10(図1,2)は、移動体通信システム26の公衆移
動体通信網22を終端し、ATM交換機3との間でデー
タを伝送する。ATM交換機3は、ATM方式により、
終端装置10、端末装置12a,12b、データベース
装置14および無線モジュール16間でデータを交換お
よび伝送する。
【0020】端末装置12a,12bそれぞれにおい
て、制御装置126(図2)は、MPEG2エンコーダ
122およびMPEG2デコーダ124の動作を制御す
る。また、制御装置126は、ATMデバイス120を
制御して、ATM交換機3との間でATM方式の通信制
御を行わせる。ATMデバイス120は、制御装置12
6の制御に従ってATM方式の通信制御を行い、MPE
G2エンコーダ122およびMPEG2デコーダ124
と、ATM交換機3との間でATM方式によりデータ伝
送を行う。ビデオカメラ128は、利用者が撮影した音
声および映像のデータ(音声・映像データ)、あるい
は、放送衛星から受信した音声・映像データ、あるい
は、テレビ電話用の音声・映像データをMPEG2エン
コーダ122に対して出力する。
【0021】MPEG2エンコーダ122は、ビデオカ
メラ128から入力された音声・映像データを、MPE
G2方式により圧縮符号化し、ATMデバイス120に
対して出力する。MPEG2デコーダ124は、移動体
通信システム26あるいはデータベース装置14を介し
て供給された衛星放送の音声・映像データおよびテレビ
電話の音声・映像データを、MPEG2方式により伸長
復号し、TVモニタ装置130に表示する。
【0022】データベース装置14において、ATMデ
バイス120は、端末装置12a,12bにおいてと同
様に、ストレージ装置140とATM交換機3との間
で、ATM方式によりマルチメディアデータを伝送する
とともに、移動局装置18a,18bが無線モジュール
16の通信可能な範囲にあるか否かの検出(位置確認)
を行う。ストレージ装置140は、移動体通信システム
26、例えば、端末装置12a,12bおよび無線モジ
ュール16(以下、これらを総称して通信ノードとも記
す)からATM交換機3を介して供給され、移動局装置
18a,18bに供給するナビゲーションシステム用の
地図データ、圧縮音声・映像データ、および、端末装置
12a,12bに供給するゲームソフトウェアおよび教
育用ソフトウェア等を含むマルチメディアデータを記憶
しており、各通信ノードからの要求に応じて記憶したデ
ータを再生し、供給する。
【0023】なお、例えば、ATM交換機3と、端末装
置12a,12b、データベース装置14および無線モ
ジュール16との間では、データは、UTPあるいはマ
ルチモード光ファイバ等の有線通信媒体を介して、15
5Mbps,52Mbps,25.6Mbpsといった
高い伝送レート(実際には、端末装置の伝送レート)で
伝送される。一方、移動局装置18aと無線モジュール
16との間、および、公衆移動体通信基地局24と移動
局装置18bとの間では、データは、低い伝送レート
(64kbps)で伝送される。従って、無線モジュー
ル16および移動体通信システム26に64kbpsよ
り高い伝送レートを要する音声・映像データ等を伝送す
る場合は、データベース装置14は、例えば、平均の伝
送レートが64kbps以下になるように間欠的にデー
タを再生し、他の通信ノードに対してよりも長い時間を
かけて供給し、伝送レートの差を補償する。
【0024】無線モジュール16において、ATMデバ
イス120は、端末装置12a,12bおよびデータベ
ース装置14においてと同様に、ATM交換機3と無線
制御装置160との間で、ATM方式によりマルチメデ
ィアデータを伝送する。無線制御装置160は、ATM
デバイス120と無線送受信部162との間で伝送され
るデータをバッファリングし、データを伝送するタイミ
ングを調節する。また、無線制御装置160は、無線送
受信部162を制御して、移動局装置18aとの間の通
信制御を行わせる。無線送受信部162は、無線制御装
置160の制御に従って通信制御を行い、移動局装置1
8aとの間で、公衆移動体通信基地局24と同じ通信方
式(PHS方式)で、64kbpsのデータ伝送を行
う。
【0025】移動局装置18a,18b(図3)は、例
えば、自動車等に積載されるメルチメディア端末装置で
あって、無線モジュール16および公衆移動体通信基地
局24との間でデータを伝送し、受けたデータを使用し
て、ナビゲーションシステムのサービス、および、音声
・映像等を利用者に提供する機能を有する。移動局装置
18a,18bそれぞれにおいて、無線送受信部182
は、制御装置180の制御に従って通信制御を行い、無
線モジュール16および公衆移動体通信基地局24との
間で64kbpsのデータ伝送を行う。
【0026】制御装置180は、無線送受信部182が
受信したデータを、内容に応じて、ストレージ部194
のメモリ回路196、CDドライブ装置198、光磁気
ディスクドライブ装置(MDドライブ)200およびH
DD装置202に記憶させ、逆に、ストレージ部194
のメモリ回路196、CDドライブ装置198、光磁気
ディスクドライブ装置200およびHDD装置202
(以下、これらを総称して移動局側ストレージ装置とも
記す)に記憶したデータを再生させ、無線送受信部18
2を介して無線モジュール16および公衆移動体通信基
地局24に伝送する。
【0027】また、制御装置180は、移動局装置18
a,18bの各構成部分を制御し、HDD装置202に
記憶した地図データ、および、GPS処理部188が検
出した位置データに基づいて、移動局装置18a,18
bの位置を地図に重ねてTVモニタ装置192に表示す
るナビゲーションシステムのサービス用データを生成
し、HDD装置202に記憶する。また、制御装置18
0は、表示制御回路190および音声処理部186を制
御し、生成したナビゲーションシステムのサービス用デ
ータ、家庭内ネットワーク2から供給されたデータ、お
よび、移動局側のストレージ装置から再生した音声・映
像データ、および、音楽の音声データ等を、表示制御回
路190およびスピーカを介して利用者に表示する。
【0028】以下、図4〜図6を参照して通信システム
1の動作を説明する。図4は、無線モジュール16(図
1,図2)と通信可能な範囲にある移動局装置18aと
家庭内ネットワーク2との間で位置確認を行う際の通信
シーケンス図である。図4に示すように、データベース
装置14は、ATM交換機3を介して無線モジュール1
6の無線制御装置160に対して、移動局装置18aが
無線モジュール16の通信可能な範囲外にあるか否かを
検出する位置確認処理を周期的(例えば10分ごと)に
行わせる。
【0029】位置確認処理が指示された無線制御装置1
60は、無線送受信部162を制御し、移動局装置18
aに対して、位置確認受付信号を返すように指示する位
置確認信号を線通信回線を介して送出する。この信号を
受信した移動局装置18aは、無線モジュール16に対
して位置確認受付信号を返す。無線モジュール16は、
移動局装置18aから位置確認受付信号を受信すると、
ATM交換機3を介してデータベース装置14に、受信
した位置確認受付信号を伝送する。データベース装置1
4は、位置確認信号を発行してから一定時間内に位置確
認受付信号を受信すると、移動局装置18aが無線モジ
ュール16と通信可能な範囲内にあると判断する。
【0030】図5は、家庭内ネットワーク2(図1,図
2)が、無線モジュール16と通信可能な範囲内にある
移動局装置18aにデータを伝送する際の通信シーケン
ス図である。移動局装置18aが無線モジュール16と
通信可能な範囲内にある場合に、データベース装置14
に他の通信ノード(コマンダー)から、移動局装置18
aにデータを伝送する命令があると、データベース装置
14は、図5に示すように、ATM交換機3、無線モジ
ュール16を介して、移動局装置18aに送信要求信号
を送出する。
【0031】無線モジュール16からの送信要求信号を
受信した移動局装置18aは、無線モジュール16およ
びATM交換機3を介して、データベース装置14に対
して送信許可信号を送出する。送信許可信号を受けたデ
ータベース装置14は、ATM交換機3および無線モジ
ュール16を介して移動局装置18aに、ナビゲーショ
ンシステムの地図データ等のデータを送信し、データの
送信が終了すると、ATM交換機3および無線モジュー
ル16を介してデータ終了信号を送出する。
【0032】無線モジュール16からデータ終了信号を
受けた移動局装置18aは、無線モジュール16および
ATM交換機3を介してデータベース装置14にデータ
終了受付信号を返す。移動局装置18aは、CDドライ
ブ装置19からナビゲーションシステムのプログラムを
起動し、受信した地図データを用いて利用者にナビゲー
ションシステムのサービスを提供する。
【0033】図6は、無線モジュール16と通信可能な
範囲外であって、公衆移動体通信基地局24と通信可能
な範囲内にある移動局装置18bと家庭内ネットワーク
2との間で位置確認を行う際の通信シーケンス図であ
る。図6に示すように、データベース装置14は、AT
M交換機3を介して無線モジュール16の無線制御装置
160に対して、移動局装置18bが無線モジュール1
6の通信可能な範囲外にあるか否かを検出する位置確認
処理を行わせる。
【0034】位置確認処理が指示された無線制御装置1
60は、無線送受信部162を制御し、移動局装置18
bに対して、位置確認受付信号を返すように指示する位
置確認信号を線通信回線を介して送出する。この場合に
は、移動局装置18bは、家庭内ネットワーク2から離
れた位置におり、無線モジュール16からの位置確認信
号を受信できず、位置確認受付信号を返さない。従っ
て、データベース装置14は、一定時間内に位置確認信
号を受けることができず、移動局装置18bが無線モジ
ュール16と通信可能な範囲外にあると判断する。
【0035】次に、データベース装置14は、ATM交
換機3、終端装置10および移動体通信システム26を
介して、移動局装置18bに対する発呼を行う。移動体
通信システム26は、移動局装置18bと家庭内ネット
ワーク2との間に通話路を設定する。さらに、データベ
ース装置14は、移動体通信システム26を介して、移
動局装置18bに位置確認信号を送出する。公衆移動体
通信基地局24からの位置確認信号を受信した移動局装
置18bは、公衆移動体通信基地局24、終端装置10
およびATM交換機3を介して、データベース装置14
に位置確認受付信号を返す。
【0036】移動局装置18bからの位置確認受付信号
を受けたデータベース装置14は、移動局装置18b
が、移動体通信システム26(公衆移動体通信基地局2
4)と通信可能な範囲内にあると判断する。移動局装置
18bが、無線モジュール16と通信可能な範囲外であ
り、かつ、移動体通信システム26と通信可能な範囲内
にあると判断すると、データベース装置14は、移動局
装置18bにデータを伝送する際に、移動体通信システ
ム26を介して移動局装置18bに対する発呼を行い、
移動体通信システム26を介してデータの伝送を行う。
【0037】以上説明したように通信システム1によれ
ば、移動局装置18a,18bが無線モジュール16お
よび移動体通信システム26と通信可能な範囲内にある
限り、車載用の装置および家庭内ネットワーク2内部の
通信ノードの全てを連携して動作させることができ、さ
らに、全ての通信ノード間でデータを共有し、アクセス
可能とすることができる。
【0038】また、通信システム1によれば、ナビゲー
ションシステムの地図データ等のマルチメディアデータ
を、移動局装置18a,18bおよび家庭内ネットワー
ク2との間で、CD、メモリーカード等の記録媒体を介
さずに、双方向に伝送することができる。また、家の中
で、利用者が、データベース装置14のナビゲーション
プログラムを用いて、翌日のドライブ旅行に用いる予定
ルート、地図上のチェックポイントおよびスケジュール
の各データを作成しておき、移動局装置18a,18b
のHDD装置202等にダウンロードし、利用すること
ができる。
【0039】一般に、音声・映像データの伝送には実時
間性(リアルタイム性)が要求され、しかも、伝送レー
トが高い、例えば、光磁気ディスクから音楽の圧縮音声
データを再生すると、伝送レートは約300kbps程
度になる。一方、無線モジュール16および公衆移動体
通信基地局24と、移動局装置18a,18bとの間の
伝送レートは、例えば、移動体通信システム26として
PHSを用いた場合、場合64kbpsなどとかなり低
い値になる。よって、移動局装置18a,18bが家庭
内ネットワーク2からリアルタイムで音声データを受
け、出力することは現状では不可能である。
【0040】しかしながら、上述のように、データベー
ス装置14に記憶したデータを、伝送速度が低くなるよ
うに再生して移動局装置18a,18bに伝送するよう
にすることにより、この問題を解決することができる。
具体例を挙げて説明すると、1時間分の300kbps
の音声データを、利用者が寝ている夜間5〜6時間の間
にデータベース装置14から再生し、移動局装置18
a,18bにダウンロードすることができる。従って、
利用者が活動を開始する朝には、移動局装置18a,1
8bに対する音声データのダウンロードが完了してお
り、実用上の問題はない。また、ワイヤレスマイク等、
FM電波を用いた伝送レート10kbps以下の送信装
置がある。このようなFM送信装置を移動局装置18
a,18bと端末装置12a,12bとの間のデータ伝
送に応用すると、殆どの自動車に備えられているFMチ
ューナーを移動局装置18a,18b側の受信装置とし
て用いることができ、コスト的に有利となる。
【0041】また、通信システム1においては、移動局
装置18a,18bが無線モジュール16と通信可能な
範囲にある場合には、移動体通信システム26を介さず
に移動局装置18a,18bと家庭内ネットワーク2と
の間でデータの伝送がなので、常に移動体通信システム
26を介してデータの伝送を行う場合に比べて、通信シ
ステム1は、通信コストの面で有利である。
【0042】なお、家庭内ネットワーク2内でデータを
伝送する通信方式として、ATM方式の他、例えば、I
EEE1394方式等、他の方式を用いることができ
る。また、移動局装置18a,18bおよび端末装置1
2a,12bの数はそれぞれ2つに限らず、単数でも2
つ以上でもよい。また、第1の実施形態においては、通
信システム1に家庭用ネットワーク2を用いる場合につ
いて説明したが、家庭用ネットワーク2の代わりに、企
業内ネットワークあるいはコモンキャリア用の他のネッ
トワークシステムを用いて通信システム1を構成するこ
とができ、通信システム1の用途が家庭用に限られるも
のではないことは言うまでもない。
【0043】また、データベース装置14から移動局装
置18a,18bに対してデータを伝送するだけでな
く、移動体通信システム26、端末装置12a,12
b、データベース装置14および移動局装置18a,1
8bの相互間で双方向にデータを伝送することが可能で
あることは言うまでもない。
【0044】また、移動体通信システム26として、P
HS以外の方式の通信網、例えば、携帯電話システムの
通信網を用いることも可能である。また、無線モジュー
ル16と移動局装置18aとの間で、電波信号を用いた
無線通信回線のほか、赤外線信号を用いた無線通信回線
を用いてデータの伝送を行うことも可能である。また、
データベース装置14が位置確認処理を行うのではな
く、他の通信ノードあるいはATM交換機3が位置確認
処理を行うように通信システム1を構成してもよい。
【0045】第2実施形態 以下、本発明の第2の実施形態として、図2に示した通
信システム1のATM交換機3の詳細な構成および動作
を説明する。図7は、第2の実施形態における本発明に
係るATM交換機3(図2)の構成を示す図である。図
7に示すように、ATM交換機3は、交換部42、およ
び、入出力ポート部44から構成される。入出力ポート
部44は、入出力インターフェース440a〜440d
から構成され、入出力インターフェース440a〜44
0dはそれぞれ、物理メディアデバイス(PMD)44
2および物理層デバイス444から構成される。なお、
図7においては、入出力インターフェース440b〜4
40dの物理メディアデバイス442および物理層デバ
イス444の符号は、図示の簡略化のために省略してあ
る。
【0046】交換部42は、入力コントロール部42
0、ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェー
ス部422、アドレス翻訳メモリ部424、出力コント
ロール部426、輻輳処理・優先処理部428、シグナ
リングセルバッファ430,434、CPUインターフ
ェース432、マイクロプロセッサ(CPU)、メモリ
およびこれらの周辺回路から構成される制御部436お
よび出力バッファ438から構成される。ATM交換機
3は、これらの構成部分により、入出力ポート部44に
接続された終端装置10、端末装置12a,12b、デ
ータベース装置14および無線モジュール16(通信ノ
ード)相互間でATMセルの交換処理を行う。
【0047】以下、ATM交換機3の各構成部分を説明
する。入出力ポート部44の入出力インターフェース4
40a〜440dそれぞれにおいて、物理メディアデバ
イス442には、例えば、伝送レート25.6Mbp
s,52Mbps,155MbpsのATM方式の通信
ノードがシールドなしツイストペアケーブル(UTP ; uns
hielded twisted pair cable) 等、所定の通信媒体を介
して接続されている。
【0048】物理メディアデバイス442は、接続され
ている通信ノードから入力される伝送信号からATMセ
ルを再生し、物理層デバイス444に対して出力する。
また、物理メディアデバイス442は、物理層デバイス
444から入力されるATMセルを、通信媒体に適合し
た伝送信号に変換して送出する。
【0049】物理層デバイス444は、交換部42と物
理メディアデバイス442との間で入出力されるATM
セルに対する入出力処理を行う。つまり、物理層デバイ
ス444は、物理メディアデバイス442から入力され
るATMセルをシリアル形式からセル(53バイト)単
位のデータに変換し、さらに多重化して入出力ポート部
44の入力コントロール部420に対して出力する。ま
た、物理層デバイス444は、出力バッファ438から
の多重化されたセル単位のデータをシリアル形式のAT
Mデータに変換して物理メディアデバイス442に対し
て出力する。
【0050】交換部42において、入力コントロール部
420は、入出力ポート部44の物理層デバイス444
から入力されたATMセルをバッファリングし、バッフ
ァリングしたATMセルが、いずれの入出力インターフ
ェース440a〜440d(入出力ポート)により受け
入れられたかを示す入力ポート識別子をATMセルのヘ
ッダのヘッダ誤り制御情報(HEC ; headder error contr
ol) の位置に挿入し、ヘッダー抽出・アドレス変換メモ
リインターフェース部422に対して出力する。
【0051】ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインタ
ーフェース部422は、入力コントロール部420から
入力されたATMセルのヘッダ部分に含まれる仮想パス
識別子(VPI;virtual path identifier )、仮想チ
ャネル識別子(VCI;virtual channel identifier)
および入力ポート識別子を抽出し、アドレス翻訳メモリ
部424に対して出力する。また、ヘッダー抽出・アド
レス変換メモリインターフェース部422は、アドレス
翻訳メモリ部424から入力される新たな仮想パス識別
子および仮想チャネル識別子(VPI’/VCI’)を
元のVPI/VCIと入れ替え、さらに、ATMセルを
出力する入出力インターフェース440a〜440dを
示すルーティング情報、および、輻輳制御・優先制御等
の識別子を付加し、出力コントロール部426に対して
出力する。
【0052】アドレス翻訳メモリ部424は、ATMセ
ルのルーティング処理を行う。つまり、アドレス翻訳メ
モリ部424は、ヘッダー抽出・アドレス変換メモリイ
ンターフェース部422から入力されたVPI/VCI
および入力ポート識別子に基づいて、コネクションごと
にエントリされているVPI/VCIおよび入力ポート
識別子と、VPI’/VCI’およびルーティング情報
とを対応付けたテーブルを検索することによりVPI/
VCIを翻訳し、新たな仮想パス識別子、仮想チャネル
識別子(VPI’/VCI’)およびルーティング情報
を生成し、ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインター
フェース部422に対して出力する。
【0053】また、アドレス翻訳メモリ部424は、必
要に応じて、CPUインターフェース432を介して制
御部436から入力され、ATMセルに対する優先制御
・輻輳制御に用いられる識別子を示す入力ポート識別子
を生成し、ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインター
フェース部422に対して出力する。なお、アドレス翻
訳メモリ部424は、入出力制御部20から呼設定処理
に用いられるシグナリングセルが入力された場合には、
シグナリングセルがシグナリングセルバッファ430に
ルーティングされるようにVPI’/VCI’を生成す
る。
【0054】出力コントロール部426は、ヘッダー抽
出・アドレス変換メモリインターフェース部422から
入力されたATMセルを、ルーティング情報に基づいて
入出力インターフェース440a〜440dに割り当て
ることにより交換処理を行う。さらに、出力コントロー
ル部426は、ATMセルに付加された識別子に基づい
て優先制御および輻輳制御を行い、多重化して、出力バ
ッファ438を介して入出力制御部20の入力制御部3
4に対して出力する。なお、ヘッダー抽出・アドレス変
換メモリインターフェース部422から呼設定処理用の
シグナリングセルが入力された場合には、出力コントロ
ール部426は、シグナリングセルをシグナリングセル
バッファ430およびCPUインターフェース432を
介して制御部436に対して出力する。
【0055】制御部436は、シグナリングセルバッフ
ァ430およびCPUインターフェース432を介して
入力されたシグナリングセルに含まれる呼設定情報に基
づいて、アドレス翻訳メモリ部424の記憶内容(エン
トリー)の追加、削除および更新を行う。また、制御部
436は、必要に応じて、呼設定用のシグナリングセル
を生成し、CPUインターフェース432およびシグナ
リングセルバッファ434を介して出力コントロール部
426に対して出力する。
【0056】以下、ATM交換機3の動作を説明する。
入出力ポート部44(図7)の入出力インターフェース
440a〜440dに接続された通信ノードから呼設定
要求および終了要求等があるたびに、交換部42の制御
部436は、呼設定処理を行い、アドレス翻訳メモリ部
424のエントリの追加・更新を行う。入出力インター
フェース440a〜440dはそれぞれ、通信ノードか
らATMセルを受け入れ、交換部42に対して出力す
る。
【0057】交換部42において、入力コントロール部
420は、入出力インターフェース440a〜440d
から入力されたATMセルをバッファリングし、さら
に、入力ポート識別子を付加する。ヘッダー抽出・アド
レス変換メモリインターフェース部422は、ATMセ
ルのVPI/VCIおよび入力ポート識別子を抽出し、
アドレス翻訳メモリ部424に対して出力する。
【0058】アドレス翻訳メモリ部424は、ヘッダー
抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422か
ら入力されたVPI/VCIおよび入力ポート識別子に
基づいてテーブルを検索し、さらに、VPI’/VC
I’およびルーティング情報を生成する。ヘッダー抽出
・アドレス変換メモリインターフェース部422は、ア
ドレス翻訳メモリ部424が生成したVPI’/VC
I’とVPI/VCIとを入れ替え、ルーティング情報
をATMセルに付加する。
【0059】出力コントロール部426は、ATMセル
に付加されたルーティング情報に基づいて、ATMセル
を入出力インターフェース440a〜440dに割り当
て、出力バッファ438を介して入出力インターフェー
ス440a〜440dに対して出力する。入出力インタ
ーフェース440a〜440dは、出力コントロール部
426から入力されたATMセルを、通信ノードに対し
て出力する。
【0060】以上説明したようにATM交換機3を構成
することにより、翻訳メモリの容量・数量を削減するこ
とができる。従って、ATM交換機3は、安価に製造す
ることができ、小容量・家庭用のATM交換機として好
適である。また、ATM交換機3は、入力ポートと出力
ポートを分離して構成可能である。
【0061】第3実施形態 以下、本発明の第3実施形態を説明する。図8は、AT
Mセルの構成を示す図である。図8に示すように、AT
Mセルは53バイトから構成され、先頭の5バイトはヘ
ッダとして、続く48バイトはペイロードとして用いら
れ、ヘッダの5バイト目は、ヘッダ誤り制御(HEC ; hea
der error control)用のデータとして用いられる。
【0062】HECは、通常、1バイトのCRC(巡回
冗長符号)を収容し、他のヘッダデータの誤り制御、お
よび、データ列中のATMセルの位置の特定のために用
いられる。しかしながら、ATM交換機内部、特に、A
TM交換機に用いられるLSIの内部では、ヘッダデー
タに誤りが生じる確率は、事実上、無視することができ
る。また、データ列中のATMセルの位置も特定されて
いる。従って、実際には、ATM交換機内部において
は、HECは用いられないことが多い。
【0063】第2の実施形態に示したATM交換機3
(図7)におけるように、翻訳メモリを各入力ポートに
対して共通に設けた場合、コネクションごとにVPI/
VCIおよび入力ポート識別子と、VPI’/VCI’
およびルーティング情報とを対応付けたテーブルを検索
するために、ATMセルと入力ポート識別子とを対応付
けて翻訳メモリに入力する必要がある。
【0064】この場合、図9(A)に示す連続的なAT
Mセルの間に、図9(B)に符号aを付して示すよう
に、制御用のデータ(入力ポート識別子)を挿入する
と、データ長が長くなり、しかも、処理に余分な時間が
生じることになる。このような問題は、輻輳制御・優先
制御用の識別子をATMセルの列に挿入する場合も同様
に生じる。以下、第3の実施形態においては、入力ポー
ト識別子および輻輳制御・優先制御用の識別子等をAT
MセルのHECの位置に付加することにより、これらの
制御用のデータを連続的なATMセルの列に挿入した場
合(図9(B))に生じる弊害を防止したATM交換機
3の動作の変形例を説明する。
【0065】入出力ポート部44(図7)の入出力イン
ターフェース440a〜440dに接続された通信ノー
ドから呼設定要求および終了要求等があるたびに、交換
部42の制御部436は、呼設定処理を行い、アドレス
翻訳メモリ部424のエントリの追加・更新を行う。入
出力インターフェース440a〜440dはそれぞれ、
通信ノードからATMセルを受け入れ、交換部42に対
して出力する。
【0066】交換部42において、入力コントロール部
420は、図9(A)に示したように、入出力インター
フェース440a〜440dから連続的に入力されたA
TMセルをバッファリングし、さらに、図9(C)に符
号cを付して示すように、ATMセルに入力ポート識別
子をHECの位置に付加する。ヘッダー抽出・アドレス
変換メモリインターフェース部422は、ATMセルの
ヘッダからVPI/VCI、および、ヘッダのHECの
位置から入力ポート識別子を抽出し、アドレス翻訳メモ
リ部424に対して出力する。
【0067】アドレス翻訳メモリ部424は、ヘッダー
抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422か
ら入力されたVPI/VCIおよび入力ポート識別子に
基づいてテーブルを検索し、さらに、VPI’/VC
I’およびルーティング情報を生成する。ヘッダー抽出
・アドレス変換メモリインターフェース部422は、ア
ドレス翻訳メモリ部424が生成したVPI’/VC
I’と元のVPI/VCIとを入れ替え、さらに、ルー
ティング情報をATMセルのHECの位置に挿入する。
【0068】出力コントロール部426は、ATMセル
のHECの位置に付加されたルーティング情報に基づい
て、ATMセルを入出力インターフェース440a〜4
40dに割り当て、出力バッファ438を介して入出力
インターフェース440a〜440dに対して出力す
る。なお、出力バッファ438は、出力コントロール部
426からのATMセルを、入出力ポートごとの優先順
位別にバッファリングするので、HECの位置に特別な
制御用のデータを付加する必要はない。入出力インター
フェース440a〜440dは、図9(A)に示したよ
うな出力コントロール部426から入力された連続的な
ATMセルを、通信ノードに対して出力する。
【0069】以上説明したように、第3の実施形態にお
けるATM交換機3(図7)の動作の変形例によれば、
ATM交換機において、冗長な通信処理時間を除くこと
ができ、高速にATMセルの交換を行うことができる。
また、入力ポート識別子等の他、最大1バイトの任意の
データをHECの位置に付加することができる。
【0070】第4実施形態 以下、本発明の第4の実施形態を説明する。第4の実施
形態において説明する家庭内ネットワークは、第1の実
施形態〜第3の実施形態に示した家庭内ネットワーク2
(図1,図2)のATM交換機3(図7等)の構成を変
更し、例えば、目覚まし時計、温度センサ、および、照
明器具あるいはエアコン等をON/OFFするために用
いる遠隔スイッチ等の家庭用機器を多数、バス接続する
ことを可能としたものである。
【0071】図10は、第4の実施形態における本発明
に係る家庭内ネットワーク4の構成を示す図である。図
11は、図10に示したATM交換機6およびプロトコ
ル変換器600の構成を示す図である。なお、図10,
図11においては、家庭内ネットワーク4の構成部分の
内、図1等に示した通信システム1の構成部分と同一の
ものには、同一符号を付して示してある。
【0072】図10に示すように、家庭内ネットワーク
4は、ATM交換機3(図2)に変更を加えたATM交
換機6を有する家庭内ネットワーク2、商用電源バス
5、および、プロトコル変換器600から構成される。
商用電源バスシステム5は、電源プラグ52a〜52
f、商用電源ケーブル54、配電盤56、および、コー
ヒーポット58、目覚まし機能を有する時計60、冷蔵
庫62、照明器具64およびエアコン66等の商用電源
ケーブル54にバス接続された家庭用機器から構成され
る。
【0073】図11に示すように、プロトコル変換器6
00は、電源装置(power supply)604、トランス60
6、フィルタ(filter)608、バスレシーバ610、S
S受信部(ss receiver) 612、SS送信部614およ
びバスドライバ616から構成される。
【0074】図12は、図10に示した時計60の構成
を示す図である。なお、図12においては、時計60の
構成部分の内、図11に示したプロトコル変換器600
の構成部分と同一のものには、同一符号を付して示して
ある。図12に示すように、時計60は、プロトコル変
換器600および制御部620から構成され、制御部6
20はマイクロプロセッサおよびその周辺回路から構成
される制御回路622、操作パネル624、表示パネル
626および目覚まし用のブザー628から構成され
る。つまり、時計60は、一般的な多機能目覚まし時計
にプロトコル変換器600を加えた構成を採る。なお、
図12には時計60の構成のみを例示したが、コーヒー
ポット58、冷蔵庫62、照明器具64およびエアコン
66も、時計60と同様に、一般的なこれらの機器に、
プロトコル変換器600を加え、ATM交換機6との間
で商用電源ケーブル54を介してデータの伝送を可能と
した構成を採る。
【0075】以下、家庭内ネットワーク4の各構成部分
を説明する。プロトコル変換器600において、電源装
置604は、プロトコル変換器600の各構成部分、お
よび、プロトコル変換器600に接続されている装置等
に動作電力を供給する。バスレシーバ610は、電源プ
ラグ52およびトランス606を介して、商用電源ケー
ブル54から入力され、フィルタ608において不要な
周波数成分が除去されたスペクトラム拡散(SS)方式
のアナログ伝送信号を受け、SS受信部612に対して
出力する。
【0076】SS受信部612は、SS受信部612か
ら入力された伝送信号を、SS方式により復調し、家庭
用機器が商用電源ケーブル54を介してATM交換機6
に対して送出したデータを再生し、ATM交換機6の制
御部436、あるいは、時計60の制御回路622等に
対して出力する。SS送信部614は、ATM交換機6
の制御部436あるいは時計60の制御回路622等か
ら入力されたデータを、SS方式により変調して伝送信
号を生成し、バスドライバ616に対して出力する。バ
スドライバ616は、SS送信部614から入力された
伝送信号を、フィルタ608、トランス606および電
源プラグ52を介して商用電源ケーブル54に対して出
力する。
【0077】なお、SS受信部612およびSS送信部
614は、協働して商用電源ケーブル54における伝送
パケットの衝突を検出し、イーサネット(ether net) 等
においてと同様に、CSMA/CD(搬送波感知多重ア
クセス/衝突検出)方式により、データの再送等の通信
制御を行う。
【0078】図13(a)〜(c)は、ATM交換機6
と家庭用機器との間で、商用電源ケーブル54を介して
伝送されるデータを示す図である。商用電源ケーブル5
4を介してATM交換機6および家庭用機器間で伝送さ
れるデータ(ユーザー情報)は、例えば、図13(a)
に示すパケットに収容され、データを送出した装置のア
ドレス(送信元アドレス)、データを送る先の装置のア
ドレス(送信先アドレス)および伝送の対象となるデー
タ本体(送信データ)が含まれる。図13(a)に示し
たパケットは、図13(b)に示す伝送フォーマットに
組み立てられ、さらに、図13(c)に示す伝送パケッ
トのペイロード部分に収容されて商用電源ケーブル54
を介して伝送される。
【0079】ATM交換機6は、図11に示したよう
に、ATM交換機3(図2,7)の制御部436に、プ
ロトコル変換器600との間でデータの送受信が可能な
ように変更を加えた構成をとる。ATM交換機6は、A
TM交換機3と同様に端末装置12a,12b等の間で
ATM方式によるデータの交換を行う他、制御部436
から入力された家庭用機器からのユーザー情報を、他の
家庭用機器および端末装置12a,12b等に交換す
る。また、制御部436は、プロトコル変換器600を
介して商用電源バスシステム5に接続された家庭用機器
との間でデータの伝送を行い、必要に応じてこれらの機
器の制御を行う。
【0080】時計60において、制御回路622は、時
刻を測定し、表示パネル626に表示し、さらに、操作
パネル624から設定された時刻にブザー628を鳴動
させる等の目覚まし時計機能を実現する。また、制御回
路622は、プロトコル変換器600を介して、家庭用
ネットワーク4と接続された他の装置、例えば端末12
a等との間でデータの伝送を行い、ATM交換機6から
受けたデータに基づいて、例えば、ブザー628の鳴動
の停止、目覚まし時間の変更等の制御を行う。
【0081】以下、家庭内ネットワーク4の動作を説明
する。利用者が端末12a等を介してATM交換機6に
対して入力する操作データに応じて、ATM交換機6の
制御部436は、プロトコル変換器600に対して時計
60に伝送するデータおよび時計60のアドレスを出力
する。プロトコル変換器600のSS送信部614は、
制御部436から入力されたデータおよびアドレス、お
よび、ATM交換機6のアドレスを、図13(a)に示
したパケットに収容し、さらに、図13(b)に示した
伝送フォーマットに組み立て、さらに、図13(c)に
示した伝送パケットに収容し、伝送信号を生成する。
【0082】SS送信部614が生成した伝送信号は、
バスドライバ616によりフィルタ608等を介して商
用電源ケーブル54に送出される。なお、SS受信部6
12は、SS送信部614が伝送信号を送出しようとす
る際にも商用電源ケーブル54からの伝送信号(図13
(c))を復調してユーザー情報を再生し、その送信元
アドレスを検査して、ATM交換機6および他の家庭用
機器の伝送信号が商用電源ケーブル54に伝送されてい
るか否かを検出する。SS送信部614は、ATM交換
機6あるいは他の家庭用機器からの伝送信号が商用電源
ケーブル54に伝送されていることを検出していない期
間にのみ、伝送信号を送出する。
【0083】時計60において、SS受信部612は、
フィルタ608等を介してバスレシーバ610が受信し
た伝送信号を、SS方式により復調し、元のユーザー情
報(図13(a),(b)を再生して、ユーザー情報の
宛て先アドレスに時計60のアドレスが入っている場合
にのみ、制御回路622に対して出力する。制御回路6
22は、SS受信部612から入力されるユーザー情報
に含まれる送信データに基づいて、ブザー628の鳴動
を止める等の処理を行う。
【0084】なお、以上説明した手順を、時計60とA
TM交換機6とが逆に行うことにより、時計60から端
末12a等に対して、ATM交換機6を介したデータの
伝送を行うことができる。また、時計60以外の家庭用
機器(コーヒーポット58等)とATM交換機6との間
のデータ伝送も、以上説明した手順により同様に行うこ
とができる。また、ATM交換機6が時計60に対して
送信した伝送信号は、他の家庭用機器(コーヒーポット
58等)のプロトコル変換器600においても受信され
る。しかしながら、SS受信部612が、ユーザー情報
の宛て先アドレスを検査し、宛て先アドレスがその機器
を示す場合にのみ制御装置に対して入力するので、デー
タが宛て先以外の家庭用機器において誤動作を生じさせ
ることはない。
【0085】また、ATM交換機6と複数の家庭用機器
のSS送信部614が同時に伝送信号を商用電源ケーブ
ル54に送信した場合には、データが壊れる。しかしな
がら、送信元の装置のSS受信部612は、同じ装置の
SS送信部614が送信している伝送信号を送信と同時
に受信し、図13(a)に示したユーザー情報に含まれ
るフレームチェックシーケンス(FCS) を用いてデータ誤
りを検出することができる。従って、SS受信部612
がデータ誤りを検出した場合、伝送信号の衝突が生じた
と判断することができ、SS送信部614が、一定時間
の後に再度、同じ伝送信号を送信して、データを確実に
宛て先の装置に伝送することができる。
【0086】以上説明したように、本発明に係る家庭内
ネットワーク4は、発生するデータあるいは制御に要す
るデータの量が非常に少なく、しかも、AV機器等に比
べてデータ伝送に実時間性を要求しない時計60等の家
庭用機器の間で、伝送レート10kbps程度のデータ
伝送を可能とし、きめ細かいサービスを利用者に提供可
能とする。具体的には、例えば、時計60等は、ATM
交換機6を介して他の家庭用機器との間でデータを伝送
可能なので、例えば、コーヒーポット58の電源および
エアコン66の制御を、時計60に設定した起床時間に
連動させる等の連携動作を実現することができ、利用者
の利便を図ることができる。
【0087】また、商用電源ケーブル54に接続される
家庭用機器は、商用電源ケーブル54からデータととも
に電力の供給を受けるとができるので、家庭用機器の増
設、削除が容易である。また、商用電源バスシステム5
を介したSS方式によるデータ伝送は、伝送レートが1
0kbps程度と低く、音声・映像データ等の高速かつ
実時間性が要求されるデータの伝送には向かない。しか
し、ATM交換機6は端末装置12a,12b等を商用
電源バスシステム5とともに収容しており、高速なデー
タの伝送は、ATM交換機6の入出力インターフェース
440a〜440dを介して行うことができる。
【0088】また、家庭内ネットワーク4においては、
商用電源ケーブル54を介して家庭用機器をATM交換
機6にバス接続することができるので、家庭内に高価な
POF等の高価なATM方式用の通信媒体を敷設する必
要がなく、しかも、家庭用機器ごとにATM方式用の物
理層デバイスを備える必要がない。従って、家庭内ネッ
トワーク4は安価に製造することができ、しかも、家庭
用機器ごとにATM交換機6の入出力インターフェース
440a〜440dを割り当てる必要がなく、また、非
常に少ない投資で家庭内ネットワーク4を家庭内に導入
することができる。
【0089】図14は、プロトコル変換器600(図1
1等)の変形例を示す図である。また、図14に示すよ
うに、プロトコル変換器600の代わりに、プロトコル
変換器600に物理層デバイス444(図7)と同様の
機能を有するATM物理層700を付加したプロトコル
変換器70を用いると、プロトコル変換器600から入
力されるデータをATMセルに収容してATM交換機6
の入出力インターフェース440a〜440dに供給
し、逆に、入出力インターフェース440a〜440d
から供給されるATMセルからデータを分離してプロト
コル変換器600に供給することができる。プロトコル
変換器70を、図10および図11におけるプロトコル
変換器600の代わりに用いて、商用電源バスシステム
5と入出力インターフェース440a〜440dとを接
続するように構成してもよい。
【0090】また、家庭内ネットワーク4の各構成部分
は、同等の機能が実現可能である限り、ソフトウェア的
に構成されるか、ハードウェア的に構成されるかを問わ
ない。また、商用電源ケーブル54に示したコーヒーポ
ット58、時計60および冷蔵庫62等、および、第4
の実施形態において示したこれらの連携動作は例示であ
り、他の家庭用機器を接続し、例示した以外の家庭用機
器の連携動作を実現可能であることは言うまでもない。
【0091】第5実施形態 以下、本発明の第5の実施形態を説明する。図15は、
第5の実施形態における家庭内ネットワーク8の構成を
例示する図である。例えば、図15に示すように、家庭
内ネットワーク8は、ATM交換機3またはATM交換
機6、データベース装置14、無線モジュール16、そ
れぞれTVモニタ装置130を有し、部屋A〜部屋Cに
置かれた3組の端末装置80a〜80c、および、リモ
ートコントローラ82から構成されている。
【0092】例えば、利用者が、データベース装置14
が供給する音声・映像データを、部屋Aに置かれた端末
装置80aを介して視聴している際に、部屋Bに移動し
て、同じ音声・映像データの続きの供給を、端末装置8
0bを介して受けたい場合がある。このような場合、図
2および図10等に示した家庭内ネットワーク2,4ん
利用者は、移動先の部屋の端末装置を介してATM交換
機を操作し、データベースと移動先の部屋の端末装置と
の間に呼設定を行う手順を実行する必要がある。
【0093】一方、例えば、従来のアナログ方式のケー
ブルテレビジョン(CATV)システムにおいては、各
部屋の端末装置に同一の複数チャネルの音声・映像信号
が供給されているため、利用者が部屋を替わっても、そ
のたびごとに呼設定操作を行わなければならないという
ことはない。つまり、家庭内ネットワーク2,4は、利
用者が部屋を替るたびに呼設定操作を行わなければなら
ないという点で、従来のCATVシステム等よりも、利
用者に余計な手間をかけることになる。
【0094】第5の実施形態に示す家庭内ネットワーク
8は、かかる家庭内ネットワーク2,4(図2,図1
0)の問題点を解決することを目的とし、利用者が部屋
を移動しても、移動先の部屋で、リモートコントローラ
を用いて端末装置を立ち上げるだけで、移動前の部屋と
同一のデータの供給を受けることができ、呼設定等の余
計な手間を利用者にかけずに済むように構成されてい
る。
【0095】図16は、図15に示した端末装置80
a,80bおよびリモートコントローラ82の構成を示
す図である。なお、図16には、端末装置80a,80
bの構成のみを示してあるが、端末装置80cの構成も
同じである。また、図16においては、端末装置80
a,80bの構成部分の内、端末装置12a,12b
(図2)と同じ構成部分には同一の符号を付してある。
【0096】図16に示すように、端末装置80a〜8
0cはそれぞれ、端末装置12a,12b(図2)の制
御装置126を制御装置132に置換し、さらに、制御
装置132に光受信部134および光送信部136を接
続した構成になっており、端末装置12a,12bの機
能に加えて、赤外線等の光信号を用いてリモートコント
ローラ82との間でデータを送受信する機能を有してい
る。
【0097】ATM交換機62は、光受信部820、マ
イクロプロセッサおよびその周辺回路等から構成される
制御装置822、複数の操作用ボタンが配設された操作
パネル826、LCD表示器等から構成される表示装置
(MONITOR) 828、光送信部830、無線送受信部83
2およびアンテナ834から構成され、部屋を越えて届
くことがない光信号を用いて各部屋に置かれた端末装置
80a〜80cとの間でデータを部屋に閉じて送受信す
る機能、および、部屋を越えて届く電波信号を用いて、
例えば、PHSと同じ通信方式により、無線モジュール
16との間でデータを送受信する機能を有している。
【0098】端末装置80a〜80cにおいて、制御装
置132は、制御装置126(図2)と同様に、ATM
交換機3,6側から入力されるデータ、および、利用者
により直接あるいはリモートコントローラ82を用いて
入力されるデータに基づいて、端末装置80a〜80c
の各構成部分を制御する。また、制御装置132は、光
受信部134を介してリモートコントローラ82から受
信した光信号に含まれるデータ(リモートコントローラ
82に固有に付された識別子等)を、端末装置80a〜
80cそれぞれ固有に付された端末装置識別子とともに
ATMデバイス120を介してATM交換機3,6に対
して出力する。また、制御装置132は、ATMデバイ
ス120を介してATM交換機3,6およびデータベー
ス装置14等の他の通信ノードから伝送されてきたデー
タを含む光信号をリモートコントローラ82に対して出
力する。
【0099】リモートコントローラ82において、無線
送受信部832は、例えば、PHSと同じ無線通信方式
により、無線モジュール16(図15)と制御装置82
2との間でデータを伝送する。制御装置822は、利用
者により操作パネル826を介して入力されるデータ、
および、端末装置80a〜80cから入力されるデータ
に基づいて、リモートコントローラ82の各構成部分を
制御する。
【0100】また、制御装置822は、光受信部820
を介して端末装置80a〜80cから受信した光信号に
含まれるデータ(データベース装置14から供給される
音声・映像データの題名および経過時間を示すデータ、
および、端末装置80a〜80cの端末識別子等)を、
表示装置828に表示する。また、制御装置822は、
利用者により操作パネル826に入力された操作データ
およびリモートコントローラ82固有の識別子(リモー
トコントローラ識別子)を含む光信号を端末装置80a
〜80cに対して出力する。
【0101】また、制御装置822は、無線送受信部8
32およびアンテナ834を介して無線モジュール16
から受信した電波信号に含まれるデータを、表示装置8
28に表示する。また、制御装置822は、利用者によ
り操作パネル826に入力された操作データおよびリモ
ートコントローラ識別子等を含む電波信号を無線モジュ
ール16に対して出力する。
【0102】以下、部屋Aにおいて、端末装置80aを
介してデータベース装置14から音声・映像データの供
給を受けていた利用者が、部屋Bに移動し、部屋Aにお
いて供給を受けていた音声・映像データの続きの供給を
端末装置80bを介して受ける場合を例に、家庭内ネッ
トワーク8の動作を説明する。
【0103】まず、リモートコントローラ82と端末装
置80bとの間で、赤外線等の光信号を用いて通信を行
う場合の動作を説明する。利用者は、例えば、リモート
コントローラ82を用いて、端末装置80aのTVモニ
タ装置130を起動する旨のデータ、および、リモート
コントローラ82のリモートコントローラ識別子を含む
光信号を端末装置80aに対して出力する。さらに、利
用者は、データベース装置14に対して供給を要求する
音声・映像データを示すデータ、および、データベース
装置14と端末装置80aとの間の接続を要求する制御
信号を含む光信号を端末装置80aに対して出力する。
【0104】この光信号に応じて、端末装置80aは、
TVモニタ装置130を起動するとともに、ATM交換
機3,6に対して、データベース装置14に対して供給
を要求する音声・映像データを示すデータ、および、デ
ータベース装置14と端末装置80aとの間の接続を要
求する制御信号を出力する。さらに、端末装置80a
は、リモートコントローラ82に対して、光信号を受け
付けたことを示す確認データを含む光信号を出力する。
リモートコントローラ82は、端末装置80aから受信
した光信号に含まれる確認データを表示装置828に表
示する。
【0105】ATM交換機3,6は、端末装置80aか
らの制御信号に応じて、データベース装置14を制御
し、端末装置80a(リモートコントローラ82)から
要求された音声・映像データを再生させる。さらに、A
TM交換機3,6は、データベース装置14と端末装置
80aとを接続し、データベース装置14が再生したデ
ータを端末装置80aに供給する。また、ATM交換機
3,6の制御部436は、アドレス翻訳メモリ部424
(図7)に、リモートコントローラ82のリモートコン
トローラ識別子と端末装置80aの端末識別子とを対応
付けて記憶する。端末装置80aは、TVモニタ装置1
30に供給された音声・映像データを表示する。
【0106】利用者は、部屋Bに移動し、リモートコン
トローラ82の操作パネル826を操作して、リモート
コントローラ82のリモートコントローラ識別子、およ
び、TVモニタ装置130び起動を指示するデータを含
む光信号を端末装置80bに対して送信する。端末装置
80bは、受信した光信号に含まれるリモートコントロ
ーラ82のリモートコントローラ識別子、および、端末
装置80bの端末識別子をATM交換機3,6に対して
出力する。
【0107】端末装置80aからリモートコントローラ
82のリモートコントローラ識別子を受信したATM交
換機3,6の制御部436は、アドレス翻訳メモリ部4
24(図7)を参照し、リモートコントローラ82(利
用者)が、端末装置80aの近く(部屋A)から、端末
装置80bの近くに移動したことを検出し、データベー
ス装置14と端末装置80aとの間に設定していた接続
を、データベース装置14と端末装置80bとの間の接
続に変更する呼設定処理を行い、それ以前に端末装置8
0aに供給されていたデータベース装置14からの音声
・映像データを、端末装置80bに供給する。
【0108】端末装置80bは、ATM交換機3,6か
ら供給された音声・映像データをTVモニタ装置130
に表示する。光信号は、部屋の壁を通過しないので、以
上説明したように、ATM交換機3,6は、TVモニタ
装置130の起動を指示する光信号を受信した端末装置
80a〜80cを識別するだけで、利用者がいずれの部
屋に移動したかを特定し、接続の変更処理を行うことが
できる。
【0109】次に、リモートコントローラ82と端末装
置80bとの間で、電波信号を用いて通信を行う場合の
動作を説明する。利用者は、例えば、リモートコントロ
ーラ82を用いて、端末装置80aのTVモニタ装置1
30を起動する旨のデータ、データベース装置14に対
して供給を要求する音声・映像データを示すデータ、お
よび、データベース装置14と端末装置80aとの間の
接続を要求する制御信号を含む電波信号を無線モジュー
ル16に対して出力する。
【0110】無線モジュール16は、リモートコントロ
ーラ82からの電波信号を受信し、電波信号に含まれる
データをATM交換機3,6に対して出力する。さら
に、無線モジュール16は、リモートコントローラ82
に対して、電波信号を受け付けたことを示す確認データ
を含む電波信号を出力する。リモートコントローラ82
は、無線モジュール16から受信した電波信号に含まれ
る確認データを表示装置828に表示する。
【0111】ATM交換機3,6は、無線モジュール1
6から入力されたデータに応じて、端末装置80aを制
御し、TVモニタ装置130を起動させるとともに、デ
ータベース装置14を制御し、要求された音声・映像デ
ータを再生させる。さらに、ATM交換機3,6は、デ
ータベース装置14と端末装置80aとを接続し、デー
タベース装置14が再生したデータを端末装置80aに
供給する。端末装置80aは、TVモニタ装置130に
供給された音声・映像データを表示する。
【0112】利用者は、部屋Bに移動し、リモートコン
トローラ82の操作パネル826を操作して、端末装置
80bの端末識別子を含む光信号を受信し、受信した端
末装置80bの端末識別子、および、TVモニタ装置1
30を起動する旨を指示するデータを含む電波信号を無
線モジュール16に対して送信する。無線モジュール1
6は、受信したデータをATM交換機3,6に対して出
力する。
【0113】無線モジュール16からのデータを受信し
たATM交換機3,6は、端末装置80bを制御してT
Vモニタ装置130を起動させ、データベース装置14
と端末装置80aとの間に設定していた接続を、データ
ベース装置14と端末装置80bとの間の接続に変更す
る呼設定処理を行い、それ以前に端末装置80aに供給
されていたデータベース装置14からの音声・映像デー
タを、端末装置80bに供給する。
【0114】端末装置80bは、ATM交換機3,6か
ら供給された音声・映像データをTVモニタ装置130
に表示する。電波信号は光信号と異なり、部屋の壁を通
過するので、無線モジュール16は、家庭内の任意の位
置から送信された電波信号を受信することができる。従
って、リモートコントローラ82から電波信号を出力す
ることにより、利用者は、家庭内の任意の位置からAT
M交換機3,6の接続を変更することができる。
【0115】なお、端末装置80a〜80cの代わりに
各部屋にコネクタを設け、各部屋のTVモニタ装置13
0に端末装置80a〜80cの機能を付加して家庭内ネ
ットワーク8を構成してもよい。また、リモートコント
ローラ82を用いてデータベース装置14からの音声・
映像データを供給する端末装置80a〜80cの変更を
行うことができる他に、同様な処理により、ビデオカメ
ラ128が出力する音声・映像データをデータベース装
置14に供給する端末装置80a〜80cの変更を行う
ことができることはいうまでもない。また、リモートコ
ントローラ82と無線モジュール16との間で電波信号
を用いて通信を行う場合、例えば、部屋Aにいる利用者
が、部屋Bの端末装置80bにデータベース装置14か
ら供給される音声・映像データを表示させる等の操作を
行う等の操作を実現することができる。
【0116】第6実施形態 以下、本発明の第6の実施形態を説明する。図2,図1
0,図15等に示した、家庭内ネットワーク2,4,8
は、ATM交換機という、一般家庭の利用者になじみが
ない装置を構成要素として含む。しかしながら、一般家
庭の利用者に、ATM交換機の専門的な知識を期待する
ことはできず、専門的知識を有する第三者による保守が
必要になる。第6の実施形態に説明する通信システム9
は、かかる観点から、公衆網を介して専門業者によっ
て、ATM交換機に対する保守・バージョンアップが可
能なように、かつ、第三者の不正なATM交換機に対す
るアクセスを防ぎうるように構成されている。
【0117】図17は、第6の実施形態における本発明
に係る通信システム9の構成を示す図である。なお、図
17に示す構成部分の内、図1,図2および図10等に
示した通信システム1および家庭内ネットワーク4と同
じ構成部分には、同一の符号を付してある。図17に示
すように、通信システム9は、家庭内ネットワーク9
2、データ伝送が可能なISDN網等の公衆網96、お
よび、例えば、機器保守会社に設けられ、保守機能およ
び家庭内ネットワーク92とのデータ出そう機能を有す
る保守装置90から構成される。家庭内ネットワーク9
2は、終端装置10、端末装置12a,12b、データ
ベース装置14、無線モジュール16、および、ATM
交換機3,6(図2,図7,図10)に自己診断機能お
よび遠隔保守機能を付加したATM交換機94から構成
される。
【0118】以下、図18を参照して、通信システム9
におけるATM交換機94に対する遠隔保守処理を説明
する。図18は、図17に示した通信システム9の遠隔
保守処理における信号シーケンスを示す図である。AT
M交換機94の制御部436(図7)は、例えば、周期
的に、あるいは、異常が生じた構成部分からの異常割り
込みに応じて、自己診断プログラムを起動することによ
り、構成部分に故障(異常)があるか否かを自動的に検
出する(S01)。故障の発生を検出した場合、ATM
交換機94は、予め、アドレス翻訳メモリ部424等に
登録されている保守装置90への発呼を公衆網96に対
して行い、異常の内容を示すデータを含む故障レポート
を公衆網96を介して保守装置90に対して送信する
(S02)。
【0119】保守装置90は、ATM交換機94からの
故障レポートを受信する(S03)。保守装置90は、
例えば、ATM交換機94の故障の履歴、ユーザーから
の情報をデータベースに記憶しており、故障レポートを
受信した保守装置90は、ATM交換機94からの故障
レポートに基づいて、データベースの検索を行う(S0
4)。
【0120】保守装置90は、データベースに対する検
索結果、および、ATM交換機94からの故障レポート
に含まれるデータの解析結果に基づいて、例えば、AT
M交換機94の構成部分に対する設定データの誤り等を
検出し、検出した異常に対する遠隔保守が可能である場
合には、ATM交換機94の異常を解消するためのデー
タ(メンテナンスデータ)を生成する(S05)。保守
装置90は、メンテナンスデータの生成が終わると、公
衆網96を介してATM交換機94に対して、遠隔保守
のためのアクセスの許可を求めるリモートメンテナンス
許可申請信号を送信する(S06)。
【0121】ATM交換機94は、保守装置90が送信
したリモートメンテナンス許可申請信号を受信する(S
07)。ATM交換機94は、リモートメンテナンス許
可申請信号を受信した旨を端末装置12a,12bのT
Vモニタ装置130(図2)に表示する。この表示を見
た家庭内ネットワーク92の利用者は、遠隔保守を希望
する場合には、保守装置90がATM交換機94に対す
るアクセスに用いるパスワードを設定する(S08)。
ATM交換機94は、入力されたパスワードを、公衆網
96を介してATM交換機94に対して送信する(S0
9)。
【0122】保守装置90は、ATM交換機94が送信
したパスワードを受信する(S10)。パスワードを受
信した保守装置90は、例えば、ATM交換機94への
リモートメンテナンスデータにパスワードを付して公衆
網96を介してATM交換機94に送信する(S1
1)。ATM交換機94は、保守装置90からのリモー
トメンテナンスデータを受信し、必要に応じて保守装置
90に対して追加情報を送信する(S11’)。この
間、ATM交換機94は、リモートメンテナンスデータ
を異常を生じている構成部分に設定する等の保守処理を
行う。
【0123】保守装置90は、リモートメンテナンスデ
ータの送信が終了すると、ATM交換機94に対して公
衆網96を介して作業終了メッセージを送信する(S1
2)。ATM交換機94は、保守装置90からの作業終
了メッセージを受信し(S13)、設定されたパスワー
ドを無効化して、これ以降の保守のためのアクセスを禁
止し、セキュリティを保つ(S14)。
【0124】なお、家庭内ネットワーク92の利用者
が、例えば、異常の発生を感じた場合に、保守装置90
に対する故障レポートを送信させる旨の設定を、端末装
置12a,12bを介してATM交換機94に行うよう
に通信システム9を構成してもよい。また、保守装置9
0に表示装置を付加し、故障レポートを保守者に表示し
て、保守者が、ATM交換機94にパスワードを用いて
アクセスし、ATM交換機94のアドレス翻訳メモリ部
424等の状態を見ながら保守社業を行うように通信シ
ステム9を構成してもよい。
【0125】また、ATM交換機94に対する遠隔保守
が不可能である場合、ATM交換機94を保守会社へ持
ち込むか、訪問を受けるかするように利用者に指示する
メッセージを端末装置12a,12bのTVモニタ装置
130に表示するように通信システム9を構成してもよ
い。また、保守装置90からATM交換機94に送信す
るデータの全てにパスワードを付する必要はなく、例え
ば、保守装置90からATM交換機94に送信する最初
のデータのみにパスワードを付し、ATM交換機94
が、保守装置90からの作業終了メッセージを受けるま
でのリモートメンテナンスデータを有効なものとして扱
うように通信システム9を構成してもよい。
【0126】また、図18に示した通信システム9の遠
隔保守処理の信号シーケンスは、ATM交換機94のソ
フトウェアのバージョンアップ等の他の処理に応用でき
ることはいうまでもない。また、遠隔保守の費用を、公
衆網96を介して保守装置90およびATM交換機94
と接続されたカード会社等を経由し、電子キャッシュで
決裁するように通信システム9を構成することも可能で
ある。また、ATM交換機94に端末装置80a〜80
c(図15,図16)を接続し、リモートコントローラ
82を用いてパスワードの設定等を行うように通信シス
テム9を構成してもよい。また、以上説明した各実施形
態の通信システムおよび家庭内ネットワークの構成部分
あるいは機能は、互いに矛盾しないかぎりにおいて、組
み合わせて用いることができる。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る通信
システムおよびその方法によれば、専門業者に対して、
公衆網を介して保守・修理作業を行うことができる機能
(リモートメンテナンス機能)を提供することができ
る。また、本発明に係る通信システムおよびその方法に
よれば、リモートメンテナンスによる迅速な保守が可能
で、保守に要する時間を節約することができる。
【0128】また、本発明に係る通信システムおよびそ
の方法によれば、リモートメンテナンスにより、利用者
が直接、作業を行うことなく、自動的にソフトウェアを
バージョンアップ(バグフィクス)することができる。
また、また、本発明に係る通信システムおよびその方法
によれば、特定の通信ノードに対してのみアクセスを許
可し、家庭内ネットワークに対する不要な侵入を防き、
家庭内ネットワークのセキュリティを保つことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における本発明に係る通信シス
テムの構成を示す図である。
【図2】図1に示した家庭内ネットワークの構成を示す
図である。
【図3】図1に示した移動局装置の構成を示す図であ
る。
【図4】無線モジュール(図1,図2)と通信可能な範
囲にある移動局装置と家庭内ネットワークとの間で位置
確認を行う際の通信シーケンス図である。
【図5】家庭内ネットワーク(図1,図2)が、無線モ
ジュールと通信可能な範囲内にある移動局装置にデータ
を伝送する際の通信シーケンス図である。
【図6】無線モジュールと通信可能な範囲外であって、
公衆移動体通信基地局と通信可能な範囲内にある移動局
装置と家庭内ネットワークとの間で位置確認を行う際の
通信シーケンス図である。
【図7】第2の実施形態における本発明に係るATM交
換機の構成を示す図である。
【図8】ATMセルの構成を示す図である。
【図9】(A)〜(C)は、連続的なATMセル、およ
び、ATMセルに制御用のデータを付加する方法を示す
図である。
【図10】第4の実施形態における本発明に係る家庭内
ネットワークの構成を示す図である。
【図11】図10に示したATM交換機およびプロトコ
ル変換器の構成を示す図である。
【図12】図10に示した時計の構成を示す図である。
【図13】(a)〜(c)は、ATM交換機と家庭用機
器との間で、商用電源ケーブルを介して伝送されるデー
タを示す図である。
【図14】プロトコル変換器(図11等)の変形例を示
す図である。
【図15】第5の実施形態における家庭内ネットワーク
の構成を例示する図である。
【図16】図15に示した端末装置およびリモートコン
トローラの構成を示す図である。
【図17】第6の実施形態における本発明に係る通信シ
ステムの構成を示す図である。
【図18】図17に示した通信システムの遠隔保守処理
における信号シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
1,9…通信システム、2,4,8,92…家庭内ネッ
トワーク、10…終端装置、12a,12b,80a〜
80c…端末装置、…端末装置、120…ATMデバイ
ス、122…MPEG2エンコーダ、124…MPEG
2デコーダ、126,132…制御装置、128…ビデ
オカメラ、130…TVモニタ装置、134…光受信
部、136…光送信部、14…データベース装置、14
0…ストレージ装置、16…無線モジュール、160…
無線制御装置、162…無線送受信部、164…アンテ
ナ、18a,18b…移動局装置、180…制御装置、
182…無線送受信部、184…アンテナ、186…音
声処理部、188…GPS処理部、190…表示制御回
路、192…TVモニタ装置、194…ストレージ部、
196…メモリ回路、198…CDドライブ装置、20
0…光磁気ディスクドライブ装置、202…HDD装
置、3,6,94…ATM交換機、44…入出力ポート
部、440a〜440d…入出力インターフェース、4
42…物理メディアデバイス、444…物理層デバイ
ス、42,420…入力コントロール部、422…ヘッ
ダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部、4
24…アドレス翻訳メモリ部、426…出力コントロー
ル部、428…輻輳処理・優先処理部、430,434
…シグナリングセルバッファ、432…CPUインター
フェース、436…制御部、600,70…プロトコル
変換器、604…電源装置、606…トランス、608
…フィルタ、610…バスレシーバ、612…SS受信
部、614…SS送信部、616…バスドライバ、5…
商用電源バスシステム、52a〜52f…電源プラグ、
54…商用電源ケーブル、56…配電盤、58…コーヒ
ーポット、60…時計、620…制御部、622…制御
回路、624…操作パネル、626…表示パネル、62
8…ブザー、62…冷蔵庫、64…照明器具、66…エ
アコン、700…ATM物理層、82…リモートコント
ローラ、820…光受信部、822…制御装置、826
…操作パネル、828…表示装置、830…光送信部、
832…無線送受信部、834…アンテナ、90…保守
装置、96…公衆網。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/30 H04N 7/133 Z H04Q 3/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の交換方式により交換処理を行う交換
    機と、遠隔保守装置とが通信回線を介して接続され、前
    記交換機に対する遠隔保守を行う通信システムであっ
    て、 前記交換機は、 当該交換機の異常箇所を検出する異常箇所検出手段と、 異常箇所を検出した場合に、前記通信回線を介して前記
    遠隔保守装置に対して、検出した異常箇所を示す異常信
    号を伝送する異常信号伝送手段と、 前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守許可信
    号を受信した場合に、前記通信回線を介して前記遠隔保
    守装置に対して、保守許可信号の受信に応じて外部から
    設定されるパスワードを伝送するパスワード伝送手段
    と、 前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守データ
    を受信し、受信した保守データに伝送した前記パスワー
    ドが付されている場合にのみ、受信した保守データを受
    け入れる保守データ受信・受入手段と、 受け入れた前記保守データに基づいて、検出した異常箇
    所に対する保守処理を行う保守処理手段と、 前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守終了信
    号を受信した場合に、外部から設定された前記パスワー
    ドを無効化するパスワード無効化手段とを有し、 前記遠隔保守装置は、 前記通信回線を介して前記交換機から前記異常信号を受
    信し、前記通信回線を介して前記交換機に対して前記保
    守許可信号を伝送する保守許可信号伝送手段と、 前記通信回線を介して前記交換機から前記パスワードを
    受信した場合に、受信した前記異常信号に基づいて、検
    出した異常箇所に対する保守処理に用いる前記保守デー
    タを生成する保守データ生成手段と、 前記通信回線を介して前記交換機に対して前記パスワー
    ドを付した前記保守データを伝送する保守データ伝送手
    段と、 前記保守データの伝送が終了した場合に、前記通信回線
    を介して前記交換機に対して前記保守終了信号を伝送す
    る保守終了データ伝送手段とを有する通信システム。
  2. 【請求項2】前記交換機は、非同期転送モード(AT
    M)方式により交換処理を行う請求項1に記載の通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】所定の交換方式により交換処理を行う交換
    機に対して、遠隔保守装置が通信回線を介して遠隔保守
    を行う通信方法であって、 交換機は、その異常箇所を検出し、前記通信回線を介し
    て前記遠隔保守装置に対して検出した交換機の異常箇所
    を示す異常信号を伝送し、 前記遠隔保守装置は、前記通信回線を介して前記交換機
    から異常信号を受信し、前記通信回線を介して前記交換
    機に対して、前記保守許可信号を伝送し、 交換機は、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から
    保守許可信号を受信して、前記通信回線を介して前記遠
    隔保守装置に対して、保守許可信号の受信に応じて外部
    から設定されるパスワードを伝送し、 前記遠隔保守装置は、前記通信回線を介して前記交換機
    から前記パスワードを受信した場合に、受信した前記異
    常信号に基づいて、検出した異常箇所に対する保守処理
    に用いる前記保守データを生成し、前記通信回線を介し
    て前記交換機に対して前記パスワードを付して伝送し、 交換機は、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から
    伝送したパスワードを含む保守データを受信し、 交換機は、受信した前記保守データに基づいて、検出し
    た異常箇所に対する保守処理を行い、 前記遠隔保守装置は、前記保守データの伝送が終了した
    場合に、前記通信回線を介して前記交換機に対して、前
    記保守終了信号を伝送し、 交換機は、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から
    保守終了信号を受信した場合に、外部から設定された前
    記パスワードを無効化する通信方法。
  4. 【請求項4】前記交換機は、非同期転送モード(AT
    M)方式により交換処理を行う請求項3に記載の通信方
    法。
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