JP3675042B2 - 通信システム、交換機、遠隔保守装置およびそれらの方法 - Google Patents

通信システム、交換機、遠隔保守装置およびそれらの方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型のATM交換機等に家庭用情報機器を接続して相互にデータを伝送する家庭内ネットワークとして用いられ、第三者による保守に適応した通信システム、交換機、遠隔保守装置およびそれらの方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
映像データ、音声データおよび情報処理用データ等、複数の種類のデータを所定のパケットに収容し、一括して交換・伝送する通信方式として、非同期転送モード(ATM ; asynchronous transfer mode)方式がある。ATM方式の情報ネットワークと一般家庭の各部屋に置かれた情報機器とを、小型で安価なATM方式の交換機(ATM交換機)を介して接続して家庭内ネットワークを構成することにより、情報機器の連携動作および利用者への高度なサービスの提供を実現することができる。
【0003】
しかし、ATM交換機という、一般家庭の利用者になじみがない装置を家庭に導入する場合、利用者自身に保守作業を期待することはできず、専門的知識を有する第三者による保守が必要になる場合が多いと考えられる。
このような事態に適応するために、自己診断機能を有するATM交換機を家庭内に導入することが考えられる。
【0004】
しかしながら、一般家庭の利用者は、自己診断機能により検出された装置の異常に関する情報を、直接、利用して保守作業を行うことはできないと予想され、結局、専門業者が異常情報を解析し、保守作業を行う必要がある。従って、異常が生じてから保守作業が開始されるまで、専門業者の到着を待つ必要があり、保守・修理に長い時間が必要になってしまう。
かかる不具合は、ATM交換機のソフトウェアをバージョンアップする際にも発生する。
また、家庭内ネットワークに対する不要な侵入を防ぐために、特定の通信ノードに対してのみアクセスを許可する必要がある。
【0005】
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、専門業者に対して、公衆網を介して保守・修理作業を行うことができる機能(リモートメンテナンス機能)を提供する通信システム、交換機、遠隔保守装置およびそれらの方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、リモートメンテナンスによる迅速な保守が可能で、保守に要する時間を節約することができる通信システム、交換機、遠隔保守装置およびそれらの方法を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、リモートメンテナンスにより、利用者が直接、作業を行うことなく、自動的にソフトウェアをバージョンアップ(バグフィクス)することができる通信システム、交換機、遠隔保守装置およびそれらの方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、特定の通信ノードに対してのみアクセスを許可し、家庭内ネットワークに対する不要な侵入を防き、家庭内ネットワークのセキュリティを保つことができる通信システム、交換機、遠隔保守装置およびそれらの方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る通信システムは、所定の交換方式により交換処理を行う交換機と、遠隔保守装置とが通信回線を介して接続され、前記交換機に対する遠隔保守を行う通信システムであって、前記交換機は、当該交換機の異常箇所を検出する異常箇所検出手段と、異常箇所を検出した場合に、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置に対して、検出した異常箇所を示す異常信号を伝送する異常信号伝送手段と、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守許可信号を受信した場合に、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置に対して、保守許可信号の受信に応じて外部から設定されるパスワードを伝送するパスワード伝送手段と、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守データを受信し、受信した保守データに伝送した前記パスワードが付されている場合にのみ、受信した保守データを受け入れる保守データ受信・受入手段と、受け入れた前記保守データに基づいて、検出した異常箇所に対する保守処理を行う保守処理手段と、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守終了信号を受信した場合に、外部から設定された前記パスワードを無効化するパスワード無効化手段とを有し、前記遠隔保守装置は、前記通信回線を介して前記交換機から前記異常信号を受信し、前記通信回線を介して前記交換機に対して前記保守許可信号を伝送する保守許可信号伝送手段と、前記通信回線を介して前記交換機から前記パスワードを受信した場合に、受信した前記異常信号に基づいて、検出した異常箇所に対する保守処理に用いる前記保守データを生成する保守データ生成手段と、前記通信回線を介して前記交換機に対して前記パスワードを付した前記保守データを伝送する保守データ伝送手段と、前記保守データの伝送が終了した場合に、前記通信回線を介して前記交換機に対して前記保守終了信号を伝送する保守終了データ伝送手段とを有する。
好適には、前記交換機は、ATM方式により交換処理を行う。
【0008】
また、本発明に係る通信方法は、所定の交換方式により交換処理を行う交換機に対して、遠隔保守装置が通信回線を介して遠隔保守を行う通信方法であって、交換機は、その異常箇所を検出し、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置に対して検出した交換機の異常箇所を示す異常信号を伝送し、前記遠隔保守装置は、前記通信回線を介して前記交換機から異常信号を受信し、前記通信回線を介して前記交換機に対して、前記保守許可信号を伝送し、交換機は、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守許可信号を受信して、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置に対して保守許可信号の受信じ応じて外部から設定されるパスワードを伝送し、前記遠隔保守装置は、前記通信回線を介して前記交換機から前記パスワードを受信した場合に、受信した前記異常信号に基づいて、検出した異常箇所に対する保守処理に用いる前記保守データを生成し、前記通信回線を介して前記交換機に対して前記パスワードを付して伝送し、交換機は、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から伝送したパスワードを含む保守データを受信し、交換機は、受信した前記保守データに基づいて、検出した異常箇所に対する保守処理を行い、前記遠隔保守装置は、前記保守データの伝送が終了した場合に、前記通信回線を介して前記交換機に対して、前記保守終了信号を伝送し、交換機は、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守終了信号を受信した場合に、外部から設定された前記パスワードを無効化する。
【0009】
本発明に係る通信方法は、例えば、家庭内に設けられ、家庭内ネットワークを構成するATM交換機に対して、保守業者の遠隔保守装置から通信回線を介して遠隔保守を行う。
交換機は、自己診断機能を有し、例えば、周期的な自己診断処理、あるいは、異常箇所が発生する故障割り込みにより異常の発生および発生箇所を検出する。さらに、交換機は、通信回線を介して遠隔保守装置に対して検出した交換機の異常箇所を示す異常信号を伝送する。
【0010】
異常信号を受信した遠隔保守装置は、通信回線を介して交換機に対して、遠隔保守のためのアクセスの許可を交換機に求める保守許可信号を伝送する。
さらに、遠隔保守装置から保守許可信号を受信した交換機は、その旨を利用者に対して表示し、交換機の利用者が、この表示に応じて、交換機に対してパスワードを入力すると、交換機は、入力されたパスワードを遠隔保守装置に対して伝送する。
【0011】
交換機からパスワードを受信した遠隔保守装置は、受信した異常信号を解析し、例えば、異常発生箇所に設定されているデータの誤りを訂正するための保守処理に用いる保守データを生成し、交換機に対してパスワードを付して伝送する。通信回線を介して遠隔保守装置から保守データを受信した交換機は、保守データにパスワードが付されているか否かを判断し、パスワードが付されている保守データのみを有効なデータとして受け入れ、さらに、有効な保守データを異常箇所に対して設定する等の保守処理を行う。
【0012】
遠隔保守装置は、保守データの伝送が終了した場合に、通信回線を介して交換機に対して、保守終了信号を伝送する。
保守終了信号を受信した交換機は、パスワードを無効化し、これ以降に受信した保守データを無効なデータとして受け入れないようにする。
このように、遠隔保守のたびごとにパスワードを設定することにより、家庭内ネットワークの交換機に対する不正なアクセスを防止し、装置のセキュリティを保つ。
【0013】
【発明の実施の形態】
第1実施形態
以下、本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、第1の実施形態における本発明に係る通信システム1の構成を示す図である。
図2は、図1に示した家庭内ネットワーク2の構成を示す図である。
図3は、図1に示した移動局装置18a,18bの構成を示す図である。
【0014】
図1に示すように、通信システム1は、一般家庭の家屋に設けられる家庭内ネットワーク2、移動局装置18a,18bおよび移動体通信システム26から構成される。
移動体通信システム26は、公衆移動体通信網22および公衆移動体通信基地局24から構成される。
図1,図2に示すように、家庭内ネットワーク2は、終端装置(DSU)10、ATM交換機3、家屋内の各部屋に設置される端末装置12a,12b、データベース装置14および無線モジュール16から構成される。
端末装置12a,12bはそれぞれ、ATMデバイス120、MPEG2エンコーダ122、MPEG2デコーダ124、マイクロプロセッサおよびその周辺回路等から構成される制御装置126、MPEG2エンコーダ122およびMPEG2デコーダ124にそれぞれ接続されるビデオカメラ128およびTVモニタ装置130から構成される。
【0015】
データベース装置14は、ストレージ装置140およびATMデバイス120から構成される。
無線モジュール16は、ATMデバイス120、無線制御装置160、無線送受信部162およびアンテナ164から構成される。
図3に示すように、移動局装置18a,18bは、制御装置180、無線送受信部182、アンテナ184、1対のスピーカ(SP)を有する音声処理部186、GPS用のアンテナを有するGPS処理部188、表示制御回路190、TVモニタ装置192およびストレージ部194から構成される。
ストレージ部194は、メモリ回路196、CDドライブ装置198、光磁気ディスクドライブ装置200およびハードディスクドライブ(HDD)装置202から構成される。
【0016】
通信システム1は、これらの構成部分により、公衆移動体通信網22から供給され、あるいは、データベース装置14に蓄積されたマルチメディアデータを端末装置12a,12bおよび移動局装置18a,18bが共有して利用者に提供する。
【0017】
以下、通信システム1の各構成部分を説明する。
ATM交換機3は、各通信ノードとの間でデータをATM方式により交換し、伝送する。
また、ATM交換機3は、無線モジュール16と家庭内ネットワーク2内部の各通信ノードとの間の通信制御を行う。
【0018】
移動体通信システム26(図1)は、例えば、PHS(パーソナルハンディホンシステム)であって、公衆移動体通信網22は、公衆移動体通信基地局24と家庭内ネットワーク2との間でデータを伝送する。
公衆移動体通信基地局24は、PHS方式により、家庭内ネットワーク2と移動局装置18bとの間でデータを伝送レート(64kbps)で伝送する。
【0019】
家庭内ネットワーク2において、終端装置10(図1,2)は、移動体通信システム26の公衆移動体通信網22を終端し、ATM交換機3との間でデータを伝送する。
ATM交換機3は、ATM方式により、終端装置10、端末装置12a,12b、データベース装置14および無線モジュール16間でデータを交換および伝送する。
【0020】
端末装置12a,12bそれぞれにおいて、制御装置126(図2)は、MPEG2エンコーダ122およびMPEG2デコーダ124の動作を制御する。また、制御装置126は、ATMデバイス120を制御して、ATM交換機3との間でATM方式の通信制御を行わせる。
ATMデバイス120は、制御装置126の制御に従ってATM方式の通信制御を行い、MPEG2エンコーダ122およびMPEG2デコーダ124と、ATM交換機3との間でATM方式によりデータ伝送を行う。
ビデオカメラ128は、利用者が撮影した音声および映像のデータ(音声・映像データ)、あるいは、放送衛星から受信した音声・映像データ、あるいは、テレビ電話用の音声・映像データをMPEG2エンコーダ122に対して出力する。
【0021】
MPEG2エンコーダ122は、ビデオカメラ128から入力された音声・映像データを、MPEG2方式により圧縮符号化し、ATMデバイス120に対して出力する。
MPEG2デコーダ124は、移動体通信システム26あるいはデータベース装置14を介して供給された衛星放送の音声・映像データおよびテレビ電話の音声・映像データを、MPEG2方式により伸長復号し、TVモニタ装置130に表示する。
【0022】
データベース装置14において、ATMデバイス120は、端末装置12a,12bにおいてと同様に、ストレージ装置140とATM交換機3との間で、ATM方式によりマルチメディアデータを伝送するとともに、移動局装置18a,18bが無線モジュール16の通信可能な範囲にあるか否かの検出(位置確認)を行う。
ストレージ装置140は、移動体通信システム26、例えば、端末装置12a,12bおよび無線モジュール16(以下、これらを総称して通信ノードとも記す)からATM交換機3を介して供給され、移動局装置18a,18bに供給するナビゲーションシステム用の地図データ、圧縮音声・映像データ、および、端末装置12a,12bに供給するゲームソフトウェアおよび教育用ソフトウェア等を含むマルチメディアデータを記憶しており、各通信ノードからの要求に応じて記憶したデータを再生し、供給する。
【0023】
なお、例えば、ATM交換機3と、端末装置12a,12b、データベース装置14および無線モジュール16との間では、データは、UTPあるいはマルチモード光ファイバ等の有線通信媒体を介して、155Mbps,52Mbps,25.6Mbpsといった高い伝送レート(実際には、端末装置の伝送レート)で伝送される。一方、移動局装置18aと無線モジュール16との間、および、公衆移動体通信基地局24と移動局装置18bとの間では、データは、低い伝送レート(64kbps)で伝送される。従って、無線モジュール16および移動体通信システム26に64kbpsより高い伝送レートを要する音声・映像データ等を伝送する場合は、データベース装置14は、例えば、平均の伝送レートが64kbps以下になるように間欠的にデータを再生し、他の通信ノードに対してよりも長い時間をかけて供給し、伝送レートの差を補償する。
【0024】
無線モジュール16において、ATMデバイス120は、端末装置12a,12bおよびデータベース装置14においてと同様に、ATM交換機3と無線制御装置160との間で、ATM方式によりマルチメディアデータを伝送する。
無線制御装置160は、ATMデバイス120と無線送受信部162との間で伝送されるデータをバッファリングし、データを伝送するタイミングを調節する。また、無線制御装置160は、無線送受信部162を制御して、移動局装置18aとの間の通信制御を行わせる。
無線送受信部162は、無線制御装置160の制御に従って通信制御を行い、移動局装置18aとの間で、公衆移動体通信基地局24と同じ通信方式(PHS方式)で、64kbpsのデータ伝送を行う。
【0025】
移動局装置18a,18b(図3)は、例えば、自動車等に積載されるルチメディア端末装置であって、無線モジュール16および公衆移動体通信基地局24との間でデータを伝送し、受けたデータを使用して、ナビゲーションシステムのサービス、および、音声・映像等を利用者に提供する機能を有する。
移動局装置18a,18bそれぞれにおいて、無線送受信部182は、制御装置180の制御に従って通信制御を行い、無線モジュール16および公衆移動体通信基地局24との間で64kbpsのデータ伝送を行う。
【0026】
制御装置180は、無線送受信部182が受信したデータを、内容に応じて、ストレージ部194のメモリ回路196、CDドライブ装置198、光磁気ディスクドライブ装置(MDドライブ)200およびHDD装置202に記憶させ、逆に、ストレージ部194のメモリ回路196、CDドライブ装置198、光磁気ディスクドライブ装置200およびHDD装置202(以下、これらを総称して移動局側ストレージ装置とも記す)に記憶したデータを再生させ、無線送受信部182を介して無線モジュール16および公衆移動体通信基地局24に伝送する。
【0027】
また、制御装置180は、移動局装置18a,18bの各構成部分を制御し、HDD装置202に記憶した地図データ、および、GPS処理部188が検出した位置データに基づいて、移動局装置18a,18bの位置を地図に重ねてTVモニタ装置192に表示するナビゲーションシステムのサービス用データを生成し、HDD装置202に記憶する。
また、制御装置180は、表示制御回路190および音声処理部186を制御し、生成したナビゲーションシステムのサービス用データ、家庭内ネットワーク2から供給されたデータ、および、移動局側のストレージ装置から再生した音声・映像データ、および、音楽の音声データ等を、表示制御回路190およびスピーカを介して利用者に表示する。
【0028】
以下、図4〜図6を参照して通信システム1の動作を説明する。
図4は、無線モジュール16(図1,図2)と通信可能な範囲にある移動局装置18aと家庭内ネットワーク2との間で位置確認を行う際の通信シーケンス図である。
図4に示すように、データベース装置14は、ATM交換機3を介して無線モジュール16の無線制御装置160に対して、移動局装置18aが無線モジュール16の通信可能な範囲外にあるか否かを検出する位置確認処理を周期的(例えば10分ごと)に行わせる。
【0029】
位置確認処理が指示された無線制御装置160は、無線送受信部162を制御し、移動局装置18aに対して、位置確認受付信号を返すように指示する位置確認信号を線通信回線を介して送出する。
この信号を受信した移動局装置18aは、無線モジュール16に対して位置確認受付信号を返す。
無線モジュール16は、移動局装置18aから位置確認受付信号を受信すると、ATM交換機3を介してデータベース装置14に、受信した位置確認受付信号を伝送する。
データベース装置14は、位置確認信号を発行してから一定時間内に位置確認受付信号を受信すると、移動局装置18aが無線モジュール16と通信可能な範囲内にあると判断する。
【0030】
図5は、家庭内ネットワーク2(図1,図2)が、無線モジュール16と通信可能な範囲内にある移動局装置18aにデータを伝送する際の通信シーケンス図である。
移動局装置18aが無線モジュール16と通信可能な範囲内にある場合に、データベース装置14に他の通信ノード(コマンダー)から、移動局装置18aにデータを伝送する命令があると、データベース装置14は、図5に示すように、ATM交換機3、無線モジュール16を介して、移動局装置18aに送信要求信号を送出する。
【0031】
無線モジュール16からの送信要求信号を受信した移動局装置18aは、無線モジュール16およびATM交換機3を介して、データベース装置14に対して送信許可信号を送出する。
送信許可信号を受けたデータベース装置14は、ATM交換機3および無線モジュール16を介して移動局装置18aに、ナビゲーションシステムの地図データ等のデータを送信し、データの送信が終了すると、ATM交換機3および無線モジュール16を介してデータ終了信号を送出する。
【0032】
無線モジュール16からデータ終了信号を受けた移動局装置18aは、無線モジュール16およびATM交換機3を介してデータベース装置14にデータ終了受付信号を返す。移動局装置18aは、CDドライブ装置19からナビゲーションシステムのプログラムを起動し、受信した地図データを用いて利用者にナビゲーションシステムのサービスを提供する。
【0033】
図6は、無線モジュール16と通信可能な範囲外であって、公衆移動体通信基地局24と通信可能な範囲内にある移動局装置18bと家庭内ネットワーク2との間で位置確認を行う際の通信シーケンス図である。
図6に示すように、データベース装置14は、ATM交換機3を介して無線モジュール16の無線制御装置160に対して、移動局装置18bが無線モジュール16の通信可能な範囲外にあるか否かを検出する位置確認処理を行わせる。
【0034】
位置確認処理が指示された無線制御装置160は、無線送受信部162を制御し、移動局装置18bに対して、位置確認受付信号を返すように指示する位置確認信号を線通信回線を介して送出する。
この場合には、移動局装置18bは、家庭内ネットワーク2から離れた位置におり、無線モジュール16からの位置確認信号を受信できず、位置確認受付信号を返さない。
従って、データベース装置14は、一定時間内に位置確認信号を受けることができず、移動局装置18bが無線モジュール16と通信可能な範囲外にあると判断する。
【0035】
次に、データベース装置14は、ATM交換機3、終端装置10および移動体通信システム26を介して、移動局装置18bに対する発呼を行う。移動体通信システム26は、移動局装置18bと家庭内ネットワーク2との間に通話路を設定する。
さらに、データベース装置14は、移動体通信システム26を介して、移動局装置18bに位置確認信号を送出する。
公衆移動体通信基地局24からの位置確認信号を受信した移動局装置18bは、公衆移動体通信基地局24、終端装置10およびATM交換機3を介して、データベース装置14に位置確認受付信号を返す。
【0036】
移動局装置18bからの位置確認受付信号を受けたデータベース装置14は、移動局装置18bが、移動体通信システム26(公衆移動体通信基地局24)と通信可能な範囲内にあると判断する。
移動局装置18bが、無線モジュール16と通信可能な範囲外であり、かつ、移動体通信システム26と通信可能な範囲内にあると判断すると、データベース装置14は、移動局装置18bにデータを伝送する際に、移動体通信システム26を介して移動局装置18bに対する発呼を行い、移動体通信システム26を介してデータの伝送を行う。
【0037】
以上説明したように通信システム1によれば、移動局装置18a,18bが無線モジュール16および移動体通信システム26と通信可能な範囲内にある限り、車載用の装置および家庭内ネットワーク2内部の通信ノードの全てを連携して動作させることができ、さらに、全ての通信ノード間でデータを共有し、アクセス可能とすることができる。
【0038】
また、通信システム1によれば、ナビゲーションシステムの地図データ等のマルチメディアデータを、移動局装置18a,18bおよび家庭内ネットワーク2との間で、CD、メモリーカード等の記録媒体を介さずに、双方向に伝送することができる。
また、家の中で、利用者が、データベース装置14のナビゲーションプログラムを用いて、翌日のドライブ旅行に用いる予定ルート、地図上のチェックポイントおよびスケジュールの各データを作成しておき、移動局装置18a,18bのHDD装置202等にダウンロードし、利用することができる。
【0039】
一般に、音声・映像データの伝送には実時間性(リアルタイム性)が要求され、しかも、伝送レートが高い、例えば、光磁気ディスクから音楽の圧縮音声データを再生すると、伝送レートは約300kbps程度になる。一方、無線モジュール16および公衆移動体通信基地局24と、移動局装置18a,18bとの間の伝送レートは、例えば、移動体通信システム26としてPHSを用いた場合、場合64kbpsなどとかなり低い値になる。よって、移動局装置18a,18bが家庭内ネットワーク2からリアルタイムで音声データを受け、出力することは現状では不可能である。
【0040】
しかしながら、上述のように、データベース装置14に記憶したデータを、伝送速度が低くなるように再生して移動局装置18a,18bに伝送するようにすることにより、この問題を解決することができる。具体例を挙げて説明すると、1時間分の300kbpsの音声データを、利用者が寝ている夜間5〜6時間の間にデータベース装置14から再生し、移動局装置18a,18bにダウンロードすることができる。従って、利用者が活動を開始する朝には、移動局装置18a,18bに対する音声データのダウンロードが完了しており、実用上の問題はない。
また、ワイヤレスマイク等、FM電波を用いた伝送レート10kbps以下の送信装置がある。このようなFM送信装置を移動局装置18a,18bと端末装置12a,12bとの間のデータ伝送に応用すると、殆どの自動車に備えられているFMチューナーを移動局装置18a,18b側の受信装置として用いることができ、コスト的に有利となる。
【0041】
また、通信システム1においては、移動局装置18a,18bが無線モジュール16と通信可能な範囲にある場合には、移動体通信システム26を介さずに移動局装置18a,18bと家庭内ネットワーク2との間でデータの伝送が可能なので、常に移動体通信システム26を介してデータの伝送を行う場合に比べて、通信システム1は、通信コストの面で有利である。
【0042】
なお、家庭内ネットワーク2内でデータを伝送する通信方式として、ATM方式の他、例えば、IEEE1394方式等、他の方式を用いることができる。
また、移動局装置18a,18bおよび端末装置12a,12bの数はそれぞれ2つに限らず、単数でも2つ以上でもよい。
また、第1の実施形態においては、通信システム1に家庭用ネットワーク2を用いる場合について説明したが、家庭用ネットワーク2の代わりに、企業内ネットワークあるいはコモンキャリア用の他のネットワークシステムを用いて通信システム1を構成することができ、通信システム1の用途が家庭用に限られるものではないことは言うまでもない。
【0043】
また、データベース装置14から移動局装置18a,18bに対してデータを伝送するだけでなく、移動体通信システム26、端末装置12a,12b、データベース装置14および移動局装置18a,18bの相互間で双方向にデータを伝送することが可能であることは言うまでもない。
【0044】
また、移動体通信システム26として、PHS以外の方式の通信網、例えば、携帯電話システムの通信網を用いることも可能である。
また、無線モジュール16と移動局装置18aとの間で、電波信号を用いた無線通信回線のほか、赤外線信号を用いた無線通信回線を用いてデータの伝送を行うことも可能である。
また、データベース装置14が位置確認処理を行うのではなく、他の通信ノードあるいはATM交換機3が位置確認処理を行うように通信システム1を構成してもよい。
【0045】
第2実施形態
以下、本発明の第2の実施形態として、図2に示した通信システム1のATM交換機3の詳細な構成および動作を説明する。
図7は、第2の実施形態における本発明に係るATM交換機3(図2)の構成を示す図である。
図7に示すように、ATM交換機3は、交換部42、および、入出力ポート部44から構成される。
入出力ポート部44は、入出力インターフェース440a〜440dから構成され、入出力インターフェース440a〜440dはそれぞれ、物理メディアデバイス(PMD)442および物理層デバイス444から構成される。なお、図7においては、入出力インターフェース440b〜440dの物理メディアデバイス442および物理層デバイス444の符号は、図示の簡略化のために省略してある。
【0046】
交換部42は、入力コントロール部420、ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422、アドレス翻訳メモリ部424、出力コントロール部426、輻輳処理・優先処理部428、シグナリングセルバッファ430,434、CPUインターフェース432、マイクロプロセッサ(CPU)、メモリおよびこれらの周辺回路から構成される制御部436および出力バッファ438から構成される。
ATM交換機3は、これらの構成部分により、入出力ポート部44に接続された終端装置10、端末装置12a,12b、データベース装置14および無線モジュール16(通信ノード)相互間でATMセルの交換処理を行う。
【0047】
以下、ATM交換機3の各構成部分を説明する。
入出力ポート部44の入出力インターフェース440a〜440dそれぞれにおいて、物理メディアデバイス442には、例えば、伝送レート25.6Mbps,52Mbps,155MbpsのATM方式の通信ノードがシールドなしツイストペアケーブル(UTP ; unshielded twisted pair cable) 等、所定の通信媒体を介して接続されている。
【0048】
物理メディアデバイス442は、接続されている通信ノードから入力される伝送信号からATMセルを再生し、物理層デバイス444に対して出力する。また、物理メディアデバイス442は、物理層デバイス444から入力されるATMセルを、通信媒体に適合した伝送信号に変換して送出する。
【0049】
物理層デバイス444は、交換部42と物理メディアデバイス442との間で入出力されるATMセルに対する入出力処理を行う。つまり、物理層デバイス444は、物理メディアデバイス442から入力されるATMセルをシリアル形式からセル(53バイト)単位のデータに変換し、さらに多重化して入出力ポート部44の入力コントロール部420に対して出力する。また、物理層デバイス444は、出力バッファ438からの多重化されたセル単位のデータをシリアル形式のATMデータに変換して物理メディアデバイス442に対して出力する。
【0050】
交換部42において、入力コントロール部420は、入出力ポート部44の物理層デバイス444から入力されたATMセルをバッファリングし、バッファリングしたATMセルが、いずれの入出力インターフェース440a〜440d(入出力ポート)により受け入れられたかを示す入力ポート識別子をATMセルのヘッダのヘッダ誤り制御情報(HEC ; headder error control) の位置に挿入し、ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422に対して出力する。
【0051】
ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422は、入力コントロール部420から入力されたATMセルのヘッダ部分に含まれる仮想パス識別子(VPI;virtual path identifier )、仮想チャネル識別子(VCI;virtual channel identifier)および入力ポート識別子を抽出し、アドレス翻訳メモリ部424に対して出力する。また、ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422は、アドレス翻訳メモリ部424から入力される新たな仮想パス識別子および仮想チャネル識別子(VPI’/VCI’)を元のVPI/VCIと入れ替え、さらに、ATMセルを出力する入出力インターフェース440a〜440dを示すルーティング情報、および、輻輳制御・優先制御等の識別子を付加し、出力コントロール部426に対して出力する。
【0052】
アドレス翻訳メモリ部424は、ATMセルのルーティング処理を行う。つまり、アドレス翻訳メモリ部424は、ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422から入力されたVPI/VCIおよび入力ポート識別子に基づいて、コネクションごとにエントリされているVPI/VCIおよび入力ポート識別子と、VPI’/VCI’およびルーティング情報とを対応付けたテーブルを検索することによりVPI/VCIを翻訳し、新たな仮想パス識別子、仮想チャネル識別子(VPI’/VCI’)およびルーティング情報を生成し、ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422に対して出力する。
【0053】
また、アドレス翻訳メモリ部424は、必要に応じて、CPUインターフェース432を介して制御部436から入力され、ATMセルに対する優先制御・輻輳制御に用いられる識別子を示す入力ポート識別子を生成し、ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422に対して出力する。
なお、アドレス翻訳メモリ部424は、入出力制御部20から呼設定処理に用いられるシグナリングセルが入力された場合には、シグナリングセルがシグナリングセルバッファ430にルーティングされるようにVPI’/VCI’を生成する。
【0054】
出力コントロール部426は、ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422から入力されたATMセルを、ルーティング情報に基づいて入出力インターフェース440a〜440dに割り当てることにより交換処理を行う。さらに、出力コントロール部426は、ATMセルに付加された識別子に基づいて優先制御および輻輳制御を行い、多重化して、出力バッファ438を介して入出力制御部20の入力制御部34に対して出力する。
なお、ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422から呼設定処理用のシグナリングセルが入力された場合には、出力コントロール部426は、シグナリングセルをシグナリングセルバッファ430およびCPUインターフェース432を介して制御部436に対して出力する。
【0055】
制御部436は、シグナリングセルバッファ430およびCPUインターフェース432を介して入力されたシグナリングセルに含まれる呼設定情報に基づいて、アドレス翻訳メモリ部424の記憶内容(エントリー)の追加、削除および更新を行う。
また、制御部436は、必要に応じて、呼設定用のシグナリングセルを生成し、CPUインターフェース432およびシグナリングセルバッファ434を介して出力コントロール部426に対して出力する。
【0056】
以下、ATM交換機3の動作を説明する。
入出力ポート部44(図7)の入出力インターフェース440a〜440dに接続された通信ノードから呼設定要求および終了要求等があるたびに、交換部42の制御部436は、呼設定処理を行い、アドレス翻訳メモリ部424のエントリの追加・更新を行う。
入出力インターフェース440a〜440dはそれぞれ、通信ノードからATMセルを受け入れ、交換部42に対して出力する。
【0057】
交換部42において、入力コントロール部420は、入出力インターフェース440a〜440dから入力されたATMセルをバッファリングし、さらに、入力ポート識別子を付加する。
ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422は、ATMセルのVPI/VCIおよび入力ポート識別子を抽出し、アドレス翻訳メモリ部424に対して出力する。
【0058】
アドレス翻訳メモリ部424は、ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422から入力されたVPI/VCIおよび入力ポート識別子に基づいてテーブルを検索し、さらに、VPI’/VCI’およびルーティング情報を生成する。
ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422は、アドレス翻訳メモリ部424が生成したVPI’/VCI’とVPI/VCIとを入れ替え、ルーティング情報をATMセルに付加する。
【0059】
出力コントロール部426は、ATMセルに付加されたルーティング情報に基づいて、ATMセルを入出力インターフェース440a〜440dに割り当て、出力バッファ438を介して入出力インターフェース440a〜440dに対して出力する。
入出力インターフェース440a〜440dは、出力コントロール部426から入力されたATMセルを、通信ノードに対して出力する。
【0060】
以上説明したようにATM交換機3を構成することにより、翻訳メモリの容量・数量を削減することができる。従って、ATM交換機3は、安価に製造することができ、小容量・家庭用のATM交換機として好適である。
また、ATM交換機3は、入力ポートと出力ポートを分離して構成可能である。
【0061】
第3実施形態
以下、本発明の第3実施形態を説明する。
図8は、ATMセルの構成を示す図である。
図8に示すように、ATMセルは53バイトから構成され、先頭の5バイトはヘッダとして、続く48バイトはペイロードとして用いられ、ヘッダの5バイト目は、ヘッダ誤り制御(HEC ; header error control)用のデータとして用いられる。
【0062】
HECは、通常、1バイトのCRC(巡回冗長符号)を収容し、他のヘッダデータの誤り制御、および、データ列中のATMセルの位置の特定のために用いられる。
しかしながら、ATM交換機内部、特に、ATM交換機に用いられるLSIの内部では、ヘッダデータに誤りが生じる確率は、事実上、無視することができる。また、データ列中のATMセルの位置も特定されている。従って、実際には、ATM交換機内部においては、HECは用いられないことが多い。
【0063】
第2の実施形態に示したATM交換機3(図7)におけるように、翻訳メモリを各入力ポートに対して共通に設けた場合、コネクションごとにVPI/VCIおよび入力ポート識別子と、VPI’/VCI’およびルーティング情報とを対応付けたテーブルを検索するために、ATMセルと入力ポート識別子とを対応付けて翻訳メモリに入力する必要がある。
【0064】
この場合、図9(A)に示す連続的なATMセルの間に、図9(B)に符号aを付して示すように、制御用のデータ(入力ポート識別子)を挿入すると、データ長が長くなり、しかも、処理に余分な時間が生じることになる。このような問題は、輻輳制御・優先制御用の識別子をATMセルの列に挿入する場合も同様に生じる。
以下、第3の実施形態においては、入力ポート識別子および輻輳制御・優先制御用の識別子等をATMセルのHECの位置に付加することにより、これらの制御用のデータを連続的なATMセルの列に挿入した場合(図9(B))に生じる弊害を防止したATM交換機3の動作の変形例を説明する。
【0065】
入出力ポート部44(図7)の入出力インターフェース440a〜440dに接続された通信ノードから呼設定要求および終了要求等があるたびに、交換部42の制御部436は、呼設定処理を行い、アドレス翻訳メモリ部424のエントリの追加・更新を行う。
入出力インターフェース440a〜440dはそれぞれ、通信ノードからATMセルを受け入れ、交換部42に対して出力する。
【0066】
交換部42において、入力コントロール部420は、図9(A)に示したように、入出力インターフェース440a〜440dから連続的に入力されたATMセルをバッファリングし、さらに、図9(C)に符号を付して示すように、ATMセルに入力ポート識別子をHECの位置に付加する。
ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422は、ATMセルのヘッダからVPI/VCI、および、ヘッダのHECの位置から入力ポート識別子を抽出し、アドレス翻訳メモリ部424に対して出力する。
【0067】
アドレス翻訳メモリ部424は、ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422から入力されたVPI/VCIおよび入力ポート識別子に基づいてテーブルを検索し、さらに、VPI’/VCI’およびルーティング情報を生成する。
ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部422は、アドレス翻訳メモリ部424が生成したVPI’/VCI’と元のVPI/VCIとを入れ替え、さらに、ルーティング情報をATMセルのHECの位置に挿入する。
【0068】
出力コントロール部426は、ATMセルのHECの位置に付加されたルーティング情報に基づいて、ATMセルを入出力インターフェース440a〜440dに割り当て、出力バッファ438を介して入出力インターフェース440a〜440dに対して出力する。なお、出力バッファ438は、出力コントロール部426からのATMセルを、入出力ポートごとの優先順位別にバッファリングするので、HECの位置に特別な制御用のデータを付加する必要はない。
入出力インターフェース440a〜440dは、図9(A)に示したような出力コントロール部426から入力された連続的なATMセルを、通信ノードに対して出力する。
【0069】
以上説明したように、第3の実施形態におけるATM交換機3(図7)の動作の変形例によれば、ATM交換機において、冗長な通信処理時間を除くことができ、高速にATMセルの交換を行うことができる。
また、入力ポート識別子等の他、最大1バイトの任意のデータをHECの位置に付加することができる。
【0070】
第4実施形態
以下、本発明の第4の実施形態を説明する。
第4の実施形態において説明する家庭内ネットワークは、第1の実施形態〜第3の実施形態に示した家庭内ネットワーク2(図1,図2)のATM交換機3(図7等)の構成を変更し、例えば、目覚まし時計、温度センサ、および、照明器具あるいはエアコン等をON/OFFするために用いる遠隔スイッチ等の家庭用機器を多数、バス接続することを可能としたものである。
【0071】
図10は、第4の実施形態における本発明に係る家庭内ネットワーク4の構成を示す図である。
図11は、図10に示したATM交換機6およびプロトコル変換器600の構成を示す図である。なお、図10,図11においては、家庭内ネットワーク4の構成部分の内、図1等に示した通信システム1の構成部分と同一のものには、同一符号を付して示してある。
【0072】
図10に示すように、家庭内ネットワーク4は、ATM交換機3(図2)に変更を加えたATM交換機6を有する家庭内ネットワーク2、商用電源バス5、および、プロトコル変換器600から構成される。
商用電源バスシステム5は、電源プラグ52a〜52f、商用電源ケーブル54、配電盤56、および、コーヒーポット58、目覚まし機能を有する時計60、冷蔵庫62、照明器具64およびエアコン66等の商用電源ケーブル54にバス接続された家庭用機器から構成される。
【0073】
図11に示すように、プロトコル変換器600は、電源装置(power supply)604、トランス606、フィルタ(filter)608、バスレシーバ610、SS受信部(ss receiver) 612、SS送信部614およびバスドライバ616から構成される。
【0074】
図12は、図10に示した時計60の構成を示す図である。なお、図12においては、時計60の構成部分の内、図11に示したプロトコル変換器600の構成部分と同一のものには、同一符号を付して示してある。
図12に示すように、時計60は、プロトコル変換器600および制御部620から構成され、制御部620はマイクロプロセッサおよびその周辺回路から構成される制御回路622、操作パネル624、表示パネル626および目覚まし用のブザー628から構成される。つまり、時計60は、一般的な多機能目覚まし時計にプロトコル変換器600を加えた構成を採る。
なお、図12には時計60の構成のみを例示したが、コーヒーポット58、冷蔵庫62、照明器具64およびエアコン66も、時計60と同様に、一般的なこれらの機器に、プロトコル変換器600を加え、ATM交換機6との間で商用電源ケーブル54を介してデータの伝送を可能とした構成を採る。
【0075】
以下、家庭内ネットワーク4の各構成部分を説明する。
プロトコル変換器600において、電源装置604は、プロトコル変換器600の各構成部分、および、プロトコル変換器600に接続されている装置等に動作電力を供給する。
バスレシーバ610は、電源プラグ52およびトランス606を介して、商用電源ケーブル54から入力され、フィルタ608において不要な周波数成分が除去されたスペクトラム拡散(SS)方式のアナログ伝送信号を受け、SS受信部612に対して出力する。
【0076】
SS受信部612は、SS受信部612から入力された伝送信号を、SS方式により復調し、家庭用機器が商用電源ケーブル54を介してATM交換機6に対して送出したデータを再生し、ATM交換機6の制御部436、あるいは、時計60の制御回路622等に対して出力する。
SS送信部614は、ATM交換機6の制御部436あるいは時計60の制御回路622等から入力されたデータを、SS方式により変調して伝送信号を生成し、バスドライバ616に対して出力する。
バスドライバ616は、SS送信部614から入力された伝送信号を、フィルタ608、トランス606および電源プラグ52を介して商用電源ケーブル54に対して出力する。
【0077】
なお、SS受信部612およびSS送信部614は、協働して商用電源ケーブル54における伝送パケットの衝突を検出し、イーサネット(ether net) 等においてと同様に、CSMA/CD(搬送波感知多重アクセス/衝突検出)方式により、データの再送等の通信制御を行う。
【0078】
図13(a)〜(c)は、ATM交換機6と家庭用機器との間で、商用電源ケーブル54を介して伝送されるデータを示す図である。
商用電源ケーブル54を介してATM交換機6および家庭用機器間で伝送されるデータ(ユーザー情報)は、例えば、図13(a)に示すパケットに収容され、データを送出した装置のアドレス(送信元アドレス)、データを送る先の装置のアドレス(送信先アドレス)および伝送の対象となるデータ本体(送信データ)が含まれる。
図13(a)に示したパケットは、図13(b)に示す伝送フォーマットに組み立てられ、さらに、図13(c)に示す伝送パケットのペイロード部分に収容されて商用電源ケーブル54を介して伝送される。
【0079】
ATM交換機6は、図11に示したように、ATM交換機3(図2,7)の制御部436に、プロトコル変換器600との間でデータの送受信が可能なように変更を加えた構成をとる。
ATM交換機6は、ATM交換機3と同様に端末装置12a,12b等の間でATM方式によるデータの交換を行う他、制御部436から入力された家庭用機器からのユーザー情報を、他の家庭用機器および端末装置12a,12b等に交換する。
また、制御部436は、プロトコル変換器600を介して商用電源バスシステム5に接続された家庭用機器との間でデータの伝送を行い、必要に応じてこれらの機器の制御を行う。
【0080】
時計60において、制御回路622は、時刻を測定し、表示パネル626に表示し、さらに、操作パネル624から設定された時刻にブザー628を鳴動させる等の目覚まし時計機能を実現する。
また、制御回路622は、プロトコル変換器600を介して、家庭用ネットワーク4と接続された他の装置、例えば端末12a等との間でデータの伝送を行い、ATM交換機6から受けたデータに基づいて、例えば、ブザー628の鳴動の停止、目覚まし時間の変更等の制御を行う。
【0081】
以下、家庭内ネットワーク4の動作を説明する。
利用者が端末12a等を介してATM交換機6に対して入力する操作データに応じて、ATM交換機6の制御部436は、プロトコル変換器600に対して時計60に伝送するデータおよび時計60のアドレスを出力する。
プロトコル変換器600のSS送信部614は、制御部436から入力されたデータおよびアドレス、および、ATM交換機6のアドレスを、図13(a)に示したパケットに収容し、さらに、図13(b)に示した伝送フォーマットに組み立て、さらに、図13(c)に示した伝送パケットに収容し、伝送信号を生成する。
【0082】
SS送信部614が生成した伝送信号は、バスドライバ616によりフィルタ608等を介して商用電源ケーブル54に送出される。
なお、SS受信部612は、SS送信部614が伝送信号を送出しようとする際にも商用電源ケーブル54からの伝送信号(図13(c))を復調してユーザー情報を再生し、その送信元アドレスを検査して、ATM交換機6および他の家庭用機器の伝送信号が商用電源ケーブル54に伝送されているか否かを検出する。SS送信部614は、ATM交換機6あるいは他の家庭用機器からの伝送信号が商用電源ケーブル54に伝送されていることを検出していない期間にのみ、伝送信号を送出する。
【0083】
時計60において、SS受信部612は、フィルタ608等を介してバスレシーバ610が受信した伝送信号を、SS方式により復調し、元のユーザー情報(図13(a),(b)を再生して、ユーザー情報の宛て先アドレスに時計60のアドレスが入っている場合にのみ、制御回路622に対して出力する。
制御回路622は、SS受信部612から入力されるユーザー情報に含まれる送信データに基づいて、ブザー628の鳴動を止める等の処理を行う。
【0084】
なお、以上説明した手順を、時計60とATM交換機6とが逆に行うことにより、時計60から端末12a等に対して、ATM交換機6を介したデータの伝送を行うことができる。
また、時計60以外の家庭用機器(コーヒーポット58等)とATM交換機6との間のデータ伝送も、以上説明した手順により同様に行うことができる。
また、ATM交換機6が時計60に対して送信した伝送信号は、他の家庭用機器(コーヒーポット58等)のプロトコル変換器600においても受信される。しかしながら、SS受信部612が、ユーザー情報の宛て先アドレスを検査し、宛て先アドレスがその機器を示す場合にのみ制御装置に対して入力するので、データが宛て先以外の家庭用機器において誤動作を生じさせることはない。
【0085】
また、ATM交換機6と複数の家庭用機器のSS送信部614が同時に伝送信号を商用電源ケーブル54に送信した場合には、データが壊れる。しかしながら、送信元の装置のSS受信部612は、同じ装置のSS送信部614が送信している伝送信号を送信と同時に受信し、図13(a)に示したユーザー情報に含まれるフレームチェックシーケンス(FCS) を用いてデータ誤りを検出することができる。従って、SS受信部612がデータ誤りを検出した場合、伝送信号の衝突が生じたと判断することができ、SS送信部614が、一定時間の後に再度、同じ伝送信号を送信して、データを確実に宛て先の装置に伝送することができる。
【0086】
以上説明したように、本発明に係る家庭内ネットワーク4は、発生するデータあるいは制御に要するデータの量が非常に少なく、しかも、AV機器等に比べてデータ伝送に実時間性を要求しない時計60等の家庭用機器の間で、伝送レート10kbps程度のデータ伝送を可能とし、きめ細かいサービスを利用者に提供可能とする。
具体的には、例えば、時計60等は、ATM交換機6を介して他の家庭用機器との間でデータを伝送可能なので、例えば、コーヒーポット58の電源およびエアコン66の制御を、時計60に設定した起床時間に連動させる等の連携動作を実現することができ、利用者の利便を図ることができる。
【0087】
また、商用電源ケーブル54に接続される家庭用機器は、商用電源ケーブル54からデータとともに電力の供給を受けるとができるので、家庭用機器の増設、削除が容易である。
また、商用電源バスシステム5を介したSS方式によるデータ伝送は、伝送レートが10kbps程度と低く、音声・映像データ等の高速かつ実時間性が要求されるデータの伝送には向かない。しかし、ATM交換機6は端末装置12a,12b等を商用電源バスシステム5とともに収容しており、高速なデータの伝送は、ATM交換機6の入出力インターフェース440a〜440dを介して行うことができる。
【0088】
また、家庭内ネットワーク4においては、商用電源ケーブル54を介して家庭用機器をATM交換機6にバス接続することができるので、家庭内に高価なPOF等の高価なATM方式用の通信媒体を敷設する必要がなく、しかも、家庭用機器ごとにATM方式用の物理層デバイスを備える必要がない。従って、家庭内ネットワーク4は安価に製造することができ、しかも、家庭用機器ごとにATM交換機6の入出力インターフェース440a〜440dを割り当てる必要がなく、また、非常に少ない投資で家庭内ネットワーク4を家庭内に導入することができる。
【0089】
図14は、プロトコル変換器600(図11等)の変形例を示す図である。
また、図14に示すように、プロトコル変換器600の代わりに、プロトコル変換器600に物理層デバイス444(図7)と同様の機能を有するATM物理層700を付加したプロトコル変換器70を用いると、プロトコル変換器600から入力されるデータをATMセルに収容してATM交換機6の入出力インターフェース440a〜440dに供給し、逆に、入出力インターフェース440a〜440dから供給されるATMセルからデータを分離してプロトコル変換器600に供給することができる。
プロトコル変換器70を、図10および図11におけるプロトコル変換器600の代わりに用いて、商用電源バスシステム5と入出力インターフェース440a〜440dとを接続するように構成してもよい。
【0090】
また、家庭内ネットワーク4の各構成部分は、同等の機能が実現可能である限り、ソフトウェア的に構成されるか、ハードウェア的に構成されるかを問わない。
また、商用電源ケーブル54に示したコーヒーポット58、時計60および冷蔵庫62等、および、第4の実施形態において示したこれらの連携動作は例示であり、他の家庭用機器を接続し、例示した以外の家庭用機器の連携動作を実現可能であることは言うまでもない。
【0091】
第5実施形態
以下、本発明の第5の実施形態を説明する。
図15は、第5の実施形態における家庭内ネットワーク8の構成を例示する図である。
例えば、図15に示すように、家庭内ネットワーク8は、ATM交換機3またはATM交換機6、データベース装置14、無線モジュール16、それぞれTVモニタ装置130を有し、部屋A〜部屋Cに置かれた3組の端末装置80a〜80c、および、リモートコントローラ82から構成されている。
【0092】
例えば、利用者が、データベース装置14が供給する音声・映像データを、部屋Aに置かれた端末装置80aを介して視聴している際に、部屋Bに移動して、同じ音声・映像データの続きの供給を、端末装置80bを介して受けたい場合がある。このような場合、図2および図10等に示した家庭内ネットワーク2,4利用者は、移動先の部屋の端末装置を介してATM交換機を操作し、データベースと移動先の部屋の端末装置との間に呼設定を行う手順を実行する必要がある。
【0093】
一方、例えば、従来のアナログ方式のケーブルテレビジョン(CATV)システムにおいては、各部屋の端末装置に同一の複数チャネルの音声・映像信号が供給されているため、利用者が部屋を替わっても、そのたびごとに呼設定操作を行わなければならないということはない。つまり、家庭内ネットワーク2,4は、利用者が部屋を替るたびに呼設定操作を行わなければならないという点で、従来のCATVシステム等よりも、利用者に余計な手間をかけることになる。
【0094】
第5の実施形態に示す家庭内ネットワーク8は、かかる家庭内ネットワーク2,4(図2,図10)の問題点を解決することを目的とし、利用者が部屋を移動しても、移動先の部屋で、リモートコントローラを用いて端末装置を立ち上げるだけで、移動前の部屋と同一のデータの供給を受けることができ、呼設定等の余計な手間を利用者にかけずに済むように構成されている。
【0095】
図16は、図15に示した端末装置80a,80bおよびリモートコントローラ82の構成を示す図である。なお、図16には、端末装置80a,80bの構成のみを示してあるが、端末装置80cの構成も同じである。また、図16においては、端末装置80a,80bの構成部分の内、端末装置12a,12b(図2)と同じ構成部分には同一の符号を付してある。
【0096】
図16に示すように、端末装置80a〜80cはそれぞれ、端末装置12a,12b(図2)の制御装置126を制御装置132に置換し、さらに、制御装置132に光受信部134および光送信部136を接続した構成になっており、端末装置12a,12bの機能に加えて、赤外線等の光信号を用いてリモートコントローラ82との間でデータを送受信する機能を有している。
【0097】
リモートコントローラ82は、光受信部820、マイクロプロセッサおよびその周辺回路等から構成される制御装置822、複数の操作用ボタンが配設された操作パネル826、LCD表示器等から構成される表示装置(MONITOR) 828、光送信部830、無線送受信部832およびアンテナ834から構成され、部屋を越えて届くことがない光信号を用いて各部屋に置かれた端末装置80a〜80cとの間でデータを部屋に閉じて送受信する機能、および、部屋を越えて届く電波信号を用いて、例えば、PHSと同じ通信方式により、無線モジュール16との間でデータを送受信する機能を有している。
【0098】
端末装置80a〜80cにおいて、制御装置132は、制御装置126(図2)と同様に、ATM交換機3,6側から入力されるデータ、および、利用者により直接あるいはリモートコントローラ82を用いて入力されるデータに基づいて、端末装置80a〜80cの各構成部分を制御する。
また、制御装置132は、光受信部134を介してリモートコントローラ82から受信した光信号に含まれるデータ(リモートコントローラ82に固有に付された識別子等)を、端末装置80a〜80cそれぞれ固有に付された端末装置識別子とともにATMデバイス120を介してATM交換機3,6に対して出力する。
また、制御装置132は、ATMデバイス120を介してATM交換機3,6およびデータベース装置14等の他の通信ノードから伝送されてきたデータを含む光信号をリモートコントローラ82に対して出力する。
【0099】
リモートコントローラ82において、無線送受信部832は、例えば、PHSと同じ無線通信方式により、無線モジュール16(図15)と制御装置822との間でデータを伝送する。
制御装置822は、利用者により操作パネル826を介して入力されるデータ、および、端末装置80a〜80cから入力されるデータに基づいて、リモートコントローラ82の各構成部分を制御する。
【0100】
また、制御装置822は、光受信部820を介して端末装置80a〜80cから受信した光信号に含まれるデータ(データベース装置14から供給される音声・映像データの題名および経過時間を示すデータ、および、端末装置80a〜80cの端末識別子等)を、表示装置828に表示する。
また、制御装置822は、利用者により操作パネル826に入力された操作データおよびリモートコントローラ82固有の識別子(リモートコントローラ識別子)を含む光信号を端末装置80a〜80cに対して出力する。
【0101】
また、制御装置822は、無線送受信部832およびアンテナ834を介して無線モジュール16から受信した電波信号に含まれるデータを、表示装置828に表示する。
また、制御装置822は、利用者により操作パネル826に入力された操作データおよびリモートコントローラ識別子等を含む電波信号を無線モジュール16に対して出力する。
【0102】
以下、部屋Aにおいて、端末装置80aを介してデータベース装置14から音声・映像データの供給を受けていた利用者が、部屋Bに移動し、部屋Aにおいて供給を受けていた音声・映像データの続きの供給を端末装置80bを介して受ける場合を例に、家庭内ネットワーク8の動作を説明する。
【0103】
まず、リモートコントローラ82と端末装置80bとの間で、赤外線等の光信号を用いて通信を行う場合の動作を説明する。
利用者は、例えば、リモートコントローラ82を用いて、端末装置80aのTVモニタ装置130を起動する旨のデータ、および、リモートコントローラ82のリモートコントローラ識別子を含む光信号を端末装置80aに対して出力する。さらに、利用者は、データベース装置14に対して供給を要求する音声・映像データを示すデータ、および、データベース装置14と端末装置80aとの間の接続を要求する制御信号を含む光信号を端末装置80aに対して出力する。
【0104】
この光信号に応じて、端末装置80aは、TVモニタ装置130を起動するとともに、ATM交換機3,6に対して、データベース装置14に対して供給を要求する音声・映像データを示すデータ、および、データベース装置14と端末装置80aとの間の接続を要求する制御信号を出力する。
さらに、端末装置80aは、リモートコントローラ82に対して、光信号を受け付けたことを示す確認データを含む光信号を出力する。
リモートコントローラ82は、端末装置80aから受信した光信号に含まれる確認データを表示装置828に表示する。
【0105】
ATM交換機3,6は、端末装置80aからの制御信号に応じて、データベース装置14を制御し、端末装置80a(リモートコントローラ82)から要求された音声・映像データを再生させる。さらに、ATM交換機3,6は、データベース装置14と端末装置80aとを接続し、データベース装置14が再生したデータを端末装置80aに供給する。また、ATM交換機3,6の制御部436は、アドレス翻訳メモリ部424(図7)に、リモートコントローラ82のリモートコントローラ識別子と端末装置80aの端末識別子とを対応付けて記憶する。端末装置80aは、TVモニタ装置130に供給された音声・映像データを表示する。
【0106】
利用者は、部屋Bに移動し、リモートコントローラ82の操作パネル826を操作して、リモートコントローラ82のリモートコントローラ識別子、および、TVモニタ装置130起動を指示するデータを含む光信号を端末装置80bに対して送信する。
端末装置80bは、受信した光信号に含まれるリモートコントローラ82のリモートコントローラ識別子、および、端末装置80bの端末識別子をATM交換機3,6に対して出力する。
【0107】
端末装置80aからリモートコントローラ82のリモートコントローラ識別子を受信したATM交換機3,6の制御部436は、アドレス翻訳メモリ部424(図7)を参照し、リモートコントローラ82(利用者)が、端末装置80aの近く(部屋A)から、端末装置80bの近くに移動したことを検出し、データベース装置14と端末装置80aとの間に設定していた接続を、データベース装置14と端末装置80bとの間の接続に変更する呼設定処理を行い、それ以前に端末装置80aに供給されていたデータベース装置14からの音声・映像データを、端末装置80bに供給する。
【0108】
端末装置80bは、ATM交換機3,6から供給された音声・映像データをTVモニタ装置130に表示する。
光信号は、部屋の壁を通過しないので、以上説明したように、ATM交換機3,6は、TVモニタ装置130の起動を指示する光信号を受信した端末装置80a〜80cを識別するだけで、利用者がいずれの部屋に移動したかを特定し、接続の変更処理を行うことができる。
【0109】
次に、リモートコントローラ82と端末装置80bとの間で、電波信号を用いて通信を行う場合の動作を説明する。
利用者は、例えば、リモートコントローラ82を用いて、端末装置80aのTVモニタ装置130を起動する旨のデータ、データベース装置14に対して供給を要求する音声・映像データを示すデータ、および、データベース装置14と端末装置80aとの間の接続を要求する制御信号を含む電波信号を無線モジュール16に対して出力する。
【0110】
無線モジュール16は、リモートコントローラ82からの電波信号を受信し、電波信号に含まれるデータをATM交換機3,6に対して出力する。
さらに、無線モジュール16は、リモートコントローラ82に対して、電波信号を受け付けたことを示す確認データを含む電波信号を出力する。
リモートコントローラ82は、無線モジュール16から受信した電波信号に含まれる確認データを表示装置828に表示する。
【0111】
ATM交換機3,6は、無線モジュール16から入力されたデータに応じて、端末装置80aを制御し、TVモニタ装置130を起動させるとともに、データベース装置14を制御し、要求された音声・映像データを再生させる。さらに、ATM交換機3,6は、データベース装置14と端末装置80aとを接続し、データベース装置14が再生したデータを端末装置80aに供給する。
端末装置80aは、TVモニタ装置130に供給された音声・映像データを表示する。
【0112】
利用者は、部屋Bに移動し、リモートコントローラ82の操作パネル826を操作して、端末装置80bの端末識別子を含む光信号を受信し、受信した端末装置80bの端末識別子、および、TVモニタ装置130を起動する旨を指示するデータを含む電波信号を無線モジュール16に対して送信する。
無線モジュール16は、受信したデータをATM交換機3,6に対して出力する。
【0113】
無線モジュール16からのデータを受信したATM交換機3,6は、端末装置80bを制御してTVモニタ装置130を起動させ、データベース装置14と端末装置80aとの間に設定していた接続を、データベース装置14と端末装置80bとの間の接続に変更する呼設定処理を行い、それ以前に端末装置80aに供給されていたデータベース装置14からの音声・映像データを、端末装置80bに供給する。
【0114】
端末装置80bは、ATM交換機3,6から供給された音声・映像データをTVモニタ装置130に表示する。
電波信号は光信号と異なり、部屋の壁を通過するので、無線モジュール16は、家庭内の任意の位置から送信された電波信号を受信することができる。従って、リモートコントローラ82から電波信号を出力することにより、利用者は、家庭内の任意の位置からATM交換機3,6の接続を変更することができる。
【0115】
なお、端末装置80a〜80cの代わりに各部屋にコネクタを設け、各部屋のTVモニタ装置130に端末装置80a〜80cの機能を付加して家庭内ネットワーク8を構成してもよい。
また、リモートコントローラ82を用いてデータベース装置14からの音声・映像データを供給する端末装置80a〜80cの変更を行うことができる他に、同様な処理により、ビデオカメラ128が出力する音声・映像データをデータベース装置14に供給する端末装置80a〜80cの変更を行うことができることはいうまでもない。
また、リモートコントローラ82と無線モジュール16との間で電波信号を用いて通信を行う場合、例えば、部屋Aにいる利用者が、部屋Bの端末装置80bにデータベース装置14から供給される音声・映像データを表示させる等の操作を行う等の操作を実現することができる。
【0116】
第6実施形態
以下、本発明の第6の実施形態を説明する。
図2,図10,図15等に示した、家庭内ネットワーク2,4,8は、ATM交換機という、一般家庭の利用者になじみがない装置を構成要素として含む。しかしながら、一般家庭の利用者に、ATM交換機の専門的な知識を期待することはできず、専門的知識を有する第三者による保守が必要になる。
第6の実施形態に説明する通信システム9は、かかる観点から、公衆網を介して専門業者によって、ATM交換機に対する保守・バージョンアップが可能なように、かつ、第三者の不正なATM交換機に対するアクセスを防ぎうるように構成されている。
【0117】
図17は、第6の実施形態における本発明に係る通信システム9の構成を示す図である。なお、図17に示す構成部分の内、図1,図2および図10等に示した通信システム1および家庭内ネットワーク4と同じ構成部分には、同一の符号を付してある。
図17に示すように、通信システム9は、家庭内ネットワーク92、データ伝送が可能なISDN網等の公衆網96、電話局98、および、例えば、機器保守会社に設けられ、保守機能および家庭内ネットワーク92とのデータ出そう機能を有する保守装置90から構成される。
家庭内ネットワーク92は、終端装置10、端末装置12a,12b、データベース装置14、無線モジュール16、および、ATM交換機3,6(図2,図7,図10)に自己診断機能および遠隔保守機能を付加したATM交換機94から構成される。
【0118】
以下、図18を参照して、通信システム9におけるATM交換機94に対する遠隔保守処理を説明する。
図18は、図17に示した通信システム9の遠隔保守処理における信号シーケンスを示す図である。
ATM交換機94の制御部436(図7)は、例えば、周期的に、あるいは、異常が生じた構成部分からの異常割り込みに応じて、自己診断プログラムを起動することにより、構成部分に故障(異常)があるか否かを自動的に検出する(S01)。
故障の発生を検出した場合、ATM交換機94は、予め、アドレス翻訳メモリ部424等に登録されている保守装置90への発呼を公衆網96に対して行い、異常の内容を示すデータを含む故障レポートを公衆網96を介して保守装置90に対して送信する(S02)。
【0119】
保守装置90は、ATM交換機94からの故障レポートを受信する(S03)。
保守装置90は、例えば、ATM交換機94の故障の履歴、ユーザーからの情報をデータベースに記憶しており、故障レポートを受信した保守装置90は、ATM交換機94からの故障レポートに基づいて、データベースの検索を行う(S04)。
【0120】
保守装置90は、データベースに対する検索結果、および、ATM交換機94からの故障レポートに含まれるデータの解析結果に基づいて、例えば、ATM交換機94の構成部分に対する設定データの誤り等を検出し、検出した異常に対する遠隔保守が可能である場合には、ATM交換機94の異常を解消するためのデータ(メンテナンスデータ)を生成する(S05)。
保守装置90は、メンテナンスデータの生成が終わると、公衆網96を介してATM交換機94に対して、遠隔保守のためのアクセスの許可を求めるリモートメンテナンス許可申請信号を送信する(S06)。
【0121】
ATM交換機94は、保守装置90が送信したリモートメンテナンス許可申請信号を受信する(S07)。
ATM交換機94は、リモートメンテナンス許可申請信号を受信した旨を端末装置12a,12bのTVモニタ装置130(図2)に表示する。この表示を見た家庭内ネットワーク92の利用者は、遠隔保守を希望する場合には、保守装置90がATM交換機94に対するアクセスに用いるパスワードを設定する(S08)。
ATM交換機94は、入力されたパスワードを、公衆網96を介してATM交換機94に対して送信する(S09)。
【0122】
保守装置90は、ATM交換機94が送信したパスワードを受信する(S10)。
パスワードを受信した保守装置90は、例えば、ATM交換機94へのリモートメンテナンスデータにパスワードを付して公衆網96を介してATM交換機94に送信する(S11)。
ATM交換機94は、保守装置90からのリモートメンテナンスデータを受信し、必要に応じて保守装置90に対して追加情報を送信する(S11’)。この間、ATM交換機94は、リモートメンテナンスデータを異常を生じている構成部分に設定する等の保守処理を行う。
【0123】
保守装置90は、リモートメンテナンスデータの送信が終了すると、ATM交換機94に対して公衆網96を介して作業終了メッセージを送信する(S12)。
ATM交換機94は、保守装置90からの作業終了メッセージを受信し(S13)、設定されたパスワードを無効化して、これ以降の保守のためのアクセスを禁止し、セキュリティを保つ(S14)。
【0124】
なお、家庭内ネットワーク92の利用者が、例えば、異常の発生を感じた場合に、保守装置90に対する故障レポートを送信させる旨の設定を、端末装置12a,12bを介してATM交換機94に行うように通信システム9を構成してもよい。
また、保守装置90に表示装置を付加し、故障レポートを保守者に表示して、保守者が、ATM交換機94にパスワードを用いてアクセスし、ATM交換機94のアドレス翻訳メモリ部424等の状態を見ながら保守社業を行うように通信システム9を構成してもよい。
【0125】
また、ATM交換機94に対する遠隔保守が不可能である場合、ATM交換機94を保守会社へ持ち込むか、訪問を受けるかするように利用者に指示するメッセージを端末装置12a,12bのTVモニタ装置130に表示するように通信システム9を構成してもよい。
また、保守装置90からATM交換機94に送信するデータの全てにパスワードを付する必要はなく、例えば、保守装置90からATM交換機94に送信する最初のデータのみにパスワードを付し、ATM交換機94が、保守装置90からの作業終了メッセージを受けるまでのリモートメンテナンスデータを有効なものとして扱うように通信システム9を構成してもよい。
【0126】
また、図18に示した通信システム9の遠隔保守処理の信号シーケンスは、ATM交換機94のソフトウェアのバージョンアップ等の他の処理に応用できることはいうまでもない。
また、遠隔保守の費用を、公衆網96を介して保守装置90およびATM交換機94と接続されたカード会社等を経由し、電子キャッシュで決裁するように通信システム9を構成することも可能である。
また、ATM交換機94に端末装置80a〜80c(図15,図16)を接続し、リモートコントローラ82を用いてパスワードの設定等を行うように通信システム9を構成してもよい。
また、以上説明した各実施形態の通信システムおよび家庭内ネットワークの構成部分あるいは機能は、互いに矛盾しないかぎりにおいて、組み合わせて用いることができる。
【0127】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る通信システムおよびその方法によれば、専門業者に対して、公衆網を介して保守・修理作業を行うことができる機能(リモートメンテナンス機能)を提供することができる。
また、本発明に係る通信システムおよびその方法によれば、リモートメンテナンスによる迅速な保守が可能で、保守に要する時間を節約することができる。
【0128】
また、本発明に係る通信システムおよびその方法によれば、リモートメンテナンスにより、利用者が直接、作業を行うことなく、自動的にソフトウェアをバージョンアップ(バグフィクス)することができる。
また、また、本発明に係る通信システムおよびその方法によれば、特定の通信ノードに対してのみアクセスを許可し、家庭内ネットワークに対する不要な侵入を防き、家庭内ネットワークのセキュリティを保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における本発明に係る通信システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示した家庭内ネットワークの構成を示す図である。
【図3】図1に示した移動局装置の構成を示す図である。
【図4】無線モジュール(図1,図2)と通信可能な範囲にある移動局装置と家庭内ネットワークとの間で位置確認を行う際の通信シーケンス図である。
【図5】家庭内ネットワーク(図1,図2)が、無線モジュールと通信可能な範囲内にある移動局装置にデータを伝送する際の通信シーケンス図である。
【図6】無線モジュールと通信可能な範囲外であって、公衆移動体通信基地局と通信可能な範囲内にある移動局装置と家庭内ネットワークとの間で位置確認を行う際の通信シーケンス図である。
【図7】第2の実施形態における本発明に係るATM交換機の構成を示す図である。
【図8】ATMセルの構成を示す図である。
【図9】(A)〜(C)は、連続的なATMセル、および、ATMセルに制御用のデータを付加する方法を示す図である。
【図10】第4の実施形態における本発明に係る家庭内ネットワークの構成を示す図である。
【図11】図10に示したATM交換機およびプロトコル変換器の構成を示す図である。
【図12】図10に示した時計の構成を示す図である。
【図13】(a)〜(c)は、ATM交換機と家庭用機器との間で、商用電源ケーブルを介して伝送されるデータを示す図である。
【図14】プロトコル変換器(図11等)の変形例を示す図である。
【図15】第5の実施形態における家庭内ネットワークの構成を例示する図である。
【図16】図15に示した端末装置およびリモートコントローラの構成を示す図である。
【図17】第6の実施形態における本発明に係る通信システムの構成を示す図である。
【図18】図17に示した通信システムの遠隔保守処理における信号シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
1,9…通信システム、2,4,8,92…家庭内ネットワーク、10…終端装置、12a,12b,80a〜80c…端末装置、120…ATMデバイス、122…MPEG2エンコーダ、124…MPEG2デコーダ、126,132…制御装置、128…ビデオカメラ、130…TVモニタ装置、134…光受信部、136…光送信部、14…データベース装置、140…ストレージ装置、16…無線モジュール、160…無線制御装置、162…無線送受信部、164…アンテナ、18a,18b…移動局装置、180…制御装置、182…無線送受信部、184…アンテナ、186…音声処理部、188…GPS処理部、190…表示制御回路、192…TVモニタ装置、194…ストレージ部、196…メモリ回路、198…CDドライブ装置、200…光磁気ディスクドライブ装置、202…HDD装置、3,6,94…ATM交換機、44…入出力ポート部、440a〜440d…入出力インターフェース、442…物理メディアデバイス、444…物理層デバイス、42,420…入力コントロール部、422…ヘッダー抽出・アドレス変換メモリインターフェース部、424…アドレス翻訳メモリ部、426…出力コントロール部、428…輻輳処理・優先処理部、430,434…シグナリングセルバッファ、432…CPUインターフェース、436…制御部、600,70…プロトコル変換器、604…電源装置、606…トランス、608…フィルタ、610…バスレシーバ、612…SS受信部、614…SS送信部、616…バスドライバ、5…商用電源バスシステム、52a〜52f…電源プラグ、54…商用電源ケーブル、56…配電盤、58…コーヒーポット、60…時計、620…制御部、622…制御回路、624…操作パネル、626…表示パネル、628…ブザー、62…冷蔵庫、64…照明器具、66…エアコン、700…ATM物理層、82…リモートコントローラ、820…光受信部、822…制御装置、826…操作パネル、828…表示装置、830…光送信部。832…無線送受信部、834…アンテナ、90…保守装置、96…公衆網。

Claims (6)

  1. 所定の交換方式により交換処理を行う交換機と、遠隔保守装置とが通信回線を介して接続され、前記交換機に対する遠隔保守を行う通信システムであって、
    前記交換機は、
    当該交換機の異常箇所を検出する異常箇所検出手段と、
    異常箇所を検出した場合に、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置に対して、検出した異常箇所を示す異常信号を伝送する異常信号伝送手段と、
    前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守許可信号を受信した場合に、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置に対して、保守許可信号の受信に応じて外部から設定されるパスワードを伝送するパスワード伝送手段と、
    前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守データを受信し、受信した保守データに伝送した前記パスワードが付されている場合にのみ、受信した保守データを受け入れる保守データ受信・受入手段と、
    受け入れた前記保守データに基づいて、検出した異常箇所に対する保守処理を行う保守処理手段と、
    前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守終了信号を受信した場合に、外部から設定された前記パスワードを無効化するパスワード無効化手段と
    を有し、
    前記遠隔保守装置は、
    前記通信回線を介して前記交換機から前記異常信号を受信し、前記通信回線を介して前記交換機に対して前記保守許可信号を伝送する保守許可信号伝送手段と、
    前記通信回線を介して前記交換機から前記パスワードを受信した場合に、受信した前記異常信号に基づいて、検出した異常箇所に対する保守処理に用いる前記保守データを生成する保守データ生成手段と、
    前記通信回線を介して前記交換機に対して前記パスワードを付した前記保守データを伝送する保守データ伝送手段と、
    前記保守データの伝送が終了した場合に、前記通信回線を介して前記交換機に対して前記保守終了信号を伝送する保守終了データ伝送手段と
    を有する通信システム。
  2. 遠隔保守装置と通信回線を介して接続された交換機であって、
    異常箇所を検出する異常箇所検出手段と、
    異常箇所を検出した場合に、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置に対して、検出した異常箇所を示す異常信号を伝送する異常信号伝送手段と、
    前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守許可信号を受信した場合に、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置に対して、保守許可信号の受信に応じて外部から設定されるパスワードを伝送するパスワード伝送手段と、
    前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守データを受信し、受信した保守データに伝送した前記パスワードが付されている場合にのみ、受信した保守データを受け入れる保守データ受信・受入手段と、
    受け入れた前記保守データに基づいて、検出した異常箇所に対する保守処理を行う保守処理手段と、
    前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守終了信号を受信した場合に、外部から設定された前記パスワードを無効化するパスワード無効化手段と
    を有する交換機。
  3. 交換機が通信回線を介して接続され、前記交換機による異常信号を受信すると当該交換機に対する遠隔保守を行う遠隔保守装置であって、
    前記通信回線を介して前記交換機から前記異常信号を受信し、前記通信回線を介して前記交換機に対して保守許可信号を伝送する保守許可信号伝送手段と、
    前記通信回線を介して前記交換機からパスワードを受信した場合に、受信した前記異常信号に基づいて、検出した異常箇所に対する保守処理に用いる保守データを生成する保守データ生成手段と、
    前記通信回線を介して前記交換機に対して前記パスワードを付した前記保守データを伝送する保守データ伝送手段と、
    前記保守データの伝送が終了した場合に、前記通信回線を介して前記交換機に対して前記保守終了信号を伝送する保守終了データ伝送手段と
    を有する遠隔保守装置。
  4. 所定の交換方式により交換処理を行う交換機に対して、遠隔保守装置が通信回線を介して遠隔保守を行う通信方法であって、
    交換機は、その異常箇所を検出し、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置に対して検出した交換機の異常箇所を示す異常信号を伝送し、
    前記遠隔保守装置は、前記通信回線を介して前記交換機から異常信号を受信し、前記通信回線を介して前記交換機に対して、前記保守許可信号を伝送し、
    交換機は、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守許可信号を受信して、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置に対して、保守許可信号の受信に応じて外部から設定されるパスワードを伝送し、
    前記遠隔保守装置は、前記通信回線を介して前記交換機から前記パスワードを受信した場合に、受信した前記異常信号に基づいて、検出した異常箇所に対する保守処理に用いる前記保守データを生成し、前記通信回線を介して前記交換機に対して前記パスワードを付して伝送し、
    交換機は、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守データを受信し、受信した保守データに伝送した前記パスワードが付されている場合にのみ、受信した保守データを受け入れ、
    交換機は、受け入れた前記保守データに基づいて、検出した異常箇所に対する保守処理を行い、
    前記遠隔保守装置は、前記保守データの伝送が終了した場合に、前記通信回線を介して前記交換機に対して、前記保守終了信号を伝送し、
    交換機は、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守終了信号を受信した場合に、外部から設定された前記パスワードを無効化する
    通信方法。
  5. 遠隔保守装置と通信回線を介して接続された交換機の遠隔保守方法であって、前記交換機の異常箇所を検出した場合に、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置に対して、検出した異常箇所を示す異常信号を伝送し、
    前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守許可信号を受信した場合に、前記通信回線を介して前記遠隔保守装置に対して、保守許可信号の受信に応じて外部から設定されるパスワードを伝送し、
    前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守データを受信し、受信した保守データに伝送した前記パスワードが付されている場合にのみ、受信した保守データを受け入れ、
    受け入れた前記保守データに基づいて、検出した異常箇所に対する保守処理を行い、
    前記通信回線を介して前記遠隔保守装置から保守終了信号を受信した場合に、外部から設定された前記パスワードを無効化する
    交換機の遠隔保守方法。
  6. 交換機が通信回線を介して接続され、前記交換機による異常信号を受信すると当該交換機に対する遠隔保守を行う交換機の遠隔保守方法であって、
    前記通信回線を介して前記交換機から前記異常信号を受信すると、前記通信回線を介して前記交換機に対して保守許可信号を伝送し、
    前記通信回線を介して前記交換機からパスワードを受信した場合に、受信した前記異常信号に基づいて、検出した異常箇所に対する保守処理に用いる保守データを生成し、
    前記通信回線を介して前記交換機に対して前記パスワードを付した前記保守データを伝送し、
    前記保守データの伝送が終了した場合に、前記通信回線を介して前記交換機に対して前記保守終了信号を伝送する保守終了データを伝送する
    交換機の遠隔保守方法。
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