JPH10230162A - 触媒担体およびその製造方法 - Google Patents

触媒担体およびその製造方法

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JPH10230162A
JPH10230162A JP9033432A JP3343297A JPH10230162A JP H10230162 A JPH10230162 A JP H10230162A JP 9033432 A JP9033432 A JP 9033432A JP 3343297 A JP3343297 A JP 3343297A JP H10230162 A JPH10230162 A JP H10230162A
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正毅 春田
Yasuyuki Matsumura
安行 松村
Kenkichi Kagawa
謙吉 香川
Teiichi Usami
禎一 宇佐見
Masanori Kawazoe
政宣 川添
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高比表面積のセリア系触媒担体を提供する。 【解決手段】セリウム溶液とシリカとの混合溶液を攪拌
しながらこれにアルカリ溶液を滴下していくことによっ
て、該混合溶液のpHをセリウムが水酸化物としてシリ
カ上にだけ沈澱し始めるpHまで変化させ、さらに、該
混合溶液を撹拌しながらこれにアルカリ溶液を、上記セ
リウムの沈澱に応じて且つ上記pHが6.5を越えない
ように滴下していくことによって、上記セリウムの沈澱
をシリカ上で進めていき、得られた沈澱生成物を焼成す
ることによって粒径4nm以下のセリアがシリカに高分
散に担持された触媒担体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セリアが触媒金属
を担持させる担持材となっているセリア系触媒担体及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セリアを触媒担体(ないしは助触媒)と
して利用することについては、従来より研究・開発が進
められている。例えば、特開平8−229394号公報
には、セリアとジルコニアとが助触媒としてアルミナに
担持された触媒担体について記載されている。その担持
方法は、セリウム及びジルコニウムの硝酸塩溶液にアル
ミナを混合し、これにアンモニア水を滴下することによ
って、溶液のpHをpH1からpH7へ数分以内で急速
に変化させてセリウム及びジルコニウムの酸化物前駆体
をアルミナ上に沈澱させ、しかる後、焼成を行なうこと
によってジルコニア−セリア固溶体をアルミナに担持さ
せる、というものである。これは、触媒担体の比表面積
を低下させずに、上記酸化物固溶体を高分散に担持させ
ることをねらいとするものである。
【0003】一般に触媒担体の比表面積を高くすると、
結果的に触媒の比表面積が高くなってその活性が向上
し、特に低温で触媒反応を行なわせる場合に有利になる
ことは知られており、セリア自体に関してもその比表面
積を高めるための研究・開発が進められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のセリア
では、比表面積が高いものでもその値はBET比表面積
で100m2 /g程度であり、例えばメタノールの分解
に用いるような低温で触媒反応を進行させる触媒の担体
としては、不充分であった。また、上記ジルコニア−セ
リア固溶体をアルミナに担持させた触媒担体は、アルミ
ナ自体の比表面積が200m2 /g以下であり、得られ
る触媒担体の比表面積もそれ以下になる。特に上記固溶
体を得るべくジルコニア前駆体とセリア前駆体とを同時
に急速に沈澱させる必要があるため、アルミナに担持さ
れているジルコニア−セリア固溶体の粒径が大きくなり
易く、上記比表面積を高めることは難しい。しかも、こ
の触媒担体の場合は、アルミナには酸点があるため、自
動車の排気ガスの浄化のような特殊な用途に限定され
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
課題に対して、種々の実験、研究を進めた結果、セリア
の前駆体を高比表面積になるようシリカ上に所定の条件
で沈殿させ焼成することによって、高比表面積のセリア
を有する触媒担体が得られることを見い出し、本発明を
完成するに至ったものである。
【0006】すなわち、この出願の発明に係る触媒担体
は、シリカの上(シリカの表面及び細孔内)に粒径4n
m以下のセリア粒子が分散担持されていることを特徴と
し、その比表面積は200m2 /g以上と高いものにな
る。これは、高比表面積のシリカ上にセリアが微粒子と
なってアモルファス状に分散担持されているためであ
り、該セリア粒子の微細化によりセリア自体の比表面積
が大きくなっているものと考えられる。
【0007】従って、このような触媒担体に例えば遷移
金属を担持させてメタノール接触分解用触媒として利用
すると、200℃前後での低温活性が高くなり、且つ選
択性が高なる(水素及び一酸化炭素への転化率が高く、
副生成物が少なくなる)。
【0008】上記触媒担体におけるセリアの担持量は2
0〜90wt%が好適である。セリア担持量が20wt
%以下では、担体表面におけるシリカの露出が大きくな
り、高比表面積のセリア系触媒担体を得るという発明本
来の目的にそぐわない。一方、セリア担持量が90wt
%を越えると、セリアの比表面積の減少が大きくなって
しまう。
【0009】この出願の他の発明は、上述の如き高比表
面積の触媒担体を製造する方法であって、セリウムを溶
媒に溶かしてなるセリウム溶液とシリカとの混合溶液を
攪拌しながらこれにアルカリ溶液を滴下していくことに
よって、該混合溶液のpHをセリウムが水酸化物として
シリカ上にだけ沈澱し始めるpHまで変化させ、さら
に、該混合溶液を撹拌しながらこれにアルカリ溶液を上
記セリウムの沈澱に応じて且つ上記pHが6.5を越え
ないように滴下していくことによって、上記セリウムの
沈澱をシリカ上で進めていき、得られた沈澱生成物を焼
成することによってセリウムを酸化物としてシリカに担
持させることを特徴とする。
【0010】すなわち、上記混合溶液は酸性であり、こ
れを撹拌しながらそこにアルカリ溶液を滴下していく
と、該混合溶液のpHが5.5又はそれよりも少し高い
値になった時点で、セリウムが水酸化物としてシリカ上
に沈澱(析出)し始める。この操作は混合溶液を撹拌し
ながら行なうが、これは、上記アルカリ溶液の滴下によ
って混合溶液中に局部的にpHの高い場所を生じてセリ
ウムの水酸化物がシリカ上ではなく液相中に析出しまう
ことを避けるためである。従って、上記アルカリ溶液の
滴下によるpHの急激な変化は避け、当該滴下を徐々に
行なってpH変化をゆっくりしたものにすることが好適
である。
【0011】上記セリウムの沈澱が始まったら、該混合
溶液を攪拌しながらさらにアルカリ溶液を滴下していく
ことによって、pHを所定の範囲に保持する。すなわ
ち、上記沈澱があると、それに伴って混合溶液のpHが
酸性側に若干変化するから、セリウムが水酸化物として
シリカ上に沈澱するpHを保つべく、該沈澱に応じてア
ルカリ溶液を滴下するものである。その際、pHが高く
なり過ぎるとセリウム水酸化物が液相でも生じ易くなる
から、該pHは6.5を越えないようにしなければなら
ない、従って、この場合も、pHが局部的に高い部分を
生じないように混合溶液を撹拌しながら当該滴下を徐々
に行なって行くことが好ましい。
【0012】このように、混合溶液をpHが6.5を越
えないようにしながら、上記セリウムの沈澱に応じてア
ルカリ溶液を滴下していくと、該セリウム水酸化物の急
激な析出を避けて、該セリウム水酸化物をシリカの外表
面だけでなく、その細孔内にも微細に分散させて析出さ
せることができる。このため、その後の焼成によって得
られる触媒担体では、セリアが4nm以下という微粒子
になり易く、その比表面積が高いものになる。
【0013】上記シリカとしては、その比表面積が10
0m2 /g程度のものでもよいが、該シリカの比表面積
が高いほど上記セリア粒子の分散及び微細化が図れるた
め、高比表面積のシリカを用いることが好適であり、例
えば200m2 /g以上、さらには、280m2 /g以
上が好適であり、1000m2 /g程度であってもよ
い。但し、シリカの比表面積が高すぎると、それだけ細
孔径が小さくなるから、上記セリウムの水酸化物が該細
孔内に析出しにくくなり、該細孔を塞ぐ結果となってか
えって比表面積が低下するきらいがある。
【0014】上記製造方法に使用するアルカリ溶液とし
ては、特に限定するわけではないが、水酸化ナトリウム
が好適であり、炭酸ナトリウム、水酸化カリウムなど他
のアルカリ溶液であってもよい。
【0015】セリウム溶液を生成するためのセリウム源
としては、セリウムの硝酸塩、酢酸塩などが適用可能で
ある。
【0016】上記混合溶液の温度は、0℃から100℃
の範囲であれば良いが、通常50〜90℃程度にするこ
とが好適である。また、上記焼成の温度は300〜10
00℃程度が好適である。焼成温度が300℃未満では
焼成が不充分になり易く酸化セリウムになり難いためで
あり、1000℃を越えるとセリア粒子のシンタリング
を招き易くなり、比表面積の高いものが得られなくなる
ためである。
【0017】
【発明の効果】従って、この出願の発明に係る触媒担体
は、シリカの上に粒径4nm以下のセリア粒子が分散担
持されているから、その比表面積が高く、触媒活性の向
上に有利になる。
【0018】また、上記触媒担体におけるセリアの担持
量を20〜90wt%にすれば、シリカ表面が微細セリ
ア粒子で覆われた触媒担体を得ることができ、しかも該
触媒担体の比表面積が低いものになることを避けること
ができるこの出願の発明に係る触媒担体の製造方法は、
セリウムを溶媒に溶かしてなるセリウム溶液とシリカと
の混合溶液を攪拌しながらこれにアルカリ溶液を滴下し
ていくことによって、該混合溶液のpHをセリウムが水
酸化物としてシリカ上にだけ沈澱し始めるpHまで変化
させ、さらに、該混合溶液を撹拌しながらこれにアルカ
リ溶液を上記セリウムの沈澱に応じて且つ上記pHが
6.5を越えないように滴下していくことによって、上
記セリウムの沈澱をシリカ上で進めていき、得られた沈
澱生成物を焼成することによってセリウムを酸化物とし
てシリカに担持させる、というものであるから、上述の
シリカが微細セリアで覆われてなる触媒担体を得ること
ができ、しかも、セリアをシリカの表面だけでなく細孔
内にも担持させることができるから、セリアないしは触
媒担体の比表面積を高いものにするうえで有利になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0020】触媒担体の調製 (実施例1)セリウム源として、酢酸セリウム六水和物
10.09gをひょう量し、これを2Lの蒸留水と比表
面積280m2 /gのシリカ16gの混合溶液に溶解さ
せて70℃に加熱した。この混合溶液を撹拌しながらこ
れに1Nの水酸化ナトリウムを1mLずつ徐々に加えて
いってそのpHを「6」にし、さらに該pHを「6」に
コントロールしながら水酸化ナトリウムの滴下を2時間
にわたって続けることによって、シリカ上にセリアの水
酸化物を沈殿させた。このようにして得られた沈殿物を
十分に水洗して乾燥し、500℃×5時間の焼成を行っ
た。得られた触媒担体は、シリカ上にセリアが高分散に
担持されたものであり、セリアの担持量はセリアとシリ
カの合計量の20wt%である。
【0021】(実施例2)上記セリアの担持量をセリア
とシリカの合計量の30wt%とする他は実施例1と同
様の方法によって、シリカ上にセリアを高分散に担持さ
せてなる触媒担体を調製した。
【0022】(実施例3)上記セリアの担持量をセリア
とシリカの合計量の40wt%とする他は実施例1と同
様の方法によって、シリカ上にセリアを高分散に担持さ
せてなる触媒担体を調製した。
【0023】(実施例4)上記セリアの担持量をセリア
とシリカの合計量の50wt%とする他は実施例1と同
様の方法によって、シリカ上にセリアを高分散に担持さ
せてなる触媒担体を調製した。
【0024】(実施例5)上記セリアの担持量をセリア
とシリカの合計量の60wt%とする他は実施例1と同
様の方法によって、シリカ上にセリアを高分散に担持さ
せてなる触媒担体を調製した。
【0025】(実施例6)上記セリアの担持量をセリア
とシリカの合計量の70wt%とする他は実施例1と同
様の方法によって、シリカ上にセリアを高分散に担持さ
せてなる触媒担体を調製した。
【0026】(実施例7)上記セリアの担持量をセリア
とシリカの合計量の80wt%とする他は実施例1と同
様の方法によって、シリカ上にセリアを高分散に担持さ
せてなる触媒担体を調製した。
【0027】(実施例8)上記セリアの担持量をセリア
とシリカの合計量の90wt%とする他は実施例1と同
様の方法によって、シリカ上にセリアを高分散に担持さ
せてなる触媒担体を調製した。
【0028】(実施例9)上記シリカとして比表面積3
80m2 /gのものを用いる他は実施例1と同様の方法
によって、シリカ上にセリアを高分散に担持させてなる
触媒担体を調製し、且つ上記セリアの担持量はセリアと
シリカの合計量の20wt%とした。
【0029】(実施例10)上記シリカとして比表面積
380m2 /gのものを用いる他は実施例1と同様の方
法によって、シリカ上にセリアを高分散に担持させてな
る触媒担体を調製し、且つ上記セリアの担持量はセリア
とシリカの合計量の30wt%とした。
【0030】(実施例11)上記シリカとして比表面積
380m2 /gのものを用いる他は実施例1と同様の方
法によって、シリカ上にセリアを高分散に担持させてな
る触媒担体を調製し、且つ上記セリアの担持量はセリア
とシリカの合計量の40wt%とした。
【0031】(実施例12)上記シリカとして比表面積
380m2 /gのものを用いる他は実施例1と同様の方
法によって、シリカ上にセリアを高分散に担持させてな
る触媒担体を調製し、且つ上記セリアの担持量はセリア
とシリカの合計量の50wt%とした。
【0032】(実施例13)上記シリカとして比表面積
380m2 /gのものを用いる他は実施例1と同様の方
法によって、シリカ上にセリアを高分散に担持させてな
る触媒担体を調製し、且つ上記セリアの担持量はセリア
とシリカの合計量の60wt%とした。
【0033】(実施例14)上記シリカとして比表面積
380m2 /gのものを用いる他は実施例1と同様の方
法によって、シリカ上にセリアを高分散に担持させてな
る触媒担体を調製し、且つ上記セリアの担持量はセリア
とシリカの合計量の70wt%とした。
【0034】(実施例15)上記シリカとして比表面積
380m2 /gのものを用いる他は実施例1と同様の方
法によって、シリカ上にセリアを高分散に担持させてな
る触媒担体を調製し、且つ上記セリアの担持量はセリア
とシリカの合計量の80wt%とした。
【0035】(実施例16)上記シリカとして比表面積
380m2 /gのものを用いる他は実施例1と同様の方
法によって、シリカ上にセリアを高分散に担持させてな
る触媒担体を調製し、且つ上記セリアの担持量はセリア
とシリカの合計量の90wt%とした。
【0036】(比較例)市販の触媒担体用セリア(第一
稀元素工業(株)製のもの)を比較例とした。
【0037】触媒担体の性能評価 上記の実施例1〜16及び比較例の触媒担体について、
窒素の吸着によるBET比表面積の測定とXRDの半値
幅によるセリア粒子径の測定を行なった。さらに、シリ
カの比表面積と、当該触媒担体の比表面積と、セリアの
担持量とに基づいて該セリアの比表面積を求めた。実施
例1〜8の結果を表1に比較例と共に示し、実施例9〜
16の結果を表2に比較例と共に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】まず、表1の比表面積280m2 /gのシ
リカを用いた実施例1〜8と触媒担体用セリア単独の比
較例の比表面積を比較すると、実施例1〜8の触媒担体
の方が比較例のそれよりも高比表面積を有している。こ
れは、各実施例のセリアの粒子径は4nm以下であっ
て、比較例のそれよりも格段に小さく、この微細なセリ
ア粒子がシリカに高分散に担持されているためと認めら
れる。従って、セリアの比表面積も高くなっている。
【0041】また、表2の比表面積380m2 /gのシ
リカを用いた実施例9〜16をみると、該シリカの比表
面積が高くなっていることに対応して各触媒担体の比表
面積が高くなっている。セリア粒子径も実施例1〜8の
ものに比べると小さくなる傾向にある。但し、実施例9
〜15のセリアの比表面積は実施例1〜7のそれよりも
数値的には低い結果となっている。しかし、これは、実
施例9〜16に用いた比表面積380m2 /gのシリカ
の方が実施例1〜8に用いた比表面積280m2 /gの
シリカよりも熱安定性が低く、焼成によってシリカ自体
の比表面積が低下したためであって、セリアの実際の比
表面積が低くなったものではない。
【0042】以上のことから、本発明のように、高比表
面積のシリカを土台としてこれにセリアを微細に分散担
持させれば、従来では実現できなかった高比表面積を有
するセリア系の触媒担体を得ることができ、これにより
触媒の低温活性を飛躍的に向上させ得ることが期待でき
る。実際、当該触媒担体に遷移金属を担持させてメタノ
ールの接触分解用触媒を調製したところ、高い選択性と
低温活性を実現することができた。
【0043】上記実施例では比表面積が280m2 /g
及び380m2 /gの各シリカを土台として触媒担体の
調製を行ない、上記のような性能が得られたが、さらに
比表面積の大きなシリカを土台とした場合も同様に高比
表面積の触媒担体ないしはセリアが得られる。
【0044】なお、セリウムの出発原料、沈殿剤、シリ
カの種類を変更した場合でも高比表面積を有する触媒担
体が得られた。よって、本発明が上記実施例に限定され
るものでないことはもちろんである。
フロントページの続き (72)発明者 松村 安行 大阪府池田市緑丘1丁目8番31号 工業技 術院大阪工業技術研究所内 (72)発明者 香川 謙吉 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 宇佐見 禎一 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 川添 政宣 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリカの上に粒径4nm以下のセリア粒
    子が分散担持されていることを特徴とする触媒担体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されている触媒担体にお
    いて、 上記セリアの担持量が20〜90wt%であることを特
    徴とする触媒担体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載されている
    触媒担体の製造方法であって、 セリウムを溶媒に溶かしてなるセリウム溶液とシリカと
    の混合溶液を攪拌しながらこれにアルカリ溶液を滴下し
    ていくことによって、該混合溶液のpHをセリウムが水
    酸化物としてシリカ上にだけ沈澱し始めるpHまで変化
    させ、さらに、該混合溶液を撹拌しながらこれにアルカ
    リ溶液を上記セリウムの沈澱に応じて且つ上記pHが
    6.5を越えないように滴下していくことによって、上
    記セリウムの沈澱をシリカ上で進めていき、得られた沈
    澱生成物を焼成することによってセリウムを酸化物とし
    てシリカに担持させることを特徴とする触媒担体の製造
    方法。
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