JPH10229763A - 温室装置 - Google Patents

温室装置

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JPH10229763A
JPH10229763A JP9054105A JP5410597A JPH10229763A JP H10229763 A JPH10229763 A JP H10229763A JP 9054105 A JP9054105 A JP 9054105A JP 5410597 A JP5410597 A JP 5410597A JP H10229763 A JPH10229763 A JP H10229763A
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JP
Japan
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greenhouse
temperature
exhaust gas
heat
cogeneration
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JP9054105A
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English (en)
Inventor
Masayuki Sato
雅幸 佐藤
Mitsuo Sato
光雄 佐藤
Shinji Yoshinaka
新二 芳仲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10229763A publication Critical patent/JPH10229763A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温室内のCO2 濃度と温度を所定値に調整す
る低エネルギーコストの温室装置の提供。 【解決手段】 この温室装置は、コージェネレーション
装置20で発生する排ガスを分岐して少なくともその一
部をCO2 源として温室1内に吹き込むガス吹込手段
(10,22)と、コージェネレーション装置20で発
生する排熱を利用して温室1内の温度を調整する温度調
整手段(40,50)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコジェネレーション
装置で発生する排ガスと排熱を利用して、ハウス栽培な
どに使用される温室のCO2 調整および温度調整を行う
ようにした温室装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からハウス栽培などに使用される温
室には、温室内温度を所定に維持するための温度調整装
置を設けることが多い。例えば冬期においては、重油ボ
イラや電気ボイラ(ヒーポンチラー等)により温室内の
空気加温を行う。そして、夏期や春期や秋期においては
温室の天窓を開閉操作することにより、外気との空気流
通を図ってある程度の温度調整を行っている。なお、夏
期の冷房による室温制御は価格高のために一般には採用
されていない。
【0003】しかし、温室温度を適切に維持するために
天窓等を閉じている場合には密閉状態が続き、CO
2 (炭酸ガス)濃度が植物体の消費により50〜60p
pm程度まで低下することがある。なお、大気中のCO
2 濃度は約300ppmである。そのようにCO2 濃度
が低下すると植物体の光合成が抑制され、その成長に悪
影響を及ぼして収穫量が減少する。そこで温室内のCO
2 濃度を回復させることを目的としたCO2 発生装置が
利用される場合もある。また、温室においては、温度分
布均一化のためのファン、換気のためのファン、各種流
体(温水、冷水、養液など)を駆動するためのポンプ、
場合により補光のための照明ランプ、窓の開閉のための
モータなど電気も使用されている。即ち、電気を熱との
両方が使用されている。
【0004】図2は従来知られている温室装置を説明す
るプロセスフロー図である。図において、1は温室、2
は放熱器、3は温水等の熱交換媒体の供給配管、4はそ
の戻り配管、5は開閉弁、6は重油ボイラ、7は重油等
の燃料タンク、8は電気ボイラ、9は電源装置、10は
CO2 吹出器、11はCO2 検出器、12はCO2 制御
器、13は制御弁、14はCO2 発生器である。重油ボ
イラ6で作られた温水は供給配管3、放熱器2および戻
り配管4を循環して温室1内の温度を温める。なお重油
ボイラ6の代わりに電気ボイラ8を使用する場合は、開
閉弁5を切り換えて点線のルートで同様に熱交換媒体を
放熱器2に供給する。
【0005】CO2 発生器14は燃料タンク7からの燃
料を燃焼させることによりCO2 を発生する、いわゆる
燃焼式のCO2 発生装置であり、温室1内のCO2 濃度
が低下するとCO2 検出器11がそれを検出し、その検
出信号によりCO2 制御器12が作動して制御弁13を
開けるようになっている。一般にこのときのCO2 供給
量は比較的少ないので、CO2 発生器14は間欠運転で
充分であり、運転時におけるCO2 ガス供給配管の流量
も僅かである。温室へ供給されるCO2 の燃料として
は、灯油等が用いられることが多い。これは、重油等を
用いると燃料中の不純物の硫黄分が栽培植物に悪影響を
与えるので、それを避けるためである。なお、電気の利
用については、図2では省略されている。しかしなが
ら、前記の如く、動力、照明や場合によりヒータとして
電力利用が当然に温室内では行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のような
温度やCO2 の調整方法では、重油エネルギーや電気エ
ネルギーを独立に多く消費するので、生産コストが上昇
するという問題があった。また、温度調整やCO2 調整
に重油ボイラを新たに設置することは、それだけ燃焼ガ
スの発生量が増加するので環境に好ましくない。特に大
規模な温室群の温度調整やCO2 調整をする場合には、
この問題は極めて重大である。次に、制御系においては
温室内に供給される電気はそれ単独で制御されると共
に、温室内の温度を所定に維持するための熱源の制御も
それ単独で制御され、夫々の制御は別個に行われてい
た。また重油ボイラ等による燃焼温度は1000°Cに
も達するのに、それを有効に利用することなく、熱利用
は比較的低温の温度レベルの40℃程度である。従っ
て、この燃焼に伴う高温の熱の有効活用が望まれてい
た。そこで温室用に特別な燃焼装置を設置することな
く、温室群の温度調整やCO2 調整をできる技術が強く
要望されていた。本発明はこのような問題を解決する温
室装置の提供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1の本発明の温室装置は、コージェネレーション装置
20と温室1とから構成されるものにおいて、コージェ
ネレーション装置20の排ガス排出管80の途中に分岐
管81を設け、分岐管81と温室1との間に接続配管2
2を配し、その排ガスの少なくとも一部を温室1内に供
給可能に接続してなるものである。次に下記請求項2〜
請求項10の各発明は、請求項1の発明において次の構
成を付加したものである。即ち、請求項2の本発明は、
その分岐管81と温室1までの接続配管22の途中に、
排ガスを温室1内に送給する排ガス送給手段82を配備
してなるものである。さらに、請求項3の本発明は、そ
の分岐管81と温室1までの接続配管22の途中に、排
ガスを浄化するガス浄化装置21を配備してなるもので
ある。
【0008】次に、請求項4の本発明は、コージェネレ
ーション装置で発生する排ガスの少なくとも一部をCO
2 源として温室1内に吹き込むガス吹込手段と、コージ
ェネレーション装置で発生する電気の利用と、そのコー
ジェネレーション装置で発生する排熱を利用して、温室
内の温度を調整する温度調整手段を備えていることを特
徴とするものである。これらの本発明の温室装置によれ
ば、コージェネレーション装置で発生する排ガスや排熱
を利用して温室内のCO2 および温度調整をするので、
従来法のように重油ボイラや燃焼式CO2 発生装置のよ
うな特別な燃焼装置を設置する必要がない。そのため植
物体の生産コストを低く抑えることができ、環境破壊も
起こさない。そして特に大規模な温室群の温度調整やC
2 調整に適している。
【0009】また、請求項5の本発明は、温室内のCO
2 濃度が予め設定された値になるようにCO2 吹出器か
ら吹き込まれる排ガスを調整するか、または温室内の天
窓や側窓の開度を調整するCO2 濃度調整手段が設けら
れる。さらに、請求項6の発明は、排ガス中または温室
内のCO濃度が予め設定された値を越えたとき、温室内
に吹き込む排ガスを制限するCO制限手段が設けられ
る。次に、請求項7の発明は、温度調整手段がコージェ
ネレーション装置の排熱を熱交換媒体に伝達する熱交換
器と、熱交換媒体が流通する温室内に設けられた放熱器
を有する。次に、請求項8の発明は、温度調整手段がコ
ージェネレーション装置の排熱を熱源として冷却媒体を
冷却する吸熱式または吸着式の冷却装置と、その冷却装
置からの冷却媒体が流通する温室内に設けられた放冷器
を有する。
【0010】次に、請求項9の発明は、温室内の温度を
予め設定された値になるように制御する温度制御手段が
設けられる。次に、請求項10の発明は、温室内の温度
を検出する温度検出器と、温度検出器からの温度検出値
が予め設定された値になるように制御信号を出力する温
度制御器と、温度制御器の制御信号により駆動される温
室天窓や側窓の開閉装置を有する温度制御装置が設けら
れる。ここに、コージェネレーション装置とは電気と熱
を供給する装置であり、通常はヂィーゼル・エンジンや
ガス・エンジンをベースとした装置を意味している。さ
らには、それに近年開発が進んできた燃料電池発電装置
も加えることができる。そして大規模出力装置では、ガ
スタービンをベースとしてその排熱を回収して利用する
装置もコージェネレーション装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、図面により本発明の実施の
形態を説明する。図1は本発明の温室装置の1例を説明
するプロセスフロー図である。図2と同様に、この図に
おける1は温室、2は放熱器、5は開閉弁、7は重油等
の燃料タンク、10はCO2 吹出器である。ガスエンジ
ン発電装置、ヂィーゼルエンジン発電装置あるいは燃料
電池発電装置などを備えたコージェネレーション装置2
0(この例ではガスエンジン発電装置が図示されてい
る。)からの排ガスは、分岐管81でその一部が分岐さ
れてガス浄化装置21に導入され、そこでCO2 を含む
排ガスは清浄化され、接続配管22に設けられた遮断弁
33、制御弁25を経て排ガス供給手段82により供給
されてCO2 吹出器10から温室1内に吹き出される。
【0012】温室1内のCO2 がCO2 検出器23で検
出され、その検出値はCO2 制御器24に入力される。
CO2 制御器24は、予め設定されたCO2 値になるよ
うに制御弁25を開閉制御する。なお上記CO2 吹出器
10、CO2 検出器23、CO2 制御器24、制御弁2
5によりCO2 濃度調整手段26が構成される。CO2
値の設定に際しては、植物と人間では適するCO2 濃度
が異なるので、人間の安全性を考慮したCO2 値に定め
られる。コージェネレーション装置20の排ガスが比較
的クリーンであればガス浄化装置21は省略でき、また
CO2 制御器24を設ける代わりに手動でCO2 濃度を
調整することもできる。この排ガス中の不純物は、主と
してSOX ,NOX ,COであるので、ガス浄化装置2
1は主として脱流、脱硝が主体となる。しかし、温室へ
供給する排ガス量が少ない場合は、例えば水洗、シャワ
ーなどでもそれらの不純物を取り除く効果がある。
【0013】接続配管22を経由して温室1内に供給さ
れる排ガス中のCOが制限値を越えると温室内での作業
上危険なので、所望により安全装置としてCO制限手段
30が設けられている。CO制限手段30は、CO検出
器31,CO制御器32,および遮断弁33により構成
され、排ガス中のCOがCO検出器31で検出されて、
その検出値はCO制御器32に入力される。そして検出
値が予め設定された値を越えるとCO制御器32が遮断
弁33を遮断する。なお、COの検出を接続配管22の
部分ではなく、温室1内ですることもできる。その場合
には、CO検出器31の代わりに温室1内に設けられる
CO検出器31aからの検出信号が、点線のようにCO
制御器32に入力される。
【0014】図1の例では温室1内の温度を調整する手
段として、次の2つの手段が設けられている。第1の温
度調整手段40は、コージェネレーション装置20の排
熱を水などの熱交換媒体に伝達する熱交換器41、およ
び該熱交換媒体が流通する温室1内に設けられた放熱器
2により構成される。この例でコージェネレーション装
置20の排熱は、エンジン冷却用のウォータージャケッ
ト内を排熱回収系循環水ポンプ90で駆動された冷却水
が流通するジャケット熱交換器と、排ガスの流路中に配
置された排ガス熱交換器内を前記冷却水が流通すること
により、その冷却水を温水または蒸気に変化させて回収
される。なお、排熱が高温の水として回収される場合に
は熱交換器41は省略できる。次に、水等の熱交換媒体
は配管42およびポンプ43により熱交換器41と放熱
器2の間を循環する。そして必要により、温室内の温度
を予め設定された値に制御する温度制御手段2aが放熱
器2に設けられる。温度調整手段40は専ら夏期以外に
使用されるが、使用しないときには熱交換器41の1次
側における遮断用の2つの開閉弁5を閉じ、バイパス用
の開閉弁5を開ける。
【0015】第2の温度調整手段50は、コージェネレ
ーション装置20の排熱を水などの熱交換媒体に伝達す
る熱交換器51、その熱交換媒体の熱を利用する吸収式
または吸着式の冷却装置54、および冷却装置54から
の冷却媒体が流通する温室1内に設けられた放冷器55
により構成される。そして熱交換媒体は配管52および
ポンプ53により熱交換器51と冷却装置54の間を循
環し、冷却媒体は配管56、ポンプ56aにより冷却装
置54と放冷器55の間を循環する。放冷器55は独立
して設けることもできるが、図示のように前記放熱器2
と共用することもでき、その場合は切換用の開閉弁5が
配管56と前記配管42の両方に設けられる。さらに冷
却装置54には、冷却装置54における機器の冷却水を
冷やすための放熱用冷却塔(クーリングタワー)57
が、配管58およびポンプ59によって接続されてい
る。そして必要により、温室1内の温度を予め設定され
た値に制御する温度制御手段55aが放冷器55に設け
られる。なお、この温度調整手段50は専ら夏期に使用
されるが、使用しないときには熱交換器51の1次側に
おける遮断用の2つの開閉弁5を閉じ、バイパス用の開
閉弁5を開ける。また、機器の配置や圧力損失バラン
ス,放熱などを考慮した上で熱交換器51を省略して、
熱水(冷却水)を直接に冷却装置54に供給する場合も
ある。
【0016】春期や秋期において、コージェネレーショ
ン装置20の排熱量が余剰になるときがある。また前記
熱交換器41,51等を使用しないときもある。そのよ
うなときにコージェネレーション装置20の排熱を冷却
するために、排熱冷却装置60が設けられている。排熱
冷却装置60は熱交換器61、放熱用冷却塔62、およ
びそれらの間に熱交換媒体を循環させる配管63,ポン
プ64により構成される。なお排熱冷却装置60を使用
しないときには、熱交換器61の1次側における遮断用
の2つの開閉弁5を閉じ、バイパス用の開閉弁5を開け
る。
【0017】前記のような温度調整手段50を設けない
場合に、あるいは設けても、それと共に簡便な温室内の
温度制御装置を設けることが好ましい。図1の例では、
温室1内の温度を天窓や側窓の開閉操作で自動制御でき
る温度制御装置70を設けている。温度制御装置70
は、温室1内の温度を検出する温度検出器71と、該温
度検出器71からの温度検出値が予め設定された値にな
るように制御信号を出力する温度制御器72と、該温度
制御器72の制御信号により駆動される温室天窓1aの
開閉装置73により構成されている。
【0018】上記温室天窓1aの開閉装置73は、CO
2 制御用としても利用することができる。すなわち濃度
調整手段26におけるCO2 制御器24は前記のように
制御弁25を開閉制御しているが、制御弁25を設けず
CO2 制御器24の駆動信号を開閉装置73に入力す
る。そして温室1内のCO2 濃度が設定値より上昇した
ときに天窓1aの開度を大きくし、下降したときに開度
を小さくするように駆動する。なおこの場合は、開閉装
置73が濃度調整手段26を構成する要素の1つにな
る。但し、温度制御装置70が併存するとその制御動作
とCO2 制御動作の間に干渉を起こすので、どちらか一
方に切り換えるか、または温度制御装置70を省略する
ことになる。以上の説明において、天窓1aの代わりに
図示していない側窓も同様の制御および効果があり、天
窓1aと同時に、または部分的に相互関係をもちつつ動
作させることは当然のことであるので、詳細は省略して
ある。
【0019】図1の説明において、放熱用冷却塔(クー
リングタワー)57と62とは独立に2セット配備する
構成を示してあるが、両者の運転状況を適切に検討しそ
の容量を勘案して、両者を1セットに統合することは容
易に可能である。また、コージェネレーション装置20
と温室1との間の接続配管22の距離、経路構成状況、
中間に配備される各種機器装置の状況や有無によって
は、排ガス送給手段82を省略することも可能である。
なお、排ガス送給手段82の1つの具体例としては、送
風機などが挙げられる。次に、コージェネレーション装
置の発電機で発電された電力は、当然に温室内の照明そ
の他に利用されるが、図1ではそれが省略されている。
【0020】
【発明の効果】請求項1の本発明は、コージェネレーシ
ョン装置20と温室1とから構成する温室装置におい
て、コージェネレーション装置20の排ガス排出管80
の途中に分岐管81を設け、分岐管81と温室1との間
に接続配管22を配し、その排ガスの少なくとも一部を
温室1内に供給可能に接続してなるものであるから、温
室1に供給される排ガス中にCO2 を適切量含有してお
り、温室内のCO2濃度を大気中の濃度よりも高めるこ
とが可能である。それにより栽培植物のさらなる増収に
寄与できる。また、CO2 の排出量は栽培植物に利用さ
れた分だけ、コージェネレーション装置が大気へ放出す
る量を減少させ、環境への優しいシステムとなる効果が
ある。そして温度の高い排ガスが温室内に供給されるの
で、温室内の温度を維持するのに効果がある。さらに分
岐管81より排ガスの少なくとも一部を分岐可能として
いるので、必要なときに必要な量だけ温室1にその排ガ
スを利用することが可能である。そして残りの排ガスは
従来の排気ラインから排出されるので、この場合にコー
ジェネレーション装置20に支障を与えることなくその
装置の運転が可能となる。接続配管22で温室1と分岐
管81とを連結しているので、温室1とコージェネレー
ション装置20との設置位置を自由に選択できる効果が
ある。
【0021】次に請求項2の発明は、その分岐管81と
温室1までの接続配管22の途中に排ガスを温室1に送
給する排ガス送給手段82を配備しているので、分岐管
81と温室1との間の接続配管22の長さや接続配管2
2の途中に配備される各種機器(弁、曲がり、上下、浄
化装置、熱交換器など)などによる送気上の障害(圧力
損失)を越えて、排ガスを必要な量だけ温室1へ供給す
ることが可能である。次に請求項3の発明は、分岐管8
1と温室1までの接続配管22の途中に排ガスを浄化す
るガス浄化装置21を配備しているので、温室1への供
給する排ガス中から不要な不純物を適切に除去でき、温
室1内の環境を良好に維持できる効果がある。即ち、コ
ージェネレーション装置20で使用される燃料中には、
硫黄分などの不純物を含む場合があり、燃焼反応により
人間や植物に損害を与えるSOX を発生し、また、燃焼
に伴い排ガス中に人間や植物に損害を与える不純物(N
X ,COなど)が含まれる可能性がある。これらを含
む排ガスが温室1に供給されると、温室1内で作業して
いる人々や栽培植物に損害を与える可能性があるので、
それを防ぐことができる。
【0022】次に、請求項4の発明は、コージェネレー
ション装置20で発生する排ガスをCO2 源として温室
1内に吹き込むガス吹込手段(10,22)と、コージ
ェネレーション装置20で発生する排熱を利用して温室
1内の温度を調整する温度調整手段(40,50)を備
えているから、さらに、栽培植物の生育条件および温室
内作業者の作業環境を厳密に制御し、作業能率の向上
と、生産性の向上を図ることができる。次に、請求項5
〜請求項10の発明は、さらに、栽培植物の生育条件お
よび温室内作業者の作業環境を厳密に制御し、作業能率
の向上と、生産性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温室装置の1例を説明するプロセスフ
ロー図。
【図2】従来知られている温室装置を説明するプロセス
フロー図。
【符号の説明】
1 温室 1a 温室天窓 2 放熱器 2a 温度制御手段 3 供給配管 4 戻り配管 5 開閉弁 6 重油ボイラ 7 燃料タンク 8 電気ボイラ 9 電源装置 10 CO2 吹出器 11 CO2 検出器 12 CO2 制御器 13 制御弁 14 CO2 発生器 20 コージェネレーション装置(ガスエンジン発電装
置,ヂィーゼルエンジン発電装置あるいは燃料電池発電
装置) 21 ガス浄化装置 22 接続配管 23 CO2 検出器 24 CO2 制御器 25 制御弁 26 CO2 濃度調整手段 30 CO制限手段 31 CO検出器 31a CO検出器 32 CO制御器 33 遮断弁 40 温度調整手段 41 熱交換器 42 配管 43 ポンプ 50 温度調整手段 51 熱交換器 52 配管 53 ポンプ 54 冷却装置 55 放冷器 55a 温度制御手段 56 配管 56a ポンプ 57 放熱用冷却塔 58 配管 59 ポンプ 60 排熱冷却装置 61 熱交換器 62 放熱用冷却塔 63 配管 64 ポンプ 70 温度制御装置 71 温度検出器 72 温度制御器 73 開閉装置 80 排ガス排出管 81 分岐管 82 排ガス送給手段 90 排熱回収系循環水ポンプ
フロントページの続き (72)発明者 芳仲 新二 東京都港区西新橋三丁目7番1号 東芝プ ラント建設株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コージェネレーション装置20と温室1
    とから構成される温室装置において、コージェネレーシ
    ョン装置20の排ガス排出管80の途中に分岐管81を
    設け、分岐管81と温室1との間に接続配管22を配
    し、その排ガスの少なくとも一部を温室1内に供給可能
    に接続してなる温室装置。
  2. 【請求項2】 該分岐管81と温室1までの接続配管2
    2の途中に排ガスを温室1内に送給する排ガス送給手段
    82を配備してなる請求項1記載の温室装置。
  3. 【請求項3】 該分岐管81と温室1までの接続配管2
    2の途中に排ガスを浄化するガス浄化装置21を配備し
    てなる請求項1記載の温室装置。
  4. 【請求項4】 コージェネレーション装置20で発生す
    る排ガスをCO2 源として温室1内に吹き込むガス吹込
    手段(10,22)と、コージェネレーション装置20
    で発生する排熱を利用して温室1内の温度を調整する温
    度調整手段(40,50)を備えてなる請求項1記載の
    温室装置。
  5. 【請求項5】 温室1内のCO2 濃度が予め設定された
    値になるようにCO2 吹出器10から吹き込まれる排ガ
    スを調整、または温室1内の天窓1a及びまたは側窓の
    開度を調整するCO2 濃度調整手段26が設けられる請
    求項1に記載の温室装置。
  6. 【請求項6】 排ガス中または温室1内のCO濃度が予
    め設定された値を越えたとき、温室1に吹き込む排ガス
    を制限するCO制限手段30が設けられる請求項1記載
    の温室装置。
  7. 【請求項7】 温度調整手段40がコージェネレーショ
    ン装置20の排熱を熱交換媒体に伝達する熱交換器41
    と、該熱交換媒体が流通する温室1内に設けられた放熱
    器2を有する請求項1記載の温室装置。
  8. 【請求項8】 温度調整手段50がコージェネレーショ
    ン装置20の排熱を熱源として冷却媒体を冷却する吸熱
    式または吸着式の冷却装置54と、冷却装置54からの
    冷却媒体が流通する温室1内に設けられた放冷器55を
    有する請求項1記載の温室装置。
  9. 【請求項9】 温室1内の温度を予め設定された値にな
    るように制御するための温度制御手段(2a,55a)
    が設けられる請求項7または請求項8に記載の温室装
    置。
  10. 【請求項10】 温室1内の温度を検出する温度検出器
    71と、該温度検出器71からの温度検出値が予め設定
    された値になるように制御信号を出力する温度制御器7
    2と、該温度制御器72の制御信号により駆動される温
    室天窓1aの開閉装置73を有する温度制御装置70が
    設けられる請求項1に記載の温室装置。
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