JPH1022949A - 文字放送情報の構成方法および文字放送情報ビューワー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信者が文字放送情報を基にインターネット
にアクセスすることが可能な文字放送情報ビューワー装
置を提供する。 【解決手段】 文字放送情報を含んだ電波は受信部１で
受信され、文字情報変換部２で文字情報に変換され、１
次記憶部３に蓄積される。この際、文書情報部に挿入さ
れた識別子からＵＲＬ情報に対応したキーワードを抽出
しておき、受信したＵＲＬ情報とキーワードとを対応さ
せて蓄積する。コマンド入力部５のセーブボタン１３が
クリックされると、その際、画面に表示されている文書
情報およびＵＲＬ情報が２次記憶部６へ転送される。コ
マンド入力部５においてＵＲＬ情報が選択された場合、
ネットワーク接続部７はモデムまたはターミナルアダプ
タ１１を介してインターネット１２に接続する。ネット
ワーク接続部７を介して得られたインターネット情報は
ディスプレイ９に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電波を利用した文
字放送において、インターネットのＵＲＬ情報が付加さ
れた文字放送情報を受信し、受信した情報を、パーソナ
ルコンピュータなどに装着されることによりコンピュー
タ画面に表示するとともに、文字情報中におりこまれた
キーワードをインデックスとして、ネットワークにアク
セスして関連情報の獲得を可能とする文字放送情報ビュ
ーワー装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電波を利用した文字放送の普及にともな
い、パーソナルコンピュータに装着されることにより、
例えばＦＭラジオ番組を聞きながら文字放送を同時に受
信して、コンピュータ画面上に表示させる文字放送情報
ビューワー装置が開発されている。この装置では、必要
な文字放送情報を選択し記憶する機能を有しているた
め、発信源から一方的に流れてくる情報から興味のある
ものを選択し、記憶しておき、オフラインで内容を再度
確認することができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし現在発信されて
いる文字放送情報は文字列のみでありそれ以外の情報は
ほとんど付加されていない。このため、文字放送情報を
受信・表示する文字放送情報ビューワー装置の機能は、
単に受信した放送内容を記憶・表示させるのみに限定さ
れており、それを基にしてさらに新しい情報にアクセス
する機能は有していない。

【０００４】本発明の目的は、受信者が文字放送情報を
基にインターネットにアクセスすることが可能な、文字
放送情報の構成方法および文字放送情報ビューワー装置
を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の文字放送情報の
構成方法は、電波を用いた文字放送に供される文字放送
情報を、文書情報部とインターネットアクセスを可能と
するＵＲＬ情報部から構成し、文書情報部の先頭と文書
情報部とＵＲＬ情報部との境界に、それぞれ文書情報部
の開始、ＵＲＬ情報部の開始を示す識別子を挿入し、か
つ文書情報部中に、ＵＲＬ情報に対応する文字列を明示
するための識別子を挿入する。

【０００６】本発明の文字放送情報ビューワー装置は、
電波を用いた文字放送に供される文字放送情報であっ
て、文書情報部とインターネットアクセスを可能とする
ＵＲＬ情報部から構成され、文書情報部の先頭と文書情
報部とＵＲＬ情報部との境界に、それぞれ文書情報部の
開始、ＵＲＬ情報部の開始を示す識別子を含み、かつ文
書情報部中に、ＵＲＬ情報に対応する文字列を明示する
ための識別子を含んだ文字放送情報を受信し、パーソナ
ルコンピュータに接続されて該文字放送情報をパーソナ
ルコンピュータの画面上に表示する文字放送情報ビュー
ワー装置であって、前記文字放送情報を含んだ電波を受
信する受信部と、受信した電波を文字放送情報に変換
し、変換された文字放送情報を文書情報部とＵＲＬ情報
部とに区別し、該文書情報部中に挿入された識別子を識
別して、識別子に挟まれた文字列を該ＵＲＬ情報に対す
るキーワードとして抽出する文字情報変換部と、ＵＲＬ
情報の過去数件の情報を前記文書情報部から抽出された
キーワードと対応させて文書情報とともに一時的に記憶
する１次記憶部と、前記１次記憶部の文書情報中から受
信者に必要な文書をオンラインで指定させ、また文書情
報中のキーワードをオフラインで指定させることにより
ＵＲＬ情報を選択、あるいは表示されたＵＲＬ情報を直
接選択させるコマンド入力部と、前記コマンド入力部に
おいて受信者が選択した文書情報、キーワード、ＵＲＬ
情報を前記１次記憶部からコピーして保存する２次記憶
部と、前記コマンド入力部においてＵＲＬ情報が選択さ
れた場合、回線を接続してインターネット情報を獲得す
るネットワーク接続部と、前記文書情報ならびに、前記
キーワードと対応するＵＲＬ情報をオフラインで表示
し、前記ネットワーク接続部を介して得られるインター
ネット情報を表示する表示部を有する。

【０００７】本発明は、文書情報に付加情報としてＵＲ
Ｌ情報を加えた文字放送情報を発信する場合に、該文字
放送情報を受信して文書情報ならびにＵＲＬ情報を記憶
・表示し、受信者に必要情報を選択させることにより、
その情報をインデックスとしたインターネットアクセス
を可能としたものである。

【０００８】本発明の実施態様によれば、前記表示部は
前記文書情報をキーワード部分に文字飾りをつけてオン
ラインで表示する。

【０００９】なお、「オンライン」とは受信した情報を
リアルタイムで表示する場合、「オフライン」とは一旦
２次記憶部に蓄積された情報を再表示する場合を意味す
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００１１】図１は文書情報部とＵＲＬ情報部から構成
される文字放送情報の一例を示したものである。

【００１２】ＨＴＭＬのように、文の途中にＵＲＬ情報
を入れこむ場合を考えると、情報を受信したビューワー
装置はオンラインで表示／非表示の切り換えを繰り返さ
なくてはならない。その上データ作成も煩雑化するため
合理的な方法とは言えない。そこで、文字放送情報の構
成を図のように文書情報部とＵＲＬ情報部を分離して、
それぞれの情報部の先頭に識別子を配置する。

【００１３】識別子は制御文字の場合でも、図に示した
ような、“＊＊ＴＥＸＴ＊＊”，“＊＊ＵＲＬ＊＊”と
いうようなキャラクターの場合でも、いずれも使用でき
る。ＵＲＬ情報は文書情報部の特定の部分の記述に対す
る付加情報をインターネットより獲得するために用意さ
れている。このため文書情報部中の特定部分の記述をＵ
ＲＬ情報と関連づけて表示・記憶させる必要があり、該
特定部分をキーワードとして他の文書情報から区別する
必要がある。文書情報部中のＵＲＬ情報に関連するキー
ワード文字列に対する識別子は、ワープロソフト等で用
いられている、強調したい文字列の前後に短い識別子を
つけることにより、文字列をイタリックで表示する，色
つきで表示する，アンダーラインをつける、などの簡単
な制御を行うことができる。この識別子を同時にＵＲＬ
情報に対する識別子として利用する。一例として、 色つき：文字列に関連した詳細情報のＵＲＬ イタリック：画像（静止画）ファイルのＵＲＬ アンダーライン：動画ファイルのＵＲＬ という形で識別子を利用する。

【００１４】図２は本発明の一実施形態の文字放送情報
ビューワー装置の構成図である。

【００１５】本実施形態の文字放送情報ビューワー装置
は、受信部１と文字情報変換部２と１次記憶部３と表示
部４とコマンド入力部５と２次記憶部６とネットワーク
接続部７で構成されている。受信部１と文字情報変換部
２と１次記憶部３はパーソナルコンピュータ８に装着さ
れるＩＣカード内に実現されている。また、表示部４と
コマンド入力部５と２次記憶部６とネットワーク接続部
７はパーソナルコンピュータ８上のソフトウェアとして
実現されている。表示部４、コマンド入力部５、ネット
ワーク接続部７には周辺装置としてそれぞれディスプレ
イ９、キーボードまたはマウス１０、モデムまたはター
ミナルアダプタ１１が接続され、モデムまたはターミナ
ルアダプタ１１はインターネット２０に接続される。

【００１６】文字放送情報を含んだ電波は受信部１にお
いて受信される。受信された電波は文字情報変換部２に
おいて文字情報に変換される。複数チャンネルの文字放
送情報を受信するために、表示部４には周波数スキャン
ボタンが設けられて複数のチャンネルを受信者に選択さ
せるようになっている。文字情報変換部２における変換
の際に、前記「＊＊ＴＥＸＴ＊＊」、「＊＊ＵＲＬ＊
＊」で示される識別子を認識して文書情報部とＵＲＬ情
報部を分離し、まず文書情報部を１次記憶部３に蓄積す
る。この際、文書情報部に挿入された識別子からＵＲＬ
情報に対応したキーワードを抽出しておき、受信したＵ
ＲＬ情報とキーワードとを対応させて蓄積する。同時
に、表示部４は受信・変換された文字放送情報のうち、
文書情報部のみを表示する。この際、識別子を認識して
ＵＲＬ情報と対応する文字列の部分は文字飾りをつけて
表示する。１次記憶部３はリングバッファ形式であるた
め、過去の５，６個の文書を一時的に保存することがで
きるが、バッファが満杯になると一番古い情報は自動的
に上書きされる。コマンド入力部５として、画面のスク
ロールアップ／ダウンを指定するスクロールバー１２が
表示部４に設けられて、１次記憶部３に残っている過去
に受信した文書情報を表示することを可能としている。
また、コマンド入力部５としてセーブボタン１３が表示
部４に設けられ、このボタンがクリックされた際に画面
に表示されている文書情報、およびＵＲＬ情報が２次記
憶部６へ転送される。さらに、コマンド入力部５として
１次記憶部３の情報の表示／非表示、２次記憶部６に蓄
積された情報の表示／非表示を指定するためのボタン１
４が表示部４に設けられている（以上、図３を参照のこ
と）。２次記憶部６に蓄積された情報の表示を選択した
場合には、新たにウインドウをオープンして表示する。
この際、「文書情報部１６を表示」、「キーワードおよ
びＵＲＬ情報１８を表示」のいずれかをボタン１７によ
り選択する。ＵＲＬ情報が表示されている場合には、そ
れをキーボードやマウス１０でクリックすることで選択
が可能となる。また、文書表示のモードの場合にも文書
中のキーワード部分（修飾された文字列）をクリックし
ても、対応するＵＲＬ情報を選択できる。

【００１７】図３に１次記憶部３の文書情報を表示する
場合の表示部４の例、図４に２次記憶部６に蓄積された
文字放送情報のうち、文書情報部を表示した場合の表示
部４の例、図５に２次記憶部６に蓄積された文字放送情
報のうち、ＵＲＬ情報部を表示した場合の表示部４の例
を示す。

【００１８】ＵＲＬ情報がクリックされた時点で、ネッ
トワーク接続部７はパーソナルコンピュータ８に付属し
ているモデムまたはターミナルアダプタ１１を経由して
プロバイダーに発信、インターネット２０に接続する。
表示部４はインターネットプラウザソフトウェアを起動
して、ＵＲＬ情報に記載されたプロトコルに従って転送
されたインターネット情報をプラウザのウィンドウに表
示させる。一定時間内に別の情報が選択されなければ、
切断してよいか確認するメッセージを表示して、ＯＫな
らば呼を切断する。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は下記のよ
うな効果がある。 （１）キーワードを含んだ情報は放送波によって同報さ
れるため、受信者は興味のある情報のみ選択し、それら
をインデックスとしてさらに詳しい情報にアクセスでき
る。 （２）受信者は、ラジオを聞く感覚で情報が取得できる
ため、情報探索に要する時間を大幅に削減できる。 （３）サーバーに対しては、情報獲得時にのみ接続すれ
ばよいため、常時接続して情報検索する場合に比べて通
信料・接続料の軽減も期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】文書情報部とＵＲＬ情報部から構成される文字
放送情報の構成例を示す図である。

【図２】本発明の一実施形態の文字放送情報ビューワー
装置の構成図である。

【図３】１次記憶部３の情報を表示する場合の表示部
４、コマンド入力部５の構成例を示す図である。

【図４】２次記憶部６の文書情報部を表示する場合の表
示部４、コマンド入力部５の構成例を示す図である。

【図５】２次記憶部６のＵＲＬ情報部を表示する場合の
表示部４、コマンド入力部５の構成例を示す図である。

【符号の説明】

１ 受信部 ２ 文字情報変換部 ３ １次記憶部 ４ 表示部 ５ コマンド入力部 ６ ２次記憶部 ７ ネットワーク接続部 ８ パーソナルコンピュータ ９ ディスプレイ １０ キーボード、マウス １１ モデム、ターミナルアダプタ １２ スクロールバー １３ セーブボタン １４ オンライン表示／非表示、オフライン表示／非
表示選択ボタン １５ 周波数スキャンボタン １６ 文書情報部 １７ 文書／ＵＲＬ情報選択ボタン １８ ＵＲＬ情報部 ２０ インターネット

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電波を用いた文字放送に供される文字放
   送情報を、文書情報部とインターネットアクセスを可能
   とするＵＲＬ情報部から構成し、文書情報部の先頭と文
   書情報部とＵＲＬ情報部との境界に、それぞれ文書情報
   部の開始、ＵＲＬ情報部の開始を示す識別子を挿入し、
   かつ文書情報部中に、ＵＲＬ情報に対応する文字列を明
   示するための識別子を挿入する、文字放送情報の構成方
   法。
2. 【請求項２】 電波を用いた文字放送に供される文字放
   送情報であって、文書情報部とインターネットアクセス
   を可能とするＵＲＬ情報部から構成され、文書情報部の
   先頭と文書情報部とＵＲＬ情報部との境界に、それぞれ
   文書情報部の開始、ＵＲＬ情報部の開始を示す識別子を
   含み、かつ文書情報部中に、ＵＲＬ情報に対応する文字
   列を明示するための識別子を含んだ文字放送情報を受信
   し、パーソナルコンピュータに接続されて該文字放送情
   報をパーソナルコンピュータの画面上に表示する文字放
   送情報ビューワー装置であって、 前記文字放送情報を含んだ電波を受信する受信部と、 受信した電波を文字放送情報に変換し、変換された文字
   放送情報を文書情報部とＵＲＬ情報部とに区別し、該文
   書情報部中に挿入された識別子を識別して、識別子に挟
   まれた文字列を該ＵＲＬ情報に対するキーワードとして
   抽出する文字情報変換部と、 ＵＲＬ情報の過去数件の情報を前記文書情報部から抽出
   されたキーワードと対応させて文書情報とともに一時的
   に記憶する１次記憶部と、 前記１次記憶部の文書情報中から受信者に必要な文書を
   オンラインで指定させ、また文書情報中のキーワードを
   オフラインで指定させることによりＵＲＬ情報を選択、
   あるいは表示されたＵＲＬ情報を直接選択させるコマン
   ド入力部と、 前記コマンド入力部において受信者が選択した文書情
   報、キーワード、ＵＲＬ情報を前記１次記憶部からコピ
   ーして保存する２次記憶部と、 前記コマンド入力部においてＵＲＬ情報が選択された場
   合、回線を接続してインターネット情報を獲得するネッ
   トワーク接続部と、 前記文書情報ならびに、前記キーワードと対応するＵＲ
   Ｌ情報をオフラインで表示し、前記ネットワーク接続部
   を介して得られるインターネット情報を表示する表示部
   を有する文字放送情報ビューワー装置。
3. 【請求項３】 前記表示部は前記文書情報をキーワード
   部分に文字飾りをつけてオンラインで表示する、請求項
   ２記載の文字放送情報ビューワー装置。