JPH10229495A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JPH10229495A
JPH10229495A JP9030891A JP3089197A JPH10229495A JP H10229495 A JPH10229495 A JP H10229495A JP 9030891 A JP9030891 A JP 9030891A JP 3089197 A JP3089197 A JP 3089197A JP H10229495 A JPH10229495 A JP H10229495A
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JP9030891A
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Kazuyoshi Sumiuchi
一芳 隅内
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同じ画素データが複数連続することが少ない
画像データに対しても、高速に画像処理を行うことが可
能な画像処理装置及び方法を提供する。 【解決手段】 入力した多値画像データの画素データ
と、キャッシュバッファ(ピクセル)100に記憶され
た画素データとを比較し、一致する画素データがあれば
それに対応する処理済み画素データ100bを出力す
る。一方、このキャッシュバッファ100に一致する画
素データがないと判定すると、キャッシュバッファ(n
ピクセル)101に記憶された画素データ群101aの
いずれかと入力画素データとを比較し、一致するとき
は、その画素データに対応する処理済み画素データを、
対応する処理済み画像データ群101bより読み出して
出力し、これらキャッシュバッファ100,101のい
ずれでも一致しないと判定されるとその入力画素データ
を画像処理部104で処理して処理済み画素データとし
て出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多値画像データを
入力して画素単位に処理する画像処理装置及び方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】複数画素からなる多値画像データの各画
素に対して画像処理を行う画像処理装置として、その画
像処理の対象となっている画素データの直前の入力画素
データと、その入力画素データに画像処理を施した処理
済み画素データとの組合せをキャッシュメモリに記憶し
ておき、入力した多値画像データの各画素データに等し
い画素データが、そのキャッシュメモリに記憶されてい
るかを調べ、記憶されていると、それに対応する処理済
み画素データをそのキャッシュメモリより読み出し、処
理済みの画素データとして出力する画像処理装置が提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のキャッシング方法では、例えば、低解像度の
画像データを高解像度の画像データに変換したような画
像データの場合では、同じ画素データが複数連続して出
現するため、そのキャッシュメモリにおけるヒット率が
増大し、画素データの画像処理における高速化を図るこ
とができる。これに対し、例えば高解像度の画像データ
のように、同じ画素データがほとんど連続しないような
画像データの場合には、キャッシングされている画素デ
ータがヒットする割合が極めて低く、画素データが入力
される度に、新たにその画素データに対する画像処理が
行なわれてしまうことになり、画像処理の高速化を実現
するための大きな障害となっていた。
【0004】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、同じ画素データが複数連続することが少ない画像デ
ータに対しても、高速に画像処理を行うことが可能な画
像処理装置及び方法を提供することを目的とする。
【0005】本発明の目的は、直前の画素データと、そ
の画素データに対応する処理済み画素データとを対応付
けて記憶し、更にそれ以前に一致した或は画像処理され
た画素データと処理済み画素データとを対応付けた複数
組のデータとを記憶しておき、それら2種類の対応付け
データに基づいて、入力画素データに該当する処理済み
データを探すことにより、ヒット率を高めてより高速に
画像処理を行うことができる画像処理装置及び方法を提
供することにある。
【0006】また本発明の目的は、更に、それ以前に一
致した或は画像処理された画素データと処理済み画素デ
ータとを対応付けた複数組のデータを、その検索キーに
対応付けて記憶しておくことにより、その検索に要する
時間を短縮できる画像処理装置及び方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理装置は以下のような構成を備える。
即ち、多値画像データを入力して画素単位に処理する画
像処理装置であって、入力した多値画像データの画素デ
ータに対して画像処理を施す画像処理手段と、ある画素
データと当該画素データを前記画像処理手段で処理した
処理済み画素データとを対応付けて記憶する第1記憶手
段と、画素データと当該画素データを前記画像処理手段
で処理した処理済み画素データとを対応付けた複数組の
データを記憶する第2記憶手段と、前記入力した多値画
像の入力画素データと前記第1記憶手段に記憶された画
素データとを比較する第1比較手段と、前記第1比較手
段により一致しないと判定されると、前記第2記憶手段
に記憶された画素データと前記入力画素データとを比較
する第2比較手段と、前記第1或は第2比較手段の比較
により一致すると判定した画素データに対応する処理済
み画素データを、対応する第1或は第2記憶手段より読
み出して出力し、前記第1及び第2比較手段の比較のい
ずれでも一致しないと判定されると前記入力画素データ
を前記画像処理手段により処理して処理済み画素データ
として出力するように制御する制御手段とを有すること
を特徴とする。
【0008】上記目的を達成するために本発明の画像処
理方法は以下のような工程を備える。即ち、多値画像デ
ータを入力して画素単位に処理する画像処理方法であっ
て、入力した多値画像の入力画素データと第1のキャッ
シュバッファに記憶された画素データとを比較する第1
比較工程と、前記第1比較工程で一致しないと判定され
ると、第2のキャッシュバッファに記憶された画素デー
タと前記入力画素データとを比較する第2比較工程と、
前記第1或は第2比較工程での比較により一致すると判
定した画素データに対応する処理済み画素データを、対
応する第1或は第2のキャッシュバッファより読み出し
て出力する工程と、前記第1及び第2比較工程における
比較のいずれでも一致しないと判定されると前記入力画
素データを画像処理部により処理して処理済み画素デー
タとして出力する工程とを有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。 [実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態1に係る
画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【0010】本実施の形態の画像処理装置は、1ピクセ
ルのキャッシュバッファ100、nピクセルのキャッシ
ュバッファ101、画像データ比較部102、画像デー
タ検索部103及び画像処理部104とを備えている。
尚、画像データ比較部102に入力される入力画像デー
タは、1ピクセルが多値で表される多値画像データであ
る。
【0011】キャッシュバッファ(1ピクセル)100
は、元の(入力した)画素データ100aと、その画素
データを画像処理部104により画像処理を施した画像
処理後(処理済み)の画素データ100bとを対応付け
て記憶している。一方、キャッシュバッファ(nピクセ
ル)101は、元の画素データ群101aのそれぞれ
と、その画素データを画像処理部104により画像処理
を施した画像処理後(処理済み)の画素データ群101
bのそれぞれとを対応付けた組として記憶しており、こ
こでは1〜nピクセル分(n組)記憶している。
【0012】画素データ比較部102は、入力画像デー
タの画素データと、キャッシュバッファ(1ピクセル)
100に記憶されている画素データ100aとを比較
し、その比較により一致すると判断した場合(キャッシ
ュヒット)には、そのキャッシュバッファ100に記憶
されている、対応する画像処理後(処理済み)の画素デ
ータ100bを、その入力画像データの画素データに対
応する出力画像データの画素データとして出力する。
【0013】一方、画素データ比較部102で比較した
結果、画素データ100aと一致しない場合は、画素デ
ータ検索部103に入力画像データのその画素データを
入力する。
【0014】画像データ検索部103は、入力画像デー
タの画素データと等しい画素データが、キャッシュバッ
ファ(nピクセル)101の画素データ群101aに記
憶されているn組の画素データの中に存在するか検索を
行う。このときの検索手法はどんな手法であっても良
い。
【0015】この画素データ検索部103の検索結果に
より、入力画像データの画素データと等しい画素データ
がキャッシュバッファ(nピクセル)101の画素デー
タ群101aに存在した場合(キャッシュヒット)、例
えば、入力した画素データがキャッシュバッファ(nピ
クセル)101のi番目の画素データiと等しいとする
と、その画素データiを画像処理部104により画像処
理を施した画像処理後(処理済み)の画素データとして
画素データi’を出力する。このとき、入力画像データ
の次の画素データの直前の画素データとなるこの画像デ
ータiと画像処理後の画像データi’の対を、キャッシ
ュバッファ(1ピクセル)100に記憶する。
【0016】また、この画素データ検索部103におけ
る検索結果により、入力画像データの画素データと等し
い画素データが、キャッシュバッファ101の画素デー
タ群101aに存在しなかった場合は、その入力した画
素データに対して画像処理部104により画像処理を施
して、その画像処理後の画素データを求め、その画像処
理後(処理済み)の画素データを出力画像データとして
出力する。このとき、その入力画像データの画素データ
と、その入力画素データの画像処理後の画素データとを
対にしてキャッシュバッファ(1ピクセル)100に記
憶すると共に、同様にしてキャッシュバッファ(nピク
セル)101にも記憶する。なお、この図1に示す画素
データ比較部102、画素データ検索部103及び画像
処理部104はハードウェアで構成されても、或はソフ
トウェアにより実現されても良い。
【0017】図2は、本実施の形態の画像処理装置のハ
ードウェア構成を示すブロック図である。
【0018】201は、プログラムメモリ203に記憶
された制御プログラムに従って装置全体の動作を制御す
るCPU、202は入力部で、例えばスキャナや画像フ
ァイルなどから画像データを入力したり、或はLANや
通信回線等を介して画像データを入力するとともに、キ
ーボードやマウスなどの各種指示入力機器をも備えてい
る。プログラムメモリ203は、CPU201により実
行される図3のフローチャートで示す処理を実行する制
御プログラムを格納している。この制御プログラムは、
例えばCD−ROMやフロッピィディスクなどの記憶媒
体207に記憶されたプログラムを外部記憶装置206
にインストールし、それをプログラムメモリ203にロ
ードして実行されても良い。204はRAMで、CPU
201による制御処理の実行時、ワークエリアとして使
用され、各種データを一時的に保存している。205は
出力部で、例えばディスプレイなどのモニタやプリンタ
などの印刷機器を含んでいる。キャッシュバッファ10
0,101は図1に示すキャッシュバッファで、これら
キャッシュバッファは例えばRAM204に設けられて
も良い。206はハードディスクなどの大容量メモリを
備える外部記憶装置で、この外部記憶装置206は、本
実施の形態の制御プログラムや各種アプリケーション・
プログラム、更には本実施の形態のキャッシュ情報など
を記憶していても良い。
【0019】次に、図3のフローチャートを参照して、
入力画像データの各画素データに対する画像処理につい
て説明する。尚、この処理を実行する制御プログラム
は、その実行時にはプログラムメモリ203に記憶され
ている。
【0020】まずステップS1で、入力部202から画
像データが入力されたかどうかを判定する。入力画像デ
ータが無い、或は、入力した画像データの最後の画素デ
ータに対する画像処理が既に終了している場合は、この
処理を終了する。
【0021】入力画像データがある場合はステップS2
に進み、キャッシュバッファ(1ピクセル)100及び
画素データ比較部102により、入力画像データの画素
データがキャッシュバッファ(1ピクセル)100でヒ
ットする(一致する画素データ100aが存在する)か
どうかの判定を行う。
【0022】キャッシュバッファ100でヒットした場
合はステップS2からステップS3に進み、そのキャッ
シュバッファ100から、その入力画素データに対応す
る出力用(処理済み)の画素データ100bを読み出
し、その画素データ100bを出力画像データとして出
力してステップS1に戻り、入力画像データの次の画素
データの処理を行う。
【0023】一方、ステップS2で、キャッシュバッフ
ァ100でヒットしなかった場合ははステップS5に進
み、キャッシュバッファ(nピクセル)101及び画素
データ検索部103を用いて、入力画像データのその画
素データがキャッシュバッファ(nピクセル)101で
ヒットするかどうかを判定する。このキャッシュバッフ
ァ101でヒットした場合(画素データ群101aに一
致する画素データ有り)はステップS6に進み、キャッ
シュバッファ101から、その入力画素データに対応す
る処理済みの画素データを、画素データ群101bの中
からロードする。次にステップS7に進み、入力画像デ
ータの画素データ(100a)と、それに対応する出力
画素データ(100b)とを、キャッシュバッファ(1
ピクセル)100に格納する。これにより、次に入力さ
れる画素データに対する直前の画素データとその画像処
理後(処理済み)の画素データとして、画素データ10
0aと画素データ100bとがキャッシュバッファ10
0に格納されることになる。次にステップS8に進み、
そのキャッシュヒットした(処理済み)画素データを出
力画像データとして出力し、その後ステップS1に戻っ
て、その入力画像データの次の画素データの処理を行
う。
【0024】一方、ステップS5において、キャッシュ
バッファ(nピクセル)101でヒットしなかった場合
はステップS9に進み、画像処理部104を用いて、そ
の入力した画素データに対して画像処理を施し、出力用
の画素データを求める。そしてステップS10に進み、
その入力画像データの画素データと、出力(処理済み)
画素データとを対応付けて、それぞれ画素データ100
a及び画素データ100bとしてキャッシュバッファ
(1ピクセル)100に格納する。これにより、キャッ
シュバッファ100に、次に入力される画素データの直
前の画素データがキャッシングされたことになる。そし
てステップS11に進み、その入力画素データと出力画
素データとの組みがキャッシュバッファ(nピクセル)
101に格納される。次にステップS12に進み、その
画素データを出力画像データとして出力した後ステップ
S1に進み、入力画像データの次の画素データの処理を
行う。
【0025】これらの一連の処理を、入力画像データの
最後の画素データを処理するまで、ステップS1〜ステ
ップS12の処理を繰り返し実行する。
【0026】以上説明したように本実施の形態1によれ
ば、例えば低解像度の画像データを入力して高解像度の
画像データに変換した場合などのように、同じ値の画素
データが複数連続して出現する場合だけでなく、同じ値
の画素データが複数連続する場合が少ない高解像度の画
像データに対して画像処理を施す場合にも、その入力し
た画像データの各画素に対する画像処理の回数を大幅に
減少させることができる。これにより、入力した多値画
像データの画像処理を高速にできるという効果がある。
【0027】[実施の形態2]次に本発明に係る実施の
形態2について、図面を参照して詳細に説明する。
【0028】図4は、本実施の形態2における画像処理
装置の構成を示すブロック図で、前述の図1と共通する
部分は同じ番号で示し、その説明を省略する。
【0029】この実施の形態2の画像処理装置は、キャ
ッシュバッファ(1ピクセル)100、キャッシュバッ
ファ(nピクセル)301、図1の画素データ比較部1
02と同じ構成の第1画素データ比較部302、検索キ
ー算出部303、図1の画素データ検索部103と略同
等の構成である第2画素データ比較部304及び画像処
理部104を備えている。尚、これらの構成は、ハード
ウェアで実現されても、或は図2のハードウェア構成に
基づいて、ソフトウェアにより実現されても良い。この
場合のハードウェア構成は図2と同様であるので、その
説明を省略する。
【0030】図4において、第1画像データ比較部30
2に入力される入力画像データの画素データは、1画素
が多値データで表される多値画像データである。キャッ
シュバッファ(1ピクセル)100は、前述と同様に、
元の(入力した)画素データ100aと、その画素デー
タを画像処理部104により画像処理を施した画像処理
後(処理済み)の画素データ100bとを対応付けて記
憶している。キャッシュバッファ(nピクセル)301
は、元の画素データを記憶している画素データ群301
bと、その画素データを検索するための検索キー群30
1aと、その画素データを画像処理部305により画像
処理を施した画像処理後(処理済み)の画素データ群3
01cとをそれぞれ対応付けた組として記憶しており、
ここではn画素分(n組)記憶している。
【0031】第1画素データ比較部302は、入力画像
データの画素データと、キャッシュバッファ(1ピクセ
ル)100に記憶されている画素データ100aとを比
較し、それらが一致した場合(キャッシュヒット)は、
そのキャッシュバッファ(1ピクセル)100に記憶さ
れている画像処理後(処理済み)の画像データ100b
を出力画像データの画素データとして出力する。一方、
これらが一致しない場合は、その入力画像データの画素
データを検索キー算出部303に出力する。
【0032】検索キー算出部303は、キャッシュバッ
ファ(nピクセル)301をサーチするための検索キー
を、その入力した画素データを用いて算出する。このと
きの算出手法はどんな方法であっても良い。ここで、例
えば、検索キー「i」が算出された場合、第2画素デー
タ比較部304は、この検索キー「i」に対応する画素
データiを、キャッシュバッファ(nピクセル)301
の画素データ群301bから読み込み、この読み込んだ
画素データiと入力した画素データとを比較し、それら
が一致すると(キャッシュヒット)、その画素データi
を画像処理部305により画像処理を施した画像処理後
(処理済み)の画像データi’とし、出力画像データと
して出力する。
【0033】このとき、その画素データiと画像処理後
(処理済み)の画素データi’とを、それぞれ画素デー
タ100a、画素データ100bとしてキャッシュバッ
ファ(1ピクセル)100に記憶する。これにより、次
に入力される画素データの直前の画素データがキャッシ
ュバッファ100に格納されたことになる。
【0034】また、第2画素データ比較部304の比較
結果において、検索キー「i」により検索した画素デー
タiと入力した画素データとが等しくなかった場合は、
その入力した画素データを画像処理部305により画像
処理を施した入力画像データの画像処理後(処理済み)
の画素データを求め、その画素データを出力画像データ
として出力する。このとき、そのときの入力画像データ
の画素データと、それを画像処理した後の画素データと
を、それぞれキャッシュバッファ100の画素データ1
00aと処理済み画素データ100bとして記憶すると
共に、キャッシュバッファ(nピクセル)301に、そ
の検索キーとともにそれぞれ対応付けて記憶する。
【0035】図5は、本実施の形態2の画像処理装置に
おける処理を示すフローチャートで、この処理を実行す
る制御プログラムは図2のプログラムメモリ203に記
憶されて実行される。
【0036】このフローチャートで示す処理は前述した
図3のフローチャートと略同様であるため、図3と異な
る処理部分のみを説明する。
【0037】図2のステップS2に対応するステップS
22で、キャッシュバッファ100でヒットしないと判
断するとステップS25に進み、キャッシュバッファ
(nピクセル)301をサーチするための検索キーを、
その入力した画素データを用いて算出する。ここで検索
キー「i」が算出されるとステップS26に進み、この
検索キー「i」に対応する画素データiを、キャッシュ
バッファ(nピクセル)301の画素データ群301b
から読み込み、この読み込んだ画素データiと入力した
画素データとを比較し、それらが一致すると(キャッシ
ュヒット)ステップS6に進み、その画素データiを画
像処理部305により画像処理を施した画像処理後(処
理済み)の画像データi’とし、それを出力画像データ
として出力する(S24)とともに、図3のステップS
8と同様にして、ステップS28でキャッシュバッファ
100に格納する。
【0038】またステップS26で、検索キー「i」に
より検索した画素データiと入力した画素データとが等
しくなかった場合は、その入力した画素データを画像処
理部305により画像処理を施した入力画像データの画
像処理後の画素データを求め(S29)、その画像処理
した画素データを出力画像データとするとともに、その
ときの入力画像データの画素データと、それを画像処理
した後の画素データとを、ステップS11と同様にし
て、それぞれキャッシュバッファ100の画素データ1
00aと処理済み画素データ100bとして記憶する
(S30)と共に、ステップS31で、キャッシュバッ
ファ(nピクセル)301に、その検索キー「i」とと
もにそれぞれ対応付けて格納する。
【0039】以上説明したように本実施の形態2によれ
ば、例えば低解像度の画像データを高解像度の画像デー
タに変換した場合のように、同じ画素データが複数連続
して出現する場合だけでなく、同じ画素データが複数連
続することが少ない高解像度の画像データに対して画像
処理を施す場合にも、画像処理の回数を大幅に減らせる
ことができ、これにより入力画像データに対する画像処
理の高速化を図ることが可能となる。
【0040】なお、本発明は複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インターフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用しても良い。
【0041】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読み出し実行することによっても、達成されることは言
うまでもない。
【0042】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を達成することになる。
【0043】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、C
D−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM
等を用いることができる。
【0044】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)などが実際の処理の一部または
全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能
が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0045】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も含まれることは言うまでもない。
【0046】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、例えば低解像度の画像データを高解像度の画像デー
タに変換したような、同じ画素データが複数連続して出
現する画像データに対してだけでなく、同じ画素データ
が複数連続することが少ない高解像度の画像データに対
して画像処理を施す場合にも、その画像処理の回数を大
幅に減少させることができ、これにより画像処理の高速
化を図ることが可能となる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、同
じ画素データが複数連続することが少ない画像データに
対しても、高速に画像処理を行うことが可能になるとい
う効果がある。
【0048】また本発明によれば、直前の画素データ
と、その画素データに対応する処理済み画素データとを
対応付けて記憶し、更にそれ以前に一致した或は画像処
理された画素データと処理済み画素データとを対応付け
た複数組のデータとを記憶しておき、それら2種類の対
応付けデータに基づいて、入力画素データに該当する処
理済みデータを探すことにより、ヒット率を高めてより
高速に画像処理を行うことができる。
【0049】また本発明によれば、更に、それ以前に一
致した或は画像処理された画素データと処理済み画素デ
ータとを対応付けた複数組のデータを、その検索キーに
対応付けて記憶しておくことにより、その検索に要する
時間を短縮できるという効果がある。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の画像処理装置の機能構
成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態の画像処理装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本実施の形態1の画像処理装置における画像処
理手順を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2に係る画像処理装置の機
能構成を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態2の画像処理装置における画像処
理手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
100 キャッシュバッファ(1ピクセル) 101,301 キャッシュバッファ(nピクセル) 102 画素データ比較部 103 画素データ検索部 104 画像処理部 302 第1画素データ比較部 303 検索キー算出部 304 第2画素データ比較部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値画像データを入力して画素単位に処
    理する画像処理装置であって、 入力した多値画像データの画素データに対して画像処理
    を施す画像処理手段と、 ある画素データと当該画素データを前記画像処理手段で
    処理した処理済み画素データとを対応付けて記憶する第
    1記憶手段と、 画素データと当該画素データを前記画像処理手段で処理
    した処理済み画素データとを対応付けた複数組のデータ
    を記憶する第2記憶手段と、 前記入力した多値画像の入力画素データと前記第1記憶
    手段に記憶された画素データとを比較する第1比較手段
    と、 前記第1比較手段により一致しないと判定されると、前
    記第2記憶手段に記憶された画素データと前記入力画素
    データとを比較する第2比較手段と、 前記第1或は第2比較手段の比較により一致すると判定
    した画素データに対応する処理済み画素データを、対応
    する第1或は第2記憶手段より読み出して出力し、前記
    第1及び第2比較手段の比較のいずれでも一致しないと
    判定されると前記入力画素データを前記画像処理手段に
    より処理して処理済み画素データとして出力するように
    制御する制御手段と、を有することを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1記憶手段は、1つの画素データ
    と当該画素データに対応する処理済み画素データとを対
    応付けて記憶することを特徴とする請求項1に記載の画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第2比較手段により一致すると判定
    されると、その一致した入力画素データと当該入力画素
    データに対応する処理済み画素データとを前記第1記憶
    手段に記憶する記憶制御手段を更に有することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、更に、前記画像処理手
    段より出力される前記入力画素データと当該入力画素デ
    ータの前記処理済み画素データとを対応付けて前記第1
    及び第2記憶手段の少なくともいずれかに記憶すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第2記憶手段は、画素データと当該
    画素データに対応する処理済み画素データとの組に対応
    する検索キー情報を記憶することを特徴とする請求項1
    に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第2比較手段は、入力画素データか
    ら前記第2記憶手段に記憶された画素データを検索キー
    するための検索キー情報を求める検索キー算出手段を備
    えることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 多値画像データを入力して画素単位に処
    理する画像処理方法であって、 入力した多値画像の入力画素データと第1のキャッシュ
    バッファに記憶された画素データとを比較する第1比較
    工程と、 前記第1比較工程で一致しないと判定されると、第2の
    キャッシュバッファに記憶された画素データと前記入力
    画素データとを比較する第2比較工程と、 前記第1或は第2比較工程での比較により一致すると判
    定した画素データに対応する処理済み画素データを、対
    応する第1或は第2のキャッシュバッファより読み出し
    て出力する工程と、 前記第1及び第2比較工程における比較のいずれでも一
    致しないと判定されると前記入力画素データを画像処理
    部により処理して処理済み画素データとして出力する工
    程と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記第1のキャッシュバッファは、1つ
    の画素データと当該画素データを前記画像処理部で処理
    した処理済み画素データとを対応付けて記憶しているこ
    とを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記第2のキャッシュバッファは、画素
    データと当該画素データを前記画像処理部で処理した処
    理済み画素データとを対応付けた複数組のデータを記憶
    していることを特徴とする請求項7に記載の画像処理方
    法。
  10. 【請求項10】 前記第2比較工程で一致すると判定さ
    れると、その一致した入力画素データと当該入力画素デ
    ータに対応する処理済み画素データとを前記第1のキャ
    ッシュバッファに記憶する工程を更に有することを特徴
    とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の画像処理
    装置。
  11. 【請求項11】 前記画像処理部より出力される前記入
    力画素データと当該入力画素データの前記処理済み画素
    データとを対応付けて前記第1及び第2のキャッシュバ
    ッファの少なくともいずれかに記憶する工程を更に有す
    ることを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記第2のキャッシュバッファは、画
    素データと当該画素データに対応する処理済み画素デー
    タとの組に対応する検索キー情報を記憶することを特徴
    とする請求項7に記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記第2比較工程は、入力画素データ
    から前記第2のキャッシュバッファに記憶された画素デ
    ータを検索キーするための検索キー情報を求める検索キ
    ー算出工程を含むことを特徴とする請求項12に記載の
    画像処理方法。
  14. 【請求項14】 多値画像データを入力して画素単位に
    処理する画像処理方法を実行するプログラムを記憶した
    コンピュータにより読取り可能な記憶媒体であって、 入力した多値画像の入力画素データと第1のキャッシュ
    バッファに記憶された画素データとを比較する第1比較
    工程モジュールと、 前記第1比較工程モジュールで一致しないと判定される
    と、第2のキャッシュバッファに記憶された画素データ
    と前記入力画素データとを比較する第2比較工程モジュ
    ールと、 前記第1或は第2比較工程モジュールでの比較により一
    致すると判定した画素データに対応する処理済み画素デ
    ータを、対応する第1或は第2のキャッシュバッファよ
    り読み出して出力する工程モジュールと、 前記第1及び第2比較工程モジュールにおける比較のい
    ずれでも一致しないと判定されると前記入力画素データ
    を画像処理部により処理して処理済み画素データとして
    出力する工程モジュールと、を有することを特徴とする
    記憶媒体。
  15. 【請求項15】 前記第1のキャッシュバッファは、1
    つの画素データと当該画素データを前記画像処理部で処
    理した処理済み画素データとを対応付けて記憶している
    ことを特徴とする請求項14に記載の記憶媒体。
  16. 【請求項16】 前記第2のキャッシュバッファは、画
    素データと当該画素データを前記画像処理部で処理した
    処理済み画素データとを対応付けた複数組のデータを記
    憶していることを特徴とする請求項14に記載の記憶媒
    体。
  17. 【請求項17】 前記第2比較工程モジュールで一致す
    ると判定されると、その一致した入力画素データと当該
    入力画素データに対応する処理済み画素データとを前記
    第1のキャッシュバッファに記憶する工程モジュールを
    更に有することを特徴とする請求項14乃至16のいず
    れか1項に記載の記憶媒体。
  18. 【請求項18】 前記画像処理部より出力される前記入
    力画素データと当該入力画素データの前記処理済み画素
    データとを対応付けて前記第1及び第2のキャッシュバ
    ッファの少なくともいずれかに記憶する工程モジュール
    を更に有することを特徴とする請求項14に記載の記憶
    媒体。
  19. 【請求項19】 前記第2のキャッシュバッファは、画
    素データと当該画素データに対応する処理済み画素デー
    タとの組に対応する検索キー情報を記憶することを特徴
    とする請求項14に記載の記憶媒体。
  20. 【請求項20】 前記第2比較工程モジュールは、入力
    画素データから前記第2のキャッシュバッファに記憶さ
    れた画素データを検索キーするための検索キー情報を求
    める検索キー算出工程モジュールを含むことを特徴とす
    る請求項19に記載の記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6990232B2 (en) 2000-08-31 2006-01-24 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, control method thereof, and image processing method

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US6990232B2 (en) 2000-08-31 2006-01-24 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, control method thereof, and image processing method

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