JPH10229411A - 波長多重光ｌａｎシステムにおけるユーザ登録方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】情報端末の接続状態が変化時にユーザが自情報
端末の登録テーブル変更する必要はなく、速やかに正確
に更新可能とする多重波長ＬＡＮシステムの提供。 【解決手段】波長カプラを介して接続されるチューナ内
にチャネル情報の登録テーブルを備え、チューナは配下
の情報端末からのデータを各情報端末の割当サブキャリ
ア周波数及び波長で変調した光信号に変換して送信し受
信光信号から各情報端末指定の波長の光信号を取出し電
気信号に変換し各情報端末指定のサブキャリア周波数の
電気信号を復調し情報端末に渡し、自チューナ配下の情
報端末の接続状態を監視する手段と、情報端末の接続状
態を常時他のチューナに通知する手段と、他のチューナ
の情報端末のチャネル情報の受信する手段と、自又は他
のチューナ配下の情報端末の接続状態の変化時チューナ
内の登録テーブルを更新する手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光通信ネットワー
クである波長多重光ＬＡＮ（ローカルエリアネットワー
ク）システムに関し、特にユーザ登録方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の波長多重光ＬＡＮシステムにおけ
るユーザ登録の手段は、人手により各チューナ／端末に
対して登録作業を行っていた。

【０００３】図３は、従来の波長多重光ＬＡＮシステム
の構成の一例を示す図である。図３を参照すると、従来
の波長多重ＬＡＮシステムにおいて、チューナ２は、制
御用のコントローラ５と、配下の情報端末からの要求に
基づきチャネルを選択するチャネル参照／選択手段８
と、分配／多重器４と、を備え、複数のチューナは、波
長カップラ１を介して接続され、各々のチューナの配下
には、複数の情報端末が接続されている。複数の情報端
末３は各々チャネルテーブル６を備えている。

【０００４】例えば特開平８−１６３０４８号公報に
は、ノード（チューナ）ごとに固有の波長を設定する方
法が記載されている。すなわち、上記公報には、波長選
択送信／固定波長受信方式をとる波長多重（ＷＤＭ）／
サブキャリア多重（ＳＣＭ）ネットワークにおいて、パ
ケット衝突を防止できる光ネットワークおよびアクセス
プロトコルとして、相手先ノードに割り当てられたサブ
キャリア周波数および波長で変調された光信号を送信す
る複数の送信ノードと、所定の波長の光信号を電気信号
に変換し、さらにそれぞれ所定のサブキャリア周波数の
電気信号を復調する複数の受信ノードと、前記複数の送
信ノードから送信された光信号を混合し、前記複数の受
信ノードに向けて分配する受動スターカプラと、を備え
た光ネットワークにおいて、前記受動スターカプラを介
して送出される光信号を受光し、変換された電気信号を
相手先ノードに割り当てられたサブキャリ周波数で検波
し、その検波信号の強度を識別判定し、その強度が閾値
以下のときに前記送信ノードからの送信を許可する衝突
防止回路を備えた光ネットワークが提案されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来方式は、下記記載の問題点を有している。

【０００６】（１）第１の問題点は、波長多重光ＬＡＮ
システムにおいて、ユーザは予め他の情報端末のチャネ
ル（すなわち、光の波長＋周波数）情報を自情報端末に
登録しておく必要がある、ということである。

【０００７】その理由は、他の情報端末のチャネル（光
の波長＋周波数）情報を知らないと、目的とする情報端
末を選択して情報を受け取ることができない、ためであ
る。

【０００８】すなわち、ユーザがチャネルテーブルを更
新するなど保守作業を行う必要がある。このため、ユー
ザが個別に保守作業を行う手間が必要となり、設定ミス
などにより誤動作を招く恐れがある。

【０００９】（２）第２の問題点は、波長多重光ＬＡＮ
において、ユーザは他の情報端末のチャネル（光の波長
＋周波数）情報を自情報端末のチャネルテーブルに登録
しておく必要があったが、ユーザが他の情報端末のチャ
ネルを選択しても、データが受信できない場合がある、
ということである。

【００１０】その理由は、他の情報端末が何らかの理由
で波長多重光ＬＡＮシステムへの接続を止めた場合で
も、ユーザがその情報端末のチャネルテーブルのチャネ
ル情報を更新するまでの間、当該情報端末のチャネル情
報が自端末のチャネルテーブルに残ってしまうためであ
る。

【００１１】（３）第３の問題点は、波長多重光ＬＡＮ
システムにおいて、ユーザは新たな情報端末のチャネル
（光の波長＋周波数）情報を知ることができない場合が
ある、ということである。

【００１２】その理由は、何らかの方法で、新しい情報
端末が波長多重光ＬＡＮシステムへの接続をした場合で
も、ユーザがその情報端末のチャネル情報を入手するま
で、当該情報端末のチャネル情報がわからない、ためで
ある。

【００１３】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、上記問題点を解
消し、ユーザが個別に保守作業を行う手間を不要とし、
設定ミス等による誤動作を確実に回避し、また他の情報
端末が何らかの理由で波長多重光ＬＡＮシステムへの接
続を止めた場合に、ユーザがその情報端末のチャネル情
報を更新しなくても、その情報端末のチャネル情報が自
情報端末に残ってしまうことを回避する、波長多重光Ｌ
ＡＮシステムにおけるユーザ登録方式及び方法を提供す
ることにある。

【００１４】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の波長多重光ＬＡＮシステムにおけるユーザ
登録方法は、マルチメディア情報を送信及び受信する情
報端末を複数備え、前記情報端末からのデータを受け取
り前記各情報端末に割り当てられたサブキャリア周波数
および波長で変調された光信号に変換して送信する手段
と、受信した光信号から前記各情報端末から指定された
波長の光信号を取り出して電気信号に変換し、さらに前
記各情報端末から指定されたサブキャリア周波数の電気
信号を復調して前記情報端末に渡す手段を備え、配下の
複数の前記情報端末に接続されるチューナを複数備え、
前記チューナが、その内部に、前記情報端末のチャネル
情報の登録用テーブルを備え、前記複数のチューナから
送信された光信号を混合し前記複数のチューナへ向けて
分配する波長カップラと、を備えてなる波長多重光ＬＡ
Ｎシステムのユーザ登録方法であって、自チューナ配下
の情報端末の接続状態を監視する工程と、常時、情報端
末の接続状態を他のチューナに通知する工程と、他のチ
ューナの情報端末のチャネル情報を受信する工程と、自
チューナまたは他のチューナ配下の情報端末の接続状態
が変化した場合に前記登録用テーブルの更新を行う工程
と、を含むことを特徴とする。

【００１５】本発明の波長多重光ＬＡＮシステムにおけ
るユーザ登録方式は、マルチメディア情報を送信及び受
信する複数の情報端末と、前記各情報端末からのデータ
を受け取り前記各情報端末に割り当てられたサブキャリ
ア周波数および波長で変調された光信号に変換して送信
する手段と、受信した光信号から前記各情報端末から指
定された波長の光信号を取り出して電気信号に変換し、
さらに前記各情報端末から指定されたサブキャリア周波
数の電気信号を復調して前記情報端末に渡す手段と、を
備え、配下の複数の情報端末が接続されたチューナと、
前記チューナから送信された光信号を混合し前記チュー
ナへ向けて分配する波長カップラと、を具備する波長多
重光ＬＡＮシステムにおいて、情報端末のチャネル情報
の登録用テーブルを、前記情報端末内にではなく、前記
チューナ内に設け、前記チューナが、更に、自チューナ
配下の情報端末の接続状態を監視する手段と、前記自チ
ューナ配下の情報端末の接続状態を、常時、他のチュー
ナに通知する手段と、他のチューナの情報端末のチャネ
ル情報を受信する手段と、自チューナまたは他のチュー
ナ配下の情報端末の接続状態が変化した場合に前記登録
用テーブルの内容の更新を行う手段と、を備えたことを
特徴とする。

【００１６】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に説明する。本発明は、その好ましい実施の形態の形態
において、複数の情報端末（図１の３）と、各情報端末
からのデータを受け取り各情報端末に割り当てられたサ
ブキャリア周波数および波長で変調された光信号に変換
して送信し、受信した光信号から各情報端末から指定さ
れた波長の光信号を取り出して電気信号に変換し、さら
に前記各情報端末から指定されたサブキャリア周波数の
電気信号を復調して前記情報端末に渡す手段と、を備
え、配下の複数の情報端末が接続されたチューナ（図１
の２）と、チューナから送信された光信号を混合し前記
チューナへ向けて分配する波長カップラ（図１の１）
と、を備え、チューナ内に情報端末のチャネル情報の登
録テーブル（チャネルテーブル、図１の６）を設け、更
に、チューナは、自チューナ配下の情報端末の接続状態
を監視する手段（図１の９）と、情報端末の接続状態
を、常時、他のチューナに通知し、他のチューナの情報
端末のチャネル情報を受信する手段（図１の７）と、自
チューナまたは他のチューナ配下の情報端末の接続状態
が変化した場合にチャネルテーブルの更新を行う手段を
備える。

【００１７】本発明の実施の形態においては、各々のチ
ューナが配下に接続された情報端末からの情報送信を監
視することにより、情報端末の接続状態を確認し、その
状態によりチャネルテーブルを他の手段によらず更新す
ることができる。

【００１８】また、本発明の実施の形態においては、チ
ャネルテーブルを更新した場合には、その情報を他のチ
ューナへ通知することにより、他のチューナのチャネル
テーブルとの整合を取ることができる。

【００１９】そして、本発明の実施の形態においては、
各情報端末毎にチャネルテーブルを備えることなく、チ
ューナ内に設けたチャネルテーブルを参照することによ
り、他の情報端末の接続チャネル情報を知ることができ
る。

【００２０】この結果、情報端末の接続状態が変化した
場合に、ユーザが、自情報端末の登録テーブル変更する
必要はなく、またチューナに置かれたテーブルの更新も
ユーザまたは保守者が行う必要なく、速やかに、且つ正
確に、更新することが可能となる。

【００２１】

【実施例】上記した本発明の実施の形態について更に詳
細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照し
て以下に説明する。図１は、本発明の一実施例の構成を
示す図である。図２は、本発明の一実施例の処理フロー
を説明するためのフローチャートである。

【００２２】図１を参照すると、本実施例の波長多重Ｌ
ＡＮシステムにおいて、チューナ２は、制御用のコント
ローラ５と、情報端末３から参照できるチャネルテーブ
ル６と、配下の情報端末の接続状態を監視する情報端末
監視部９と、その監視結果を基に他のチューナに対する
通知情報を作成する機能と他のチューナからの通知情報
をスキャンして監視する通知情報作成／監視手段７と、
配下の情報端末からの要求に基づきチャネルを選択する
チャネル参照／選択手段８と、を備えている。そして複
数のチューナは、波長カップラ１を介して接続され、各
々のチューナの配下には、複数の情報端末が接続されて
いる。

【００２３】次に本発明の実施例の動作について説明す
る。本実施例において、各々のチューナ２は、特定のチ
ャネルを使用して、常時、自分のチャネルテーブル６の
情報を放送している。このため、各々のチューナ２は、
他のチューナが放送しているチャネル情報を常時スキャ
ンすることにより、自分のチャネルテーブル６を更新し
て、最新の状態に保つことができる。

【００２４】また各情報端末３は、自端末が接続してい
るチューナ２にあるチャネルテーブルを参照することに
より、希望する相手情報端末のチャネルを知り、自チュ
ーナに対してそのチャネルの指定をすることにより、希
望する相手情報端末と接続することができる。

【００２５】次に本発明の実施例について、図２のフロ
ーチャートを参照して詳細に説明する。

【００２６】先ず、空転状態にあったコントローラ５
が、制御バス１４を介して、情報端末監視手段９の状態
を調べる（ステップＳ１）。

【００２７】コントローラ５は、監視状態に変化がなけ
れば空転状態へ移行するが、変化があれば、その変化に
合わせて、チャネルテーブル６を更新する（ステップＳ
２）。

【００２８】コントローラ５は、他のチューナへ自チュ
ーナの情報端末の状態変化を知らせるため、通知情報作
成／監視手段７に、チャネルテーブルの更新情報を制御
バス１４を介して通知する（ステップＳ３）。

【００２９】通知情報作成／監視手段７は、他チューナ
への通知情報を作成し、通知情報送信信号線１２を介し
て他のチューナへ送信し（ステップＳ４）、コントロー
ラ５は通知情報作成７が通知情報を送信したことを確認
し、空転状態となる。

【００３０】また、空転状態にあったコントローラ５が
制御バス１４を介して他のチューナからの通知を監視し
ている通知情報監視手段７の状態を調べる（ステップＳ
５）。

【００３１】コントローラ５は、監視状態に変化がなけ
れば空転状態へ移行するが、変化があれば、他チューナ
からの通知情報に合わせてチャネルテーブル６を更新し
（ステップＳ６）、空転状態となる。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザが個別に保守作業を行う手間を不要とし、設定ミ
ス等による誤動作の発生を確実に回避し、他の情報端末
が何らかの理由で波長多重光ＬＡＮシステムへの接続を
止めた場合でもユーザがその情報端末のチャネル情報を
更新することなく、該情報端末のチャネル情報が自情報
端末に残ってしまうことがない、という効果を奏する。

【００３３】その理由は、本発明においては、チューナ
内に制御用のコントローラと情報端末から参照できるチ
ャネルテーブルと配下の情報端末の接続状態を監視する
情報端末監視部とその監視結果をもとに他のチューナに
対する通知情報を作成する機能と他のチューナからの通
知情報をスキャンして監視する機能と配下の情報端末か
らの要求に基づきチャネルを選択する機能を具備してお
り、チューナがユーザの手を煩わせることなくチャネル
テーブルを自動更新し、最新の状態に維持することがで
きる、ようにしたためである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成を示す図である。

【図２】本発明の一実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。

【図３】従来のシステムの構成を示す図である。

【符号の説明】

１ 波長カップラ ２ チューナ ３ 情報端末 ４ 分配／多重 ５ コントローラ ６ チャネルテーブル ７ 通知情報作成／監視 ８ チャネル参照／選択 ９ 情報端末監視 １０ 情報端末受信信号線 １１ 情報端末送信信号線 １２ 通知情報送信信号線 １３ 通知情報受信信号線 １４ 制御バス

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】マルチメディア情報を送信及び受信する情
   報端末を複数備え、 前記情報端末からのデータを受け取り前記各情報端末に
   割り当てられたサブキャリア周波数および波長で変調さ
   れた光信号に変換して送信する手段と、 受信した光信号から前記各情報端末から指定された波長
   の光信号を取り出して電気信号に変換し、さらに前記各
   情報端末から指定されたサブキャリア周波数の電気信号
   を復調して前記情報端末に渡す手段を備え、配下の複数
   の前記情報端末に接続されるチューナを複数備え、 前記チューナが、その内部に、前記情報端末のチャネル
   情報の登録用テーブルを備え、 前記複数のチューナから送信された光信号を混合し前記
   複数のチューナへ向けて分配する波長カップラと、を備
   えてなる波長多重光ＬＡＮシステムのユーザ登録方法で
   あって、 自チューナ配下の情報端末の接続状態を監視する工程
   と、 常時、情報端末の接続状態を他のチューナに通知する工
   程と、 他のチューナの情報端末のチャネル情報を受信する工程
   と、 自チューナまたは他のチューナ配下の情報端末の接続状
   態が変化した場合に前記登録用テーブルの更新を行う工
   程と、 を含むことを特徴とする波長多重光ＬＡＮシステムにお
   けるユーザ登録方法。
2. 【請求項２】マルチメディア情報を送信及び受信する複
   数の情報端末と、 前記各情報端末からのデータを受け取り前記各情報端末
   に割り当てられたサブキャリア周波数および波長で変調
   された光信号に変換して送信する手段と、 受信した光信号から前記各情報端末から指定された波長
   の光信号を取り出して電気信号に変換し、さらに前記各
   情報端末から指定されたサブキャリア周波数の電気信号
   を復調して前記情報端末に渡す手段と、を備え、配下の
   複数の情報端末が接続されたチューナと、 前記チューナから送信された光信号を混合し前記チュー
   ナへ向けて分配する波長カップラと、 を具備する波長多重光ＬＡＮシステムにおいて、 情報端末のチャネル情報の登録用テーブルを、前記情報
   端末内にではなく、前記チューナ内に設け、 前記チューナが、更に、 自チューナ配下の情報端末の接続状態を監視する手段
   と、 前記自チューナ配下の情報端末の接続状態を、常時、他
   のチューナに通知する手段と、 他のチューナの情報端末のチャネル情報を受信する手段
   と、 自チューナまたは他のチューナ配下の情報端末の接続状
   態が変化した場合に前記登録用テーブルの内容の更新を
   行う手段と、 を備えたことを特徴とする波長多重光ＬＡＮシステムに
   おけるユーザ登録方式。
3. 【請求項３】前記情報端末のチャネル情報が、サブキャ
   リア周波数と光波長情報からなる、ことを特徴とする請
   求項２記載の波長多重光ＬＡＮシステムにおけるユーザ
   登録方式。