JPH10227931A - 導波路型光デバイス - Google Patents

導波路型光デバイス

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JPH10227931A
JPH10227931A JP4287497A JP4287497A JPH10227931A JP H10227931 A JPH10227931 A JP H10227931A JP 4287497 A JP4287497 A JP 4287497A JP 4287497 A JP4287497 A JP 4287497A JP H10227931 A JPH10227931 A JP H10227931A
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JP
Japan
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optical device
carbon
formula
type optical
polymer material
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Application number
JP4287497A
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English (en)
Inventor
Toru Maruno
透 丸野
Junya Kobayashi
潤也 小林
Nobutake Koshiyoubu
信建 小勝負
Toru Matsuura
松浦  徹
Shigekuni Sasaki
重邦 佐々木
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、耐水耐湿性、光透過性に優れ、かつ
経済性、汎用性を改善した高分子導波路型光デバイスを
提供する。 【解決手段】 方向性結合器を含む導波路型光デバイス
において、該方向性結合器のコア及び/又はクラッドの
材料が、分子鎖中に炭素−炭素一重結合と炭素−酸素一
重結合からなる環状構造を有し、かつ炭素と一価元素の
化学結合として炭素−フッ素結合のみを含む非晶質有機
高分子材料であるペルフルオロ有機高分子材料を主構成
要素として形成されている導波路型光デバイス。該デバ
イスは方向性結合器を2個以上組合せて作製したマッハ
ツェンダー干渉計を含んでいてもよい。また、通電加熱
を行うための抵抗体薄膜からなる熱光学位相シフタを有
していてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分子鎖中に炭素−
炭素一重結合と炭素−酸素一重結合からなる環状構造を
有し、かつ炭素と一価元素の化学結合として炭素−フッ
素結合のみを含む非晶質有機高分子材料であるペルフル
オロ有機高分子材料を用いて形成した導波路型光デバイ
スに関する。
【0002】
【従来の技術】光通信システムの高度化、経済化に向け
て、様々な光部品の研究開発が進められている。中で
も、光導波路は高密度光配線、導波路型光デバイス実現
への基本技術として注目されている。一般に、光導波路
材料に対しては、導波路作製の容易性、屈折率の制御
性、耐熱性、耐水耐湿性等が要求される。現在、光導波
路材料としては石英が最もよく利用されており、石英製
光導波路は波長1.3μmで0.1dB/cm以下の低
光損失を示す。しかしながら、製造プロセスが複雑、大
面積化が困難などの問題点を有し、経済性、汎用性に優
れる導波路型光デバイスを得にくい。一方、高分子光導
波路はスピンコート法による成膜プロセスを利用できる
ため、石英系光導波路と比較して、作製プロセスが簡単
で、大面積化も容易である。更に高分子材料は石英に比
べて10倍以上大きな熱光学(TO)効果(屈折率の温
度依存性)を持つ場合が多く、TO効果を利用した導波
路型光デバイスへの応用が特に有望である。例えば、ポ
リメチルメタクリレート(PMMA)は屈折率の温度依
存性が、−1.0×10-4/℃と石英の1×10-5/℃
以下に比べて10倍以上大きいため、PMMA光導波路
をマッハツェンダー型TOスイッチへ応用した場合に
は、スイッチング電力は石英系光導波路に比べて1/1
00程度に大きく低減されることが知られている〔ヒダ
(Hida) ほか、IEEE フォトニクス テクノロジー
レターズ(IEEE Photonics Technology Letters)、第
5巻、第782頁(1993)〕。しかしながら、PM
MAは熱変形温度が100℃程度と低いため〔井出文雄
著、“オプトエレクトロニクスと高分子”、第28頁、
共立出版(1995)〕、動作時の加熱・冷却の繰り返
しによってスイッチング特性が劣化する。このため、P
MMAはTO効果を利用した導波路型光デバイス形成に
適しているとはいえない。また、PMMAは吸水率が約
2%と大きく、屈折率が環境湿度によって大きく変化す
る。例えば、光部品の最も基本的な要素である方向性結
合器をPMMAを用いて形成した場合には、設置環境に
よって出射光の分岐比は大きく変化してしまう。更に
は、PMMAは1.55μm帯の吸収が大きいため〔吉
村ら、“平面型ポリマ光波回路”、電子情報通信学会春
期大会予稿集、SC−8−3,5−319(199
4)〕、この波長帯での光通信用部品には使用できない
という欠点もある。このように、導波路型光デバイスの
材料としては、耐熱性、耐水耐湿性、長波長での光透過
性の優れた高分子材料が必要となる。
【0003】耐熱性の優れた高分子材料としてはポリイ
ミドがよく知られており、半導体部品の層間絶縁膜、フ
レキシブル配線基板などに用いられている。しかしなが
ら、通常のポリイミドは吸湿性が大きいだけでなく、光
通信波長帯である近赤外域(1.3μm、1.55μ
m)の光透過性に劣る。そこで、ポリイミドの耐熱性を
保持しつつ光学応用可能な材料として、フッ素置換基を
導入したフッ素化ポリイミドが提案されている。フッ素
化ポリイミドは、近赤外域で透明であること(特開平3
−72528号)、耐水耐湿性に優れていることが既に
明らかにされている。更に、このフッ素化ポリイミドを
共重合体として用い共重合比を制御することにより容易
に屈折率を変えられること(特開平4−8734号)
と、この屈折率制御を利用したフッ素化ポリイミド光導
波路の形成法(特開平4−235505号、同4−23
5506号)も示されている。フッ素化ポリイミドにつ
いても吸湿率は0.2〜0.7%とPMMA等に比べて
小さいものの、方向性結合器特性やマッハツェンダー干
渉計の特性に対する水分の影響が無視できないという欠
点がある。特に、これらの材料でTOスイッチを作製し
た場合、通電加熱することにより水分の吸脱着が起こる
ため屈折率が大きく変化し、TO効果による屈折率変化
を上回ってしまうことがある。このため、環境湿度によ
って動作特性が大きく変化し、実用に耐える物が得にく
いという欠点もあった。耐熱性、耐水耐湿性、長波長で
の光透過性の優れる高分子材料を用いたもう一つの導波
路作製の例としては、ペルフルオロ有機高分子材料を用
いた光導波路(特開平4−190202号)がある。リ
ッジ型導波路の1.3μm帯の導波路損失として0.1
dB/cm以下が実現されており、60℃温水中に1週
間浸漬後も特性変化のないことが確認されている。しか
しながら、これまでにペルフルオロ有機高分子材料の方
向性結合器を含む導波路型デバイスへの適用例は無い。
更に、ペルフルオロ有機高分子材料の熱光学効果は未検
討であるため、熱光学効果を利用した適用例もない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐熱
性、耐水耐湿性、光透過性に優れる高分子導波路型光デ
バイスを提供し、その結果として導波路型光デバイスの
経済性、汎用性を改善することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明は、分子鎖中に炭素−炭素一重結合と炭素−酸素一
重結合からなる環状構造を有し、かつ炭素と一価元素の
化学結合として炭素−フッ素結合のみを含む非晶質有機
高分子材料であるペルフルオロ有機高分子材料を用いた
導波路型光デバイスに関する発明であって、第1の発明
の導波路型光デバイスは、コア及びクラッドのいずれ
か、又は両方がペルフルオロ有機高分子材料を主構成要
素として形成された方向性結合器を含むことを特徴とし
ている。第2の発明の導波路型光デバイスは、第1の発
明の方向性結合器を2個以上組合せて作製したマッハツ
ェンダー干渉計を含むことを特徴とする。第3の発明の
導波路型光デバイスは、第1の発明の導波路型光デバイ
スが、通電加熱を行うための抵抗体薄膜からなる熱光学
位相シフタを有することを特徴とする。第4の発明の導
波路型光デバイスは、第1〜第3の発明の導波路型光デ
バイスにおけるペルフルオロ有機高分子材料が、下記構
造式(化1):
【0006】
【化1】
【0007】及び下記構造式(化2):
【0008】
【化2】
【0009】からなる共重合体であることを特徴とす
る。更に、第5の発明の導波路型光デバイスは、第1〜
第3の発明の導波路型光デバイスにおけるペルフルオロ
有機高分子材料が、下記構造式(化3):
【0010】
【化3】
【0011】及び/又は下記構造式(化4):
【0012】
【化4】
【0013】(ただし、nはいずれも1又は2)で表さ
れる繰り返し単位を有することを特徴とする。
【0014】前記の観点から検討を進めた結果、本発明
者らは、分子鎖中に炭素−炭素一重結合と炭素−酸素一
重結合からなる環状構造を有し、かつ炭素と一価元素の
化学結合として炭素−フッ素結合のみを含む非晶質有機
高分子材料であるペルフルオロ有機高分子材料が、方向
性結合器を含む導波路型光デバイス作製に必要な加工性
を有することを明らかにした。その結果、作製したデバ
イスが波長1.3μm及び1.55μmの近赤外域で低
損失で、耐熱性、耐水耐湿性にも優れること、屈折率の
温度依存性を示す熱光学定数が他の高分子材料(10-4
/℃以上)と同等で石英よりも十分大きいこと、を見出
し本発明を完成するに至った。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明に適用できるクラッド、コア材料について説
明する。導波路型光デバイスが安定した性能を発揮する
ためには、前述したように、1)導波路材料が近赤外
域、特に波長1.3μm及び1.55μm付近で透明で
あること、2)クラッド、コア材料が低吸湿・低吸水で
屈折率の環境湿度依存性が小さいこと、が望まれる。更
に、熱光学効果を利用した導波路型光デバイスの場合に
は、クラッド、コア材料の熱光学定数と耐熱性もまた重
要となる。
【0016】式(化1)で表される化合物と、式(化
2)で表される化合物との共重合体(共重合比、35:
65モル比)の吸収スペクトルをPMMAと比較して図
1に示す。図1において、実線が当該共重合体、破線が
PMMAのそれぞれ吸収スペクトルを示す。
【0017】図1に示すように、ペルフルオロ有機高分
子材料は、従来のC−H結合を含む有機化合物では除く
ことができなかった波長1.1μm、1.4μm、1.
65μm付近のC−H結合の振動の倍音吸収を持たない
ため、0.6〜1.7μmの全域で高い透明性を有す
る。また、前述の共重合体や、式(化3)でn=1の繰
り返し構造を持つ化合物、式(化4)でn=2の繰り返
し構造を持つ化合物は、そのフィルム試料をASTM
D570の方法で測定した吸水率が0.01%以下であ
ることからもわかるように、ペルフルオロ有機高分子材
料は通常のPMMAの1/100以下、フッ素化ポリイ
ミドに対しても1/20以下の小さな吸水率を有する。
このため、ペルフルオロ有機高分子を用いて作製した方
向性結合器は環境湿度によらず一定の特性を示し、環境
湿度依存性が優れた導波路型光デバイスを作製できる。
特に、従来の高分子材料では吸湿により波長1.4μm
のO−H結合の振動の倍音吸収が増加して、1.3μm
及び1.55μmの光損失増加が観測されたのに対し
て、本発明のペルフルオロ有機高分子を用いた導波路型
光デバイスでは、高湿度条件においても損失変動は小さ
な値であった。更に、ペルフルオロ有機高分子材料で作
製したマッハツェンダー型熱光学効果スイッチは、スイ
ッチング電力が石英系光導波路に比べて1/100程度
となり、PMMAの場合と同程度の大きな熱光学効果を
有していた。また、スイッチング特性の湿度依存性も観
測されず、安定した特性を実現できた。
【0018】本発明に用いるペルフルオロ有機高分子材
料としては、分子内にC−H結合を持たず、炭素と一価
元素の化学結合として炭素−フッ素結合のみを含む非晶
質プラスチックであれば、どのようなものでも使用する
ことができる。中でも、プラスチックの分子構造におけ
る対称性を無くし非晶性を高めることによって配向複屈
折に伴う光の散乱を抑える観点から、高分子の主鎖構造
中に環状エーテル構造、つまり炭素−炭素一重結合と炭
素−酸素一重結合からなる環状構造を有するプラスチッ
クが好適に使用できる。
【0019】以下、本発明の光導波路デバイスについて
より詳細に説明する。本発明の光導波路デバイスのう
ち、方向性結合器、及びマッハツェンダー干渉計の一般
的な作製工程を図2に示す。最初に、基板1上に下部ク
ラッド層2を形成する。次に、下部クラッド層2上へ、
下部クラッド層2よりも屈折率の大きなコア層3を形成
する。次に、コア層3上へフォトリソグラフ法によって
方向性結合器又はマッハツェンダー干渉計のマスクパタ
ーン4を形成する。マスクパターン4が形成されたコア
層3に対して、RIE法を用いてエッチングを行い方向
性結合器のコアパターン5を形成する。マスクを除去し
た後、方向性結合器のコアパターン5上に上部クラッド
層6を形成する。このような方法によって、ペルフルオ
ロ有機高分子光導波路による方向性結合器(図3)、及
びマッハツェンダー干渉計(図4)が形成される。すな
わち、図3及び図4は、それぞれの模式図である。
【0020】方向性結合器は導波路型光デバイスを構成
する要素の中で、最も重要、かつ基本的なものの一つで
ある。単体では出射光を任意の比率で分岐させる光部品
として用いられ、その分岐比は相互作用長を変えること
により制御できる。また、マッハツェンダー干渉計は導
波路型光デバイスを構成する基本光回路であり、位相シ
フタとの組合せにより種々の光部品として利用できる。
本発明においては、導波路材料として用いたペルフルオ
ロ有機高分子材料の耐熱性、耐水耐湿性、光損失特性が
優れることを利用して高温条件や高温高湿条件で長時間
使用しても特性変化の小さい方向性結合器及びマッハツ
ェンダー干渉計を容易に作製できるようになり、方向性
結合器及びマッハツェンダー干渉計を有する導波路型光
デバイスの耐環境性、経済性、汎用性が大幅に向上し
た。
【0021】図5は、ペルフルオロ有機高分子光導波路
を用いて形成したマッハツェンダー干渉計と、抵抗体薄
膜による加熱用電極からなるTOスイッチの作製工程を
示す図である。図2と同様の方法で作製したマッハツェ
ンダー干渉計の上部クラッド層6上に金属膜7を形成す
る。次にこの金属膜7上へフォトリソグラフ法により加
熱用電極(熱光学位相シフタ)のマスクパターン8を形
成した後、金属膜7のエッチングを行い加熱用電極9を
形成する。このような方法によって、ペルフルオロ有機
高分子光導波路によるマッハツェンダー型TOスイッチ
(図6、模式図)が形成される。本発明においては、光
導波路材料に耐熱性、耐水耐湿性の優れたペルフルオロ
有機高分子を用いているため、耐環境性、長期安定性に
優れ、石英系TOスイッチよりも低電力、かつ高速でス
イッチングするペルフルオロ有機高分子TOスイッチが
容易に形成できるようになった。また、他の高分子材料
で作製したTOスイッチに比べて、湿気や水分の侵入を
防止する封止等の措置を施さない状態でも広い湿度条件
下でほぼ一定の動作特性を示すこともわかった。その結
果、高分子TOスイッチの耐環境性、経済性、汎用性を
大幅に向上させることができた。なお、本発明では、任
意の基板材料を用いることができるが、熱伝導率の大き
なAl、Al合金、ステンレス、銅、等の基板材料を用
いた方がスイッチング速度は早くなる。また、抵抗体薄
膜形成用の材料としては、Ti、Cr、Al、金、銀、
銅、白金、酸化スズ、酸化インジウム、酸化インジウム
スズ、及びこれらの混合物が使用できる。またこれらの
薄膜の積層膜であっても良い。
【0022】なお、上記に示した導波路型光デバイスの
作製工程においては、クラッド材料の上にコア材料をス
ピンコートするとき、及びコア材料の上にクラッド材料
をスピンコートするとき等に、先に塗布してあった材料
が溶解して後から塗布する材料と混じり合うインターミ
キシングが発生する可能性がある。本発明では、コアや
クラッドと共通溶媒を持たない材料を使用して薄膜のイ
ンターミキシング防止層を設けても良いことはいうまで
もない。この防止層の材料は、無機材料、有機材料のど
ちらでもよく、無機材料としてはSiO2 やMgF2
CaF2 等が、また有機材料としてはペルフルオロ有機
高分子のほかにポリイミド、シリコン高分子等が使用で
きる。作製方法は、抵抗加熱、電子ビーム加熱、スパッ
タリング等の各種真空蒸着法のほか、スピンオングラス
法、スピンコート法が利用可能である。
【0023】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。なお
本実施例では、基板にセラミックやシリコン、金属膜に
Ti、金を用いているが、他の材料を用いても良いこと
はいうまでもない。
【0024】実施例1 式(化1)の構造であるテトラフルオロエチレンと、式
(化2)の構造であるビス−2,2−トリフルオロメチ
ル−4,5−ジフルオロ−1,3−ジオキソール(PP
D)との共重合体のうち、PPDの共重合比が83mo
l%の高分子をフッ素系の有機溶媒( Fluorinert FC
−75、3M社製)に濃度が2%となるように溶解し
た。溶液をセラミック基板上にスピンコートして、窒素
雰囲気下40℃で1時間、100℃で1時間、180℃
で1時間加熱し、溶媒を完全に除去して、膜厚15μ
m、波長0.59μmでの屈折率が1.29の下部クラ
ッド層2を作製した。次に、PPDの共重合比が40m
ol%の高分子をフッ素系の有機溶媒( Fluorinert F
C−75、3M社製)に濃度が10%となるように溶解
し、溶液をセラミック基板上にスピンコートして、窒素
雰囲気下40℃で1時間、100℃で1時間、180℃
で1時間加熱し、溶媒を完全に除去して、膜厚7μm、
波長0.59μmでの屈折率が1.32のコア層3を作
製した。この試料全面にエッチング用マスクとしてチタ
ンを電子線加熱法で蒸着した。次いでポジ型レジストの
塗布、プリベーク、露光、現像、ポストベークを行い、
チタンをウェットエッチングによりパターニングして方
向性結合器のマスクパターン4を作製した。更にこのチ
タンをマスクとして、ビス−2,2−トリフルオロメチ
ル−4,5−ジフルオロ−1,3−ジオキソール(PP
D)と、テトラフルオロエチレンとの共重合体のフィル
ムをドライエッチングによりパターニングし、コアパタ
ーン5を作製した。残ったチタンをウェットエッチング
により除去し、最後に下部クラッドを作製したのと同様
の方法で厚さ5μmの上部クラッド6を作製した。この
ような方法により、コア幅7μm、コア高さ7μmの埋
込型導波路で形成した図3の構造の方向性結合器を得
た。コアとクラッドの間の屈折率差Δは波長1.3μm
で約0.25%であった。この方向性結合器は、相互作
用長を適当に選ぶことにより、波長1.3μmの時、T
E偏光及びTM偏光共に結合率97%以上、接続損失を
含む挿入損失2dB、3dBカップラーの過剰損失0.
2dBと優れた光学特性を示した。更に、波長1.2μ
m〜1.65μmの全波長域において、TE偏光及びT
M偏光共に結合率95%以上、接続損失を含む挿入損失
2.3dB、3dBのカップラーの過剰損失0.3dB
以下の方向性結合器を得た。作製した方向性結合器は1
00℃熱処理後、及び水中、高温高湿(85℃、85%
RH)雰囲気中やアセトン中に浸漬後も初期と同等の特
性を有しており、耐環境性、長期安定性に優れたもので
あった。この結果、式(化1)と式(化2)の共重合体
のペルフルオロ高分子を使用することにより、方向性結
合器を有する導波路型光デバイスの耐環境性、経済性、
汎用性は大幅に向上した。
【0025】実施例2 実施例1においてコア層3として用いたペルフルオロ高
分子〔ビス−2,2−トリフルオロメチル−4,5−ジ
フルオロ−1,3−ジオキソール(PPD)とテトラフ
ルオロエチレンとの共重合体〕の代りに、式(化3)で
n=1の繰り返し構造を持つポリペルフルオロアリルビ
ニルエーテル(波長0.59μmでの薄膜の屈折率は
1.34)を、またコア層作製用のスピンコート溶媒と
してフッ素系の有機溶媒( Fluorinert FC−75、3
M社製)の代りにペルフルオロ有機溶媒(CT−solv
180、旭硝子社製)を、基板としてセラミック板の代
りにSiウエハーを使用して実施例1と同様にコア幅7
μm、コア高さ7μmの埋込型導波路で形成した図3の
構造の方向性結合器を得た。コアとクラッドの間の屈折
率差Δは波長1.3μmで約0.35%であった。この
方向性結合器は、波長1.3μmの時、TE偏光及びT
M偏光共に結合率97%以上、接続損失を含む挿入損失
2dB、3dBカップラーの過剰損失0.2dBと優れ
た光学特性を示した。更に、波長1.2μm〜1.65
μmの全波長域において、TE偏光及びTM偏光共に結
合率95%以上、接続損失を含む挿入損失2.3dB以
下、3dBのカップラーの過剰損失0.3dB以下の方
向性結合器を得た。作製した方向性結合器は100℃熱
処理後、及び水中、高温高湿(85℃、85%RH)雰
囲気中やアセトン中に浸漬後も初期と同等の特性を有し
ており、耐環境性、長期安定性に優れたものであった。
この結果、式(化3)でn=1の繰り返し構造を持つポ
リペルフルオロアリルビニルエーテルを使用することに
より、方向性結合器を有する導波路型光デバイスの耐環
境性、経済性、汎用性は大幅に向上した。
【0026】実施例3 実施例1のマスクパターン4を、3dBカプラーを2個
連結した構造のマッハツェンダー干渉計に変更し、実施
例1と同様の操作を行うことにより、コア幅7μm、コ
ア高さ7μmの埋込型導波路で形成した図4の構造のマ
ッハツェンダー干渉計を得た。このマッハツェンダー干
渉計に波長1.3μmの光をアーム1から入力したとこ
ろ、光出力はアーム4でのみ観測された。このときの挿
入損失は結合損失込みで2.5dBと小さな値を示し
た。作製したマッハツェンダー干渉計は100℃熱処理
後、及び水中、高温高湿(85℃、85%RH)雰囲気
中やアセトン中に浸漬後も初期と同等の特性を有してお
り、耐環境性、長期安定性に優れたものであった。ま
た、環境湿度が13〜90%RHの範囲でほぼ同等の特
性を示し、従来の高分子導波路で問題であった分岐比の
動作湿度依存性も解消された。更に、波長1.2μm〜
1.65μmで3dBカップラーを使用することにより
全波長域において1.3μmの場合と同様の結果を得る
ことが可能であった。この結果、式(化1)と式(化
2)との共重合体のペルフルオロ高分子を使用すること
により、マッハツェンダー干渉計を有する導波路型光デ
バイスの耐環境性、経済性、汎用性は大幅に向上した。
【0027】実施例4 実施例2のマスクパターン4を、3dBカプラーを2個
連結した構造のマッハツェンダー干渉計に変更し、実施
例2と同様の操作を行うことにより、コア幅7μm、コ
ア高さ7μmの埋込型導波路で形成した図4の構造のマ
ッハツェンダー干渉計を得た。このマッハツェンダー干
渉計に波長1.3μmの光をアーム1から入力したとこ
ろ、光出力はアーム4でのみ観測された。このときの挿
入損失は結合損失込みで2.6dBと小さな値を示し
た。作製したマッハツェンダー干渉計は100℃熱処理
後、及び水中、高温高湿(85℃、85%RH)雰囲気
中やアセトン中に浸漬後も初期と同等の特性を有してお
り、耐環境性、長期安定性に優れたものであった。ま
た、環境湿度が13〜90%RHの範囲でほぼ同等の特
性を示し、従来の高分子導波路で問題であった分岐比の
動作湿度依存性も解消された。更に、波長1.2μm〜
1.65μmで3dBカップラーを使用することにより
全波長域において1.3μmの場合と同様の結果を得る
ことが可能であった。この結果、式(化3)でn=1の
繰り返し構造を持つポリペルフルオロアリルビニルエー
テルを使用することにより、マッハツェンダー干渉計を
有する導波路型光デバイスの耐環境性、経済性、汎用性
は大幅に向上した。
【0028】実施例5 実施例3で作製したマッハツェンダー干渉計の上部クラ
ッド層6の上に加熱用電極(熱光学位相シフタ)とする
Ti金属膜7をスパッタ蒸着により形成した。このTi
金属膜7へフォトレジストをスピンコートした後、電極
のマスクパターン8をフォトリソグラフ法によってレジ
ストに転写させた。最後に、フォトレジストをマスクと
し、Tiのエッチングを行い電極9を形成した。このよ
うな方法によって形成したペルフルオロ有機高分子光導
波路によるマッハツェンダー型TOスイッチ(図6)の
特性測定を行った結果、スイッチング時間は4mS、ス
イッチング電力は8mWで、このときの透過ポートの挿
入損失は接続損失込みで2.5dB、スイッチングの消
光比は25dBであった。式(化1)と式(化2)との
共重合体のペルフルオロ高分子が有する大きな熱光学定
数の効果によりスイッチング電力は石英製の1/50以
下であり、作製したペルフルオロ有機高分子TOスイッ
チが低電力、高速光スイッチとして動作することがわか
った。また、作製したTOスイッチは100℃熱処理
後、及び水中、高温高湿(85℃、85%RH)雰囲気
中やアセトン中に浸漬後も初期と同等の特性を有してお
り、耐環境性、長期安定性に優れたものであった。更
に、環境湿度が13〜90%RHの範囲でほぼ同等の特
性を示し、従来の高分子導波路で問題であったスイッチ
ングの消光比の動作湿度依存性も解消された。この結
果、式(化1)と式(化2)との共重合体のペルフルオ
ロ高分子を使用することにより、高分子TOスイッチの
耐環境性、経済性、汎用性を大幅に向上させることがで
きた。
【0029】実施例6 実施例4で作製したマッハツェンダー干渉計の上部クラ
ッド層6の上に加熱用電極(熱光学位相シフタ)とする
Tiと金の2層金属膜7をスパッタ蒸着により形成し
た。この金属膜7へフォトレジストをスピンコートした
後、電極のマスクパターン8をフォトリソグラフ法によ
ってレジストに転写させた。最後に、フォトレジストを
マスクとし、Tiのエッチングを行い電極9を形成し
た。このような方法によって形成したポリペルフルオロ
アリルビニルエーテル光導波路によるマッハツェンダー
型TOスイッチ(図6)の特性測定を行った結果、スイ
ッチング時間は5mS、スイッチング電力は7mWで、
このときの透過ポートの挿入損失は接続損失込みで2.
6dB、スイッチングの消光比は25dBであった。式
(化3)でn=1の繰り返し構造を持つポリペルフルオ
ロアリルビニルエーテルが有する大きな熱光学定数の効
果によりスイッチング電力は石英製の1/50以下であ
り、作製したペルフルオロ有機高分子TOスイッチが低
電力、高速光スイッチとして動作することがわかった。
また、作製したTOスイッチは100℃熱処理後、及び
水中、高温高湿(85℃、85%RH)雰囲気中やアセ
トン中に浸漬後も初期と同等の特性を有しており、耐環
境性、長期安定性に優れたものであった。更に、環境湿
度が13〜90%RHの範囲でほぼ同等の特性を示し、
従来の高分子導波路で問題であったスイッチングの消光
比の動作湿度依存性も解消された。この結果、式(化
3)でn=1の繰り返し構造を持つポリペルフルオロア
リルビニルエーテルを使用することにより、高分子TO
スイッチの耐環境性、経済性、汎用性を大幅に向上させ
ることができた。
【0030】実施例7 実施例6で使用した、式(化3)でn=1の繰り返し構
造を持つポリペルフルオロアリルビニルエーテルの代り
に、式(化3)でn=2の繰り返し構造を持つポリペル
フルオロアリルビニルエーテル、式(化4)でn=1の
繰り返し構造を持つポリペルフルオロアリルビニルエー
テル、及び式(化4)でn=2の繰り返し構造を持つポ
リペルフルオロアリルビニルエーテルを用いて実施例6
と同様の操作を行い、ポリペルフルオロアリルビニルエ
ーテル光導波路によるマッハツェンダー型TOスイッチ
を作製した。その特性測定を行った結果、スイッチング
時間、スイッチング電力、透過ポートの挿入損失、スイ
ッチングの消光比共に実施例6で作製したスイッチの±
10%の範囲でほぼ同等の値を示した。また、100℃
熱処理後、及び水中、高温高湿(85℃、85%RH)
雰囲気中やアセトン中に浸漬後も初期と同等の特性を有
しており、耐環境性、長期安定性に優れたものであっ
た。更に、環境湿度が13〜90%RHの範囲でほぼ同
等の特性を示し、従来の高分子導波路で問題であったス
イッチングの消光比の動作湿度依存性も解消された。こ
の結果、式(化3)でn=2の繰り返し構造を持つポリ
ペルフルオロアリルビニルエーテルや、式(化4)でn
=1の繰り返し構造を持つポリペルフルオロアリルビニ
ルエーテル、及び式(化4)でn=2の繰り返し構造を
持つポリペルフルオロアリルビニルエーテルを使用する
ことによっても、高分子TOスイッチの耐環境性、経済
性、汎用性を大幅に向上させることができた。
【0031】比較例1 コア材料としてPMMA、クラッド材料として部分フッ
素化PMMAを使用し、実施例3と同様な方法でマッハ
ツェンダー干渉計を作製した。このマッハツェンダー干
渉計に波長1.3μmの光をアーム1から入力したとこ
ろ、環境湿度50%の時に光出力はアーム4でのみ観測
された。このときの挿入損失は結合損失込みで2.3d
Bと小さな値を示した。しかし、CH結合の倍音吸収ピ
ークがある1.1、1.4、1.6μm帯では10dB
以上の大きな挿入損失を示した。作製したマッハツェン
ダー干渉計は100℃熱処理後、及び水中、高温高湿
(85℃、85%RH)雰囲気中やアセトン中に浸漬後
は挿入損失が5dB以上に増加し、耐環境性、長期安定
性が劣っていることがわかった。また、環境湿度が13
〜90%RHの範囲でアーム4の出力が徐々に減少しア
ーム3の出力が増加した。この結果、PMMAをコア材
料とするマッハツェンダー干渉計では耐環境性、経済
性、汎用性が劣っている。
【0032】比較例2 コア材料としてPMMA、クラッド材料として部分フッ
素化PMMAを使用し、実施例5と同様な方法でマッハ
ツェンダー干渉計型TOスイッチを作製した。このマッ
ハツェンダー型TOスイッチ(図6)の特性測定を行っ
た結果、スイッチング時間は5mS、スイッチング電力
は8mWで、このときの透過ポートの挿入損失は接続損
失込みで2.5dB、スイッチングの消光比は25dB
であった。作製したTOスイッチを100℃熱処理後、
及び水中、高温高湿(85℃、85%RH)雰囲気中や
アセトン中に浸漬後に特性を測定したところ、挿入損失
が5dB以上に増加し、耐環境性、長期安定性が劣って
いた。また、環境湿度を13〜90%RHの範囲で変化
させたところ、同一の動作条件でスイッチングの消光比
が最悪で5dBまで低下し、光スイッチとして不十分な
動作特性となる。この結果、PMMAをコア材料とする
マッハツェンダー干渉計型TOスイッチでは耐環境性、
経済性、汎用性が劣っている。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、導波路材料として使用
したペルフルオロ有機高分子の耐熱性、耐水耐湿性、高
光透過性の特徴により、耐熱性、耐水耐湿性、光損失特
性に優れる高分子導波路型光デバイスを提供できる。ま
た、その結果として経済性、汎用性に優れる導波路型光
デバイスが製造できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペルフルオロ高分子とPMMAの吸収スペクト
ルを示す図である。
【図2】方向性結合器及びマッハツェンダー干渉計の作
製工程を示す図である。
【図3】方向性結合器の模式図である。
【図4】マッハツェンダー干渉計の模式図である。
【図5】フッ素化ポリイミドによるTOスイッチの作製
工程を示す図である。
【図6】フッ素化ポリイミドTOスイッチの模式図であ
る。
【符号の説明】 1:基板、2:下部クラッド層、3:コア層、4:マス
クパターン、5:コアパターン、6:上部クラッド層、
7:金属膜、8:電極のマスクパターン、9:電極
フロントページの続き (72)発明者 松浦 徹 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 佐々木 重邦 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方向性結合器を含む導波路型光デバイス
    において、該方向性結合器のコア及びクラッドのいずれ
    か、若しくは両方の材料が、分子鎖中に炭素−炭素一重
    結合と炭素−酸素一重結合からなる環状構造を有し、か
    つ炭素と一価元素の化学結合として炭素−フッ素結合の
    みを含む非晶質有機高分子材料であるペルフルオロ有機
    高分子材料を主構成要素として形成されていることを特
    徴とする導波路型光デバイス。
  2. 【請求項2】 方向性結合器を2個以上組合せて作製し
    たマッハツェンダー干渉計を含むことを特徴とする請求
    項1に記載の導波路型光デバイス。
  3. 【請求項3】 通電加熱を行うための抵抗体薄膜からな
    る熱光学位相シフタを有することを特徴とする請求項1
    に記載の導波路型光デバイス。
  4. 【請求項4】 該ペルフルオロ有機高分子材料が、下記
    構造式(化1): 【化1】 及び下記構造式(化2): 【化2】 からなる共重合体であることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の導波路型光デバイス。
  5. 【請求項5】 該ペルフルオロ有機高分子材料が、下記
    構造式(化3): 【化3】 及び/又は下記構造式(化4): 【化4】 (ただし、nはいずれも1又は2)で表される繰り返し
    単位を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の導波路型光デバイス。
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