JPH10227727A - 組織転写方法 - Google Patents

組織転写方法

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JPH10227727A
JPH10227727A JP3020597A JP3020597A JPH10227727A JP H10227727 A JPH10227727 A JP H10227727A JP 3020597 A JP3020597 A JP 3020597A JP 3020597 A JP3020597 A JP 3020597A JP H10227727 A JPH10227727 A JP H10227727A
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JP
Japan
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film
replica
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replica film
pasted
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Withdrawn
Application number
JP3020597A
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English (en)
Inventor
Sadanobu Matsuo
貞信 松尾
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作が容易で確実に良好なレプリカを得るこ
とができる組織転写方法を提供すること。 【解決手段】 金属材料の組織を観察する被供試体の表
面にレプリカフィルムを貼り付け、該レプリカフィルム
上に組織を転写する方法であって、片面に粘着性フィル
ムを接着させたレプリカフィルムを使用することを特徴
とする組織転写方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属材料からレプリ
カフィルム上に金属組織を転写し、組織を観察する方法
におけるレプリカフィルム上への組織転写方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ボイラなどに使用されているボイラチュ
ーブ、管、バルブなどの金属部品の損傷状態(き裂や材
料の組織の変化)を非破壊的に検査する方法の一つとし
て被供試体の表面からアセチルセルロースなどのレプリ
カフィルム上に組織を転写し、該フィルム上に転写され
た組織を顕微鏡で観察するレプリカ法がある。従来のレ
プリカフィルム上への組織転写方法の概要を図4及び図
5によって説明する。図4に示すように、鏡面に研摩し
た被供試体1の表面に、溶剤を滴下しながらレプリカフ
ィルム2を貼り付ける。乾燥後、組織が転写されたレプ
リカフィルム2を剥がし取り、台板3に貼り付け、顕微
鏡により組織観察を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】組織転写用のレプリカ
フィルムとしては、通常、透明で厚さが0.034mm
程度と非常に薄いアセチルセルロースフィルムが使用さ
れている。このフィルムを溶剤を使用して被供試体に貼
り付ける場合、溶剤の量が多すぎるとアセチルセルロー
スフィルムが速く溶けてしわが生じやすい。また、被供
試体の表面が湾曲したりして平坦でないと気泡等が入り
やすくなり組織の転写ができない場合もある。このと
き、指等でアセチルセルロースフィルムを押さえると指
紋や傷が入り良好なレプリカを得ることができない。そ
のため、良好な状態のレプリカを得るためには何度かや
り直しを必要とする場合が多く、時間のロスとなり、さ
らに、経験や高度な熟練技術を必要とする。本発明は前
記従来技術の実状に鑑み、操作が容易で確実に良好なレ
プリカを得ることができる組織転写方法を提供しようと
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は金属材料の組織
を観察する被供試体の表面にレプリカフィルムを貼り付
け、該レプリカフィルム上に組織を転写する方法であっ
て、片面に粘着性フィルムを接着させたレプリカフィル
ムを使用することを特徴とする組織転写方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明においてはレプリカフィル
ムとして適当な厚みを有し、金属材料の組織の転写が可
能なプラスチックフィルムであれば特に制限なく使用で
きるが、好ましい材料の具体例としては厚さ0.034
mm前後のアセチルセルロースフィルムを挙げることが
できる。
【0006】本発明の方法においては、前記レプリカフ
ィルムの片面にセロテープなどの商品名で市販されてい
るセロハンテープのような粘着性を付与したプラスチッ
クフィルムなどの粘着性フィルムを接着させ、二重構造
とした形で使用する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の方法による被供試体の組
織の転写は次のようにして行うことができる。先ず、前
記の粘着性フィルムを接着させたレプリカフィルムの粘
着性フィルムが接着されていない方の面を被供試体表面
に合わせ、該レプリカフィルムと被供試体との間に溶剤
を滴下し、フィルム表面を溶解させながら貼り付ける。
溶剤としては酢酸メチル、アセトンなどが使用できる
が、レプリカフィルムとしてアセチルセルロースフィル
ムを使用した場合には酢酸メチルが好適である。
【0008】この被供試体の表面にレプリカフィルムを
貼り付ける操作自体は、従来行われている方法とほぼ同
様であるが、粘着性フィルムを接着したレプリカフィル
ムは二重構造となっており、弾力性に富むので取扱が容
易であり、例えば被供試体表面とレプリカフィルムとの
間に気泡が入った場合には、粘着性フィルム側を指で押
さえたり、押したりすることによって追い出すことがで
き、これらの操作によってレプリカフィルムに指紋がつ
いたり傷が入ることがない。そのため、熟練者でなくと
も簡単に、短時間で組織の転写を行うことができ、良好
なレプリカを得ることができる。
【0009】被供試体に貼り付けたレプリカフィルムは
溶剤を乾燥させた後、剥がし取り、粘着性フィルムを付
けたまま顕微鏡観察用の台板に装着する。その後、前記
レプリカフィルムを貼り付ける際に使用したものと同じ
溶剤を使用して粘着部を溶かすことによって粘着性フィ
ルムを剥離させ、レプリカフィルムのみとした状態で顕
微鏡観察を行う。
【0010】
【実施例】以下、図1〜図3を参照し、実施例により本
発明の方法をさらに具体的に説明する。図1は本発明に
より被供試体の表面にレプリカフィルムを貼り付ける状
態を示す説明図、図2は図1のA−A断面図、図3は転
写後の処理方法示す説明図である。この例では片面に厚
さ約0.05mmのセロハンテープ(市販品、商品名:
セロテープ)からなる粘着性フィルム4を押圧すること
によって接着させた厚さ0.034mmのアセチルセル
ロース製のレプリカフィルム2を使用した。
【0011】表面を鏡面に研摩したボイラチューブ(材
質:STB35)からなる被供試体1(400℃で10
万時間使用したもの)の表面に酢酸メチル数滴を滴下し
ながら前記の粘着性フィルム4を接着させたレプリカフ
ィルム2を密着させて貼り付けた。このとき、被供試体
1の表面とレプリカフィルム2との間に入った気泡を粘
着性フィルム側を指で押さえて追い出したが、これによ
ってレプリカフィルムに指紋がついたり傷が入ることは
なかった。
【0012】乾燥を待って粘着性フィルム4が接着した
ままのレプリカフィルム2を被供試体1から剥がし取
り、粘着性フィルム4が接着していない方の面を図3に
示すように顕微鏡観察用の台板3に貼り付けた。次い
で、酢酸メチルを数滴滴下させると粘着性フィルム4の
粘着性がなくなり、アセチルセルロース製のレプリカフ
ィルム2のみが残り、良好な転写状態のレプリカが得ら
れた。
【0013】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来の薄いアセ
チルセルロースフィルムの場合に比較してレプリカフィ
ルムの取扱性が格段に改良され、熟練者でなくとも簡単
に、短時間で組織の転写を行うことができ、良好なレプ
リカを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により被供試体の表面にレプリカフィル
ムを貼り付ける状態を示す説明図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明により組織転写後の処理方法を示す説明
図。
【図4】従来法により被供試体の表面にレプリカフィル
ムを貼り付ける状態を示す説明図。
【図5】従来法により組織転写後の処理方法を示す説明
図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料の組織を観察する被供試体の表
    面にレプリカフィルムを貼り付け、該レプリカフィルム
    上に組織を転写する方法であって、片面に粘着性フィル
    ムを接着させたレプリカフィルムを使用することを特徴
    とする組織転写方法。
JP3020597A 1997-02-14 1997-02-14 組織転写方法 Withdrawn JPH10227727A (ja)

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JP3020597A JPH10227727A (ja) 1997-02-14 1997-02-14 組織転写方法

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JPH10227727A true JPH10227727A (ja) 1998-08-25

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ID=12297245

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010096563A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 原子炉構成部材の水中遠隔表面調査方法及びその水中遠隔表面調査装置
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JP2016509215A (ja) * 2013-01-09 2016-03-24 デフェルスコ コーポレーション レプリカテープを特性評価する装置および方法

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