JPH10227143A - 機械式駐車装置のトレーロック装置 - Google Patents

機械式駐車装置のトレーロック装置

Info

Publication number
JPH10227143A
JPH10227143A JP3190997A JP3190997A JPH10227143A JP H10227143 A JPH10227143 A JP H10227143A JP 3190997 A JP3190997 A JP 3190997A JP 3190997 A JP3190997 A JP 3190997A JP H10227143 A JPH10227143 A JP H10227143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
fixed
stopper pin
pair
hook
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3190997A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryozo Mori
良三 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissei Ltd
Original Assignee
Nissei Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissei Ltd filed Critical Nissei Ltd
Priority to JP3190997A priority Critical patent/JPH10227143A/ja
Publication of JPH10227143A publication Critical patent/JPH10227143A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、自動車の円滑な入出庫を維持
しつつ、地震等により縦方向に大きな振動を受けた場合
でも格納中の自動車の飛び上がりを防止する。 【解決手段】 各トレー台車43の前後部、相互に対角
上にそれぞれストッパーピン51F、51Rを突設する
一方、各格納室4毎に前後で一対の固定レールのうち、
一方の固定レール側に、一方のストッパーピン51Fに
対して係脱可能に、搬送路3側から格納室4奥側に向け
て略逆L字形の可動フック523を回動可能に配設して
ばね手段により常態としてロックポジション上に起立さ
せるとともに、他方の固定レール側に、他方のストッパ
ーピン51Rに対して係止可能に、格納室4奥側から搬
送路3側に向けて略逆L字形の固定フック527を配設
し、トレー台車43を前後両方で押さえる。また、搬送
台車に配設したロック解除機構の操作により可動フック
523とストッパーピン51Fとの係脱を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式駐車装置に
おいて各格納室の一対の固定レール上のトレー台車を移
動規制してその落下を防止する機械式駐車装置のトレー
ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種、従来のトレーロック装置が特開
平8−209967号公報に開示されている。その概要
を図7を用いて説明する。このトレーロック装置では、
各トレー台車81の前後部のいずれか一方にストッパー
ピン82を設け、各格納室83においてその一対の固定
レールの一方、すなわちストッパーピン82と同じ側の
固定レール84の側面に水平方向に変位可能な被駆動側
シャフト85、この被駆動側シャフト85の変位により
回動するフック86等からなり、トレー台車81のスト
ッパーピン82に係脱可能なフック機構87を備え、ま
たエレベータ(トレー台車移送手段)88前後部のいず
れか一方、すなわちストッパーピン82の配置側と同じ
側に水平方向に変位可能な駆動側シャフト89、これを
駆動するシャフト駆動装置等からなり、フック機構87
を作動させるシャフト駆動機構90を備え、シャフト駆
動機構90の駆動側シャフト89の水平方向の変位押圧
によりフック機構87の被駆動側シャフト85を水平方
向に変位させてフック86のトレー台車81のストッパ
ーピン82に対するロック動作およびアンロック動作を
行うようにしている。
【0003】これにより、トレーロック装置を構造上お
よび動作上において、駐車スペースを犠牲にすることな
しに装着することができ、円滑な動作を実現することが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
機械式駐車装置のトレーロック装置では、例えば平面往
復式またはエレベータスライド式の駐車装置に用いる
と、地震などにより縦方向に大きな振動を受けた場合
に、一対の固定レール上に格納中の自動車のストッパー
ピンで止められていない側が飛び上がり、その結果、搬
送台車が搬送路へ落下する虞があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、例えば平面往復式またはエレベータスラ
イド式の駐車装置に適用され、簡単な構造で、自動車の
円滑な入出庫を維持しつつ、地震等により、縦方向に大
きな振動を受けた場合でも格納中の自動車の飛び上がり
を防いで搬送路への落下を確実に防止することのできる
機械式駐車装置のトレーロック装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の機械式駐車装置のトレーロック装置におい
ては、各トレー台車の前後部にそれぞれストッパーピン
を突設する一方、各格納室毎に前後で一対の固定レール
のうち、一方の固定レール側に、トレー台車の一方のス
トッパーピンに対して係脱可能に、移送手段の移動経路
側から格納室奥側に向けて略逆L字形の可動フックを回
動可能に配設してばね手段により常態としてロックポジ
ション上に起立させるとともに、他方の固定レール側
に、他方のストッパーピンに対して係止可能に、格納室
奥側から移送手段の移動経路側に向けて略逆L字形の固
定フックを配設し、移送手段の前後部のうち、各格納室
の可動フックと同じ側に配設したロック解除機構により
可動フックとストッパーピンとの係脱を行うようにし
た。
【0007】したがって、本発明によれば、簡単な構造
で、自動車の円滑な入出庫を行え、地震等により、縦方
向に大きな振動を受けても格納中の自動車の飛び上がり
を防いで移送手段の移動経路への落下を確実に防止する
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の機械式
駐車装置のトレーロック装置は、各トレー台車の前後部
にそれぞれ突設されたストッパーピンと、各格納室毎の
一対の固定レールのうち、一方の固定レールの側面側に
この固定レールの側面に対して起立させてトレー台車の
一方のストッパーピンに係合可能なロックポジションと
一方の固定レールの側面側に傾倒させて一方のストッパ
ーピンとの係合を解除するアンロックポジションとの間
を回動可能に配置されるとともに、ばね手段により常態
としてロックポジション上に起立され、一方のストッパ
ーピンに対して係脱可能に移動経路側から格納室奥側に
向けて略逆L字形の可動フックと、他方の固定レールの
側面側に固定され、他方のストッパーピンに対して係止
可能に格納室奥側から移動経路側に向けて略逆L字形の
固定フックと、移送手段に配置され、各格納室の可動フ
ックを回動させるロック解除機構とを備えたものであ
る。
【0009】本発明によれば、上記構成から、各格納室
において、通常一方の固定レール側に配置された可動フ
ックがロックポジション上に起立されて、一対の固定レ
ール上のトレー台車の一方のストッパーピンに係合し、
さらに他方の固定レール側に固定された固定フックが他
方のストッパーピンに係合して、一対の固定レール上で
トレー台車の移動を規制する。すなわち、地震等の衝撃
による縦方向および横方向の振動に対して格納中の自動
車の飛び出しを防いでその落下を防止する。
【0010】また、自動車の入出庫に際して、格納室か
ら移送手段へトレー台車を移載するときに、移送手段に
備えたロック解除機構の作動により各格納室の可動フッ
クをアンロックポジションまで回動し、一対の固定レー
ル上のトレー台車の移動経路方向への移動規制を解除す
る。これにより、簡単な構造で、自動車の円滑な入出庫
を行う。
【0011】本発明の請求項2に記載の機械式駐車装置
のトレーロック装置は、請求項1の構成において、平面
往復式またはエレベータスライド式の駐車装置に適用さ
れ、トレー台車移送用の移送手段を搬送台車とし、その
移動経路を一対の走行レールを敷設された搬送台車用の
搬送路としたものである。
【0012】本発明によれば、上記構成から、平面往復
式またはエレベータスライド式の駐車装置において、地
震等の衝撃による縦方向および横方向の振動に対して格
納中の自動車の飛び出しを防いでその搬送路への落下を
防止する。
【0013】本発明の請求項3に記載の機械式駐車装置
のトレーロック装置は、請求項1または2の構成におい
て、一方のストッパーピンをトレー台車の前後部のいず
れか一方において移送手段の移動経路(搬送路)側に、
他方のストッパーピンをトレー台車の前後部のいずれか
他方において格納室奥側に、それぞれ相互に略対角上に
配置している。
【0014】本発明によれば、上記構成から、少ない部
品の簡単な構造で、自動車の飛び出しを確実に防止す
る。
【0015】本発明の請求項4に記載の機械式駐車装置
のトレーロック装置は、請求項1から3のいずれかの構
成において、ストッパーピンをそれぞれ車輪の軸芯上に
備えている。
【0016】本発明によれば、上記構成から、より少な
い部品の簡単な構造で、自動車の飛び出しを確実に防止
する。
【0017】以下、本発明の一実施例について図を用い
て説明する。 (実施例)図1乃至図6は本発明の一実施例における機
械式駐車装置およびそのトレーロック装置の構成を示し
ている。なおここで、説明上、前後方向というのは、自
動車の前後方向に対応するものであり、トレー台車移送
手段、格納室およびトレー台車の場合、それぞれその長
手方向を前後方向とする。
【0018】図1において、1は駐車場の各階層にトレ
ー台車の移送手段を1基ずつ配置された平面往復式の機
械式駐車装置で、2はトレー台車移送手段の自走式の搬
送台車、3はその移動経路の搬送路である。この搬送台
車2は、その前後部に一対のレール21,22が配列さ
れ、また、そのほぼ中央部にトレー台車受け渡し装置2
3が設置されている。なお、このトレー台車受け渡し装
置23は、図2に示すように、トレー台車移動用のクラ
ンク機構231を構成するものであり、駆動モータ23
2および減速機233と、これに直結する駆動軸234
と、この駆動軸234に取り付けてある旋回アーム23
5と、旋回アーム235の先端に装着されたローラ等の
係合部材236とを備え、係合部材236が後述のトレ
ー台車43裏面にその長手方向に個々的に形成してある
アングル状の案内摺動板432に嵌合可能になってい
る。
【0019】図1において、4はそれぞれ、自動車の格
納室であり、搬送路3の両側方に沿って一列に配列され
ている。これらの格納室4には、前後で一対の固定レー
ル41,42と、その一対の固定レール41,42上に
配置された自動車載置用のトレー台車43とを備えてい
る。
【0020】図1において、5はこの機械式駐車装置1
に用いたトレーロック装置であり、図3に示すように、
トレー台車43の前後部に備えられたストッパーピン5
1F、51Rと、各格納室4の前側および後側の固定レ
ール41、42に備えられた可動フック523および固
定フック527を有するフック機構52と、図4に示す
ように、搬送台車2と各格納室4との間に備えられたロ
ック解除機構53とにより構成されている。
【0021】トレー台車43前部のストッパーピン51
Fは、図3および図4に示すように、トレー台車43前
部の搬送路3側に位置する車輪431の軸芯の内側方向
延長上に配置され、トレー台車43後部のストッパーピ
ン51Rは、図3に示すように、トレー台車43後部の
格納室4奥側に位置する車輪の軸芯の内側方向延長上に
配置されて、それぞれ軸芯に対し図示されないボルト等
を介して取り付けられている。
【0022】このようにして前後部のストッパーピン5
1F、51Rが相互に対角上に配置され、この配置によ
り、自動車の入出庫に際して、トレー台車43を180
°旋回して前後を反転しても各ストッパーピン51F、
51R両者を兼用することができる。なお、これらスト
ッパーピン51F、51Rはフック機構52やロック解
除機構53の取り付け位置に応じて種々に変更され得
る。また、軸芯以外の箇所に設けることもできる。特に
トレー台車43の旋回を考慮する必要がなければ、図6
に示すように、一方のストッパーピン51Fをトレー台
車43前部の搬送路3側に位置している車輪431の軸
芯延長上に取り付ける一方、他方のストッパーピン51
Rをトレー台車43後部の格納室4奥側任意の位置にブ
ラケットなどにより取り付けるようにしてもよい。
【0023】フック機構52は、図3および図4に示す
ように、各格納室4の前後で一対の固定レール41,4
2のいずれか一方、ここでは前側の固定レール41の内
側側面において、シャフト保持部521を介してその固
定レール41の伸びる方向に沿って変位可能に配置さ
れ、ばね手段により常態において搬送路3方向に付勢さ
れて一定位置を取り得る被駆動側シャフト522と、こ
の被駆動側シャフト522にリンク結合された可動フッ
ク523と、被駆動側シャフト522の一定位置で可動
フック523を前側固定レール41の側面に対し起立さ
せてトレー台車43前部のストッパーピン51Fに係合
するロックポジションと被駆動側シャフト522をその
一定位置から搬送路3に対し後退する方向への変位によ
り可動フック523を前側固定レール41の側面側に傾
倒させてストッパーピン51Fとの係合を解除するアン
ロックポジションとの間を回動案内するフックガイド5
24とを備える。さらに、図3に示すように、一対の固
定レール41、42のいずれか他方、ここでは後側の固
定レール42の内側側面に固定された固定フック527
を備える。
【0024】このフック機構52において、シャフト保
持部521は、図4に示すように、両端面にシャフト挿
通穴521aを有する細長い箱形に構成され、その上面
の一端側(搬送路3側)に長手方向に向けてスリット5
24aが形成され、これをフックガイド524として機
能させている。このシャフト保持部521を前側固定レ
ール41の内側側面に固定され、被駆動側シャフト52
2がこのシャフト保持部521の両シャフト挿通穴52
1a間にスプリング525を介して挿通され、図4
(a)に示すように、そのスプリング525の外側方向
への付勢力により被駆動側シャフト522がその一端を
搬送路3側に突出した一定位置を取るようになってい
る。
【0025】このような被駆動側シャフト522に対
し、可動フック523はシャフト保持部521のスリッ
ト524a、すなわちフックガイド524を通じ、枢支
ピン526により回動可能に取り付けられている。ここ
で、可動フック523は、図3に示すように、トレー台
車43前部のストッパーピン51Fに係脱可能に、スト
ッパーピン51Fに対して搬送路3側から格納室4奥側
に向けて回り込む略逆L字形をなす。その取り付け上、
可動フック523のロックポジションおよびアンロック
ポジションを正確に得るために、可動フック523が被
駆動側シャフト522に対しフックガイド524の一端
側(搬送路3側)を通して直角に位置設定してある。な
お、そのロックポジションを確実に固定するために、図
4に示すように、被駆動側シャフト522の周面上に可
動フック523が衝接可能なストッパー522aが突設
されている。
【0026】一方、図3に示すように、固定フック52
7は、トレー台車43後部のストッパーピン51Rに係
止可能に、ストッパーピン51Rに対して格納室4奥側
から搬送路3側に向けて回り込む略逆L字形をなす。そ
の取付上、固定レール42の長手方向に対して直角に位
置設定してある。
【0027】なお、図6において前述したように、トレ
ー台車43の旋回を考慮する必要がなく、ストッパーピ
ン51Rをトレー台車43後部の格納室4奥側任意の位
置に取り付けた場合には、固定フック527の取付位置
がそのストッパーピン51Rの設定位置に応じて変更さ
れる。
【0028】ロック解除機構53は、図5に示すよう
に、搬送台車2の前後部のいずれか一方、ここでは各格
納室4の可動フック523を配置した側に対応した前側
レール21の内側側面に構成され、前側レール21の両
端方向に変位可能に配置され、各格納室4の被駆動側シ
ャフト522に対して衝接可能な駆動側シャフト531
と、この駆動側シャフト531を駆動するシャフト駆動
装置532とを備える。
【0029】搬送台車2の前側レール21内側側面に
は、シャフト保持部として軸受533が複数箇所に取り
付けられ、駆動側シャフト531がこれらの軸受533
に挿通保持されて配置されている。また、この駆動側シ
ャフト531の両端には、被駆動側シャフト522に対
する衝接面積を拡大可能な平板状の押圧用プレート54
が取り付けられている。また、この押圧用プレート54
に代えて各被駆動側シャフト522にその駆動側シャフ
ト531に対する衝接面積を拡大可能な平板状の被押圧
用プレートを設けてもよい。さらに駆動側シャフト53
1に押圧用プレートを、被駆動側シャフト522に被押
圧用プレートをそれぞれに設けてもよく、両者に設ける
ことにより、相互の衝接をより確実に行なうことができ
る。
【0030】シャフト駆動装置532はモータ532a
により駆動するシリンダ532bと、このシリンダ53
2bに進退可能に取り付けられた作動ロッド532cと
からなり、搬送台車2の前側レール21内側側面に駆動
側シャフト531とほぼ平行に配置固定されている。
【0031】次に上記実施例の動作について図1から図
5を用いて説明する。通常、各格納室4では、図3、図
4(a)および図5(a),(b)に示すように、常態
として前側固定レール41の被駆動側シャフト522が
スプリング525の外側方向への付勢力により一端を搬
送路3側に突出した一定位置を取る。これにより可動フ
ック523がフックガイド524を通じロックポジショ
ンとして起立し、スプリング525の作用により一対の
固定レール41,42上のトレー台車43前部のストッ
パーピン51Fに対して弾性的に係合し、一対の固定レ
ール41,42上でトレー台車43の移動を規制する。
さらに、固定フック527がトレー台車43後部のスト
ッパーピン51Rに対して係合し、トレー台車43の移
動を規制する。
【0032】すなわち、地震その他の振動により、縦方
向の力が加えられると、トレー台車43前後部の各スト
ッパーピン51F、51Rが可動フック523および固
定フック527に押さえられ、トレー台車43の左右お
よび前後の飛び上がりを防止する。また、横方向の力に
より、一対の固定レール41,42上のトレー台車43
に搬送路3側へ動かそうとする力が加えられると、図4
(a)中2点鎖線で示すように、トレー台車43前部の
ストッパーピン51Fが可動フック523を押し込み、
この押し込みを受けて可動フック523が、スプリング
525の作用とは無関係に、ある程度まで回動変位し
て、トレー台車43の搬送路3側への若干(この実施例
では約30mm程)の移動を許容し、可動フック523
がある程度まで傾くと、フックガイド524の端部とス
トッパー522aとの間に固定されてその回動を規制さ
れ、ストッパーピン51Fに対して完全なロック状態を
取る。また、図3に示すように、トレー台車43の格納
室4奥側への移動もまた、固定フック527により規制
される。したがって、このフック機構52により、地震
等の衝撃に対してトレー台車43の格納室4からの飛び
出しを確実に防止することができる。
【0033】なお、この可動フック523の完全ロック
後、トレー台車43を一対の固定レール41,42上の
正規の停止位置に戻す場合は、図2に示す搬送台車2の
トレー台車受け渡し装置23を用い、そのトレー台車移
動用のクランク機構231の旋回アーム235を旋回さ
せてその先端の係合部材236をトレー台車43裏面の
案内摺動板432に嵌合させ、その案内摺動板432に
沿って摺動させることにより、トレー台車43を正規の
停止位置まで復帰させる。このトレー台車43の復帰に
伴い、ストッパーピン51Fの可動フック523に対す
る押し込みが解除され、可動フック523は通常のロッ
クポジションに戻されて一対の固定レール41,42上
でトレー台車43を移動規制し正規の格納位置に停止す
る。
【0034】この駐車装置1において自動車の入出庫運
転を行なう場合、図1に示すように、搬送台車2が搬送
路3上を往復走行し、入出庫先の格納室4の直前に停止
したときに、まずトレーロック装置5のロック解除機構
53の作動、すなわちモータ532aによりシリンダ5
32bが駆動してその作動ロッド532cがその格納室
4方向に前進または後退することにより、図4(b)に
示すように、駆動側シャフト531がその格納室4に向
けて変位し、その一端の押圧用プレート54がその格納
室4の被駆動側シャフト522を押圧する。この押圧を
受けて被駆動側シャフト522がスプリング525を圧
縮しながら搬送路3に対し後退する方向に変位すること
により、可動フック523がその枢支点を同方向に移動
されることによってシャフト保持部521のスリット5
24a、すなわちフックガイド524を通して下方向の
アンロックポジションまで回動し、前側固定レール41
の内側側面に傾倒する。すなわち、可動フック523の
ストッパーピン51に対する係合が外れて、一対の固定
レール41,42上でトレー台車43の搬送路3方向へ
の移動規制が解除される。なお、固定フック527にあ
っては、ストッパーピン51Rに対して格納室4奥側か
ら搬送路3方向に向けて回り込んで係合していることか
ら、トレー台車43の搬送路3方向への移動を妨げな
い。
【0035】そして、図2に示すように、搬送台車2の
トレー台車受け渡し装置23において、駆動モータ23
2の作動により、トレー台車移動用のクランク機構23
1の旋回アーム235が正転または逆転することによ
り、旋回アーム235先端の係合部材236がトレー台
車43裏面の案内摺動板432に嵌合し、旋回アーム2
35の回転によりトレー台車43が格納室4の一対の固
定レール41,42から搬送台車2の一対のレール2
1,22へ移動されていく。ここで、傾倒中の可動フッ
ク523の上をストッパーピン51Fが通過した後、ロ
ック解除機構53による被駆動側シャフト522の押圧
が解除され、可動フック523が元のロックポジション
に復帰される。他方の後部側のストッパーピン51Rに
あっては、トレー台車43の移動とともに固定フック5
27から抜け外れ、何等干渉することがない。
【0036】なお、図1において搬送台車2がトレー台
車43を載せて指定先の格納室まで走行し、そこでトレ
ー台車43を搬送台車2からその格納室4へ移し替える
際には、同様に、まずロック解除機構53の作動により
フック機構52の可動フック523をアンロックポジシ
ョンまで回動変位してから、トレー台車受け渡し装置2
3の同様な受け渡し動作によりトレー台車43を搬送台
車2から格納室4へ移し替える。移し替えた後、ロック
解除機構53の駆動側シャフト531を戻し、フック機
構52の被駆動側シャフト522を元の一定位置に復帰
させて可動フック523をロックポジションに回転変位
させ、トレー台車43前部のストッパーピン51Fに係
合させてロックする。
【0037】このように、上記実施例のトレーロック装
置5によれば、各トレー台車43の前後、相互の対角上
として、前部の搬送路3側の車輪の軸芯上内側と、後部
の格納室4奥側の車輪の軸芯上内側とにそれぞれストッ
パーピン51F、51Rを突設し、各格納室4において
その一対の固定レール41,42にフック機構52とし
て、前側レール41の内側側面に前部のストッパーピン
51Fに対して係脱可能に搬送路3側から格納室4奥側
に向けて略逆L字形の可動フック523を、後側レール
42の内側側面に後部のストッパーピン51Rに対して
係止可能に格納室4奥側から搬送路3側に向けて略逆L
字形の固定フック527をそれぞれ配設し、また搬送台
車2の前後レール21,22のいずれか一方、ここでは
前側レール21の内側側面に、フック機構52の可動フ
ック523を作動させるロック解除機構53を備えて、
常態としてフック機構52の可動フック523および固
定フック527とトレー台車43の各ストッパーピン5
1F、51Rとの係合によりトレー台車43をロックす
るようにしているので、地震等の衝撃に対して、トレー
台車43の格納室4からの飛び出しを確実に防止するこ
とができる。
【0038】また、フック機構52に備えた被駆動側シ
ャフト522に対してロック解除機構53の駆動側シャ
フト531の水平方向の変位押圧により、可動フック5
23のストッパーピン51Fに対する係合を外してロッ
クを解除するようにしているので、簡単な構造で、自動
車の入出庫を円滑に行うことができる。
【0039】ここで、その構造上、一方のストッパーピ
ン51Fをトレー台車43前部の搬送路3側の車輪43
1の軸芯上に、他方のストッパーピン51Rをトレー台
車43後部の格納室4奥側の車輪の軸芯上にそれぞれ設
けているので、その取り付けが容易であり、部品点数の
増大を防止できる。
【0040】なお、本実施例では、機械式駐車装置とし
て、駐車場の各階層に搬送台車を1基ずつ配置する平面
往復式の駐車装置を例示しているが、駐車場全体で搬送
台車を1基のみ配置するエレベータスライド式の駐車装
置など、各種形式の駐車装置にも同様に適用することが
でき、同様な作用効果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各トレー台車の前後部にそれぞれストッパーピンを突設
する一方、各格納室毎に前後で一対の固定レールのう
ち、一方の固定レール側に、トレー台車の一方のストッ
パーピンに対して係脱可能に、移送手段の移動経路側か
ら格納室奥側に向けて略逆L字形の可動フックを回動可
能に配設してばね手段により常態としてロックポジショ
ン上に起立させるとともに、他方の固定レール側に、他
方のストッパーピンに対して係止可能に、格納室奥側か
ら移送手段の移動経路側に向けて略逆L字形の固定フッ
クを配設し、移送手段の前後部のうち、各格納室の可動
フックと同じ側に配設したロック解除機構により可動フ
ックとストッパーピンとの係脱を行うようにしているの
で、簡単な構造で、自動車の円滑な入出庫を維持しつ
つ、地震等により、縦方向に大きな振動を受けた場合に
格納中の自動車の飛び上がりを防いでその落下を確実に
防止することができる。
【0042】平面往復式またはエレベータスライド式の
駐車装置に適用した場合にあっては、自動車が搬送台車
の搬送路へ落下するのを確実に防止することができる。
【0043】また、本発明によれば、一方のストッパー
ピンをトレー台車の前後部のいずれか一方において移送
手段の移動経路側に、他方のストッパーピンをトレー台
車の前後部のいずれか他方において格納室奥側に、それ
ぞれ相互に対角上に配置することにより、少ない部品の
簡単な構造を実現することができる。
【0044】また、本発明によれば、ストッパーピンを
それぞれ車輪の軸芯上に備えることにより、その取り付
けを容易にし、より少ない部品の簡単な構造を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるトレーロック装置を
備えた平面往復式の機械式駐車装置の部分平面図
【図2】同駐車装置の搬送台車に備えたトレー台車受け
渡し装置の平面図
【図3】同駐車装置の各格納室に備えたトレーロック装
置の可動フックおよび固定フックを示す一部省略正面図
【図4】(a)同トレーロック装置に備えた可動フック
をロックポジションに設定している状態を示す拡大正面
断面図 (b)同トレーロック装置に備えた可動フックをアンロ
ックポジションに設定している状態を示す拡大正面断面
【図5】(a)同トレーロック装置に備えたロック解除
機構を示す一部破断拡大平面図 (b)同トレーロック装置に備えたロック解除機構を示
す一部破断拡大正面図
【図6】同トレーロック装置において固定フックの設定
位置を変更した一部省略正面図
【図7】従来の機械式駐車装置のトレーロック装置を示
す一部省略部分拡大正面図
【符号の説明】
1 平面往復式の機械式駐車装置 2 自走式の搬送台車(トレー台車移送手段) 21,22 一対のレール 23 トレー台車受け渡し装置 231 トレー台車移動用のクランク機構 232 駆動モータ 233 減速器 234 駆動軸 235 旋回アーム 236 係合部材 3 搬送路(移動経路) 31,32 一対のレール 4 自動車の格納室 41,42 一対の固定レール 43 トレー台車 431 車輪 432 案内摺動板 5 トレーロック装置 51F,51R ストッパーピン 52 フック機構 521 シャフト保持部 521a シャフト挿通穴 522 被駆動側シャフト 522a ストッパー 523 可動フック 524 フックガイド 524a スリット 525 スプリング 526 枢支ピン 527 固定フック 53 ロック解除機構 531 駆動側シャフト 532 シャフト駆動装置 532a モータ 532b シリンダ 532c 作動ロッド 533 軸受 54 押圧用プレート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレー台車移送用の移送手段の移動経路
    に沿って配列された複数の格納室にそれぞれ、前後で一
    対の固定レールと、その一対の固定レール上に配置され
    た自動車載置用のトレー台車とを備え、前記各格納室の
    トレー台車をそれぞれ、前記移動経路への落下を防止す
    るために前記一対の固定レール上で移動規制する一方、
    前記各トレー台車の前記各格納室から前記移送手段への
    移載に際し、その一対の固定レール上のトレー台車の移
    動規制を解除する機械式駐車装置のトレーロック装置に
    おいて、 前記各トレー台車の前後部にそれぞれ突設されたストッ
    パーピンと、 前記各格納室毎の一対の固定レールのうち、一方の固定
    レールの側面側にこの固定レールの側面に対して起立さ
    せて前記トレー台車の一方のストッパーピンに係合可能
    なロックポジションと前記一方の固定レールの側面側に
    傾倒させて前記一方のストッパーピンとの係合を解除す
    るアンロックポジションとの間を回動可能に配置される
    とともに、ばね手段により常態として前記ロックポジシ
    ョン上に起立され、前記一方のストッパーピンに対して
    係脱可能に前記移動経路側から格納室奥側に向けて略逆
    L字形の可動フックと、他方の固定レールの側面側に固
    定され、前記他方のストッパーピンに対して係止可能に
    前記格納室奥側から移動経路側に向けて略逆L字形の固
    定フックと、 前記移送手段に配置され、前記各格納室の可動フックを
    回動させるロック解除機構とを備えている機械式駐車装
    置のトレーロック装置。
  2. 【請求項2】 平面往復式またはエレベータスライド式
    の駐車装置に適用され、トレー台車移送用の移送手段は
    搬送台車であり、その移動経路は一対の走行レールを敷
    設された搬送台車用の搬送路である請求項1記載の機械
    式駐車装置のトレーロック装置。
  3. 【請求項3】 一方のストッパーピンをトレー台車の前
    後部のいずれか一方において移動経路側に、他方のスト
    ッパーピンをトレー台車の前後部のいずれか他方におい
    て格納室奥側に、それぞれ相互に略対角上に配置してい
    る請求項1または2記載の機械式駐車装置のトレーロッ
    ク装置。
  4. 【請求項4】 ストッパーピンをそれぞれ車輪の軸芯上
    に備えている請求項1から3のいずれかに記載の機械式
    駐車装置のトレーロック装置。
JP3190997A 1997-02-17 1997-02-17 機械式駐車装置のトレーロック装置 Pending JPH10227143A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3190997A JPH10227143A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 機械式駐車装置のトレーロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3190997A JPH10227143A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 機械式駐車装置のトレーロック装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10227143A true JPH10227143A (ja) 1998-08-25

Family

ID=12344125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3190997A Pending JPH10227143A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 機械式駐車装置のトレーロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10227143A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102031888A (zh) * 2010-12-15 2011-04-27 李流军 组合式汽车搬运装置
CN105952213A (zh) * 2016-01-13 2016-09-21 安徽凯旋智能停车设备有限公司 一种垂直升降类升降搬运装置
CN107366460A (zh) * 2017-07-07 2017-11-21 陕西隆翔停车设备集团有限公司 一种载车板抗震防坠落装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102031888A (zh) * 2010-12-15 2011-04-27 李流军 组合式汽车搬运装置
CN105952213A (zh) * 2016-01-13 2016-09-21 安徽凯旋智能停车设备有限公司 一种垂直升降类升降搬运装置
CN107366460A (zh) * 2017-07-07 2017-11-21 陕西隆翔停车设备集团有限公司 一种载车板抗震防坠落装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003118397A (ja) バッテリ装置の取り付け構造
US6196611B1 (en) Device for mounting and dismounting vehicle seat
US11489226B2 (en) Battery pack for electric work vehicle
JP2009280166A (ja) 車両用荷役装置
JPH10227143A (ja) 機械式駐車装置のトレーロック装置
US5879123A (en) Vehicular transport attachment
JPH10291473A (ja) 台車構造及びその台車を用いた運搬方法
JP3154912B2 (ja) エレベータ式駐車装置のトレーロック装置
JPH10196149A (ja) エレベータ式駐車装置のトレーロック装置
JP2003212125A (ja) バッテリ交換装置
KR100249049B1 (ko) 기계식 주차장치
JP2001032558A (ja) 機械式駐車装置のトレーロック機構
JPH0662086B2 (ja) 四輪運搬車
JP2001059356A (ja) 機械式駐車装置のトレーロック機構
RO125777A2 (ro) Dispozitiv multietajat pentru parcarea de autovehicule
WO2009116847A1 (en) Swivel mechanism for vehicle seat
JP3047090B2 (ja) エレベータ式立体駐車装置
JP3901408B2 (ja) 無人搬送システム
JP3028930B2 (ja) 貨物自動車の積載物移送装置
JP3743613B2 (ja) 親子二段式運搬車
JPH0528791U (ja) キヤブのチルト及びスライド構造
JPH0724303Y2 (ja) 回転棚付き鉄道車輌
JP4660121B2 (ja) パズル循環式駐車設備
JPH0613268B2 (ja) ウオ−クイン機構を備えた自動車用シ−ト
JPS6139687Y2 (ja)