JPH10225340A - 膨張体 - Google Patents

膨張体

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JPH10225340A
JPH10225340A JP9031819A JP3181997A JPH10225340A JP H10225340 A JPH10225340 A JP H10225340A JP 9031819 A JP9031819 A JP 9031819A JP 3181997 A JP3181997 A JP 3181997A JP H10225340 A JPH10225340 A JP H10225340A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】輸送する物品を所定の位置に確実に保持し、な
おかつ輸送する物品に衝撃や大きな振動等を与えないば
かりでなく、輸送する物品の形状の如何を問わずに使用
することができる衝撃緩衝材等に非常に好適に適用でき
る膨張体を提供しようとするものである。 【解決手段】通路を一対の押えバネ板で構成するととも
に、押えバネ板を所定の曲率で屈曲させた状態で保持す
ることにより密着させ、常態では通路が閉じており、押
えバネ板間の通路の一端を開放して加圧するか、通路内
に棒状体を挿入した時には内側の押えバネ板が変形して
通路が開き、通路の一端を閉じて加圧を解くか、棒状体
を引き抜いたときには内側の押えバネ板が復元力により
外側の押えバネ板に密着して、通路が閉じられるように
した自動閉止弁と、これを内蔵して流体を自動閉止弁を
通して充填することにより膨張可能とした袋体とを備え
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は住宅の居室内で使
用する一般的なクッションや、物品の輸送のために汎用
的に使用される包装資材、衝撃によって破損しやすいガ
ラス製品や陶磁器、また振動を嫌う精密部品等の移送に
際して使用される衝撃緩衝材、風船や浮き袋、救命胴
衣、救命ボート等に適用可能な膨張体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば衝撃によって破損しやすい
ガラス製品や陶磁器、また振動を嫌う精密部品等の移送
に際しては、種々の構造の膨張体を使用して破損を防止
している。例えこのような衝撃緩衝材の例として、発砲
スチレンやウレタンフォーム等のプラスチック発砲体、
それらの発砲ビーズや紐状体、段ボール等の紙類、小さ
い空気室を並べたエアマットや他の流体を充填したマッ
ト等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらいずれの
衝撃緩衝材においても、輸送する物品を所定の位置に確
実に保持し、なおかつ輸送する物品に衝撃や大きな振動
等を与えないようにするという効果がいまひとつで、し
かもいちいち輸送する物品の形状に合わせて成形するこ
とが必要であったり、構造が複雑なために量産が難しい
という欠点があった。
【0004】また散逸しやすい衝撃緩衝材が使用されて
おり、使用後の処理に困ってしまったり、再利用ができ
なくて貴重な資源を再生することが難しいという欠点が
あった。
【0005】この発明の膨張体は従来例の上記欠点を解
消しようとするものであり、輸送する物品を所定の位置
に確実に保持し、なおかつ輸送する物品に衝撃や大きな
振動等を与えないばかりでなく、輸送する物品の形状の
如何を問わずに使用することができる衝撃緩衝材等に非
常に好適に適用できる膨張体を提供しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明の膨張
体は、通路を一対の押えバネ板で構成するとともに、押
えバネ板を所定の曲率で屈曲させた状態で保持すること
により密着させ、常態では通路が閉じており、押えバネ
板間の通路の一端を開放して加圧するか、通路内に棒状
体を挿入した時には内側の押えバネ板が変形して通路が
開き、通路の一端を閉じて加圧を解くか、棒状体を引き
抜いたときには内側の押えバネ板が復元力により外側の
押えバネ板に密着して、通路が閉じられるようにした自
動閉止弁と、これを内蔵して流体を自動閉止弁を通して
充填することにより膨張可能とした袋体とを備えたこと
を特徴とする膨張体。
【0007】この発明の膨張体は、軟質シートからなる
開閉可能な通路体の両面を一対の押えバネ板で挟み付け
るとともに、押えバネ板を所定の曲率で屈曲させた状態
で保持することにより密着させ、常態では通路体が閉じ
ており、押えバネ板間の通路体の一端を開放して加圧す
るか、通路体内に棒状体を挿入した時には内側の押えバ
ネ板が変形して通路体が開き、通路体の一端を閉じて加
圧を解くか、棒状体を引き抜いたときには内側の押えバ
ネ板が復元力により外側の押えバネ板に密着して、通路
体が閉じられるようにした自動閉止弁と、これを内蔵し
て流体を自動閉止弁を通して充填することにより膨張可
能とした袋体とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】この発明の膨張体は、上記自動閉止弁が、
軟質シートからなる開閉可能な通路体の両面を一対の押
えバネ板で挟み付けるとともに、押えバネ板を所定の曲
率で屈曲させた状態で保持することにより密着させ、常
態では通路体が閉じており、押えバネ板間の通路体の一
端を開放して加圧するか、通路体内に棒状体を挿入した
時には内側の押えバネ板が変形して通路体が開き、通路
体の一端を閉じて加圧を解くか、棒状体を引き抜いたと
きには内側の押えバネ板が復元力により外側の押えバネ
板に密着して、通路体が閉じられるようになっており、
かつ所定の曲率で屈曲させた外側の押えバネ板を通路体
と直角の方向にヒンジを介して蓋体を設け、この蓋体を
閉じて外側の押えバネ板と結合した際に、蓋体で内側の
押えバネ板を外側の押えバネ板に沿って所定の曲率で屈
曲した状態に押えるようにしたことをも特徴とするもの
である。
【0009】この発明の膨張体は、上記袋体が、その内
部に外部と連通したポケット部を有し、このポケット部
に物品を収納した上、流体を自動閉止弁を通して充填す
ることにより袋体を膨張させたとき、その圧力がポケッ
ト部にも作用して、収納した物品がポケット部により加
圧された状態で保持されるようにしたことをも特徴とす
るものである。
【0010】この発明の膨張体は、上記棒状体が、チュ
ーブ等の管状体からなることをも特徴とするものであ
る。
【0011】この発明によれば、輸送する物品を所定の
位置に確実に保持し、なおかつ輸送する物品に衝撃や大
きな振動等を与えないばかりでなく、輸送する物品の形
状の如何を問わずに使用することができる膨張体を提供
することが可能となった。
【0012】またこの発明の膨張体は、使用後は簡単に
折り畳んで非常にコンパクトな形で保管することがで
き、しかもエアその他の流体の出し入れによって何度で
も繰り返し再利用することができるため、貴重な資源の
保護にも役立たせることができるようになった。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、この発明の
膨張体の実施の形態について説明する。
【0014】図1(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)は、
この発明の膨張体をクッション等に適用した実施例を示
す概略図である。図中111はこの発明の膨張体に使用
される自動閉止弁、101は自動閉止弁111を取り付
けた膨張体を示すものである。そして自動閉止弁111
は、膨張体101を構成する袋体の適所に開口部を設
け、この開口部に下記通路体1を固定するだけで設置が
完了する。
【0015】図1(イ)、(ロ)の例では、自動閉止弁
111の下記通路体1の一端から加圧しながら気体や液
体、粘稠物等を膨張体101内に充填する場合、図1
(ハ)、(ニ)の例では、自動閉止弁111の下記通路
体1の一端から棒状体としての管状体11を挿入しなが
ら気体や液体、粘稠物等を膨張体101内に充填する場
合を示している。
【0016】以下、上記自動閉止弁111の詳細につい
て説明する。
【0017】図2は自動閉止弁111を構成している、
軟質シートからなる開閉可能な通路体を示すものであ
る。この通路体1は2枚の軟質シートを貼り合わせて作
成することができ、通路部分2は筒状に開口することが
可能である。また通路部分2の両側には、下記押えバネ
板間に挟み込んで通路体1を保持するずれ止め片3が形
成されている。4はずれ止め片3の位置から突出してい
る通路体1のガイド部である。
【0018】上記通路体1としては、使用する軟質シー
トを、ゴムシート、プラスチックシート、耐水紙、防水
布、アルミ箔あるいはこれらの複合シートから選ぶこと
が望ましい。
【0019】図2において(イ)は通路体1の通路部分
2が閉じている場合を示し、(ロ)は通路体1の通路部
分2が開いていて、気体や液体、粘稠物等が通過してい
る状態を示している。
【0020】図3は通路体1の通路部分2を、2枚の軟
質シートを貼り合わせて加熱溶着する場合を示すもので
ある。図において(イ)はガイド部4の反対側に向かっ
てつぼまっているテーパ状の通路部分2を示す。(ロ)
はガイド部4の反対側に向かってつぼまり、さらにその
先は筒状になっている通路部分2を示す。(ハ)はガイ
ド部4の反対側に向かって所定の広さの部分があってか
らつぼまり、さらにその先は筒状になっている通路部分
2を示す。(ニ)はガイド部4と同じ径の筒状に形成さ
れた通路部分2を示す。
【0021】上記通路体1の通路部分2の幅は、気体や
液体、粘稠物等の通過に無理がなく、しかも自動閉止弁
111の全体が大がかりにならない程度とすることが望
ましい。もちろん、充填作業をチューブ等の棒状体で行
なうときは、挿入する棒状体の径に応じたサイズである
ことが望ましい。
【0022】上記通路体1に通路部分2を形成する手段
としては、2枚の軟質シートを貼り合わせてずれ止め片
3部分で加熱溶着する手段が望ましいが、他の形成手段
でも良いことはもちろんである。ずれ止め片3の溶着に
際しては、通路部分2との境界のみ溶着すれば十分であ
る。
【0023】図4(イ)ないし(ハ)は上記通路体1を
挟み込んで開閉、特に自動的に密閉させるための押えバ
ネ板の例を示すものである。外側の押えバネ板5は内側
の押えバネ板6(図示せず)と別々に形成されている。
そして外側の押えバネ板5の端部には、プラスチックヒ
ンジ7を介して蓋体8が、左右の方向に延長するよう形
成されている。この外側の押えバネ板5、プラスチック
ヒンジ7および蓋体8は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリカーボネート等からなるプラス
チック素材を射出成形で所定の形状に成形することが望
ましい。もちろん、成形の方法はこの射出成形に限るも
のではない。
【0024】図4(イ)において、外側の押えバネ板5
の上部両側および下部両側にはそれぞれ保持ガイド9が
突設されている。また上記外側の押えバネ板5の上端中
央には、棒状体を挿入する位置に挿入ガイド10が設け
てある。
【0025】図4(イ)の例では上記蓋体8は、平板の
ほぼ中央に棒状体を通した通路体1を収納する円弧状断
面のガイド溝12が形成されており、その両側には内側
の押えバネ板6を押さえるためのリブ13が、通路体1
の長さ方向に沿って一対形成されている。このリブ13
の長さや形状、位置や数は、上記内側の押えバネ板6の
厚さやサイズ等に応じて適宜決定することができる。た
だし、内側の押えバネ板6の開閉反応を損なわないだけ
の十分な長さや形状、位置や数を持たせることが望まし
い。
【0026】また14は、蓋体8の端部に設けた外側の
押えバネ板5と結合させるためのフックである。このフ
ック14は、外側の押えバネ板5の端部に厚さ方向に貫
通するよう設けた受け口15にはめ込まれ、抜け止めす
るようになっている。このようにして押えバネ板5,6
を蓋体8とともに所定の曲率で曲げた状態で固定するこ
とにより、非常に耐久性に優れた自動閉止弁111を得
ることができる。
【0027】図4(ロ)の例ではこの蓋体8は、ガイド
溝12の両側に内側の押えバネ板6を押さえるためのリ
ブ13が、通路体1の長さ方向に対して直角の方向に形
成されている。
【0028】図4(ハ)の例ではこの蓋体8は、両端か
ら外側の押えバネ板5に沿って内向きに傾いた状態で中
央の円弧状断面のガイド溝12につながっており、上記
内側の押えバネ板6を押さえるためのリブ13は形成さ
れていない。
【0029】上記においてフック14および受け口15
からなる結合手段を例示したが、このような結合手段の
みならず、他の形状や構造、あるいは熱溶着等の手段も
使用できる。
【0030】なお上記外側の押えバネ板5および蓋体8
はそれぞれ同じ肉厚であっても、また肉厚を異ならせて
おいてもよい。通路体1との関係でいえば、外側の押え
バネ板5および蓋体8は変形しない程度の厚みを必要と
し、また通路体1は柔軟性を要するため薄手のものを使
用し、内側の押えバネ板6はその機能上、所定の肉厚で
あることを必要とする。もちろん、内側の押えバネ板6
は通路体1よりも厚いものであることが望ましい。
【0031】上記通路体1および内側の押えバネ板6の
材質としては、プラスチックシート、金属シート、ある
いはこれらを構成材料とする複合シートから選ぶことが
できる。プラスチックシートの例としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボネート
等が挙げられる。この場合、通路体1を同じ材質とする
ことが望ましい。
【0032】上記内側の押えバネ板6の厚さとしては、
上記ポリエチレン等のプラスチックシートを使用した場
合、約0.1〜0.5mmのものを使用することが望ま
しい。また押えバネ板5,6の寸法は矩形の場合を例に
取れば、横軸:縦軸比率で約2〜1.5:1が望まし
い。例えば、横軸:縦軸の実寸で40mm:25mm、
35mm:20mm、30mm:11mm等の寸法とす
ることができる。
【0033】上記押えバネ板5,6を湾曲させた場合の
曲率半径は、11mm〜40mmが望ましい。小さい曲
率では押えバネ板5,6の通路体1を挟む力が強い上、
管状体11の挿抜に対する反応がよい。逆に,曲率半径
を大きくしていって押えバネ板5,6の通路体1を挟む
力や、加圧して移送する際や、棒状体を挿抜する際の力
加減を調整することができる。
【0034】素材的には膨張体101を構成する袋体、
通路体1および押えバネ板5,6、蓋体8を構成するプ
ラスチック素材やシート類の何れも単一素材を使用する
ことが望ましい。例えばプラスチック系、あるいはこれ
らとアルミ箔等との複合シートからなる素材が、素材と
しての汎用性、加工性、ゴミ化した後の処理性等におい
て、この発明の上記課題の解決にきわめて好適であるこ
とを確認している。
【0035】図5ないし図9に、通路体1を押えバネ板
5,6で挟み込んでこの発明の自動閉止弁111を構成
した状態を示す。すなわち、図5は外側の押えバネ板5
と蓋体8を開いた状態を示し、図6は外側の押えバネ板
5の保持ガイド9に沿って通路体1および内側の押えバ
ネ板6を構成する長尺シートを収納した状態を示し、図
7は、蓋体8のフック14を外側の押えバネ板5の受け
口15にはめ込んで通路体1の両側を挟み付けた状態を
示している。この完成状態を示す図7において通路体1
は、内側の押えバネ板6とともに蓋体8のリブ13で外
側の押えバネ板5に押し付けられている。
【0036】上記のようにして組み付けられた自動閉止
弁111は、図8および図9のように通路体1が押えバ
ネ板5,6の湾曲に連れて湾曲した状態で円弧状に保持
され、さらに蓋体8がその弦の位置にある。このように
しておけば、内側の押えバネ板6の形状を蓋体8により
外側の押えバネ板5に沿って保持した上、上記リブ13
により確実にその湾曲を保たせることができ、通路体1
を強固に圧着することができる。
【0037】そして、上記のように構成したこの発明の
膨張体の作用について説明する。
【0038】図10は、通路体1にチューブその他の管
状体11を挿入した状態を示している。この自動閉止弁
111は、通路体1の通路部分2の内部に管状体11を
挿入することにより、押えバネ板5,6により密着して
いた通路部分2の密着を解いて、通路を確保せしめるも
のである。この実施例においてはこのような管状体11
としてチューブを使用してより確実な通路を確保しよう
としている。
【0039】上記作用をより詳細に説明する図11にお
いて、チューブからなる管状体11の先端を通路体1の
ガイド部4の上端から挿入する。実際には、この部分に
挿入ガイドを付けることにより、管状体11を挿入しや
すい形状としておく。そして、図(イ)から(ハ)のよ
うに徐々に管状体11を押し下げて行くと、通路体1の
通路部分2は内側の押えバネ板6ごと押し広げられてい
く。
【0040】そして管状体11をさらに押し下げると、
蓋体8によって外側の押えバネ板5に押し付けられてい
た内側の押えバネ板6が、管状体11に沿って全長にわ
たって押し広げられ、図(ニ)のように気体や液体、粘
稠物等が自由に流通することができるようになる。した
がって、チューブからなる管状体11を使用した充填作
業を簡単に行なうことができる。
【0041】逆に、通路体1の通路部分2を閉じようと
する場合には単に管状体11を引き抜けばよい。すなわ
ち、内側の押えバネ板6が徐々に元の位置に復帰して外
側の押えバネ板5に密着し、通路体1の通路部分2は図
(ニ)から(イ)を逆にたどって、再び全長が自動的に
密着することとなる。このとき、自動閉止弁111に逆
方向から対象物を押し戻そうとする圧力が加わると、押
えバネ板5,6を介して通路体1に圧力が伝達され、通
路体1の通路部分2はより一層密閉される。
【0042】上記においては通路体1の通路部分2の開
閉を管状体11で行なった場合を示したが、通路体1の
一端を開き、内側の押えバネ板6の弾性力に抗して加圧
しながら、強制的に対象物を通路部分2を通過させるこ
とにより、圧入することもできる。
【0043】図12はこの発明の膨張体の他の実施例を
示すものである。この実施例では膨張体101は、外袋
201とその内側に配置した内袋202の2重の袋体か
らなり、内袋202はその内周面でポケット部203を
形成している。図では外袋201と内袋202とは長さ
方向の両端でのみ連結されており、その中間部分は連結
されていない。そして外袋201と内袋202との間に
は、密封可能な空間が形成してある。
【0044】そして上記自動閉止弁111は、膨張体1
01を構成する袋体の適所に、外袋201と内袋202
との間に連通する開口部を設け、この開口部に下記通路
体1を固定するだけで設置が完了する。204は上記開
口部の反対側に設けたポケット部203への通路となる
出入り口、205は出入り口204を開閉するラインフ
ァスナである。
【0045】この実施例の膨張体101の使用に際して
は、予めラインファスナ205を開き、出入り口204
からポケット部203内へ輸送する、物品、図ではカメ
ラ206を投入しておく。次いで自動閉止弁111の通
路体1にチューブその他の管状体11を挿入して外袋2
01と内袋202との間に空気や流体、その他の材料を
充填する。その際、外袋201が徐々に膨張して袋体が
引き伸ばされるとともに、内袋202の袋体も引き伸ば
され、次第にポケット部203が加圧されて、カメラ2
06の外周に沿って内袋202の袋体が密着する。
【0046】上記ポケット部203が加圧されるに連
れ、ポケット部203内の空気は自動的に出入り口20
4から排出されるので、内袋202の袋体はポケット部
203内のカメラ206の外周に沿って確実に密着す
る。
【0047】所定の圧力まで加圧して管状体11を引き
抜くと、自動閉止弁111が作用して外袋201と内袋
202との間から空気等が漏れることがない。発明者の
確認によれば、袋体が破れたりしない限り、膨張体10
1は長期間にわたって収縮することがなかった。
【0048】膨張体101のポケット部203内に保持
された輸送する物品、カメラ206は、上記加圧状態で
は外袋201のほぼ中央に浮かんでいるような状態で強
固に支持され、しかも外袋201の外部からの衝撃や振
動にはほとんど影響されることがなかった。
【0049】上記においてはこの発明の膨張体として、
住宅の居室内で使用する一般的なクッションや、物品の
輸送のために汎用的に使用される包装資材、衝撃によっ
て破損しやすいガラス製品や陶磁器、また振動を嫌う精
密部品等の移送に際して使用される衝撃緩衝材、風船や
浮き袋、救命胴衣、救命ボート等に適用可能であること
はもちろん、この発明の基本思想を応用したものである
限り、上記構造のものに限られるものでないことはいう
までもない。
【0050】
【発明の効果】この発明によれば、輸送する物品を所定
の位置に確実に保持し、なおかつ輸送する物品に衝撃や
大きな振動等を与えないばかりでなく、輸送する物品の
形状の如何を問わずに使用することができる膨張体を提
供することが可能となった。
【0051】またこの発明の膨張体は、使用後は簡単に
折り畳んで非常にコンパクトな形で保管することがで
き、しかもエアその他の流体の出し入れによって何度で
も繰り返し再利用することができるため、貴重な資源の
保護にも役立たせることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)はこの発明の
膨張体の1実施例を示すそれぞれ概略図である。
【図2】この発明の膨張体を構成している、軟質シート
からなる開閉可能な通路体を示し、(イ)は通路体の通
路部分が閉じている場合、(ロ)は通路体の通路部分が
開いていて、気体や液体、粘稠物、粉体、粒状物等の移
送対象物が通過している状態を示す、それぞれ斜視図お
よびA−A断面図である。
【図3】(イ)〜(ニ)は、通路体を2枚の軟質シート
を貼り合わせて加熱溶着する場合を示す概略斜視図であ
る。
【図4】(イ)〜(ハ)は外側の押えバネ板および蓋体
を一体的に形成した例を示すそれぞれ斜視図である。
【図5】外側の押えバネ板および蓋体を開いた例を示す
斜視図である。
【図6】外側の押えバネ板および蓋体間に通路体を組み
付ける状態を示す斜視図である。
【図7】外側の押えバネ板と蓋体とを結合した状態を示
す斜視図である。
【図8】外側の押えバネ板と蓋体とを結合した状態を示
す拡大平面図である。
【図9】外側の押えバネ板と蓋体とを結合した状態を示
す拡大断面図である。
【図10】通路体に棒状体を挿入した状態を示す拡大断
面図である。
【図11】(イ)〜(ニ)は通路体に棒状体を挿入した
状態を段階的に示す断面図である。
【図12】(イ)〜(ニ)はこの発明の膨張体の他の実
施例の使用状態を段階的に示す概略図である。
【符号の説明】
1 通路体 2 通路部分 3 ずれ止め片 4 ガイド部 5 外側の押えバネ板 6 内側の押えバネ板 7 ヒンジ 8 蓋体 9 保持ガイド 10 挿入ガイド 11 棒状体 12 ガイド溝 13 リブ 14 フック 15 受け口 101 膨張体 111 自動閉止弁 201 外袋 202 内袋 203 ポケット部 204 出入り口 205 ラインファスナ 206 カメラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通路を一対の押えバネ板で構成するとと
    もに、押えバネ板を所定の曲率で屈曲させた状態で保持
    することにより密着させ、常態では通路が閉じており、
    押えバネ板間の通路の一端を開放して加圧するか、通路
    内に棒状体を挿入した時には内側の押えバネ板が変形し
    て通路が開き、通路の一端を閉じて加圧を解くか、棒状
    体を引き抜いたときには内側の押えバネ板が復元力によ
    り外側の押えバネ板に密着して、通路が閉じられるよう
    にした自動閉止弁と、これを内蔵して流体を自動閉止弁
    を通して充填することにより膨張可能とした袋体とを備
    えたことを特徴とする膨張体。
  2. 【請求項2】 軟質シートからなる開閉可能な通路体の
    両面を一対の押えバネ板で挟み付けるとともに、押えバ
    ネ板を所定の曲率で屈曲させた状態で保持することによ
    り密着させ、常態では通路体が閉じており、押えバネ板
    間の通路体の一端を開放して加圧するか、通路体内に棒
    状体を挿入した時には内側の押えバネ板が変形して通路
    体が開き、通路体の一端を閉じて加圧を解くか、棒状体
    を引き抜いたときには内側の押えバネ板が復元力により
    外側の押えバネ板に密着して、通路体が閉じられるよう
    にした自動閉止弁と、これを内蔵して流体を自動閉止弁
    を通して充填することにより膨張可能とした袋体とを備
    えたことを特徴とする膨張体。
  3. 【請求項3】 自動閉止弁が、軟質シートからなる開閉
    可能な通路体の両面を一対の押えバネ板で挟み付けると
    ともに、押えバネ板を所定の曲率で屈曲させた状態で保
    持することにより密着させ、常態では通路体が閉じてお
    り、押えバネ板間の通路体の一端を開放して加圧する
    か、通路体内に棒状体を挿入した時には内側の押えバネ
    板が変形して通路体が開き、通路体の一端を閉じて加圧
    を解くか、棒状体を引き抜いたときには内側の押えバネ
    板が復元力により外側の押えバネ板に密着して、通路体
    が閉じられるようになっており、かつ所定の曲率で屈曲
    させた外側の押えバネ板を通路体と直角の方向にヒンジ
    を介して蓋体を設け、この蓋体を閉じて外側の押えバネ
    板と結合した際に、蓋体で内側の押えバネ板を外側の押
    えバネ板に沿って所定の曲率で屈曲した状態に押えるよ
    うにしてなる請求項2に記載の膨張体。
  4. 【請求項4】 袋体が、その内部に外部と連通したポケ
    ット部を有し、このポケット部に物品を収納した上、流
    体を自動閉止弁を通して充填することにより袋体を膨張
    させたとき、その圧力がポケット部にも作用して、収納
    した物品がポケット部により加圧された状態で保持され
    るようにしてなる請求項2または3に記載の膨張体。
  5. 【請求項5】 棒状体が、チューブ等の管状体からなる
    請求項2ないし4のいずれかに記載の膨張体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001038195A1 (fr) * 1999-11-24 2001-05-31 Tadashi Hagihara Ensemble coussin du type à gonflage
CN111358223A (zh) * 2020-03-23 2020-07-03 深圳市三分之一睡眠科技有限公司 气囊自检系统及方法

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