JPH10223085A - 長尺キー支持装置 - Google Patents

長尺キー支持装置

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JPH10223085A
JPH10223085A JP9026301A JP2630197A JPH10223085A JP H10223085 A JPH10223085 A JP H10223085A JP 9026301 A JP9026301 A JP 9026301A JP 2630197 A JP2630197 A JP 2630197A JP H10223085 A JPH10223085 A JP H10223085A
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Application number
JP9026301A
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English (en)
Inventor
Isao Mochizuki
勲 望月
Takeyuki Takagi
猛行 高木
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US09/020,913 priority patent/US6072133A/en
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Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H3/00Mechanisms for operating contacts
    • H01H3/02Operating parts, i.e. for operating driving mechanism by a mechanical force external to the switch
    • H01H3/12Push-buttons
    • H01H3/122Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor
    • H01H3/125Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor using a scissor mechanism as stabiliser

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺状のキートップの端部が押下された場合
にも、正常にスイッチング動作を行わせることができる
長尺キー支持装置を提供すること。 【解決手段】 長尺状キースイッチ1の案内支持部材5
における各連結部材3c,4cは、剛性のある厚板状又
は厚棒状に形成されている。特に、押下部を備え、ラバ
ースプリングを直接押下する連結部材3cにあっては、
その長手方向に沿って、剛性のある金属製のワイヤ3g
が圧入されている。よって、かかる連結部材3c,4c
を有する案内支持部材5により支持されるキースイッチ
1では、キートップ2の端部が押下された場合にも、連
結部材3c,4c、特に、ラバースプリングを押下する
側の連結部材3cが撓んでしまうことがないので、スイ
ッチング動作を正確に行わせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はスペースキー等に
おける長尺キー支持装置に関し、特に、2つのリンク部
材(ヒンジ部材)を相互に結合してなる案内支持部材を
開閉脚することによりキートップの上下動を案内する長
尺キー支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 特開平6−36648号公報には、2
つのリンク部材(ヒンジ部材)を相互に軸支して構成さ
れる案内支持部材を用いた長尺キー支持装置が開示され
ている。かかる長尺キー支持装置100は、横方向が長
く形成された長尺状のキートップ101を備えており、
図6に示すように、そのキートップ101の下方には、
該キートップ101の上下動を案内支持する案内支持部
材106が配設されている。
【0003】かかる案内支持部材106は2つのヒンジ
部材107,108から構成されており、一方のヒンジ
部材107は、図7に示すように、平面視コ字状に形成
されている。このヒンジ部材107の両側には、一対の
リンク部材109が設けられ、その一対のリンク部材1
09の一端間には、長尺状のキートップ101長に対応
する連結棒113が、両リンク部材109と一体に形成
されている。また、両リンク部材109の対向面側にお
ける中央部には、一対の軸体112がそれぞれ突設され
ている。
【0004】図8には、案内支持部材106の他方のヒ
ンジ部材108が図示されている。このヒンジ部材10
8は、その両側に一対のリンク部材117が設けられて
おり、その一対のリンク部材117の一端間には、長尺
状のキートップ101長に対応する連結棒121が、両
リンク部材117と一体に形成されている。また、両リ
ンク部材117の非対向面側における中央部には、一対
の軸孔120がそれぞれ凹設されている。この一対の軸
孔120に、前記したヒンジ部材107の一対の軸体1
12が回動可能に嵌合されることにより、両ヒンジ部材
107,108が相互に開閉脚自在な案内支持部材10
6が形成されるのである。
【0005】一対のリンク部材117の対向面側におけ
る中央部には、更に、両リンク部材117を連結する押
下棒118が、両リンク部材117と一体に形成されて
いる。図9に示すように、かかる押下棒118は、ラバ
ースプリング131の上面に載置され、キートップ10
1が押下されることにより、両ヒンジ部材107,10
8の回動に伴って下降され、ラバースプリング131を
押圧する。この押圧により、スイッチング動作が行われ
るのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、ラバ
ースプリング131を押圧する押下棒118は、長尺状
のキートップ101の長手方向に横架されており、撓み
やすくなっている。このためキートップ101の端部が
押下された場合には、押下棒118が大きく撓んでしま
い、正常なスイッチング動作を行うことができないとい
う問題点があった。押下棒118の撓みを解消するため
には、押下棒118を厚く形成して、その剛性を向上さ
せれば良いが、押下棒118は、キートップ101の押
下完了時に、キートップ101内に収容し得るサイズで
なければならないので、その厚さには一定の限界があっ
た。
【0007】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、長尺状のキートップの端部が押下
された場合にも、正常にスイッチング動作を行わせるこ
とができる長尺キー支持装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、請求項1記載の長尺キー支持装置は、横方向長
さが縦方向長さより大きな長尺状のキートップと、その
キートップ裏面の縦方向における両側付近にそれぞれ設
けられた第1係止部及び第2係止部と、前記キートップ
の下方に配設され、前記第1係止部に対向する第3係止
部と、前記第2係止部に対向する第4係止部とを備えた
ホルダ部材と、前記第1係止部及び第4係止部に保持さ
れる一対の第1リンク部材と、その一対の第1リンク部
材を連結する前記キートップの横方向に沿って設けられ
た第1連結部材と、前記第2係止部及び第3係止部に保
持される一対の第2リンク部材と、その一対の第2リン
ク部材を連結する前記キートップの横方向に沿って設け
られた第2連結部材とを備え、前記一対の第1リンク部
材及び第2リンク部材を相互に結合して構成され、その
一対の両リンク部材が開閉脚することにより前記キート
ップの上下動を案内する案内支持部材と、その案内支持
部材による前記キートップの上下動に伴ってスイッチン
グ動作を行うスイッチング部材とを備えており、前記第
1及び第2連結部材の少なくとも一方は、その剛性が前
記第1及び第2リンク部材の剛性より強く形成されてい
る。
【0009】この請求項1記載の長尺キー支持装置によ
れば、キートップが押下されると、案内支持部材の第1
及び第2リンク部材がキートップ裏面及びホルダ部材に
設けられた第1から第4係止部内を回動若しくは摺動し
て、案内支持部材が下降する。この案内支持部材の下降
に伴って、スイッチング部材によりスイッチング動作が
行われる。一対の第1リンク部材及び第2リンク部材を
それぞれ連結する第1連結部材及び第2連結部材は、少
なくともその一方の剛性が強く形成されているので、長
尺状のキートップの端部が押下された場合にも、連結部
材が撓みすぎることなく、正常にスイッチング動作が行
われる。
【0010】請求項2記載の長尺キー支持装置は、請求
項1記載の長尺キー支持装置において、前記第1又は第
2連結部材には剛性のある部材が前記キートップの横方
向に沿って取着又は埋設されている。このように、剛性
部材が連結部材に取着又は埋設されることにより、連結
部材の剛性が向上されるので、キートップの端部が押下
された場合にも、正常にスイッチング動作が行われる。
【0011】請求項3記載の長尺キー支持装置は、請求
項2記載の長尺キー支持装置において、前記第1又は第
2連結部材は樹脂材料にて形成され、これらに取着又は
埋設される剛性部材は金属材料にて形成されている。樹
脂材料で成形された連結部材には反りが発生し得る。し
かし、連結部材には、剛性を高めるために金属材料で形
成された剛性部材が取着又は埋設されているので、この
剛性部材によって連結部材の反りが矯正されるのであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】 以下、本発明を具体化した一実
施例に基づいて図面を参照して説明する。図1(a)
は、本実施例の長尺キー支持装置で構成されるキースイ
ッチの平面図であり、図1(b)は、図1(a)のI−
I線における側断面図である。なお、図1では、ヒンジ
部材3,4を係止するキートップ2裏面の係止部、及
び、スイッチング動作を行うラバースプリングについて
は、その図示を省略している。また、図1(a)の平面
図では、キートップ1を透視してその支持構造を図示し
ている。
【0013】スペースキー等の長尺状のキートップ2は
ABS樹脂等の合成樹脂から成形されており、その裏面
には、ヒンジ部材3の一対の係止ピン3aを水平方向に
摺動可能に保持する一対の係止部(図示せず)、及び、
ヒンジ部材4の一対の係止孔4aに係合して該ヒンジ部
材4を回動可能に保持する一対の係止部(図示せず)
が、それぞれ形成されている。このキートップ2裏面の
係止部に保持される一対のヒンジ部材3,4により、案
内支持部材5が構成され、キートップ2は、この案内支
持部材5によって、支持されるとともに、その上下動が
案内される。
【0014】図2(a)は、案内支持部材5を構成する
一方のヒンジ部材3の平面図であり、図2(b)は、図
2(a)のA矢視側面図である。なお、図2(b)で
は、部分的にヒンジ部材3の断面が図示されている。
【0015】図2(a)に示すように、ヒンジ部材3は
平面視H字状に形成されている。このヒンジ部材3の両
側には、細棒状の一対のリンク部材3b,3bが設けら
れ、その一対のリンク部材3b,3bは、その略中央部
分が厚板状の連結部材3cにより互いに連結されてい
る。これらのリンク部材3b及び連結部材3cは、弾性
を有するポリアセタール(POM)樹脂により一体成形
され、細棒状のリンク部材3bに弾性を与えるととも
に、厚板状の連結部材3cには剛性を与えている。
【0016】一対のリンク部材3b,3bの一端には、
前記したキートップ2裏面の係止部に摺動可能に保持さ
れる一対の係止ピン3a,3aが、リンク部材3b,3
bの対向面側にそれぞれ突設されている。また、リンク
部材3b,3bの他端には、後述するホルダ部材6の上
面に設けられた一対の係止部6a,6aに回動可能に保
持される一対の係止ピン3d,3dが、リンク部材3
b,3bの非対向面側にそれぞれ突設されている。更
に、リンク部材3b,3bの中央部における非対向面側
には、一対の軸体3e,3eがそれぞれ突設されてい
る。
【0017】連結部材3cの上面部には、細長状の溝部
3fが凹設されており、この溝部3f内に剛性のあるス
テンレス鋼線あるいはバネ用ステンレス鋼線で形成され
た金属製のワイヤ3gが圧入されている。連結部材3c
は厚板状に形成されているので、相当の剛性を備えてい
るが、これにワイヤ3gを圧入することにより、その剛
性が更に向上されている。また、樹脂材料で形成された
連結部材3cには反りが発生し得るが、金属製のワイヤ
3gを圧入することにより、かかる反りが矯正される。
【0018】溝部3fの底面には、図2(b)の断面部
分に図示するように、その厚さ方向に貫通する複数の孔
3iが設けられている。ワイヤ3gの圧入時における溝
部3f内の空気は、これら複数の孔3iを経由して外部
に排出されるので、連結部材3cへのワイヤ3gの圧入
を容易にしている。また、溝部3fの両側壁の上端部に
は、相対応する4箇所の位置に、対向する側壁に向けて
突出する四対の突起3hがそれぞれ設けられている。こ
れらの突起3hは、一旦、溝部3f内へ圧入されたワイ
ヤ3gが、溝部3f外へ抜け出てしまうことを防止して
いる。
【0019】連結部材3cの下面側中央部には、図2
(b)に図示するように、台形状の押下部3jが形成さ
れている。この押下部3jは、図示しないラバースプリ
ング上面に載置される部分であり、キートップ2が押下
された場合には、この押下部3jによりラバースプリン
グが直接押下されて、スイッチング動作が行われる。
【0020】図3は、案内支持部材5を構成する他方の
ヒンジ部材4の平面図である。図3に示すように、ヒン
ジ部材4は平面視コ字状に形成されている。このヒンジ
部材4の両側には、細棒状の一対のリンク部材4b,4
bが設けられ、その一対のリンク部材4b,4bの一端
部は、厚棒状の連結部材4cにより互いに連結されてい
る。ヒンジ部材4は弾性を有するポリアセタール(PO
M)樹脂により一体成形されており、細棒状のリンク部
材4bに弾性を与えるとともに、厚棒状の連結部材4c
には剛性を与えている。
【0021】連結部材4cの反対側のリンク部材4b,
4bの一端には、後述するホルダ部材6の上面に設けら
れた一対の係止部6b,6bに摺動可能に保持される一
対の係止ピン4d,4dが、リンク部材4b,4bの非
対向面側に向けて、それぞれ突設されている。また、リ
ンク部材4b,4bの中央部には、その厚さ方向に貫通
する一対の軸孔4e,4eがそれぞれ設けられている。
この軸孔4eには、前記したヒンジ部材3の軸体3eが
回動可能に嵌合され、両ヒンジ部材3,4により案内支
持部材5が構成される。
【0022】連結部材4cの両端付近には、キートップ
2裏面の係止部(図示せず)に回動可能に保持される一
対の係止孔4a,4aがそれぞれ設けられている。連結
部材4cは、この一対の係止孔4a,4a間が厚棒状に
形成されて、連結部材4cに剛性が与えられている。一
方、係止孔4a,4a間以外の端部分は、下半分の肉厚
が除かれて、上半分のみの薄肉状に形成されている。こ
のためキートップ2の押下途中において、かかる端部分
は一方のヒンジ部材3の係止ピン3dにより係止される
ことはないので、キートップ2の押下動作が途中で妨げ
られてしまうことがない。
【0023】連結部材4cの中央部であってリンク部材
4bの突出側には、ラバースプリング(図示せず)の外
形に合わせて形成された円弧状の凹部4dが設けられて
いる。キートップ2が押下され下降すると、その下降に
伴って連結部材4cも下降するが、連結部材4cには凹
部4dが形成されているので、ラバースプリングと接触
することなく下降することができる。
【0024】図1に示すように、上記のように構成され
た一対のヒンジ部材3,4からなる案内支持部材5の下
方には、金属製の板状体で構成されたホルダ部材6が配
設されている。このホルダ部材6の上面には、絶縁層を
介してキー接点及び回路パターンが印刷されており、各
キーのキー接点に対応する上位置にはラバースプリング
がそれぞれ取着されている。本実施例の長尺状のスペー
スキーでは、キー接点及びラバースプリングは、平面視
におけるキートップ2の略中央部に配置されている。
【0025】また、ホルダ部材6には、各キースイッチ
1毎に、一方のヒンジ部材3の一対の係止ピン3d,3
dを回動可能に保持する一対の係止部6a,6aと、他
方のヒンジ部材4の一対の係止ピン4d,4dを摺動可
能に保持する一対の係止部6b,6bとが、プレス加工
により形成されている。ヒンジ部材3,4の両側に設け
られたリンク部材3b,4bは、いずれもポリアセター
ル(POM)樹脂により細棒状に形成されているので、
充分な弾性を備えている。リンク部材3b,4bの各係
止ピン3d,4dは、リンク部材3b,4bを内側へ撓
ませてからホルダ部材6の各係止部6a,6b内へ挿入
されるが、このようにリンク部材3b,4bは充分な弾
性を備えているので、内側へ撓ませても折れることな
く、各係止ピン3d,4dを各係止部6a,6b内へ容
易に挿入することができる。
【0026】次に、上記のように構成されたキースイッ
チ1の動作について説明する。キートップ2の非押下の
状態では、ラバースプリングによる上方向への付勢力に
よって、図1(b)に図示するように、キートップ2は
上方に配置されている。即ち、ラバースプリングの上面
には、ヒンジ部材3の押下部3jが載置されているの
で、ラバースプリングによって、ヒンジ部材3,4(案
内支持部材5)が上方に付勢され、キートップ2が上方
に配置されている。
【0027】この状態からキートップ2の上面が押下さ
れると、案内支持部材5の各係止ピン3a,3d,4d
及び係止孔4aは、キートップ2裏面及びホルダ部材6
に形成された各係止部6a,6b内で、それぞれ回動又
は摺動し、両リンク部材3b,4bが開脚して、キート
ップ2を水平に維持したまま下降させる。キートップ2
の下降に伴って、案内支持部材5の押下部3jも下降
し、徐々にラバースプリングを押圧する。更に、キート
ップ2が押圧され、下降すると、押下部3jにより押圧
されたラバースプリングの内壁上面がホルダ部材6の上
面に印刷されたキー接点と接触し、そのキー接点をオン
して、スイッチング動作が行われる。
【0028】キートップ2の押下が解除されると、ラバ
ースプリングの付勢力によって案内支持部材5の押下部
3jが上方に持ち上げられる。押下部3jが上方に持ち
上げられると、案内支持部材5の各係止ピン3a,3
d,4d及び係止孔4aは、キー押下時とは逆方向に、
それぞれ各係止部6a,6b内で回動又は摺動し、両リ
ンク部材3b,4bが閉脚して、キートップ2を水平に
維持したまま上昇させる。ラバースプリングが上方へ伸
びきるか、あるいは、摺動するいずれかの係止ピン3
a,4dが係止部6bの側壁に当接されると、キートッ
プ2の上昇は終了し、図1(b)に図示するキートップ
2押下前の状態になる。
【0029】ところで、キースイッチ1の案内支持部材
5の各連結部材3c,4cは、剛性のある厚板状又は厚
棒状に形成されている。特に、押下部3jを備え、ラバ
ースプリングを直接押下する連結部材3cにあっては、
その長手方向に沿って、剛性のある金属製のワイヤ3g
が圧入されている。よって、かかる連結部材3c,4c
を有する案内支持部材5により支持されるキースイッチ
1では、キートップ2の端部が押下された場合にも、連
結部材3c,4c、特に、ラバースプリングを押下する
側の連結部材3cが撓んでしまうことがなく、スイッチ
ング動作を正確に行わせることができる。
【0030】なお、各連結部材3c,4cは、その剛性
を増すために厚く形成されているものの、キー押下の完
了時には、キートップ2内に収容し得るサイズとされて
おり、キー押下のストローク量を減少させてしまうこと
もない。言い換えれば、各連結部材3c,4cは、キー
トップ2内に収容し得るサイズの範囲内で厚く形成され
て剛性が与えられる一方、不足する剛性は、圧入される
金属製のワイヤ3gにより補われているのである。ま
た、金属製のワイヤは、押下部3jを備えない連結部材
4cにも圧入するようにしても良い。
【0031】次に、図4を参照して第2実施例について
説明する。第2実施例は、前記した第1実施例における
押下部3jを備えたヒンジ部材3を変更したものであ
る。その他の部分については、第1実施例と同様に構成
されているので、以下、第1実施例と同一の部分には同
一の番号を付し、異なる部分のみ説明する。
【0032】図4(a)は、第2実施例のヒンジ部材1
3の平面図であり、図4(b)は、図4(a)のB矢視
側面図である。第2実施例のヒンジ部材13は、剛性の
ある冷間圧延鋼板(SPCC)で形成された金属製の薄
い板状体の連結部材13cを備えており、この連結部材
13cの両側に一対のリンク部材13b,13bが取着
された、平面視H字状に形成されている。また、連結部
材13cの中央部には、下方に凸な押下部13jを有す
る押下部材13kが取着されている。押下部材13kの
押下部13jは、ラバースプリングの上面に載置され、
キートップ2の押下時には、押下部13jによってラバ
ースプリングが直接押圧されるのである。
【0033】リンク部材13b及び押下部材13kは、
いずれも弾性のあるポリアセタール(POM)樹脂によ
って、連結部材13cの各部にアウトサート成形されて
いる。よって、樹脂成形に起因する反りをなくして、連
結部材13cを形成することができる。また、リンク部
材13bは弾性を備えているので、ヒンジ部材13のホ
ルダ部材6への取付を容易に行うことができる。このよ
うに、第2実施例のヒンジ部材13の連結部材13c
は、剛性のある金属製の板状体で構成されているので、
キートップ2の端部が押下された場合にも、撓んでしま
うことがなく、正確にスイッチング動作を行わせること
ができる。
【0034】次に、図5を参照して第3実施例について
説明する。第3実施例も、第2実施例と同様に、前記し
た第1実施例における押下部3jを備えたヒンジ部材3
を変更したものである。その他の部分については、第1
実施例と同様に構成されているので、以下、第1実施例
と同一の部分には同一の番号を付し、異なる部分のみ説
明する。
【0035】図5(a)は、第3実施例のヒンジ部材2
3の平面図であり、図5(b)は、図5(a)のC矢視
側面図である。第3実施例のヒンジ部材23は、リンク
部材3bを弾性のあるポリアセタール(POM)樹脂
で、連結部材23cを剛性のあるガラス強化繊維の混入
されたポリアセタール(POM)樹脂で、2色成形した
ものである。これにより連結部材23cの剛性が向上さ
れて、キートップ2の端部が押下されても、連結部材2
3cが撓みすぎることなく、正確にスイッチング動作を
行わせることができるのである。
【0036】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0037】本実施例では、案内支持部材5は、一方の
ヒンジ部材3,13,23の軸体3eが他方のヒンジ部
材4の軸孔3e内に回動可能に嵌合されることにより、
開閉脚可能に結合された。しかし、案内支持部材の結合
は、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、他
方のヒンジ部材の軸孔を長孔状に形成して、その長孔状
の軸孔内に、一方のヒンジ部材の軸体を摺動可能に嵌合
して、両ヒンジ部材を開閉脚可能に結合するようにして
も良い。即ち、両ヒンジ部材が開閉脚可能に結合されて
いれば良い。
【0038】また、本実施例では、ラバースプリングは
案内支持部材により押下されたが、キートップ2裏面に
突起を設け、その突起によりラバースプリングを押下す
るように構成しても良い。更に、各ヒンジ部材3,4,
13,23の樹脂材料としては、ポリアセタール(PO
M)樹脂が使用されたが、これに変えて、弾性を有する
ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂やポリアミ
ド(PA)樹脂等を使用するようにしても良い。
【0039】
【発明の効果】 本発明の長尺キー支持装置によれば、
案内支持部材のリンク部材は、剛性のある連結部材によ
って連結されているので、長尺キーの端部が押下された
場合にも、かかる連結部材が撓みすぎることなく、正常
なスイッチング動作を行わせることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本実施例の長尺キー支持装置で構成
されるキースイッチの平面図であり、(b)は(a)の
I−I線における側断面図である。
【図2】 (a)は案内支持部材を構成する一方のヒン
ジ部材の平面図であり、(b)は(a)におけるA矢視
側面図である。
【図3】 案内支持部材を構成する他方のヒンジ部材の
平面図である。
【図4】 (a)は第2実施例における一方のヒンジ部
材の平面図であり、(b)は(a)におけるB矢視側面
図である。
【図5】 (a)は第3実施例における一方のヒンジ部
材の平面図であり、(b)は(a)におけるC矢視側面
図である。
【図6】 従来技術におけるキースイッチの側断面図で
ある。
【図7】 従来技術における一方のヒンジ部材の平面図
である。
【図8】 従来技術における他方のヒンジ部材の平面図
である。
【図9】 従来技術におけるキースイッチのキートップ
を除いて示した平面図である。
【符号の説明】
1 キースイッチ 2 キートップ(長尺キ
ー) 3b,4b リンク部材 3c,4c,23c 連結部材 3g ワイヤ(剛性部材) 5 案内支持部材 6 ホルダ部材 6a,6b 係止部(第3係止部、
第4係止部) 13c 連結部材(剛性部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横方向長さが縦方向長さより大きな長尺
    状のキートップと、 そのキートップ裏面の縦方向における両側付近にそれぞ
    れ設けられた第1係止部及び第2係止部と、 前記キートップの下方に配設され、前記第1係止部に対
    向する第3係止部と、前記第2係止部に対向する第4係
    止部とを備えたホルダ部材と、 前記第1係止部及び第4係止部に保持される一対の第1
    リンク部材と、その一対の第1リンク部材を連結する前
    記キートップの横方向に沿って設けられた第1連結部材
    と、前記第2係止部及び第3係止部に保持される一対の
    第2リンク部材と、その一対の第2リンク部材を連結す
    る前記キートップの横方向に沿って設けられた第2連結
    部材とを備え、前記一対の第1リンク部材及び第2リン
    ク部材を相互に結合して構成され、その一対の両リンク
    部材が開閉脚することにより前記キートップの上下動を
    案内する案内支持部材と、 その案内支持部材による前記キートップの上下動に伴っ
    てスイッチング動作を行うスイッチング部材とを備えた
    長尺キー支持装置において、 前記第1及び第2連結部材の少なくとも一方は、その剛
    性が前記第1及び第2リンク部材の剛性より強く形成さ
    れていることを特徴とする長尺キー支持装置。
  2. 【請求項2】 前記第1又は第2連結部材には剛性のあ
    る部材が前記キートップの横方向に沿って取着又は埋設
    されていることを特徴とする請求項1記載の長尺キー支
    持装置。
  3. 【請求項3】 前記第1又は第2連結部材は樹脂材料に
    て形成され、これらに取着又は埋設される剛性部材は金
    属材料にて形成されていることを特徴とする請求項2記
    載の長尺キー支持装置。
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