JPH10222U - 燃料分配装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料分配ノズルヘ電力を供給するために、安
全性、効率性、製造技術の容易性を提供する。 【解決手段】 燃料分配装置は、燃料分配器から燃料分
配ノズル（１０４）へ電気信号を伝えるための導電要素
を有する。複数の導電バンド（２０２）が燃料分配ホー
ス（１０２）の回りに配置されている。そして、燃料分
配ノズル（１０４）内の複数の導電プランジャ（３０
１）が導電バンド（２０２）へ接触される。燃料分配ホ
ース（１０２）が捻られたとき、導電バンド（２０２）
は導電プランジャ（３０１）との接触を維持する。これ
により、燃料分配ノズル（１０４）への電気信号は妨害
されずに供給される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、電気コネクタと、改善された２重チャネル燃料分配ホースを有す る燃料分配装置に関し、特に、電力と燃料を燃料分配器から燃料分配ノズルへ搬 送し、燃料蒸気を燃料分配ノズルから離れるように搬送する改善された燃料分配 ホースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

過去数年において、燃料分配ノズルの当業者は、エレクトロニクス、電子制御 されたディスプレイ、そして基礎的なコンピュータ制御を、燃料分配ノズル自体 の中に組み込むことを試みて来た。これらの試みは、燃料ポンプから燃料分配ノ ズルヘ電力と信号を送ることができないということによって、妨げを受けて来た 。

【０００３】 １９７７年６月２５日に、Ｌｅａｎｄｅｒに対して発行されたＵＳ特許Ｎｏ． ４００５、４１２は先行技術装置の一例である。このＬｅａｎｄｅｒの構成にお いては、ディスプレイが燃料分配ノズルのトップに設けられている。このディス プレイは分配される燃料の量を表示でき、また他のユーザ情報を表示できる。こ の燃料分配ノズルはそこに備えられたバッテリーにより電力が供給される。

【０００４】 このような燃料分配ノズルの他の例が、Ｈｕｎｇｅｒに発行された米国特許Ｎ ｏ．４、１４０、０１３に開示されている。Ｈｕｎｇｅｒ特許において、この燃 料分配ノズルは電子的な流量計を備えていて、さらに、ユーザに読まれるべきデ ータを表示するディスプレイ装置を備えている。この特許は、普通の電力要求に ついて説明するのみで、バッテリーの使用を示唆するものである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

燃料分配ノズルにエレクトロニクス、コンピュータ制御を供給するために、多 くの他の試みが先行技術においてなされている。先行技術における問題は、燃料 分配ノズルに電力を供給するための安全で効果的な方法がないということである 。分配される燃料の揮発性が高いので、燃料分配ノズル内に電源を備えること、 あるいは、燃料分配ノズルに電気配線を行うことは、常に安全ではない。その結 果、燃料分配ノズル内に備えられたエレクトロニクスを示す、多くの特許、先行 技術発行物があるにもかかわらず、そのどれも商業的成功に至っていない。Ｕｎ ｄｅｒｗｒｉｔｅｒｓ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ（ＵＬ）のような安全のため の責任を取り締まる当局は、安全性に欠ける電源を内部に備える燃料分配ノズル を認めることに抵抗を示して来た。

【０００６】 燃料分配ノズルヘの電力供給の他の問題は、燃料分配ノズル内に電源が備えら れない場合においては、電源は離れた場所に置かれなければならず、この離れた 場所から燃料分配ホースの下を通って、燃料分配ノズルヘ電気配線を行わなけれ ばならない。この場合の問題は、燃料分配ノズルが燃料分配ホースに対して、ユ ーザにより捩られ、折り曲げられるということである。このような使用は、配線 がよく曲げられる結果、擦り切れたり、互いに電気的短絡を起こす危険が生じる 。分配される燃料の揮発性のため、この状態は危険であり、爆発を生じかねない 。

【０００７】 燃料分配ノズルに電力を必要とする、ユーザに使い勝手のよいエレクトロニク ス、データ入力能力、他の使い勝手のよい項目を供給することの望ましさを考え れば、燃料分配ノズルヘ電力を供給するために、安全性、効率性、製造技術の容 易性を提供することの望ましさが認識される。

【０００８】 先行技術の上述した問題等は、燃料分配ノズルヘ電力を供給するための改善さ れた技術に関するこの考案により克服される。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

この考案によれば、燃料分配装置は、燃料を第１の方向に搬送する第１の閉じ られた通路、第２の反対方向に蒸気を搬送する第２の閉じられた通路を備える。 導電配線またはファイバ光学材料が、燃料分配器と燃料分配ノズルの間で電気信 号を搬送するために、燃料分配ホース内に備えられる。連結カラーが燃料分配ノ ズルの上に螺合され、燃料分配ノズルと燃料分配ホースを結合する。電力は燃料 分配ホースから燃料分配ノズルヘ、複数の導電バンドをその回りに含む結合部材 によって伝えられる。

【００１０】 この燃料分配ホースは、一端が燃料分配器に接続されている。この端部で、電 力は、燃料分配器の入力出力ポートに備えられた雌型コネクタに係合する燃料分 配ホース上の雄型コネクタによって、燃料分配器から燃料分配ホースヘ伝達され る。２つのスタビライザロッドが、燃料分配ホースを燃料分配器に安定したはめ 合い状態でロックするために備えられている。導電配線は、燃料分配ノズルの下 を燃料分配ホース上の雄型コネクタからその他端の結合部材の導電バンドにかけ て配されている。これは、燃料分配ホースの一端から他端に電気信号を伝達する 。

【００１１】 結合部材が燃料分配ノズルに連結されるとき、導電バンドは、燃料分配ノズル の内側上の導電プランジャに接触するように設けられる。

【００１２】 この導電プランジャは、弾力があり、燃料分配ノズルから広がり且つ離れよう とする。この導電プランジャの弾力性により、導電プランジャと導電バンドは、 その表面や導電バンド及び結合部材の変形にもかかわらず、互いに接触状態を維 持する。

【００１３】 重要なこととして、燃料分配ノズルは、導電バンドと導電プランジャの間の連 結の効果に関係なく自由に回転できる。こうして、配線の捩りの間題は排除され る。

【００１４】 導電プランジャは、燃料分配ノズルのバルブを通して、燃料分配ノズル内のデ ィスプレイ装置、コンピュータエレクトロニクス、または他の電子装置に接続さ れる。重要なこととして、燃料分配ノズル自体に電源を設ける必要がなくなると ともに、もつれ、捩られた配線の危険が、除去される。

【００１５】

【考案の実施の形態】

図１は燃料分配ノズル１０４に部分的に連結された燃料分配ホース１０２を示 す斜視図である。この燃料分配ノズルは、その中に設けられた燃料分配バルブ１ ０５を含んでいる。バルブ１０５は、一般的に円筒状で、ノズル体１１２内に含 まれている。このバルブは、好ましくは、燃料分配ノズル１０４に拘束され得ず 、スライド可能に設計され、好ましくは、この出願の譲受人と同一人に譲渡され た先の米国出願第０７／９３１、６９６号及び０８／１０５、３７５号に記述さ れているように、接続解除リング１０７によって燃料分配ノズル１０４内に支持 されている。

【００１６】 ノズル体１１２は、そこに搭載された付属のエレクトロニクス１１３を含んで いる。この電気コネクタ１１１は、電力またはデータ信号を後述するように、バ ルブ１０５から燃料分配ノズル１０４へ搬送する。バルブ１０５のバルブ連結部 分１０８は、燃料分配ホース１０２を燃料分配ノズル１０４に連結するため、燃 料分配ホース１０２の連結カラー１０６に組み合わされる。燃料分配ホース１０ ２は、連結カラー１０６が、バルブ連結部分１０８と合う位置において、プラス ティック製のホースガード１０３を有する。トリガ、スパウト等、燃料分配ノズ ル１０４の他の従来からの要素がまた示されている。

【００１７】 詳細な言及は、次の図２〜図４においてなされている。これらは、この考案の 燃料分配ホース１０２を２重チャネルホースで構成した好適な実施例を示す。燃 料分配ホース１０２は、第１端１０２ａで燃料分配器の入力出力ポート１２と燃 料分配および蒸気回復タンクに連結されている。燃料分配ホース１０２は、第２ 端１０２ｂで燃料分配ノズル１０４に連結されている。

【００１８】 燃料分配ホース１０２は、好ましくは、フレキシブルで蒸気に対して不浸透性 のゴムまたはプラスティック等の材料で形成された第１環状外部チューブ１４で 形成されている。第２内部チューブ１６は、また好ましくは、流体または蒸気に 対して不浸透性の物質であるフレキシブルな材料で形成される。

【００１９】 内部チューブ１６は、燃料を燃料分配器から燃料分配ノズル１０４へ、矢印Ａ の方向に流す、第１の閉じられた通路１８（以下、第１通路と略称）を形成する 連続した内部壁１７を含んでいる。第１通路１８は、燃料分配ホース１０２の内 側チャネルを構成する。特に、燃料分配器の入力出力ポート１２に係合する間、 内部チューブ１６と組み合わされた環状金属要素５０が、入力出力ポート１２の 環状要素５２に係合する。好適な実施例においては、環状要素５２は、そこに少 なくとも一つのガスケットを含んで、環状金属要素５０のシールを行う。

【００２０】 第２の閉じられた通路１１（以下、第２通路と略称する）は、内部チューブ１ ６と外部チューブ１４の内部壁１３によって形成される。環状の第２通路１１は 燃料分配ホース１０２の外側チャネルを構成する。環状の第２通路１１は、矢印 Ａとは反対方向に蒸気を搬送する。言い換えれば、蒸気は、燃料分配ノズル１０ ４から燃料分配器へ移動する。導電配線やファイバ光学系材料（光学的ファイバ ）のような複数の導電体２０６は環状の第２通路１１内に配置され、電気的に燃 料分配器と燃料分配ノズル１０４を組み合わせる。導電体２０６は、燃料分配器 と燃料分配ノズル１０４の間で安全と認められた電気信号を搬送するための信号 搬送手段を構成する。

【００２１】 燃料分配ホース１０２は、その第１端１０２ａで、燃料分配器の入力出力ポー ト１２に連結する。２つのスタビライザバー２２、２３が、入力出力ポート１２ のスロット２４、２５に係合するよう設けられる。さらに、スタビライザバー２ ２、２３およびスロット２４、２５は、雌型コネクタ３０内の雄型コネクタ２８ を位置づけるのに役立ち、また燃料分配器との結合を容易にする案内手段を構成 する。雄型コネクタ２８は、複数の導電領域を上面に有する基板で形成される。 各導電領域は導電体２０６の一つと組み合わされる。雌型コネクタ３０は、スロ ット３１を有するよう構成され、そこに雄型コネクタ２８を受ける。雌型コネク タ３０は、また複数の配列されたリーフスプリング接触子を含み、雄型コネクタ ２８の導電領域を支える。この関係により、燃料分配器の電気信号は、燃料分配 ホース１０２の導電体２０６に結合される。雄型コネクタ２８は、信号搬送手段 を燃料分配ホース１０２に結合するための電気コネクタ手段を構成する。

【００２２】 スタビライザバー２２、２３がスロット２４、２５を係合するとき、燃料分配 ホース１０２は燃料分配器の入力出力ポート１２に対して回転できなくなること を認識することは重要なことである。したがって、燃料分配ホース１０２の第１ 端１０２ａに回転可能に設けられた連結カラー４０の外周ネジ４２が燃料分配器 の入力出力ポート１２の内部ネジ４４に係合するとき、雄型コネクタ２８は、直 線移動を強いられ、雌型コネクタ３０と係合する。もし、燃料分配器の入力出力 ポート１２に対して、燃料分配ホース１０２にトルクが加えられた場合は、側面 からの圧力は、スタビライザバー２２、２３が係合スロット２４、２５に係合し ているので、雄型、雌型コネクタ２８、３０に及ばない。燃料分配ホース１０２ が燃料分配器の入力出力ポート１２に対して軸方向に引っ張られたり、圧力が作 用した場合は、回転可能な連結カラー１０６によって吸収される。外周ネジ４２ を備えた連結カラー４０は、燃料分配ホース１０２を燃料分配器の入力出力ポー ト１２に連結するための連結手段を構成する。また、外周ネジ４２は連結手段の 雄型メンバーを構成する。

【００２３】 燃料分配ホース１０２の第２端１０２ｂにおける燃料分配ノズル１０４との結 合に関して、次の図３、図５が詳細に言及される。これらの図は、互いに僅かに 離された燃料分配ノズル１０４と燃料分配ホース１０２を示している。連結カラ ー１０６は、ネジ部分１１０を含む。このネジ部分１１０は、実際の操作におい ては、バルブ連結部分１０８に対して完全に保護され、その結果、フランジ１０ ９はバルブ端１１５に対して直接上方に接する。バルブ連結部分１０８の内側に ある一組のネジ１２２は、ネジ部分１１０と直接連結する。

【００２４】 電気コネクタ１１１は、さらに詳しく述べると、バルブ１０５からの電気導電 体１２０をノズル体１１２に結合する。さらに、電気導電体１２０は、電力を電 気コネクタ１１１からディスプレイ、データ入力キーボード、または他の装置を 含むことができるエレクトロニクス１１３に、燃料分配ノズル１０４を通して運 ぶのに利用される。さらに、燃料分配ノズル１０４内のバルブ制御、センサ、他 の電子または電気機械装置は、これらの電気導電体１２０を介して電力供給がな される。エレクトロニクス１１３は、もちろん、都合のよい、あるいは望ましい 燃料分配ノズル１０４の適所に設けられる。

【００２５】 燃料分配ホース１０２は、この燃料分配ホース１０２と燃料分配ノズル１０４ が連結されるときに、バルブチャネル３０４と組み合わされる内側チャネル２０ ４を有し、好ましくは２つの同心のチャネル（内側チャネル、外側チャネル）を 備える。

【００２６】 重要なことは、ネジ部分１１０を含む連結カラー１０６は、燃料分配ホース１ ０２、ホースガード１０３、または円筒状の結合部材１１４の回転に対して独立 に自由に回転でき、そして、当業者に周知のスナップリングまたは他の手段によ って軸方向に束縛される。この燃料分配ホース１０２は、回転可能な部分と静止 部分を備えると理解されうる。この回転可能な部分は連結カラー１０６であり、 この静止部分は円筒状の結合部材１１４、燃料分配ホース１０２、ホースガード １０３を備える。

【００２７】 連結カラー１０６が回転され、同時に燃料分配ホース１０２がつかまれた場合 、このような動作は、ホースガード１０３と結合部材１１４を静止させ、そして 、連結カラー１０６はそれらに対して回転する。さらに、連結カラー１０６が組 み立てられ、燃料分配ノズル１０４に連結されたとき、燃料分配ノズル１０４と 連結カラー１０６は燃料分配ホース１０２に対して回転する。この構成は、燃料 分配ホース１０２が捩れ、折り曲げられたときに、連結カラー１０６のネジ外れ を防ぐ。これは、スロット２４、２５に対しスタビライザバー２２、２３を固定 することにより回転しないように設計された図３の燃料分配ホース１０２ａの上 部と正反対である。

【００２８】 図６は、図５のように、お互い連結が外された燃料分配ホース１０２と燃料分 配ノズル１０４との上面図である。図５および図６は、結合部材１１４が、また 好ましくは銅から作られた複数の導電バンド２０２を備えていることを示してい る。この導電バンド２０２は、結合部材１１４の外側の回りに円周方向に設けら れている。この模範的な実施例において、導電バンド２０２は結合部材１１４の 外周全体に渡って設けられているが、これは必ずしも必要でないことが理解され よう。例えば、燃料分配ホース１０２に対して燃料分配ノズル１０４の回転が３ ６０度以内に制限されるような場合は、結合部材１１４の一部には、導電バンド ２０２を取り付ける必要がない。これは、単なる設計選択の問題に過ぎない。例 えば、回転を防ぐ一つの方法は、完全な円筒状でなくなるように、円筒状の結合 部材１１４を変更することである。

【００２９】 導電バンド２０２は、互いに平行に設けられ、それぞれが、燃料分配ノズル１ ０４内に設けられた所望のエレクトロニクスと信号および電力を交換できるよう に、十分な程度の電流を導くことができる。図６には、導電体２０６の外形が点 線で示されている。導電体２０６は、離れた位置に設けられた電源から燃料分配 ホース１０２の全長に渡って、その下に配線されている。この複数の導電体２０ ６は、好ましくは、カラーコードで、それぞれが、円筒状の結合部材１１４の内 側に終端する。この電源は、本来的に安全設計されたもので、燃料分配環境にお いての使用が認められている。このような電源を設計し、または、本来的に安全 な従来の電源を採用するための技術は、当業者において周知である。

【００３０】 導電体２０６のそれぞれは、図６に描写されたように、導電バンド２０２の異 なるひとつに接続される。導電体２０６は、結合部材１１４の内側で終結し、別 個の小さな穴（図示せず）が結合部材１１４を貫通して設けられ、各導電体２０ ６を結合部材１１４の内側から結合部材１１４の外側の関連する導電バンド２０ ２に接続する。この接続は、好ましくは、結合部材１１４の小さな穴（図示せず ）を通して結合部材１１４の内側に突き出た各導電バンド２０２の内側に接触す る小さな導電スタブを備えることによってなされる。

【００３１】 図７は、燃料分配ホース１０２を完全に取り除いてバルブ１０５内を見たバル ブ１０５の背面図を描写している。電気コネクタ１１１も、図７に示されている 。内側のバルブチャネル３０４は燃料分配ホース１０２からの内側チャネル２０ ４に連結される。円筒状の結合部材１１４は、その前述した導電バンド２０２と ともに、バルブ連結部分１０８の外部表面３０５とバルブチャネル３０４の間に 伸びている。

【００３２】 複数の導電プランジャ３０１は、図５と図６に最もよく表されているように、 電気コネクタ１１１から出ている。これら導電プランジャ３０１の詳細は後述さ れる。導電プランジャ３０１は、燃料分配ホース１０２が燃料分配ノズル１０４ に組み合わされるとき、それぞれが導電バンド２０２の異なるひとつと接触する ように配列されている。これらの導電プランジャ３０１は、図６に最もよく表さ れているように、電気コネクタ１１１に沿ってネジ５０１の回りに配列されてい る。

【００３３】 燃料分配ホース１０２がバルブ連結部分１０８内に十分挿入されたとき、電流 または電気信号は導電体２０６から導電バンド２０２を通して導電プランジャ３ ０１に、そして電気コネクタ１１１を通して燃料分配ノズル１０４に供給される ことが、図６と図９から理解されよう。この信号は、燃料分配ノズル１０４を通 して、この燃料分配ノズル１０４内に備えられた電気導電体（図示せず）の組に よって、適当なエレクトロニクスに伝達される。

【００３４】 上述した実施例において、電気コネクタ１１１は、図６に示されるように、燃 料分配ノズル１０４内の異なる電気コネクタ内の複数のソケット４０３に結合さ れる、複数のスタブ４０２を含んでいる。しかしながら、一度、適当な電力と電 気信号が電気コネクタ１１１を通して燃料分配ノズル１０４に供給されたなら、 どんな適当な技術も、燃料分配ノズル１０４内の適当なエレクトロニクスに対し て電力や信号を通すことに利用できることが認識されるべきである。

【００３５】 電気コネクタ１１１の破断図が図８に示される。スタブ４０２の一つが電気コ ネクタから突き出ている様子が示されている。上述した図面に関して述べたよう に、これらのスタブ４０２は電力または信号を燃料分配ノズル１０４に供給する ためのソケットに結合される。スタブ４０２は導電体５０２によって、電気コネ クタ１１１を通して導電プランジャ３０１に接続される。

【００３６】 電気コネクタ１１１は、好ましくは、小さなネジ５０１によって共に支持され る２つのパーツ内に設けられる。これにより、その一つが図８に破断して示され ている導電プランジャ３０１が、底部に配置されて、電気コネクタ１１１の上部 ５０４の接続前に、各導電体５０２に接続される。

【００３７】 導電プランジャ３０１は、長さ方向にわずかに圧縮可能で、その結果、結合部 材１１４が回転するとき、導電バンド２０２または結合部材１１４それ自体の幅 内での小さな変位が補償される。さらにプランジャ３０１は、スプリングにより 付勢され、これにより、弾力的にそれらの全長に伸びようとする。したがって、 導電バンド２０２による接触は、図９に示されるように、導電バンド２０２の厚 さ、結合部材１１４の形状のばらつき等にも拘わらず維持される。導電プランジ ャ３０１の破断図が図１０に示される。好適な導電体５０２が、下側の部材６０ ２内にスライド可能に係合された上側部材６０１に信号を供給する。スプリング ７０１は、導電プランジャ３０１を広げようとする。導電プランジャ３０１が電 気コネクタ１１１内に備えられるとき、下側の部材６０２は電気コネクタ１１１ の下部の底部に完全に適合することができない。上側の部材６０１は、電気コネ クタ１１１の上部５０４に妨げられるために、上方へは全く動くことができない 。したがって、図１０の導電プランジャ３０１が、電気コネクタ１１１内に適切 に取り付けられたとき、それは広がろうとするが、十分に離れることはできない 。結合部材１１４が回転するにつれ、導電バンド２０２は導電プランジャ３０１ を押し上げる。そして導電プランジャ３０１は安定して導電バンド２０２との接 触を維持する。こうして、電力、信号の中断は無くなる。

【００３８】 図１１は、導電プランジャ３０１の代わりの手段を示す図である。図１１の実 施例においては、ただ一つの部材６０１のみが利用されている。そして、スプリ ング７０１は、部材６０１を外に付勢するために使用されている。このスプリン グ７０１は、電気コネクタ１１１を押圧し、そして、部材６０１をバイアスし、 導電バンド２０２への接触を維持させる。図１１の実施例は、製作が容易である ことが明らかである。

【００３９】 図５に戻って、動作において、燃料分配ホース１０２は、右回りの連結カラー １０６を回すことにより、燃料分配ノズル１０４に接続される。これにより、ネ ジ部１１０をバルブ連結部分１０８に締結する。バルブ連結部分１０８の内側は 、適当な結合ネジ１２２を備えている。連結カラー１０６が十分に締結されると き、その構成は図９に示されるようになっており、すなわち、フランジ１０９が バルブ端１１５に取り付けられ、各導電バンド２０２が関連する導電プランジャ ３０１に接触しており、明瞭化のため、ただ一つの導電プランジャ３０１のみが 図９に示されている。

【００４０】 使用の間に、燃料分配ホース１０２や燃料分配ノズル１０４が、他の燃料分配 ホース１０２及び燃料分配ノズル１０４に関して、サービスステーションの作業 者やユーザによって捩られ、折り曲げられる。このような曲げは、結合部材１１ ４またはプランジャ３０１を回転させる。この動きは、常に相対運動である。す なわち、燃料分配ホース１０２が、燃料分配ノズル１０４と連結カラー１０６と に対して動いても、連結カラー１０６は燃料分配ノズル１０４から外れることは ない。しかしながら、結合部材１１４が回転したとき、導電バンド２０２は、結 合部材１１４の周囲に渡って設けられているため、導電バンド２０２と導電プラ ンジャ３０１の間の電気接触が、妨げられたり、配線が捩られたりすることはな い。導電バンド２０２は、結合部材１１４が回転したとき、それぞれの導電プラ ンジャ３０１への接触を維持する。

【００４１】 上述したことは、この考案の好適な実施例である。しかしながら、種々の変形 、追加が当業者にとって明らかであることが理解されよう。例えば、使用された 電気コネクタまたは接触子の特別の形状、燃料を分配するために利用された特別 のチャネルは、この考案に重要なものではない。特別の燃料分配ノズルも同様で ある。導電プランジャはバルブ連結部分の内側または外側に設けることができ、 または、燃料分配ノズルの上の便利な適所にすら設置され得る。

【００４２】 他のタイプのバルブや分配構成が、この考案の精神と範囲から逸脱することな く利用され得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 燃料分配ホースに接続された燃料分配ノズル
の斜視図である。

【図２】 この考案の好適な実施例に従う燃料分配ホー
スの受け側端部の端面図である。

【図３】 図２の３−３線に沿って部分的に切断した燃
料分配ホースの側面図である。

【図４】 燃料分配器の入力出力ポート開口部の端面図
である。

【図５】 燃料分配ノズルに連結した燃料分配ホースの
部分を示す、図１の燃料分配ホースと燃料分配ノズルの
拡大図である。

【図６】 燃料分配ノズルと燃料分配ホースの上面破断
図である。

【図７】 燃料分配ノズルの背面図である。

【図８】 図７に示された電気コネクタの拡大図であ
る。

【図９】 燃料分配ホースに連結された燃料分配ノズル
の横断面図である。

【図１０】 図８に示された導電プランジャの拡大図で
ある。

【図１１】 導電プランジャの他の実施例を示す。

【符号の説明】

１１ 第２の閉じられた通路（第２通路）、１２ 入力
出力ポート、１４ 第１環状外部チューブ、１６ 第２
内部チューブ、１７ 内部壁、１８ 第１の閉じられた
通路（第１通路）、２２，２３ スタビライザバー、２
４，２５ 係合スロット、２８ 雄型コネクタ、３０
雌型コネクタ、３１ スロット、４０連結カラー、４２
外周ネジ、４４ 内部ネジ、５０ 環状金属要素、５
２ 環状要素、１０２ 燃料分配ホース、１０２ａ 第
１端、１０２ｂ 第２端、１０３ ホースガード、１０
４ 燃料分配ノズル、１０５ 燃料分配バルブ、１０６
連結カラー、１０７ 接続解除リング、１０８ バルブ
連結部分、１０９ フランジ、１１０ ネジ部分、１１
１ 電気コネクタ、１１２ ノズル体、１１３エレクト
ロニクス、１１４ 結合部材、１１５ バルブ端、１２
０ 電気導電体、１２２ ネジ、２０２ 導電バンド、
２０４ 内側チャネル、２０６ 導電体、３０１ 導電
プランジャ、３０４ バルブチャネル、４０２ スタ
ブ、４０３ ソケット、５０１ ネジ、５０２ 導電
体、５０４ 電気コネクタ１１１の上部、６０１ 部
材、６０２ 下側の部材、７０１ スプリング。

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年４月８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 パイル、ジェイムズ・エイチ アメリカ合衆国、コネティカット州 06883、ウェストン、ブラッドリー・ロー ド 29 (72)考案者 ウィルコックス、ジョフリー・エフ アメリカ合衆国、コネティカット州 06783、ロックスベリー、ペインター・ヒ ル・ロード 195

Claims (32)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子制御される装置を含む燃料分配ノズ
   ルと、 燃料分配器と上記燃料分配ノズルとの間を連絡する燃料
   分配ホースと、 を備え、 上記燃料分配ホースは、燃料を上記燃料分配ノズルに向
   かう第１の方向に搬送する第１の閉じられた通路と、燃
   料蒸気を上記燃料分配器の方向の第２の反対方向に搬送
   する第２の閉じられた通路と、上記電子制御される装置
   と上記燃料分配器の間の電気通信を選択的に行うため、
   上記燃料分配器と上記燃料分配ノズルの間で安全と認め
   られた電気信号を搬送するための信号搬送手段とを備
   え、 上記信号搬送手段は、上記第１、第２の通路の一つの内
   側に配置されており、 上記燃料分配ホースは、上記燃料分配器と係合するため
   の連結手段を有する燃料分配装置。
2. 【請求項２】 上記信号搬送手段は、少なくとも一つの
   導電配線を有する請求項１の燃料分配装置。
3. 【請求項３】 上記信号搬送手段は、少なくとも一つの
   光学的ファイバを有する請求項１の燃料分配装置。
4. 【請求項４】 上記連結手段は、上記燃料分配ホースと
   は独立に回転する請求項１の燃料分配装置。
5. 【請求項５】 上記燃料分配ホースは、上記燃料分配器
   との結合を容易にするための案内手段を有する請求項１
   の燃料分配装置。
6. 【請求項６】 上記連結手段は、上記燃料分配器との結
   合を容易にするためのネジを備える請求項１の燃料分配
   装置。
7. 【請求項７】 上記燃料分配ホースは、上記信号搬送手
   段を上記燃料分配ホースに連結するための電気コネクタ
   を有する請求項１の燃料分配装置。
8. 【請求項８】 上記信号搬送手段を上記燃料分配ホース
   に結合するための上記電気コネクタは、その上に配置さ
   れた複数の導電要素を有する基板を備える請求項７の燃
   料分配装置。
9. 【請求項９】 上記第１の閉じられた通路は、円筒状の
   内側通路である請求項１の燃料分配装置。
10. 【請求項１０】 上記第２の閉じられた通路は、上記第
    １の閉じられた通路と同心の環状通路である請求項１の
    燃料分配装置。
11. 【請求項１１】 上記信号搬送手段は、上記環状通路内
    に配置されている請求項１０の燃料分配装置。
12. 【請求項１２】 燃料を搬送する第１の閉じられた通路
    と、再生された燃料蒸気を搬送する第２の閉じられた通
    路と、電気信号を上記通路の一つを通して搬送する信号
    搬送手段とを有し、且つ第１端部と第２端部を有する燃
    料分配ホースと、 電気コネクタ手段を備えた入力出力ポートを有する燃料
    分配および蒸気再生タンクと、 上記電気信号を受けるための手段を含む燃料分配ノズル
    と、 上記燃料分配ホースの第１端を上記入力出力ポートに、
    上記信号搬送手段が上記電気コネクタ手段と電気的に接
    触するように連結するための連結手段と、 を備える燃料分配装置。
13. 【請求項１３】 上記連結手段は、上記燃料分配ホース
    の第１端を上記入力出力ポート内に案内するための案内
    手段を備える請求項１２の燃料分配装置。
14. 【請求項１４】 上記案内手段は、 上記燃料分配ホースの第１端から伸びる少なくとも一つ
    のスタビライザバーと、 上記燃料分配ホースから伸びる上記少なくとも一つのス
    タビライザバーを選択的に受けるため、上記入力出力ポ
    ート上に配置された少なくとも一つのスロットと、 を備える請求項１３の燃料分配装置。
15. 【請求項１５】 上記連結手段は、上記燃料分配ホース
    の第１端を上記入力出力ポート内に回転可能に結合する
    手段を備える請求項１２の燃料分配装置。
16. 【請求項１６】 上記燃料分配ホースの第１端を上記入
    力出力ポート内に回転可能に結合する上記手段は、上記
    入力出力ポートの雌型メンバーに、回転可能に結合でき
    る、上記燃料分配ホースの第１端上の雄型メンバーを備
    える請求項１５の燃料分配装置。
17. 【請求項１７】 上記雄型メンバーは、上記電気コネク
    タ手段に対し無関係に回転する請求項１６の燃料分配装
    置。
18. 【請求項１８】 ノズルを有する燃料分配装置であっ
    て、 上記ノズルは、 燃料分配ホースに連結するためのバルブ連結部分を有す
    るバルブと、 上記バルブ連結部分に配置された少なくとも一つの導電
    プランジャと、 を備え、 上記導電プランジャは、上記導電バンドの表面のばらつ
    きにも拘わらず、上記導電プランジャに設けられた導電
    バンドと接触を維持するように、上記バルブ連結部分か
    ら弾力的に広がるように離れる傾向を有する燃料分配装
    置。
19. 【請求項１９】 上記燃料分配装置は、さらに、燃料分
    配ホースを備え、 上記燃料分配ホースが、 上記バルブ連結部分に結合するための結合部材と、 上記結合部材の外周に固着された、少なくとも一つの導
    電バンドと、 上記燃料分配ホースを上記バルブ連結部分に取り付け、
    これにより、上記導電バンドを上記少なくとも一つの導
    電プランジャに接触させる連結カラーと、 を備える請求項１８の燃料分配装置。
20. 【請求項２０】 上記導電バンドは、上記結合部材の外
    周全体に渡って設けられている請求項１９の燃料分配装
    置。
21. 【請求項２１】 上記結合部材は円筒状である請求項２
    ０の燃料分配装置。
22. 【請求項２２】 上記燃料分配装置は、さらに、上記導
    電プランジャを搭載するための電気コネクタを備え、 上記電気コネクタは、さらに、上記各導電プランジャに
    連結され、電気信号を上記導電プランジャから上記電気
    コネクタを通して上記燃料分配ノズルに送る別個の導電
    体を有する請求項２１の燃料分配装置。
23. 【請求項２３】 上記燃料分配ホースは、内側の第１の
    通路とその外側の第２の通路を備える請求項２２の燃料
    分配装置。
24. 【請求項２４】 上記燃料分配ノズルはデータを表示す
    るための電子制御表示装置を備える請求項２２の燃料分
    配装置。
25. 【請求項２５】 ユーザによりディジタルデータを入力
    できるようにするため、上記燃料分配ノズルに取り付け
    られたデータ入力手段を備える請求項２４の燃料分配装
    置。
26. 【請求項２６】 上記燃料分配ノズルに搭載されたデー
    タ表示手段をさらに備えた請求項２５の燃料分配装置。
27. 【請求項２７】 上記少なくとも一つの導電プランジャ
    は、 下側の部材と、 上記下側の部材内にスライド可能に係合された上側の部
    材と、 上記導電プランジャが、その最大長さに広がるように、
    上記上側の部材と上記下側の部材とを互いに離れるよう
    に付勢する手段とを備える請求項２１の燃料分配装置。
28. 【請求項２８】 上記電気コネクタは、上記燃料分配ノ
    ズル内で導電体に接続するための複数のスタブを備える
    請求項２２の燃料分配装置。
29. 【請求項２９】 周囲に、複数の導電バンドを有する円
    筒状の燃料分配ホースと、 上記燃料分配ホースに結合するためのバルブ連結部分を
    有する燃料分配ノズルと、 上記バルブ連結部分内に配置された複数の導電プランジ
    ャと、 を備えた燃料分配装置であって、 上記導電プランジャは、上記燃料分配ホースが上記燃料
    分配ノズルに十分に連結されたとき、上記導電プランジ
    ャが上記導電バンドに接触するように配置された燃料分
    配装置。
30. 【請求項３０】 上記燃料分配ホースは、連結カラーを
    備え、 上記連結カラーは、その上部に複数のネジを有し、上記
    燃料分配ホースの長手軸方向の回りに回転自在である請
    求項２９の燃料分配装置。
31. 【請求項３１】 上記燃料分配ホースは内側の第１の通
    路とその外側の第２の通路を備える請求項３０の燃料分
    配装置。
32. 【請求項３２】 燃料を搬送するための第１の通路と、
    再生された燃料蒸気を搬送するための第２の通路と、上
    記通路の一つを通して電気信号を搬送するための信号搬
    送手段とを有し、第１端および第２端を備えた燃料分配
    ホースと、 電気コネクタを備え、入力出力ポートを有する燃料分配
    および蒸気再生タンクと、 上記燃料分配ホースの第１端および上記入力出力ポート
    の一方から伸びる少なくとも一つのスタビライザバー
    と、 上記燃料分配ホースの第１端および上記入力出力ポート
    の他方に設けられ、上記少なくとも一つのスタビライザ
    バーを受ける少なくとも一つのスロットと、 を備える燃料分配装置。