JPH10222946A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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Publication number
JPH10222946A
JPH10222946A JP2114997A JP2114997A JPH10222946A JP H10222946 A JPH10222946 A JP H10222946A JP 2114997 A JP2114997 A JP 2114997A JP 2114997 A JP2114997 A JP 2114997A JP H10222946 A JPH10222946 A JP H10222946A
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JP
Japan
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hub
disk
cartridge
disc
center
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Pending
Application number
JP2114997A
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English (en)
Inventor
Shuichi Kikuchi
修一 菊地
Koji Funato
孝次 船渡
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクカートリッジを裏返して置いた場合
に駆動用の開口部や、センターハブの中央に設けたセン
ター孔から塵埃等が侵入するのを防止する。 【解決手段】 ディスクカートリッジ1は、ディスク2
と、ディスク2を回転可能に収容しているとともに、上
記ディスク2のセンターハブ3を外部に臨ませる円筒状
の駆動用の開口部4を設けたカートリッジ5で構成され
ている。上記センターハブ3は、ハブ押圧手段6によっ
て、上記円筒状の開口部4の先端に押し付けられて、該
開口部4を閉塞するようになっている。上記センターハ
ブ3と開口部4の接触部は、傾斜面になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤状記録媒体、
所謂ディスクをカートリッジに回転可能に収容したディ
スクカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスクカートリッジとして、図12に
示したものが知られている。上記ディスクカートリッジ
101は、一般にディスクと称されている円盤状記録媒
体102と、該円盤状記録媒体102を回転可能に収容
しているとともに、上記円盤状記録媒体102のセンタ
ーハブ103を外部に臨ませる駆動用の開口部104を
有するカートリッジ105とからなっている。
【0003】上記センターハブ103は、円盤状記録媒
体102の下面側に接着剤106等で取り付けられてい
る。
【0004】上記駆動用の開口部104は、その周縁部
の円筒部107の先端面にセンターハブ103の下面が
接触することにより、閉塞されていて、上記開口部10
4から塵埃等がカートリッジ105内に侵入するのを防
止している。
【0005】そして、上記ディスクカートリッジ101
をドライブ装置(記録再生装置)に挿入すると、図13
に示したように、上記ドライブ装置のディスクテーブル
201が上記駆動用の開口部104に侵入し、上記ディ
スクテーブル201の中心部に位置するスピンドル軸2
02の先端が上記センターハブ103のスピンドル軸挿
入孔108に嵌合して、上記円盤状記録媒体102のセ
ンタリングを行うとともに、上記ディスクテーブル20
1に設けたマグネット203で上記センターハブ103
を吸着してチャッキングする。上記ディスクテーブル2
01上にチャッキングされた円盤状記録媒体102は、
ディスクテーブル201によって僅かに持ち上げられ、
上記センターハブ103の下面と上記カートリッジ10
5の円筒部107の先端面とが非接触状態になって上記
円盤状記録媒体102は、所謂回転フリーの状態になる
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ディスクカートリッジ101には、次に述べるような問
題点があった。
【0007】(1)図12に示したように、センターハ
ブ103の底面と、カートリッジ104の円筒部107
の先端面との接触部301は、平坦面(非傾斜面)にな
っていて、上記接触部301の接触面積が比較的小さい
ために、上記センターハブ103やカートリッジ104
の円筒部107が少しでも変形すると、上記センターハ
ブ103の底面と、カートリッジ104の円筒部107
の先端面との間に隙間が発生し、該隙間から塵埃等のカ
ートリッジ104内に侵入して、円盤状記録媒体102
の信号記録面等に付着してしまう。
【0008】(2)センターハブ103を接着剤106
等で円盤状記録媒体102に接着しているために、両者
の熱膨張係数の差異により(センターハブ103は、一
般に金属で作られ、円盤状記録媒体102は、一般に合
成樹脂で作られている)円盤状記録媒体102に反りや
歪が発生しやすい。
【0009】本発明は、上記従来の問題点を解決するこ
とを目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、円盤状記録媒
体と、上記円盤状記録媒体を回転可能に収容していると
ともに、上記円盤状記録媒体のセンターハブを外部に臨
ませる駆動用の開口部を有するカートリッジとを備えた
ディスクカートリッジにおいて、上記センターハブと駆
動用の開口部の接触部に傾斜面部を設けることにより、
上記接触部の接触面積を増やして上記開口部からカート
リッジ内に塵埃等が侵入するのをより確実に防止するこ
とができるようにした。
【0011】また、本発明は、円盤状記録媒体と、上記
円盤状記録媒体を回転可能に収容しているとともに、上
記円盤状記録媒体のセンターハブを外部に臨ませる駆動
用の開口部を有するカートリッジとを備えたディスクカ
ートリッジにおいて、上記センターハブを、上記円盤状
記録媒体の上,下面を挟着する上,下部ハブ構成体で構
成するとともに、これら上,下部ハブ構成体に、フラン
ジ状のディスク支持部と、該フランジ部の内周側に連な
る傾斜面部とを設け、上記上,下部ハブ構成体の傾斜面
部を互いに重ね合わせて結合し、上記上,下部ハブ構成
体のディスク支持部で円盤状記録媒体の上,下面を挟着
することにより、上記円盤状記録媒体とセンターハブの
熱膨張係数の差異を上記上,下部ハブ構成体のディスク
支持部の間で吸収して、円盤状記録媒体に反りや歪が発
生するのを防止した。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のディスクカート
リッジ1の要部の断面図である。上記ディスクカートリ
ッジ1は、円盤状記録媒体(以下、ディスクという)2
と、該ディスク2を回転可能に収容しているとともに、
上記ディスク2の中央部に設けたセンターハブ3を外部
に臨ませる駆動用の開口部4を有するカートリッジ(ケ
ース)5を備えている。
【0013】上記駆動用の開口部4は、カートリッジ5
の底面の中央部に円筒状に形成されている。上記円筒状
の開口部4の上端部の内周側には所謂面取りによって傾
斜面部4aが設けられているとともに、該傾斜面部4a
の下部は、垂直面部4bになっている。
【0014】上記センターハブ3には、上記駆動用の開
口部4の上端部の傾斜面部4aと重なり合う傾斜面部1
1cが設けられていて、該傾斜面部11cが上記開口部
4の傾斜面部4aに重なり合って、上記センターハブ3
で上記開口部4を閉塞するようになっている。
【0015】上記センターハブ3の傾斜面部11cの内
周側には、円筒状の垂直面部11dが設けられていて、
該垂直面部11dが上記開口部4の垂直面部4bに嵌合
して、センターハブ3の位置決めが行われる。
【0016】上記カートリッジ5の上部内面には、ハブ
押圧手段6が設けられていて、該ハブ押圧手段6により
上記センターハブ3を押圧し、該センターハブ3の傾斜
面部11cを上記開口部4の傾斜面部4aに押し付ける
ようになっている。
【0017】上記カートリッジ5の下部内面には、上記
円筒状の開口部4を中心にして同心円状に複数の防塵用
の円形状のリブ7…7が設けられていて、これらリブ7
…7の内,外周面に、上記センターハブ3の外周部の下
面に設けた防塵用の円形状の凸部11hを位置させるこ
とにより、上記円形状のリブ7…7および円形状の凸部
11hで所謂ラビリンス状の隘路を形成し、カートリッ
ジ5内に塵埃等が侵入するのを防止するようになってい
る。
【0018】上記センターハブ3は、下部ハブ構成体1
1と上部ハブ構成体12とで構成されている。上記下部
ハブ構成11は、フランジ状のディスク支持部11a
と、該ディスク支持部11aの内周側に位置する逆円錐
形状の傾斜面部11cを有している。上記上部ハブ構成
体12もフランジ状のディスク支持部12aと、該ディ
スク支持部12aの円周側に連なる逆円錐形状の傾斜面
部12bを有している。
【0019】上記下部ハブ構成体11のディスク支持部
11aは、上記ディスク2の下面を支持する。また、上
記上部ハブ構成体12のディスク支持部12aは、上記
ディスク2の上面を押えて、上記下部ハブ構成体11の
ディスク支持部11aとの間でディスク2を挟着するよ
うになっている。
【0020】上記下部ハブ構成体11の傾斜面部11c
と、上部ハブ構成体12の傾斜面部12bとは、上記下
部ハブ構成体11のディスク支持部11aと上部ハブ構
成体12のディスク支持部12aで上記ディスク2の
上,下面を挟着した状態で互いに重なり合うようになっ
ている。
【0021】そして、上記互いに重なり合った傾斜面部
11cと傾斜面部12bをスポット溶接することによ
り、下部ハブ構成体11と上部ハブ構成体12は、一体
的に結合されて、上記センターハブ3が構成されてい
る。13は、スポット溶接部である。
【0022】上記上部ハブ構成体12は、上記下部ハブ
構成体11に設けたスピンドル軸挿入孔11gの上方を
閉塞する防塵用のキャップ14を備えている。
【0023】上記キャップ14は、半球形状の頭部14
aを有していて、該頭部14aが上記ハブ押圧手段6に
押し付けられている。
【0024】上記キャップ14は、上記頭部14aを上
記ハブ押圧手段6に軽く押し付ける薄肉の弾性部14d
を有している。
【0025】上記キャップ14の頭部14aと上記ハブ
押圧手段6の接触部には、潤滑性塗膜層15が設けられ
ている。
【0026】次に、図2の分解斜視図および図3の要部
の拡大斜視図を参照して、本発明のディスクカートリッ
ジ1を更に詳細に説明する。
【0027】上記ディスク2は、ポリカーボネート、ポ
リスチレン、ポリオレフィン、ノルボルネン、ポリメチ
ルメタクリレート等の合成樹脂やアルミニュウム或はガ
ラスにより、中央部にセンターハブ取付用の中心孔2a
を有する円盤状に形成されていて、主面部に磁気記録
層、光磁気記録層或は光記録層が設けられている。
【0028】上記センターハブ3を構成する下部ハブ構
成体11と上部ハブ構成体12は、マグネット吸着性を
有する鉄やステンレススチール等の金属板をプレス加工
することにより形成されている。上記下部ハブ構成体1
1は、最外周のフランジ状のディスク支持部11aと、
該ディスク支持部11aの内周に連なる円筒状のディス
ク嵌合部11bと、該ディスク嵌合部11bの内周に連
なる逆円錐形状の傾斜面部11cと、該傾斜面部11c
の下端に連設された円筒状の垂直面部11dと、該垂直
面部11dの下端に連なる底面部11eと、該底面部1
1eの中央部に形成された円筒部11fとを備えてい
て、上記円筒部11fの内周側がスピンドル軸挿入孔1
1gになっているとともに、上記ディスク支持部11a
の下面には上記防塵用の凸部11hが設けられている。
【0029】上記フランジ状のディスク支持部11a
は、上記ディスク2の中心孔2aよりも大径に形成され
ているとともに、上記円筒状のディスク嵌合部11b
は、上記ディスク2の中心孔2aと略同径(僅かに小
径)に形成されている。
【0030】そして、上記下部ハブ構成体11は、上記
ディスク2の下面側から上記中心孔2aに上記円筒状の
ディスク嵌合部11bを嵌合した状態で上記ディスク2
の下面側に配置されていて、上記フランジ状のディスク
支持部11aで、上記ディスク2の下面を支持するよう
になっている。
【0031】上記上部ハブ構成体12は、最外周のフラ
ンジ状のディスク支持部12aと、該ディスク支持部1
2aの内周に連なる逆円錐台形状の傾斜面部12bと、
該傾斜面部12bの内周に連なる底面部12cとを備え
ていて、上記底面部12cの中央部には、上記防塵用の
キャップ14を取り付けるためのキャップ嵌合孔12d
が形成されている。
【0032】上記フランジ状のディスク支持部12a
は、上記ディスク2の中心孔2aよりも大径に形成され
ているとともに、上記キャップ嵌合孔12dは、後に詳
しく説明する防塵用のキャップ14のフランジ部14c
よりも小径に形成されている。
【0033】上記上部ハブ構成体12は、上記下部ハブ
構成体11上に重ね合わせて、上記傾斜面部12bを、
上記下部ハブ構成体11の傾斜面部11cにスポット溶
接することにより、上記下部ハブ構成体11上に取り付
けられて、上記ディスク支持部12aと、上記下部ハブ
構成体11のディスク支持部11aとの間でディスク2
を挟着するとともに、上記底面部12cの内周側と上記
下部ハブ構成体11の底面部11eとの間で上記キャッ
プ14のフランジ部14cを挟着するようになってい
る。
【0034】上記カートリッジ5は、合成樹脂製の上,
下ハーフ21,22をねじ23…23で結合することに
より構成されている。
【0035】上記上ハーフ21の内面(図2の下面)に
は、上記ハブ押圧手段6の外周部6aを固定するための
環状のリブ24と、上記ハブ押圧手段6が撓んだとき
に、これが上ハーフ21の内面に接触するのを防止する
ための凹部25と、上記ハブ押圧手段6が所定値以上撓
んだときに、これに当接して、それ以上の撓みを阻止す
るための凸部26が一体に形成されている。また、上記
上ハーフ21の前面21a側の両側部には軸部27,2
7が形成されていて、これら軸部27,27によってリ
ッド(蓋部)28が回転可能に取り付けられ、上記リッ
ド28によって、上記上,下ハーフ21,22の間に形
成される磁気ヘッド挿入用の開口部29を開閉するよう
になっている。上記リッド28は、捩りコイルばね30
によって、上記磁気ヘッド挿入用の開口部29を閉じる
方向に付勢されている。
【0036】上記下ハーフ22の中央部には、上記駆動
用の開口部4が形成されている。上記開口部4は、円筒
状に形成されていて、その先端部の内周側は、上記下部
ハブ構成体11の傾斜面部11cと略同じ傾斜角度の傾
斜面部4aになっていて、該傾斜面部4aに上記下部ハ
ブ構成体11の傾斜面部11cの下面が重なり合うよう
になっているとともに、上記傾斜面部4aの下端に連な
る垂直面部4b内には、上記下部ハブ構成体11の円筒
状の垂直面部11dが嵌合するようになっている。
【0037】また、上記下ハーフ22には、上記磁気ヘ
ッド挿入用の開口部29を閉じた状態に上記リッド28
をロックするロック部材31が回動可能に取り付けられ
ているとともに、誤消去防止部材32がスライド可能に
取り付けられている。
【0038】上記ハブ押圧手段6は、板ばね等のばね材
によって形成されている。上記ハブ押圧手段6は、リン
グ状の外周部6aと円形状の中央部6bの間を3本の放
射状の脚部6c…6cで連結することにより形成されて
いる。上記ハブ押圧手段6は、燐青銅等のばね性に優れ
た金属板を打ち抜いて、上記外周部6a,中央部6b,
脚部6c…6cを一体に形成したのち、上記脚部6c…
6cを所定の角度に傾斜させることにより形成されてい
る。上記傾斜状の脚部6c…6cにより、ハブ押圧手段
6には、ディスクカートリッジ1を裏返して置いた場合
でも、上記ディスク2やセンターハブ3等の重量に打ち
勝って、上記下部ハブ構成体11の傾斜面部11cを上
記下ハーフ22の傾斜面部4aに軽く押し付けるばね力
が付与されている。
【0039】図4〜図5に示したように、上記ハブ押圧
手段6は、外周部6aを上記上ハーフ21の内面に設け
た環状のハブ取付用のリブ24の内周側に挿入したのち
上記リブ24の先端を変形させて抜防止部24aを形成
することにより、上記上ハーフ21の内面に取り付けら
れている。
【0040】図3に示したように、上記防塵用のキャッ
プ14は、プラスチックで円筒状に形成されている。上
記キャップ14の一端部には、上記半球形状の頭部14
aを中央部に有する端面板14bが一体に形成されてい
るとともに、他端部にはフランジ部14cが一体に形成
されている。
【0041】上記防塵用のキャップ14は、上記フラン
ジ部14cを上記下部ハブ構成体11上に重ね合わせ
て、上記フランジ部14cの上面を上部ハブ構成体12
で抑えることにより、上記フランジ部14cを上記下部
ハブ構成体11と上部ハブ構成体12の間で挟着した状
態で上記上部ハブ構成体12上に取り付けられていて、
上記下部ハブ構成体11のスピンドル軸挿入孔11gの
上方を覆うようになっている。
【0042】上記防塵用のキャップ14の端面板14b
は、上記頭部14aを、上記ハブ押圧手段6の中央部6
bの下面に軽く押し当てるための弾性部14dを有して
いる。
【0043】上記弾性部14dは、上記頭部14aを取
り囲むようにして、上記端面板14bに環状の薄肉部を
設け、或は上記頭部14aを中心にして、上記端面板1
4bに放射状のスリット(切目)を設けることにより形
成されている。
【0044】また、上記キャップ14には、チャッキン
グ時にドライブ装置のスピンドル軸が侵入したときに、
上記キャップ14内の空気を排出させるための空気排出
孔14eが設けられている。
【0045】上記キャップ14の頭部14aと上記ハブ
押圧手段6の中央部6bとの接触部には、潤滑性塗膜層
15が設けられている。
【0046】上記潤滑性塗膜層15は、上記ハブ押圧手
段6の中央部6bの表面にフッ素系樹脂剤を塗布したの
ち、約290℃程度の温度で加熱硬化させることによ
り、或は、ハブ押圧手段6を形成する前の板ばねの段階
でこれにホスタフロン(商品名、ヘキスト社製)やルブ
リコート(商品名、日華化学社製)等の潤滑性に溶融樹
脂剤等をスプレー塗布したのち加熱硬化させることによ
り形成されている。
【0047】次に、上記ディスクカートリッジ1の作用
について説明する。図1に示したように、ディスクカー
トリッジ1の不使用時には、センターハブ3の下部ハブ
構成体11の傾斜面部11cが下ハーフ22の駆動用の
開口部4の傾斜面部4aに重なり合って、上記開口部4
から塵埃等がカートリッジ5内に侵入するのを防止する
とともに、上記下部ハブ構成体11の傾斜面部11cの
内周側に設けた円筒状の垂直面部11dが上記開口部4
の傾斜面部4aに連なる垂直面部4bに嵌合して、セン
ターハブ3の位置決めが行われる。
【0048】また、上記下部ハブ構成体11のディスク
支持部11aの下面に設けた防塵用の凸部11hが下ハ
ーフ22に設けた防塵用のリブ7,7間に位置して、こ
れら防塵用の凸部11hおよびリブ7,7でラビリンス
状の隘路を形成し、該隘路によって塵埃等がカートリッ
ジ5内に侵入を防止する。
【0049】また、上記センターハブ3は、ハブ押圧手
段6によって下ハーフ22側に押圧されて、上述したよ
うに下部ハブ構成体11の傾斜面部11cが駆動用の開
口部4の傾斜面部4aに強制的に押し付けられている。
【0050】従って、図6に示したように、ディスクカ
ートリッジ1を裏返して置いたような場合でも、上記ハ
ブ押圧手段6によって、上記下部ハブ構成体11の傾斜
面部11cは、上記下ハーフ22の駆動用の開口部4の
先端の傾斜面部4aに押し付けられた状態に維持され
て、上記開口部4から塵埃等がカートリッジ5内に侵入
するのを防止する。また、上記防塵用のキャップ14に
より、上記下部ハブ構成体11に設けたスピンドル軸挿
入孔11gから塵埃等がカートリッジ5内に侵入して、
ディスク2に付着するのを防止する。
【0051】また、ディスクカートリッジ1の使用時
に、これを正規の姿勢で図示省略のドライブ装置に挿入
すると、図7に示したように、上記ドライブ装置のディ
スクテーブル201が上記駆動用の開口部4からカート
リッジ5内に侵入し、上記ディスクテーブル201に設
けたマグネット202により上記センターハブ3が吸着
され、上記ディスク2は、ディスクテーブル201上に
チャッキングされる。このとき、上記ディスクテーブル
201の中心部に位置するスピンドル軸203の先端が
上記下部ハブ構成体11に設けたスピンドル軸挿入孔1
1gに侵入して、上記ディスク2のセンタリングが行わ
れるのであるが、上述したように上記キャップ14には
空気排出孔14eが設けられているので、上記スピンド
ル軸203の先端が上記スピンドル軸挿入孔11gに侵
入する際に上記キャップ14内の空気は上記空気排出孔
14eから外部に排出され、上記スピンドル軸203
は、円滑にスピンドル軸挿入孔11g内に侵入する。
【0052】そして、上記ディスクテーブル201上に
チャッキングされたディスク2は、上記ディスクテーブ
ル201によって僅かに持ち上げられ、上記下部ハブ構
成体11の傾斜面部11cと下ハーフ22の駆動用の開
口部4の傾斜面部4aとが非接触状態になって、上記デ
ィスクテーブル201によって回転駆動される。上記デ
ィスクテーブル201によってディスク2が持ち上げら
れると、上記キャップ14の端面板14bは、下ハーフ
22の内面側に撓むとともに、上記ハブ押圧手段6の脚
部6c…6cは、上ハーフ21の内面側に撓む。特に、
上記ハブ押圧手段6の脚部6c…6cが撓むと、これら
脚部6c…6cの外周部6a側の端部は、上記上ハーフ
21の内面に設けた凹部25内に侵入し、上ハーフ21
の内面と接触するのを回避される。従って、上記脚部6
c…6cが上ハーフ21の内面に接触することによるハ
ブ押圧手段6のばね力の急激な変化を防止し、常にほぼ
一定のばね力でセンターハブ3を下ハーフ22側に押し
付けることができる。
【0053】また、何らかの原因で、上記ハブ押圧手段
6の脚部6c…6cが所定値以上撓んだときには、上記
ハブ押圧手段6の中央部6bが上記上ハーフ21の内面
に設けた凸部26に当接して、それ以上の撓みを防止し
て上記脚部6c…6cを保護する。
【0054】なお、図8に示したように、上部ハブ構成
体12の傾斜面部12bに複数の打抜孔41…41を形
成し、上記打抜孔41…41をプレス加工等で打ち抜く
際に上記傾斜面部12bの下面側(破断面)側に不可避
的に発生するバリ42を利用することによりスポット溶
接を、容易,確実に行うことができるようにしてもよ
い。
【0055】また、上述のように、溶接で下部ハブ構成
体11と上部ハブ構成体12を結合する代わりに、図9
に示したように、上記下部ハブ構成体11と上部ハブ構
成体12にそれぞれ凹,凸部51,52を形成し、これ
ら凹,凸部51,52を嵌合係止させることにより、下
部ハブ構成体11と上部ハブ構成体12を結合してもよ
い。上部凹部51は、上部ハブ構成体12の傾斜面部1
2bの一部を切欠することにより形成され、上記凸部5
2は、下部ハブ構成体11の傾斜面部11cの一部を切
起すことにより形成されている。
【0056】また、図10〜11に示したように防塵用
のキャップ14は、上部ハブ構成体12と一体に形成し
てもよい。上記防塵用のキャップ14は、端面板14b
に放射状の弾性脚部14f…14fを設けることによ
り、これら脚部14f…14fにより弾性を付与されて
いる。
【0057】
【発明の効果】本発明のディスクカートリッジには、次
に述べるような効果がある。
【0058】(1)請求項1のディスクカートリッジ
は、センターハブと駆動用の開口部の接触部を傾斜面に
形成したので、従来の接触部が非傾斜面のものに較べ
て、両者の接触面積を増大させ、そのぶん塵埃等の侵入
防止効果を向上させることができる。
【0059】(2)請求項2のディスクカートリッジ
は、センターハブの傾斜面部に連設した円筒状の垂直面
部が、駆動用の開口部の傾斜面部の下方に連なる垂直面
部に嵌合して、センターハブの位置決めが容易に行われ
る。
【0060】(3)請求項3のディスクカートリッジ
は、センターハブの傾斜面部と駆動用の開口部の傾斜面
部とをハブ押圧手段によって押し付けて、上記センター
ハブの傾斜面部と駆動用の開口部の傾斜面部が不必要に
離れるのを防止する。
【0061】(4)請求項4のディスクカートリッジ
は、カートリッジに設けた防塵用のリブと、センターハ
ブに設けた防塵用の凸部とでラビリンス状の隘路を構成
し、該隘路により、塵埃等がカートリッジ内に侵入する
のを防止する。
【0062】(5)請求項5のディスクカートリッジ
は、センターハブを上,下部ハブ構成体で構成し、これ
ら上,下部ハブ構成体のディスク支持部でディスクの
上,下面を挟着して支持する構成としたので、ディスク
とセンターハブの熱膨張係数が異なる場合でも、ディス
クとセンターハブの間に滑りが生じてディスクに反りや
歪等が発生するのを防止することができる。
【0063】(6)請求項6のディスクカートリッジ
は、下部ハブ構成体の傾斜面部と、上部ハブ構成体の傾
斜面部とを重ね合わせて溶接するという方法により、
上,下部ハブ構成体を容易かつ確実に一体的に結合し
て、センターハブを構成することができる。
【0064】(7)請求項7のディスクカートリッジ
は、上,下部ハブ構成体の傾斜面部と上部ハブ構成体の
傾斜面部に設けた凹,凸部を嵌合することにより、溶接
等の方法によらず、上,下部ハブ構成体を一体的に結合
して、センターハブを構成することができる。
【0065】(8)請求項8のディスクカートリッジ
は、防塵用のキャップによってスピンドル軸挿入孔の上
方を閉塞したので、上記スピンドル軸挿入孔から塵埃等
がカートリッジ内に侵入するのを防止することができ
る。
【0066】(9)請求項9のディスクカートリッジ
は、防塵用のキャップの半球形状の頂部をハブ押圧手段
に点接触させる構成にしたので、両者間の摩擦抵抗を少
なくして、ディスクを円滑に回転させることができる。
【0067】(10)請求項10のディスクカートリッ
ジは、防塵用のキャップとハブ押圧手段の接触部に潤滑
性塗膜層を設けたので、両者間の摩擦抵抗をより少なく
して、より円滑にディスクを回転させることができる。
【0068】(11)請求項11のディスクカートリッ
ジは、キャップにも弾性部を設けたので、ハブ押圧手段
でキャップを押圧してセンターハブの傾斜面部をカート
リッジの駆動用の開口部の傾斜面部に押し付けたとき
に、上記キャップ自身も撓んで上記センターハブの傾斜
面部を上記開口部の傾斜面部により確実に押し付けるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の断面図。
【図2】分解斜視図。
【図3】要部の拡大斜視図。
【図4】ハブ押圧手段取付用のリブの斜視図。
【図5】ハブ押圧手段取付用のリブの断面図。
【図6】ディスクカートリッジを裏返した状態の断面
図。
【図7】使用状態の断面図。
【図8】溶接部分を示す斜視図。
【図9】上,下部ハブ構成体の結合部分の変形例の斜視
図。
【図10】キャップの変形例の斜視図。
【図11】キャップの変形例の断面図。
【図12】従来例の断面図。
【図13】従来例の断面図。
【符号の説明】
1…ディスクカートリッジ、2…円盤状記録媒体(ディ
スク)、3…センターハブ、4…駆動用の開口部、4a
…開口部の傾斜面部、4b…開口部の垂直面部、5…カ
ートリッジ、6…ハブ押圧手段、7…カートリッジに設
けられた防塵用のリブ、11…下部ハブ構成体、11a
…ディスク支持部、11c…傾斜面部、11g…スピン
ドル軸挿入孔、11h…防塵用の凸部、12…上部ハブ
構成体、12a…ディスク支持部、12b…傾斜面部、
13…溶接部、14…防塵用のキャップ、14a…半球
形状の頭部、14d…弾性部、15…潤滑性塗膜層。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状記録媒体と、 上記円盤状記録媒体を回転可能に収容しているととも
    に、上記円盤状記録媒体のセンターハブを外部に臨ませ
    る駆動用の開口部を有するカートリッジと、 を備えたディスクカートリッジにおいて、 上記センターハブと駆動用の開口部の接触部は、円盤状
    記録媒体の平面方向に対して所定の傾斜角度をもって傾
    斜する傾斜面部を有していることを特徴とするディスク
    カートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 センターハブと駆動用の開口部は、接触部としての傾斜
    面部の下端に互いに嵌まり合う垂直面部を備えているこ
    とを特徴とするディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 カートリッジは、センターハブの傾斜面部を駆動用の開
    口部の傾斜面部に押し付けるハブ押圧手段を備えている
    ことを特徴とするディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 カートリッジは、駆動用の開口部を囲む環状の防塵用の
    リブを備え、 センターハブは、上記カートリッジの防塵用のリブの
    内,外周に位置する防塵用の凸部を備えていることを特
    徴とするディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 円盤状記録媒体と、 上記円盤状記録媒体を回転可能に収容しているととも
    に、上記円盤状記録媒体のセンターハブを外部に臨ませ
    る駆動用の開口部を有するカートリッジと、 を備えたディスクカートリッジにおいて、 上記センターハブは、上記円盤状記録媒体の中心孔の周
    縁部の上,下面を挟着する上,下部ハブ構成体からな
    り、 上記上,下部ハブ構成体は、上記円盤状記録媒体の上,
    下面を支持するフランジ状のディスク支持部と、該ディ
    スク支持部の周側に配置された傾斜面部とを備えてい
    て、 上記上,下部ハブ構成体は、上記ディスク支持部で上記
    円盤状記録媒体の上,下面を挟着した状態で、上記傾斜
    面部が互いに重なり合うことを特徴とするディスクカー
    トリッジ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上部ハブ構成体と下部ハブ構成体は、互いの傾斜面部を
    溶接することにより一体に結合されていることを特徴と
    するディスクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 請求項5において、 上部ハブ構成体と下部ハブ構成体は、互いの傾斜面部に
    設けた結合用の凹,凸部を嵌合することにより一体に結
    合されていることを特徴とするディスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 請求項5において、 上部ハブ構成体は、下部ハブ構成体の中央部に設けたス
    ピンドル軸挿入孔の上方を閉塞する防塵用のキャップを
    備えていることを特徴とするディスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 防塵用のキャップは、カートリッジに設けたハブ押圧手
    段に点接触する半球形状の頭部を有していることを特徴
    とするディスクカートリッジ。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 キャップとハブ押圧手段の接触部には、潤滑性塗膜層が
    設けられていることを特徴とするディスクカートリッ
    ジ。
  11. 【請求項11】 請求項9において、 防塵用のキャップの頭部は、弾性部を介して、ハブ押圧
    手段に接触していることを特徴とするディスクカートリ
    ッジ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003071541A1 (en) * 2002-02-20 2003-08-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Disk cartridge
US7124423B2 (en) 2002-02-20 2006-10-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Disk cartridge to protect an information area of a disk from being contaminated

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CN1315130C (zh) * 2002-02-20 2007-05-09 三星电子株式会社 盘盒

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