JPH10222801A - Mrヘッドのオフセツト補正方法および磁気ディスクサーテファイア - Google Patents

Mrヘッドのオフセツト補正方法および磁気ディスクサーテファイア

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JPH10222801A
JPH10222801A JP3433497A JP3433497A JPH10222801A JP H10222801 A JPH10222801 A JP H10222801A JP 3433497 A JP3433497 A JP 3433497A JP 3433497 A JP3433497 A JP 3433497A JP H10222801 A JPH10222801 A JP H10222801A
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head
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Kyoichi Mori
恭一 森
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】サーティファイに先立つ書込みと読取りのヘッ
ド間のオフセットの補正を簡単に行えるようにする。 【解決手段】オフセットを検出するためのピエゾアクチ
ュエータの駆動に当たって、大きなヒステリシスループ
を回らせることをせず、その中のマイナーループを繰り
返し回らせるようにする。マイナーループにおいては、
アクチュエータに与えるスタート点の電圧Vpを変化さ
せずに到達点の電圧VQだけを各ループで順次増加さ
せ、スタート点と到達点の距離を少しずつ拡大させてゆ
く。それぞれのスタート点で磁気ヘッドで書込んだテス
トデータをそれぞれの到達点でMRヘッドで読取って読
出し電圧の変化を比較していくことで、オフセット距離
に対応している最大の電圧のループを見つけ、それによ
り読取り時の補正をすることができる。ループが小さい
ため処理を高速にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、MRヘッドのオ
フセット補正方法および磁気ディスクサーテファイアに
関し、詳しくは、MR型磁気ヘッド(MRヘッド)によ
る磁気ディスクサーテファイにおいて、書込み用のイン
ダクティブヘッドと読取用のMRヘッドのオフセットに
対する補正が簡単にできるようなMRヘッドのオフセッ
ト補正方法および磁気ディスクサーテファイアに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディスクドライブを構成するハード磁気
ディスクは、製作後、単体の状態でサーテファイアによ
り磁気媒体がサーテファイされて、その品質がランク別
に保証される。図7は、サーテファイアの概略構成を示
し、ハード磁気ディスク(以下単にディスク)1は、回
転機構のスピンドル2に装着されて回転し、これに対し
て、磁気ヘッド3(A),3(B)は、それぞれの支持アーム
31がキャリッジ機構4の支持棒41に取り付けられ
て、ディスク1の半径Rの方向にステップ移動して、そ
の表裏の両面の複数のトラックTR1〜TRnに対して順次
位置決めされる。
【0003】一方、データ処理部5は、そのMPU51
の指令により、書込み制御回路52を動作させてテスト
データを発生させる。このテストデータが磁気ヘッド3
(インダクティブヘッド)に与えられて位置決めされた
トラックTRに書込まれ、ついでこれが磁気ヘッド3
(MRヘッド)により読取られる。MRヘッドによって
読出された読出データは、読出制御回路53を経てMP
U51に入力し、その正否がサーテファイされて磁気媒
体の品質がランク付けされる。その結果は、メモリ53
に記憶され、全トラックのサーテファイが終了すると、
結果のデータがプリンタ55によりプリントされる。
【0004】以前における磁気ヘッド3は、インダクテ
ィブヘッドのみで構成され、書込みと読出がともに同一
のインダクティブヘッドによりなされていたが、最近で
は性能がより良好なMR型のものが読出ヘッドとして使
用されている。図8は、MRヘッド3の構成を示し、書
込み用のインダクティブヘッド(IND・H)3aと読
出用のMRヘッド(MR・H)3bよりなる。両ヘッド
3a,3bの両者の中心にはそれぞれギャップga,gbがあ
って、理想的には、これらのギャップの中心Cが一致し
た状態にある。そして、インダクティブヘッド3aは、
そのギャップga の幅に応じてトラックTRに対して幅
aの範囲でデータを書込み、MRヘッド3bは、そのギ
ャップgb の幅に応じて幅wbの範囲でデータを読取
る。
【0005】図8においては、両ギャップga,gbの中
心は、同一線C上にあって、両ヘッド3a,3bにはオフ
セットが無い。しかし、現実にはいくらかのオフセット
があって、サーテファイにおいてはこれが問題になる。
このオフセットを図6により説明する。
【0006】図9(a)において、インダクティブヘッド
3aのギャップgaの中心線は、Caであり、また、MR
ヘッド3bのギャップgbの中心線は、Cbであって、両
中心線Ca,Cbの間隔Δxがオフセットである。(b)は
オフセットΔxに対する、MRヘッド3bの読出電圧の
変化を示す。ヘッド3aによりトラックTRには幅wa
範囲に一様にデータが書込まれたとし(実際は一様でな
く、中心部に対して周辺部が漸次低下している)、書込
まれたテストデータをMRヘッド3bがそのギャップgb
により読取る。このとき読取ることができる感度幅を感
度幅wbとする。
【0007】ここで、読取り状態において、磁気ヘッド
3が左側から右方向に移動すると、そのMRヘッド3b
も同時に移動し、図(b)の(イ)の位置でMRヘッド3bの
感度幅wbの右端がデータ幅waの左端に対応し、MRヘ
ッド3bのギャップgb(Cb はその中心線)がインダク
ティブヘッド3aのテストデータの書込み領域の端を読
取る状態なる。このときの読出電圧は0(ゼロ)であっ
て、ここから読取りがはじまるとする。ここでは、読出
電圧を[V]単位ではなく、数値“0”から“1”の範
囲で説明する。これは、説明の都合上で、最大読出電圧
値に対する比としての説明である。また、それぞれ幅w
a ,wbは、それぞれのギャップga,gbの幅により決
定される。なお、感度幅wb は、現在のところは数μm
程度である。
【0008】さて、(ロ)の位置では感度幅wbがwb/2
だけ書込幅wa側に入り込み、右側の感度幅wbのうちの
b/2、分がwaに対応するので、読出電圧は、0.5
となり、さらに移動して(ハ)の位置では、wbの全体がw
aに対応して読出電圧は最大の1.0となる。なお、wa
>wbのときは、幅(wa−wb)の範囲では電圧が1.0
のままになって平坦となる。例えば、(ニ)の位置で電圧
は1.0である。(c)は、オフセットΔx(μm)に対
する、MRヘッド3bの読出電圧の実測値の一例を示し
ている。例えば、Δx=±0.5μmの読出電圧は、最
大値0.2mVに対して約0.18mV(約90%)に
低下しており、このように低下するとサーテファイの信
頼性も低下する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際にハー
ドディスクが組込まれる磁気ディスク駆動装置では、M
Rヘッド3bは、サーボ情報で位置決めされ、書込みデ
ータを読出す。一方、インダクティブヘッド3aは、サ
ーボ情報で位置決めされてデータを書込む。そこで、実
際には、図8に示す状態のヘッドと等価になるが、ディ
スクを検査するサーティファイアの場合には、検査ディ
スクにサーボ情報が書込まれていない。したがって、M
Rヘッド3bとインダクティブヘッド3aとのオフセッ
トが検査結果に直接影響を与えて、歩留まりの低下を招
く。そのため、前記のオフセットは、できるかぎり実質
的にゼロになるように補正することが必要である。
【0010】そこで、読出状態のとき、MRヘッド3b
を移動させてオフセットを解消する方法が考えられてい
る。この移動機構の1つとしてピエゾアクチュエータに
よりMRヘッドをオフセットに対応する距離分だけ微小
移動することが考えられる。この場合には、通常は、オ
フセットΔxの数値の測定が行われる。しかし、ピエゾ
アクチュエータには印加電圧に対するヒステリシス特性
がある上に、その特性における移動距離と電圧との関係
が非直線特性であってかつ一様なものではない。そのた
めに、これによる補正方法は、実際上は難しい。このよ
うな問題を解決するために、出願人は、ヒステリシス特
性のループの非直線性の欠点を解消するために、ヒステ
リシス特性の非直線性特性上における任意の点pにおい
てオフセットを検出し、この検出点と同じ位置の特性点
Pをサーティファイにおいて利用することでオフセット
補正をし、非直線性を克服し、さらに、ピエゾアクチュ
エータが往路と復路とでは逆方向に動くという相違を利
用して、それぞれに逆方向のオフセット補正を割り当て
てオフセット補正量を検出するようにした発明を出願し
ている。
【0011】しかし、この先願の発明にあっては、サー
ティファイの検査トラックごとにオフセット補正をする
際に、大きなヒステリシスループを回る必要がある関係
からMRヘッドのオフセット補正処理に数msecと時間
がかかる欠点がある。これにより検査処理のスループッ
トが低下する問題が生じる。また、大きなヒステリシス
ループを回ればそれだけピエゾアクチュエータが大きく
駆動されるので、ピエゾアクチュエータの寿命が短くな
る。この発明は、このような従来技術の問題点を解決す
るものであって、簡易な制御によりMRヘッドのオフセ
ットを実質的にゼロになるように補正することができ、
かつ、検査処理のスループットを向上させることができ
るMRヘッドのオフセツト補正方法および磁気ディスク
サーティファイアを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明のMRヘッドの
オフセツト補正方法および磁気ディスクサーティファイ
アの特徴は、書込み用の磁気ヘッドと読取用のMRヘッ
ドを使用する磁気ディスクサーテファイにおいて、印加
電圧Vによりヒステリシス特性のループに沿って伸長ま
たは縮小して、MRヘッドを進退させるピエゾアクチュ
エータを設け、ピエゾアクチュエータのヒステリシス特
性のメジャーループの任意の点からマイナーループに入
り、この任意の点の印加電圧をスタート点の電圧Vp
し、到達点の印加電圧をVQとし、電圧Vpを変えずに、
電圧VQを順次増加あるいは減少させて電圧Vpと電圧V
Qとを往復することにより決定される複数のマイナール
ープに順次に入り、複数のマイナーループのスタート点
および到達点の一方で更新したトラックに磁気ヘッドに
よりテストデータを書込み、更新したトラックにおいて
スタート点および到達点の他方でMRヘッドによりテス
トデータを読出すことにより最大読出電圧を得るマイナ
ーループをオフセット補正の最適マイナーループとして
選択し、磁気ディスクをサーティファイするときに、最
適なマイナーループに磁気ヘッドを設定して最適なマイ
ナーループの到達点あるいはスタート点の一方において
磁気ヘッドによりテストデータを書込み、到達点あるい
はスタート点の他方にMRヘッドを位置付けて書込んだ
テストデータを読出すものである。
【0013】
【発明の実施の形態】このように、この発明では、ピエ
ゾアクチュエータのヒステリシス特性のマイナループを
利用してオフセット補正量に対応するスタート点と到達
点とを持つ最適マイナーループを探し出して、このマイ
ナーループにおいて検査することで非直線性の欠点を解
消し、オフセット補正をする。特に、マイナーループで
は、ループが小さくなり、スタート点と到達点の間の駆
動で済むので、MRヘッドのオフセット補正処理に時間
がかからず、かつ、ピエゾアクチュエータが大きく駆動
されないので、寿命が長くなる。
【0014】ピエゾアクチュエータのヒステリシス特性
のループはよく知られているが、これについて、まず簡
単に説明する。ヒステリシス特性のループにはメジャー
ループとマイナーループがあり、ピエゾアクチュエータ
に対する最大の印加可能電圧をVmとすると、印加電圧
原点(通常0V)と最大印加電圧Vmによるループがメ
ジャーループであり、その下側は伸長する往路で、上側
は縮小する復路であって、これらが原点と印加可能電圧
mとの間の2点で循環する。一方、マイナーループ
は、最大印加電圧Vmより小さい任意の印加電圧で、メ
ジャーループの往路または復路の途中より派生されて小
さい範囲で循環する。両ループは通常重なり合わない。
これは、任意のスタート時の印加電圧VP に所定の増加
(往路)あるいは減少(復路)させたある印加電圧Vと
の間の往復ルートでは、同じマイナループを描き、循環
するが、印加電圧Vを途中で増加させ、あるいは減少さ
て伸張量を変化させると、前の履歴の影響で元の位置に
は戻らない。これは欠点であるが、同じ印加電圧の履歴
を辿れば同じマイナーループに入ることはできる。さら
に、同じマイナーループであるかぎりは、そのスタート
点と到達点の2点での伸張あるいは縮小する距離は変わ
らない。
【0015】そこで、スタート点の印加電圧を固定して
何度も再スタートさせて到達点側の印加電圧を大きくし
ていけば、スタート点から到達点までの伸張あるいは縮
小する距離は徐々に拡大していく。この距離の拡大をM
Rヘッドのオフセット補正のための移動量に割り当て
る。そして、オフセット補正量に対応する距離のスター
ト点と到達点とを持つマイナーループを最適なマイナー
ループとして探し出せば、そのループのスタート点と到
達点の伸び量(あるいは縮み量)においてオフセット補
正をすることが可能になる。ところで、書込み用磁気ヘ
ッドに対して読出用のMRヘッドのオフセットの方向
は、+側と−側とがあるが、これは、ループの往路と復
路では、伸びと縮みで逆方向の動作となるので、それぞ
れを割り当てればよい。
【0016】なお、オフセットの+,−は、通常、ディ
スクの半径に対して外側を+,中心側を−方向に採る。
また、通常のピエゾアクチュエータは、そのヒステリシ
ス特性は、往路と復路とで、後述するように伸び率が異
なり、また、一方は、伸び方向となり、他方は縮み方向
となって、その方向が逆になる。メジャーループの往路
にあるか復路にあるかは、ヒステリシス特性の原点、通
常“0”Vからの印加電圧を最大印加電圧Vmまで増加
させたときには、往路になり、そこから減少させていく
と復路に入る。これによりメジャーループの往路と復路
の区別ができる。また、マイナーループでは、印加電圧
をある点まで増加させると往路であり、ある点から減少
させると復路に入る。一方、ディスクの検査をするサー
テファイ側にあっては、被検査磁気ディスクの各トラッ
クの位置にMRヘッドを順次に設定し、メモリから読出
した情報によりオフセット補正に対応する最適なマイナ
ーループに設定する。そして、このマイナーループのス
タート点および到達点のいずれか一方において書込み用
の磁気ヘッドによりテストデータを書込み、最適マイナ
ーループのスタート点および到達点のいずれか他方にお
いてMRヘッドによりテストデータを読出すことにより
オフセット補正された状態でテストデータを読出して磁
気ディスクの検査をすることが可能になる。
【0017】なお、ヒステリシス特性においてマイナー
ループへの移行は、メジャーループの任意の点Pからそ
の印加電圧VP を基準としてこの点に戻り、再度印加電
圧を増加あるいは減少させることで、それぞれ別個のル
ープ入ることができる。これについて、ピエゾアクチュ
エータのヒステリシス特性のマイナーループ選択につい
て図4に従って説明する。印加電圧Vを前記ヒステリシ
ス特性の原点から所定の印加電圧Vp(ただし原点の電
圧も含む)に増加して、磁気ヘッドをヒステリシス特性
のメジャーループの往路あるいは復路の任意の点P
1(原点および最大点を含む)に設定する。
【0018】次に、このP1点の印加電圧VP を増加さ
せて印加電圧VQ1に設定してMRヘッドを点q1 に微小
移動させて点q1 においてテストデータを読出してこの
ときの読出電圧値と印加電圧VQ1とをメモリに記憶して
おく。なお、テストデータの書込みは、印加電圧VP
点において行うがこれについては後述する。そして、印
加電圧を元の印加電圧VP に戻す。これにより点P1
磁気ヘッドは戻る。今度は、印加電圧VP をVQ1よりも
増加させて印加電圧VQ2(VQ2>VQ1)に設定してMR
ヘッドを点q2 に微小移動させて点q2 においてテスト
データを読出してこのときの読出電圧値と印加電圧VQ2
とをメモリに記憶しておく。そして、前の点q1 の読出
した電圧と比較して比較結果をメモリに記憶する。
【0019】次に、再び印加電圧を元の印加電圧VP
戻す。このときには、履歴現象によりP点の位置には戻
らずに、その上の点P2の位置になる。次に、印加電圧
PをVQ2よりも増加させて印加電圧VQ3(VQ3
Q2)に設定してMRヘッドを点q3 に微小移動させて
点q3 においてテストデータを読出してこのときの読出
電圧値と印加電圧VQ2とをメモリに記憶しておく。そし
て、前の点q2 の読出した電圧と比較して比較結果をメ
モリに記憶する。このようにして、印加電圧VPを起点
として印加電圧VQ1,VQ2,VQ3,VQ4,VQ5,…とい
うように順次印加電圧を増加させて異なるマイナールー
プに入っていく。このとき、それぞれのマイナーループ
のスタート点pは、履歴現象により点P1 ,点P2 ,点
3 ,点P4,点P5 …と順次変化していく。また、点
q側の位置もq1 ,点q2 ,点q3 ,点q4,点q5
と履歴現象により順次変化していく。ここで、テストデ
ータは、スタート点pの印加電圧の点VPの点で書込む
が、この場合に前のスタート点で書いたテストデータが
次のスタート点で重なることがあるので、点P1 ,点P
2 ,点P3 ,点P4,点P5 …の各点ごとに別のトラッ
クにトラック位置を移動させて重ならないようにする。
【0020】さて、このような履歴現象を踏まえて、そ
のスタート点p型とその到達点q側の間の距離を順次大
きくしていくことで、MRヘッドの移動量を順次増加さ
せる。そして増加させながら読出電圧値が最大になるマ
イナループを探していく。なお、各点における読出電圧
は、図9(b)に示す状態で読出電圧が増加していくの
で、前記の各比較において、図9(b)における読出電圧
1.0の領域を得るループのうち、その中央値に当たる
ようなマイナループを最適なマイナーループとしてメモ
リに記録すればよい。このメモリのマイナーループの記
憶は、前記の印加電圧VP とこの電圧VP を起点として
の印加電圧VQ1,VQ2,VQ3,VQ4,VQ5,…の記録に
よる。また、前記の場合には、書込磁気ヘッドによるテ
ストデータ書込みは、印加電圧VQ1,VQ2,VQ3
Q4,VQ5,…点側で行って、テストデータの読出は、
スタート点側である点P1 ,点P2 ,点P3 ,点P4
点P5 …において行う。
【0021】以上によりMRヘッドのオフセット距離に
対応する最適なマイナーループを求めることができる。
1つのマイナーループでは、スタート点と到達点の間の
伸び量あるいは縮み量は同じであるので、いずれをテス
トデータ記録側とし、いずれをテストデータ読出側とし
てもよい。そして、伸び量側を+側オフセット補正に、
縮み側を−側オフセット補正に割り当てることができ
る。その結果、オフセット補正に対応する小さなマイナ
ーループのヒステリシスにおいてMRヘッドを移動する
だけの簡易な制御により、オフセットを高精度に補正す
ることができる。この場合には、オフセットΔxの数値
の測定を必要とせずに、かつ、ピエゾアクチュエータに
最大印加電圧をテストトラックごとに加えることも必要
はなく、ピエゾアクチュエータの長寿命化を計ることが
できる。
【0022】
【実施例】図1はこの発明のオフセット補正方法を実行
するサーテファイアの一実施例の構成図、図2はMRヘ
ッドのオフセットを求める方法の説明図、図3はサーテ
ファイの手順を説明するフローチャートである。図1に
示すように、この発明によるサーテファイアの構成は、
まず、前記した図7のサーテファイアにおける両支持ア
ーム31,31の端部に、ピエゾアクチュエータ6(A),
6(B)をそれぞれ取り付けて、両MRヘッド3(A),3(B)
を移動可能とするものである。これは、ピエゾアクチュ
エータ6(A),6(B)の先端側をアルミニュウム製のL字
型スライダガイド41Aを介して支持アーム31の後端
部に結合してこの後端部をL字型スライダガイド41A
により支承する。これにより支持棒41の面との間で支
持アーム31の後端部をスライド可能に支持することで
磁気ヘッド3(そのMRヘッド3(A),3(B))を微小移
動可能に取付けることによる。これによりピエゾアクチ
ュエータ6(A),6(B)の伸び量、あるいは縮み量に応じ
て後端部が前後移動することで支持アーム31が前後移
動してMRヘッド3(A),3(B)をピエゾアクチュエータ
6(A),6(B)の伸び量に応じて微小移動させることがで
きる。
【0023】そこで、ピエゾアクチュエータ制御部7を
設けて、その印加電圧発生回路71をピエゾアクチュエ
ータ6(A),6(B)に接続してピエゾアクチュエータの駆
動電圧を発生させ、印加電圧制御回路72をデータ処理
部5のMPU51にそれぞれ接続して、MPU51によ
りプログラム制御で印加電圧制御回路72を介して、発
生する駆動電圧値を制御する。まず、MRヘッド3(A),
3(B)についてオフセットを補正するための、オフセッ
ト補正データとして、経路フラグ“0”(往路)とテス
トデータ書込む点の印加電圧Vp、そして電圧印加電圧
sか、あるいはまたメジャーループの復路のデータと
して経路フラグ“1”(復路)とテストデータ書込む点
の印加電圧Vp’、そして電圧印加電圧Vs’かを、あら
かじめメモリに記憶しておくか、予め入力してメモリに
設定する。なお、この発明においては、オフセット量Δ
xは不必要であるので、これは測定しない。また、前記
の印加電圧Vp (あるいはVp’)は、あらかじめメモ
リ54に記憶したておいたものであり、ヒステリシス特
性の往路,復路の任意の点に対応する電圧値であって、
p =Vp’であってよい。
【0024】さらに、メモリ54にはメジャーループの
起点としての印加電圧VP(Vp’)と各マイナーループ
の到達点の印加電圧VQ1,VQ2,VQ3,VQ4,VQ5,…
に記憶しておく。なお、印加電圧Vp’は、図5に示す
ように、メジャーループの往路における電圧であり、こ
れについては後述する。そして、図4において説明した
ように、ここでは、メジャーループからマイナーループ
に入っていく。このとき、最初は、マイナーループの往
路(伸張)によるオフセット補正量を検出する。したが
って、このときの検出するMRヘッドのオフセットは、
+側オフセットになり、その補正は−側になる。往路で
オフセットの検出ができないときには、マイナーループ
の復路を選択してオフセット検出を行う。このときに
は、テストデータ書込み側を印加電圧VQ1,VQ2
Q3,VQ4,VQ5,…とし、メジャーループの起点に対
応するスタート点側をテストデータ読出側に設定する。
このことで、マイナーループの復路(縮小)によるオフ
セット補正量を検出することができる。このときのMR
ヘッドのオフセットは、−側オフセットになり、その補
正は+側になる。
【0025】図2に従って、オフセット補正量のマイナ
ーループ検出処理について説明する。なお、この処理
は、メモリ54に記憶されたオフセット補正ループ検出
処理プログラムをMPU51が実行することにより実現
される。図4で説明したように、メモリ54からの読出
データに従って、まず、図2において、初期値として、
経路フラグを“0”にセットし、印加電圧をVn =VQ1
とし、トラックTn=T1とし、比較基準電圧VREF=0
に設定する(ステップ101)。そして、テストデータ
書込みトラックTn(=T1)へヘッドを移動する(ステ
ップ102)。次に、印加電圧Vを、0V(原点)から
印加電圧VPに増加し、印加電圧VP をメジャーループ
のスタート点P1にヘッドを設定する(ステップ10
3,図4参照)。次に印加電圧を増加させて印加電圧V
n(=VQ1)に設定してマイナーループ(最初だけは往
路がメジャーループの往路の一部なる)の到達点q1
至り、印加電圧Vを印加電圧VPに減少させてスタート
点に戻す。スタート点と到達点との間を複数回往復させ
て特定の1つのマイナーループに入る(ステップ10
4)。そして、経路フラグを参照してそれが“0”か否
かの判定をし(ステップ105)、フラグが“0”のと
きにはスタート点においてテストデータを書込む(ステ
ップ106)、印加電圧を増加させて印加電圧Vnに設
定して(ステップ107)、テストデータを読出してそ
のレベル値Lを現在の印加電圧Vn(最初はVn=VQ1
に対応させてメモリに記憶する(ステップ108)。次
に、読出電圧Lと比較基準電圧VREFとを比較してVREF
>Lかの判定に入る(ステップ109)。VREF<=L
のときにはVREF=Lとして読出電圧Lを次の比較電圧
にする(ステップ110)。
【0026】次に、印加電圧Vを印加電圧VPに減少さ
せてスタート点に戻す(ステップ111)。トラック番
号n=n+1としてトラックTnを次のトラックに更新
して(ステップ112)、次の印加電圧VQnを読出して
(ステップ113)、印加電圧Vn =VQnとして(ただ
し、2回目はVn =VQ2)、ステップ104に戻り、次
のマイナーループに入る。そして、そのスタート点にお
いてテストデータを書込み(ステップ106)、同様に
して読出電圧値Lを現在の印加電圧Vnに対応させてメ
モリに記憶し(ステップ108)。VREF>Lかの判定
を行う(ステップ109)。このようにしてステップ1
04とステップ113を循環して到達点の印加電圧
Q1,VQ2,VQ3,VQ4,VQ5,…と順次選択してい
き、一方、スタート点の電圧は、最初の印加電圧VP
戻し、スタート点と到達点とを往復することで決定され
る各マイナーループに対応してそれぞれの読出電圧Lが
VREFより低下するまで処理を繰り返す。そして、ステ
ップ109の判定において、VREF>Lの判定結果を得
たときには、メモリに記憶された読出電圧から最大電圧
値を読出して、あらかじめ設定されている所定の最大読
出値LMとの読出電圧比が算出される(ステップ11
4)。さらに、この読出電圧比が所定値、例えば、図8
(b)における読出電圧で0.7を越える電圧レベルであ
るか否かが判定される(ステップ115)。
【0027】ステップ114の判定で最大読出電圧比が
0.7を越えるときには、オフセット補正ができる最適
なピークを持つマイナーループが存在することになる。
そこで、読出電圧比が最大となるマイナーループを決定
してそれのデータをメモリに記憶する(ステップ11
5)。そして、この処理を終了する。なお、最適マイナ
ーループのメモリへの記録は、読出電圧比が最大となる
マイナーループまでの履歴電圧として往路,復路の区別
のフラグと、マイナーループに至るまでの印加電圧
Q1,VQ2,VQ3,VQ4,VQ5,…の履歴を起点の印加
電圧VPとともにオフセット補正データとしてメモリ5
4に記録することによる。前記のステップ115の判定
で最大読出電圧比が0.7以下である場合には、MRヘ
ッドのオフセットが往路により補正できるものではない
ことを意味する。そこで、経路フラグ“0”か否かの判
定を行い(ステップ117)、経路フラグ“0”のとき
には、経路フラグを“1”にセットして(ステップ11
8)、ステップ101へと戻る。なお、ステップ101
に戻ったときには、ステップ101の経路フラグは
“0”にセットしない。
【0028】そして、ステップ105におけるフラグ判
定において、経路フラグが“1”になっているので、ス
テップ105aへと移り、印加電圧を増加して印加電圧
Vn(最初はVn=VQ1)に設定し、特定のマイナールー
プの到達点に至り、テストデータを書込む(ステップ1
06a)。次に、印加電圧を減少させて印加電圧VP
設定して(ステップ107a)、テストデータを読出し
てその読出電圧値Lを現在の到達点の印加電圧Vnに対
応させてメモリに記憶する(ステップ108a)。そし
て、ステップ109のVREF>Lかの判定に入る。先の
ステップ117の判定で経路フラグが“1”のときに
は、オフセット補正ができないものとしてこの処理を終
了する。このようにしてMRヘッドのオフセットに対応
する最適なマイナーループを選定する。
【0029】次に、図3のフローチャートによりMRヘ
ッドのオフセットの補正を含むサーテファイ検査の手順
を説明する。なお、この処理は、メモリ54に記憶され
たオフセット補正検査処理プログラムをMPU51が実
行することにより実現される。被検査ディスク1はスピ
ンドル2に装着され回転しているとする。図3におい
て、まず、被検査ディスク1の最初のトラックTR1の位
置に、MRヘッド3を含むヘッド3を位置決め設定する
(ステップ201)。ここで、メモリ54に記憶された
オフセット補正データ(経路フラグと、起点の印加電圧
値Vp,マイナーループまでの履歴印加電圧VQ1,VQ2
Q3,VQ4,VQ5,…)を読出して、図5に示すよう
に、オフセット補正のマイナーループに入るメジャール
ープの点pの位置からオフセット補正の最適マイナール
ープMのスタート点Pに設定する(ステップ202)。
次に経路フラグが“0”か否かの判定を行い(ステップ
203)、“0”のときには、往路に対応するオフセッ
ト補正であるので、そのスタート点Pにインダクティブ
ヘッド3aを位置決めしてテストデータを書込む(ステ
ップ204)。ついで、印加電圧Vpをメモリ54に記
憶された印加電圧VQn(ただしVQnはこのマイナールー
プの到達点に対応する印加電圧)まで増加し、MRヘッ
ド3bをΔx分−側に移動して到達点Qに設定して+側
オフセットを実質的にゼロになるように補正する(ステ
ップ205)。
【0030】そして、テストデータが読取られてMPU
51によりサーテファイされ(ステップ206)、その
データの異常の有無が判定される(ステップ207)。
異常が無いときは、磁気ヘッド3を次位のトラックTR
にステップ移動し(ステップ208)、位置決めされた
トラック位置により検査トラック終了か否かの判定を行
い(ステップ209)、それが検査トラックを越えてい
ないときには、経路フラグが“0”か否かの判定により
(ステップ210)、経路フラグ“0”のときにはステ
ップ204へと戻り、以下同様な処理を繰り返す。な
お、先のステップ207の判定で異常と判定されたとき
には、ステップ214において異常の回数がカウントさ
れてステップ203へと移る。そして、異常の回数が所
定異常になったときにそのトラックの検査を終了して次
の検査トラックに移る。
【0031】一方、先のステップ203の判定で経路フ
ラグが“1”のときには、復路に対応するオフセット補
正であるので、印加電圧Vpをメモリ54に記憶された
印加電圧VQn(最適マイナーループMの到達点Q)まで
増加させてインダクティブヘッド3aを到達点Qに位置
決めして(ステップ211)、テストデータを書込む
(ステップ212)。ついで、印加電圧Vpまで電圧を
低減してMRヘッド3bをスタート点Pの位置に位置決
めしてΔx分+側に移動して−側オフセットを実質的に
ゼロになるように補正する(ステップ213)。そし
て、ステップ206へと移行して前記と同様にサーテフ
ァイを行い、ステップ210の判定で経路フラグが
“1”と判定されてステップ211へと戻り、以下同様
な処理を繰り返す。最終のトラックTRnが終了すると、
この磁気ディスクサーテファイが完了する。
【0032】さて、図5において、曲線(a-b-c-d--a)
はメジャーループを示し、その下端aは印加電圧Vの0
V(原点)に、上端cは最大印加電圧Vm に対応する。
メジャーループの下側の曲線(a-b-c)は前記した往路、
上側の曲線(c-d-a)は復路で、(P−Q)は往路の任意
の点pより派生した最適マイナーループ、(P′−
Q′)は復路の点p′より派生した最適マイナーループ
を示す。なお、q(あるいはq’)は、マイナーループ
の往路であり、復路r(あるいはr’)は、マイナール
ープの復路である。そして、q’側の往路は、−側オフ
セットの補正になり、r’側の復路は、+側オフセット
の補正になって、メジャーループの往路側のマイナール
ープの補正とは逆の関係になる。前記までの説明は、メ
ジャーループの往路側から最適マイナーループに入る場
合を例としているが、図5に示すように、オフセット補
正の最適マイナーループをメジャーループの復路で求め
てもよい。このような場合には、メジャーループの復路
側の点p’から最適マイナーループM’に入ることにな
る。この場合には、最適マイナーループのスタート点P
と到達点Qとの関係がスタート点P’,到達点Q’で示
すように逆の位置関係になる。そのため、印加電圧
Q1,VQ2,VQ3,VQ4,VQ5,…については、復路で
は印加電圧VQ1’,VQ2’,VQ3’,VQ4’,VQ5’,
…と順次低下する電圧値になる。また、スタート点P’
での書込みから到達点Q’での読出しが−側オフセット
に対する補正(縮み補正)となり、逆の到達点Q’での
書込みからスタート点P’での読出しが+側オフセット
に対する補正(伸び補正)側となる。
【0033】なお、最大印加電圧Vm、往路と復路の点
p,p′、の印加電圧VP,VP’,両マイナーループの
下端Pと上端P′を求めるための履歴電圧が往路では印
加電圧VQ1,VQ2,VQ3,VQ4,VQ5,…であり、復路
では印加電圧VQ1’,VQ2’,VQ3’,VQ4’,
Q5’,…がメモリには記憶されているものとする。さ
らに、履歴印加電圧VQ1,VQ2,VQ3,VQ4,VQ5,…
(印加電圧VQ1’,VQ2’,VQ3’,VQ4’,VQ5’,
…)については、順次大きくなるマイナーループの距離
の増加量が相互間で所定の細かなピッチdになるような
電圧値として選択することができる。このような読出電
圧を選択すると、図6に示すようなΔxについては距離
ピッチdで検出することが可能になる。このような場合
には、最大読出電圧が複数個発生するので、そのうちの
中心位置のマイナーループを最適マイナーループとして
選択することになる。なお、この場合に発生する複数個
の最大読出電圧は、多少の誤差を含めた許容値の範囲内
で選択するものとする。
【0034】図5において、メジャーループの往路のあ
る点pからマイナーループの往路のみ使用して−側のオ
フセット補正量を求め、このときオフセット補正量が求
められないときには、ある点pからのマイナーループの
往路を使用することなく、印加電圧Vを最大電圧Vmま
で印加電圧をもっていき、復路に入って、メジャールー
プの往路のある点p’からのマイナーループの復路に入
り、+側のオフセット補正量に最適なマイナーループを
求めてもよい。このようにメジャーループの往路と復路
をそれぞれのオフセットに対応させてそれぞれの任意の
点からそれぞれのマイナーループに入り、一方は、往路
のみ、他方は復路と切り分けて使用することができる。
【0035】ところで、前記実施例では往路と復路のフ
ラグを記録しているが、往路と復路とではオフセットの
方向が逆方向になるので、往路と復路のフラグに換え
て、例えば、オフセットが+側か(往路)、−側(復
路)か、あるいは、オフセット補正量が−側か(往
路)、+側か(復路)というように、オフセット方向あ
るいはオフセットの補正方向をメモリに記憶するように
してもよい。また、メジャーループの往路の任意の点に
はその原点が含まれ、復路の任意の点にはその最大電圧
点が含まれることはもちろんである。さらに、現在のと
ころ書込み用のヘッドは、インダクティブヘッドが主流
となっているが、将来は、他の形態の磁気ヘッドが使用
されることが考えられるので、この発明は、書込みがで
きる磁気ヘッドであれば、インダクティブヘッドに限定
されないことはもちろんである。
【0036】
【発明の効果】以上の説明のとおり、この発明にあって
は、ピエゾアクチュエータのヒステリシス特性のマイナ
ループを利用してオフセット補正量に対応するスタート
点と到達点とを持つ最適マイナーループを探し出して、
このマイナーループにおいて検査することで非直線性の
欠点を解消し、オフセット補正をする。特に、マイナー
ループでは、ループが小さくなり、スタート点と到達点
の間の駆動で済むので、MRヘッドのオフセット補正処
理に時間がかからず、かつ、ピエゾアクチュエータが大
きく駆動されないので、寿命が長くなる。その結果、オ
フセット補正に対応する小さなマイナーループのヒステ
リシスにおいてMRヘッドを移動するだけの簡易な制御
により、オフセットを高精度に補正することができる。
この場合には、オフセットΔxの数値の測定を必要とせ
ずに、かつ、ピエゾアクチュエータに最大印加電圧をテ
ストトラックごとに加えることも必要はなく、ピエゾア
クチュエータの長寿命化を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、この発明のオフセット補正方法を実
行するサーテファイアの一実施例の構成図である。
【図2】 図2は、MRヘッドのオフセットを求める処
理のフローチャートである。
【図3】 図3は、サーテファイの手順を説明するフロ
ーチャートである。
【図4】 図4は、ピエゾアクチュエータのヒステリシ
ス特性のマイナーループ選択の説明図である。
【図5】 図5は、ピエゾアクチュエータのヒステリシ
ス特性の最適マイナーループ選択の説明図である。
【図6】 図6は、MRヘッドの読出電圧の波形曲線と
マイナーループのピッチとの関係を示す説明図である。
【図7】 図7は、従来のサーテファイアの概略構成図
である。
【図8】 図8は、MRヘッドの構成図である。
【図9】 図9は、MRヘッドのオフセットの説明図
で、(a)は、インダクティブヘッドとMRヘッドのオフ
セットΔxを示す図、(b)はオフセットΔxに対する、
MRヘッドの読出電圧(比)の変化を示す図、(c)は読
出電圧の実測データの一例を示す曲線図である。
【符号の説明】
1…磁気ディスク、テストディスク、被検査ディスク、
2…スピンドル、3…MRヘッド、3a…インダクティ
ブヘッド、3b…MRヘッド、4…キャリッジ機構、5
…データ処理部、51…MPU、52…書込み制御回
路、53…読出制御回路、54…メモリ、55…プリン
タ、6,6(A),6(B)…ピエゾアクチュエータ、7…ピ
エゾアクチュエータ制御部、71…印加電圧発生回路、
72…印加電圧制御回路、+Δx…−側のオフセット、
−Δx…+側のオフセット、曲線(a-b-c-d-a)…ヒステ
リシス特性のメジャーループ、曲線(a-b-c)…メジャー
ループの往路、曲線(c-d-a)…復路、p,p’…往路と
復路の書込み点、s,s’…往路と復路のピーク検出
点、V…印加電圧、Vp…書込み印加電圧、Vs,Vs’…
ピーク検出印加電圧。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書込み用の磁気ヘッドと読取用のMRヘッ
    ドを使用する磁気ディスクサーテファイにおいて、印加
    電圧Vによりヒステリシス特性のループに沿って伸長ま
    たは縮小して、前記MRヘッドを進退させるピエゾアク
    チュエータを設け、 前記ピエゾアクチュエータの前記ヒステリシス特性のメ
    ジャーループの任意の点からマイナーループに入り、こ
    の任意の点の印加電圧をスタート点の電圧Vpとし、到
    達点の印加電圧をVQとし、前記電圧Vpを変えずに、電
    圧VQを順次増加あるいは減少させて前記電圧Vpと前記
    電圧VQとを往復することにより決定される複数のマイ
    ナーループに順次に入り、複数のマイナーループのスタ
    ート点および到達点の一方で更新したトラックに前記磁
    気ヘッドによりテストデータを書込み、前記更新したト
    ラックにおいて前記スタート点あるいは前記到達点の他
    方で前記MRヘッドによりテストデータを読出すことに
    より最大読出電圧を得るマイナーループをオフセット補
    正の最適マイナーループとして選択し、前記磁気ディス
    クをサーティファイするときに、前記最適なマイナール
    ープに前記磁気ヘッドを設定して前記最適なマイナール
    ープの到達点あるいはスタート点の一方において前記磁
    気ヘッドによりテストデータを書込み、前記到達点ある
    いはスタート点の他方に前記MRヘッドを位置付けて前
    記書込んだテストデータを読出すMRヘッドのオフセツ
    ト補正方法。
  2. 【請求項2】書込み用の磁気ヘッドと読取用のMRヘッ
    ドを使用する磁気ディスクサーテファイにおいて、印加
    電圧Vによりヒステリシス特性のループに沿って伸長ま
    たは縮小して、前記MRヘッドを進退させるピエゾアク
    チュエータを設け、 予め、前記印加電圧Vを前記ヒステリシス特性のメジャ
    ーループの原点から所定の印加電圧Vp(ただし原点の
    電圧も含む)に増加して、前記磁気ヘッドを前記ヒステ
    リシス特性のループの往路あるいは復路の任意の点p
    (原点および最大点を含む)に設定して前記印加電圧V
    pの点をヒステリシスループのスタート点とし、前記往
    路においては前記印加電圧Vpを所定量増加し、前記復
    路においては前記印加電圧Vpを所定量低減して決定さ
    れる印加電圧の点を前記ヒステリシスループの到達点と
    し、前記スタート点および前記到達点のいずれか一方に
    おいてテスト磁気ディスクの適当なトラックの位置に前
    記磁気ヘッドによりテストデータを書込んだ後、前記ス
    タート点および前記到達点のいずれか他方において前記
    テストデータを読出し、この読出した電圧値を比較電圧
    値としてメモリに記録し、前記テストデータを書込んだ
    ときの前記印加電圧に戻し、前記磁気ヘッドを別のトラ
    ック位置に移動させて前記テストデータを書込み、前記
    微小移動より大きな微小移動をさせることでマイナール
    ープに入り、前記書込んだテストデータを読出して前記
    比較電圧値と比較し、かつ、今回読出した電圧値を前記
    比較電圧値として新しく前記メモリに記憶し、前記磁気
    ヘッドを別のトラック位置に移動させて前記テストデー
    タの書込みと前記前回よりも大きな微小移動と前記読出
    した電圧値の前記手前電圧との比較、そして前記読出し
    た電圧値を前記手前電圧値としてのメモリへの記録とを
    繰り返し行うことにより順次別のマイナーループに入
    り、前記比較を繰り返すことにより前記読出電圧の最大
    値の領域を検出することで、前記MRヘッドの前記磁気
    ヘッドに対するオフセット補正量に対応する前記任意の
    点pからの最適なマイナーループを検出し、前記磁気デ
    ィスクをサーティファイするときに検出された前記最適
    なマイナーループに前記磁気ヘッドを設定して前記最適
    なマイナーループのスタート点および到達点の一方にお
    いて前記磁気ヘッドによりテストデータを書込み、前記
    最適なマイナーループの前記スタート点および到達点の
    他方に前記MRヘッドを位置付けて前記書込んだテスト
    データを読出すMRヘッドのオフセツト補正方法。
  3. 【請求項3】書込み用の磁気ヘッドと読取用のMRヘッ
    ドを使用する磁気ディスクサーテファイにおいて、印加
    電圧Vによりヒステリシス特性のループに沿って伸長ま
    たは縮小して、前記MRヘッドを進退させるピエゾアク
    チュエータと、このピエゾアクチュエータに制御信号に
    応じた前記印加電圧Vを加える印加発生回路と、この印
    加電圧発生回路を制御して前記ピエゾアクチュエータの
    前記ヒステリシス特性のメジャーループの任意の点から
    マイナーループに入り、この任意の点の印加電圧をスタ
    ート点の電圧Vpとし、到達点の印加電圧をVQとし、前
    記電圧Vpを変えずに、電圧VQを順次増加あるいは減少
    させて前記電圧Vpと前記電圧VQとを往復することによ
    り決定される複数のマイナーループに順次に入り、複数
    のマイナーループのスタート点および到達点の一方で更
    新したトラックに前記磁気ヘッドによりテストデータを
    書込み、前記更新したトラックにおいて前記スタート点
    あるいは前記到達点の他方で前記MRヘッドによりテス
    トデータを読出すことにより最大読出電圧を得るマイナ
    ーループをオフセット補正の最適マイナーループを検出
    するオフセット補正ループ検出手段と、 前記磁気ディスクをサーティファイするときに、前記最
    適なマイナーループに前記磁気ヘッドを設定して前記最
    適なマイナーループの到達点あるいはスタート点の一方
    において前記磁気ヘッドによりテストデータを書込み、
    前記到達点あるいはスタート点の他方に前記MRヘッド
    を位置付けて前記書込んだテストデータを読出して検査
    を行うオフセツト補正検査手段とを備える磁気ディスク
    サーテファイア。
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