JPH10222181A - 通信式情報提供システム、情報提供端末及びセンタ側装置 - Google Patents

通信式情報提供システム、情報提供端末及びセンタ側装置

Info

Publication number
JPH10222181A
JPH10222181A JP9025356A JP2535697A JPH10222181A JP H10222181 A JPH10222181 A JP H10222181A JP 9025356 A JP9025356 A JP 9025356A JP 2535697 A JP2535697 A JP 2535697A JP H10222181 A JPH10222181 A JP H10222181A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
center
providing
terminal
charging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9025356A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4001968B2 (ja
Inventor
Yasuaki Takahashi
泰昭 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Xing Inc
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Xing Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd, Xing Inc filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP02535697A priority Critical patent/JP4001968B2/ja
Publication of JPH10222181A publication Critical patent/JPH10222181A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4001968B2 publication Critical patent/JP4001968B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報提供端末側からのデータコピーによる提
供用情報の不正流出を防止可能な通信式情報提供システ
ムを提供する。 【解決手段】 中央制御装置31は、多目的入力キー3
2からリクエスト番号が入力されたことを検知すると、
ハードディスク33に記憶された暗号化されたカラオケ
曲データを読み出し、さらに、ハードディスク33に記
憶された暗号解読情報のうちから、リクエストカラオケ
曲データに対応する暗号解読情報を読み出して暗号解読
処理を実行し、カラオケ演奏を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センタ側装置から
情報提供端末に対して提供用情報を配信し、該端末にて
所定の情報提供サービスが可能な通信式情報提供システ
ムに係り、特に、提供用情報の不正流出防止のための技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の通信式情報提供システムでは、セ
ンタ側装置から情報提供端末に対して配信する提供用情
報に対する暗号化・復号化は、ネットワーク上を流れる
情報に対する盗用防止などの観点から当該ネットワーク
上でのみ行われ、例えば情報提供端末側で受信中あるい
は受信した直後にその提供用情報の暗号を解読し、端末
側ではいつでもそのまま使用可能な状態で記憶装置など
に保存していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
通信式情報提供システムにおいては、情報提供端末側に
記憶されている提供用情報が無防備な状態に置かれてし
まう。つまり、暗号化が解読されてそのまま普通に使用
できる状態となっているため、提供用情報が情報提供端
末から容易にコピーされてしまい、例えば他の端末でも
使用することができてしまうのである。特に、有料で特
定の利用者だけに提供用情報を配信するシステムの場合
には、いわゆる「タダ取り」状態となるため、システム
運営側、情報配信側にとっては大きな問題である。
【0004】そして、こうした情報通信に際してのセキ
ュリティに関する問題は、通信網を介した情報のやりと
りがさらにさかんとなるマルチメデイア社会においては
非常に重要な課題である。そこで本発明では、情報提供
端末側からのデータコピーによる提供用情報の不正流出
を防止可能な通信式情報提供システム、及び当該システ
ムを構成する情報提供端末とセンタ側装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を解決するためになされた請求項1記載の発明は、提供
用情報を蓄積しているセンタ側装置と、該センタ側装置
から配信された提供用情報を用いて利用者に情報提供サ
ービスを実行し得るようにされている情報提供端末とを
備える通信式情報提供システムであって、前記センタ側
装置は、前記提供用情報を暗号化して情報提供端末に配
信し、前記情報提供端末は、前記センタ側装置から配信
された提供用情報を暗号化された状態のままで記憶して
おき、当該提供用情報を用いて情報提供サービスを実行
する際には、その実行毎に暗号解読して前記提供用情報
を一時的に使用可能にするよう構成されていることを特
徴とする。
【0006】この通信式情報提供システムによれば、セ
ンタ側装置から情報提供端末へ提供用情報を配信するに
際しては、センタ側装置にて提供用情報を暗号化してか
ら情報提供端末に配信する。そして情報提供端末は、セ
ンタ側装置から配信された提供用情報を暗号化された状
態のままで記憶しておき、当該提供用情報を用いて情報
提供サービスを実行する際には、その実行毎に暗号解読
して提供用情報を一時的に使用可能にするのである。
【0007】このように、本通信式情報提供システムに
よれば、情報提供端末側で受信した提供用情報は暗号化
されたままの状態で記憶されるため、たとえその提供用
情報がコピーされても他の端末ではそのままでは適切に
使用できない情報となる。したがって、提供用情報の不
正な流出を防止することができる。
【0008】なお、請求項2に示すように、センタ側装
置は、配信対象となる情報提供端末が複数ある場合に
は、提供用情報に対して複数種類の暗号化を実行可能で
あると共に、当該暗号化に対応する暗号解読情報も情報
提供端末毎に配信可能に構成することも考えられる。
【0009】これは、配信対象となる情報提供端末が複
数ある場合に、例えばどの情報提供端末に対しても同じ
暗号化を施した提供用情報を配信した場合には、仮に暗
号解読情報が不正流出した場合には、どの情報提供端末
からも提供用情報が不正流出してしまう可能性が高くな
ることを考慮したものである。すなわち、提供用情報に
対して複数種類の暗号化を施し、その暗号化に対応する
暗号解読情報も情報提供端末毎に配信することによっ
て、仮にある暗号解読情報が不正流出したとしてもその
暗号解読情報に対応する暗号化が施された提供用情報の
み不正流出の危険性があるだけで、別の種類の暗号化が
施されたれ提供用情報についてのセキュリティは確保で
きるのである。この点から考えると、n台の情報提供端
末に対して提供用情報を配信する場合には、各提供用情
報同士が異なるようにn種類の暗号化を施すことがセキ
ュリティ上は好ましいと言える。但し、例えば1万台の
情報提供端末に対して、ランダムに選択された10台ず
つは同じ暗号化となるように1000種類の暗号化を施
すような場合でも十分セキュリティ効果はあると思われ
る。なぜなら、不正に情報を取得しようとするものがあ
る暗号解読情報を得た場合であっても、その暗号解読情
報にて暗号解読できる提供用情報を探す場合には100
0台に1台しか該当しないからである。
【0010】また、このようにセンタ側装置から暗号化
された提供用情報と当該暗号化に対応する暗号解読情報
とが情報提供端末に配信されるシステムを前提とした場
合には、請求項3に示すように、その暗号化された提供
用情報と当該暗号化に対応する暗号解読情報とを異なる
通信網を介して配信するように構成するとよい。
【0011】これは、同じ通信網にて両情報を配信した
場合には、両情報が共に不正取得される可能性が高くな
ることを考慮したものである。つまり、ある通信網に不
正に接続するなどして暗号化された提供情報を不正取得
したとしても、その暗号化を解読するための情報を取得
するにはまた別の通信網に接続する必要があり、例えば
各通信網への不正接続の手法が異なる場合には、不正取
得をしようとする者としても相当の手間がかかり、また
各通信網において不正取得者に対するチェック機能を持
つようにすれば、それだけセキュリティ効果は向上す
る。
【0012】そして、このように異なる通信網を用いる
場合には、例えば請求項4に示すように、センタ側装置
は、情報通信網を介して情報提供端末に提供用情報を配
信するための情報センタと、情報通信網とは異なる通信
網である課金通信網を介して情報提供端末と接続し、情
報の対価に相当する課金情報を送信することにより当該
情報提供端末に対して課金を実行するための課金センタ
とを備えており、課金センタは、前記課金情報と共に前
記暗号解読情報を前記情報提供端末へ送信するよう構成
することが考えられる。
【0013】この課金通信網とは、例えばビデオテック
スシステムやダイヤルキューツーなどの利用者への課金
が可能な通信網のことである。現行のビデオテックスシ
ステムやダイヤルキューツーなどの課金通信網では発呼
側(電話をかけた側)に課金することとなっているの
で、情報提供端末側から課金センタをコールして接続す
ることになる。しかし、既に公衆電話回線においても実
用化されているように、コレクトコール方式で着呼側
(電話を受けた側)に課金するように課金通信網の構成
を変更することは可能である。よって、ここでの接続
は、情報提供端末側に課金される限りは、端末側が発呼
するものであっても課金センタ側が発呼するものであっ
ても構わない。
【0014】こうして情報提供端末と課金センタとが接
続されると、課金センタは、情報の対価に相当する課金
情報を情報提供端末に対して送信する。これによって、
課金通信網を介する情報提供端末への課金が実行される
のである。そして、この課金情報と共に暗号解読情報を
情報提供端末へ送信する。一般的には提供用情報を配信
する情報通信網よりも「課金」を行なうための課金通信
網の方がセキュリティが高いように設計されている。し
たがって、こちら側で暗号解読情報を送信することが現
実的にも好ましいと考えられる。
【0015】また、情報通信網と課金通信網とを異なる
通信網とすれば、次の点でも優れた作用・効果を奏す
る。即ち、情報提供端末において情報提供サービスに用
いる提供用情報としては、例えばカラオケ演奏用の新曲
データであるとか、ゲームソフトデータなどのように情
報量のかなり大きなものである場合が想定される。そう
いった大きな情報そのものを情報センタから配信する場
合には、その配信に適した通信網を利用することで、課
金通信網を利用してそれらの情報を配信するよりも迅速
であったりするという点で、情報提供端末が受け取るべ
き提供用情報の種類に応じた最適なシステム構成が可能
となるからである。
【0016】ここまでの説明でも判る通り、センタ側装
置を構成する課金センタと情報センタは、別々の独立し
たセンタとして存在してもよいし、一つのセンタの中に
両機能を備えさせておいてもよい。いずれにしても情報
提供端末に対して情報の配信が可能な情報通信網の方を
介して接続されたときに情報センタとしての機能を発揮
でき、課金通信網の方を介して接続されたときに課金セ
ンタとしての機能が発揮でき、課金センタとしての機能
を有する部分による課金の完了が何等かの手段によって
情報センタとしての機能を有する部分に伝達される限り
は、両センタが別体であろうと一体であろうと構わない
のである。即ち、本発明においては、センタ側装置を構
成する情報センタと課金センタは概念として分けて表現
されているだけであって物として分かれている場合だけ
を意味するわけではない。
【0017】一方、このようなシステムに用いられる情
報提供端末は、次の様に構成することができる。例えば
請求項5に示す情報提供端末は、センタ側装置から暗号
化された提供用情報の配信を受けて情報記憶手段に記憶
しておき、該情報記憶手段に記憶された提供用情報を使
用して利用者に情報提供サービスを実行し得るようにさ
れている情報提供端末であって、前記情報記憶手段に
は、前記センタ側装置から配信された提供用情報を暗号
化された状態のままで記憶しておき、当該提供用情報を
用いて情報提供サービスを実行する際には、その実行毎
に暗号解読して前記提供用情報を一時的に使用可能にす
るよう構成されていることを特徴とする。
【0018】また、この情報提供端末において、請求項
6に示すように、前記センタ側装置を構成する情報セン
タと情報通信網を介して接続する情報通信網接続手段を
備え、前記情報センタから配信された提供用情報を暗号
化された状態のままで前記情報記憶手段に記憶しておく
と共に、前記センタ側装置を構成する課金センタと課金
通信網を介して接続する課金通信網接続手段と、該課金
通信網接続手段を介して前記課金センタと接続し、当該
課金センタから課金情報と共に送信された暗号解読情報
を記憶しておく暗号解読情報記憶手段とを備えるように
してもよい。
【0019】また、このようなシステムに用いられるセ
ンタ側装置は、次の様に構成することができる。例えば
請求項7に示すセンタ側装置は、蓄積している提供用情
報を暗号化し、情報通信網を介して情報提供端末に配信
する情報センタと、当該情報提供端末と課金通信網を介
して接続し、前記提供用情報の対価に相当する課金情報
を当該情報提供端末に対して送信することにより端末に
対する課金を実行するための課金センタとを備えるセン
タ側装置であって、配信対象となる情報提供端末が複数
ある場合には、前記情報センタが前記提供用情報に対し
て複数種類の暗号化を実行可能であると共に、前記課金
センタが前記課金情報と共に当該暗号化に対応する暗号
解読情報も前記情報提供端末へ送信可能に構成されてい
ることを特徴とする。
【0020】これら情報提供端末及びセンタ側装置とし
ての作用・効果は、上述した通信式情報提供システムと
しての説明中において併せて説明しているので、ここで
は繰り返さない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面を参照して説明する。図1は、一実施形態の通
信式情報提供システムをカラオケに関するシステムに適
用した場合の概略構成及びそのシステムの構成要素であ
る「情報提供端末」としてのカラオケ端末10の構成を
示すブロック図である。
【0022】図1に示すように、本実施形態のシステム
は、主に課金関連処理を担当する課金センタ1とカラオ
ケ端末10とが、課金通信網5を介して接続されている
と共に、主に「提供用情報」としてのカラオケ曲データ
の配信関連処理を担当する情報センタ3とカラオケ端末
10とが情報通信網7を介して接続されて構成されてい
る。また、課金センタ1と情報センタ3との間も接続さ
れている。この課金センタ1と情報センタ3とで「セン
タ側装置」が構成されることとなる。
【0023】なお、図1に示すシステムでは、1台のカ
ラオケ端末10と1台の課金センタ1及び1台の情報セ
ンタ3とから構成された最小の構成例である。実際に
は、上記各装置はそれぞれ複数台存在する場合もあり、
各1台の課金センタ1及び情報センタ3に対して複数台
のカラオケ端末10が存在するのが一般的である。
【0024】課金通信網5は、例えばビデオテックス通
信網やダイヤルキューツー通信網のように、情報料に対
して課金する機能を持つものである。現在の日本国内で
は、ビデオテックス網とダイヤルキューツー網がその代
表的なものとして知られている。ダイヤルキューツー網
は基本的に時間単位の従量計算であり、ビデオテックス
網は、情報の内容毎に任意の料金を設定可能であり、い
わゆるキャプテンシステム等に用いられている。
【0025】その課金機能の一例として、ビデオテック
ス通信網について説明すると、ビデオテックス通信網
は、具体的には例えば各カラオケ端末10に接続された
公衆電話回線と、ビデオテックス通信処理装置と、同ビ
デオテックス通信処理装置と課金センタ間の専用回線と
で構成されている。このビデオテックス通信処理装置
が、ビデオテックス通信網にアクセスしようとしている
公衆電話回線の課金センタ1への接続・交換、利用者装
置であるカラオケ端末10の管理及び課金センタ1への
加入者管理、通信料及び電話会社が代理徴収する情報提
供料の課金、カラオケ端末10と課金センタ1との間の
通信制御、プロトコル変換やコード/パターン変換など
の変換処理等の通信処理機能を提供する。
【0026】続いてカラオケ端末10の内部構成につい
て図1を参照して詳しく説明する。装置全体の制御を司
る中央制御装置31には、各種指示入力を行なうための
入力手段としての多目的入力キー32と、「情報記憶手
段」に相当するハードディスク33と、現在日付や現在
時刻を常にカウントしていて中央制御装置31に通知す
るカレンダクロック34と、音声再生回路35と、画面
表示制御装置26と、情報通信網7と接続可能で「情報
通信網接続手段」に相当する第1通信制御装置27a及
び課金通信網5と接続可能で「課金通信網接続手段」に
相当する第2通信制御装置27bが接続されている。ま
た、音声再生回路35にはミキサアンプ38が、画面表
示制御装置26には表示手段としてのテレビモニタ29
がそれぞれ接続されている。また、ミキサアンプ38に
はスピーカ41とマイクロフォン43が接続されてい
る。
【0027】そして、この中央制御装置31は情報セン
タ3及び課金センタ1とアクセスして所定の処理を実行
する。この処理については後で詳しく説明するが、従来
の課金通信網5の利用方法とは異なるので、その点を説
明しておく。従来は、利用者端末がこの課金通信網5を
介して情報を受信し、その情報を用いて所定の処理を実
行する。そして、課金通信網5はその情報の代金として
所定の料金(情報内容毎に設定された所定料金)を課金
することとなる。それに対して本実施形態では、カラオ
ケ端末10がカラオケ演奏処理に用いる情報は、ハード
ディスク33が記憶している。カラオケ端末10は、カ
ラオケ端末設置事業者の管理であり、新しい曲データが
リリースされる毎に曲データ配信事業者から曲データの
供給を受けることができる。本実施形態のシステムで
は、第1通信制御装置27aを介して情報通信網7と接
続し、情報センタ3からその新曲データを受信して、ハ
ードディスク33に後から記憶させることができるよう
にされている。
【0028】なお、前記ハードディスク33に記憶され
るカラオケ曲データは、曲同士を識別するための識別情
報である曲番号情報と、実体情報とから構成されてい
る。この内の実体情報は、伴奏音楽の情報であるMID
I(Musical Instrument Digital Interface)規格の演
奏情報や、歌詞情報及び背景映像情報からなっている。
背景映像情報は曲毎に対応した映像情報を符号化したも
のである。
【0029】そして、このカラオケ曲データは所定の暗
号化ルールに従って暗号化された状態で記憶されている
ためそのままでは使用できないようにされている。使用
するためには、所定の暗号解読ルールに従って暗号解読
するための情報を用いないといけないのであるが、この
暗号解読情報を取得するためには課金通信網5に第2通
信制御装置27bを通して接続し、中央制御装置31が
所定の制御プログラムを実行することによって、課金通
信網5による課金機能を利用した所定の課金処理が行わ
れ、カラオケ端末10には課金センタ1から暗号解読情
報が送られる。これに基づいてカラオケ曲データを暗号
解読すれば通常とおり使用することができる状態とな
る。
【0030】そして、この暗号解読は提供用情報を情報
提供サービスに使用する機会毎に実行される。つまり、
本実施形態の場合には、利用者が多目的入力キー32を
操作することで歌いたい曲を選択し、中央制御装置31
がその選択されたカラオケ曲データに対して所定のカラ
オケ演奏プログラムに基づいてカラオケ演奏処理を実行
する場合に初めて暗号解読している。なお、ハードディ
スク33内に記憶されているカラオケ曲データそのもの
を暗号解読するのではなく、あくまでハードディスク3
3内には暗号化された状態でカラオケ曲データを記憶し
ておき、演奏に使用する場合に読み出したものを一時的
に暗号解読するだけである。
【0031】なお、カラオケ演奏処理について簡単に説
明すると、中央制御装置31は、選択された曲に対応す
る演奏情報、歌詞情報および背景映像情報をハードディ
スク33から読み出し、演奏情報は音声再生回路35
に、歌詞情報および背景映像情報は画面表示制御装置2
6にそれぞれ転送する。音声再生回路35に出力された
演奏情報は、アナログの演奏信号に変換された後、ミキ
サアンプ38へ送られて電気的に増幅されるとともに、
マイクロフォン43を介して入力する利用者の歌声と適
度な割合でミキシングされる。ミキシングされた音声信
号は、スピーカ41により演奏音として外部へ出力され
る。一方、演奏情報と同期して出力される歌詞情報は、
画面表示制御装置26において、後述する背景映像信号
と合成(スーパーインポーズ)されてテレビモニタ29
に表示される。これにより、テレビモニタ29には、背
景映像に歌詞テロップが合成された状態で表示される。
【0032】続いて、課金センタ1の構成を図2を参照
して説明する。課金センタ1は、センタ全体の制御を司
り、「判断手段」及び「配信モード制御手段」に相当す
るホストコンピュータ51と、記憶装置53と、入力装
置55と、通信制御装置57と、プリンタ59と、CR
T61とを備えている。前記記憶装置53は、ホストコ
ンピュータ51が動作するための各種制御プログラム
や、前記各カラオケ端末10毎の課金実績等を記憶する
ためのものである。
【0033】なお、入力装置55からは各種指令を入力
することができ、例えば、記憶装置53に記憶された各
カラオケ端末10毎の課金情報を基にして課金実績等を
作成させたり、それをプリンタ59によって印刷させた
り、CRT61に表示させたりすることができる。
【0034】次に、情報センタ3の構成及び機能につい
て説明する。情報センタ3は、図2に示すとおり、情報
通信網7を介してカラオケ端末10と接続する通信制御
装置77と、カラオケ端末10に配信するカラオケ曲デ
ータを蓄積する記憶装置73とを備え、これらが中央制
御装置としてのホストコンピュータ71によって制御さ
れている。また、ホストコンピュータ71には、入力装
置75、プリンタ79、CRT81などの各種機器が接
続されている。また、記憶装置73には、カラオケ曲デ
ータの他に、ホストコンピュータ71が動作するための
各種制御プログラム等も記憶されている。
【0035】このように構成された情報センタ3は、カ
ラオケ曲データを、情報通信網7を介して各カラオケ端
末10に対して配信する。この配信は、新曲データの追
加のために、数日おき程度のペースで情報センタ3側か
ら行われるが、本実施形態では、カラオケ端末10側か
ら課金センタ1に対して定期的に(例えば1日1回)行
われるアクセスに応えて課金センタ1が暗号解読情報を
カラオケ端末10に送信した後、課金センタ1が情報セ
ンタ3に所定の通知をしてくるので、その通知があった
場合には配信すべき新曲があれば配信処理をするように
構成されている。但し、この配信するカラオケ曲データ
は、課金センタ1がカラオケ端末10に送信した暗号解
読情報に対応する暗号化が施されたものであり、そのま
までは実質的に使用不可能な状態にされている。これら
については後述する。
【0036】次に、上記構成を有する本システムにおけ
る動作について説明する。まず、課金センタ1の動作を
図4のフローチャートを基に説明する。課金センタ1で
は、電源投入後、S100のステップから実行する。S
100では、通信制御装置57のリセット等の装置全体
の初期化を行う。S100の処理を終了後、S101へ
移行して、カラオケ端末10からの接続要求があるかど
うか調べる。接続要求があればS102へ移行し、なけ
ればS101の処理を繰り返し、待機状態となる。
【0037】S102では、カラオケ端末10からの接
続要求に対して同カラオケ端末10との接続を行う。接
続完了後、S103へ移行して、通信網の機能によって
通知される発信者識別情報、すなわち、この場合は接続
要求をしてきたカラオケ端末10側の電話番号を記憶す
る。そして、S104では、カラオケ端末10からの端
末詳細情報を受信する。端末詳細情報とは、例えばカラ
オケ端末10を識別するための番号などであり、この識
別番号としては製造シリアル番号などが用いられる。
【0038】続くS105では、その端末詳細情報に基
づいて、そのカラオケ端末10が課金センタ1に正当な
端末として登録されたものであるかどうかを判定する。
課金センタ1の記憶装置53内には図3に示すような管
理テーブルが格納されており、所定の登録処理を経てこ
の管理テーブル中に正式に管理対象として登録されたカ
ラオケ端末10に対しては、以降、新曲配信などのサー
ビス提供を実行することとなる。管理テーブルは、図3
に示すように、ID番号と電話番号を記録しておく。I
D番号は、本システムに接続している複数のカラオケ端
末10、つまり本通信システムに属する複数のカラオケ
端末10それぞれが固有の番号となるように設定された
識別情報であり、上述した製造シリアル番号などであ
る。したがって、S103で記憶した電話番号とS10
4で受信した端末詳細情報の中の識別番号との対応関係
が管理テーブル中の対応関係と一致しているかどうかで
判断する。
【0039】そして、正当な端末でないと判断された場
合には(S105:NO)、S106〜S108の処理
を行なうことなくS109へ移行して、接続中のカラオ
ケ端末10との接続を解除する。接続解除完了後、S1
01へ戻る。一方、正当な端末であると判断された場合
には(S105:YES)、S106において、暗号化
情報を設定し、続くS107では、暗号化情報に対応す
る暗号解読情報をカラオケ端末10に送信する。この暗
号化情報と暗号解読情報について説明する。例えば、セ
ンタ側装置(詳しくは情報センタ3)が所定の暗号化ル
ールに従ってデータを暗号化するプログラムを複数を備
えており、同様に、カラオケ端末10はその暗号化を解
読するために作られた所定の暗号解読ルールに従ってデ
ータを暗号解読するプログラムを複数を備えている場合
には、そのプログラムの識別情報が暗号化情報となり、
それを暗号解読情報としても用いることができる。つま
り、S106では、例えば端末の識別情報(端末ID)
や現在日時などのデータに基づいて、予め準備されてい
る複数の暗号化プログラムの中から一つを選択し、その
識別情報を暗号化情報として設定する。S107では、
その識別情報をカラオケ端末10に送信することとな
る。
【0040】なお、暗号化と暗号解読に関しては、いわ
ゆる「公開鍵方式」や「共通鍵方式」を採用することが
考えられる。「共通鍵方式」は、送信人と受信人しか知
らない共通の暗号鍵で暗号データの復号化と暗号化を行
い暗号通信を行う方法であるから、上述した方法もその
一種とも言える。また、「公開鍵方式」では、受信人は
秘密鍵を持ち、送信人に公開鍵を渡しておき、公開鍵で
暗号化した文章は秘密鍵でしか復号できない構成として
おく。このようにしておくと、もし公開鍵が外部に漏れ
ても公開鍵で作成したデータは受信人の秘密鍵でしか復
号化できないので暗号通信の機密性は損なわれない。も
ちろん、それらを組み合せ、例えば共通鍵方式で暗号化
・暗号解読を行なう前提としながら、その共通鍵の受渡
しのために公開鍵方式を用いるといったこともできる。
【0041】このように、暗号化と暗号解読に関しては
種々の形態が考えられるが、その暗号化の内容自体に主
眼があるわけではないので、ここでは詳しい説明は省略
し、上述したプログラムの識別情報を暗号化情報及び暗
号解読情報として用いる前提で以下の説明を進めること
とする。
【0042】図4の説明に戻り、S107にて暗号解読
情報をカラオケ端末10に送信する際には、課金情報も
送信している。これは提供予定のデータ量(例えば曲
数)に応じて設定された金額あるいは定額の料金を課金
するための情報である。この送信後は、S108にて、
情報センタ3に所定の通知を行なう。この通知内容に
は、これから情報センタ3がアクセスすべきカラオケ端
末10の識別情報と、S106で設定した暗号化情報と
が含まれている。
【0043】この通知をした後はS109に移行して、
接続中のカラオケ端末10との接続を解除する。接続解
除完了後は、S101へ戻る。以上が課金センタ1のホ
ストコンピュータ51の動作であり、カラオケ端末10
から端末詳細情報を受け取り、所定の暗号解読情報を送
信する処理を行なうが、この暗号解読情報と共に課金情
報も送信しているので、課金通信網5を構成する料金徴
収代行システムでは、どのカラオケ端末10が課金セン
タ1から課金通信網5を介して課金情報が送信されたか
を課金実績として取得する。電話事業者は、この課金実
績に基づき、情報提供料金を該当するカラオケ端末10
の設置事業者に対する電話料金請求時にこれに上乗せす
る形で徴収し、情報提供者である曲情報配信事業者へと
渡すサービスを行っている。これ自体は、NTTで行っ
ているビデオテックスとしてよく知られているものであ
る。
【0044】そして、課金センタ1の記憶装置53に
は、月毎の課金情報の送信実績(つまり課金実績)を記
憶しておくためのテーブルが各カラオケ端末10に対応
して格納されており、カラオケ端末10からの要求に応
じて暗号解読情報と課金情報を送信すると共に、該当す
る月の課金状態を課金済みに設定する。
【0045】次に、情報センタ3の動作を図5のフロー
チャートに基づいて説明する。情報センタ3では、電源
投入後、S150のステップから実行する。S150で
は、通信制御装置77のリセット等の装置全体の初期化
を行う。そして、S151へ移行し、課金センタ1から
通知があったかどうかを調べる。この「課金センタ1か
らの通知」とは、上述した図4のS108での所定の通
知のことである。この通知があれば(S151:YE
S)S152へ移行し、なければS151の処理を繰り
返し、待機状態となる。
【0046】S152では、課金センタ1からの通知に
基づき、図4のS106にて設定した暗号化情報を基
に、配信する提供用情報を暗号化する。これは、上述し
たように暗号カラオケ情報を基にして複数の暗号化プロ
グラムの中から選択された一つの暗号化プログラムを用
いて暗号化する。
【0047】そして、S153にてカラオケ端末10へ
のアクセス時期かどうかを判断し、アクセス時期であれ
ば(S153:YES)、S154へ移行してカラオケ
端末10へコールバックを行なう。このコールバックの
対象は課金センタ1からの通知に基づくカラオケ端末1
0である。具体的には、課金センタ1から端末IDが通
知された場合にはその通知された端末IDに対応する電
話番号を管理テーブル(図3参照)から探し、その電話
番号にてコールバックすることとなる。もちろん、電話
番号そのものが通知された場合には、それをそのまま用
いればよい。
【0048】S154にてコールバックした後は、S1
55にて、そのコールバックに応じてカラオケ端末10
から送信されてきた端末詳細情報を受信し、続くS15
6では、その端末詳細情報に基づいて、そのカラオケ端
末10が情報センタ3に正当な端末として登録されたも
のであるかどうかを判定する。情報センタ3の記憶装置
73にも、上述した課金センタ1の場合と同様に図3に
示すような管理テーブルが格納されている。したがっ
て、S155で受信した端末詳細情報の中の識別番号と
コールバックした電話番号との対応関係が管理テーブル
中の対応関係と一致しているかどうかで正当な端末かど
うかを判断する。
【0049】そして、正当な端末でないと判断された場
合には(S156:NO)、S157の処理を行なうこ
となくS158へ移行して、接続中のカラオケ端末10
との接続を解除する。接続解除完了後、S151へ戻
る。一方、正当な端末であると判断された場合には(S
156:YES)、S157へ移行して、S152にて
暗号化した提供用情報を接続中のカラオケ端末10に対
して配信する。配信終了後はS158へ移行して接続解
除する。
【0050】以上が情報センタ3のホストコンピュータ
71の動作であり、課金センタ1からの通知を受けた配
信予定先のカラオケ端末10の正当性を確認した後で、
そのカラオケ端末10に配信すべき提供用情報(例えば
新曲データ)を配信する処理を実行する。
【0051】次に、まず、図6〜図8のフローチャート
に基づいて、カラオケ端末10の動作を説明する。電源
が投入されると、図6のメインルーチンが開始される。
まず、最初のステップS200にて、通信制御装置27
a,27bのリセット等の装置全体の初期化を行う。次
に、S201にて、カラオケ端末10の動作指定とし
て、所定のアクセス時期であるかどうかを判断する。こ
れは定期的に課金センタ1にアクセスして例えば新曲デ
ータなどの提供用情報を配信してもらうために行なう処
理をすべき時期であるかどうかを判断するものであり、
この所定時刻かどうかはカレンダクロック34からの時
刻情報等に基づいて判断する。そして、所定のアクセス
時期であればS202へ移行し、同指定がなければS2
03へ移行する。
【0052】S202では、サブルーチンSUB1をコ
ールして所定のアクセス関連処理を行う。この処理を図
7のフローチャートにて説明する。本サブルーチンSU
B1の最初のステップS211においては、課金センタ
1に接続要求をする。そして、S212では、その接続
した課金センタ1へ端末詳細情報を送信する。この端末
詳細情報については、課金センタ1側での処理説明時に
説明したのでここでは省略する。
【0053】続くS213では、課金センタ1側が接続
を解除したかどうかを判断する。これは、図4に示した
課金センタ1での処理において、S105にて正当な端
末かどうかを判断し、正当な端末でない場合にはS10
9に移行してカラオケ端末10との接続を解除するよう
にしていることに基づき、このようにして課金センタ1
側にて接続解除がなされたかどうかを判断しているので
ある。
【0054】課金センタ1側にて接続解除がなされた場
合には(S213:YES)、S214〜S223の処
理を実行することなくS224へ移行し、カラオケ端末
10側で課金センタ1との接続を解除し、本サブルーチ
ンSUB1を終了する。S213で否定判断、すなわち
課金センタ1側では接続解除していない場合には、S2
14へ移行して、課金センタ1から送信されてくる暗号
解読情報を第2通信制御装置27bを介して受信し、ハ
ードディスク33へ記憶する。その後、S215へ移行
して課金センタ1との接続を解除する。
【0055】S215にて課金センタ1との接続を解除
した後は、S216へ移行して、情報センタ3から接続
要求があるのを待つ。接続要求がない場合には(S21
6:NO)、S222へ移行してタイムアウトかどうか
を判断し、タイムアウトでなければ(S202:N
O)、S216の判断処理を繰り返す。そして、情報セ
ンタ3からの接続要求がない間にタイムアウトとなって
しまった場合には(S222:YES)、S223へ移
行して所定の対応処理を実行してから本サブルーチンS
UB1を終了する。
【0056】一方、タイムアウトとなるまでに接続要求
があると(S216:YES)、S217へ移行して、
情報センタ3と接続して端末詳細情報を送信する。上述
したように、情報センタ3ではこの送信した端末詳細情
報に基づいて正当な端末であるかどうかを判断を行い、
正当な端末であれば提供用情報を配信してくるがそうで
なければ提供用情報を配信することなく接続を解除して
くる(図5のS155〜S158参照)。したがって、
図7のS219では、情報センタ3側が接続を解除した
かどうかを判断する。そして、情報センタ3側にて接続
解除がなされた場合には(S219:YES)、S22
0の処理を実行することなくS221へ移行し、カラオ
ケ端末10側で情報センタ3との接続を解除し、本サブ
ルーチンSUB1を終了する。
【0057】一方、情報センタ3側にて接続解除がされ
ない場合には(S219:NO)、S220にて、情報
センタ3から配信された暗号化の施された提供用情報を
第1通信制御装置27aを介して受信し、ハードディス
ク33に記憶する。この場合、S214にて受信・記憶
した暗号解読情報との対応が取れるようにして記憶され
る。具体的には、例えば図9に示すように提供用情報I
Dと対応する暗号解読情報IDの関係を示すテーブルが
ハードディスク33に作成される。図9に示す場合に
は、提供用情報IDが001〜100に対応する暗号解
読情報IDが「1」であり、提供用情報IDが101〜
200に対応する暗号解読情報IDは「5」であり、提
供用情報IDが201〜300に対応する暗号解読情報
IDは「2」である、という具合いである。
【0058】S220での処理後は、S221へ移行し
て情報センタ3との接続を解除し、本サブルーチンSU
B1を終了する。本ルーチン終了後は図6のS203へ
移行する。図6のS203では、カラオケ端末10の動
作指定として、カラオケ演奏モードが指定されたか否か
をチェックする。カラオケ端末設置事業者によってカラ
オケ演奏モードの指定があればS204へ移行し、同指
定がなければS201へ戻る。
【0059】S204では、サブルーチンSUB2をコ
ールしてカラオケ演奏処理を行う。このカラオケ演奏処
理を図8のフローチャートにて説明する。本サブルーチ
ンSUB2のカラオケ演奏処理の最初のステップS23
1では、多目的入力キー32からのキー入力を待ち、キ
ー入力があれば(S231:YES)、S232にて、
それがリクエスト番号の入力かどうかを判断する。そし
て、リクエスト番号入力である場合には、S233に移
行して、その曲の暗号解読処理を行なう。これは、上述
した図7のS220にて情報センタ3から受信してハー
ドディスク33に記憶した暗号化されている提供用情報
(カラオケ曲データ)の内から、リクエストされたカラ
オケ曲データを読み出し、また、図7のS214にて課
金センタ1から受信してハードディスク33に記憶した
暗号解読情報の内から、リクエストカラオケ曲データに
対応する暗号解読情報を読み出して、暗号解読処理を実
行する。すなわち、ハードディスク33には暗号化され
た状態でカラオケ曲データが記憶されており、演奏を実
行する毎に暗号解読をするのである。カラオケ曲データ
に対応する暗号解読情報は、図9に示す対応テーブルか
ら判る。
【0060】S233での暗号解読が済むと、S234
へ移行し、そのリクエストされた番号の曲の演奏を実行
する。一方、S232にてリクエスト番号入力でないと
判断された場合には、S236にて、その他のキー入力
に応じた処理を実行してからS235へ移行する。S2
35ではカラオケモード終了の指示があったかどうかを
判断し、終了指示がない場合にはS231へ戻り、終了
指示があった場合には、本カラオケ演奏処理ルーチンを
終了して、図6のフローチャートのS201へ移行す
る。
【0061】以上がカラオケ端末10の中央制御装置3
1の動作であり、課金センタ1や情報センタ3との通信
処理やカラオケ演奏処理などの各処理を行う。以上説明
した本実施形態のシステムによれば、課金センタ1及び
情報センタ3からなるセンタ側装置からカラオケ端末1
0へカラオケ曲データなどの提供用情報を配信するに際
しては、センタ側装置にて提供用情報を暗号化してから
カラオケ端末10に配信する。そしてカラオケ端末10
は、センタ側装置から配信された提供用情報を暗号化さ
れた状態のままでハードディスク33に記憶しておき、
提供用情報を用いて情報提供サービスを実行する際に
は、その実行毎に暗号解読して提供用情報を一時的に使
用可能にするのである。
【0062】このように、カラオケ端末10側で受信し
た提供用情報は暗号化されたままの状態で記憶されるた
め、たとえその提供用情報がコピーされても他の端末で
はそのままでは適切に使用できない情報となる。したが
って、提供用情報の不正な流出を防止することができ
る。
【0063】なお、本実施形態の場合には、図4のS1
06に示すように、課金センタ1にて暗号化情報を設定
する場合に、端末IDや日時などに基づいて設定してい
る。つまり、配信対象となるカラオケ端末10が複数あ
る場合には、カラオケ端末10同士でなるべく同じ暗号
化情報とならないようにでき、また同一のカラオケ端末
10についても、日時等によって暗号化情報を変更設定
することができる。これは、配信対象となるカラオケ端
末10が複数ある場合に、例えばどのカラオケ端末10
に対しても同じ暗号化を施した提供用情報を配信した場
合には、仮に暗号解読情報が不正流出した場合には、ど
のカラオケ端末10からも提供用情報が不正流出してし
まう可能性が高くなることを考慮し、それを防止する効
果が高くなる。すなわち、提供用情報に対して複数種類
の暗号化を施し、その暗号化に対応する暗号解読情報も
カラオケ端末10に配信することによって、仮にある暗
号解読情報が不正流出したとしてもその暗号解読情報に
対応する暗号化が施された提供用情報のみ不正流出の危
険性があるだけで、別の種類の暗号化が施されたれ提供
用情報についてのセキュリティは確保できるのである。
この点から考えると、n台のカラオケ端末10に対して
提供用情報を配信する場合には、各提供用情報同士が異
なるようにn種類の暗号化を施すことがセキュリティ上
は好ましいと言える。但し、例えば1万台のカラオケ端
末10に対して、ランダムに選択された10台ずつは同
じ暗号化となるように1000種類の暗号化を施すよう
な場合でも十分セキュリティ効果はあると思われる。な
ぜなら、不正に情報を取得しようとするものがある暗号
解読情報を得た場合であっても、その暗号解読情報にて
暗号解読できる提供用情報を探す場合には1000台に
1台しか該当しないからである。
【0064】また、本実施形態では、暗号化された提供
用情報は情報センタ3から情報通信網7を介して配信
し、その暗号化に対応する暗号解読情報は課金センタ1
から課金通信網5を介して送信する、というように異な
る通信網を介するように構成している。これは、同じ通
信網にて両情報を配信した場合には、両情報が共に不正
取得される可能性が高くなることを考慮したものであ
る。つまり、情報通信網7に不正に接続するなどして暗
号化された提供情報を不正取得したとしても、その暗号
化を解読するための情報を取得するにはまた別の通信網
である課金通信網5に接続する必要があり、例えば各通
信網への不正接続の手法が異なる場合には、不正取得を
しようとする者としても相当の手間がかかり、また各通
信網において不正取得者に対するチェック機能を持つよ
うにすれば、それだけセキュリティ効果は向上する。
【0065】以上本発明はこの様な実施形態に何等限定
されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる形態で実施し得る。例えば、上記実施形
態においては、カラオケ端末10からの要求に応じて課
金センタ1が暗号解読情報を送信し、課金センタ1から
通知を受けた情報センタ3がカラオケ端末10へコール
バックするように構成されていた。つまり、最初の要求
はカラオケ端末10側が主導で行うようにしていたが、
センタ側装置(課金センタ1、情報センタ3)主導で行
う形態を採用してもよい。
【0066】センタ側装置主導で行う場合には、課金セ
ンタ1が定期的にカラオケ端末10に接続して要求があ
るかどうかを問い合わせるようにすればよい。また、上
記実施形態では、暗号化した提供用情報は情報通信網7
を用いて送信していたが、課金通信網5を用いて送信す
るようにしてもよい。但し、上記実施形態のように、情
報通信網7を課金通信網5とは異なる通信網として、そ
の情報通信網7によって提供用情報としてのカラオケ曲
データを送信する場合には、次の点で特に優れた作用・
効果を奏する。すなわち、カラオケ曲データは、情報量
のかなり大きなものとなる場合が想定されるが、そうい
った大きな情報そのものを配信する場合には、その配信
に適した通信網を利用することが好ましい。これは、課
金通信網5を利用してカラオケ曲データ自体を配信する
よりも迅速であったりするという点で、カラオケ端末1
0が受け取るべき情報の種類に応じた最適なシステム構
成が可能となるからである。
【0067】また、本発明の適用対象は、通信式カラオ
ケシステムに限らず、ゲームソフトの配信ネットワーク
等として適用してもよいことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の通信式情報提供システムをカラオ
ケに関するシステムに適用した場合の概略構成及びその
システムの構成要素であるカラオケ端末の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 実施形態のシステムのセンタ側装置となる課
金センタ及び情報センタの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 実施形態の課金センタ及び情報センタの記憶
装置に格納されている管理テーブルの説明図である。
【図4】 実施形態の課金センタにおけるメイン処理を
示すフローチャートである。
【図5】 実施形態の情報センタにおけるメイン処理を
示すフローチャートである。
【図6】 実施形態のカラオケ端末におけるメイン処理
を示すフローチャートである。
【図7】 実施形態のカラオケ端末におけるサブルーチ
ンSUB1処理を示すフローチャートである。
【図8】 実施形態のカラオケ端末におけるサブルーチ
ンSUB2処理を示すフローチャートである。
【図9】 実施形態のカラオケ端末のハードディスクに
記憶される対応テーブルの説明図である。
【符号の説明】
1…課金センタ 3…情報センタ 5…課金通信網 7…情報通信網 10…カラオケ端末 26…画面表示制
御装置 27a…第1通信制御装置 27b…第2通信制
御装置 29…テレビモニタ 31…中央制御装
置 32…多目的入力キー 33…ハードディ
スク 34…カレンダクロック 35…音声再生回
路 38…ミキサアンプ 41…スピーカ 43…マイクロフォン 51,71…ホストコン
ピュータ 53,73…記憶装置 55,75…入力装置 57,77…通信制御装置 59,79…プリンタ 61,81…CRT

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 提供用情報を蓄積しているセンタ側装置
    と、 該センタ側装置から配信された提供用情報を用いて利用
    者に情報提供サービスを実行し得るようにされている情
    報提供端末とを備える通信式情報提供システムであっ
    て、 前記センタ側装置は、前記提供用情報を暗号化して情報
    提供端末に配信し、 前記情報提供端末は、前記センタ側装置から配信された
    提供用情報を暗号化された状態のままで記憶しておき、
    当該提供用情報を用いて情報提供サービスを実行する際
    には、その実行毎に暗号解読して前記提供用情報を一時
    的に使用可能にするよう構成されていることを特徴とす
    る通信式情報提供システム。
  2. 【請求項2】 前記センタ側装置は、配信対象となる情
    報提供端末が複数ある場合には、前記提供用情報に対し
    て複数種類の暗号化を実行可能であると共に、当該暗号
    化に対応する暗号解読情報も前記情報提供端末に配信可
    能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    通信式情報提供システム。
  3. 【請求項3】 前記センタ側装置は、前記暗号化された
    提供用情報と、当該暗号化に対応する暗号解読情報と
    を、異なる通信網を介して前記情報提供端末に配信可能
    に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の通
    信式情報提供システム。
  4. 【請求項4】 前記センタ側装置は、情報通信網を介し
    て前記情報提供端末に前記提供用情報を配信するための
    情報センタと、前記情報通信網とは異なる通信網である
    課金通信網を介して前記情報提供端末と接続し、提供用
    情報の対価に相当する課金情報を送信することにより当
    該情報提供端末に対して課金を実行するための課金セン
    タとを備えており、 前記課金センタは、前記課金情報と共に前記暗号解読情
    報を前記情報提供端末へ送信するよう構成されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の通信式情報提供システ
    ム。
  5. 【請求項5】 センタ側装置から暗号化された提供用情
    報の配信を受けて情報記憶手段に記憶しておき、該情報
    記憶手段に記憶された提供用情報を使用して利用者に情
    報提供サービスを実行し得るようにされている情報提供
    端末であって、 前記情報記憶手段には、前記センタ側装置から配信され
    た提供用情報を暗号化された状態のままで記憶してお
    き、当該提供用情報を用いて情報提供サービスを実行す
    る際には、その実行毎に暗号解読して前記提供用情報を
    一時的に使用可能にするよう構成されていることを特徴
    とする情報提供端末。
  6. 【請求項6】 前記センタ側装置を構成する情報センタ
    と情報通信網を介して接続する情報通信網接続手段を備
    え、前記情報センタから配信された提供用情報を暗号化
    された状態のままで前記情報記憶手段に記憶しておくと
    共に、 前記センタ側装置を構成する課金センタと課金通信網を
    介して接続する課金通信網接続手段と、該課金通信網接
    続手段を介して前記課金センタと接続し、当該課金セン
    タから課金情報と共に送信された暗号解読情報を記憶し
    ておく暗号解読情報記憶手段とを備えていることを特徴
    とする請求項5に記載の情報提供端末。
  7. 【請求項7】 蓄積している提供用情報を暗号化し、情
    報通信網を介して情報提供端末に配信する情報センタ
    と、当該情報提供端末と課金通信網を介して接続し、前
    記提供用情報の対価に相当する課金情報を当該情報提供
    端末に対して送信することにより端末に対する課金を実
    行するための課金センタとを備えるセンタ側装置であっ
    て、 配信対象となる情報提供端末が複数ある場合には、前記
    情報センタが前記提供用情報に対して複数種類の暗号化
    を実行可能であると共に、前記課金センタが前記課金情
    報と共に当該暗号化に対応する暗号解読情報も前記情報
    提供端末へ送信可能に構成されていることを特徴とする
    センタ側装置。
JP02535697A 1997-02-07 1997-02-07 通信式情報提供システム、情報提供端末、課金センタおよび情報センタ Expired - Fee Related JP4001968B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02535697A JP4001968B2 (ja) 1997-02-07 1997-02-07 通信式情報提供システム、情報提供端末、課金センタおよび情報センタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02535697A JP4001968B2 (ja) 1997-02-07 1997-02-07 通信式情報提供システム、情報提供端末、課金センタおよび情報センタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10222181A true JPH10222181A (ja) 1998-08-21
JP4001968B2 JP4001968B2 (ja) 2007-10-31

Family

ID=12163578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02535697A Expired - Fee Related JP4001968B2 (ja) 1997-02-07 1997-02-07 通信式情報提供システム、情報提供端末、課金センタおよび情報センタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4001968B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002358239A (ja) * 2001-06-04 2002-12-13 Fuji Electric Co Ltd 著作権保護システム
JP2003533750A (ja) * 2000-05-12 2003-11-11 クラーク,ジェイムス,アール セキュアなインターネットメディアプレーヤ
JP2006115418A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Ttt Kk 著作権データ配信システム、著作権データ配信方法、及び著作権データ配信用通信プログラム
JP2006115417A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Ttt Kk 電子商取引システム、電子商取引方法、及び電子商取引用通信プログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003533750A (ja) * 2000-05-12 2003-11-11 クラーク,ジェイムス,アール セキュアなインターネットメディアプレーヤ
JP2002358239A (ja) * 2001-06-04 2002-12-13 Fuji Electric Co Ltd 著作権保護システム
JP2006115418A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Ttt Kk 著作権データ配信システム、著作権データ配信方法、及び著作権データ配信用通信プログラム
JP2006115417A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Ttt Kk 電子商取引システム、電子商取引方法、及び電子商取引用通信プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4001968B2 (ja) 2007-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7294776B2 (en) Content supply method and apparatus
JP2001350479A (ja) 音声データ配信システム、同配信方法、同配信システムに利用される配信用サーバ、クライアント側端末、及び同配信システムに利用されるコンピュータに適用されるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
JP3634742B2 (ja) 配信システムおよび携帯電話機
KR20020043546A (ko) 정보 배신 시스템, 배신 서버 및 휴대 통신 단말 및 배신 방법
JP4264564B2 (ja) データ受信装置、受信状況表示方法およびデータ送信方法
JP2001283071A (ja) コンテンツ配信システム、コンテンツ配信サービスサーバ及びコミュニティサイトサーバ
JP2001078266A (ja) 情報配信システム
EP1551152B1 (en) Method and system for distributing electronic content to multi-party users in mobile communication network
JP2003157334A (ja) コンテンツ配信システム及びその装置、方法、プログラム及びプログラム記録媒体
JP2004234200A (ja) 情報視聴システム
JP4664058B2 (ja) コンテンツ配信システム及び方法
JPH10222181A (ja) 通信式情報提供システム、情報提供端末及びセンタ側装置
JP3752266B2 (ja) 通信式情報提供システム及び情報インストール装置
JPWO2002021506A1 (ja) 有料情報配信システム
JP3888511B2 (ja) 情報配信方法、情報利用者端末および配信システム
WO2008012900A1 (fr) Dispositif de reproduction de contenu, dispositif d'enregistrement de contenu, procédé de reproduction de contenu, procédé d'enregistrement de contenu, programme de reproduction de contenu, programme d'enregistrement de contenu, et support d'enregistrement lisible sur ordinateur
JP4404415B2 (ja) 情報配信システムおよび音楽配信システム
JP2001184287A (ja) 公衆網を用いたプレーヤ端末及び著作権物配信装置並びに著作権物伝送課金システム
JPH08214090A (ja) 情報提供システム
JP4127753B2 (ja) データ配信方法およびシステム
JP2001265742A (ja) 配信システム
JP2002099832A (ja) 配信サーバ、通信端末、第2通信端末、及びサーバ処理プログラムを記憶した記憶媒体、端末処理プログラムを記憶した記憶媒体、第2端末処理プログラムを記憶した記憶媒体
JP3775871B2 (ja) 端末装置
JP3544571B2 (ja) 端末装置
JP3540041B2 (ja) 情報処理装置および情報提供システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070816

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130824

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees