JPH10221548A - 光ファイバジャイロ - Google Patents

光ファイバジャイロ

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JPH10221548A
JPH10221548A JP2788197A JP2788197A JPH10221548A JP H10221548 A JPH10221548 A JP H10221548A JP 2788197 A JP2788197 A JP 2788197A JP 2788197 A JP2788197 A JP 2788197A JP H10221548 A JPH10221548 A JP H10221548A
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JP
Japan
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integrated circuit
light shielding
shielding device
optical integrated
optical fiber
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JP2788197A
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Inventor
Kuniyoshi Watanabe
邦芳 渡邉
Takeshi Hojo
武 北條
Michio Fukano
道雄 深野
Shigeru Nakamura
茂 中村
Yoshiyuki Inasawa
佳幸 稲沢
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造及び組立が簡単な光遮蔽装置を備えた光
ファイバジャイロを提供することを目的とする。 【解決手段】 光遮蔽装置は光集積回路の前端部に装着
するように略L字形の直角スリット形をなしており、光
集積回路の上面に接触する第1の面と光集積回路の前端
面に係合する第2の面とを有し、光集積回路の導波路に
整合して配置される窓を有する。光集積回路の前端面の
上縁の角部に係合するための第1の面と第2の面の接続
部には逃げ部が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサニャック効果を利
用して角速度を測定するための光ファイバジャイロに関
する。
【0002】
【従来の技術】図8を参照して従来の光ファイバジャイ
ロの例を説明する。この例は、本願出願人と同一の出願
人によって平成8年3月29日付で出願された特願平8
−77504号に記載されたものであり、詳細について
は同出願を参照されたい。
【0003】この光ファイバジャイロは光源101と受
光器102とビームスプリッタ10と光集積回路20と
光ファイバループ103とを有し、光ファイバループ1
03は接続装置35を介して光集積回路20の導波路に
接続されている。また光集積回路20の前面20Aには
光遮蔽装置50が装着されている。光遮蔽装置50の構
造及び機能については後に説明する。
【0004】光ファイバループ103としてシングルモ
ード光ファイバ又は偏波保持光ファイバが使用される。
シングルモード光ファイバループが使用される場合に
は、図示のように、光集積回路20と光ファイバループ
103の間にデポラライザ31、32が挿入される。偏
波保持光ファイバが使用される場合にはデポラライザ3
1、32は不要である。
【0005】デポラライザ31、32はそれぞれ2つの
偏波保持光ファイバ31A、31B及び32A、32B
を含む光ファイバ型であってよい。2つの偏波保持光フ
ァイバ31A、31B及び32A、32Bは、図示のよ
うに光軸に対して45°傾斜した融着面によって互いに
接続され、その両端は光軸に対して任意の角度に傾斜し
た融着面によって接続装置35及び光ファイバループ1
03からの光ファイバ端(ピッグテイル)に接続され
る。
【0006】ビームスプリッタ10は、光源101と光
遮蔽装置50の間の光路に配置され、光路に対して45
°傾斜したハーフミラー11と、光路に沿って配置され
た第1及び第2の集光レンズ12、13を有する。ハー
フミラー11は直角プリズムによって形成されてよい。
光源101と第1の集光レンズ12の間の間隔及び第2
の集光レンズ13と光遮蔽装置50の間の間隔は、実際
には約数10μm〜数mmである。
【0007】光集積回路20の上面には導波路23と導
波路よりなるY分岐26が形成され、Y分岐26の各分
岐26A、26Bの両側には位相変調器27、28が形
成されている。
【0008】光源101からの光はビームスプリッタ1
0に達し、第1の集光レンズ12によって集光され、ハ
ーフミラー11を透過し、光遮蔽装置50を経由して光
集積回路20の導波路23に導かれる。導波路23を伝
播した光は、Y分岐26にて2つの伝播光に分岐され
る。一方の伝播光は第1の分岐26A及びデポラライザ
31を経由して光ファイバループ103を右周りに伝播
し、他方の光は第2の分岐26B及びデポラライザ32
を経由して光ファイバループ103を左周りに伝播す
る。
【0009】光ファイバループ103に角速度Ωが加わ
ると、サグナック効果によって、光ファイバループ10
3内を互いに反対方向に伝播する光の間に位相差Δφが
発生する。この位相差Δφは角速度Ωに比例し、次の式
で表される。
【0010】
【数1】Δφ=(2πLD/λC)Ω
【0011】ここに、Ωは光ファイバループ103の中
心軸線周りの角速度、Dは光ファイバループ103のル
ープ径、Lは光ファイバループ103の長さ、λは光源
101から出力される光の波長、Cは光速を表す。
【0012】光ファイバループ103を右周りに伝播す
る光と左周りに伝播する光はそれぞれ、Y分岐26の各
分岐26A、26Bに沿って配置された位相変調器2
7、28によって位相変調される。第2の位相変調器2
8はセロダイン位相変調器であってよい。
【0013】2つの分岐26A、26Bを伝播した光
は、Y分岐26によって合成され、干渉光が生成され
る。干渉光は、導波路23及び光遮蔽装置50を経由し
て、ビームスプリッタ10に達する。ビームスプリッタ
10に達した干渉光は第2の集光レンズ13によって集
光され、ハーフミラー11を反射し受光器102によっ
て検出される。受光器102の出力信号は数1の式によ
って表される位相差Δφを含む。
【0014】受光器102より出力された電流信号は図
示しない電流・電圧変換器によって電圧信号に変換され
る。電圧信号は、同期検波器に供給される。そこで、位
相変調器27に供給された信号と同一の周波数にて同期
検波され、位相差Δφを含む成分が検出される。こうし
て位相差Δφが求められると、数1の式より角速度Ωが
求められる。
【0015】光集積回路20はフォトリソグラフィ技術
を使用して基板の上面に導波路23、Y分岐26及び位
相変調器27、28を形成することによって製造され
る。基板として例えばニオブ酸リチウム(LiNb
3 )又はタンタル酸リチウム(LiTaO3 )が使用
される。導波路の形成方法には熱拡散法、プロトン交換
法等がある。
【0016】光源101より出力された光は互いに直交
する偏光面を有し強度が等しい2つの偏光TE及びTM
偏光を含む。光ファイバジャイロでは、高い測定精度を
得るために、単一の偏光面を有する偏光が使用される。
従って、通常、光ファイバジャイロには光源101から
の光より偏光を得るための偏光分離機能が備えられてい
る。
【0017】偏光分離機能は光集積回路20に備えられ
ている。プロトン交換型の光集積回路では導波路が偏光
子の機能を果たす。しかしながら、チタン拡散型の光集
積回路では導波路は偏光子の機能を有さないから、光集
積回路に偏光子を形成する必要がある。斯かる偏光子は
金属装荷型に形成されてよい。
【0018】次に図9を参照して光遮蔽装置50の機能
を説明する。図9は図8の光ファイバジャイロの斜視図
である。但し、説明の便宜上、光集積回路20の前端面
20Aに装着された光遮蔽装置50は除去されて描かれ
ている。上述のように、光集積回路20のY分岐構造2
6、26A、26Bは導波路よりなる。光はこの導波路
に沿って伝播するが実際には導波路に完全に閉じ込めら
れることはなく、図9の参照符号A、B、Cにて示すよ
うに、基板に洩れ又は拡散する。
【0019】導波路に閉じ込められて伝播する光を導波
モード、導波路より基板に洩れ又は拡散する光を放射モ
ードと称し、この放射モードの光が受光器102によっ
て検出されると誤差が生ずる。従ってこの放射モードの
光を遮断するために光遮蔽装置50が使用される。
【0020】放射モード光AはY分岐26に起因して生
じ、放射モード光BはY分岐26が完全な強度結合構造
でないことに起因して生ずる。また、放射モード光Cは
光ファイバループ103としてシングルモード光ファイ
バを使用する場合に生ずる。光集積回路20がプロトン
交換型の場合、2つの偏光成分であるTM偏光及びTE
偏光のうち光集積回路20の上面に垂直な偏光面を有す
るTM偏光は、放射モード光Cとして、導波路より外側
に拡散し、TE偏光のみが導波路を伝播する。導波路よ
り外側に拡散したTM偏光は、光集積回路20の前端面
20Aにて干渉縞Dを生成する。
【0021】図10を参照して説明する。図10は光集
積回路20のY分岐26からの放射モード光A、Bが光
集積回路20の前端面20Aに達した状態を示す。例え
ば、Y分岐26から光集積回路20の前端面20Aまで
の距離が6mmの場合、放射モード光A、Bの前端面2
0Aに現れる領域20C、20Dの中心位置は、基板の
上面20Bより深さ100〜200μm且つ導波路23
の両側に約100μmの位置である。
【0022】図11を参照して従来の光遮蔽装置50の
例を説明する。図11は図8に示した光ファイバジャイ
ロの光集積回路20の前端面20Aの部分を示す。図1
1Aに示す例では、光集積回路20の前端面20Aに、
光遮蔽膜51が塗布されている。斯かる光遮蔽膜51に
は、導波路23を伝播した光を通過させるための小さな
窓51Aが形成されている。
【0023】図11B及び図11Cに示す例では、光集
積回路20の前端面20Aに、光遮蔽板52が配置され
ている。図11Bに示す光遮蔽板52は透明なガラスの
表面に光遮蔽膜を塗布し斯かる光遮蔽膜には導波路23
を伝播した光を通過させるための小さな窓52Aが形成
されている。図11Cに示す光遮蔽板52は光遮蔽材よ
りなる板によって構成され、斯かる光遮蔽板52には導
波路23を伝播した光を通過させるための小さな切り欠
き窓52Bが形成されている。
【0024】光集積回路20のY分岐26にて放射モー
ド光A、Bが発生しても、光集積回路20の前端面20
Aにて光遮蔽膜51又は光遮蔽板52によって遮蔽され
除去される。従って、導波路23を伝播した干渉光のみ
が窓51A、52A、52Bを通過してビームスプリッ
タ10に導かれる。
【0025】次に光遮蔽膜51又は光遮蔽板52及びそ
の窓51A、52A、52Bの寸法について説明する。
これらの寸法は、放射モード光A、Bが光集積回路20
の前端面20Aに到達した領域20C、20Dの寸法に
対応して決まる。上述のように、Y分岐26から光集積
回路20の前端面20Aまでの距離が約6mmの場合、
光遮蔽膜51又は光遮蔽板52の寸法は縦が約400μ
m、横が約400μmであってよい。また窓51A、5
2A、52Bの径は、導波路23の断面寸法が直径約5
μmであると仮定して、約20μmであってよい。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】図11を参照して説明
した従来の光遮蔽装置50は、製造、組み立て及びアラ
インメント作業に時間と技術を要する。図11Aの例で
は、光集積回路20の前端面20Aに窓51Aのみを残
して遮蔽膜51を形成するが、小さな窓51Aを導波路
23の周囲に正確に形成するのは困難である。また、図
11B及び図11Cに示す例では、遮蔽板52を光集積
回路20の前端面20Aに装着するが、窓52A、52
Bを光集積回路20の導波路23に整合するように正確
に配置するのは困難である。
【0027】遮蔽膜51の窓51A及び遮蔽板52の窓
52A、52Bと光集積回路20の導波路23との間の
アラインメントには、例えば、数μm〜数10μmの精
度が要求される。
【0028】本発明は、斯かる点に鑑み、光集積回路2
0の導波路からの放射モード光A、B、C及び光集積回
路20の前端面20Aに生ずる干渉縞Dに起因した誤差
を除去するために光集積回路20の前端面20Aに設け
る光遮蔽装置を提供することを目的とする。
【0029】本発明は、斯かる点に鑑み、光集積回路2
0の前端面20Aに設けるための簡単な構造のしかもア
ラインメントが容易な光遮蔽装置を提供することを目的
とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明によると、光源と
光を分岐し又は合成するためのY分岐を有する光集積回
路と光ファイバループと光集積回路から出た干渉光を偏
向させるビームスプリッタと該ビームスプリッタからの
光を検出する受光器と光集積回路とビームスプリッタの
間に設けられた光遮蔽装置とを有する光ファイバジャイ
ロにおいて、光遮蔽装置は、光集積回路の上面に接触す
るための第1の面と光集積回路の前端面に対応した第2
の面と光集積回路の導波路に対応して設けられた窓とを
有する。
【0031】本発明によると、光ファイバジャイロにお
いて、光遮蔽装置の第1の面と第2の面の間の接続部に
逃げ部が形成されている。光遮蔽装置の第1の面と第2
の面の間の成す角は90°より僅かに大きい。窓は円形
孔又は正方形孔である。窓は長円形孔又は長方形孔であ
る。窓はエキシマレーザによって形成される。
【0032】本発明によると、光ファイバジャイロにお
いて、光遮蔽装置は直方体のブロック部と該ブロック部
の前端面より下方に延在する突出部とを有し、ブロック
部の下面が第1の面を構成し突出部の裏面が第2の面を
構成する。光遮蔽装置は一枚の板状部材よりなる。
【0033】本発明によると、光遮蔽装置は、光集積回
路の上面に接触するための第1の面と光集積回路の前端
面に対応した第2の面と光集積回路の導波路に対応して
設けられた窓とを有する。第1の面と第2の面の間の接
続部に逃げ部が形成されている。第1の面と第2の面の
間の成す角は90°より僅かに大きい。
【0034】
【発明の実施の形態】図1を参照して本発明の第1の例
を説明する。図示のように本例の光ファイバジャイロ
は、光集積回路20の前端部に装着された光遮蔽装置6
0を有する。本例の光ファイバジャイロは、図8〜図1
1を参照して説明した従来の光ファイバジャイロと比較
して、従来の光遮蔽装置50の代わりに本例の光遮蔽装
置60が装着されている点が異なり、それ以外の部分は
同様であってよい。従って、光遮蔽装置60以外の部分
の説明は省略する。
【0035】本例の光遮蔽装置60は、略L字形の直角
スリット形に構成されている。光遮蔽装置60は、光集
積回路20の前端部にて上面20B上に配置されてお
り、その前面に窓61を有し、光集積回路20の前端面
の上縁の角部に対応する部分に逃げ部62を有する。
【0036】図2を参照して光遮蔽装置60の第1の例
を詳細に説明する。この光遮蔽装置60は、直方体のブ
ロック部60−1と突起部60−2とを有する。ブロッ
ク部60−1は前面及び後面60A、60Bと上面及び
下面60C、60Dと両側の側面60E、60Fとを有
する。突起部60−2はブロック部60−1の前端より
下方に延在する。
【0037】ブロック部60−1の前面60Aには窓6
1が設けられている。この窓61はブロック部60−1
の下面60Dに対応した位置に設けられる。尚、この窓
61の寸法及び形状の詳細については後に説明する。
【0038】ブロック部60−1の下面60Dと突起部
60−2の接する角部に溝状の逃げ部62が設けられて
いる。ブロック部60−1の下面60Dと突起部60−
2の裏面の成す角θは90°であってよい。しかしなが
ら、この角度θは、厳密には90°より僅かに大きい角
度、即ち、θ=90°+Δθであってよい。ここにΔθ
は0〜2°である。
【0039】これは、光集積回路20の前端面20Aが
上面20Bに対して90°よりずれた場合に、光遮蔽装
置60を光集積回路20に取り付けるとき、突起部60
−2と光集積回路20の前端面20Aが干渉して、窓6
1が光集積回路20の前端面20Aから浮き上がるのを
防止するためである。
【0040】光遮蔽装置60の前面60Aの幅をW、高
さをHとする。また、ブロック部60−1の寸法を図示
のように、幅をW、長さをD、高さをH1 とする。突起
部60−2の高さをH2 とすると、H2 =H−H1 とな
る。前面60Aの幅W及び高さHは、光集積回路20の
前端面20Aに現れる放射モード光A、B、Cを遮断す
るために十分な大きさに設定される。また、ブロック部
60−1の寸法は、光遮蔽装置60を光集積回路20の
上面20Bに安定的に装着することができるために十分
な大きさに設定される。
【0041】これらの寸法は例えば、W=1.2mm、
H=2.8mm、D=5.0mm、H1 =2.0mm、
2 =0.8mmであってよい。突起部60−2の厚さ
tはt=0.05mmであってよい。
【0042】図3を参照して光遮蔽装置60の第1の例
を複数の部材より組み立て又は形成する方法の例を説明
する。図3Aに示すように、板状部材60aとブロック
状部材60bとを用意する。ブロック状部材60bの下
面が基準面となる。
【0043】板状部材60aには予め窓61を設ける。
ブロック状部材60bの前端面の下縁の角部に逃げ部の
ための面取り62を設ける。次に図3Bに示すように、
板状部材60aをブロック状部材60bの前端面に接着
することによって光遮蔽装置60が完成する。このと
き、窓61が基準面、即ち、ブロック状部材60bの下
面に整合して配置されていることを確認する。尚、この
例では光遮蔽装置60を2つの部材60a、60bより
組み立てたが、勿論、1つの部材を加工して形成しても
よい。
【0044】光遮蔽装置60、特に板状部材60aは、
光を遮断する材料より構成される。材料として例えば金
属が使用されてよい。板状部材60aは小さな寸法なの
で、例えば電鋳法又は微細放電加工法によって製造され
てよい。窓61はエキシマレーザ法によって形成されて
よい。
【0045】次にこの光遮蔽装置60を光集積回路20
の上面20Bに装着する。先ず位置決めをする。光集積
回路20の上面20Bとブロック状部材60bの下面が
基準面となる。光集積回路20の上面20Bにブロック
状部材60bの下面が接触するように光遮蔽装置60を
配置する。図示のように下方への力FX をブロック状部
材60bに印加することによって、ブロック状部材60
bの下面(基準面)が光集積回路20の上面20B(基
準面)に完全に接触する。
【0046】次に図示のように後方への力FZ を板状部
材60aに印加することによって、板状部材60aの裏
面を光集積回路20の前端面20Aに当接させる。上述
のように、板状部材60aの裏面とブロック状部材60
bの下面の成す角θは90°より僅かに大きい角度であ
ってよい。従って、板状部材60aの裏面と光集積回路
20の前端面20Aは全面的に接触する必要はなく、縁
部のみが接触してもよい。
【0047】下方への力FX 及び後方への力FZ は人為
的な力によって生成してもよいが、光遮蔽装置60の自
重を利用して生成してもよい。例えば、光集積回路20
を前端が上昇するように傾斜させ、その上面20Bに光
遮蔽装置60を置く。すると光遮蔽装置60の自重によ
って図示の如き力FX 及びFZ が生成される。この自重
に起因した力FX 及びFZ を利用して光遮蔽装置60を
所定の位置に配置してもよい。
【0048】最後に横方向の位置決めをする。図示のよ
うに光遮蔽装置60を横方向VY に移動させ、窓61が
光集積回路20の導波路23に整合するように配置す
る。横方向の位置決めは受光器102の出力を観測する
ことによって行われてよい。受光器102の出力が最大
となったとき、窓61は光集積回路20の導波路23に
整合した位置に配置されている。こうして、光遮蔽装置
60の位置決めが終了すると、光遮蔽装置60を適当な
方法によって光集積回路20に対して固定する。例え
ば、ブロック状部材60bの周囲に接着剤を塗布しても
よい。
【0049】図4を参照して光遮蔽装置60の第2の例
を説明する。この例では、光遮蔽装置60は1枚の板状
部材70を折り曲げて形成されている。光遮蔽装置60
は前側部70Aと水平部70Bとよりなり、両者の成す
角θは上述のようにθ=90°+Δθ(但しΔθ=0〜
2°)である。前側部70Aには窓71が形成され、前
側部70Aと水平部70Bの接続部は図示のように逃げ
部72が形成されている。水平部70Bの下面が基準面
である。
【0050】図5を参照して光遮蔽装置60の第3の例
を説明する。この例では、光遮蔽装置60は、1枚の板
状部材80にコの字形の切り込みを形成しそれを折り曲
げることによって形成されている。光遮蔽装置60は略
T字形の前側部80Aと水平部80Bとよりなり、両者
の成す角θは上述のようにθ=90°+Δθ(但しΔθ
=0〜2°)である。前側部80Aには窓81が形成さ
れ、前側部80Aと水平部80Bの接続部には図示のよ
うに逃げ部82が形成されている。水平部80Bの下面
が基準面である。
【0051】図4及び図5を参照して説明した光遮蔽装
置の第2及び第3の例を製造する場合、曲げ加工と切断
加工が必要となる。それ以外の点、例えば寸法、材料等
は、図3を参照して説明した第1の例の場合と同様であ
る。例えば、窓71、81はエキシマレーザ法によって
形成してよい。この場合、窓71、81の位置は、水平
部70B、80Bを基準面として形成される。
【0052】図6を参照して光遮蔽装置60の窓61、
71、81及び逃げ部62、72、82について説明す
る。図6Aは図1及び図2に示した光遮蔽装置60の第
1の例の一部拡大断面図であり、図6Bは図4に示した
光遮蔽装置60の第2の例の一部拡大断面図であり、図
6Cは図5に示した光遮蔽装置60の第3の例の一部拡
大断面図である。
【0053】光遮蔽装置60の窓61、71、81は、
光集積回路20の上面20Bに形成された導波路23
(図8〜図11)に整合するように配置される。導波路
23は光集積回路20の上面20Bに沿って配置されて
いる。従って、光集積回路20の上面20Bを含む平面
が、光遮蔽装置60の窓61、71、81を横切るよう
に、構成される。
【0054】図示のように、光集積回路20の上面20
Bの前縁の角部に空間又は間隙が形成されている。この
空間又は間隙は、光遮蔽装置60の逃げ部62、72、
82によって形成されたものである。従って、光遮蔽装
置60を光集積回路20に装着する場合、光集積回路2
0の前端の上縁の角部では、前端面20Aのみが光遮蔽
装置60の突起部60−2の裏面、前側部70A、80
Aの裏面に接触するが、上面20Bのうち上縁の角部近
くの部分は、光遮蔽装置60のブロック部60−1の裏
面、水平部70B、80Bの下面に接触しない。従っ
て、組立作業が容易化される。
【0055】図7を参照して光遮蔽装置60の窓61、
71、81の形状及び寸法について説明する。窓61、
71、81は円形、正方形、長円、長方形等であってよ
い。円形又は正方形の場合、内径は光集積回路20の導
波路23の断面の外径の1〜数倍であってよい。通常、
導波路の断面の外径寸法は約数μmである。従って、円
形孔又は正方形孔の内径は数μm〜十数μmである。
【0056】長円又は長方形の場合、窓61、71、8
1は縦長に形成される。即ち、長円孔又は長方形孔の場
合、横方向の内径WC は導波路23の断面の外径の1〜
数倍であるが、縦方向の内径HC は横方向の内径の数倍
である。
【0057】上述のように、光集積回路20の上面20
Bを含む平面が窓61、71、81を横切るように、窓
61は配置される。光集積回路20の上面20Bはブロ
ック部60−1の下面60D、水平部70B、80Bの
下面に一致する。ブロック部60−1の下面60D又は
水平部70B、80Bの下面と窓61、71、81の下
端との間の距離DC は窓61、71、81の縦方向の内
径HC に略等しいか又はそれより小さい。例として次の
寸法が採用されてよい。
【0058】
【数2】 HC =0.05mm WC =0.01mm DC =0.01〜0.015mm HC ≧DC
【0059】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0060】
【発明の効果】本発明によると、光遮蔽装置を光集積回
路の前端部に装着するとき、アラインメント作業が極め
て容易であり且つ短時間でなすことができるから光ファ
イバジャイロの製造工程を短縮化することができる利点
を有する。
【0061】本発明によると、光遮蔽装置を別個に製造
しそれを光集積回路に装着するように構成されているた
め、光ファイバジャイロの製造工程が簡単化される利点
を有する。
【0062】本発明によると、光遮蔽装置を窓をエキシ
マレーザによって穿孔することによって形成されるか
ら、小さな孔を正確に形成することができる利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバジャイロの第1の例の光集
積回路の前端部を示す説明図である。
【図2】本発明の光遮蔽装置の第1の例の構造を説明す
るための説明図である。
【図3】本発明の光遮蔽装置の第1の例を複数の部材を
用いて形成する場合の製造方法を説明するための説明図
である。
【図4】本発明の光遮蔽装置の第2の例を説明するため
の説明図である。
【図5】本発明の光遮蔽装置の第3の例を説明するため
の説明図である。
【図6】本発明の光遮蔽装置の窓及び逃げ部の構造を説
明するための説明図である。
【図7】本発明の光遮蔽装置の窓の形状及び寸法を説明
するための説明図である。
【図8】従来の光ファイバジャイロの例を説明するため
の説明図である。
【図9】従来の光ファイバジャイロにおいて光集積回路
の放射モード光を説明するための説明図である。
【図10】従来の光ファイバジャイロにおいて放射モー
ド光が光集積回路の前端面に現れた状態を説明するため
の説明図である。
【図11】従来の光ファイバジャイロに使用されている
光遮蔽装置の例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10 ビームスプリッタ 11 ハーフミラー 12、13 集光レンズ 20 光集積回路 20A 前端面 20B 上面 23 導波路 26 Y分岐 27、28 位相変調器 31、32 デポラライザ 35 接続装置 50 光遮蔽装置 51 光遮蔽膜 52 光遮蔽板 52A、52B 窓 60 光遮蔽装置 61 窓 62 逃げ部 71 窓 72 逃げ部 81 窓 82 逃げ部 101 光源 102 受光器 103 光ファイバループ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 茂 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内 (72)発明者 稲沢 佳幸 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と光を分岐し又は合成するためのY
    分岐を有する光集積回路と光ファイバループと上記光集
    積回路から出た干渉光を偏向させるビームスプリッタと
    該ビームスプリッタからの光を検出する受光器と上記光
    集積回路と上記ビームスプリッタの間に設けられた光遮
    蔽装置とを有する光ファイバジャイロにおいて、 上記光遮蔽装置は、上記光集積回路の上面に接触するた
    めの第1の面と上記光集積回路の前端面に対応した第2
    の面と上記光集積回路の導波路に対応して設けられた窓
    とを有することを特徴とする光ファイバジャイロ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバジャイロにお
    いて、 上記光遮蔽装置の第1の面と第2の面の間の接続部に逃
    げ部が形成されていることを特徴とする光ファイバジャ
    イロ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の光ファイバジャイ
    ロにおいて、 上記光遮蔽装置の第1の面と第2の面の間の成す角は9
    0°より僅かに大きいことを特徴とする光ファイバジャ
    イロ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の光ファイバジ
    ャイロにおいて、 上記窓は円形孔又は正方形孔であることを特徴とする光
    ファイバジャイロ。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の光ファイバジ
    ャイロにおいて、 上記窓は長円形孔又は長方形孔であることを特徴とする
    光ファイバジャイロ。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の光フ
    ァイバジャイロにおいて、 上記窓はエキシマレーザによって形成されたことを特徴
    とする光ファイバジャイロ。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    光ファイバジャイロにおいて、 上記光遮蔽装置は直方体のブロック部と該ブロック部の
    前端面より下方に延在する突出部とを有し、上記ブロッ
    ク部の下面が上記第1の面を構成し上記突出部の裏面が
    上記第2の面を構成することを特徴とする光ファイバジ
    ャイロ。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6又は7記
    載の光ファイバジャイロにおいて、 上記光遮蔽装置は一枚の板状部材よりなることを特徴と
    する光ファイバジャイロ。
  9. 【請求項9】 光集積回路の上面に接触するための第1
    の面と上記光集積回路の前端面に対応した第2の面と上
    記光集積回路の導波路に対応して設けられた窓とを有す
    る光遮蔽装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の光遮蔽装置において、 上記第1の面と第2の面の間の接続部に逃げ部が形成さ
    れていることを特徴とする光遮蔽装置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10記載の光遮蔽装置に
    おいて、 上記第1の面と第2の面の間の成す角は90°より僅か
    に大きいことを特徴とする光遮蔽装置。
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