JPH10221265A - 異物検出装置および異物観察分析装置 - Google Patents

異物検出装置および異物観察分析装置

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JPH10221265A
JPH10221265A JP1878697A JP1878697A JPH10221265A JP H10221265 A JPH10221265 A JP H10221265A JP 1878697 A JP1878697 A JP 1878697A JP 1878697 A JP1878697 A JP 1878697A JP H10221265 A JPH10221265 A JP H10221265A
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light
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JP1878697A
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Inventor
Koichi Wada
晃一 和田
Eiji Kano
英司 狩野
Takenao Takojima
武尚 蛸島
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Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より高度な異物検出方法を用い、特にパター
ン付き半導体ウェーハ上の異物をパターンと区別して検
出可能な異物検出装置と異物観察分析装置とを提供す
る。 【解決手段】 第1の光検出器15aと第2の光検出器
15bの2個が用意されており、受けた光量をそれに比
例した電圧に変換して出力する機構を有する。レーザ光
源11からパターン付きウェーハ16の1点に対してレ
ーザ光12が入射すると、パターンの向き・間隔・模様
に応じて、特定方向に散乱光・回折光を発生する。これ
に対して、異物からのレーザー照射による散乱光は、方
向による光量差はあるものの全方向に放射される。この
ことによって、これらの複数の検出器から得られる各信
号に対して適切な信号処理を行うことにより、パターン
からの散乱光・回折光の影響を除き、微小異物がより高
感度に検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面に凸凹を有する
試料、特にパターン付き半導体ウェーハに付着した微小
異物の検出方法および検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体製造工程における不良発生
原因のうち最大のものは、ウェーハに付着する微小異物
である。微小異物は、すでに不良発生原因の大半を占め
ると考えられており、今後のデザインルールの微細化に
ともなって、さらに増加の一途をたどるものと予測され
ている。そこで、不良を抑制し、歩留まりを向上させる
ために、ウェーハ上の微小異物を検査する装置が開発さ
れている。
【0003】従来、この種の異物検査装置においては、
ウェーハの一点をレーザ光で照射し、ウェーハ上方に備
えられた光検出器で異物からの散乱光を受光して観察
し、異物の存在を確認していた。この装置の典型的な例
を図12に示す。
【0004】図12は従来例の異物検出装置を示す側面
図であり、図中符号121はレーザ光源、122は照射
レーザ光、123は異物、124は散乱光、125は光
検出器、126はウェーハ、127はステージ、128
は反射光である。照射レーザ光122を角度的に振る
か、もしくはステージ127を何らかの方法で動かすこ
とにより、ウェーハ126の全面を走査する。通常はウ
ェーハ126からは反射光128が発生するのみである
が、もしも照射レーザ光122が異物123に当たる
と、そこで散乱光124が発生する。これをウェーハの
真上に置かれた光検出器125で受光し、電気信号に変
換し、異物を検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の方法で
は、工程初期の鏡面状ウェーハの検査は容易であるのに
対し、工程中のパターン付きウェーハを検査しようとす
ると困難に直面する。なぜなら、パターン付ウェーハに
レーザ光を照射するとウェーハパターンからの散乱光・
回折光が必然的に発生し、それが異物からの散乱光に対
して雑音として作用するからである。この散乱光・回折
光から、異物による散乱光を分離することが、当該分野
において現在大きな課題となっている。
【0006】本発明の目的は、より高度な異物検出方法
を用い、特にパターン付き半導体ウェーハ上の異物をパ
ターンと区別して検出可能な異物検出装置と異物観察分
析装置とを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の異物検出装置
は、ステージ上に載置された試料にレーザ光源からレー
ザビームを照射しながらステージとレーザ光源とを相対
的に移動させ、試料からの散乱光を光検出器で検出する
ことで試料の表面に付着している異物を検出する異物検
出装置において、光検出器を2個以上具備する。
【0008】レーザビームが、特定方向の直線偏光成分
のみを有するレーザ光源からのレーザビームであり、試
料からの散乱光を検出する光検出器が、少なくとも2個
以上の、特定方向の直線偏光成分のみを遮断する手段を
具備した光検出器であってもよい。
【0009】具備した2個以上の光検出器の出力信号を
それぞれ独立して処理する処理手段と、処理結果を比較
検討することによって異物を検出する認識手段とを有す
ることが望ましく、認識手段が、さらに処理結果を比較
検討することによって、試料表面のパターンを含む凹凸
の上に付着した異物の有無と異物の大小の認識ができ、
特に、認識手段が、処理手段で処理された少なくとも2
個以上の光検出器の出力信号の大小を比較し、信号のう
ち最小の信号を判定に用いることにより、試料表面のパ
ターンを含む凹凸の上に付着した異物の有無と異物の大
小の認識ができることが好ましい。
【0010】レーザ光が、試料表面に斜め方向から照射
されてもよく、試料表面に直角方向から照射されてもよ
く、具備した2個以上の光検出器が、ディテクタアレイ
型光検出器を含んでいてもよく、試料が、微細パターン
が作製されたガラス基板や半導体ウェーハを含む表面に
凹凸のある試料であってもよい。
【0011】本発明の異物観察分析装置は、上記の異物
検出装置を組み込んだ異物観察分析装置である。
【0012】異物検出装置を組み込む異物観察分析装置
が、反射電子・二次電子・オージェ電子・X線を検出・
分析する電子顕微鏡、イオン顕微鏡、飛行時間型二次イ
オン質量分析計、原子間力顕微鏡、レーザ・マイクロプ
ロープ質量分析装置ならびに各装置の組み合せであるこ
とが好ましく、異物検出装置と、検出した異物に電子ビ
ーム源から電子ビームを照射し、ステージと電子ビーム
源とを相対的に移動させながら異物から発生する二次電
子および反射電子のいずれかを検出することで、検出し
た異物の二次電子像および反射電子像のいずれかを観察
する電子顕微鏡との組み合せであってもよく、異物検出
装置と、検出した異物に電子ビーム源から電子ビームを
照射し、ステージと電子ビーム源とを相対的に移動させ
ながら異物から発生するX線およびオージェ電子のいず
れかを検出することで、検出した異物の成分分析を行う
電子顕微鏡との組み合せであってもよく、異物検出装置
と、検出した異物にイオンビーム源からイオンビームを
照射し、ステージとイオンビーム源とを相対的に移動さ
せながら異物から発生する二次イオンを検出し、検出し
た異物の二次イオン像を観察するイオン顕微鏡との組み
合せであってもよく、異物検出装置と、検出した異物に
イオンビーム源からイオンビームを照射し、ステージと
イオンビーム源とを相対的に移動させながら異物から発
生する二次イオンを検出し、二次イオンの飛行時間を分
析することで検出した異物の成分分析を行う、飛行時間
型二次イオン質量分析計との組み合せであってもよく、
異物検出装置と、検出した異物に、探針の先を試料に接
近させ、ステージと探針とを相対的に移動させながら、
探針と試料の間に働く原子間の相互作用を利用すること
で、検出した異物の形状観測を行う原子間力顕微鏡との
組み合せであってもよく、異物検出装置と、検出した異
物の二次イオンを質量分析器に導いて質量分析を行うこ
とで、元素を含む分子あるいは構造に関する情報を導出
するレーザ・マイクロプローブ質量分析装置との組み合
せであってもよい。
【0013】パターン付きウェーハにレーザ光を照射す
ると、パターンの向き・間隔・模様に応じて、特定方向
に散乱光・回折光を発生する。これに対して、異物から
のレーザー照射による散乱光は、方向による光量差はあ
るものの全方向に放射される。
【0014】これによって、複数方向の光検出器を設け
ることにより、パターンからの散乱光・回折光はそれぞ
れの光検出器で大きく異なる強度で検出されるが、異物
からの散乱光はほぼ一様な強度で検出される。このこと
によって、これらの複数の検出器から得られる各信号に
対して適切な信号処理を行うことにより、微小異物をよ
り高感度に検出し、かつ誤検出を少なくすることができ
る,
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態の異物検出装置の模式的斜視図であり、図2は異
物をレーザ光が照射したときの第1の実施の形態の異物
検出装置の模式的上面図であり、図3はパターンをレー
ザ光が照射したときの第1の実施の形態の異物検出装置
の模式的上面図であり、図4は図3と異なる方向のパタ
ーンをレーザ光が照射したときの第1の実施の形態の異
物検出装置の模式的上面図である。
【0016】図中符号11はレーザ光源、12はレーザ
光、15aは第1の光検出器、15bは第2の光検出
器、16はウェーハ、17はステージ、18は正反射
光、23は異物、24は散乱光、33、43はパター
ン、34、44は散乱光・回折光である。
【0017】本実施の形態においては、光検出器は第1
の光検出器15aと第2の光検出器15bの2個が用意
されており、受けた光量をそれに比例した電圧に変換し
て出力する機構を有する。レーザ光源11からパターン
付きウェーハ16の1点に対してレーザ光12が入射す
る。レーザ光源11には連続発振レーザ、またはパルス
変調されたレーザが用いられる。また、ウェーハ16の
全面走査はレーザ光12を角度的に振るか、またはステ
ージ17を駆動することにより行う。このとき、正反射
光18が発生するが、ほかにウェーハ上の微小異物から
の散乱光、およびウェーハパターンからの散乱光・回折
光が発生する。
【0018】図2から図4において、レーザ光源11の
レーザ光12の照射方向と、第1の光検出器15aおよ
び第2の光検出器15bの受光方向とのウェーハ16の
上面への投影線のなす角度は90度であり、各方向のウ
ェーハ16の上面に対する仰角は同一となっている。
【0019】図3に示すようにレーザ光12による照射
点に異物23が存在する場合には、異物23からの散乱
光24が各方向に発生する。この散乱光24の強度は、
異物23の大きさに依存する。そして、散乱光24の一
部を第1の光検出器15aおよび第2の光検出器15b
が受光する。
【0020】しかし、異物23が存在しない場合でも、
パターン付きウェーハ16からはパターンによる散乱光
・回折光が第1の検出器15aもしくは第2の検出器1
5bの方向に発生し得る。その散乱光・回折光の発生の
様子を表したのが図3および図4である。図3における
ように、レーザ光12のウェーハ16上の照射位置に、
照射方向に対して45度前後の角度をなすパターン33
が存在した場合、パターン33からの散乱光・回折光3
4が発生する。ここで、パターンによる散乱光・回折光
34は第1の光検出器15aでは捕らえられるが、もう
1つの第2の光検出器15bでは捕らえられない。
【0021】しかし、図4におけるように、レーザ光1
2のウェーハ16上の照射位置に、照射方向に対して図
3におけるのと逆方向に45度前後の角度をなすパター
ン43が存在した場合には、パターン43からは図3に
おけるのと反対方向に散乱光・回折光44が発生する。
図3におけるのとは逆に、パターンによる散乱光・回折
光44は第1の光検出器15aでは捕らえられないが、
第2の光検出器15bでは捕らえられる。
【0022】本実施の形態においては、光検出器の数は
2つとしたが、3つ以上の光検出器を使用してもよく、
むしろ光検出器の数が多いほど異物以外を誤検出する頻
度は小さくなる。さらに、複数の光検出器の一部もしく
は全部にディテクタアレイを用いることもできる。
【0023】また、本実施の形態においては、1つのレ
ーザ光源で斜方から照射する方法を採用したが、レーザ
光源の個数や波長、照射角度は様々な組み合わせが考え
得る。
【0024】次に異物とウェーハパターンとの判別方法
について具体的に説明する。複数の光検出器を用いた異
物検出装置における異物とウェーハパターンとの判別
は、複数の光検出器からの信号をそれぞれ独立して処理
し、処理結果を比較検討することにより行われる。この
比較検討方法の一例として、複数の信号のうち最小の信
号のみを取り出す方法を図面に基づいて説明する。
【0025】図5は本発明の第1の実施の形態の光検出
信号の処理系を示すブロック図であり、図6は図5の処
理系でレーザ光がウェーハパターンを照射したときの信
号の状態を示すブロック図、図7は図5の処理系でレー
ザ光がウェーハパターンと異物を照射したときの信号の
状態を示すブロック図である。図中符号15aは第1の
光検出器、15bは第2の光検出器、51a、51b、
52は信号線、53は信号処理部、61a、61b、6
2、71a、71b、72は信号である。
【0026】光検出器15aからは信号線51aを,光
検出器15bからは信号線51bを通じて、信号処理部
53に各信号が伝達される。ただし、光検出器15a,
15bは同量の光に対して、同じ大きさの信号を出力す
るものとする。信号処理部53においては信号線51
a、51bからの信号の大小を比較して、小さい方の信
号を信号線52に出力する。信号処理部53における比
較には電子回路を用いてもよいし、数値計算で処理して
もよい。
【0027】図6は、レーザ光が図3で示されるウェー
ハパターン33のみを照射した場合の信号処理である。
第1の光検出器15aはウェーハパターンからの散乱光
・回折光34を受光するため、信号61aを出力する。
これに対して、第2の光検出器15bは何も受光しない
ため、ゼロ信号61bを出力する。信号61a、61b
が信号処理部53に入力されるが、小さい方の信号を出
力する処理のため、信号線52にはゼロ信号62が出力
される。
【0028】図6に対して図7は、図3で示されるウェ
ーハパターン33の上に存在する微小異物にレーザ光が
照射された場合の信号処理である。第1の光検出器15
aはウェーハパターン33からの散乱光・回折光34に
加えて異物からの散乱光も受光するため、信号61aよ
り大きい信号71aを出力する。これに対して、第2の
光検出器15bは異物からの散乱光のみを受光するた
め、信号71aより小さい信号71bを出力する。信号
71a、71bが信号処理部53に入力されるが、小さ
い方の信号を出力する処理のため、信号71bと同じ波
形の信号72が信号線52へ出力される。
【0029】また、図4で示されるウェーハパターン4
3に対しても、信号処理部53からは、小さい方の信号
が選択されるので、異物が存在しない場合は図6と同
じ、異物が存在する場合は図7と同じ信号出力が得られ
る。よって、信号処理部53の出力部からの信号線52
においては、異物が存在しない場合には、信号が発生し
ないが、異物が存在する場合には、異物による散乱光の
強度に対応した信号が発生する。異物の大きさとその異
物からの散乱光の強度は、ほぼ単調増加の関係にあるた
め、上記機構を用いることによって、散乱光・回折光の
影響を受けることなく異物の大きさを判定することがで
きる。
【0030】本実施の形態は、2個の光検出器を有する
異物検出装置に関して説明したが、3個以上の光検出器
を有する異物検出装置に対しても容易に拡張し得ること
は明らかである。
【0031】次に本発明の第2の実施の形態について図
面を参照して説明する。図8は本発明の第2の実施の形
態の異物検出装置の模式的斜視図であり、図中符号81
はレーザ光源、82はレーザ光、82aは偏光成分、8
5aは第1の光検出器、85bは第2の光検出器、86
はウェーハ、87はステージ、88は正反射光、89
a、89bは偏光板である。
【0032】複数の光検出器を備えた異物検出装置にお
いて、異物ヘの照射光をある特定方向の直線偏光のみと
し、光検出器も方向の異なる特定方向の直線偏光のみを
検知することにより、さらに効率よく異物からの散乱光
をウェーハパターンから分離する方法が考えられる。
【0033】一般に、ある特定方向に直線偏光したレー
ザ光を照射した場合、ウェーハパターンによる散乱・回
折においては偏光状態が保存されるが、異物による散乱
においては一部偏光状態が解消される現象が知られてい
る。パターン付ウェーハ上の異物検査装置において、こ
の現象を利用することにより、異物からの散乱光のみを
選択的に受光し、パターンからの散乱・回折光による雑
音を除去して、検出信号のS/N比を向上させる方法が
ある。この方法を、検出器が複数の場合にも拡張して適
用することができる。
【0034】図8においては、レーザ光源81から照射
されるレーザ光82は、ウェーハ面に平行な偏光成分8
2aを有する(このような偏光状態を、一般にS偏光と
呼ぶ.)。このとき、発生する正反射光88もS偏光で
ある,さらに、第1の光検出器85a、第2の光検出器
85bの直前に、それぞれ偏光板89a、89bが設置
されている。
【0035】ここでウェーハ上方から見た場合、第1の
光検出器85a、第2の光検出器85bは、レーザ光源
81に対して、照射点から見て90度の方向にある。よ
って、光検出器85a、85bの方向に、レーザ光82
が偏光状態を保ったまま散乱された場合、散乱光はS偏
光に対して垂直な直線偏光となる(このような偏光状態
を、一般にP偏光と呼ぶ)。
【0036】そこで、第1の光検出器85a、第2の光
検出器85bの直前の偏光板89a、89bを、S偏光
のみを通すように設置することにより、偏光状態が解消
された散乱光のみが第1の光検出器85a、第2の光検
出器85bに検出される,すなわち、ウェーハパターン
からの散乱・回折光は遮断され、異物からの散乱光のみ
を検出するため、異物からの反射光がパターンからの反
射光と分離される比率をさらに向上させることができ
る。
【0037】本実施の形態で示される構成の異物検出装
置に、第1の実施の形態で説明した複数の光検出器から
の信号に対する比較検討手段を組み合わせることによ
り、パターン付ウェーハ上の異物の検出が実現される。
【0038】本実施の形態では、レーザ光82をS偏光
としたが、P偏光を用いても良い。P偏光を用いる場合
には、偏光板80a、80bはP偏光のみを通すように
設置する。さらに、レーザ光82には、他の偏光状態を
用いることもできる。
【0039】次に第3の実施の形態について図面を参照
して説明する。図9は本発明の第3の実施の形態の異物
検出装置の模式的斜視図であり、図10はパターンをレ
ーザ光が照射したときの第3の実施の形態の異物検出装
置の模式的上面図であり、図11は図10と異なる方向
のパターンをレーザ光が照射したときの第3の実施の形
態の異物検出装置の模式的上面図である。
【0040】図中符号91はレーザ光源、92はレーザ
光、95aは第1の光検出器、95bは第2の光検出
器、95cは第3の光検出器、95dは第4の光検出
器、96はウェーハ、97はステージ、99a、99
b、99c、99dは偏光板、103、113はパター
ン、104a、104b、114a、114bは散乱光
・回折光である。
【0041】複数の光検出器を備えた異物検出装置とし
て、第1の実施の形態とは異なり、レーザによる照射を
ウェーハ上方から行った例を図9に示す。図9におい
て、レーザ光源91からウェーハ96に対して直角にレ
ーザ光92が照射される。この場合も、レーザ光源91
には連続発振レーザ、パルス変調が掛かったレーザの両
方を用いることができ、ウェーハ96の全面走査はレー
ザ光92を振るか、またはステージ97を駆動すること
により行う。
【0042】本実施の形態においては、光検出器は95
a、95b、95c、および95dの4つが用意されて
おり、隣合う光検出器の設置方向のウェーハ96の上面
への投影線は、照射点から見てそれぞれ90度をなし、
仰角は同一である。
【0043】上記構成において、第2の実施の形態と同
様に、レーザ光92を光検出器95a,95cの方向に
直線偏光させた場合を考える。このとき、偏光状態が保
存された散乱・回折光は、光検出器95a,95cの方
向ではP偏光成分のみを、光検出器95b,95dの方
向ではS偏光成分のみを有する。これに対して、偏光解
消された散乱光は、同時に、光検出器95a,95cの
方向ではS偏光成分を、光検出器95b,95dの方向
ではP偏光成分を含んでいる。そこで、光検出器95
a,95cの前に、S偏光成分のみを通過させる偏光板
99a、99cを投置し、また光検出器95b,95d
の前に、P偏光成分のみを通過させる偏光板99b、9
9dを設置する。これにより、偏光状態が解消された異
物からの散乱光のみが光検出器95aから95dに検出
され、ウェーハパターンからの散乱・回折光は遮断され
るため、S/N比が向上する。
【0044】本実施の形態の装置におけるパターンから
の散乱・回折光の発生例を図10、および図11に示
す。図10のように、光検出器95bから95dの方向
に走るウェーハパターン113がレーザ照射位置に存在
するとき、光検出器95a、95cの方向に散乱・回折
光104a、104bが発生する。これに対して図11
のように、光検出器95aから95cの方向に走るウェ
ーハパターン123がレーザ照射位置に存在するとき、
光検出器95b、95dの方向に散乱・回折光114
a、114bが発生する。2つの図のように、ウェーハ
パターンからの散乱・回折光は第1の実施の形態と同様
に異方的に発生するため、等方的に発生する異物からの
散乱光と区別することが可能である。
【0045】本実施の形態で示される構成の異物検出装
置に、複数の光検出器からの信号に対する比較検討手段
を組み合わせることにより、パターン付ウェーハ上の異
物の検出が実現される。例えば第1の実施の形態で説明
した比較検討手段を拡張して、4個の光検出器からの信
号のうちで最小の信号を選択する機構を用いれば、異物
の大小まで判定することが可能となる。
【0046】本実施例では、レーザ光92において、光
検出器95a,95cの方向の直線偏光を用いたが、光
検出器95b,95dの方向の直線偏光を用いてもよい
し、他の偏光状態を用いる手段もある。また、第1の実
施の形態のように、偏光板90aから90dを設置しな
くとも良い。
【0047】また、光検出器95aから95dのうちの
一部が欠けていても良いし、さらに任意個の光検出器を
任意方向に設置することができる。
【0048】次に第4の実施の形態として、以上の第1
から第3の実施の形態の異物検出装置を組み込んだ異物
観察分析装置について説明する。半導体ウェーハの検査
分析のための異物観測分析装置においては的確な異物の
検出が前提となり、異物検出装置を組み込むことによっ
て検出から観測分析を一連の作業として行なうことがで
きる。
【0049】本発明の異物検出装置の組み込まれる異物
観察分析装置としては、反射電子・二次電子・オージェ
電子・X線を検出・分析する電子顕微鏡、イオン顕微
鏡、飛行時間型二次イオン質量分析計、原子間力顕微
鏡、レーザ・マイクロプロープ質量分析装置などとこれ
らの異物観察分析装置の複数の組み合せがある。
【0050】異物検出装置と異物観察装置と異物分析装
置とを組み合わせることによって、ウェーハ上の微小異
物をレーザ光で検出した後、観察手段を用いて微小異物
の形状を観察し、さらに分析手段を用いて微小異物の組
成を分析することができる。
【0051】例えば、異物検出装置で異物を検出した
後、反射電子・二次電子によって微小異物像を観察する
と同時に、オージェ電子・X線によって微小異物の分析
を行うことができる。また、イオン顕微鏡によって微小
異物像を観察すると同時に、飛行時間型二次イオン質量
分析計によって微小異物の分析を行うこともできる。さ
らに、原子間力顕微鏡その他で像の観測のみを行うこと
もでき、レーザ・マイクロプローブ質量分析装置その他
で組成分析のみを行うこともできる。
【0052】
【発明の効果】従来、パターン付ウェーハ上の異物検出
は、一般的な要求に比ベて感度がかなり低かった。その
主たる原因は、ウェーハパターンによる散乱光・回折光
が異物からの散乱光に対して雑音として影響することに
にあった。しかし、本発明に従えばウェーハパターンか
らの散乱光および回折光の影響を除去することができ、
パターン付ウェーハに対する異物検出装置の感度を向上
させることができ、さらに異物観察分析装置に組み込む
ことによって異物観察分析装置の能率を向上させること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態の異物検出装
置の模式的斜視図である。
【図2】異物をレーザ光が照射したときの第1の実施の
形態の異物検出装置の模式的上面図である。
【図3】パターンをレーザ光が照射したときの第1の実
施の形態の異物検出装置の模式的上面図である。
【図4】図3と異なる方向のパターンをレーザ光が照射
したときの第1の実施の形態の異物検出装置の模式的上
面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の光検出信号の処理
系を示すブロック図である。
【図6】図5の処理系でレーザ光がウェーハパターンを
照射したときの信号の状態を示すブロック図である。
【図7】図5の処理系でレーザ光がウェーハパターンと
異物を照射したときの信号の状態を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施の形態の異物検出装置の模
式的斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の異物検出装置の模
式的斜視図である。
【図10】パターンをレーザ光が照射したときの第3の
実施の形態の異物検出装置の模式的上面図である。
【図11】図10と異なる方向のパターンをレーザ光が
照射したときの第3の実施の形態の異物検出装置の模式
的上面図である。
【図12】従来例の異物検出装置を示す側面図である。
【符号の説明】
11、81、91、121 レーザ光源 12、82、92、122 レーザ光 15a、85a、95a 第1の光検出器 15b、85b、95b 第2の光検出器 16、86、96、126 ウェーハ 17、87、97、127 ステージ 18、88 正反射光 23、123 異物 24、124 散乱光 33、43、103、113 パターン 34、44、104a、104b、114a、114b
散乱光・回折光 51a、51b、52 信号線 53 信号処理部 61a、61b、62、71a、71b、72 信号 82a 偏光成分 89a、89b 偏光板 95c 第3の光検出器 95d 第4の光検出器 99a、99b、99c、99d 偏光板 125 光検出器 128は反射光

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステージ上に載置された試料にレーザ光
    源からレーザビームを照射しながら前記ステージと前記
    レーザ光源とを相対的に移動させ、前記試料からの散乱
    光を光検出器で検出することで前記試料の表面に付着し
    ている異物を検出する異物検出装置において、 前記光検出器を2個以上具備したことを特徴とする異物
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザビームが、特定方向の直線偏
    光成分のみを有するレーザ光源からのレーザビームであ
    り、前記試料からの散乱光を検出する光検出器が、少な
    くとも2個以上の、前記特定方向の直線偏光成分のみを
    遮断する手段を具備した光検出器である、請求項1に記
    載の異物検出装置。
  3. 【請求項3】 具備した2個以上の前記光検出器の出力
    信号をそれぞれ独立して処理する処理手段と、処理結果
    を比較検討することによって異物を検出する認識手段と
    を有する、請求項1または請求項2に記載の異物検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記認識手段が、さらに処理結果を比較
    検討することによって、前記試料表面のパターンを含む
    凹凸の上に付着した異物の有無と異物の大小の認識がで
    きる、請求項1または請求項2に記載の異物検出装置。
  5. 【請求項5】 前記認識手段が、前記処理手段で処理さ
    れた少なくとも2個以上の前記光検出器の出力信号の大
    小を比較し、前記信号のうち最小の信号を判定に用いる
    ことにより、前記試料表面のパターンを含む凹凸の上に
    付着した異物の有無と異物の大小の認識ができる、請求
    項1または請求項2に記載の異物検出装置。
  6. 【請求項6】 前記レーザ光が、前記試料表面に斜め方
    向から照射される、請求項1または請求項2に記載の異
    物検出装置。
  7. 【請求項7】 前記レーザ光が、前記試料表面に直角方
    向から照射される、請求項1または請求項2に記載の異
    物検出装置。
  8. 【請求項8】 具備した2個以上の前記光検出器が、デ
    ィテクタアレイ型光検出器を含む、請求項1または請求
    項2に記載の異物検出装置。
  9. 【請求項9】 前記試料が、微細パターンが作製された
    ガラス基板や半導体ウェーハを含む表面に凹凸のある試
    料である、請求項1または請求項2に記載の異物検出装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1および請求項3から請求項9
    のいずれか1項に記載の異物検出装置を組み込んだ異物
    観察分析装置。
  11. 【請求項11】 請求項2から請求項9のいずれか1項
    に記載の異物検出装置を組み込んだ異物観察分析装置。
  12. 【請求項12】 前記異物検出装置を組み込む前記異物
    観察分析装置が、反射電子・二次電子・オージェ電子・
    X線を検出・分析する電子顕微鏡、イオン顕微鏡、飛行
    時間型二次イオン質量分析計、原子間力顕微鏡、レーザ
    ・マイクロプロープ質量分析装置ならびに各装置の組み
    合せである、請求項10または請求項11に記載の異物
    観察分析装置。
  13. 【請求項13】 前記異物検出装置と、検出した異物に
    電子ビーム源から電子ビームを照射し、前記ステージと
    前記電子ビーム源とを相対的に移動させながら前記異物
    から発生する二次電子および反射電子のいずれかを検出
    することで、検出した異物の二次電子像および反射電子
    像のいずれかを観察する電子顕微鏡とを組み合せた、請
    求項12に記載の異物観察分析装置。
  14. 【請求項14】 前記異物検出装置と、検出した異物に
    電子ビーム源から電子ビームを照射し、前記ステージと
    前記電子ビーム源とを相対的に移動させながら前記異物
    から発生するX線およびオージェ電子のいずれかを検出
    することで、検出した異物の成分分析を行う電子顕微鏡
    とを組み合せた、請求項12に記載の異物観察分析装
    置。
  15. 【請求項15】 前記異物検出装置と、検出した異物に
    イオンビーム源からイオンビームを照射し、前記ステー
    ジと前記イオンビーム源とを相対的に移動させながら前
    記異物から発生する二次イオンを検出し、検出した異物
    の二次イオン像を観察するイオン顕微鏡とを組み合せ
    た、請求項12に記載の異物観察分析装置。
  16. 【請求項16】 前記異物検出装置と、検出した異物に
    イオンビーム源からイオンビームを照射し、前記ステー
    ジと前記イオンビーム源とを相対的に移動させながら前
    記異物から発生する二次イオンを検出し、二次イオンの
    飛行時間を分析することで検出した異物の成分分析を行
    う、飛行時間型二次イオン質量分析計とを組み合せた、
    請求項12に記載の異物観察分析装置。
  17. 【請求項17】 前記異物検出装置と、検出した異物
    に、探針の先を試料に接近させ、前記ステージと前記探
    針とを相対的に移動させながら、前記探針と前記試料の
    間に働く原子間の相互作用を利用することで、検出した
    異物の形状観測を行う原子間力顕微鏡とを組み合せた、
    請求項12に記載の異物観察分析装置。
  18. 【請求項18】 前記異物検出装置と、検出した異物の
    二次イオンを質量分析器に導いて質量分析を行うこと
    で、元素を含む分子あるいは構造に関する情報を導出す
    るレーザ・マイクロプローブ質量分析装置とを組み合せ
    た、請求項12に記載の異物観察分析装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002544477A (ja) * 1999-05-11 2002-12-24 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド ライン光スポットで二次元イメージングを行う検査システム
WO2016208678A1 (ja) * 2015-06-24 2016-12-29 バンドー化学株式会社 静電容量検出装置、検出装置、及びセンサシステム

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