JPH10221212A - 内燃機関の排ガス流量測定装置 - Google Patents

内燃機関の排ガス流量測定装置

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JPH10221212A
JPH10221212A JP3303197A JP3303197A JPH10221212A JP H10221212 A JPH10221212 A JP H10221212A JP 3303197 A JP3303197 A JP 3303197A JP 3303197 A JP3303197 A JP 3303197A JP H10221212 A JPH10221212 A JP H10221212A
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JP
Japan
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gas
exhaust
exhaust gas
trace
helium
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Application number
JP3303197A
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English (en)
Inventor
Kyoji Hirano
恭司 平野
Masayuki Adachi
正之 足立
Satoshi Otsuki
聡 大槻
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Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガスをトレースガスに対して確実に混合さ
せることができるようにして、排ガス流量を精度よく測
定することができる内燃機関の排ガス流量測定装置を提
供すること。 【解決手段】 内燃機関2に連なる排気管3にトレース
ガスTGを導入し、このトレースガスの導入点よりも下
流側においてトレースガスの濃度を測定し、前記トレー
スガスの導入量とトレースガスの測定濃度とに基づいて
内燃機関の排ガスの流量を測定するようにした装置にお
いて、前記トレースガスTGを導入する管4の下流側端
部に臨界流ノズル15を設け、この臨界流ノズル15を
前記排気管3に接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の排ガ
ス流量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンなど内燃機関から排出
されたガス(以下、排ガスという)の過渡的な特性化を
行うには、排ガス流量をリアルタイムで測定する必要が
ある。そして、この排ガス流量を連続的に測定する手法
の一つにトレース法がある。このトレース法は、エンジ
ンに連なる排気管に対して、排ガス中の成分と反応を起
こさない不活性ガス、例えばヘリウムガスを導入し、こ
のヘリウムガスの濃度を、排気管に接続されたガスサン
プリング流路に接続されたトレースガス分析計によって
測定し、ヘリウムガスの導入量をヘリウムガスの濃度で
除することにより、排ガス流量をリアルタイムに求める
ようにしたものである。
【0003】上述の測定原理で排ガスの流量を測定する
場合、エンジンに連なる排気管に対してトレースガスと
して例えばヘリウムガスを導入する必要があるが、この
導入を、従来は、図6に示すように、排ガスGが流れる
排気管61に対して、例えば排ガスGに強くかつ比較的
高温にも耐えうる、例えば四フッ化エチレン樹脂よりな
るパイプ62を、排ガスGが流れる方向とほぼ直交する
ように挿入接続し、このパイプ62を介してトレースガ
スとしてのヘリウムガスTGを導入していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、排気管61の内径が100mm程度
もあるのに対し、ヘリウムガス導入用のパイプ62のそ
れは4mm程度であることおよびこのパイプ62が単に
排気管61に対して排ガスGの流れる方向に直交するよ
うに挿入したものであるため、エンジンからの排ガスG
とヘリウムガスTGとの混合が必ずしも十分に行われ
ず、したがって、前記トレースガス分析計によるヘリウ
ムガス濃度測定結果に誤差が生じ、このため、排ガス流
量の測定精度が必ずしも十分なものではないといった不
都合があった。
【0005】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、排ガスをトレースガスに対して
確実に混合させることができるようにして、排ガス流量
を精度よく測定することができる内燃機関の排ガス流量
測定装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、内燃機関に連なる排気管にトレース
ガスを導入し、このトレースガスの導入点よりも下流側
においてトレースガスの濃度を測定し、前記トレースガ
スの導入量とトレースガスの測定濃度とに基づいて内燃
機関排ガスの流量を測定するようにした装置において、
前記トレースガスを導入する管の下流側端部に臨界流ノ
ズルを設け、この臨界流ノズルを前記排気管に接続して
いる。
【0007】上記構成の内燃機関の排ガス流量測定装置
においては、トレースガスが音速で一定流量排気管に導
入され、その導入点より下流側において適当な乱流が生
じ、排ガスとトレースガスとが確実にしかも十分混合さ
れるので、排ガス流量を精度よく測定することができ
る。
【0008】そして、上記内燃機関の排ガス流量測定装
置において、排気管の臨界流ノズルの接続点より下流側
の内壁にフィンを突設した場合、前記乱流がより確実に
生ずるため、排ガスとトレースガスとの混合がより確実
に行われる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施例
を、図を参照しながら説明する。
【0010】図1および図2は、この発明の一実施例を
示す。まず、図1において、1は自動車、2はそのエン
ジンである。3はエンジン2に連なるテールパイプに連
結された排気管である。4は排気管3に接続されるトレ
ースガス導入管で、このトレースガス導入管4の上流側
にはトレースガスとしての純粋なヘリウムガスTGを収
容したガスボンベ5が設けられ、その下流側には、ガス
の流量を測定する機能と制御する機能とを兼ね備えたマ
スフローコントローラ6が設けられている。ここで、ト
レースガスとしてのヘリウムガスを用いるのは、ヘリウ
ムの原子量が排ガス中に存在する物質の原子量と掛け離
れているからである。
【0011】7は排気管3に接続されるガスサンプリン
グ流路で、空気など希釈用ガスで希釈しない状態の排ガ
スをダイレクトにサンプリングするものであり、このガ
スサンプリング流路7には、例えば次のような機器や装
置が接続されている。すなわち、8はフィルタ、9は電
子冷却器などの除湿装置、10は吸引ポンプである。そ
して、この吸引ポンプ10の下流側のガスサンプリング
流路7には、複数のガス分析計11が互いに並列な分岐
流路12を介して設けられており、CO、CO2 、NO
X やHCなど排ガス中に含まれる成分を適宜測定できる
ように構成されているとともに、トレースガス分析計1
3がキャピラリ14を介してガスサンプリング流路7に
接続されている。このトレースガス分析計13は、例え
ばセクターフィールド質量分析計が用いられ、ヘリウム
ガスTGの濃度を測定するものである。
【0012】図2は、前記排気管3とトレースガス導入
管4との接続点近傍を示すもので、この図2において、
15はベンチュリ管などの臨界流ノズルで、トレースガ
ス導入管4の下流側に設けられている。そして、この臨
界流ノズル15は、その下流側の開口部15aの軸線
が、排気管3の中心軸と直交する方向、つまり、排ガス
Gの流れる方向と直交するようにして排気管3に連通接
続されている。そして、この臨界流ノズル15は、図示
してないヒータにより加熱され、排気管3および排ガス
Gとの温度差が所定の範囲内になるように温調される。
【0013】なお、マスフローコントローラ6、ガス分
析計11、トレースガス分析計13からの出力信号は、
図示してないマイクロコンピュータなどの演算制御部に
入力されるようにしてある。
【0014】上記構成の排ガス分析装置8においては、
自動車1のエンジン2からの排ガスは排気管3に至る。
そして、この排ガスに対して、排気管3の上流側におい
て、マスフローコントローラ6によって流量調整された
ヘリウムガスTGがトレースガス導入管4および臨界流
ノズル15を経て排気管3に導入される。なお、このと
きの導入量は、演算制御部に入力される。
【0015】前記ヘリウムガスTGは、臨界流ノズル1
5の下流側の開口15aを経て勢いよく音速で排気管3
に吹き出され、排気管3を上流側から流れてくる排ガス
G中にヘリウムガスTGによる噴流が生じ、これによっ
て、排ガスGとヘリウムガスTGとがよく混合される。
そして、この場合、ヘリウムガスTGの吹き出しによる
圧損が少なく、ヘリウムガスTGの流量変動が少なく流
量の制御を容易に行うことができる。
【0016】上述のようにしてヘリウムガスTGと十分
混合された排ガスGの一部は、サンプルガスSとしてガ
スサンプリング流路7に取り込まれる。ガスサンプリン
グ流路7に取り込まれたサンプルガスSは、フィルタ8
を経て除湿装置9に至り、適宜除湿される。この除湿処
理後のサンプルガスSは、吸引ポンプ10を経て互いに
並列な分岐流路12にそれぞれ設けられたガス分析計1
1に供給されるとともに、キャピラリ14を経てトレー
スガス分析計13に供給される。
【0017】そして、ガス分析計11においては、サン
プルガスS中に含まれる各種の成分がそれぞれ分析さ
れ、その結果は演算制御部に送られる。また、トレース
ガス分析計14においては、ヘリウムガスの濃度が求め
られ、この濃度値も演算制御部に送られる。
【0018】一方、マスフローコントローラ6において
は、トレースガスとしてのヘリウムガスの導入量が得ら
れ、これが演算制御部に送られているので、このヘリウ
ムガス導入量をヘリウムガス濃度で除することにより排
ガス流量をリアルタイムで得ることができる。
【0019】図3は、この発明の第2実施例を示すもの
で、この実施例においては、排気管3の臨界流ノズル1
5の接続点より下流側の内壁にフィン16を突設して、
ヘリウムガスTGの吹き出し点より下流側において、ガ
スの乱流がより生じやすくしている。図3に示したもの
では、臨界流ノズル15が接続された側とは対向する壁
面に設けているが、排気管3の内壁に周設してもよい。
【0020】図4および図5は、この発明の第3、第4
実施例をそれぞれ示すもので、これらの実施例において
は、臨界流ノズル15を排ガスGの流れる方向と直交す
るように排気管3に接続するのではなく、斜め方向に接
続している。そして、図4に示したものにおいては、臨
界流ノズル15の中心線15bと排ガスGの流れる方向
とがなす角度θを鋭角(90°未満)としており、図5
に示したものでは、θを鈍角(90°を超え、180°
未満)としている。これらの実施例に示すように、臨界
流ノズル15と排気管3とがなす角度θは必ずしも90
°にする必要がなく、任意に設定できる。
【0021】そして、これらの第3、第4実施例におい
ても、第2実施例のように、ヘリウムガスTGの導入点
より下流側にフィン16を突設してもよい。
【0022】なお、この発明は上述した各実施例に限ら
れるものではなく、例えば、トレースガスとしては、ヘ
リウムガス以外の他の不活性ガスを用いてもよく、トレ
ースガス分析計13としてはセクターフィールド質量分
析計以外に、四重極子形質量分析計など種々の質量分析
計を用いることができる。また、自動車のエンジン以外
の発動機やボイラーなどの内燃機関からの排ガスの流量
測定に適用してもよいことはいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】この発明は、以上のような形態で実施さ
れ、以下のような効果を奏する。
【0024】この発明の内燃機関の排ガス流量測定装置
においては、トレースガスを臨界流ノズルを介して排ガ
スに導入するようにしているので、トレースガスの排気
管への導入点より下流側において適当な乱流が生じ、排
ガスとトレースガスとが確実にしかも十分混合されるの
で、排ガス流量を精度よく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る内燃機関の排ガス
流量測定装置の全体構成を概略的に示す図である。
【図2】前記内燃機関の排ガス流量測定装置におけるト
レースガス導入部分を拡大して示した断面図である。
【図3】第2実施例を示す要部断面図である。
【図4】第3実施例を示す要部断面図である。
【図5】第4実施例を示す要部断面図である。
【図6】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
2…エンジン、3…排気管、4…トレースガス導入管、
13…トレースガス分析計、15…臨界流ノズル、16
…フィン、G…排ガス、TG…トレースガス。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に連なる排気管にトレースガス
    を導入し、このトレースガスの導入点よりも下流側にお
    いてトレースガスの濃度を測定し、前記トレースガスの
    導入量とトレースガスの測定濃度とに基づいて内燃機関
    の排ガスの流量を測定するようにした装置において、前
    記トレースガスを導入する管の下流側端部に臨界流ノズ
    ルを設け、この臨界流ノズルを前記排気管に接続したこ
    とを特徴とする内燃機関の排ガス流量測定装置。
  2. 【請求項2】 排気管の臨界流ノズルの接続点より下流
    側の内壁にフィンを突設してなる請求項1に記載の内燃
    機関の排ガス流量測定装置。
JP3303197A 1997-01-31 1997-01-31 内燃機関の排ガス流量測定装置 Pending JPH10221212A (ja)

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JP3303197A JPH10221212A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 内燃機関の排ガス流量測定装置

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JP3303197A JPH10221212A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 内燃機関の排ガス流量測定装置

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JPH10221212A true JPH10221212A (ja) 1998-08-21

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JP3303197A Pending JPH10221212A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 内燃機関の排ガス流量測定装置

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JP (1) JPH10221212A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012522229A (ja) * 2009-03-31 2012-09-20 エイヴィエル エミッション テスト システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 内燃機関から排ガスサンプルを採取する装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012522229A (ja) * 2009-03-31 2012-09-20 エイヴィエル エミッション テスト システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 内燃機関から排ガスサンプルを採取する装置

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