JP3493112B2 - 内燃機関の排ガス流量測定装置 - Google Patents

内燃機関の排ガス流量測定装置

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JP3493112B2
JP3493112B2 JP04710097A JP4710097A JP3493112B2 JP 3493112 B2 JP3493112 B2 JP 3493112B2 JP 04710097 A JP04710097 A JP 04710097A JP 4710097 A JP4710097 A JP 4710097A JP 3493112 B2 JP3493112 B2 JP 3493112B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のエンジ
ンなど内燃機関の排ガス流量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のエンジンから排出され
たガス(以下、排ガスという)の過渡的な特性化を行う
には、排ガス流量をリアルタイムで測定する必要があ
る。そして、この排ガス流量を連続的に測定する手法の
一つにトレース法がある。このトレース法は、エンジン
に連なる排気管に対して、排ガス中の成分と反応を起こ
さない不活性ガス、例えばヘリウムガスを導入し、この
ヘリウムガスの濃度を、排気管に接続されたガスサンプ
リング流路に接続されたトレースガス分析計によって測
定し、ヘリウムガスの導入量をヘリウムガスの濃度で除
することにより、排ガス流量をリアルタイムに求めるよ
うにしたものである。
【0003】
上述の測定原理で排ガスの流量を測定
する場合、エンジンに連なる排気管に対してトレースガ
スとして例えばヘリウムガスを導入する必要があるが、
この導入を、従来は、図13に示すように、排ガスGが
流れる排気管81に対して、例えば、排ガスGに強くか
つ比較的高温にも耐えうる、例えば四フッ化エチレン樹
脂よりなるパイプ82を、排ガスGが流れる方向とほぼ
直交するように挿入接続し、このパイプ82を介してト
レースガスとしてのヘリウムガスTGを導入していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、排気管81の内径が100mm程度
もあるのに対し、ヘリウムガス導入用のパイプ82のそ
れは4mm程度であることおよびこのパイプ82が単に
排気管81に対して排ガスGの流れる方向に直交するよ
うに挿入したものであるため、エンジンからの排ガスG
とヘリウムガスTGとの混合が必ずしも十分に行われ
ず、したがって、前記トレースガス分析計によるヘリウ
ムガス濃度測定結果に誤差が生じ、このため、排ガス流
量の測定精度が必ずしも十分なものではないといった不
都合があった。
【0005】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、排ガスをトレースガスに対して
確実に混合させることができるようにして、排ガス流量
を精度よく測定することができる内燃機関の排ガス流量
測定装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、内燃機関に連なる排気管にトレース
ガスを導入し、このトレースガスの導入点よりも下流側
においてトレースガスの濃度を測定し、前記トレースガ
スの導入量とトレースガスの測定濃度とに基づいて内燃
機関の排ガスの流量を測定するようにした装置におい
て、前記排気管内に、前記トレースガスの導入管の先端
に接続され、かつ断面形状が多角形である乱流を生じさ
せるための筒体を設け、この筒体に設けた孔からトレー
スガスを排ガス中に噴出させるようにしている。
【0007】上記構成の内燃機関の排ガス流量測定装置
においては、トレースガスの排気管への導入点より下流
側において適当な乱流が生じ、排ガスとトレースガスと
が確実にしかも十分混合されるので、排ガス流量を精度
よく測定することができる。
【0008】そして、上記内燃機関の排ガス流量測定装
置においては、筒体の両端部が排気管の内壁に当接させ
てあってもよいが、内壁から適宜距離だけ離間するよう
にしてもよい。このようにした場合、圧損を抑えつつト
レースガスの導入点より下流において大きな乱流を生じ
させることができ、トレースガスと排ガスとを効率よく
混合することができる。
【0009】また、筒体の排ガスの流れ方向における断
面形状を、例えば二等辺三角形など対称な形状にしても
よいが、非対称な三角形にしたり、二等辺三角形など対
称な三角形を非対称に配置した方が例えば圧力差によっ
て生ずるランチェスタの渦のような大きな乱流を生じさ
せることができ、トレースガスと排ガスとをより効率よ
く混合することができる。
【0010】さらに、筒体の断面形状は、上記三角形に
限られるものではなく、四角形または六角形であっても
よく、これらの場合も非対称形のものの方がより大きな
乱流を生じさせることができる。
【0011】なお、上記内燃機関としては、自動車のエ
ンジンのほか、発動機やボイラーなどがある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施例
を、図を参照しながら説明する。
【0013】図1〜図4は、この発明の第1実施例を示
す。まず、図1において、1は自動車、2はそのエンジ
ンである。3はエンジン2に連なるテイルパイプに接続
される排気管である。4は排気管3に接続されるトレー
スガス導入管で、このトレースガス導入管4の上流側に
はトレースガスとしての純粋なヘリウムガスTGを収容
したガスボンベ5が設けられ、その下流側には、ガスの
流量を測定する機能と制御する機能とを兼ね備えたマス
フローコントローラ6が設けられている。
【0014】7は排気管3に接続されるガスサンプリン
グ流路で、空気など希釈用ガスで希釈しない状態の排ガ
スをダイレクトにサンプリングするもので、このガスサ
ンプリング流路7には、例えば次のような機器や装置が
接続されている。すなわち、8はフィルタ、9は電子冷
却器などの除湿装置、10は吸引ポンプである。そし
て、この吸引ポンプ10の下流側のガスサンプリング流
路7には、複数のガス分析計11が互いに並列な分岐流
路12を介して設けられており、CO、CO2 、NOX
やHCなど排ガス中に含まれる成分を適宜測定できるよ
うに構成されているとともに、トレースガス分析計13
がキャピラリ14を介してガスサンプリング流路7に接
続されている。このトレースガス分析計13は、例えば
セクターフィールド質量分析計が用いられ、ヘリウムガ
スTGの濃度を測定するものである。
【0015】図2および図3は、排気管3内に、トレー
スガスとしてのヘリウムガスTGを導入するための構成
の一例を示している。すなわち、図2は当該部分の斜視
図であり、図3(A)は図2における矢印A方向から見
たときの模式図、図3(B)は図2における矢印B方向
(矢印Aと直交する方向)から見たときの模式図であ
る。また、図4はヘリウムガスTGの吹き出し状況を模
式的に示す図である。
【0016】図2および図3において、4aはトレース
ガス導入管4の排気管3内に挿入された先端部分であ
り、その先端部は排ガスGの流れに沿うようにL字形に
折曲されている。そして、この先端部4aには、外形が
三角柱体で、内部にガス流路を有するトレースガス吹き
出し用の筒体15がその長手方向を排ガスGの流れる方
向と直交し、かつ、その両端部が排気管3の内壁から適
宜距離だけ離れた状態で配置されている。17は前記両
端部と排気管3の内壁との隙間を示す。
【0017】前記筒体15は、矢印B方向から見た断面
形状が図3(B)および図4に示すように、非対称の三
角形であり、その一つの頂点15aが上流側(排ガスG
が流れてくる方向)に位置し、この頂点15aにはその
長手方向に複数のトレースガス吹き出し用の孔16が開
設されている。そして、筒体15のひとつの外面にトレ
ースガス導入管4の先端部4aが連通接続されている。
また、この筒体15は、図示してないヒータにより加熱
され、排気管3および排ガスGとの温度差が所定の範囲
内になるように温調されている。
【0018】なお、マスフローコントローラ6、ガス分
析計11、トレースガス分析計13からの出力信号は、
図示してないマイクロコンピュータなどの演算制御部に
入力されるようにしてある。
【0019】上記構成の装置においては、自動車1のエ
ンジン2からの排ガスは排気管3に至る。そして、この
排ガスに対して、排気管3の上流側において、マスフロ
ーコントローラ6によって流量調整されたヘリウムガス
TGがトレースガス導入管4を経て筒体15に至り、こ
の筒体15の吹き出し孔16から排気管3内に吹き出さ
れ、排気管3内に導入される。なお、このときの導入量
は、マスフローコントローラ6において測定され、演算
制御部に入力される。
【0020】前記排気管3においては、排ガスGの流れ
に対して非対称の筒体15が、その長手方向の両端部が
排気管3の内壁に当接しないようにして設けられている
ので、図4に模式的に示すように、筒体15の下流側に
おいて排ガスGに乱流が生じ、筒体15の上流側に開設
された吹き出し孔16を経て排気管3に吹き出されたヘ
リウムガスTGは、乱流状態の排ガスGとよく混合され
る。つまり、ヘリウムガスTGが筒体15の上流側に設
けられた吹き出し孔16から吹き出される一方、筒体1
5が排ガスGの流れに非対称で配置されることによっ
て、排ガスGは筒体15の下流側において乱流を生じる
とともに、筒体15と排気管3との間のわずかな隙間1
7を経た排ガスGが排気管3の中心方向に流れることに
より、図3(A)に示すように、渦18が生じることに
より、排ガスGとヘリウムガスTGとが十分に混合され
るのである。そして、この場合、ヘリウムガスTGの吹
き出しによる圧損が少なく、ヘリウムガスTGの流量変
動が少なく流量の制御を容易に行うことができる。
【0021】上述のようにしてヘリウムガスTGと十分
混合された排ガスGの一部は、サンプルガスSとしてガ
スサンプリング流路7に取り込まれる。ガスサンプリン
グ流路7に取り込まれたサンプルガスSは、フィルタ8
を経て除湿装置9に至り、適宜除湿される。この除湿処
理後のサンプルガスSは、吸引ポンプ10を経て互いに
並列な分岐流路12にそれぞれ設けられたガス分析計1
1に供給されるとともに、キャピラリ14を経てトレー
スガス分析計13に供給される。
【0022】そして、ガス分析計11においては、サン
プルガスS中に含まれる各種の成分がそれぞれ分析さ
れ、その結果は演算制御部に送られる。また、トレース
ガス分析計14においては、ヘリウムガスTGの濃度が
求められ、この濃度値も演算制御部に送られる。
【0023】一方、マスフローコントローラ6において
は、トレースガスとしてのヘリウムガスTGの導入量が
得られ、これが演算制御部に送られているので、このヘ
リウムガス導入量をヘリウムガス濃度で除することによ
り排ガス流量をリアルタイムで得ることができる。
【0024】上述の実施例においては、筒体15の断面
形状が非対称の三角形であり、これを排ガスGの流れに
非対称となるように設けていたが、筒体15として断面
形状が対称なもの、例えば二等辺三角形とし、このよう
な断面形状の筒体15を排ガスGの流れに非対称あるい
は対称となるように設けてもよい。また、筒体15にお
ける吹き出し孔16の位置は、筒体15の上流側に限ら
れるものではなく、下流側や側部など適宜の位置に設け
てもよい。
【0025】上述の第1実施例は、筒体15の断面形状
が三角形であったが、この発明はこれに限られるもので
はなく、四角形や六角形などに形成してもよい。以下、
これらについて、図5および図6を参照しながら説明す
る。
【0026】まず、図5は第2実施例を示し、同図
(A)において、19は適宜長さを有する筒体で、その
断面形状が四角形、より詳しくは正方形である。そし
て、この筒体19の一辺には、詳しく図示してないが、
長手方向に複数の吹き出し孔20が開設されている。こ
のような筒体19を、同図(B)に示すように、吹き出
し孔20を形成した辺20aが上流側に位置するよう
に、排ガスGの流れに対称となるように配置する。な
お、この場合、筒体19の両端部は排気管3の内壁とは
非接触状態にしておくのがよい。
【0027】このように、断面形状が正方形の筒体19
においても、図5(B)に示すように、筒体19の下流
側において排ガスGに乱流が生じ、筒体19の上流側に
開設された吹き出し孔20を経て排気管3に吹き出され
たヘリウムガスTGは、乱流状態の排ガスGとよく混合
される。つまり、ヘリウムガスTGが筒体19の上流側
に設けられた吹き出し孔20から吹き出される一方、筒
体19が排ガスGの流れに非対称で配置されることによ
って、排ガスGは筒体19の下流側において乱流を生じ
るとともに、筒体19と排気管3との間のわずかな隙間
を経た排ガスGが排気管3の中心方向に流れることによ
り、図3(A)における場合と同様に、渦が生じること
により、排ガスGとヘリウムガスTGとが十分に混合さ
れるのである。そして、この場合、ヘリウムガスTGの
吹き出しによる圧損が少なく、ヘリウムガスTGの流量
変動が少なく流量の制御を容易に行うことができる。
【0028】なお、この第2実施例においても、筒体1
9を排ガスGの流れに非対称となるように配置してもよ
いことはいうまでもない。また、筒体19の断面形状と
して、長方形や台形、さらには単なる四角形であっても
よい。そして、断面形状が長方形の筒体19の場合、こ
の筒体19を排ガスGの流れに対称となるように配置す
るのが好ましい。また、筒体19における吹き出し孔2
0の位置は、筒体19の上流側に限られるものではな
く、下流側や側部など適宜の位置に設けてもよい。
【0029】そして、図6は第3実施例を示し、この図
において、21は断面形状が正六角形の筒体21であ
る。そして、この筒体21の一つの頂点21aに複数の
吹き出し孔22が長手方向に開設されている。このよう
に構成した筒体21は、その吹き出し孔22が上流側に
位置するように排気管3内に設置される。このようにし
た場合における作用および効果は、上記第1実施例や第
2実施例と同様であるので、その詳細な説明は省略す
る。なお、この第3実施例においても、筒体21を排ガ
スGの流れに非対称となるように配置してもよいことは
いうまでもない。また、筒体21の断面形状として、単
なる六角形であってもよい。さらに、筒体21における
吹き出し孔22の位置は、筒体21の上流側に限られる
ものではなく、下流側や側部など適宜の位置に設けても
よい。
【0030】ところで、上記第1〜第3の実施例におい
て、筒体15,19,21の断面形状をそれぞれ三角
形、四角形、六角形にしているのは、これらの形状の筒
体15,19,21は、その製作が容易であるからであ
る。なお、筒体としてその断面形状を七角形以上の多角
形にしてもよいが、このような形状のものにおいては、
図13に示した従来技術に比べると、乱流が生じやす
く、ヘリウムガスTGを排ガスGに対して十分混合でき
るが、上記各実施例のもののほうが、混合効果が優れて
いると考えられる。
【0031】また、上述の各実施例においては、筒体1
5,19,21は、その長手方向の両端部と排気管3の
内壁との間に若干の隙間が形成されるように配置されて
いるが、図7に示すように、筒体23の両端部を排気管
3の内壁と当接するようにしてもよい。このようにした
場合、排気管3の内壁側ではランチェスタの渦が発生し
にくいため、乱流効果が多少低下するが、ヘリウムガス
TGを排ガスGに対して十分混合することができる。
【0032】ここで、上記各実施例において、排ガスG
中にトレースガスTGを混入したときの状態を、コンピ
ュータを用いてシミュレートした結果を、図8〜図12
に示す。なお、以下において、排気管3の内径は53m
m、これに流れる排ガスGの流量は2000L/min
とし、レイノルズ数は一定であるものとする。また、各
図中の符号a〜iは流速で区分した領域を示し、aが一
番速く、以下、段階的に遅くなることを示すものとす
る。
【0033】まず、図8(A)は、長さ40mmの三角
柱24を、同図(B),(C)に示すように、両端部を
排気管3内壁と非接触の状態で配置したときにおける三
角柱24周辺における排ガスGとトレースガスTGとの
混合状態を示すシミュレーション図で、排気管3が円筒
であるので、半分だけ示してある。
【0034】そして、図9(A)は、長さ53mmの三
角柱25を、同図(B),(C)に示すように、その両
端部を排気管3内壁に当接させるように、かつ排ガスG
の流れに非対称となるように配置したときにおける三角
柱25周辺における排ガスGとトレースガスTGとの混
合状態を示すシミュレーション図で、排気管3が円筒で
あるので、半分だけ示してある。
【0035】また、図10(A)は、長さ53mmで断
面形状が二等辺三角形の三角柱26を、同図(B)に示
すように、その両端部を排気管3の内壁に当接させるよ
うに、かつ排ガスGの流れに非対称となるように配置し
たときにおける三角柱26周辺における排ガスGとトレ
ースガスTGとの混合状態を示すシミュレーション図で
ある。
【0036】さらに、図11(A)は、長さ53mmで
断面形状が正三角形の三角柱27を、同図(B)に示す
ように、その両端部を排気管3の内壁に当接させるよう
に、かつ排ガスGの流れに対称となるように配置したと
きにおける三角柱27周辺における排ガスGとトレース
ガスTGとの混合状態を示すシミュレーション図であ
る。
【0037】さらにまた、図12(A)は、長さ53m
mで断面形状が正方形の四角柱28を、同図(B)に示
すように、その両端部を排気管3の内壁に当接させるよ
うに、かつ排ガスGの流れに対称となるように配置した
ときにおける四角柱28周辺における排ガスGとトレー
スガスTGとの混合状態を示すシミュレーション図であ
る。
【0038】なお、上記図8〜図11において、トレー
スガスTGの吹き出し口は、上流側の頂点に設けられて
いるものとし、図12においては、上流側の辺に設けら
れているものとする。
【0039】上記図8(A)および図9(B)は、排気
管3の内壁に対して筒体15をそれぞれ非接触、接触さ
せた状態で配置したときの流速分布を示しており、これ
らの図から、排気管3の内壁に対して筒体15(19,
21)を非接触で配置した方が排ガスGとトレースガス
TGとの混合がより促されることがうかがえる。なお、
これは筒体の断面形状が三角形の場合のみならず、他の
多角形においても同様であると推察される。
【0040】また、図10(A)、図11(A)および
図12(A)は、排気管3内において筒体15,19の
断面形状が排ガスGの流れに対して対称、または非対称
に配置したときの流速分布を示しており、これらの図か
ら、前記断面形状が非対称になるように配置した方が排
ガスGとトレースガスTGとの混合がより促されること
がうかがえる。そして、断面形状が四角形のものは、そ
れが三角形のものよりも前記混合を促すことができる
が、排ガスGの流れに対して上流側への圧力損失が大き
くなる。
【0041】この発明は上述した各実施例に限られるも
のではなく、例えば、トレースガスとしては、ヘリウム
ガス以外の他の不活性ガスを用いてもよいが、ヘリウム
ガスが好適である。これは、ヘリウムの原子量が排ガス
G中に存在する物質の原子量と掛け離れているからであ
る。また、トレースガス分析計13としてはセクターフ
ィールド質量分析計以外に、四重極形質量分析計など種
々の質量分析計を用いることができる。
【0042】
【発明の効果】この発明は、以上のような形態で実施さ
れ、以下のような効果を奏する。
【0043】この発明の内燃機関の排ガス流量測定装置
においては、排ガスが流れる排気管内に断面形状が多角
形である乱流を生じさせるための筒体を設け、この筒体
に設けた孔からトレースガスを排ガス中に噴出させるよ
うにしているので、トレースガスの排気管への導入点よ
り下流側において好ましい乱流が生じ、排ガスとトレー
スガスとが確実にしかも十分混合される。したがって、
排ガス流量を精度よく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る内燃機関の排ガス
流量測定装置の全体構成を概略的に示す図である。
【図2】前記内燃機関の排ガス流量測定装置におけるト
レースガス導入部分を拡大して示した斜視図である。
【図3】(A)は図2の矢印A方向からみたときにおけ
る模式図、(B)は図2の矢印B方向からみたときにお
ける模式図である。
【図4】第1実施例の動作説明図である。
【図5】第2実施例を示し、(A)は要部断面図、
(B)は動作説明図である。
【図6】第3実施例を示す要部断面図である。
【図7】筒体の他の設置態様を示す図である。
【図8】(A)は排ガスとトレースガスとの混合状態を
示すシミュレーション図、(B),(C)は三角柱の配
置状態を概略的に示す図である。
【図9】(A)は排ガスとトレースガスとの混合状態を
示すシミュレーション図、(B),(C)は三角柱の配
置状態を概略的に示す図である。
【図10】(A)は排ガスとトレースガスとの混合状態
を示すシミュレーション図、(B)は三角柱の配置状態
を概略的に示す図である。
【図11】(A)は排ガスとトレースガスとの混合状態
を示すシミュレーション図、(B)は三角柱の配置状態
を概略的に示す図である。
【図12】(A)は排ガスとトレースガスとの混合状態
を示すシミュレーション図、(B)は四角柱の配置状態
を概略的に示す図である。
【図13】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
2…エンジン、3…排気管、4…トレースガス導入管、
15,19,21,23…筒体、16,20,22…吹
き出し孔、G…排ガス、TG…トレースガス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−178823(JP,A) 特開 昭62−231175(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/00 - 9/02 G01P 5/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に連なる排気管にトレースガス
    を導入し、このトレースガスの導入点よりも下流側にお
    いてトレースガスの濃度を測定し、前記トレースガスの
    導入量とトレースガスの測定濃度とに基づいて内燃機関
    の排ガスの流量を測定するようにした装置において、前
    記排気管内に、前記トレースガスの導入管の先端に接続
    され、かつ断面形状が多角形である乱流を生じさせるた
    めの筒体を設け、この筒体に設けた孔からトレースガス
    を排ガス中に噴出させるようにしたことを特徴とする内
    燃機関の排ガス流量測定装置。
  2. 【請求項2】 筒体の両端部が排気管の内壁から離れて
    いる請求項1に記載の内燃機関の排ガス流量測定装置。
  3. 【請求項3】 筒体の排ガスの流れ方向における断面形
    状が非対称である請求項1または2に記載の内燃機関の
    排ガス流量測定装置。
  4. 【請求項4】 筒体の断面形状が三角形、四角形または
    六角形のいずれかである請求項1〜3のいずれかに記載
    の内燃機関の排ガス流量測定装置。
JP04710097A 1997-01-25 1997-02-14 内燃機関の排ガス流量測定装置 Expired - Fee Related JP3493112B2 (ja)

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