JP2016526671A - エアロゾルの希釈のための方法および装置 - Google Patents

エアロゾルの希釈のための方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016526671A
JP2016526671A JP2016520515A JP2016520515A JP2016526671A JP 2016526671 A JP2016526671 A JP 2016526671A JP 2016520515 A JP2016520515 A JP 2016520515A JP 2016520515 A JP2016520515 A JP 2016520515A JP 2016526671 A JP2016526671 A JP 2016526671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aerosol
dilution chamber
diluent gas
dilution
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016520515A
Other languages
English (en)
Inventor
ザカール ゴルブノフ,ボリス
ザカール ゴルブノフ,ボリス
Original Assignee
パーティクル・メージャーリング・システムズ・インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by パーティクル・メージャーリング・システムズ・インコーポレーテッド filed Critical パーティクル・メージャーリング・システムズ・インコーポレーテッド
Publication of JP2016526671A publication Critical patent/JP2016526671A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • G01N1/38Diluting, dispersing or mixing samples
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/02Devices for withdrawing samples
    • G01N1/22Devices for withdrawing samples in the gaseous state
    • G01N1/2247Sampling from a flowing stream of gas
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/02Devices for withdrawing samples
    • G01N1/22Devices for withdrawing samples in the gaseous state
    • G01N1/2202Devices for withdrawing samples in the gaseous state involving separation of sample components during sampling
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N15/06Investigating concentration of particle suspensions
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/02Devices for withdrawing samples
    • G01N1/22Devices for withdrawing samples in the gaseous state
    • G01N1/2202Devices for withdrawing samples in the gaseous state involving separation of sample components during sampling
    • G01N2001/222Other features
    • G01N2001/2223Other features aerosol sampling devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/02Devices for withdrawing samples
    • G01N1/22Devices for withdrawing samples in the gaseous state
    • G01N1/2247Sampling from a flowing stream of gas
    • G01N2001/2264Sampling from a flowing stream of gas with dilution

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)

Abstract

本発明は、エアロゾルを希釈するためにセットアップされた装置を提供し;該装置は:(i)希釈チャンバ(1);(ii)エアロゾルを該希釈チャンバに入れるための、該希釈チャンバの片側のエアロゾル入口(2);(iii)希釈されたエアロゾル粒子が該希釈チャンバを離れ得る、該希釈チャンバの同一または別側のエアロゾル出口(3);(iv)該チャンバに希釈体ガスを入れるための希釈体ガス入口(4);(v)希釈体ガスが該希釈チャンバを離れ得る、希釈体ガス出口(5);(vi)該希釈体ガスの循環を該希釈チャンバを通して提供するガスフロー維持システム(6);ならびに(vii)該エアロゾル出口を離れる該エアロゾルの希釈の程度を判定するための手段;を備える。本発明はまた、本発明の装置を用いてエアロゾル粒子を希釈しかつ計数するための方法を提供する。

Description

本発明は、エアロゾルの希釈のための方法および装置に関する。より詳細には、本発明は、エアロゾルフローに対してなされる測定の精度を改善するために、高い粒子濃度を有するエアロゾルフローを希釈するための方法および装置に関する。本発明はまた、高濃度の粒子を含有するエアロゾルの測定のための、凝縮式粒子カウンタ(CPC)、走査型移動度粒子分級器(SMPS)、高速移動度粒子分級器(FMPS)または光散乱式粒子カウンタ(OPC)と組み合わせた本発明の希釈装置の使用を提供する。
現在、大気中に意図されずに排出されるナノ粒子およびマイクロ粒子の健康への影響に関して多大な心配事がある。例えば、近年における英国での呼吸器疾患およびアレルギーの相当な増大は、ディーゼルエンジンおよび他の燃焼プロセスにより排出される粒子と一部関連している。主な焦点はディーゼル排気にあるが、他の潜在原(例えば、化石燃料を用いた発電、焼却、原子力発電および航空機排気)にも注意が向きつつある。排煙プロセスを伴う全ての重工業が、エアロゾル粒子の排出の潜在的な問題を有する。このようなプロセスは、溶錬、焼成、ガラス製造、溶接、半田付け、原子力発電、および焼却を包含する。消費財企業の中でも、粉末洗剤中の酵素、粉末コーティング、ならびに使い捨てのおむつおよび他の製品で使用される線維が問題を引き起こし得るという懸念がある。さらに、US EPAは、ガソリンエンジン排出についてますます懸念しつつある。
ナノ粒子およびナノ物質が有害な影響を生じることが知られている。例えば、それらはヒトの血液脳関門を通過し得、そして金ナノ粒子は母親から胎児に胎盤を横断し得る。約20nmの直径のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)粒子を用いた初期の研究は、50μg/mよりも低い気中濃度のおそらく不活性で不溶性の材料がラットに対して致命的であることを示した。
健康の局面からの懸念に加え、気中粒子の排除または制御は、マイクロエレクトロニクス工業、製薬工業、医療機器工業、レーザー工業、および光ファイバー工業における数千ものクリーンルームにおいて基準を維持するのに重要である。
小粒子は、以下の表1に示すように分類され得る。
Figure 2016526671
用語「ナノ粒子」は、1nm〜0.1μmの範囲の空気力学的粒子サイズを有する粒子をいうために用いられる。
球状粒子については、空気力学的粒子サイズは、粒子の幾何学的直径である。大気中の現実の粒子は、しばしば複雑な形状を有する。非球状粒子については、用語「直径」は厳密には当てはまらない。例えば、フレークまたは線維は、異なる方向に異なる寸法を有する。同一の形状の粒子は、異なる化学物質で構成され得、そして異なる密度を有し得る。形状および密度の差異は、粒子サイズを規定するのに相当の混乱を引き起こす。
したがって、用語「空気力学的粒子サイズ」または「空気力学的直径」は、任意形状および密度を有する現実の非球状粒子を記載するための単一パラメーターを提供するために用いられる。本明細書中で使用されるように、用語「空気力学的直径」は、大気中で(標準の温度および圧力にて)目的の粒子と同じ慣性特性(終末沈降速度)を有する、1g/cmの密度を有する球状粒子の直径である。慣性捕集器(例えば、カスケードインパクター)は、空気力学的直径が決定されることを可能とする。用語「空気力学的直径」は、任意の形態および密度のクラスターおよび集合体を含む全ての粒子に便利である。しかし、非球状粒子は、通常、球状粒子よりも低い終末沈降速度を有するため、それは、真の幾何学的サイズではない。別の便利な相当直径は、拡散直径または熱力学直径であり、これは、目的の粒子と同じ大気中拡散性を有する1g/cm密度の球状として規定される。
大気中でのエアロゾル粒子の調査およびモニタリングは、広い粒子サイズ範囲で測定し得るが汎用で用いるのに十分に安価で頑強で便利な機器が不足していることによって妨げられている。
エアロゾル粒子の測定および選択のための機器は、粒子の電気移動度に基づき得る;例えば、以下を参照のこと:Flagan, R.C. (1998): History of electrical aerosol measurements, Aerosol Sci. Technol., 28(4), pp.301-380。1つのこのような器具は微分型移動度粒子分級器(DMPS)であり、これは、エアロゾル中の粒子のサイズ分布を決定するために用いられ得る。DMPSは、微分型移動度分析器(DMA)(これは、特定サイズを有する粒子のみを透過させる)および凝縮式粒子カウンタ(CPC)(これは、粒子を計数する)からなる。
エアロゾル中の粒子の計数のために広く用いられているデバイスは、光散乱型粒子カウンタ(OPC)および凝縮式粒子カウンタ(CPC)である。両タイプのデバイスとも、光散乱に基づく光学的検出を使用する:OPCは、粒子からの直接の光散乱によって粒子を検出するのに対し、CPCは、まずそれらに蒸気を凝縮させて液滴を形成させることにより粒子の見かけサイズを増大させ、次いでこの液滴を光散乱または他の技術によって光学的に検出することにより粒子を検出する(例えば、EP1757921を参照のこと)。一般に、粒径が0.1μmより大きい粒子の計数のために、OPCが用いられる。より小さい粒子は計数前に拡大が必要であり、典型的にはCPCを用いて、計数前に粒子の見かけサイズを増大させる。直径0.002μm程度の小ささの粒子を検出および計数するためには、凝縮式粒子カウンタが用いられ得る。
CPCおよびOPCはともに、それらが検出および計数し得る粒子の濃度に特定の固有の限界を有する; 例えば、EP1757921を参照のこと。粒子カウンタの計数速度限界は、粒子が検出および計数回路により信頼性のある計数がなされるには過度に速い速度で粒子が光線を通過する際に超過される。検出器の光学視体積中に1より多くの粒子が存在する場合に問題が生じる。これは、2以上の粒子からの光散乱が1つのものとして見え、粒子数の損失に至る(図1を参照のこと)。これが生じる濃度閾値は「同時計数限界」として知られ、高精度測定のためには、この制限は超過されるべきではない。
ディーゼルエンジンおよび火花点火エンジンならびに他の燃焼源により排出される小粒子の健康上の有害な影響のため、CPCは、エンジン排気測定のための特性評価機器としてますます重要になりつつある。
車からの排気は、現在、USAにおいては連邦政府によって規制されており、よって、例えば、連邦規則40巻1章86条C項(Title 40, Chapter 1 of the Code of Federal Regulations, Section 86, Subpart C)に記載されるような所定の汚染レベルを超過してはならない。
信頼性のある結果を得るために、エアロゾル中の粒子の濃度が特定のレベルを下回るように排出エアロゾスを希釈することがしばしば必要である。このような希釈を達成するための1つのシステムが、US5058440に開示されている。
US6729195は、軸に沿って直列に配置された複数の希釈器を有する捕集システムを開示する。このシステムは、以下を備える:この複数の直列に配置された希釈器の各々1つにガス流を連続様式で供給するように、この複数の直列に配置された希釈器に流体連通されたガス供給源;この複数の直列に配置された希釈器の各々1つに希釈空気を、その希釈空気がこの複数の直列に配置された希釈器の各々1つ内に存在するガス流に供給されて、ガス流がこの複数の直列に配置された希釈器を通過するにつれてガス流を漸次希釈するように供給するように、この複数の直列に配置された希釈器の各々1つに流体連通された希釈空気供給源;ならびに、この複数の直列に配置された希釈器の各々1つ内に存在する希釈されたガス流のサンプルを分析することを得るための、この複数の直列に配置された希釈器の各々1つに流体連通された捕集装置。
EP1757921は、以下を開示する:高濃度の粒子を含有するエアロゾルの測定のための装置であって、サンプルエアロゾル流中の粒子の濃度を希釈して希釈されたエアロゾル流を形成するための希釈器、ならびに、蒸気凝縮、液滴成長および光学検出により希釈されたエアロゾル流中の粒子を検出するためのセンサを備える、装置。この装置は、本装置および部品(例えば、ポンプおよびフィルタ)を操作するための任意の付随電子機器とともに通常のハウジングに収容され得る。希釈器は、初期粒子濃度を有するエアロゾル流および希釈流のための入口を備える。エアロゾル流および希釈流は絞り穴(restriction)を通過して、この絞り穴は、希釈流とエアロゾル流とが混合されて希釈されたエアロゾル流を生じるように乱流が作り出されるような大きさである。希釈流は、希釈されたエアロゾル流から一部を引き出し、そしてこの一部を濾過して清浄な空気を生じさせ、これが、絞り穴から上流のエアロゾル流と混合されることにより形成される。
いくつかの機器(例えばCPC)のダイナミックレンジを拡張するために、測光モードがしばしば用いられる。測光モードでは、光線により照射される複数の液滴からの光散乱が、光学検出器によって測定され、そして液滴濃度の測定値として用いられる。例えば、市販の機器(Model 3022A CPC、TSI, Inc.製)において、測光モードが用いられ、そしてこの機器において、1cm当たり約10粒子までのエアロゾルが単一粒子計数によって測定され、他方、1cm当たり10粒子までのより高い濃度について測光モードが用いられる。
エアロゾル粒子からの光散乱は、液滴サイズ、液滴材料屈折率、および液滴濃度に依存することが知られる。したがって、測光モードは、単一粒子計数モードよりも正確ではない。測光モードでは、蒸気飽和、湿度、および凝縮温度の変化に起因する液滴サイズの小さな変化が、液滴サイズまたは液滴化学組成の変化を引き起こし、エアロゾル濃度が同じままである場合でも異なる機器読み取りを生じ得る。いくつかのCPCの比較により、測定されたエアロゾル濃度において60%以上もの多くの差異が生じ得ることが示されている(例えば、「Performance Evaluation of a Recently Developed Water-Based Condensation Particle Counter」, S. Biswas, P.M. Fine, M.D. Geller, S.V. Hering and C. Sioutas, Aerosol Science and Technology, 39, pp. 419-427を参照のこと)。このように、測光モードは、測定されたデータにおける頻繁に観察される不一致の大きな一因となり得る。
流体フローのための回転盤希釈器がUS8434512に記載され、そして表面接近可能な(surface-accessible)転移容量を保有する回転可能な回転式エレメントを含み、これは、それらの共通の移動路に沿って、一方で未希釈流体フローについて、および他方で希釈流体フローについて、供給口と排出口とを交互に円滑に流れる。使用可能な希釈速度範囲を単に広げるために、回転式エレメントは、異なる移動路上に少なくとも2列の転移容量を有し、その付随の供給口で未希釈流体フローおよび/または希釈流体フローが別個に制御され得る。このような配置は、カルーセル式希釈器ともいわれ(J. of Aerosol Science, 1997, 28, pp. 1049-1055を参照のこと)、これは、可能な限り大きな希釈速度範囲が必要である場合に測定するために用いられる。しかし、このようなデバイスは高価であり、ノイズがあり、そして電力消費が比較的高いものである。
市場にはいくつかの市販の希釈器がある。Aerosol Diluter Model 3302A(TSI, Inc.)は、閉鎖型操作系を使用する。それは、エアロゾルフロー中の粒子の小さなサンプルを分離し、そしてそれを、同じ元のエアロゾルから濾過された「清浄な」ガスと再混合させる。それが、2つの標準希釈率(100:1および20:1)およびやや大きな寸法(L×W×Hは28cm×37cm×22cmである)を有し、また、比較的重い(5.9kg)。この希釈器は、CPCまたはSMPSのような携帯可能な機器と共に使用するために設計されていない。さらに、このような希釈器による欠点は、フィルタの詰まりが希釈速度に影響し得ることである。
別の同様の希釈器は、TDA−Dデバイス(ATI, Inc.製)である。このデバイスは、高効率微粒子(HEPA)フィルタ検査工業の特殊化されたニーズのために設計された。TDA−D Seriesエアロゾル希釈器は、エアロゾルの上流濃度を測定可能なレベルに希釈することにより光散乱式粒子カウンタの有効性を増強する。このデバイスの重量は3.0kgのみであるが、TSI 3302A機器よりも大きく、15.5cm×8.3cm×55.9cmの寸法である。
公知の希釈デバイスによる一般的な問題は、それらがやや大きく、重く、そしてしばしば高価である傾向があることである。一般には、それらは、携帯可能なSMPSまたはCPCのような携帯可能な機器と共に、またはその中で使用されるように設計されていない。
したがって、現在、上述した問題を回避するまたは最小にする、かつ広範な粒子数濃度にわたってエアロゾルを希釈するために使用され得る携帯可能なSMPSまたはCPCデバイスに適用可能である、エアロゾルを希釈するための装置および方法の必要性が残っている。
本発明は、エアロゾル粒子希釈のための装置および方法を提供し、そして広範な粒子濃度において携帯可能なCPC、OPC、SMPSおよび他の装置と共に用いられ得るエアロゾルの特徴を改善しようと試みるものである。
第一の局面において、本発明は、エアロゾルの希釈のためにセットアップされた装置を提供し、ここで該装置は、以下を備える:
(i)希釈チャンバ;
(ii)該希釈チャンバにエアロゾルを入れるための該希釈チャンバの片側のエアロゾル入口;
(iii)該希釈チャンバの同じまたは別側のエアロゾル出口であって、ここを通って、希釈されたエアロゾル粒子が該希釈チャンバを離れ得る、出口;
(iv)希釈体ガスを該チャンバに入れるための希釈体ガス入口;
(v)希釈体ガスが該希釈チャンバを離れ得る希釈体ガス出口;
(vi)該希釈チャンバを通って該希釈体ガスの循環を提供するガスフロー維持システム;および
(vii)エアロゾル出口を離れる該エアロゾルの希釈の程度を決定するための手段。
使用において、エアロゾルのサンプルがエアロゾル入口に導入され、そして希釈体ガス入口を通って導入された希釈体ガスと混合される。エアロゾルおよび希釈体ガスが混合し、そして得られた希釈されたエアロゾルの一部がエアロゾル出口を通って引き出される。希釈されたエアロゾルの残りは、希釈体ガス出口を通って希釈チャンバを出て行く。
装置は、既知の粒子濃度のエアロゾルをエアロゾル出口に導入し、次いでエアロゾル出口を通って引き出された希釈されたエアロゾル中の粒子数を測定することにより、較正される。このようにして、較正率が決定され得、これが、未知の粒子濃度のエアロゾルの希釈の程度を算出するために用いられ得る。
このように、装置は、既知および/または所定の程度にエアロゾルを希釈するために用いられ得る。装置はまず較正され、そして操作パラメーターが、エアロゾルの希釈の所定の程度を提供するように設定され得る。あるいは、またはさらに、未知の粒子濃度のエアロゾルの希釈後に、1つまたはそれ以上の較正測定がなされ得る。
装置は、電子プロセッサを含み得、これは装置の動作を制御し、そして、それが測定された(観測された)粒子濃度から希釈率および真の粒子濃度を計算し得るように、データプロセッシング容量を有する。
1つの実施形態では、本発明は、エアロゾルの希釈器として機能し、かつ希釈されたエアロゾルから得られた測定された粒子濃度から真の粒子濃度を計算するようにプログラムされている、本明細書の上記にて定義されるような装置を提供する。
希釈体ガスは、エアロゾル中の粒子と顕著な程度で反応しない任意のガスであり得る。例えば、希釈体ガスは空気であり得る。あるいは、それは、例えば、窒素であり得る。特定の場合において、希釈体ガスは、不活性の気体(例えば、アルゴン)であり得る。
希釈体ガス入口を通って希釈チャンバに入る希釈体ガスは、典型的には、粒子を実質的に含有しないか、または、少なくとも装置と共に用いられる粒子カウンタにより検出され得るサイズの粒子を実質的に含有しない。
1つの実施形態では、希釈体ガスは、直径(空気力学的直径)0.002μm以上のサイズの粒子を実質的に含まない。
したがって、希釈体ガスは、希釈チャンバに入る前に、例えば、高効率微粒子空気(HEPA)フィルタを通じて濾過され得る。
装置は、ディスプレイ手段(viii)を備え得る。この手段は、エアロゾル出口を離れるエアロゾルの希釈の程度を示す少なくとも1つのパラメーターをディスプレイするように構成されている。
エアロゾル入口およびエアロゾル出口は、希釈チャンバの同じ側に、または異なる側にあり得る。
1つの実施形態では、エアロゾル入口およびエアロゾル出口は、希釈チャンバの同じ側にある。
別の実施形態では、エアロゾル入口およびエアロゾル出口は、希釈チャンバの隣接する側にある。
さらなる実施形態では、エアロゾル入口およびエアロゾル出口は、希釈チャンバの反対側にある。
本発明の装置は、エアロゾル入口およびエアロゾル出口の各々を少なくとも1つ有する。
1つの実施形態では、装置は、1つのみのエアロゾル入口および1つのみのエアロゾル出口を有する。
別の実施形態では、装置は、1つより多くのエアロゾル入口および/または1つより多くのエアロゾル出口を有する。
本発明の装置は、希釈体ガス入口および希釈体ガス出口の各々を少なくとも1つ有する。
1つの実施形態では、装置は、1つのみの希釈体ガス入口および1つのみの希釈体ガス出口を有する。
別の実施形態では、装置は、1つより多くの希釈体ガス入口および/または1つより多くの希釈体ガス出口を有する。
1つの特定の実施形態では、装置は、エアロゾル入口、エアロゾル出口、希釈体ガス入口および希釈体ガス出口の各々を1つ有する。
希釈チャンバは、典型的には、密閉されており、すなわち、エアロゾル入口、エアロゾル出口、希釈体ガス入口および希釈体ガス出口から離れている。入口および出口の1つもしくはそれ以上または全部に、その全体にわたるガス/エアロゾルのフローを制御するための弁が設けられ得る。
装置は、希釈チャンバを通った希釈体ガスの循環を提供するガスフロー維持システムを備える。ガスフロー維持システムは、ポンプ;それが希釈体ガス入口を通って希釈チャンバに入る前に希釈体ガスを濾過するための1つまたはそれ以上のフィルタ;および希釈体ガスが希釈チャンバに入るまたはそこから出る流速を測定し、任意にはディスプレイするための手段を備え得る。
流速を測定するための手段は、マスフローメータ;または差圧計を備えたスロットル;または任意の他の流速定量手段を備え得る。
したがって、本発明の1つの特定の実施形態では、本発明は、エアロゾルを希釈するためにセットアップされた装置を提供し、該装置は、本明細書中の上記にて記載したとおりであり、そして以下を備える:
・気密希釈チャンバ;
・該希釈チャンバの片側に設置されたエアロゾル入口;
・該希釈チャンバの別側または同じ側に設置されたエアロゾル出口(好ましくは隣接する側);
・希釈体ガス入口および希釈体ガス出口;
・希釈体ガスエアフロー維持システムポンプ;
・希釈体ガスが該希釈体ガス入口に入る前に粒子を除去するためのエアロゾルフィルタ;
・流速測定手段;
・希釈体ガス流速制御回路;および
・希釈体ガス流速指示器。
本発明の前出の局面および実施形態の各々において、希釈体ガス出口からの希釈体ガスが、ガスフロー維持システムを通ってリサイクルされ、粒子を除去するよう濾過され、そして希釈体ガス入口を通って希釈チャンバに再導入され得る。
希釈体ガスの濾過は、高効率HEPAフィルタを用いて実施され得る。
希釈チャンバは、種々の異なる形状のいずれか1つであり得る。例えば、それは、円筒状または球状であり得るか、あるいは多角形、円形、または楕円形の断面を有し得る。希釈チャンバは典型的には細長い形態であり、そして入口はその細長い形態の一端に設置されて出口はその細長い形態の他端に設置される。
1つの実施形態では、微分型電気移動度測定装置(DMA)カラムが希釈チャンバとして用いられ得る。この実施形態では、装置は、典型的には、電極がゼロ電位に、またはそれらが希釈チャンバ中の粒子の運動に対していかなる顕著な効果も有しないような低い電位にあるようにセットアップされる。DMAカラムを用いる利点は、DMAが2モードで動作するようにセットアップすることができることであり、第一のモードは、装置が従来のDMAとして機能し、そして第二のモードは、DMAが希釈器として機能する。第二の(希釈器)モードでは、DMAが、エアロゾスガスの希釈についての情報を提供(および任意には表示)するように構成される。2モードで動作しかつ一方のモードから他方のモードに切り替え可能であるよう構成されたDMAは、本発明のさらなる局面を形成する。
DMAカラムはDMAの一部であり得るか、あるいはSMPSまたはFMPSの一部であり得る。
代替の実施形態では、希釈チャンバは電極を含まず、DMAとして機能し得ない。
希釈チャンバは、該希釈チャンバ内に、ガスのフローを分離するまたは流すための1つまたはそれ以上のバッフル、壁、または仕切りを含み得る。例えば、エアロゾルと希釈体ガスとの混合を遅らせるように、仕切り壁がエアロゾル入口と希釈体ガス入口との間に配置され得る。あるいは、またはさらに(好ましくはさらに)、エアロゾルと希釈体ガスとがそれらのそれぞれの出口を通過する前にこれらを分離するように、仕切り壁がエアロゾル出口と希釈体ガス出口との間に配置され得る。
仕切り壁は、例えば、エアロゾル入口およびエアロゾル出口のそれぞれに隣接して配置され得、これにより、希釈体ガス入口と希釈体ガス出口との間に、希釈体ガスのための妨げのない流路がある。
本発明の前出の局面および実施形態のそれぞれにおいて、希釈チャンバに入るおよび/または希釈チャンバから出るエアロゾルの流速をモニタリングすることが有利であり、よって、装置は、典型的には、エアロゾル流速を測定するための少なくとも1つの流速メータを備える。
本発明はまた、エアロゾルを希釈する方法を提供する。
したがって、別の局面では、本発明は、エアロゾルを希釈するための方法を提供し、この方法は、以下の工程を含む:
(i)第一の粒子濃度を含むエアロゾルを希釈チャンバに指向する工程;
(ii)希釈体ガスを該希釈チャンバに指向する工程;
(iii)該希釈チャンバにおいて該エアロゾルフローおよび該希釈体ガスを混合して、より低い粒子濃度の希釈されたエアロゾルを形成する工程;
(iv)該希釈されたエアロゾルの一部分を該希釈チャンバから1つの出口を通して排出する工程;ならびに
(v)該希釈されたエアロゾルの他の部分を該希釈チャンバから別の出口を通して排出する工程。
工程(iv)で排出される希釈されたエアロゾルの部分は廃棄(例えば、大気に放出)に指向され得るか、またはそれはフィルタポンプを通ってリサイクルされ得、生じた濾過されたガスは、希釈体ガスとして再利用され得る。
工程(v)で排出される希釈されたエアロゾルの部分は、使用のために指向され得る。用語「使用のため」とは、エアロゾルが、単に濾過してリサイクルするかあるいは廃棄に指向されるかにとどまらない、さらなる処理工程に供せられることを意味する。したがって、例えば、工程(v)で排出される希釈されたエアロゾルの部分は、エアロゾルのさらなる処理または測定のための機器または装置に運ばれ得る。より具体的には、希釈されたエアロゾルは、粒子カウンタ(例えば、OPCまたはCPC)に指向され得る。
希釈チャンバに入るエアロゾルフローの流速および使用のためにチャンバから出て行く(工程(v)で排出される)エアロゾルの流速は、等しくても、等しくなくてもよい。
1つの実施形態では、希釈チャンバに入るエアロゾルフローの流速および使用のためにチャンバから出て行くエアロゾルの流速は、ほぼ等しいか、または完全に等しい。
別の実施形態では、希釈チャンバに入るエアロゾルフローの流速および使用のためにチャンバから出て行くエアロゾルの流速は、等しいものではない。
本発明の方法は、好ましくは、本明細書中で上述したような本発明の装置を用いて実施される。したがって、例えば、工程(i)において、エアロゾルフローは、本発明の装置のエアロゾル入口を通って希釈チャンバに指向され得、そして工程(ii)の希釈体ガスは、本発明の装置の希釈体ガス入口を通って希釈チャンバに指向され得る。同様に、工程(iv)で排出される希釈されたエアロゾルの部分は、本発明の装置の希釈体ガス出口を通って排出され得、そして工程(v)で排出される希釈されたエアロゾルの部分は、本発明の装置のエアロゾル出口を通って排出され得る。
上記または以下のように本発明の方法は、装置に関して上記の実施形態および好適な形態の各々を使用し得る。
本発明の別の実施形態では、以下を包含する、エアロゾルを希釈するための方法が提供される:
(i)第1の粒子濃度を含むエアロゾルフローを閉鎖された容量希釈チャンバに指向する工程;
(ii)希釈体ガスを該希釈チャンバに指向する工程;
(iii)該エアロゾルフローおよび該希釈体ガスを該希釈チャンバ内で混合して、該第1の粒子濃度よりも低い粒子濃度を含む希釈されたエアロゾルを形成する工程;
(iv)該希釈されたエアロゾルの一部を除去し、そして該除去された一部の該エアロゾルを濾過し、そして該得られた濾過されたガスを該希釈チャンバに戻して導入し、それにより循環ループを形成することによりリサイクルする工程;ならびに
(v)該希釈されたエアロゾルの他の部分を、以下で定義するように、使用のために該希釈チャンバの外に指向する工程。
好ましくは、上記方法は、上記に定義したように本発明の装置を使用する。
本発明の装置および方法の局面および実施形態の各々において、希釈チャンバの寸法ならびにエアロゾルおよび希釈体ガスの流速は、希釈チャンバ内で乱流条件を提供し、それにより急速な混合および希釈を引き起こすように選択され得る。
あるいは、本発明の装置および方法の局面および実施形態の各々において、希釈チャンバの寸法ならびにエアロゾルおよび希釈体ガスの流速は、希釈チャンバを介して希釈体ガスの層状フローを提供するように選択され得る。
したがって、本発明の別の局面では、以下を包含する、エアロゾルを希釈するための方法が提供される:
(i)エアロゾルフローを、細長い閉鎖された容量希釈チャンバに該チャンバの片側から指向する工程;
(ii)希釈体ガスのフローを該希釈チャンバに該同じ側から指向して、ガスの層状フローを該チャンバの内側に提供する工程;
(iii)該エアロゾルフローおよび希釈体ガスの混合を可能にして希釈されたエアロゾルを得る工程;
(iv)該希釈されたエアロゾルの除去された一部を該希釈チャンバから該片側と反対側の場所で除去し、そして該希釈されたエアロゾルの一部を、それを濾過し、そして該濾過されたフローを該希釈チャンバに戻して導入し、それにより再循環ループを形成することによりリサイクルする工程;ならびに
(v)該希釈されたエアロゾルの他の部分を該希釈チャンバから該片側と反対側の場所で取り出し、そして使用のために該フローを指向する工程。
上記プロセスにおいて、装置(代表的には、上記に定義するような本発明の装置)は、希釈体ガスの層状フローを提供するように構成されかつセットアップされる。当業者は希釈チャンバの内側のガスフローが層状になるために必要な条件を容易に決定し得る。
上記プロセスは、細長いチャンバ内で行われる。細長い希釈チャンバの例は、円柱形状を有するチャンバ、ならびに多角形(例えば、長方形)または楕円の断面を有するチャンバである。
別の局面において、本発明は、希釈チャンバとしてSMPSのDMAカラムを用いてSMPS内でエアロゾルを希釈するための方法を提供し、このプロセスは以下を包含する:
(i)ガス同伴粒子を含むエアロゾルフローを該DMAカラムに指向する工程;
(ii)シースの流速を所定の値に設定する工程;
(iii)該DMAカラム内の電極間の電位差を、0またはそれらがエアロゾル粒子の移動で影響が無視可能であるような充分に低い電圧にまでスイッチする工程;
(iv)該シースフローおよび該エアロゾルフローの混合を可能にして、該エアロゾルフローを希釈する工程;
(v)SMPSの一部を形成する粒子計数手段を用いて該希釈されたエアロゾルフロー内の該粒子を検出かつ計数して、観測された粒子濃度を提供する工程;ならびに
(vi)工程(v)から得られた該観測された粒子濃度を校正して、該SMPSを通して既知濃度の粒子を有するエアロゾルを通過させることによって決定された(例えば予め決定された)希釈率を適用することにより真の粒子濃度を得る工程。
別の局面において、本発明は、SMPSを用いてエアロゾル粒子を計数するための方法を提供し、該方法は以下を包含する:
(i)エアロゾルフローを、シース流速を0値に設定してSMPSのDMAカラムに指向する工程;
(ii)該DMAカラム内の電極間の電位差を、0または該エアロゾル内の粒子の移動で電圧の影響が無視可能であるような充分に低い電圧にまでスイッチする工程;ならびに
(iii)該SMPSの一部を形成する粒子計数手段を用いて該エアロゾル内の粒子を検出かつ計数する工程。
なお、DMAカラムは、長方形またはディスク形状または充填された粒子の分離が達成され得る任意の形状のものであり得ることが理解される。
希釈器としてのSMPSのDMAの使用は、SMPSが内部で較正することが可能になる。特に、SMPS内のエアロゾル粒子を充填するための手段を較正する方法が提供される。希釈器としてのDMAの使用は、多くの用途、特に高濃度のエアロゾルについて、または放射線中和器またはコロナ帯電器の使用が大変信頼性に劣る際の条件(例えば、すすのような凝集粒のため、あるいはカーボンナノチューブについて)で相当な利点がある。直接測定したエアロゾル粒子の数濃度とサイズ分布から計算された値との比較により、機器が正確に作動しているかどうかが示される。さらに、SMPSを有するCPC機能の使用によって効率化が増大し、そして2つの別々の機器でなる従来の使用よりも、顧客のためのより安価な解決が提供される。シースの流速を0値にスイッチすることは、ハードウエアのセットアップまたは再セットアップを用いることなく、内蔵ソフトウエアを用いて行われ得る。
本発明の別の局面では、以下の5つの段階を含むCPCのエアロゾル粒子の濃度範囲を拡張するための方法を提供する:
(i)第1の段階にて、エアロゾル粒子の数濃度Nが希釈流速Qdl=0で測定され;
(ii)第2の段階にて、該得られた値Nが所定の濃度Nと比較され、そしてN<Nである場合、該濃度値は出力デバイスにエクスポートされ;
(iii)N>Nである場合、該希釈流速は、Qdl=0から所定の値Qに変更され、それにより該エアロゾルを希釈し;
(iv)第4の段階にて、濃度測定が該希釈されたエアロゾルについて行われ;
(v)第5の段階にて(例えば最終的に)、該希釈流速Qdl=Qで測定された該エアロゾル粒子の数濃度Nが出力デバイスにエクスポートされる。
なお、この方法は、エアロゾル粒子の数濃度を減じる必要のある他の機器およびデバイスに適用され得ることが理解される。
本発明の他の局面および実施形態は、添付の図面である図1〜8ならびに以下に記載する特定の実施形態から明らかである。
図1は、真のエアロゾル粒子の数濃度(N−真値)に対する測定されたエアロゾル粒子の数濃度(N−測定値)の模式図である。 図2は、本発明の第1の実施形態の希釈装置の模式断面図である。 図3は、本発明の第2の実施形態の装置の模式断面図である。 図4は、本発明の第3の実施形態の装置の模式断面図である。 図5は、本発明の第4の実施形態の装置の模式断面図である。 図6は、本発明の1つの局面による、より高濃度のエアロゾル粒子を測定するための方法の逐次的な段階を示すフローチャート図である。 図7は、本発明の1つの実施形態によりセットアップされた装置についての粒子を含まない清浄な希釈体ガスの希釈率Drと流速Qclとの間の関係を示すグラフである。 図8は、本発明の別の実施形態によりセットアップされた装置についての粒子を含まない清浄な希釈体ガスの希釈率Drと流速Qclとの間の関係を示すグラフである。
本発明を、添付の図面1〜8および以下の限定されない実施例に対する参照により、次に詳細に示すが、限定されるものではない。
図1は、真のエアロゾル粒子の数濃度「N−真値」に対する測定されたエアロゾル粒子の数濃度「N−測定値」の模式図である。粒子の数濃度は、N−測定値が<Nである場合、真の濃度に従い、ここで、Nは同時計数限界である。この範囲において、真の濃度と測定された濃度との間には単純な線形の1:1の関係がある。しかし、測定された濃度が同時計数限界よりも大きい(N−測定値>N)場合、曲線は非線形となり、そしてN−測定値はN−真値よりも小さい。これは、2つまたはそれ以上の粒子が同時に光を散乱させる際の同時計数の結果である。したがって、Nよりも大きい濃度について、信頼ある濃度測定を提供するためにエアロゾルの希釈が必要である。
図2は、本発明の第1の実施形態によるエアロゾル希釈装置の模式断面図である。本発明は、以下を備える装置を提供する:
・希釈チャンバ1;
・希釈チャンバ1の片側に設けられたエアロゾル入口2;
・希釈チャンバ1の別側(または、同じ側でもあり得る)に設けられたエアロゾル出口3;
・検出可能な粒子を含有しない清浄ガスを供給するための希釈体ガス入口4、ならびにチャンバ1の壁に設けられた希釈体ガス出口5;
・流体導管7を介して希釈体ガス(例えば、空気)の循環を提供する希釈体ガス(例えば、空気)フロー維持システム6:ならびに
・ディスプレイまたは他の流速指示器(図示せず)。
使用において、既知濃度の粒子を含有するエアロゾル8は、既知の流速で入口2を介して希釈チャンバ1に向けられている。希釈チャンバ1では、希釈体ガス9(例えば、検出可能なレベルの粒子を含有しない清浄な空気)のフローが、既知の流速で循環している。このフローは、入口4を介してチャンバ1に流入し、かつ出口5を介してチャンバ1から流出するフロー維持システム6により生じる。希釈体ガスフローとエアロゾルフローとの間の相互作用の結果として、複雑なフローパターンが発生し、そしてエアロゾル粒子が希釈体ガス9で希釈される。得られた希釈されたエアロゾルの一部は出口3を介して取り出され、そしてCPC、OPCまたは粒子を計数または使用するための任意の他のデバイスに指向される。エアロゾルフロー10内で計数される粒子の数を、異なる希釈体ガス流速Qclでオリジナルのエアロゾルフロー8内の粒子濃度と比較することにより、希釈率Dが得られ得る。一旦装置について希釈率が決定されると、未知粒子濃度のエアロゾルが、次いで、希釈器を通して通過され、そして出口3からの希釈されたエアロゾルフロー中の粒子の数が判定される。次いで、観測された計数は、希釈率を適用することにより校正され、真の計数が得られる。
希釈プロセスを、チャンバ1の内側の2つの曲線によって模式的に示す:実線は、エアロゾル出口3に向けられた一部の粒子を表し、そして破線は、出口5を介して取り出されたエアロゾル粒子の他の部分を示す。希釈出口5を介して取り出されたエアロゾルはフロー維持システム6を通して通過され、ここで、それは濾過されて、エアロゾル粒子が除去され、次いで、入口4を介して希釈チャンバに戻ってリサイクルされる。
図3は、本発明の第2の実施形態による装置を示し、以下を備える:
・密閉した希釈チャンバ1;
・希釈チャンバ1の片側に設けられたエアロゾル入口2;
・希釈チャンバ1の別側(または同じ側)に、好ましくは入口2側に隣接して、設けられたエアロゾル出口3;
・清浄な希釈体ガス(例えば、空気)を収容するための希釈体ガス入口4、および希釈体ガス出口5;
・希釈体ガスフロー維持システムポンプ11;
・エアロゾルフィルタ12;
・エアロゾルフィルタ12、ポンプ11および希釈チャンバ1と流体連通7する流速測定手段13(例えば、メーター);
・流体測定手段13とリンク15を介して電気的に接続され、かつポンプ11とリンク16を介して電気的に接続された希釈体ガス流速制御回路14;ならびに
・ディスプレイまたは他の希釈体ガス流速指示器。
第2の実施形態による装置は、本発明の第1の実施形態と同様の様式で動作する。使用において、既知の流速のエアロゾル粒子8が密閉した希釈チャンバ1の入口2に向けられている。希釈チャンバ1において、粒子を含まない希釈体ガス(例えば、空気)(清浄な流体)のフロー9はポンプ11の制御下で循環しており、フローは入口4を介してチャンバ1に入り、そして出口5を介してチャンバ1から出る。ポンプ11は希釈体ガス空気流速制御回路14により制御され、この制御回路14はフロー測定手段13およびポンプ11に接続されている。エアロゾルフロー8と希釈体ガスフロー9との間の相互作用の結果として、複雑なフローパターンが発生し、そしてチャンバ1に入るエアロゾル粒子が希釈体ガス9で希釈される。出口3を介して一部の希釈されたフロー10が、CPC、OPC(または他のデバイス)との使用のために取り出される。希釈プロセスを、チャンバ1の内側で2つの曲線を用いて模式的に示す:実線は、エアロゾル出口3に向けられた一部の粒子を表し、そして破線は、フィルタを通じ出口5を介して向けられており、かつ循環フローを形成するために入口4を介してチャンバ1に戻る、エアロゾル粒子の他の部分を示す。装置の性能を向上させるために、高効率HEPAフィルタ12が用いられ得る。
希釈チャンバ1は様々な形状のいずれかであり得る:例えば、長方形、円筒状、球状、または楕円形の断面などであり得る。DMAカラムは希釈チャンバ1として用いられ得るが、電極を用いて、ゼロ電位または混合および希釈プロセスを妨害するほどに充分高くはない電位にセットされ得る。
所望であれば、複数の希釈体ガス4、5またはエアロゾル2、3入口/出口が希釈器チャンバ1の壁に提供され得る。
図4は、本発明の第3の実施形態によるエアロゾルを希釈するための装置を示し、この装置は以下を備える:
・密閉した細長い希釈チャンバ1;
・希釈チャンバ1の片側(例えば、チャンバ1の底部)に設けられたエアロゾル入口2;
・希釈チャンバ1の反対側(例えば、希釈チャンバ1の上部)に設けられたエアロゾル出口3;
・希釈体ガス(例えば、検出可能なレベルの粒子を含有しない清浄な空気)のための入口4および出口5(ここで、当該入口および出口は、希釈体ガスの流れがエアロゾル粒子の流れと(例えば、左から右に)交差するように配置されている);
・清浄空気フロー維持システムポンプ11;
・エアロゾルフィルタ12;
・エアロゾルフィルタ12、ポンプ11および希釈チャンバ1とリンク7により流体連通する流速測定手段13;
・フロー測定手段13とリンク15を介して電気的に接続し、かつポンプ11とリンク16を介して電気的に接続する清浄空気流速制御回路14;
・ディスプレイまたは他の清浄空気流速指示器(図示せず)。
第3の実施形態による装置は以下のように動作する。既知の流速のエアロゾル粒子8が密閉した希釈チャンバ1の入口2に向けられている(図4)。希釈チャンバ1において、粒子を含まない流体(例えば、空気)(清浄な流体)9のフローが循環している。このフローは、入口4を介してチャンバ1に流入し、かつ出口5を介してチャンバ1から流出するポンプ11により生じる。ポンプ11は、清浄空気流速制御回路14により制御され、この制御回路14は、フロー測定手段13とリンク15を介して、およびポンプ11とリンク16を介して電気的に接続されている。主に軸方向に流動する清浄な流体9と、概して斜め方向に流動するエアロゾルフロー8との間の相互作用の結果として、一部のエアロゾルフロー8が出口5に向けられており、そして他の部分はエアロゾル出口3に向けられている。したがって、出口3に到達するエアロゾル粒子の数は減少し、そして流体フローは清浄な流体9で満たされる。一部の希釈されたエアロゾル10は、CPC、OPCまたは任意の他のデバイスとの使用のために出口3を介して取り出される。希釈プロセスを、チャンバ1の内側の2つの曲線を用いて模式的に示す:実線は、エアロゾル出口3に向けられた一部のエアロゾル粒子を表し、そして破線は、出口5を通じてチャンバから出てそして濾過され、次いで入口4を介してチャンバ1に戻って再循環する一部のエアロゾル粒子を示す。
図5は、図4の装置の改変されたバージョンを示し、隔壁17が設けられ、エアロゾルと清浄な流体フローとの初期分離を提供する。隔壁は、各入口付近のエアロゾルフローと希釈体ガスとの間の乱流による混合を低減する。エアロゾル流速メーター18がエアロゾル入口2の上流に提供される。
図3、4および5に示す実施形態の各々において、流速測定手段13は、例えば、質量流量計、差圧計を有するスロットル、または任意の他の流速定量手段であり得る。一般に、(例えば、図5の番号18によって示されるように)エアロゾル流速メーターを設けることが装置にとって有利である。
示した実施形態の各々において、入口2を介して希釈チャンバ1に入るエアロゾルフロー8の流速、および出口3を介してチャンバから出る希釈されたエアロゾルフローは互いに等しくてもよく、または等しくなくてもよい。
なお、希釈チャンバ1に入りかつチャンバ1から出る希釈体ガス9の流速は互いに等しくてもよく、または等しくなくてもよいことも理解される。
しかし、好ましくは、入口4を介して希釈チャンバ1に入る清浄な流体9の流速は、出口5を介して希釈チャンバ1から出る流体の流速と等しい。
図2〜5に示す本発明の実施形態の各々において、SMPSのDMAカラムが希釈チャンバ1として用いられ得る。
図6は、本発明のエアロゾルを希釈するための方法における工程を説明するフローチャートである。この方法は以下のように5つの段階を含む。
第1の段階において、エアロゾル粒子の数濃度Nが希釈流速Qdl=0で測定される。
第2の段階において、測定値Nが所定の濃度値N(同時計数限界)と比較される。N<Nである場合、濃度値は真の値として許容され、そして出力デバイスにエクスポートされる。
N>Nである場合、希釈流速はQdl=0から所定の値Qに変更され、NがNよりも低いことが予測される希釈されたエアロゾルが生成される。
段階4にて、濃度測定が希釈されたエアロゾルから行われる。
最終的に、段階5にて、希釈流速Qdl=Qで測定されたエアロゾル粒子の数濃度Nが出力デバイスにエクスポートされる。
次いで、観測された粒子濃度Nは、先に決定された希釈率Dを適用することにより、校正され、オリジナルのエアロゾルサンプルにおける真の粒子濃度を得ることができる。
以下の実施例は、上記原理を用いるいくつかの装置を記載する。
(実施例1)
1つの実施例において、希釈デバイスを本発明の第2の実施形態にしたがって構築した。希釈チャンバを、内部寸法10×10×50mmを有するDelrin(登録商標)(アセタールホモポリマー)から機械作製(machine out of)した。4.7l/分の開口流速を有するロータリーベーンポンプを用いた。Balston HEPAエアロゾルフィルタおよびロタメータを、希釈チャンバに沿って、30×50×110mmの小さなプラスチック製エンクロージャ内に配置した。ポンプを外部DC電源で電力供給した。
デバイスの希釈率を、NPC10およびNPS500機器(Boulder, Colorado, USAのParticle Measuring Systems Inc.より市販)を用いて、エアロゾル流速0.2l/分にて決定した。希釈率Drは、清浄空気流速Qclのほとんど線形関数であることを見出した(図7)。Qcl=0で、希釈率は1に等しい。Qclのほとんど3l/分までの増加は、希釈率の16倍までの増加となる。
希釈率は、希釈体ガス流速Qclを変化することにより制御かつ変化することが容易であった。この希釈器に渡る圧力降下は実際的にゼロであった。フィルタの目詰まりは希釈率に影響を及ぼさなかった。
(実施例2)
第2の実施例において、希釈デバイスを本発明の第3の実施形態にしたがって構築した。希釈チャンバを、内部寸法10×8×60mmを有するアルミニウムから機械作製した。3l/分の開口流速を有するロータリーベーンポンプを使用した。Balston HEPAエアロゾルフィルタ、ならびに差圧変換器およびスロットルに基づく流量計を、希釈チャンバに沿って、35×50×100mmのアルミニウム製エンクロージャ内に配置した。ポンプを外部DC電源で電力供給した。エアロゾルフローと清浄な空気フローとを分離する5mm長の隔壁を希釈チャンバ内に挿入した。
デバイスの希釈率を、NPC10およびNPS500を用い、エアロゾルの流速0.2l/分にて決定した。この実施形態について、希釈率が清浄空気流速Qclにより強く影響を及ぼされることを観測した(図8)。Qcl=0で、希釈率は1に等しい。Qclのほとんど1.8l/分までの増加は、希釈率の1000倍までの増加となる。希釈率は、清浄空気流速とともに指数関数的に上昇していた。本発明のこの実施形態は、高い希釈率が移動式またはいっそう携帯式のエンクロージャ内で得られることを可能にする。
本発明の実施形態にしたがって構築されたデバイスの例は、高濃度のエアロゾルを1000倍にまで希釈することができる、安価な移動式から携帯式のサイズの装置を作製することが可能であることを示す。このデバイスは、種々のエアロゾル流速で性能の高い安定性と信頼性とを示した。
(均等物)
多くの変更および改変が、本発明の基礎となる原理から逸脱することなく、上記の本発明の特定の実施形態に対して行われ得ることが容易に明確である。このような変更および改変のすべてが本願によって包含されることが意図される。

Claims (17)

  1. エアロゾルを希釈するためにセットアップされた装置であって、該装置が以下:
    (i)希釈チャンバ;
    (ii)エアロゾルを該希釈チャンバに入れるための、該希釈チャンバの片側のエアロゾル入口;
    (iii)希釈されたエアロゾル粒子が該希釈チャンバを離れ得る、該希釈チャンバの同一または別側のエアロゾル出口;
    (iv)該チャンバに希釈体ガスを入れるための希釈体ガス入口;
    (v)希釈体ガスが該希釈チャンバを離れ得る、希釈体ガス出口;
    (vi)該希釈チャンバを通して該希釈体ガスの循環を提供するガスフロー維持システム;ならびに
    (vii)該エアロゾル出口を離れる該エアロゾルの希釈の程度を判定するための手段;
    を備える、装置。
  2. 前記装置を制御し、そしてデータ処理能力を有し、測定された(観測された)粒子濃度から希釈率および真の粒子濃度を計算し得る、電子プロセッサを備える、請求項1に記載の装置。
  3. エアロゾルの希釈器として機能し、かつ希釈されたエアロゾルから得られた、観測された粒子濃度から真の粒子濃度を計算するためにプログラム化されている、請求項2に記載の装置。
  4. 前記希釈体ガスが空気である、請求項1から3のいずれかに記載の装置。
  5. 前記希釈チャンバを通して前記希釈体ガスの循環を提供するガスフロー維持システムを備える、請求項1から4のいずれかに記載の装置。
  6. 前記ガスフロー維持システムが、ポンプ;前記希釈体ガス入口を通って前記希釈チャンバに通過する前に希釈体ガスを濾過するための1つまたはそれ以上のフィルタ;および該希釈チャンバへのまたは該希釈チャンバからの該希釈体ガスの流速を測定かつ必要に応じて表示するための手段;を備える、請求項5に記載の装置。
  7. 以下:
    ・密閉した希釈チャンバ;
    ・該希釈チャンバの片側に設けられたエアロゾル入口;
    ・該希釈チャンバの別側または同じ側(好ましくは隣接する側)に設けられたエアロゾル出口;
    ・希釈体ガス入口および希釈体ガス出口;
    ・希釈体ガス空気フロー維持システムポンプ;
    ・希釈体ガスが該希釈体ガス入口に入る前に粒子を除去するためのエアロゾルフィルタ;
    ・流速測定手段;
    ・希釈体ガス流速制御回路;ならびに
    ・希釈体ガス流速指示器;
    を備える、先行する請求項のいずれかに記載の装置。
  8. 前記希釈体ガスが、前記希釈チャンバに入る前に高効率HEPAフィルタを通して濾過される、先行する請求項のいずれかに記載の装置。
  9. 前記希釈チャンバが微分型電気移動度測定装置(DMA)カラムによって提供される、先行する請求項のいずれかに記載の装置。
  10. 前記希釈チャンバが、該希釈チャンバ内にガスのフローを分離または流すための1つまたはそれ以上のバッフル、壁または仕切りを含む、先行する請求項のいずれかに記載の装置。
  11. エアロゾルを希釈する方法であって、
    (i)第1の粒子濃度を含むエアロゾルを希釈チャンバに指向する工程;
    (ii)希釈体ガスを該希釈チャンバに指向する工程;
    (iii)該エアロゾルフローと該希釈体ガスとを該希釈チャンバ内で混合して、より低い粒子濃度の希釈されたエアロゾルを形成する工程;
    (iv)該希釈されたエアロゾルの一部を該希釈チャンバから1つの出口を通して排出する工程;および
    (v)該希釈されたエアロゾルの他の部分を該希釈チャンバから別の出口を通して排出する工程;
    を包含する、方法。
  12. エアロゾルを希釈する方法であって、
    (i)第1の粒子濃度を含むエアロゾルフローを閉鎖された容量希釈チャンバに指向する工程;
    (ii)希釈体ガスを該希釈チャンバに指向する工程;
    (iii)該エアロゾルフローおよび該希釈体ガスを該希釈チャンバ内で混合して、該第1の粒子濃度よりも低い粒子濃度を含む希釈されたエアロゾルを形成する工程;
    (iv)該希釈されたエアロゾルの一部を除去し、そして該除去された一部の該エアロゾルを濾過し、そして該得られた濾過されたガスを該希釈チャンバに戻して導入し、それにより循環ループを形成することによりリサイクルする工程;ならびに
    (v)該希釈されたエアロゾルの他の部分を、使用のために該希釈チャンバの外に指向する工程;
    を包含する、方法。
  13. エアロゾルを希釈する方法であって、
    (i)エアロゾルフローを、細長い閉鎖された容量希釈チャンバに該チャンバの片側から指向する工程;
    (ii)希釈体ガスのフローを該希釈チャンバに該同じ側から指向して、ガスの層状フローを該チャンバの内側に提供する工程;
    (iii)該エアロゾルフローおよび希釈体ガスを混合可能にして希釈されたエアロゾルを得る工程;
    (iv)該希釈されたエアロゾルの一部を該希釈チャンバから該片側と反対側の場所で除去し、そして該希釈されたエアロゾルの該除去された一部を、それを濾過し、そして該濾過されたフローを該希釈チャンバに戻して導入し、それにより再循環ループを形成することによりリサイクルする工程;ならびに
    (v)該希釈されたエアロゾルの他の部分を該希釈チャンバから該片側と反対側の場所で取り出し、そして使用のために該フローを指向する工程;
    を包含する、方法。
  14. 希釈チャンバとしてSMPSのDMAカラムを用いてSMPS内でエアロゾルを希釈する方法であって、該プロセスが:
    (i)ガス同伴粒子を含むエアロゾルフローを該DMAカラムに指向する工程;
    (ii)シースの流速を所定の値に設定する工程;
    (iii)該DMAカラム内の電極間の電位差を、0またはそれらがエアロゾル粒子の移動で影響が無視可能であるような充分に低い電圧にまでスイッチする工程;
    (iv)該シースフローおよび該エアロゾルフローの混合を可能にして、該エアロゾルフローを希釈する工程;
    (v)SMPSの一部を形成する粒子計数手段を用いて該希釈されたエアロゾルフロー内の該粒子を検出かつ計数して、観測された粒子濃度を提供する工程;ならびに
    (vi)工程(v)から得られた該観測された粒子濃度を校正して、SMPSを通して既知濃度の粒子を有するエアロゾルを通過させることによって決定された(例えば予め決定された)希釈率を適用することにより真の粒子濃度を得る工程;
    を包含する、方法。
  15. SMPSを用いてエアロゾル粒子を計数する方法を提供し、該方法が:
    (i)エアロゾルフローを、シース流速を0値に設定してSMPSのDMAカラムに指向する工程;
    (ii)該DMAカラム内の電極間の電位差を、0または該エアロゾル内の粒子の移動で電圧の影響が無視可能であるような充分に低い電圧にまでスイッチする工程;ならびに
    (iii)該SMPSの一部を形成する粒子計数手段を用いて該エアロゾル内の粒子を検出かつ計数する工程;
    を包含する、方法。
  16. 請求項1から10のいずれかに記載の装置を用いて実施される、請求項11から15のいずれかに記載の方法。
  17. CPCのエアロゾル粒子の濃度範囲を拡張する方法であって、
    (i)第1の段階にて、エアロゾル粒子の数濃度Nが希釈流速Qdl=0で測定され;
    (ii)第2の段階にて、該得られた値Nが所定の濃度Nと比較され、そしてN<Nである場合、該濃度値が出力デバイスにエクスポートされ;
    (iii)N>Nである場合、該希釈流速は、Qdl=0から所定の値Qに変更され、それにより該エアロゾルを希釈し;そして
    (iv)第4の段階にて、濃度測定が該希釈されたエアロゾルについて行われ;そして
    (v)第5の段階にて、該希釈流速Qdl=Qで測定された該エアロゾル粒子の数濃度Nが出力デバイスにエクスポートされる;
    工程を包含する、方法。
JP2016520515A 2013-06-21 2014-06-20 エアロゾルの希釈のための方法および装置 Pending JP2016526671A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB1311097.8A GB201311097D0 (en) 2013-06-21 2013-06-21 A method and apparatus for dilution of aerosols
GB1311097.8 2013-06-21
PCT/EP2014/063059 WO2014202771A2 (en) 2013-06-21 2014-06-20 A method and apparatus for dilution of aerosols

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016526671A true JP2016526671A (ja) 2016-09-05

Family

ID=48950278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016520515A Pending JP2016526671A (ja) 2013-06-21 2014-06-20 エアロゾルの希釈のための方法および装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20160139013A1 (ja)
JP (1) JP2016526671A (ja)
GB (1) GB201311097D0 (ja)
WO (1) WO2014202771A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018096973A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 株式会社堀場製作所 流体分析装置及び流体分析方法
JP2019530862A (ja) * 2016-09-14 2019-10-24 ジェイソン・ポール・ジョンソン 受動型エアロゾル希釈器メカニズム

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITRM20130128U1 (it) 2013-07-23 2015-01-24 Particle Measuring Systems S R L Dispositivo per il campionamento microbico dell'aria
EP3179228A1 (en) * 2015-12-10 2017-06-14 Horiba, Ltd. Exhaust gas measurement apparatus, program to be installed therein, and control method thereof
US11604131B2 (en) * 2017-04-17 2023-03-14 Tsi Incorporated Particulate matter sensor and method therefor
CN106959709A (zh) * 2017-04-21 2017-07-18 中国安全生产科学研究院 固体颗粒物化学防护服的向内泄露率的测试系统控制柜
KR20230156814A (ko) 2017-10-26 2023-11-14 파티클 머슈어링 시스템즈, 인크. 입자 측정을 위한 시스템 및 방법
DE102017011074B3 (de) * 2017-11-30 2019-01-17 Palas Gmbh Partikel- Und Lasermesstechnik Verfahren und Vorrichtung zum Verdünnen eines Aerosols
DE102017011075A1 (de) * 2017-11-30 2019-06-06 Palas Gmbh Partikel- Und Lasermesstechnik Vorrichtung und Verfahren zum Verdünnen eines Aerosols
DE102018120362A1 (de) * 2018-08-21 2020-02-27 Horiba Europe Gmbh Partikelmesssystem mit einer Verdünnungsvorrichtung und Verfahren zur Partikelmessung
WO2020047457A1 (en) 2018-08-31 2020-03-05 Particle Measuring Systems, Inc. Fluid refractive index optimizing particle counter
US10928293B2 (en) 2018-09-04 2021-02-23 Particle Measuring Systems, Inc. Detecting nanoparticles on production equipment and surfaces
US11385161B2 (en) 2018-11-12 2022-07-12 Particle Measuring Systems, Inc. Calibration verification for optical particle analyzers
US11181455B2 (en) 2018-11-12 2021-11-23 Particle Measuring Systems, Inc. Calibration verification for optical particle analyzers
CN109357928B (zh) * 2018-11-13 2024-04-09 上海市计量测试技术研究院 气溶胶稀释器稀释比的校准装置及其方法
JP7436473B2 (ja) 2018-11-16 2024-02-21 パーティクル・メージャーリング・システムズ・インコーポレーテッド ロボット制御製造バリアシステムのための粒子サンプリングシステム及び方法
US10908059B2 (en) 2018-11-16 2021-02-02 Particle Measuring Systems, Inc. Slurry monitor coupling bulk size distribution and single particle detection
WO2020219841A1 (en) 2019-04-25 2020-10-29 Particle Measuring Systems, Inc. Particle detection systems and methods for on-axis particle detection and/or differential detection
CN110243658B (zh) * 2019-05-28 2023-10-17 福建省计量科学研究院(福建省眼镜质量检验站) 一种合流式气溶胶稀释器的校准方法
CN110208165A (zh) * 2019-05-28 2019-09-06 中国计量科学研究院 一种分流式气溶胶稀释器的校准方法
CN114270165A (zh) 2019-08-26 2022-04-01 粒子监测系统有限公司 触发式采样系统和方法
EP4041462A4 (en) 2019-10-07 2022-12-14 Particle Measuring Systems, Inc. ANTIMICROBIAL PARTICLE DETECTORS
US10997845B2 (en) 2019-10-07 2021-05-04 Particle Measuring Systems, Inc. Particle detectors with remote alarm monitoring and control
IT201900020248A1 (it) 2019-11-04 2021-05-04 Particle Measuring Systems S R L Dispositivo di monitoraggio mobile per aree a contaminazione controllata
WO2021102256A1 (en) 2019-11-22 2021-05-27 Particle Measuring Systems, Inc. Advanced systems and methods for interferometric particle detection and detection of particles having small size dimensions
EP4094061A1 (en) 2020-01-21 2022-11-30 Particle Measuring Systems, Inc. Robotic control for aseptic processing
CN115812144A (zh) * 2020-07-08 2023-03-17 康宁股份有限公司 蜂窝体过滤效率的离线测量
AT524564B1 (de) * 2021-03-26 2022-07-15 Avl Ditest Gmbh Kalibriereinheit für Partikelmessgeräte

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5058440A (en) * 1990-09-04 1991-10-22 Caterpillar Inc. Gas sampling device and dilution tunnel used therewith
US6729195B2 (en) * 2001-05-10 2004-05-04 Caterpillar Inc Serial multistage aerosol diluter and control system
GB2394290A (en) * 2002-10-14 2004-04-21 Boris Zachar Gorbunov Method and apparatus for counting ions in a sample
US7434449B2 (en) * 2004-11-30 2008-10-14 Horiba, Ltd. Exhaust gas analyzer
GB0513358D0 (en) * 2005-06-29 2005-08-03 Gorbounon Boris Portable nanoparticle size classifier
US7363828B2 (en) * 2005-08-25 2008-04-29 Msp Corporation Aerosol measurement by dilution and particle counting

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019530862A (ja) * 2016-09-14 2019-10-24 ジェイソン・ポール・ジョンソン 受動型エアロゾル希釈器メカニズム
US11486803B2 (en) 2016-09-14 2022-11-01 Tsi Incorporated Passive aerosol diluter mechanism
JP2018096973A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 株式会社堀場製作所 流体分析装置及び流体分析方法

Also Published As

Publication number Publication date
GB201311097D0 (en) 2013-08-07
WO2014202771A2 (en) 2014-12-24
WO2014202771A3 (en) 2015-06-18
US20160139013A1 (en) 2016-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016526671A (ja) エアロゾルの希釈のための方法および装置
Heim et al. Performance evaluation of three optical particle counters with an efficient “multimodal” calibration method
Johnson et al. A new electrical mobility particle sizer spectrometer for engine exhaust particle measurements
JP4814912B2 (ja) 光学式赤血球および白血球の弁別
US9638665B2 (en) Method for obtaining aerosol particle size distributions
TWI390197B (zh) 多維氣溶膠特性之量測系統
EP1879016A2 (en) Particle measuring system and method
CN110132802B (zh) 一种粒径及粒子浓度在线检测装置及在线检测方法
EP0550045A1 (en) Diffusion gas diluter
CN208805446U (zh) 一种可调节光散射式颗粒物检测器
EP3513162A1 (en) Passive aerosol diluter mechanism
Liu et al. A wide-range particle spectrometer for aerosol measurement from 0.010 µm to 10 µm
Swanson et al. Alternatives to the gravimetric method for quantification of diesel particulate matter near the lower level of detection
Gray et al. A new method for cell volume measurement based on volume exclusion of a fluorescent dye
CN108120659A (zh) 一种具有自归零校准的粒子浓度检测系统和方法
JP2002116134A (ja) 浮遊粒子状物質の測定装置
Yang et al. An integrated system for automated measurement of airborne pollen based on electrostatic enrichment and image analysis with machine vision
Mäkynen et al. AHMED experiments on hygroscopic and inert aerosol behaviour in LWR containment conditions: experimental results
CN207816769U (zh) 光度计传感器装置
CN207472723U (zh) 一种具有自归零校准的粒子浓度检测系统
RU2680661C2 (ru) Устройство для измерения спектра размеров аэрозольных частиц и способ измерения спектра размеров аэрозольных частиц
JP4066989B2 (ja) エアロゾル分析装置
CN110312922A (zh) 粒子表征装置和方法
Czitrovszky Applications of Optical Methods for Micrometer and Submicrometer Particle Measurements
Niemelä et al. A novel method for particle sampling and size-classified electrical charge measurement at power plant environment