JPH10219559A - ウェブの拡幅装置 - Google Patents

ウェブの拡幅装置

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JPH10219559A
JPH10219559A JP2257797A JP2257797A JPH10219559A JP H10219559 A JPH10219559 A JP H10219559A JP 2257797 A JP2257797 A JP 2257797A JP 2257797 A JP2257797 A JP 2257797A JP H10219559 A JPH10219559 A JP H10219559A
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JP
Japan
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web
widening
group
plates
widened
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JP2257797A
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English (en)
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Kintaro Aihara
金太郎 相原
Kazuhiko Kurihara
和彦 栗原
Hiroshi Yazawa
宏 矢沢
Yoshiki Kuroiwa
由喜 黒岩
Shuichi Murakami
修一 村上
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高い拡幅倍率とウェブの均質性を維持しなが
ら、広い幅の拡幅ウェブや軽量ウェブの製造にも適し、
高い効率で運転操作が容易であり、比較的安価なウェブ
の拡幅装置を提供する。 【解決手段】ウェブ2が接触する拡幅具9と、ウェブ2
の両側端部に係合可能な少なくとも一対のクロスガイダ
ー11と、スパイラル状の案内条を表面に回転可能に設
けた湾曲体12とを備え、拡幅具9には、ウェブ幅方向
に第一群と第二群との複数の拡幅板が対峙した状態で配
置され、その第一群と第二群の拡幅板が回転に従って徐
々に広がった後に狭まるように拡幅板を移動させる案内
手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行するウェブを
横方向に拡幅するためのウェブの拡幅装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、縦方向に延伸されたフィルムに多
数の縦方向に長い割れ目(切れ目)を入れてスプリット
ウェブを形成し、或は、縦方向に断続した切れ目を入れ
たフィルムを縦方向に延伸したスリットウェブを形成
し、このスプリットウェブまたはスリットウェブを横方
向に拡幅して、積層不織布を作る方法がある。図16の
Aに示すように、第一のタイプの積層不織布としては、
二層の拡幅されたスプリットウェブまたはスリットウェ
ブaを縦横に積層して得られる。図16のBに示すよう
に、第二のタイプの積層不織布としては、拡幅されたス
プリットウェブまたはスリットウェブaとその他のウェ
ブ、例えば横方向に切れ目を入れて延伸して得られる横
スリットウェブbとを積層して得られる。このような拡
幅されたウェブを使用した不織布は、軽量で強度・通気
性・寸法安定性などがあり、単体として、また、他の材
料の補強材として広く使用されている。
【0003】ところで拡幅されたウェブを得るための拡
幅方法としては、ウェブの両側端部をウェブ幅方向に引
っ張るクロスガイダー、湾曲したゴムロール、湾曲した
当て棒、円筒面にスクリュー溝を切ったスクリューロー
ルなどを使用することが知られている。しかし、これら
の装置を単体で用いて拡幅する方法では、高い拡幅倍率
を得ることが難しく、拡幅されたウェブの均一性が良く
なかった。さらに、拡幅中にウェブの性状が変化して拡
幅状態が変動しても、それへの対応が困難であった。そ
こで、この点を考慮して特公昭46−43275号公報
において示されているウェブの拡幅装置が開発された。
この装置はウェブの走行方向に所定のピッチで配置され
各々がウェブ幅方向に伸びる多数のコイルスプリングを
使用し、これらのコイルスプリングはウェブの走行方向
に移動しながら次第にウェブ幅方向に伸びるように構成
されたものであり、走行するウェブはコイルスプリング
に載ってウェブ幅方向に拡幅される。そして、この装置
を複数基使うことで高い拡幅倍率で均一な拡幅が行うこ
とができるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この拡幅装置
は多数のコイルスプリングをウェブの走行方向に移動さ
せ、且つ、ウェブ幅方向に伸ばす方式であるために構造
が比較的複雑となって高価なものとなり、そして、特性
から広い幅の拡幅ウェブや軽量のウェブを作るのには適
さず、高速化にも限界があって、また、運転には高度の
熟練を必要とするという問題があった。そこで、本発明
の目的は、前述の課題を解決して、高い拡幅倍率とウェ
ブの均質性を維持しながら、広い幅の拡幅ウェブや軽量
ウェブの製造にも適し、高い効率で運転操作が容易であ
り、比較的安価なウェブの拡幅装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、走行するウェブが接触する複数の
拡幅板を軸の周りに平行に配置してなる拡幅具と、走行
するウェブの両側端部に係合可能でウェブ幅方向に対向
する少なくとも一対のクロスガイダーと、ウェブ幅方向
に配置されて中央からウェブ幅方向に向けて対称なスパ
イラル状の案内条を、走行するウェブが接触する表面に
回転可能に設けた湾曲体とを備え、前記拡幅板は、軸の
周りに回転可能で軸方向に移動可能な第一群の拡幅板
と、該第一群の拡幅板に対して軸方向に分離して対向配
置され、且つ、軸の周りに回転可能で軸方向に移動可能
な第二群の拡幅板とからなり、前記第一群の拡幅板と第
二群の拡幅板との軸方向の間隔が拡幅板の回転に従って
徐々に広がった後に狭まるように第一群及び第二群の拡
幅板を軸方向に移動させる案内手段を有することを特徴
とするウェブの拡幅装置を提供して、上記課題を解消す
るものである。
【0006】この構成において、拡幅具はウェブの中央
部分をよく拡幅するが外側部分はあまり拡幅しない。し
かし、付属する案内手段を調節することで、ウェブの種
類や性状による拡幅の変動を容易に調整することができ
る。クロスガイダーはウェブを所望の幅まで拡幅するこ
とができるが、ウェブの中央部分の拡幅は十分でない。
また、両者とも拡幅されたウェブの目合いの均一性が製
品の要求によっては必ずしも満足できない。湾曲体はウ
ェブの両端部を除いて細部の繊維間隔を均一に拡幅する
特性があるが、ウェブの性状のバラ付きによる拡幅状態
の小変動に対し微妙な調節が難しい。そこで、拡幅具と
クロスガイダーと湾曲体とを組み合わせることにより、
それぞれの長所を活かし短所を補い、広い幅に亘ってウ
ェブを均一に安定して拡幅することができる。また、こ
の拡幅装置は比較的簡単な構造であるので、作業が容易
で高能率で運転することができる。
【0007】案内手段は第一群及び第二群の拡幅板を軸
方向に対称に動かす構成とすることができる。また、案
内手段は第一群及び第二群の拡幅板を軸方向での移動距
離を別々に調節できるように構成することができる。第
一群及び第二群の拡幅板それぞれはウェブとの接触部分
が湾曲面であって、この湾曲面が軸の周りに連続して略
円筒体の周面形状となっているものとすることができ
る。或は、第一群及び第二群の拡幅板それぞれはウェブ
との接触部分が平坦面であって、この平坦面が軸の周り
に連続して略正多角柱体の周面形状となるものとするこ
とができる。また、上記案内手段は、軸の周りを回転す
る拡幅板が摺接可能に係止し軸に対して傾動可能に設け
られたカム盤と前記カム盤を軸に対して傾動させる傾斜
装置とからなり、案内手段が軸に対しての傾きを変える
ことができるものであることが良好である。また、拡幅
具は、第一群の拡幅板と第二群の拡幅板の間に、軸の周
りを回転可能で軸方向に不動の複数の拡幅板を含む構成
とすることもできる。
【0008】前述の拡幅具は布や不織布を取り扱う工程
で、しわ取りや横方向の位置の制御に、広く一般に使わ
れている汎用機、例えば、東洋機械通商株式会社の製品
で、「ウェブスター」や「スラットエクスパンダー」の
商品名で知られているものをそのまま適用できる。クロ
スガイダーも布や不織布などを取り扱う工程で、しわ取
りや横方向の位置の制御に広く使われている汎用機をそ
のまま適用でき、走行するウェブの両端部にピンチ力や
摩擦力で幅方向に引っ張る作用をなすもので、一対のピ
ンチローラ、一対の近接したロールの軸を含む面をウェ
ブの面に対し傾けたり、互いにひねったりした状態にし
てウェブの張力で摩擦力を生じせしめるタイプ、その
他、円盤式、キャタピラ式などが使用できる。ウェブの
種類によってはピンチロール式で一方のロールの軸線と
他方のロールの軸線とは同一平面内にあって走行するウ
ェブの中心側に向かってわずかに開くように角度を付け
て配置するのが好ましい場合がある。
【0009】湾曲体の表面は溝または筋などからなるス
パイラルの案内条を回転可能に配置し、これを外部の駆
動装置により強制的に必要な速度で回転させ、ウェブの
走行速度より速く回転させて拡幅効果を得る。場合によ
りウェブの拡幅前や拡幅中などに、走行するウェブを加
熱処理する手段を設けることが可能であり、また、ウェ
ブの走行行程中に回転しない案内棒を設けることも可能
である。
【0010】さらに本発明ではウェブの側端部の位置を
検出して所要の拡幅状態となるようにすることが良好で
あり、上記ウェブの走行行程中に、拡幅されたウェブの
幅を検出する検出手段が配置され、該検出手段の出力に
応じてウェブが所定の拡幅状態となるように上記案内手
段を動作させる制御手段を備えることが可能である。ま
た、上記クロスガイダーは、ウェブ側端部の位置に応じ
て上記一対のロールを接離させてロール間を開閉する開
閉手段を備え、上記制御手段は、前記クロスガイダーの
一定時間内の開閉頻度に応じてウェブが所定の拡幅状態
となるように上記案内手段を動作させるものであること
が良好である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1から図8に示
す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明
の拡幅装置1の構成を概略的に示す側面図であり、図2
はウェブの走行行程をウェブ上方から見た状態で概略的
に示す平面図である。図1及び図2において、拡幅装置
1のウェブ繰り出し側には、ウェブ2を巻いたロール3
を支持するための繰り出し機(軸のみを示す)4と、一
対の繰り出し用ピンチロール5,5と、ウェブ走行方向
に並べられた二つのガイドロール6,6と、このガイド
ロール6,6間に配置される張力制御センサロール7
と、アニーリングチャンバ8と、拡幅具9とが配置され
ている。ウェブ2は繰り出し用ピンチロール5,5によ
り引っ張られてロール3から繰り出され、ガイドロール
6,6を通って拡幅具9へと導かれる。その際、ウエブ
2は張力制御センサロール7と繰り出し用ピンチロール
5,5により一定の張力に制御される。アニーリングチ
ャンバ8はファン及びヒーターを含むダクトからなり、
走行するウェブに熱風を吹き付けてアニーリングチャン
バ8内を通るウェブの歪みやムラを無くし、ウェブの性
質を均一化するものである。
【0012】ウェブ2がロール3に巻かれて保存されて
いる場合には、ウェブ2に巻きムラが生じて均一に拡幅
を行うことができないことがあるが、この実施例におい
てはアニーリングチャンバ8にウェブ2を通すようにし
ており、このアニーリングチャンバ8にて繰り出されて
きたウェブの歪みやムラを無くすため、以降の拡幅に対
して巻きムラが影響しないように設けられている。な
お、ウェブ2は拡幅を行うと側端部に弛みを生じ、後述
のクロスガイダーに巻き付くなどのトラブルの原因とな
る可能性があるが、拡幅前か拡幅途中でウェブ2の側端
部に重点的に加熱処理を行うことにより、そのような弛
みの発生を防止することができる。このことはクロスガ
イダーの拡幅作用に重きを置く場合に重要である。ま
た、拡幅の最終段階でウェブを全体的に加熱処理するこ
とは従来から行われていたが、ウェブ全体の拡幅による
歪み取りや目合いの均質化に有効である。ウェブの種類
や性状や拡幅倍率によってはアニーリングチャンバは使
用しなくてもよい場合がある。
【0013】さらに、ウェブの走行行程における上記拡
幅具9から下流側には、図1に示すように、回転しない
案内棒10と、二対のクロスガイダー11,11と、二
本の湾曲体12,12と、三本のガイドロール13、1
3,13と、ピンチロール14,14と、アニーリング
ロール15とが配置されており、ウェブの走行方向に案
内棒10、クロスガイダー11、湾曲体12の順に並べ
られ、また、ピンチロール14から下流側でのガイドロ
ール13,13の間にアニーリングロール15が位置す
るようにして拡幅具9からのウェブの走行行程が構成さ
れている。
【0014】図3と図4とは拡幅具9を示している。拡
幅具9は、軸16と、前記軸16が貫通してこの軸16
に回転可能に支持される筒17と、走行するウェブが接
触可能なように前記軸16を中心にして前記筒17の周
りに平行に配置された複数の拡幅板18,19とからな
るものである。上記筒17は軸16との間にベアリング
部材20を介在させることで軸16に対して回転可能と
されているものであり、また、この筒17の外周面には
軸方向の溝21が上記拡幅板18,19に対応して設け
られている。一方、前記筒17を介して軸16の周りに
配置された前記複数の拡幅板18,19は軸方向に対峙
することで第一群の拡幅板18と第二群の拡幅板19と
に分けられている。そして、これら第一群の拡幅板18
と第二群の拡幅板19は、筒17の前記溝21に摺動可
能に挿入される支持体18a,19aを備えており、こ
の支持体18a,19aを溝21に沿わせるようにする
ことで第一群の拡幅板18と第二群の拡幅板19とが軸
方向に移動可能に設けられている。なお、前記支持体1
8a,19aが溝21から軸16の径方向に抜け落ちな
いように設けられている。これによって上記第一群の拡
幅板18と第二群の拡幅板19とは、互いに軸方向に接
離可能とした状態で分離配置されているとともに、図5
と図6とに示すように走行して接触するウェブ2を送り
出す方向に回転するように前記軸16の周りで回転可能
なものとなっている。
【0015】上記第一群の拡幅板18及び第二群の拡幅
板19の外面、即ち、走行してくるウェブとの接触部分
は全て同じ形状をしている。拡幅板18,19における
ウェブとの接触部分は湾曲面とされ、図5に示すよう
に、この湾曲面を外方とした第一群及び第二群の拡幅板
が軸の周り(筒の周り)に連続した状態で配置されるこ
とで、軸を中心として筒の周りに略円筒体の周面形状を
形成するようになる。この場合、各拡幅板18,19に
おける接触部分の断面形状は、軸の中心から一定のRで
描かれる円弧線に沿うような円弧断面形状として形成さ
れる。ウェブ2が拡幅板18,19に対して走行方向に
接触している行程長は、拡幅板18,19から送り出さ
れる位置をO,O’,O”で示されるように変えること
で変更できる。また、変形例として、拡幅板18,19
におけるウェブとの接触部分を平坦面とし、図6に示す
ように、この平坦面を外方とした第一群及び第二群の拡
幅板が軸の周り(筒の周り)に連続した状態で配置する
ことで、軸を中心として筒の周りに略多角柱体の周面形
状を形成させるようにすることも可能である。
【0016】上述したように第一群の拡幅板18及び第
二群の拡幅板19は、それぞれ回転しつつ軸方向に移動
する。そして、本実施例においては、後述するように第
一群の拡幅板18と第二群の拡幅板19とが軸16の長
手方向の中央を中心として互いに軸方向に沿って逆向き
に移動するように設けられていて、軸方向に対峙する拡
幅板18,19の間隔が回転位置に従って順次に広がり
それから順次に狭まるようになっている。例えば、図4
においては、上側に位置する第一群の拡幅板18と第二
群の拡幅板19の軸方向の間隔が最小であり、下側に位
置する第一群の拡幅板18と第二群の拡幅板19の軸方
向の間隔が最大となるように設けられている。図4にお
いては説明を容易にするために軸方向の間隔が最小とな
る状態と最大となる状態を上下に配置して図示されてい
るが、図5と図6とに示された拡幅板の回転位置と対応
付けして説明するとつぎの通りである。即ち、図4の上
側に位置する第一群の拡幅板18と第二群の拡幅板19
は図5及び図6においては回転位置aにあり、図4の下
側に位置する第一群の拡幅板18と第二群の拡幅板19
は図5及び図6において回転位置eにあって、回転位置
a,b,c,d,eとなるにつれて軸方向の間隔が段々
大きくなり、回転位置f,g,h,i,jとなるにつれ
て軸方向の間隔が段々小さくなるように設けられてい
る。
【0017】拡幅具9の端部には図3に示されているよ
うに第一群の拡幅板18及び第二群の拡幅板19それぞ
れの外端部側を覆う筒状のカバー22が設けられてい
て、このカバー22の内部に前記拡幅板を軸方向に移動
させる案内手段23が設けられている。案内手段23
は、軸16に対して傾動可能に取り付けられたカム盤2
4,25と、これらカム盤24,25の軸16に対する
傾きを変化させるアクチュエータ26,27とからなる
ものであり、前記カム盤24,25の周囲に設けられた
案内溝24a,25aに、拡幅板18,19の外端部に
あるカム従動子18b,19bが摺接可能に係止してい
る。上記案内手段23におけるアクチュエータ26,2
7は動作させることができるものであり、これを動作さ
せることでカム盤24,25の傾斜が変化することにな
る。そして、本実施例にあっては、案内手段23に対し
て後述するウェブ2の幅検出センサーなどの信号に応じ
て前記アクチュエータ26,27を動作させる制御手段
28が繋げられており、この制御手段28の制御下でカ
ム盤24,25を傾動させて拡幅板を以下の動きとなる
ように設けられている。
【0018】まず、カム盤24,25の傾きを大きくす
れば、対峙する第一群の拡幅板18と第二群の拡幅板1
9との軸方向の間隔における最大距離を大きくすること
ができる。通常は、二つのカム盤24,25を同時に同
量にして動かして(軸16の中央を中心にして傾動が対
称となるように動かす)、第一群の拡幅板18及び第二
群の拡幅板19を軸方向に対称に動かすことができる。
ただし、二つのカム盤24,25を別々に動かして、第
一群の拡幅板18と第二群の拡幅板19とにおける軸方
向の移動距離を別々に調節もできる。
【0019】図7及び図8は拡幅具9の変形例を示す図
である。図7及び図8は前の例と同様に回転可能で軸方
向に移動可能な第一群の拡幅板18及び第二群の拡幅板
19を備えるとともに、第一群の拡幅板18及び第二群
の拡幅板19の間に、軸16の周りに回転可能で軸方向
に不動の第三群の複数の拡幅板29が配置されている。
第一群の拡幅板18及び第二群の拡幅板19は上記カム
盤の働きで軸方向に移動する。この点は上記の例と同じ
であり、図7と図8では説明を容易にうるために案内手
段は省略した。図7の各拡幅板18,19,29は図5
のもののようにウェブとの接触部分が湾曲した拡幅板で
あり、図8の各拡幅板18,19,29は図6のものの
ように接触部分が平坦な拡幅板である。この第三群の拡
幅板を有するものはウェブの中央部が過大に拡幅され勝
ちな場合に有効である。尚、上記した例では案内手段が
拡幅板群それぞれの外部側に対向配置された構成である
が、この案内手段を拡幅板群で囲まれてなる円筒領域の
内部側に位置させるようにしてもよく、勿論、そのよう
にした場合にあっても本質的な作用には変わりはない。
また、拡幅板の表面は粗面にしたり滑り難い材料を使用
して摩擦力を大きくすることが望ましい。
【0020】図9及び図10はロール式のクロスガイダ
ー11の詳細を示す図である。クロスガイダー11は基
本的には走行するウェブ2の側端部をウェブ厚さ方向に
挟む一対のロール30,31からなり、前記ロール3
0,31それぞれが回転自由となってウェブの走行を可
能とした状態でそのウェブを挟む(ニップ)ことができ
るようにしたものである。ただし、一方のロール30の
軸線30aと他方のロール31の軸線31aとは同一平
面内にあって走行するウェブ2の中心側に向かってわず
かに開くように角度θをつけて配置される。クロスガイ
ダー11は二体がウェブの幅方向に対向した状態で配置
され対となった状態で使用されるものであり、図示の実
施例では二対のクロスガイダー11がウェブ2の走行方
法に並べられている。各クロスガイダー11それぞれに
おいて、ロール30,31の少なくとも一方はゴムのよ
うな弾力性のある材料からなる。ウェブ2の側端部はこ
れらのロール30,31によってニップされるが、これ
らのロール30,31は前記の通り開き角θをつけてセ
ットされているので、開き側の側端部においてはウェブ
2の厚さの2倍以上30倍以下の間隙ができるようにな
っている。このためにウェブのロール30,31に咥え
られる各部分はウェブ幅方向において外方へ引っ張られ
る力がウェブの中心に向かって逓減する。もしこれらの
ロール30,31が全面的にぴったりと圧着されている
と、これらのロールによってニップされるウェブの部分
は幅方向に繊維間隔が広がることができない。また、そ
のニップされる境界では不連続に大きな引っ張る力が働
くので、ウェブの種類によってはその部分から縦に裂け
易くなる。これらのロール30,31を上記したように
互いに傾斜して配置することによりこの二つの問題が解
決できる。
【0021】クロスガイダー11の一方のロール30は
ロール支持体32に対して固定とされた位置に取り付け
られ、他方のロール31は空気圧ダイアフラム33及び
この空気圧ダイアフラムから降りてウェブ厚さ方向に移
動可能とされたアーム34からなる開閉手段により一方
のロール30に近づいたり遠ざかったりできるように支
持される。そして、ロール支持体32側から前記アーム
34にかけてアーム35が取り付けられていて、このア
ーム35が、空気式ダイアフラムを中心として前記アー
ム34が回転しないように支持することによって、他方
のロール31が、この両ロール30,31の軸線30
a,31aを含む所定の平面内で運動するように規制さ
れている。即ち、開閉手段によってクロスガイダーが開
閉動作するに際して、前記他方のロールが走行するウェ
ブと接触するときに空気式ダイアフラムを中心にして回
転しないようにしている。
【0022】さらに、クロスガイダー11それぞれには
ウェブ2の側端部を検出する空気圧式センサ36が設け
られている。前記空気圧式センサ36はウェブが入り込
み可能な間隔を開けた上下一対の空気管からなるもの
で、下方側に空気孔37を有し、その空気孔37からウ
ェブ2に相当する位置に常時空気を吐出し、他方側に吸
い込まれるようにしている。そして、ウェブ2の側端部
がクロスガイダー11の引っ張り作用で空気孔37の位
置までくると空気管間の空気流が遮断されることにな
り、本空気圧式センサ36ではその遮断を感知すること
によって信号を上記制御手段28に送り込むようにして
おり、さらにこの信号を受ける制御手段28の制御の下
でクロスガイダー11の開閉動作が行われるようにして
いる。即ち、本空気圧式センサ36でウェブの側端部が
空気孔37の位置までに達すると、空気弁(図示せず)
を動かして上記空気圧ダイアフラム33を作動させ、一
時的にクロスガイダー11のニップが開放され、それで
ウェブ2の側端部が空気孔37の位置から離れる(ウェ
ブ幅が小さくなる方向に側端部が移動する)と直ぐまた
ニップされるという動作を繰り返すように設けられてお
り、これによって、ウェブ2を所望の一定の幅に拡幅す
る。なお、ウェブの幅を検出するためには上記空気圧式
センサ以外に、例えば、接触式や光電式センサを利用す
ることもできる。また、クロスガイダーは大抵の場合一
対でも十分機能を発揮するが、時としてウェブが外れる
ことがあるので、二対を配した方が良好である。
【0023】図11は湾曲体の説明図である。図11の
Aは市販のゴム製のエクスパンダーロール38の外周に
スパイラルの溝39を切った構造のものの全体を示して
いる。従来のエクスパンダーロールは接触して走行する
帯状体(例えば、上記ウェブ)に連れて湾曲の向きを維
持した状態のまま回り、帯状体のしわを伸ばしたりしわ
発生の防止に使われるが、実施例においてはウェブの幅
方向に亘って配置されるエクスパンダーロール38の外
周に対称にしてスパイラルの溝39を切ることによっ
て、ウェブの中央部分に対応する中心から図11のBに
示すように左右対称にしてスパイラル状の案内条40を
設けている。さらに、図示してないが軸を外部駆動装置
で強制的に回転するようにしており、従来と同じように
湾曲の向きを維持した状態のままで前記案内条が回転
し、その回転方向は走行状態で接触するウェブを送り出
す方向であって、後述するように案内条40の巻きの向
きはこの案内条が回転しているときにウェブを拡幅する
向きとされている。図12は固定されて湾曲する棒材4
1を軸とし、これに左右対称のスパイラルの筋材42を
巻くことにより案内条40を形成するようにしたもので
あり、前記筋材42は、棒材41に回転自由にして設け
られたプーリ43,43を介して外部モータで駆動さ
れ、固定の棒材41の周りを上述した例と同じように回
転するものである。
【0024】湾曲体のウェブ拡幅の原理は次の通りであ
る。普通の円筒にスパイラルの溝を切った従来の、所
謂、スクリューロールも、溝の間に繊維を捕収して回転
に連れて捕収した繊維を外側に移動する作用があるので
或る程度の拡幅作用はあるが、ウェブはその中心から遠
ざかるにつれ、ウェブの繊維の斜行する角度が大きくな
り、走行張力による繊維を溝から外す作用と、一旦広が
ったウェブを狭める働きとが大きくなり、結局大きな拡
幅は得られず、隣の繊維との目開きも中心部を除いて殆
ど期待できない。ところが本発明の湾曲体自体が湾曲し
ているので、中心部より遠ざかるほどその溝や筋からな
る案内条が繊維を捕収する作用も大きくでき、繊維は外
れ難くなる。従って、以下述べる諸条件を調節すると各
々の繊維は所定の拡幅位置で張力による案内条から外さ
れる作用と捕収作用とがバランスさせることができる。
また、そのバランスする位置が連続的に変化するので、
細部の繊維間の目開きも均一になる。図13はウェブ2
が湾曲体12に接触している状態を示すもので(煩雑を
避けて案内条やウェブの繊維などの描写は省略した)、
一般に湾曲の曲率や接触角α、湾曲軸を含む面に対する
導入角β、出口角γの大小により拡幅度合は変わり、α
が大きいほど、βとγとが近いほど拡幅作用は大きい。
また、ウェブの張力が大きいほど、案内条のピッチが大
きいほど、ウェブに対する相対回転速度が大きいほど、
拡幅作用は大きい。しかし、ウェブが裂け易い材料の場
合に何らかの欠陥があると、案内条に引っ掛かって大き
な裂け目を生じ易く、しかも、それ以降その裂け目が伝
染して自律的には解消しない傾向が強い。そのような場
合にはこれらの条件を極力緩やかなものにして複数の湾
曲体を段階的に使うとか、拡幅作用はあまり使わず、細
部の目開きの調整作用に重点を置くこともある。また、
これらの拡幅に影響する諸要素はウェブによっては非常
に敏感に作用し、どれか一つの条件を変えると他の条件
にも敏感に作用するので、ウェブの種類が大幅に変わる
ときは別として、同一ウェブでの部分的な性状のバラ付
きによるウェブ幅の変動を、運転中にこれらの諸要素を
調節して行うのは実際的でない場合が多い。
【0025】図14のAは使用されるウェブ2の一例と
してスプリットウェブを拡幅前の状態で示し、BはAの
スプリットウェブを図1及び図2の拡幅装置で拡幅した
後のスプリットウェブを示す図である。図において2a
は割れ目、2bは幹繊維、2cは枝繊維である。図15
のAは使用されるウェブ2の一例としてスリットウェブ
を拡幅前の状態で示し、BはAのスリットウェブを図1
及び図2の拡幅装置で拡幅した後のスリットウェブを示
す図である。スリットウェブはフィルムを縦方向に断続
的にスリットを形成し、スリット方向に延伸したもので
ある。図において2dはスリット、2eは繊維である。
【0026】次に図1及び図2の拡幅装置1の作用につ
いて説明する。ウェブ2としては図14に示したスプリ
ットウェブで、中心部が高密度ポリエチレンで両外側が
低密度ポリエチレンの三層構造で、厚さが30〜70μ
のものを使用した。ロール3から繰り出された幅600
mmのウェブ2は張力制御用センサロール7から広がり
始め、それからほぼ一定の広がり角度δで広がりながら
拡幅具9へ向かって走行する。ウェブ2と接触すること
により拡幅具9は回転する。拡幅具9の拡幅板18,1
9の軸方向の往復動のストロークは30mm程度で、拡
幅具9によりウェブ2の直接受ける拡幅はそれほど大き
くない。しかし、ウェブ2の後続する部分は先行する部
分に引っ張られて拡幅具9に達する前に張力制御用セン
サロール7のターンロールから広がり始めているので、
拡幅具の拡幅作用は蓄積されていく。拡幅されるに従っ
てウェブ2の繊維(図14の2bや2c)は斜行してく
るので、走行張力による縮幅作用も増大し、両者がバラ
ンスする拡幅倍率に落ち着く。そこで、張力制御用セン
サロール7と拡幅具9との間の距離を十分にとれば、か
なりの拡幅倍率が得られることになる。前記のウェブ2
の場合、3〜4倍の拡幅は容易に達せられるが、拡幅具
9ではウェブ2の中央部が偏って過大に拡幅される傾向
があるため、目合いを全幅にわたって均一にするため、
拡幅具9の位置では拡幅倍率を2倍程度にとどめ、クロ
スガイダー11でさらに拡幅するようにするのがよかっ
た。従って、張力制御用センサロール7の位置に於いて
ウェブ2の幅が600mmであったのが、拡幅具9の位
置では1200mm程度になる。広がり角度γはウェブ
の種類や性状に大きく左右され、過大であると中央部の
目合いが開き過ぎ 且つ、裂け易くなる。前記のウェブ
2の場合は広がり角γは10度以下が適当であった。
【0027】クロスガイダー11の後に更に湾曲体12
を二本配置してある。勿論、目的に応じて一本でも、或
は、三本以上でもよい。数が多い方が湾曲体個々の条件
をマイルドにしても湾曲体にかかる工程全体での作用は
大きくなるが、それだけ取り扱いは煩雑でコストも掛か
ることになる。図1及び図2に示す湾曲体を二本とした
拡幅装置の場合は、目合いの精密な調節でより均質な拡
幅ウェブを作ることに重点を置いており、拡幅作用はわ
ずかである。装置全体の大きさをコンパクトにするため
に拡幅具9の後に回転しない案内棒10があり、ウェブ
2の走行方向が大きく曲げられている。このような場
合、従来は回転するターンロールを使用するのが一般的
である。しかし、この場合、ターンロールを使用すると
ウェブはターンロールの表面とは相対的に静止状態で接
触するので、そこに静止摩擦が働き、ウェブはターンロ
ールの軸方向に滑り難いので、ターンロールの上流側で
は拡幅が行われ難く、図2に破線で示されるように幅が
広がらない。そのため、ターンロールとクロスガイダー
11との間の広がり角は大きくなり無理を生ずる。これ
を避けるためにはターンロールとクロスガイダー11と
の距離を大きくしなければならず、装置は大型になる。
回転しない案内棒10を使えばウェブ2との間には滑り
摩擦が働き、軸方向での摩擦係数は格段に小さくなり、
ウェブ2は実線のように連続的に広がっていく。このこ
とは拡幅が行われている区間で走行の方向を変える案内
ロール部材が必要な場合にはいつでも言えることで、そ
の場合はターンロールに代えて回転しない棒を用いると
よい。勿論、その表面は滑り易く摩耗し難い材料である
ことが望ましい(例えば、テフロンとか超高密度ポリエ
チレンなど)。このようにしてウェブ2は案内棒10か
らクロスガイダー11を経て約4倍程度に拡幅される。
【0028】さらに湾曲体12で拡幅と同時に目合いの
精密な調整がなされる。図1及び図2の場合はウェブの
特性から、湾曲体12では殆ど拡幅は行わせず、目合い
の精密な調整と、何等かの原因でウェブの拡幅が不十分
でクロスガイダーから外れるのを防ぐガードとしての機
能に重点を置いている例である。そして、アニーリング
ロール15で拡幅歪みをとり、同時に繊維の熱収縮作用
で目合いがより均質化され拡幅ウェブ2となって次の工
程に送られる。
【0029】ウェブ2によっては、その性状の変動や張
力の変動、さらにクロスガイダーのオンオフ作動との相
互作用などで、クロスガイダー11の直前のウェブ2の
広がりが過小になったり過大になったりして、ウェブ2
がクロスガイダ−11から外れたり拡幅が著しく不均一
になったりすることがある。その場合には、拡幅具9と
クロスガイダー11との間にウェブ幅を測定する検知手
段としてウェブ幅感知センサ44を設けたり、或はクロ
スガイダー11の開閉の一定時間内の頻度を検知し、そ
れらを信号として制御手段28に送り込み、前記検知部
位で予め設定されている所定の拡幅状態となるように制
御手段28によって拡幅具9の拡幅作用を制御するよう
にしてもよく、検知結果をフィードバックさせて拡幅具
による自動調節が可能である。ウェブ幅感知センサ44
は接触式センサ、光電式センサ、イメージセンサ、或は
空気流式センサなど、対象ウェブに合ったものを使用す
ればよい。なお、この他、ウェブによっては、拡幅作用
のある器具、例えば、スクリューロール、ボウロール、
円弧棒(Rバー)などを補助的に組み合わせて使用する
のが有効な場合もある。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のウェブの
拡幅装置は、走行するウェブが接触する複数の拡幅板を
軸の周りに平行に配置してなる拡幅具と、走行するウェ
ブの両側端部に係合可能でウェブ幅方向に対向する少な
くとも一対のクロスガイダーと、ウェブ幅方向に配置さ
れて中央からウェブ幅方向に向けて対称なスパイラル状
の案内条を、走行するウェブが接触する表面に回転可能
に設けた湾曲体とを備え、前記拡幅板は、軸の周りに回
転可能で軸方向に移動可能な第一群の拡幅板と、該第一
群の拡幅板に対して軸方向に分離して対向配置され、且
つ、軸の周りに回転可能で軸方向に移動可能な第二群の
拡幅板とからなり、前記第一群の拡幅板と第二群の拡幅
板との軸方向の間隔が拡幅板の回転に従って徐々に広が
った後に狭まるように第一群及び第二群の拡幅板を軸方
向に移動させる案内手段を有することを特徴とするもの
である。これによって、従来の拡幅装置に比べてはるか
に安価で、小型であるとともに、取り扱いが容易で、信
頼性のあるウェブの拡幅装置を得ることができ、そし
て、拡幅具、クロスガイダー、湾曲体それぞれを単体で
使用していたことによる欠点が解消され、適正にウェブ
を拡幅できるようになるなど、実用性に優れた効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウェブの拡幅装置の実施例におけ
る構成を側面側からの状態で概略的に示す説明図であ
る。
【図2】実施例におけるウェブの走行行程をウェブ上方
から見た状態で概略的に示す説明図である。
【図3】拡幅具の外観を示す説明図である。
【図4】拡幅具の構成を断面の状態で示す説明図であ
る。
【図5】拡幅板のウェブ接触部分を湾曲面とした例を断
面の状態で示す説明図である。
【図6】拡幅板のウェブ接触部分を平坦面とした例を断
面の状態で示す説明図である。
【図7】第三群の拡幅板を備えた拡幅具の変形例を示す
説明図である。
【図8】同じく第三群の拡幅板を備えた拡幅具の変形例
を示す説明図である。
【図9】クロスガイダーの一例をウェブ走行方法から見
た状態で示す説明図である。
【図10】同じくクロスガイダーの一例をウェブ幅方法
から見た状態で示す説明図である。
【図11】湾曲体の一例を示すもので、(A)は全体の
状態を示す説明図である。(B)は中央の部分を示す説
明図である。
【図12】湾曲体の他例を示す説明図である。
【図13】ウェブが湾曲体に接触する状態を示すもの
で、(A)はウェブ側方側から見た状態を示す説明図、
(B)は湾曲体の断面方向から見た状態を示す説明図で
ある。
【図14】ウェブの一例を示すもので、(A)はスプリ
ットウェブを拡幅前の状態で示す説明図、(B)は拡幅
したスプリットウェブ示す説明図である。
【図15】ウェブの他例を示すもので、(A)はスリッ
トウェブを拡幅前の状態で示す説明図、(B)は拡幅し
たスリットウェブを示す説明図である。
【図16】拡幅したウェブの積層を示す説明図である。
【符号の説明】
1…拡幅装置 2…ウェブ 9…拡幅具 10…案内棒 11…クロスガイダー 12…湾曲体 16…軸 18…第一群の拡幅板 19…第二群の拡幅板 23…案内手段 28…制御手段 29…第三群の拡幅板 40…案内条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 修一 東京都板橋区板橋4−33−5

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行するウェブが接触する複数の拡幅板を
    軸の周りに平行に配置してなる拡幅具と、走行するウェ
    ブの両側端部に係合可能でウェブ幅方向に対向する少な
    くとも一対のクロスガイダーと、ウェブ幅方向に配置さ
    れて中央からウェブ幅方向に向けて対称なスパイラル状
    の案内条を、走行するウェブが接触する表面に回転可能
    に設けた湾曲体とを備え、 前記拡幅板は、軸の周りに回転可能で軸方向に移動可能
    な第一群の拡幅板と、該第一群の拡幅板に対して軸方向
    に分離して対向配置され、且つ、軸の周りに回転可能で
    軸方向に移動可能な第二群の拡幅板とからなり、 前記第一群の拡幅板と第二群の拡幅板との軸方向の間隔
    が拡幅板の回転に従って徐々に広がった後に狭まるよう
    に第一群及び第二群の拡幅板を軸方向に移動させる案内
    手段を有することを特徴とするウェブの拡幅装置。
  2. 【請求項2】上記案内手段は、上記第一群及び第二群の
    拡幅板を軸方向に対称に移動させるものである請求項1
    に記載のウェブの拡幅装置。
  3. 【請求項3】上記案内手段は、上記第一群の拡幅板と第
    二群の拡幅板とを軸方向の移動距離が異なるように移動
    させるものである請求項1に記載のウェブの拡幅装置。
  4. 【請求項4】上記第一群及び第二群の拡幅板それぞれは
    ウェブとの接触部分が湾曲面であり、該湾曲面が軸の周
    りに連続して略円筒体の周面形状となっている請求項1
    から3の何れか一項に記載のウェブの拡幅装置。
  5. 【請求項5】上記第一群及び第二群の拡幅板それぞれは
    ウェブとの接触部分が平坦面であり、該平坦面が軸の周
    りに連続して略正多角柱体の周面形状となっている請求
    項1から3の何れか一項に記載のウェブの拡幅装置。
  6. 【請求項6】上記案内手段は、軸の周りを回転する拡幅
    板が摺接可能に係止し軸に対して傾動可能に設けられた
    カム盤と前記カム盤を軸に対して傾動させる傾斜装置と
    からなる請求項1から5の何れか一項に記載のウェブの
    拡幅装置。
  7. 【請求項7】上記拡幅具は、上記第一群の拡幅板と第二
    群の拡幅板との間に、上記軸の周りを回転可能で軸方向
    に対して不動の複数の拡幅板を備える請求項1から6の
    何れか一項に記載のウェブの拡幅装置。
  8. 【請求項8】上記クロスガイダーは、走行するウェブの
    側端部をウェブ走行可能にして挟む一対のロールがウェ
    ブ厚さ方向に対設されたものである請求項1から7の何
    れか一項に記載のウェブの拡幅装置。
  9. 【請求項9】上記クロスガイダーは、一方のロールの軸
    線と他方のロールの軸線とが同一平面上にあって走行す
    るウェブの中心側に向かってわずかに開くように角度を
    付けて配置される請求項8に記載のウェブの拡幅装置。
  10. 【請求項10】上記湾曲体の案内条は、走行するウェブ
    の速度より速い所定の速度で回転する請求項1から9の
    何れか一項に記載のウェブの拡幅装置。
  11. 【請求項11】上記ウェブの拡幅前および/または拡幅
    中に、走行するウェブを加熱処理する加熱手段が設けら
    れている請求項1から10の何れか一項に記載のウェブ
    の拡幅装置。
  12. 【請求項12】拡幅中のウェブが接触し、かつ、回転し
    ない案内棒が設けられている請求項1から11の何れか
    一項に記載のウェブの拡幅装置。
  13. 【請求項13】上記ウェブの走行行程中に、拡幅された
    ウェブの幅を検出する検出手段が配置され、該検出手段
    の出力に応じてウェブが所定の拡幅状態となるように上
    記案内手段を動作させる制御手段を備える請求項1から
    12の何れか一項に記載のウェブの拡幅装置。
  14. 【請求項14】上記クロスガイダーは、ウェブ側端部の
    位置に応じて上記一対のロールを接離させてロール間を
    開閉する開閉手段を備え、上記制御手段は、前記クロス
    ガイダーの一定時間内の開閉頻度に応じてウェブが所定
    の拡幅状態となるように上記案内手段を動作させる請求
    項13に記載のウェブの拡幅装置。
JP2257797A 1996-08-26 1997-02-05 ウェブの拡幅装置 Pending JPH10219559A (ja)

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TW086111976A TW384327B (en) 1996-08-26 1997-08-21 Web expansion apparatus
EP97114665A EP0826480B1 (en) 1996-08-26 1997-08-25 Web widening apparatus
DE69710826T DE69710826T2 (de) 1996-08-26 1997-08-25 Vorrichtung zum Verbreiten einer Bahn
US08/922,142 US5791030A (en) 1996-08-26 1997-08-25 Web widening apparatus

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016524655A (ja) * 2013-05-10 2016-08-18 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 伸縮表面上でストランドを分離する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016524655A (ja) * 2013-05-10 2016-08-18 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 伸縮表面上でストランドを分離する方法
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