JPH10219094A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents
ポリカーボネート樹脂組成物Info
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- JPH10219094A JPH10219094A JP2496997A JP2496997A JPH10219094A JP H10219094 A JPH10219094 A JP H10219094A JP 2496997 A JP2496997 A JP 2496997A JP 2496997 A JP2496997 A JP 2496997A JP H10219094 A JPH10219094 A JP H10219094A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外観特性、強度、剛性、耐熱性および成形性
に優れ、且つ難燃性にも優れたポリカーボネート樹脂組
成物を提供する。 【解決手段】 (A)非ハロゲン化芳香族ポリカーボネ
ート樹脂45〜85重量%、(B)ハロゲン化芳香族ポ
リカーボネート樹脂1〜30重量%、(C)脂肪族ジエ
ン系ゴムの片末端又は両末端にポリエステルブロックを
有するゴム−ポリエステル系ブロック共重合体2〜18
重量%、(D)リン酸エステル系化合物1〜15重量
%、(E)フィブリル形成能を有するポリテトラフルオ
ロエチレン0.05〜2重量%、および(F)無機充填
材3〜40重量%よりなり、且つハロゲン含有率が、成
分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および
成分(E)の全重量の0.5〜10重量%であるポリカ
ーボネート樹脂組成物。
に優れ、且つ難燃性にも優れたポリカーボネート樹脂組
成物を提供する。 【解決手段】 (A)非ハロゲン化芳香族ポリカーボネ
ート樹脂45〜85重量%、(B)ハロゲン化芳香族ポ
リカーボネート樹脂1〜30重量%、(C)脂肪族ジエ
ン系ゴムの片末端又は両末端にポリエステルブロックを
有するゴム−ポリエステル系ブロック共重合体2〜18
重量%、(D)リン酸エステル系化合物1〜15重量
%、(E)フィブリル形成能を有するポリテトラフルオ
ロエチレン0.05〜2重量%、および(F)無機充填
材3〜40重量%よりなり、且つハロゲン含有率が、成
分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および
成分(E)の全重量の0.5〜10重量%であるポリカ
ーボネート樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、薄肉成形品に適し
た芳香族ポリカーボネート樹脂組成物に関する。
樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、薄肉成形品に適し
た芳香族ポリカーボネート樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は、機械的強度、
耐熱性、寸法安定性、成形外観などに優れており、自動
車分野、OA機器分野、電機・電子分野をはじめ幅広く
用いられている。一方、OA機器、家電製品等の用途を
中心に、使用する合成樹脂材料の難燃化の要望が強くな
ってきており、例えば、携帯端末機器のハウジングやカ
バー類では成形品肉厚の薄肉化に伴い、剛性、外観特
性、流動性に優れた難燃性樹脂組成物が求められてい
る。
耐熱性、寸法安定性、成形外観などに優れており、自動
車分野、OA機器分野、電機・電子分野をはじめ幅広く
用いられている。一方、OA機器、家電製品等の用途を
中心に、使用する合成樹脂材料の難燃化の要望が強くな
ってきており、例えば、携帯端末機器のハウジングやカ
バー類では成形品肉厚の薄肉化に伴い、剛性、外観特
性、流動性に優れた難燃性樹脂組成物が求められてい
る。
【0003】しかしながら、ポリカーボネート樹脂は、
通常、流動性が不十分であるため使用が制限されてい
る。ポリカーボネート樹脂組成物の流動性を改善する方
法としては、低分子量ポリカーボネートを添加する方法
が特公平3−24501号公報に、特定のポリカプロラ
クトンを添加する方法が特開昭63−6051号公報に
が開示されているが、いずれも、改良効果が不十分であ
り、流動改質剤の添加量を多くすると耐熱性や熱安定性
が低下する欠点を有している。また、剛性を付与する手
段としては、ガラス繊維に代表される無機充填材を使用
する方法が知られているが、これにともない流動性が低
下し外観特性が悪化する欠点がある。
通常、流動性が不十分であるため使用が制限されてい
る。ポリカーボネート樹脂組成物の流動性を改善する方
法としては、低分子量ポリカーボネートを添加する方法
が特公平3−24501号公報に、特定のポリカプロラ
クトンを添加する方法が特開昭63−6051号公報に
が開示されているが、いずれも、改良効果が不十分であ
り、流動改質剤の添加量を多くすると耐熱性や熱安定性
が低下する欠点を有している。また、剛性を付与する手
段としては、ガラス繊維に代表される無機充填材を使用
する方法が知られているが、これにともない流動性が低
下し外観特性が悪化する欠点がある。
【0004】ポリカーボネート樹脂の難燃化の手段とし
ては、通常、ハロゲン系化合物が難燃剤として使用さ
れ、更に三酸化アンチモン等が難燃助剤として併用され
ることが多いが、火災発生時あるいは焼却時に環境汚染
を引き起こす恐れがあり、また、機械的性質の低下、成
形時の変色や金型および成形機等の金属腐食を起こしや
すい欠点を有しており、使用されるハロゲン系化合物の
減量化が望まれている。
ては、通常、ハロゲン系化合物が難燃剤として使用さ
れ、更に三酸化アンチモン等が難燃助剤として併用され
ることが多いが、火災発生時あるいは焼却時に環境汚染
を引き起こす恐れがあり、また、機械的性質の低下、成
形時の変色や金型および成形機等の金属腐食を起こしや
すい欠点を有しており、使用されるハロゲン系化合物の
減量化が望まれている。
【0005】難燃剤としてリン酸エステル系化合物を使
用する手法としては、複合ゴム系グラフト共重合体とフ
ッ素化ポリオレフィンとを配合する方法が特開平7−3
16409号公報に、チタン化合物およびフッ素樹脂を
配合する方法が特開平6−322277号公報に開示さ
れているが、いずれも耐熱性が低下する欠点を有してい
る。従って、成形外観、強度、剛性、耐熱性および成形
性に優れ、且つ優れた難燃性を有するポリカーボネート
樹脂を得ることは困難であった。
用する手法としては、複合ゴム系グラフト共重合体とフ
ッ素化ポリオレフィンとを配合する方法が特開平7−3
16409号公報に、チタン化合物およびフッ素樹脂を
配合する方法が特開平6−322277号公報に開示さ
れているが、いずれも耐熱性が低下する欠点を有してい
る。従って、成形外観、強度、剛性、耐熱性および成形
性に優れ、且つ優れた難燃性を有するポリカーボネート
樹脂を得ることは困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、外観
特性、強度、剛性、耐熱性および成形性に優れ、且つ難
燃性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を提供するこ
とにある。
特性、強度、剛性、耐熱性および成形性に優れ、且つ難
燃性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためになされたものであり、その要旨は、
(A)非ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂45〜
85重量%、(B)ハロゲン化芳香族ポリカーボネート
樹脂1〜30重量%、(C)脂肪族ジエン系ゴムの片末
端又は両末端にポリエステルブロックを有するゴム−ポ
リエステル系ブロック共重合体2〜18重量%、(D)
リン酸エステル系化合物1〜15重量%、(E)フィブ
リル形成能を有するポリテトラフルオロエチレン0.0
5〜2重量%、および(F)無機充填材3〜40重量%
よりなり、且つハロゲン含有率が、成分(A)、成分
(B)、成分(C)、成分(D)および成分(E)の全
重量の0.5〜10重量%であるポリカーボネート樹脂
組成物に存する。
解決するためになされたものであり、その要旨は、
(A)非ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂45〜
85重量%、(B)ハロゲン化芳香族ポリカーボネート
樹脂1〜30重量%、(C)脂肪族ジエン系ゴムの片末
端又は両末端にポリエステルブロックを有するゴム−ポ
リエステル系ブロック共重合体2〜18重量%、(D)
リン酸エステル系化合物1〜15重量%、(E)フィブ
リル形成能を有するポリテトラフルオロエチレン0.0
5〜2重量%、および(F)無機充填材3〜40重量%
よりなり、且つハロゲン含有率が、成分(A)、成分
(B)、成分(C)、成分(D)および成分(E)の全
重量の0.5〜10重量%であるポリカーボネート樹脂
組成物に存する。
【0008】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明における(A)非ハロゲン化芳香族ポリカーボネート
樹脂としては、芳香族ジヒドロキシまたはこれと少量の
ポリヒドロキシ化合物をホスゲンまたは炭酸のジエステ
ルとを反応させることによって作られる分岐してもよい
熱可塑性ポリカーボネート重合体が挙げられる。
明における(A)非ハロゲン化芳香族ポリカーボネート
樹脂としては、芳香族ジヒドロキシまたはこれと少量の
ポリヒドロキシ化合物をホスゲンまたは炭酸のジエステ
ルとを反応させることによって作られる分岐してもよい
熱可塑性ポリカーボネート重合体が挙げられる。
【0009】芳香族ジヒドロキシ化合物としては、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=ビス
フェノールA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−
メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン(=テトラ
メチルビスフェノールA)、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロヘキサン、1−フェニル−1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−P−ジイソプロピルベンゼン、
フルオレンビスフェノール、ハイドロキノン、レゾルシ
ノール、4,4−ジヒドロキシジフェニルなどが挙げら
れ、好ましくはビスフェノールAが挙げられる。
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=ビス
フェノールA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−
メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン(=テトラ
メチルビスフェノールA)、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロヘキサン、1−フェニル−1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−P−ジイソプロピルベンゼン、
フルオレンビスフェノール、ハイドロキノン、レゾルシ
ノール、4,4−ジヒドロキシジフェニルなどが挙げら
れ、好ましくはビスフェノールAが挙げられる。
【0010】分岐した芳香族ポリカーボネート樹脂を得
るには、フロログルシン、4,6−ジメチル−2,4,
6−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプテン−2、
4,6−ジメチル−2,4,6−トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)ヘプタン、2,6−ジメチル−2,4,6
−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプテン−3、
1,3,5−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼ
ン、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タンなどで示されるポリヒドロキシ化合物、あるいは
3,3−ビス(4−ヒドロキシアリール)オキシインド
ール(=イサチンビスフェノール)などのポリヒドロキ
シ化合物を、前記ヒドロキシ化合物の一部として、例え
ば0.1〜2モル%程度使用する。
るには、フロログルシン、4,6−ジメチル−2,4,
6−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプテン−2、
4,6−ジメチル−2,4,6−トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)ヘプタン、2,6−ジメチル−2,4,6
−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプテン−3、
1,3,5−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼ
ン、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タンなどで示されるポリヒドロキシ化合物、あるいは
3,3−ビス(4−ヒドロキシアリール)オキシインド
ール(=イサチンビスフェノール)などのポリヒドロキ
シ化合物を、前記ヒドロキシ化合物の一部として、例え
ば0.1〜2モル%程度使用する。
【0011】非ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂
を合成する反応に際しては末端停止剤、分子量調節剤な
どを用いることができ、末端停止剤または分子量調節剤
としては、一価のフェノール性水酸基を有する化合物や
カルボン酸基を有する化合物等が挙げられ、通常のフェ
ノール、p−t−ブチルフェノール、p−t−オクチル
フェノールの他に、長鎖アルキルフェノール、脂肪族カ
ルボン酸クロライド、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボ
ン酸、ヒドロキシ安息香酸等が例示される。
を合成する反応に際しては末端停止剤、分子量調節剤な
どを用いることができ、末端停止剤または分子量調節剤
としては、一価のフェノール性水酸基を有する化合物や
カルボン酸基を有する化合物等が挙げられ、通常のフェ
ノール、p−t−ブチルフェノール、p−t−オクチル
フェノールの他に、長鎖アルキルフェノール、脂肪族カ
ルボン酸クロライド、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボ
ン酸、ヒドロキシ安息香酸等が例示される。
【0012】非ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂
の分子量は、25℃におけるメチレンクロライド溶液粘
度より換算した粘度平均分子量で、好ましくは14,0
00〜30,000である。粘度平均分子量が14,0
00未満であると機械的特性が低下し、30,000を
超えると流動性が低下する。非ハロゲン化芳香族ポリカ
ーボネート樹脂の分子量は、より好ましくは17,00
0〜28,000である。非ハロゲン化芳香族ポリカー
ボネート樹脂は一種でも、または二種類以上を混合して
使用してもよい。
の分子量は、25℃におけるメチレンクロライド溶液粘
度より換算した粘度平均分子量で、好ましくは14,0
00〜30,000である。粘度平均分子量が14,0
00未満であると機械的特性が低下し、30,000を
超えると流動性が低下する。非ハロゲン化芳香族ポリカ
ーボネート樹脂の分子量は、より好ましくは17,00
0〜28,000である。非ハロゲン化芳香族ポリカー
ボネート樹脂は一種でも、または二種類以上を混合して
使用してもよい。
【0013】非ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂
の配合量は、本発明のポリカーボネート樹脂組成物の4
5〜85重量%である。非ハロゲン化芳香族ポリカーボ
ネート樹脂の配合量が45重量%未満であると、十分な
耐熱性が得られ難く、85重量%を越えると剛性、外観
特性、難燃性が不十分である。非ハロゲン化芳香族ポリ
カーボネート樹脂の配合量は、好ましくは50〜80重
量%である。
の配合量は、本発明のポリカーボネート樹脂組成物の4
5〜85重量%である。非ハロゲン化芳香族ポリカーボ
ネート樹脂の配合量が45重量%未満であると、十分な
耐熱性が得られ難く、85重量%を越えると剛性、外観
特性、難燃性が不十分である。非ハロゲン化芳香族ポリ
カーボネート樹脂の配合量は、好ましくは50〜80重
量%である。
【0014】本発明における(B)ハロゲン化芳香族ポ
リカーボネート樹脂としては、ハロゲン化芳香族ジヒド
ロキシ化合物とホスゲンまたは、炭酸ジエステルとを反
応させることによって得られる芳香族ポリカーボネート
樹脂または、ハロゲン化芳香族ジヒドロキシ化合物およ
び非ハロゲン化芳香族ジヒドロキシ化合物とをホスゲン
または、炭酸ジエステルとを反応させることによって得
られる共重合芳香族ポリカーボネート樹脂が挙げられ
る。
リカーボネート樹脂としては、ハロゲン化芳香族ジヒド
ロキシ化合物とホスゲンまたは、炭酸ジエステルとを反
応させることによって得られる芳香族ポリカーボネート
樹脂または、ハロゲン化芳香族ジヒドロキシ化合物およ
び非ハロゲン化芳香族ジヒドロキシ化合物とをホスゲン
または、炭酸ジエステルとを反応させることによって得
られる共重合芳香族ポリカーボネート樹脂が挙げられ
る。
【0015】ハロゲン化芳香族ジヒドロキシ化合物の具
体例としは、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−
ジブロモフェニル)プロパン(=テトラブロモビスフェ
ノールA)などが挙げられ、好ましくは、テトラブロモ
ビスフェノールAが挙げられる。
体例としは、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−
ジブロモフェニル)プロパン(=テトラブロモビスフェ
ノールA)などが挙げられ、好ましくは、テトラブロモ
ビスフェノールAが挙げられる。
【0016】非ハロゲン化芳香族ジヒドロキシ化合物の
具体例としは、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(=ビスフェノールA)、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェ
ニル)プロパン(=テトラメチルビスフェノールA)、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、1−フェニル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−P−
ジイソプロピルベンゼン、フルオレンビスフェノール、
ハイドロキノン、レゾルシノール、4、4−ジヒドロキ
シジフェニルなどが挙げられ、好ましくは、ビスフェノ
ールAが挙げられる。
具体例としは、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(=ビスフェノールA)、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェ
ニル)プロパン(=テトラメチルビスフェノールA)、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、1−フェニル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−P−
ジイソプロピルベンゼン、フルオレンビスフェノール、
ハイドロキノン、レゾルシノール、4、4−ジヒドロキ
シジフェニルなどが挙げられ、好ましくは、ビスフェノ
ールAが挙げられる。
【0017】ハロゲン化芳香族ポリカーボネートを合成
する反応に際しては末端停止剤、分子量調節剤などを用
いることができ、末端停止剤または分子量調節剤として
は、一価のフェノール性水酸基を有する化合物やカルボ
ン酸基を有する化合物等が挙げられ、通常のフェノー
ル、p−t−ブチルフェノール、p−t−オクチルフェ
ノール、トリブロモフェノールの他に、長鎖アルキルフ
ェノール、脂肪族カルボン酸クロライド、脂肪族カルボ
ン酸、芳香族カルボン酸、ヒドロキシ安息香酸等が例示
される。
する反応に際しては末端停止剤、分子量調節剤などを用
いることができ、末端停止剤または分子量調節剤として
は、一価のフェノール性水酸基を有する化合物やカルボ
ン酸基を有する化合物等が挙げられ、通常のフェノー
ル、p−t−ブチルフェノール、p−t−オクチルフェ
ノール、トリブロモフェノールの他に、長鎖アルキルフ
ェノール、脂肪族カルボン酸クロライド、脂肪族カルボ
ン酸、芳香族カルボン酸、ヒドロキシ安息香酸等が例示
される。
【0018】ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂の
分子量は、25℃におけるメチレンクロライド溶液粘度
より換算した粘度平均分子量で、好ましくは2,000
〜30,000である。粘度平均分子量が2,000未
満であると機械的特性が低下し、30,000を越える
と流動性が低下する。ハロゲン化芳香族ポリカーボネー
ト樹脂の分子量は、より好ましくは3,000〜23,
000である。本発明で使用されるハロゲン化芳香族ポ
リカーボネート樹脂は一種でも、または二種類以上を混
合して使用してよい。
分子量は、25℃におけるメチレンクロライド溶液粘度
より換算した粘度平均分子量で、好ましくは2,000
〜30,000である。粘度平均分子量が2,000未
満であると機械的特性が低下し、30,000を越える
と流動性が低下する。ハロゲン化芳香族ポリカーボネー
ト樹脂の分子量は、より好ましくは3,000〜23,
000である。本発明で使用されるハロゲン化芳香族ポ
リカーボネート樹脂は一種でも、または二種類以上を混
合して使用してよい。
【0019】ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂の
配合量は、本発明のポリカーボネート樹脂組成物の1〜
30重量%である。ハロゲン化芳香族ポリカーボネート
樹脂の配合量が1重量%未満であると、難燃性が低下
し、配合量が30重量%を越えると、機械的特性が低下
する。ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂の配合量
は、好ましくは2〜20重量%である。
配合量は、本発明のポリカーボネート樹脂組成物の1〜
30重量%である。ハロゲン化芳香族ポリカーボネート
樹脂の配合量が1重量%未満であると、難燃性が低下
し、配合量が30重量%を越えると、機械的特性が低下
する。ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂の配合量
は、好ましくは2〜20重量%である。
【0020】本発明における(C)ゴム−ポリエステル
系ブロック共重合体は、脂肪族ジエン系ゴムの片末端又
は両末端にポリエステルブロックを有するゴム−ポリエ
ステル系ブロック共重合体である。脂肪族ジエン系ゴム
としては、α,ω−1,2−ポリブタジエングリコー
ル、水素添加α,ω−1,2−ポリブタジエングリコー
ル、末端水酸基変性−1,4−ポリブタジエン、液状ポ
リクロロプレン、液状ポリイソプレン、液状天然ゴム、
などが挙げられ、好ましくはポリブタジエン系化合物ま
たは部分的に若しくは完全に水素添加されたポリブタジ
エン系化合物が好ましい。脂肪族ジエン系ゴムの数平均
分子量は、好ましくは500〜4,000であり、より
好ましくは700〜3,000である。
系ブロック共重合体は、脂肪族ジエン系ゴムの片末端又
は両末端にポリエステルブロックを有するゴム−ポリエ
ステル系ブロック共重合体である。脂肪族ジエン系ゴム
としては、α,ω−1,2−ポリブタジエングリコー
ル、水素添加α,ω−1,2−ポリブタジエングリコー
ル、末端水酸基変性−1,4−ポリブタジエン、液状ポ
リクロロプレン、液状ポリイソプレン、液状天然ゴム、
などが挙げられ、好ましくはポリブタジエン系化合物ま
たは部分的に若しくは完全に水素添加されたポリブタジ
エン系化合物が好ましい。脂肪族ジエン系ゴムの数平均
分子量は、好ましくは500〜4,000であり、より
好ましくは700〜3,000である。
【0021】脂肪族ジエン系ゴムの末端基は、好ましく
はカルボキシル基、水酸基、ビニル基、アミノ基等が挙
げられ、より好ましくは水酸基が挙げられる。脂肪族ジ
エン系ゴムを構成することとなる単量体ジエン化合物と
しては、例えばブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ン、1,3−ペンタブタジエン等が挙げられる。
はカルボキシル基、水酸基、ビニル基、アミノ基等が挙
げられ、より好ましくは水酸基が挙げられる。脂肪族ジ
エン系ゴムを構成することとなる単量体ジエン化合物と
しては、例えばブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ン、1,3−ペンタブタジエン等が挙げられる。
【0022】脂肪族ジエン系ゴムの末端の結合するポリ
エステルブロックとしては、好ましくは、脂肪族ラクト
ンを開環重合させて形成されたポリエステルブロックが
挙げられる。ポリエステルブロックの末端基としては、
通常は水酸基であるが、エステル結合、エーテル結合ま
たはウレタン結合を介して非反応基で末端基封鎖をする
ことが好ましく、より好ましくは、無水酢酸によるアセ
チル化やシリル化剤によるシリルエーテル化が挙げられ
る。
エステルブロックとしては、好ましくは、脂肪族ラクト
ンを開環重合させて形成されたポリエステルブロックが
挙げられる。ポリエステルブロックの末端基としては、
通常は水酸基であるが、エステル結合、エーテル結合ま
たはウレタン結合を介して非反応基で末端基封鎖をする
ことが好ましく、より好ましくは、無水酢酸によるアセ
チル化やシリル化剤によるシリルエーテル化が挙げられ
る。
【0023】ゴム−ポリエステル系ブロック共重合体と
しては、好ましくは、脂肪族ジエン系ゴムの末端水酸基
に脂肪族ラクトンを開環重合させたゴム−ポリエステル
系ブロック共重合体が挙げられる。ゴム−ポリエステル
系ブロック共重合体の製造方法としては、脂肪族ジエン
系ゴムを出発物質とし、触媒の存在下に脂肪族ラクトン
を逐次開環重合させ、脂肪族ジエン系ゴムの水酸基を介
してポリエステル鎖を形成する方法が挙げられ、工業上
有利に安定してゴム−ポリエステル系ブロック共重合体
を製造できる。
しては、好ましくは、脂肪族ジエン系ゴムの末端水酸基
に脂肪族ラクトンを開環重合させたゴム−ポリエステル
系ブロック共重合体が挙げられる。ゴム−ポリエステル
系ブロック共重合体の製造方法としては、脂肪族ジエン
系ゴムを出発物質とし、触媒の存在下に脂肪族ラクトン
を逐次開環重合させ、脂肪族ジエン系ゴムの水酸基を介
してポリエステル鎖を形成する方法が挙げられ、工業上
有利に安定してゴム−ポリエステル系ブロック共重合体
を製造できる。
【0024】脂肪族ラクトンとしては、好ましくはε−
カプロラクトンが挙げられる。開環重合における触媒と
しては、テトラブチルチタネート、テトラプロピルチタ
ネート、テトラエチルチタネート等のチタン系触媒や、
ジブチル錫オキシド、オクチル酸錫、塩化第一錫等の錫
系触媒が挙げられる。
カプロラクトンが挙げられる。開環重合における触媒と
しては、テトラブチルチタネート、テトラプロピルチタ
ネート、テトラエチルチタネート等のチタン系触媒や、
ジブチル錫オキシド、オクチル酸錫、塩化第一錫等の錫
系触媒が挙げられる。
【0025】ゴム−ポリエステル系ブロック共重合体の
配合量は、本発明のポリカーボネート樹脂組成物の2〜
18重量%である。2重量%未満であると流動性および
外観特性が低下し、18重量%を越えると難燃性および
耐熱性が低下し易い。ゴム−ポリエステル系ブロック共
重合体の配合量は、好ましくは2〜15重量%であり、
より好ましくは3〜13重量%である。
配合量は、本発明のポリカーボネート樹脂組成物の2〜
18重量%である。2重量%未満であると流動性および
外観特性が低下し、18重量%を越えると難燃性および
耐熱性が低下し易い。ゴム−ポリエステル系ブロック共
重合体の配合量は、好ましくは2〜15重量%であり、
より好ましくは3〜13重量%である。
【0026】本発明における(D)リン酸エステル系化
合物としては、下記式(1)で示されるリン酸エステル
系化合物が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
合物としては、下記式(1)で示されるリン酸エステル
系化合物が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0027】
【化1】
【0028】式中、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ
独立して、水素原子または有機基を示すが、R1、R2、R
3およびR4がHである場合を除き、有機基は、置換され
てもよい、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基
等が挙げられる。置換されている場合の置換基として
は、アルキル基、アルコキシル基、アルキルチオ基、ハ
ロゲン、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ
基、ハロゲン化アリール基等が挙げられれ、またこれら
の置換基を酸素原子、イオウ原子、窒素原子等により結
合して組み合わせた基(例えば、アリールスルホニルア
リール基等)が置換基であってもよい。
独立して、水素原子または有機基を示すが、R1、R2、R
3およびR4がHである場合を除き、有機基は、置換され
てもよい、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基
等が挙げられる。置換されている場合の置換基として
は、アルキル基、アルコキシル基、アルキルチオ基、ハ
ロゲン、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ
基、ハロゲン化アリール基等が挙げられれ、またこれら
の置換基を酸素原子、イオウ原子、窒素原子等により結
合して組み合わせた基(例えば、アリールスルホニルア
リール基等)が置換基であってもよい。
【0029】Xは2価以上の有機基を表し、2価以上の
有機基としては、上記の有機基から炭素原子に結合して
いる水素原子の1個以上を除いてできる2価以上の基が
挙げられる。2価以上の有機基としては、アルキルキレ
ン基、置換基を有していてもよいフェニレン基、多核フ
ェノール類、ビスフェノール類から誘導される基等が挙
げられ、2以上の遊離原子価の相対位置は任意である。
2価以上の有機基として好ましいものとしては、ヒドロ
キノン、レゾルシノール、ジフェニロールメタン、ジフ
ェニロールジメチルメタン、ジヒドロキシジフェニル、
p,p’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ジヒドロ
キシナフタレン等が挙げられる。
有機基としては、上記の有機基から炭素原子に結合して
いる水素原子の1個以上を除いてできる2価以上の基が
挙げられる。2価以上の有機基としては、アルキルキレ
ン基、置換基を有していてもよいフェニレン基、多核フ
ェノール類、ビスフェノール類から誘導される基等が挙
げられ、2以上の遊離原子価の相対位置は任意である。
2価以上の有機基として好ましいものとしては、ヒドロ
キノン、レゾルシノール、ジフェニロールメタン、ジフ
ェニロールジメチルメタン、ジヒドロキシジフェニル、
p,p’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ジヒドロ
キシナフタレン等が挙げられる。
【0030】pは0または1であり、qは1以上の整数
であり、好ましくは1〜30の整数であり、rは0以上
の整数であり、好ましくは1〜10の整数であり、ただ
しrが0の場合は、R1、R3、およびR4の少なくとも一
つは有機基を表す。
であり、好ましくは1〜30の整数であり、rは0以上
の整数であり、好ましくは1〜10の整数であり、ただ
しrが0の場合は、R1、R3、およびR4の少なくとも一
つは有機基を表す。
【0031】リン酸エステル系化合物の例としては、ト
リメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリ
ブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリ
ブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホ
スフェート、オクチルジフェニルホスフェート、ジイソ
プロピルフェニルホスフェート、トリス(クロロエチ
ル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフ
ェート、トリス(クロロプロピル)ホスフェート、ビス
(2,3−ジブロモプロピル)−2,3−ジクロロプロ
ピルホスフェート、トリス(2,3−ジブロモプロピ
ル)およびビス(クロロプロピル)モノオクチルホスフ
ェート、R1〜R4がアルコキシ例えばメトキシ、エト
キシおよびプロポキシ、または好ましくは(置換)フェ
ノキシ例えばフェノキシ、メチル(置換)フェノキシで
あるところのビスフェノールAビスホスフェート、ヒド
ロキノンビスホスフェート、レゾルシンビスホスフェー
ト、トリオキシベンゼントリホスフェート等が挙げら
れ、好ましくはトリフェニルホスフェートおよび各種ビ
スホスフェートである。これらは単独で用いてもよい
し、2種以上組み合わせて用いてもよい。
リメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリ
ブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリ
ブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホ
スフェート、オクチルジフェニルホスフェート、ジイソ
プロピルフェニルホスフェート、トリス(クロロエチ
ル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフ
ェート、トリス(クロロプロピル)ホスフェート、ビス
(2,3−ジブロモプロピル)−2,3−ジクロロプロ
ピルホスフェート、トリス(2,3−ジブロモプロピ
ル)およびビス(クロロプロピル)モノオクチルホスフ
ェート、R1〜R4がアルコキシ例えばメトキシ、エト
キシおよびプロポキシ、または好ましくは(置換)フェ
ノキシ例えばフェノキシ、メチル(置換)フェノキシで
あるところのビスフェノールAビスホスフェート、ヒド
ロキノンビスホスフェート、レゾルシンビスホスフェー
ト、トリオキシベンゼントリホスフェート等が挙げら
れ、好ましくはトリフェニルホスフェートおよび各種ビ
スホスフェートである。これらは単独で用いてもよい
し、2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0032】リン酸エステル系化合物の配合量は、本発
明のポリカーボネート樹脂組成物の1〜15重量%であ
る。配合量が1重量%未満であると難燃性が低下し、配
合量が15重量%を越えると耐熱性が低下し易い。リン
酸エステル系化合物の配合量は、好ましくは1.5〜1
2重量%であり、より好ましくは2〜10重量%であ
る。
明のポリカーボネート樹脂組成物の1〜15重量%であ
る。配合量が1重量%未満であると難燃性が低下し、配
合量が15重量%を越えると耐熱性が低下し易い。リン
酸エステル系化合物の配合量は、好ましくは1.5〜1
2重量%であり、より好ましくは2〜10重量%であ
る。
【0033】本発明における(E)フィブリル形成能を
有するポリテトラフルオロエチレンとしては、重合体中
に容易に分散し、かつ重合体同士を結合して繊維状材料
を作る傾向を示すものである。フィブリル形成能を有す
るポリテトラフルオロエチレンはASTM規格でタイプ
3に分類される。フィブリル形成能を有するポリテトラ
フルオロエチレンとしては、例えば三井・デュポンフロ
ロケミカル(株)より、テフロン6Jまたはテフロン3
0Jとして、あるいはダイキン化学工業(株)より、ポ
リフロンF201L等として市販されている。
有するポリテトラフルオロエチレンとしては、重合体中
に容易に分散し、かつ重合体同士を結合して繊維状材料
を作る傾向を示すものである。フィブリル形成能を有す
るポリテトラフルオロエチレンはASTM規格でタイプ
3に分類される。フィブリル形成能を有するポリテトラ
フルオロエチレンとしては、例えば三井・デュポンフロ
ロケミカル(株)より、テフロン6Jまたはテフロン3
0Jとして、あるいはダイキン化学工業(株)より、ポ
リフロンF201L等として市販されている。
【0034】フィブリル形成能を有するポリテトラフル
オロエチレンの配合量は、本発明の樹脂組成物の0.0
5〜2重量部である。フィブリル形成能を有するポリテ
トラフルオロエチレンの配合量が0.05重量%未満で
は燃焼時の溶融滴下防止効果が不十分であり、2重量%
を越えると外観が悪くなりやすい。フィブリル形成能を
有するポリテトラフルオロエチレンの配合量は、好まし
くは0.08〜1.5重量%であり、より好ましくは
0.1〜1重量%である。
オロエチレンの配合量は、本発明の樹脂組成物の0.0
5〜2重量部である。フィブリル形成能を有するポリテ
トラフルオロエチレンの配合量が0.05重量%未満で
は燃焼時の溶融滴下防止効果が不十分であり、2重量%
を越えると外観が悪くなりやすい。フィブリル形成能を
有するポリテトラフルオロエチレンの配合量は、好まし
くは0.08〜1.5重量%であり、より好ましくは
0.1〜1重量%である。
【0035】本発明における(F)無機充填材として
は、シリカ、アルミナ、酸化チタン、硫酸カルシウム粉
体、石膏、石膏ウィスカー、硫酸バリウム、タルク、マ
イカ、ガラス繊維、炭素繊維、ガラスフレーク、珪酸カ
ルシウム、カーボンブラック、グラファイト、鉄粉、銅
粉、二硫化モリブデン、炭化ケイ素、炭化ケイ素繊維、
窒化ケイ素、窒化ケイ素繊維、黄銅繊維、ステンレス繊
維、チタン酸カリウム繊維あるいはウィスカー、芳香族
ポリアミド繊維などで具体的に例示される繊維状、板
状、フレーク状、あるいは粉末状の充填材が挙げられ
る。無機充填材としては、好ましくは、ガラス繊維、炭
素繊維、ガラスミルドファイバー、ガラスフレーク等が
挙げられる。
は、シリカ、アルミナ、酸化チタン、硫酸カルシウム粉
体、石膏、石膏ウィスカー、硫酸バリウム、タルク、マ
イカ、ガラス繊維、炭素繊維、ガラスフレーク、珪酸カ
ルシウム、カーボンブラック、グラファイト、鉄粉、銅
粉、二硫化モリブデン、炭化ケイ素、炭化ケイ素繊維、
窒化ケイ素、窒化ケイ素繊維、黄銅繊維、ステンレス繊
維、チタン酸カリウム繊維あるいはウィスカー、芳香族
ポリアミド繊維などで具体的に例示される繊維状、板
状、フレーク状、あるいは粉末状の充填材が挙げられ
る。無機充填材としては、好ましくは、ガラス繊維、炭
素繊維、ガラスミルドファイバー、ガラスフレーク等が
挙げられる。
【0036】無機充填材の配合量は、本発明の樹脂組成
物の3〜40重量%である。無機充填材の配合量が3重
量%未満では、補強効果が少なく、40重量%を越える
と外観が悪くなりやすい。無機充填材の配合量は、好ま
しくは4〜38重量%であり、より好ましくは5〜35
重量%である。
物の3〜40重量%である。無機充填材の配合量が3重
量%未満では、補強効果が少なく、40重量%を越える
と外観が悪くなりやすい。無機充填材の配合量は、好ま
しくは4〜38重量%であり、より好ましくは5〜35
重量%である。
【0037】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
(A)非ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂45〜
85重量%、(B)ハロゲン化芳香族ポリカーボネート
樹脂1〜30重量%、(C)脂肪族ジエン系ゴムの片末
端又は両末端にポリエステルブロックを有するゴム−ポ
リエステル系ブロック共重合体2〜18重量%、(D)
リン酸エステル系化合物1〜15重量%、(E)フィブ
リル形成能を有するポリテトラフルオロエチレン0.0
5〜2重量%、および(F)無機充填材3〜40重量%
からなり、ポリカーボネート樹脂組成物のハロゲン含有
率は、本発明の樹脂組成物における成分(A)、成分
(B)、成分(C)、成分(D)および成分(E)の重
量合計の0.5〜10重量%である。ハロゲン含有率が
10重量%を越えると、熱安定性の低下と金型や成形機
の金属腐食を起こし易くなり、0.5重量%未満である
十分な難燃性が得られにくい。ハロゲン含有率は、好ま
しくは、本発明の樹脂組成物の成分(A)、成分
(B)、成分(C)、成分(D)および、成分(E)の
重量合計の0.8〜9重量%であり、より好ましくは1
〜8重量%である。
(A)非ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂45〜
85重量%、(B)ハロゲン化芳香族ポリカーボネート
樹脂1〜30重量%、(C)脂肪族ジエン系ゴムの片末
端又は両末端にポリエステルブロックを有するゴム−ポ
リエステル系ブロック共重合体2〜18重量%、(D)
リン酸エステル系化合物1〜15重量%、(E)フィブ
リル形成能を有するポリテトラフルオロエチレン0.0
5〜2重量%、および(F)無機充填材3〜40重量%
からなり、ポリカーボネート樹脂組成物のハロゲン含有
率は、本発明の樹脂組成物における成分(A)、成分
(B)、成分(C)、成分(D)および成分(E)の重
量合計の0.5〜10重量%である。ハロゲン含有率が
10重量%を越えると、熱安定性の低下と金型や成形機
の金属腐食を起こし易くなり、0.5重量%未満である
十分な難燃性が得られにくい。ハロゲン含有率は、好ま
しくは、本発明の樹脂組成物の成分(A)、成分
(B)、成分(C)、成分(D)および、成分(E)の
重量合計の0.8〜9重量%であり、より好ましくは1
〜8重量%である。
【0038】本発明の樹脂組成物には、上記の成分の他
にその特性を損なわない限りにおいて、必要に応じて任
意の添加剤、例えば離型剤、帯電防止剤、光安定剤、酸
化防止剤、発砲剤、染顔料、その他の合成樹脂等を添加
することができる。離型剤としては、例えばペンタエリ
スリトールテトラステアレート、ペンタエリスリトール
テトラペラルゴネート、ステアリルステアレート、ベヘ
ニルベヘネート、ステアリル−モノ,ジまたはトリグリ
セライド、ソルビタンモノステアレート、パラフィンワ
ックス、蜜蝋、ポリジメチルシロキサン、フェニル基含
有ジメチルシロキサン等が挙げられる。
にその特性を損なわない限りにおいて、必要に応じて任
意の添加剤、例えば離型剤、帯電防止剤、光安定剤、酸
化防止剤、発砲剤、染顔料、その他の合成樹脂等を添加
することができる。離型剤としては、例えばペンタエリ
スリトールテトラステアレート、ペンタエリスリトール
テトラペラルゴネート、ステアリルステアレート、ベヘ
ニルベヘネート、ステアリル−モノ,ジまたはトリグリ
セライド、ソルビタンモノステアレート、パラフィンワ
ックス、蜜蝋、ポリジメチルシロキサン、フェニル基含
有ジメチルシロキサン等が挙げられる。
【0039】帯電防止剤としては、例えばグリセリンモ
ノステアレート、ドデシルベンゼンスルホンサンアンモ
ニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ホスホニウム
塩、無水マレイン酸モノまたはジグリセライド、グラフ
ァイト、金属粉末等が挙げられる。光安定剤としては、
例えば2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−
ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(5−メチル−2−ヒ
ドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒ
ドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)
フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2,2’−メ
チレンビス(4−クミル−6−ベンゾトリアゾールフェ
ニル)、2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベン
ゾオキサジン−4−オン)、ポリアルキレンナフタレー
ト等が挙げられる。
ノステアレート、ドデシルベンゼンスルホンサンアンモ
ニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ホスホニウム
塩、無水マレイン酸モノまたはジグリセライド、グラフ
ァイト、金属粉末等が挙げられる。光安定剤としては、
例えば2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−
ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(5−メチル−2−ヒ
ドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒ
ドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)
フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2,2’−メ
チレンビス(4−クミル−6−ベンゾトリアゾールフェ
ニル)、2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベン
ゾオキサジン−4−オン)、ポリアルキレンナフタレー
ト等が挙げられる。
【0040】酸化防止剤としては、リン酸および例えば
トリメチルフォスフェートのようなリン酸エステル、亜
リン酸および例えばトリス(2,4−ジ−tertブチ
ルフェニル)ホスファイトような亜リン酸エステル、ペ
ンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピ
オネート)ペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウ
リルチオプロピロネート)、グリセロール−3−ステア
リルチオプロピオレート、オクタデシル−3−(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブ
チルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイト
等が挙げられる。その他の合成樹脂としては、例えばポ
リエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリブチレンテレフタレート、(PBT)、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル・スチレン(AS)樹脂、アクリ
ロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂等が
挙げられる。
トリメチルフォスフェートのようなリン酸エステル、亜
リン酸および例えばトリス(2,4−ジ−tertブチ
ルフェニル)ホスファイトような亜リン酸エステル、ペ
ンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピ
オネート)ペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウ
リルチオプロピロネート)、グリセロール−3−ステア
リルチオプロピオレート、オクタデシル−3−(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブ
チルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイト
等が挙げられる。その他の合成樹脂としては、例えばポ
リエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリブチレンテレフタレート、(PBT)、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル・スチレン(AS)樹脂、アクリ
ロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂等が
挙げられる。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。以下の実施例において
は、各成分として、次に示すものを用いた。配合量は特
にことわらない限り重量%である。
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。以下の実施例において
は、各成分として、次に示すものを用いた。配合量は特
にことわらない限り重量%である。
【0042】(1)非ハロゲン化芳香族ポリカーボネー
ト樹脂:三菱エンジニアリングプラスチックス(株)
製、ユーピロン S−3000、粘度平均分子量22,
000。(以下、「非ハロゲンPC」記す。) (2)ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂:三菱エ
ンジニアリングプラルチックス製、ユーピロン FR−
53、粘度平均分子量4,000。臭素含有率58.8
重量%。(以下、「ハロゲン化PC」と記す。) (3)合成例1で得られたブロック共重合体。(以下、
「ブロック共重合体」と記す。)
ト樹脂:三菱エンジニアリングプラスチックス(株)
製、ユーピロン S−3000、粘度平均分子量22,
000。(以下、「非ハロゲンPC」記す。) (2)ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂:三菱エ
ンジニアリングプラルチックス製、ユーピロン FR−
53、粘度平均分子量4,000。臭素含有率58.8
重量%。(以下、「ハロゲン化PC」と記す。) (3)合成例1で得られたブロック共重合体。(以下、
「ブロック共重合体」と記す。)
【0043】(4)リン酸エステル系化合物−1:縮合
型リン酸エステル、大八化学(株)製、PX−200。
(以下、「リン酸エステル−1」と記す。) (5)リン酸エステル系化合物−2:トリフェニルホス
フェート、大八化学(株)製、TPP。(以下、「リン
酸エステル−2」と記す。) (6)フィブリル形成能を有するポリテトラフルオロエ
チレン:ポリテトラフルオロエチレン、ダイキン工業
(株)製、ポリフロンF201L。(以下、「PTF
E」と記す。) (7)無機充填剤:ガラス繊維、旭ファイバーグラス
(株)製、CS03MA−409C。(以下、「GF」
と記す。)
型リン酸エステル、大八化学(株)製、PX−200。
(以下、「リン酸エステル−1」と記す。) (5)リン酸エステル系化合物−2:トリフェニルホス
フェート、大八化学(株)製、TPP。(以下、「リン
酸エステル−2」と記す。) (6)フィブリル形成能を有するポリテトラフルオロエ
チレン:ポリテトラフルオロエチレン、ダイキン工業
(株)製、ポリフロンF201L。(以下、「PTF
E」と記す。) (7)無機充填剤:ガラス繊維、旭ファイバーグラス
(株)製、CS03MA−409C。(以下、「GF」
と記す。)
【0044】評価は以下の項目について行った。 (8)燃焼性:UL規格94に従って作成した1/32
インチ厚みの試験片を用いて、UL94の20mm垂直
燃焼試験を実施した。 (9)燃焼時間:UL規格94の20mm垂直燃焼試験
における、5試料、即ち、10回接炎後の総合計燃焼時
間を、秒の単位で表示する。 (10)荷重撓み温度:荷重撓み温度は、ASTM規格
D−648に従って作成した試験片を用いて、荷重1
8.5KgにおけるASTM D−648の試験を実施
した。荷重撓み温度は、℃の単位で表示する。
インチ厚みの試験片を用いて、UL94の20mm垂直
燃焼試験を実施した。 (9)燃焼時間:UL規格94の20mm垂直燃焼試験
における、5試料、即ち、10回接炎後の総合計燃焼時
間を、秒の単位で表示する。 (10)荷重撓み温度:荷重撓み温度は、ASTM規格
D−648に従って作成した試験片を用いて、荷重1
8.5KgにおけるASTM D−648の試験を実施
した。荷重撓み温度は、℃の単位で表示する。
【0045】(11)曲げ弾性率:曲げ弾性率は、AS
TM規格 D−790に従って作成した試験片を用い
て、D−790の試験を実施した。曲げ弾性率は、Kg
f/cm 2の単位で表示する。 (12)外観特性:外観特性は、射出成形した成形品
(直径100mm、厚さ3.2mm、サイドゲート)の
外観を目視にて判定した。判定に際し、ガラス繊維によ
る表面のざらつき、ゲート近傍のフローマーク、全体の
色斑等の状態を観察し良否を判断した。
TM規格 D−790に従って作成した試験片を用い
て、D−790の試験を実施した。曲げ弾性率は、Kg
f/cm 2の単位で表示する。 (12)外観特性:外観特性は、射出成形した成形品
(直径100mm、厚さ3.2mm、サイドゲート)の
外観を目視にて判定した。判定に際し、ガラス繊維によ
る表面のざらつき、ゲート近傍のフローマーク、全体の
色斑等の状態を観察し良否を判断した。
【0046】〔合成例1〕(ブロック共重合体の製造) 攪拌機、環流管、滴下管および窒素導入口を備えた反応
容器に水素添加されたα、ω−1,2−ポリブタジエン
グリコール(数平均分子量1,000)200g(0.
2モル)と触媒としてジブチルチンジラウレート1gを
仕込み窒素気流下、攪拌しながら190℃でε−カプロ
ラクトン800g(7モル)を2時間かけて滴下した。
滴下終了後、3時間熟成させた。白色固体状の生成物9
95gが得られた。得られた生成物はゲルパーミッショ
ンクロマトグラフィー(GPC)のスチレン換算数平均
分子量は約10,000であり、水酸基価(無水酢酸
法)は約18であった。この生成物500gを攪拌機、
環流管、滴下管および窒素導入口を備えた反応容器に仕
込み、窒素気流下で攪拌しながら120℃で無水酢酸2
0.6gを1時間かけて滴下した。さらに、2時間その
温度で熟成した。熟成終了後、減圧下約150℃で酢酸
および未反応の無水酢酸を除去した。白色個体(融点約
68℃)502gが得られた。この個体(ブロック共重
合体;ゴム成分/ポリエステルブロック(重量比)=2
0/80)はGPCのスチレン換算数平均分子量が約1
0,000であり、水酸基価は1以下であり、酸価も2
以下であった。
容器に水素添加されたα、ω−1,2−ポリブタジエン
グリコール(数平均分子量1,000)200g(0.
2モル)と触媒としてジブチルチンジラウレート1gを
仕込み窒素気流下、攪拌しながら190℃でε−カプロ
ラクトン800g(7モル)を2時間かけて滴下した。
滴下終了後、3時間熟成させた。白色固体状の生成物9
95gが得られた。得られた生成物はゲルパーミッショ
ンクロマトグラフィー(GPC)のスチレン換算数平均
分子量は約10,000であり、水酸基価(無水酢酸
法)は約18であった。この生成物500gを攪拌機、
環流管、滴下管および窒素導入口を備えた反応容器に仕
込み、窒素気流下で攪拌しながら120℃で無水酢酸2
0.6gを1時間かけて滴下した。さらに、2時間その
温度で熟成した。熟成終了後、減圧下約150℃で酢酸
および未反応の無水酢酸を除去した。白色個体(融点約
68℃)502gが得られた。この個体(ブロック共重
合体;ゴム成分/ポリエステルブロック(重量比)=2
0/80)はGPCのスチレン換算数平均分子量が約1
0,000であり、水酸基価は1以下であり、酸価も2
以下であった。
【0047】〔実施例1〜5〕表−1に記載の各成分
を、表−1記載の割合で配合し、タンブラーにて混合し
た後、40mmφ単軸のベント式押出機で250〜26
0℃にてペレット化した。 得られた各組成のペレット
を120℃の熱風乾燥機にて6時間乾燥後、射出成形機
(東芝機械(株)製IS150EN)によりシリンダー
温度260〜290℃、金型温度100℃の条件で試験
片を成形し、評価を行った。評価結果を表−1に示す。
を、表−1記載の割合で配合し、タンブラーにて混合し
た後、40mmφ単軸のベント式押出機で250〜26
0℃にてペレット化した。 得られた各組成のペレット
を120℃の熱風乾燥機にて6時間乾燥後、射出成形機
(東芝機械(株)製IS150EN)によりシリンダー
温度260〜290℃、金型温度100℃の条件で試験
片を成形し、評価を行った。評価結果を表−1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】〔比較例1〜6〕表−2に記載の各成分
を、表−2記載の割合で配合し、タンブラーにて混合し
た後、40mmφ単軸のベント式押出機で250〜26
0℃にてペレット化した。 得られた各組成のペレット
を120℃の熱風乾燥機にて6時間乾燥後、射出成形機
(東芝機械(株)製IS150EN)によりシリンダー
温度260〜290℃、金型温度100℃の条件で試験
片を成形し、評価を行った。評価結果を表−2に示す。
を、表−2記載の割合で配合し、タンブラーにて混合し
た後、40mmφ単軸のベント式押出機で250〜26
0℃にてペレット化した。 得られた各組成のペレット
を120℃の熱風乾燥機にて6時間乾燥後、射出成形機
(東芝機械(株)製IS150EN)によりシリンダー
温度260〜290℃、金型温度100℃の条件で試験
片を成形し、評価を行った。評価結果を表−2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート樹脂組成物
は、外観特性、強度、剛性、耐熱性、流動性および成形
性に優れ、且つ難燃性にも優れており、薄肉成形品を成
形するのに適している。従って、機械、電機、電子、O
A分野等のハウジングやカバー用途、特に携帯電話や電
子手帳に代表される携帯端末機器のハウジングやカバー
等に有用である。
は、外観特性、強度、剛性、耐熱性、流動性および成形
性に優れ、且つ難燃性にも優れており、薄肉成形品を成
形するのに適している。従って、機械、電機、電子、O
A分野等のハウジングやカバー用途、特に携帯電話や電
子手帳に代表される携帯端末機器のハウジングやカバー
等に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08L 69/00 53:00 27:18)
Claims (7)
- 【請求項1】 (A)非ハロゲン化芳香族ポリカーボネ
ート樹脂45〜85重量%、(B)ハロゲン化芳香族ポ
リカーボネート樹脂1〜30重量%、(C)脂肪族ジエ
ン系ゴムの片末端又は両末端にポリエステルブロックを
有するゴム−ポリエステル系ブロック共重合体2〜18
重量%、(D)リン酸エステル系化合物1〜15重量
%、(E)フィブリル形成能を有するポリテトラフルオ
ロエチレン0.05〜2重量%、および(F)無機充填
材3〜40重量%よりなり、且つハロゲン含有率が、成
分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および
成分(E)の全重量の0.5〜10重量%であるポリカ
ーボネート樹脂組成物。 - 【請求項2】 脂肪族ジエン系ゴムが、ポリブタジエン
系化合物または部分的に若しくは完全に水素添加された
ポリブタジエン系化合物であることを特徴とする請求項
1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項3】 脂肪族ジエン系ゴムの数平均分子量が、
500〜4,000であることを特徴とする請求項2に
記載のポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項4】 ポリエステルブロックが、脂肪族ラクト
ンを開環重合させて形成されたポリエステルブロックで
あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
載のポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項5】 ゴム−ポリエステル系ブロック共重合体
が、脂肪族ジエン系ゴムの末端水酸基に脂肪族ラクトン
を逐次開環重合させたゴム−ポリエステル系ブロック共
重合体であることを特徴とする請求項1ないし3のいず
れかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項6】 脂肪族ラクトンが、ε−カプロラクトン
であることを特徴とする請求項4または5に記載のポリ
カーボネート樹脂組成物。 - 【請求項7】 無機充填材が、ガラス繊維または炭素繊
維であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2496997A JPH10219094A (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2496997A JPH10219094A (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10219094A true JPH10219094A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12152811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2496997A Pending JPH10219094A (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10219094A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013166839A (ja) * | 2012-02-15 | 2013-08-29 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | 炭素繊維強化ポリカーボネート樹脂組成物 |
-
1997
- 1997-02-07 JP JP2496997A patent/JPH10219094A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013166839A (ja) * | 2012-02-15 | 2013-08-29 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | 炭素繊維強化ポリカーボネート樹脂組成物 |
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