JPH10218341A - ベルトコンベアのダスト付着防止方法および装置 - Google Patents

ベルトコンベアのダスト付着防止方法および装置

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JPH10218341A
JPH10218341A JP2635697A JP2635697A JPH10218341A JP H10218341 A JPH10218341 A JP H10218341A JP 2635697 A JP2635697 A JP 2635697A JP 2635697 A JP2635697 A JP 2635697A JP H10218341 A JPH10218341 A JP H10218341A
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JP
Japan
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belt
conveyor
belt conveyor
cleaner
solution
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Application number
JP2635697A
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Inventor
Katsumi Takahashi
克巳 高橋
Miyuki Masaki
みゆき 正木
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトコンベアのベルトへのダストの付着を
防止する。 【解決手段】 両端に設けたヘッド側およびテール側の
プーリを巻回して移動する無端ループ状のコンベアベル
トを有して石炭等のばら物を輸送し、ヘッド側プーリに
はベルトクリーナが設けられたベルトコンベアにおい
て、ベルトクリーナの直前、ベルトクリーナ間またはベ
ルトコンベアキャリヤ側のばら物投入部上流側で、コン
ベアベルト表面にアルカリ性溶液またはカチオン系界面
活性剤溶液を塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は石炭等のばら物を輸
送するベルトコンベアに係り、特にコンベアベルトの表
面に微粉炭等のダストが付着するのを防止するベルトコ
ンベアのダスト付着防止方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭等のばら物を輸送するためにベルト
コンベアが多く使用される。ベルトコンベアはヘッド側
プーリとテール側プーリの間に無端ループ状のコンベア
ベルトを巻回して移動させてなり、ばら物を載せるキャ
リヤ側はトラフ状に形成されていて、ばら物がベルトの
側面から落下しないようにしている。ベルトコンベアに
は、中央の水平ローラと両側の傾斜ローラとからなるト
ラフローラにより、キャリヤ側コンベアベルトをトラフ
状に形成して支持するローラ型ベルトコンベヤやトラフ
中心線に沿って設けられた多数の細孔から圧縮空気を噴
出させてコンベアベルトを浮上させる空気浮上式ベルト
コンベアがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ベルトコンベアで石炭
等のばら物を輸送するときにばら物に含まれる微粉炭な
どのダストがコンベアベルト表面に付着する。付着した
ダストはコンベアベルトのリターン側のリターンローラ
でベルト表面から剥離して落下し、下方に設けた底板等
の上に堆積する。堆積した微粉炭などのダストは酸化し
て自然発火するおそれがあるので作業員が中に入って頻
繁に掃除をしなければならず、大変に手間がかかる。
【0004】図2はベルトクリーナの斜視図である。図
において2はヘッド側プーリ、6はスクレーパ式ベルト
クリーナであり、4はコンベアベルトである。図のよう
にスクレーパ式ベルトクリーナ6のブレードホルダ6a
は幅方向に分割されており、それぞればねによりブレー
ド6bをベルトに押し付けている。ブレード6bは硬質
ゴムや超合金チップが用いられる。
【0005】しかし、このような機械的手段では、コン
ベアベルト表面に付着したダストを完全には除去するこ
とができず、依然として堆積したダストの掃除に手間が
かかる。
【0006】そのためベルトクリーナ6の直前に水を散
布してダストを洗い流し、スクレーパ式ベルトクリーナ
の働きを補助することが行われる。この場合に、ベルト
幅が1200mmのものについて1箇所当り60 l/
min程度の水量を必要とし(沈殿地)、貯水槽、PH
調整排水処理装置、ポンプ、配管など大きな設備を必要
とする。
【0007】本発明は従来技術のかかる問題点に鑑み案
出されたもので、多量の水を使用することなく、コンベ
アベルト表面へのダストの付着を防止し、ベルトコンベ
アのリターン側で堆積するダストを掃除する手間を省く
ことができるベルトコンベアのダスト付着防止方法およ
び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願第1発明のベルトコンベアのダスト付着防止方法は
両端に設けたヘッド側およびテール側のプーリを巻回し
て移動する無端ループ状のコンベアベルトを有して石炭
等のばら物を輸送し、ヘッド側プーリにはスクレーパ式
ベルトクリーナが設けられたベルトコンベアにおいて、
スクレーパ式ベルトクリーナの直前、ベルトクリーナ間
またはベルトコンベアキャリヤ側のばら物投入部上流側
で、コンベアベルト表面にアルカリ性水溶液またはカチ
オン系界面活性剤水溶液を塗布するものである。
【0009】上記アルカリ性水溶液の溶質は、カルシウ
ム、ナトリウム、リチウムまたはカリウムの炭酸塩、炭
酸水素塩、水酸化物または酸化物であり、溶液の濃度は
0.001〜5%であるのが好ましい。
【0010】上記カチオン系界面活性剤水溶液の溶質
は、第4級アンモニウム塩型またはピリジン型であり、
濃度は1〜10%であるのが好ましい。
【0011】また本願第2発明のベルトコンベアのダス
ト付着防止装置は両端に設けたヘッド側およびテール側
のプーリを巻回して移動する無端ループ状のコンベアベ
ルトを有して石炭等のばら物を輸送し、ヘッド側プーリ
にはベルトクリーナが設けられたベルトコンベアのダス
ト付着防止装置であって、ベルトクリーナの直前、ベル
トクリーナ間またはベルトコンベアキャリヤ側のばら物
投入部上流側にアルカリ性溶液またはカチオン系界面活
性剤溶液をコンベアベルト表面に噴射するノズルを取り
付けたものである。
【0012】次に本発明について作用を説明する。研究
の結果ベルト表面に付着するダスト(微粉)の表面の性
質は多くの場合酸性であることがわかった。そのためベ
ルト表面にアルカリ性溶液を塗布すると互に作用しあっ
て中和する。それにより、ダストは電荷的には中性にな
り付着力が低下して容易にスクレーパ式ベルトクリーナ
によりダストが除去される。
【0013】またダストの表面は多くの場合プラスの電
荷である。そのためカチオン系の界面活性剤をベルト表
面に塗布するとベルト表面がプラスに荷電し、互に反発
するので付着を防ぐことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の1実施形態について
図面を参照しつつ説明する。図1は本発明のダスト付着
防止装置を取り付けたテスト用ベルトコンベアの側面図
である。図において、1はベルトコンベアである。2は
ヘッド側プーリで図示しない駆動装置に連結されてい
る。3はテール側プーリでスラックテークアップ装置3
aが付いている。4は無端ループ状のコンベアベルトで
ヘッド側プーリ2とテール側プーリ3を巻回して移動し
ている。5はベルト支持ローラである。6はベルトクリ
ーナであり、構造は先に説明済である。7aはスクレー
パ式ベルトクリーナ6の直前に設けられたノズルであ
り、7bはベルトコンベア1のキャリヤ側のばら物投入
部8の上流側に設けられたノズルであり、アルカリ性水
溶液またはカチオン系界面活性剤水溶液を噴射する。
【0015】9はベルトコンベア1の上流側に直交して
設けられた上流側ベルトコンベアであり、10はベルト
コンベア1の下流側に直交して設けられた下流側ベルト
コンベアである。11は石炭などのばら物である。
【0016】次に本実施形態の作用を説明する。ノズル
7aまたは7bからアルカリ性溶液またはカチオン系界
面活性剤溶液を噴射するとそれらの溶液はコンベアベル
ト4の表面に付着する。ダスト(微粉炭など)の表面の
性質は多くの場合酸性であり、かつプラスに荷電してい
るので、アルカリ性溶液と反応して中和されたり、カチ
オン系界面活性剤とは互に反発し合ったりし、いずれに
してもコンベアベルト表面に付着しにくくなる。従って
ベルトクリーナにより簡単にかつ完全に近く除去され、
ベルトコンベアのリターン側で剥離して堆積することが
なく、掃除の手間も省ける。
【0017】アルカリ性水溶液は、カルシウム系では炭
酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウムなど
の水溶液、ナトリウム系では炭酸ナトリウム、水酸化ナ
トリウム、酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどの
水溶液、リチウム系では炭酸リチウム、水酸化リチウ
ム、酸化リチウム、炭酸水素リチウムなどの水溶液、カ
リウム系では炭酸カリウム、水酸化カリウム、酸化カリ
ウム、炭酸水素カリウムなどの水溶液の中のどれを選ん
でもよく、濃度は0.001〜5%の範囲で選べばよ
い。
【0018】カチオン系界面活性剤の例としては次のも
のがある。 (1)第4級アンモニウム塩型;(CH3 3 −N(C
l)−R なお、Rは長鎖アルキル基である。 (2)ピリジン型;〔CH3 −Ph−N−R〕+ Cl- なお、Phはフェニル基、Rはアルキル基である。
【0019】本発明は以上述べた実施形態に限定される
ものではなく発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更
が可能である。
【0020】
【実施例】以下本発明の効果を試すためのテスト結果に
ついて説明する。図1に示すテスト用ベルトコンベアに
ノズル7aおよびノズル7bを取り付けて、それぞれに
ついてテストを行った。テスト条件は下記の通りであ
る。 (1)ベルト速度;200m/min (2)ベルト幅;2000mm (3)ばら物の種類;石炭 (4)テスト1回当り輸送量;50t (5)噴射した溶液;炭酸カルシウム水溶液 (6)水溶液の濃度;0.0015重量% (7)噴射量;2 l/min
【0021】テストの結果スクレーパ式ベルトクリーナ
後のベルト表面の微粉炭の付着量は次の通りであった。 (1)ベルトクリーナのみ;158.0g (2)ノズル7aからの噴射+ベルトクリーナ;0.2
83g (3)ノズル7bからの噴射+ベルトクリーナ;ND
(≒0)
【0022】以上のテスト結果からもわかるように付着
量は顕著に減少している。ノズル7bから噴射すれば、
ベルト表面とばら物との間にアルカリ性物質の層が介在
することになるのでノズル7aから噴射するよりも原理
的には優れているが、その差はわずかであり、どちらを
選択するかは設備費等を勘案して決めればよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明はスクレーパ
式ベルトクリーナと組合せて、わずかな量のアルカリ性
溶液またはカチオン系界面活性剤溶液をベルト表面に塗
布することにより、ベルト表面へのダストの付着を防止
できる。従ってスクレーパ式ベルトクリーナのみの場合
に比べてダストの付着量を顕著に減少させることができ
るし、水噴射とスクレーパ式ベルトクリーナを組合せた
場合に比べて、回収水の処理等の設備費が大幅に軽減で
きるなどの優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダスト付着防止装置を設けたベルトコ
ンベアの側面図である。
【図2】スクレーパ式ベルトクリーナの斜視図である。
【符号の説明】
1 ベルトコンベア 2 ヘッド側プーリ 3 テール側プーリ 4 コンベアベルト 6 ベルトクリーナ 7 ノズル 7a ベルトクリーナ前のノズル 7b ばら物投入部上流側のノズル 11 ばら物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に設けたヘッド側およびテール側の
    プーリを巻回して移動する無端ループ状のコンベアベル
    トを有して石炭等のばら物を輸送し、ヘッド側プーリに
    は単数または複数個のベルトクリーナが設けられたベル
    トコンベアにおいて、ベルトクリーナの直前、ベルトク
    リーナ間またはベルトコンベアキャリヤ側のばら物投入
    部上流側で、コンベアベルト表面にアルカリ性溶液また
    はカチオン系界面活性剤溶液を塗布することを特徴とす
    るベルトコンベアのダスト付着防止方法。
  2. 【請求項2】 上記アルカリ性溶液の溶質は、カルシウ
    ム、ナトリウム、リチウムまたはカリウムの炭酸塩、炭
    酸水素塩、水酸化物または酸化物であり、水溶液の濃度
    は0.001〜5重量%である請求項1記載のベルトコ
    ンベアのダスト付着防止方法。
  3. 【請求項3】 上記カチオン系界面活性剤溶液の溶質
    は、第4級アンモニウム塩型またはピリジン型であり濃
    度は1〜10%である請求項1記載のベルトコンベアの
    ダスト付着防止方法。
  4. 【請求項4】 両端に設けたヘッド側およびテール側の
    プーリを巻回して移動する無端ループ状のコンベアベル
    トを有して石炭等のばら物を輸送し、ヘッド側プーリに
    は単数または複数個のベルトクリーナが設けられたベル
    トコンベアのダスト付着防止装置であって、ベルトクリ
    ーナの直前、ベルトクリーナ間またはベルトコンベアキ
    ャリヤ側のばら物投入部上流側にアルカリ性水溶液また
    はカチオン系界面活性剤水溶液をコンベアベルト表面に
    噴射するノズルを取り付けたことを特徴とするベルトコ
    ンベアのダスト付着防止装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103754597A (zh) * 2014-01-21 2014-04-30 内蒙古大唐国际锡林浩特褐煤综合开发有限责任公司 散装物料的除尘输送系统及输送方法
CN106081562A (zh) * 2016-08-18 2016-11-09 华电新乡发电有限公司 电厂输煤系统粉尘治理方法及装置

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