JPH10217721A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH10217721A JPH10217721A JP9023561A JP2356197A JPH10217721A JP H10217721 A JPH10217721 A JP H10217721A JP 9023561 A JP9023561 A JP 9023561A JP 2356197 A JP2356197 A JP 2356197A JP H10217721 A JPH10217721 A JP H10217721A
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- bead
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Abstract
りタイヤの場合、特にビードトゥ部で生じがちなエア入
り不良によって耐久性が悪化する傾向にある。 【解決手段】 単一フィラメント又はフィラメントの束
からなる補強素子2で構成したビードコア3の少なくと
も直下位置に、1本以上の環状のエア吸収用繊維4を配
設してなることを特徴とする空気入りタイヤ。
Description
プ等によるラッピングのないビードコアを有する空気入
りタイヤに関するものである。
の安定化を図る目的等から、ビードコアの周りにラッピ
ングテープ等をらせん巻回してラッピングしたビードコ
アを用いるのが一般的である。
周りにらせん巻回することは、作業性が悪く、生産性を
悪化させることになり、また、ラッピングテープの配設
は材料コストの増加をも招くため、これらの点からすれ
ば、ラッピングは省略することが望ましい。
るための鋭意検討を行った結果、ラッピングテープによ
るラッピングのないビードコアを有するタイヤは、図5
(b)に示すように、製品時のビード部、特にビードトゥ
部6′にエア7′が残留する、いわゆるエア入り不良が
発生する頻度がかなり高くなることが判明した。
イヤ状態のときに、図5(a) に示すように、ビードコア
3′の外面とカーカスプライ5′の内面との間にエア
7′(図の黒塗部分)が存在するが、このグリーンタイ
ヤの上記エア7′を、ビード部形状が変化する(図5
(a) の破線で示す形状が加硫成形後のビード部の形状で
ある。)加硫成形時にタイヤの外方に完全に排除しきれ
ず、この排除しきれなかったエアがビードトゥ部6′等
に残留することによって発生するものと考えられ、この
エア入り不良は、ビード部耐久性を悪化させることにな
った。
を施したビードコアを有するタイヤの場合、ビード部で
のエア入り不良はほとんど生じなかった。
たビードコアを有するタイヤにおいて、エア入り不良が
起こりにくい原因について検討したところ、加硫時に発
生するエアは、エア吸収用繊維の間の微小な空間に取り
込まれることによって、エア入り不良の発生が抑制され
ていることが判明した。
ードコアのラッピングを省略することによって生産性と
コスト性の向上を図るとともに、このビードコアの少な
くとも直下位置に1本以上の環状のエア吸収用繊維を配
設することによって、製品時のビード部におけるエア入
り不良の発生のない空気入りタイヤを提供することにあ
る。
め、この発明の空気入りタイヤは、単一フィラメント又
はフィラメントの束からなる補強素子で構成したビード
コアの少なくとも直下位置に、1本以上の環状のエア吸
収用繊維を配設したものである。また、エア吸収用繊維
を、無被覆の繊維フィラメントで構成してなることが好
ましい。
タイヤのビード部の代表的な断面を示し、図中1はビー
ド部、2はビードコアを構成する補強素子、3はビード
コア、4はエア吸収用繊維、5はカーカスプライであ
る。
フィラメント又はフィラメントの束からなる補強素子2
を積層巻回して複数段×複数列のビード構造をもつビー
ドコア3を有する。補強素子2の材質は、スチールであ
ることが好ましいが、有機繊維であってもよい。
をらせん巻回するか(モノストランド構造)、又は図3
に示すように並置した補強素子2の複数本をゴム引きし
た帯状シートをらせん状に積層巻回すること(パラスト
ランド構造)によって形成することが好ましい。
は、ビードコア3の少なくとも直下位置に、1本以上の
環状のエア吸収用繊維4を配設することにある。
好ましいが、ナイロンやポリエステル等の有機繊維や、
ガラスやカーボン等の無機繊維でもよく、また、撚りは
あった方が好ましいがなくてもよく、必要に応じて適宜
選択することができる。
位置に1本配設すればエア吸収効果を十分に発揮するこ
とができるが、より一層エア吸収効果を得る必要がある
場合には、2本以上配設してもよく( 図 1では2本) 、
また、配設位置もビードコア3の直下位置、すなわち、
ビードコア3の外面とカーカスプライ5の内面との間の
ビードコア3の直下位置に配置することが好ましいが、
図4(b) に示すように補強素子2間に配置することもで
きる。
エア吸収用繊維4を配置する方法としては、例えば図4
(a) に示すように、複数本の補強素子2を並置してゴム
引きした帯状シート8を積層巻回する前に、帯状シート
の下面に、エア吸収用繊維4をセットしておけば、ほと
んど製造上の負担がなく、エア吸収用繊維4を補強素子
2間に簡単に配置することができる。
維フィラメント又はその束で構成することが好ましく、
加えて、表面処理を施していない単一材料で構成するこ
とがエア吸収力をより一層高める上で好ましい。
一例を示したにすぎず、請求の範囲において、種々の変
更を加えることができる。
製造し、性能評価したので以下に説明する。 ・実施例 空気入りタイヤは、サイズが155SR13 であり、カーカス
を、ポリエステル繊維コードをゴム引きした1 枚のプラ
イからなるラジアルカーカスとし、ベルトを2枚のスチ
ールコードゴム引き層で構成し、各コードゴム引き層
を、それぞれコードが、タイヤ赤道面に対して±22°の
角度になるように配置した。ビードコアを構成する補強
素子は、スチールコードとし、また、エア吸収用繊維に
は、綿糸を撚ったものを使用し、これらを図 1に示すよ
うなビード構造に配置した。
様な構造を有する。
タイヤのビード部にエア入り不良が発生しているか否か
をタイヤを解体して観察し、不良率(タイヤの総本数に
対するエア入り不良が発生したタイヤの本数の百分率
(%))を算出した。その結果、比較例は、不良率が83
% であったのに対して、実施例は、エア入り不良が発生
したタイヤがなく、不良率が0%であった。
タイヤについて、それぞれ任意に各5本づつ取出し、取
出した各タイヤのビード部耐久性について調べた。その
結果、実施例に示すタイヤは、全タイヤとも安定してビ
ード部耐久性に優れていたのに対して、比較例に示すタ
イヤは、タイヤごとにビード部耐久性が大きく異なり、
平均しても、実施例に示すタイヤに比べてかなり劣って
いた。
アのラッピングを省略することによって生産性とコスト
性が向上する。また、このビードコアで生じがちであっ
た製品時のビード部におけるエア入り不良の発生をも抑
制することができ、これによって、ビード部耐久性に優
れた空気入りタイヤを提供することが可能となった。
面図である。
タイヤのビード部の断面図である。
した帯状シート8の一部の斜視図であり、(b) はこの帯
状シート8をらせん状に積層巻回したときの側面図であ
り、(c) は(b) のA-A 断面図である。
8の一部の斜視図であり、(b) はエア吸収用繊維4を配
置した帯状シート8をらせん状に積層巻回したときの断
面図である。
ないビードコアを有するタイヤのビード部の加硫成形前
後の断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 単一フィラメント又はフィラメントの束
からなる補強素子で構成したビードコアの少なくとも直
下位置に、1本以上の環状のエア吸収用繊維を配設して
なることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 エア吸収用繊維を、無被覆の繊維フィラ
メントで構成してなる請求項1記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02356197A JP3756604B2 (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02356197A JP3756604B2 (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10217721A true JPH10217721A (ja) | 1998-08-18 |
JP3756604B2 JP3756604B2 (ja) | 2006-03-15 |
Family
ID=12113940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02356197A Expired - Fee Related JP3756604B2 (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3756604B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008542099A (ja) * | 2005-05-30 | 2008-11-27 | ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ | 複合体ビードコアを備えた空気入りタイヤ |
JP2012006478A (ja) * | 2010-06-24 | 2012-01-12 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2014117978A (ja) * | 2012-12-13 | 2014-06-30 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ビードコア、それを用いた空気タイヤ、及び空気入りタイヤの製造方法 |
WO2014149249A1 (en) | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Bridgestone Americas Tire Operations, Llc | Pneumatic tire and method of manufacture |
-
1997
- 1997-02-06 JP JP02356197A patent/JP3756604B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008542099A (ja) * | 2005-05-30 | 2008-11-27 | ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ | 複合体ビードコアを備えた空気入りタイヤ |
US20090194215A1 (en) * | 2005-05-30 | 2009-08-06 | Guido Daghini | Pneumatic tire with composite bead core |
JP4845961B2 (ja) * | 2005-05-30 | 2011-12-28 | ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ | 複合体ビードコアを備えた空気入りタイヤ |
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WO2014149249A1 (en) | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Bridgestone Americas Tire Operations, Llc | Pneumatic tire and method of manufacture |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3756604B2 (ja) | 2006-03-15 |
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