JPH10217603A - 記録媒体、その製造方法、これを用いた画像形成方法及び分散液 - Google Patents
記録媒体、その製造方法、これを用いた画像形成方法及び分散液Info
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- JPH10217603A JPH10217603A JP9027733A JP2773397A JPH10217603A JP H10217603 A JPH10217603 A JP H10217603A JP 9027733 A JP9027733 A JP 9027733A JP 2773397 A JP2773397 A JP 2773397A JP H10217603 A JPH10217603 A JP H10217603A
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Abstract
善、ビーデイングの発生やブロンズ化を低減する記録媒
体を提供する。 【解決手段】 アルミナ水和物とバインダーを含むイン
ク受容層を基材上に設けた記録媒体において、前記イン
ク受容層が無機酸とカルボキシル基を有する有機酸を含
むことを特徴とする記録媒体である。
Description
た記録に適する記録媒体、その製造方法及びこれを用い
た画像形成方法に関し、とりわけインク受容層の透明
性、画像濃度及び解像度が高く、インク吸収能力や皮膜
性に優れた記録媒体、その製造方法及びこれを用いた画
像形成方法に関する。
で多色化が容易であり、記録パターンを任意に設定で
き、現像・定着が不要であるという特徴を有するため、
近年、各種画像の出力装置として情報機器等の用途で急
速に普及している。更に多色インクジェット方式により
形成される画像は、製版方式による多色印刷やカラー写
真方式による印画と比較しても遜色なく、作成部数が少
ない場合には、従来の方式よりも安価であることから、
フルカラー画像記録分野にも広く応用されつつある。
どの記録特性の向上に伴って、記録装置、記録方法の改
良が行われてきたが、記録媒体に対しても高度な特性が
要求されるようになってきた。
媒体の提案がなされている。たとえば、特開昭55―5
830号公報には、支持体表面にインク吸収性の塗工層
を設けたインクジェット記録用紙が開示されている。ま
た特開昭55―51583号公報には、被覆層中の顔料
として非晶質シリカを用いた例が、特開昭55―146
786号公報には、支持体上に水溶性高分子の塗工層を
設けた例が開示されている。
同5104730号、特開平2―276670号公報、
同4―37576号公報、同5―32037号公報に
は、ベーマイト構造を有するアルミナ水和物を含む塗工
層を有する記録媒体が提案されている。
を低減し、より銀塩写真に近い画像を得るために、イン
ク中の染料の濃度を通常の1/2〜1/4程度にうすめ
た淡インクを併用した多重記録による画像形成方法が提
案されている。このような画像形成方法では、ハイライ
トからシャドウまでの多階調表現を行うために、同色イ
ンクによる重ね打ちを行っている。そのため、単位面積
あたりのインク付与量が従来に比べて多くなり、従来の
記録媒体ではインクのあふれが発生する。さらにインク
中の溶剤成分が増えることによって、インクの吸収速度
が低下し、ビーデイングや印字部のブロンズ化が発生す
る。
れたインクドットが記録媒体に定着する前に次のインク
ドットが先のインクドットに隣接して付与されたとき
に、インクドットが横方向に不規則に移動し、その結
果、隣接するドットとの間で凝集が起こり、画像濃度に
ムラが生じる現象をいう。
遅くなり、表面にインク中の染料が凝集して残ることに
より印字部がブロンズ色に呈色する現象をいう。
333115号公報には、モノカルボン酸もしくはスル
ホン酸基を有する化合物を添加することにより、アルミ
ナ水和物の凝集体をコロイド粒子に解膠することが記載
されている。しかしかかるモノカルボン酸もしくはスル
ホン酸基を有する化合物単独では十分な解膠が進みす
ぎ、アルミナ水和物のコロイド粒子が微細化してしまう
ために、インク受容層を厚くしようとしたとき、表面付
近に小さな粒子が密に凝集してインクの吸収速度が低下
する。
―316145号公報、同8―108614号公報、同
8―295075号公報には、滲み防止や変色防止等の
ために種々の有機酸を添加したインクジェット用記録媒
体が開示されている。しかし有機酸単独を添加しても、
先の多重記録のようにインク付与量が多くなると、ビー
デイングやブロンズの発生を十分には抑えることができ
ない。
点を解決する目的でなされたものであり、とりわけイン
クの多重記録におけるインク吸収性の改善、ビーデイン
グやブロンズ化を低減する記録媒体、その製造方法及び
かかる記録媒体を用いた画像形成方法、記録媒体の製造
に適した分散液を提供するものである。
発明によって達成される。
ーを含むインク受容層を基材上に設けた記録媒体におい
て、前記インク受容層が無機酸とカルボキシル基を有す
る有機酸を含むことを特徴とする記録媒体である。
て画像を形成する方法において、記録媒体として、上記
記載の記録媒体を使用することを特徴とする画像形成方
法である。
ー、無機酸及びカルボキシル基を有する有機酸を含むこ
とを特徴とする記録媒体形成用分散液であり、かかる分
散液を基材上に塗工してインク受容層を形成することを
特徴とする記録媒体の製造方法である。
果、アルミナ水和物とバインダーを含むインク受容層に
無機酸とカルボキシル基を有する有機酸をそれぞれ1種
以上含有させることで上記技術課題に対して良好な結果
を得ることを見出した。
併用することで、何故ビーデイングやブロンズ化を抑え
ることができるのかは明らかではないが、以下の理由が
考えられる。
ボキシル基を有する有機酸を併用することによって、下
記に示すとおり、有機酸の平衡が左に移行してイオンの
解離を抑制する。
用によって、コロイド化したアルミナ水和物と相互作用
し、均一で弱い凝集体(フロック)を形成する。そのた
めにこの分散液を基材上に厚く塗工したときにも表面付
近に小さな粒子が密には凝集せず、塗工層の表面部に比
較的大きな細孔が形成されやすくなる。このためインク
の吸収速度が速くなり、インクによる多重記録の際にも
インクドットの凝集が起こりにくく、ビーデイングやブ
ロンズ化を防ぐことができるものと考えられる。
ミナ水和物を十分に解膠することができ、カルボキシル
基の解離を抑制するために、水中での一次解離指数pK
aが3以下のものが好ましい。そのなかでも、とりわけ
塩酸(pKa=−7)、硝酸(pKa=−1.4)、燐
酸(pKa=2.1)を用いると、インク受容層が透明
になるために好ましい。
機スルホン酸は、特開平8―108614号公報に記載
されているように、染料分子を不溶化する能力が高すぎ
るため、インク受容層表面で染料の凝集が起こりやす
く、印字部のブロンズ化が発生する傾向にあるので好ま
しくない。
する有機酸としては、水中の一次解離指数pKaが1以
上5以下のものが好ましい。pKaが1未満では、カル
ボキシル基の解離が大きいため、フロックの形成が十分
ではない。pKaが5を越えると、アルミナ水和物との
相互作用により液増粘が引き起こされる。そのなかで
も、とりわけ蟻酸(pKa=3.8)、酢酸(pKa=
4.8)、クロロ酢酸(pKa=2.9)、乳酸(pK
a=3.9)、クエン酸(pKa=3.1)、シュウ酸
(pKa=1.3)、マレイン酸(pKa=1.9)、
マロン酸(pKa=2.9)が好ましい。
Ka(I))とカルボキシル基を有する有機酸pKa
(pKa(O))が、pKa(I)<pKa(O)の関
係を満たすように選択することが好ましい。もしpKa
(I)≧pKa(O)である場合、有機酸の解離が起こ
りやすく、アルミナ水和物のフロックの形成が十分では
なく、ビーデイングやブロンズ化が起こりやすくなる。
物1gに対して、1μmol以上1000μmol未満
が好ましい。この添加量が1μmo未満では、アルミナ
水和物の十分な解膠が行われず、分散液中におけるアル
ミナ水和物の分散が十分ではなく、沈降しやすい。添加
量が1000μmol以上では、塗工液のpHが低すぎ
るため印字後の色味変化が発生しやすい。
物1gに対して、1μmol以上1000μmol未満
が好ましい。この添加量が1μmo未満では、フロック
の形成が十分ではなく、ビーデイングやブロンズ化が起
こりやすい。添加量が1000μmolを越えると、分
散液中においてアルミナ水和物が逆に凝集しすぎるた
め、分散液が増粘しやすく、塗工が困難になる。
無機酸:有機酸が10:1〜1:10の範囲が好まし
い。この割合が10:1を越える(無機酸が多くなる)
と、アルミナ水和物のフロック形成が十分ではなく、ビ
ーデイングやブロンズ化が起こりやすくなる。この割合
が1:10未満(有機酸が多くなる)では、同様にビー
デイングやブロンズ化が起こりやすくなる。その理由と
しては、無機酸の量が少ないためにカルボキシル基の解
離が大きく、アルミナ水和物のフロックの形成が十分で
ないためと考えられる。
物は、水酸化アルミニウムと称されるものも含み、下記
の一般式により表される。
は0〜5の数を表し、nとmは同時に0にはならな
い。)
形成に関与しない脱離可能な水相を表すものであるた
め、mは整数でない値をとることができる。またこの種
のアルミナ水和物をか焼するとmは0の値に達すること
ができる。
水和物と組み合わせて使用するバインダーとしては、水
溶性高分子物質が好ましい。例えば、ポリビニルアルコ
ールあるいはそのカチオン変性体、アニオン変性体、シ
ラノール変性体、でんぷんあるいはその変性体(酸化で
んぷん、エーテル化でんぷん)、ゼラチンあるいはその
変性体、カゼインあるいはその変性体、カルボキシメチ
ルセルロース、アラビアゴム、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロ
ース誘導体、SBRラテックス、NBRラテックス、メ
チルメタクリレートーブタジエン共重合体などの共役ジ
エン系共重合体ラテックス、官能基変性重合体ラテック
ス、エチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合
体ラテックス、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸
又はその共重合体、アクリル酸エステル共重合体等が好
ましい。これらのバインダーは単独あるいは複数種混合
して用いることができる。
は、重量比で、好ましくは1:1〜30:1、より好ま
しくは5:1〜20:1の範囲で任意に選択できる。バ
インダーの量が上記範囲より少ない場合、インク受容層
の機械的強度が不足してひび割れや粉落ちが発生しやす
く、バインダーの量が上記範囲より多い場合、細孔容積
が少なくなるためインク吸収性が低下しやすい。
インダーに加え、必要に応じて硬化剤、分散剤、増粘
剤、耐水化剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、蛍
光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防ばい
剤等を添加することができる。
(商品名、三菱化学製)などの水性ポリイソシアネート
化合物;ケミタイトDZ−22E,PZ−33(いずれ
も商品名、日本触媒化学工業製)などの水性アジリジン
化合物;スミレッズレジン613スペシャル、8%A
C、EU、スミマールM−50W,M−40W,M−3
0W,MC−1(いずれも商品名、住友化学工業製)な
どの水溶性メラミン樹脂;サイメル60、80(商品
名、三井サイアナミド製)、スミレッズ614スペシャ
ル、633(いずれも商品名、住友化学工業製)などの
水溶性尿素樹脂;オキサゾリン系反応性ポリマーK−1
020E(商品名、日本触媒化学工業製)などの水性オ
キサゾリン化合物;などが挙げられる。
液中に、上記の硬化剤を併用することにより、得られる
インク受容層の耐水性を向上させることができる。
〜40重量%程度が好ましい。分散液全体としては、硬
化剤はバインダの一部と考えられる。
ニウム塩、4級アンモニウム塩ポリマー等公知の材料の
なかから任意に選択できる。
ダー等を含む分散液を塗工装置を用いて、基材上に塗
布、乾燥する方法により形成される。塗工方法として
は、たとえば、ブレードコート方式、エアナイフ方式、
ロールコート方式、ブラッシュコート方式、グラビアコ
ート方式、キスコート方式、エクストルージョン方式、
スライドホッパー(スライドビート)方式、カーテンコ
ート方式、スプレー方式等を用いることができる。
は、固形分換算で、好ましくは0.5〜60g/m2、
より好ましくは5〜45g/m2の範囲であり、この範
囲であると良好なインク吸収性、画像解像性を得ること
ができる。塗工量を、形成されるインク受容層の厚みで
表現すると、15μm以上、好ましくは20μm以上で
ある。
紙、無サイズ紙、レジンコート紙等の紙類、熱可塑性フ
ィルムのようなシート状物及布はくが使用でき、とくに
限定されない。熱可塑性フィルムの場合、ポリエステ
ル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタク
リレート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリカーボ
ネートなどの透明フィルムやアルミナ水和物やチタンホ
ワイト等の充填又は微細な発泡による不透明化したシー
トを用いることができる。
にするために、コロナ処理等の表面処理を行ったり、易
接着層を下引き層として設けてもよい。さらにカールを
防止するために、基材の裏面あるいは所定の部位に樹脂
層や顔料層等のカール防止層を設けることもできる。
は、主として色材(染料あるいは顔料)、水溶性有機溶
剤及び水を含むものである。染料としては、直接染料、
酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用染料などに代
表される水溶性染料が好ましく、インク定着性、画像の
発色性、鮮明性、耐光性、安定性、その他の要求される
性能を満たす画像を与えるものであればいずれでも使用
できる。
機溶剤からなる溶媒中に溶解して使用するものであり、
これらの溶媒成分としては、好ましくは水と水溶性有機
溶剤の混合物が使用されるが、インク中の水の含有量
は、20〜90重量%、好ましくは60〜90重量%の
範囲になるように調整することが好ましい。
ルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコー
ル、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアル
コール、イソブチルアルコール等の炭素数が1〜4のア
ルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアル
コールなどのケトンあるいはケトンアルコール類;テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエ−テル類;ポリエチ
レングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル等のポリア
ルキレングリコ−ル類;エチレングリコ−ル、プロピレ
ングリコ−ル、ブチレングリコ−ル、トリエチレングリ
コ−ル、1,2,6−ヘキサントリオ−ル、チオジグリ
コ−ル、ヘキシレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル
等のアルキレン基が2〜6個の炭素数を含むアルキレン
グリコ−ル類;グリセリン;エチレングリコ−ルメチル
エ−テル、ジエチレングリコ−ルモノメチルエ−テル、
ジエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレング
リコ−ルモノメチルエ−テル、トリエチレングリコール
モノエチルエーテル等の多価アルコ−ルの低級アルキル
エ−テル類; 等が挙げられる。
レングリコール、ジエチレングリコールなどの多価アル
コール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、
トリエチレングリコールモノエチルエーテルなどの多価
アルコールの低級アルキルエーテル類が好ましい。多価
アルコール類は、インク中の水が蒸発し、水溶性染料が
析出することに基づくノズルの目つまりを防止するため
の湿潤剤としての効果が大きいためとりわけ好ましい。
できる。可溶化剤は染料の溶媒に対する溶解性を飛躍的
に向上させるものであり、代表的な可溶化剤としては、
含窒素複素環式ケトン類であり、N−メチル−2−ピロ
リドン、1,3−ジメチル−2―イミダゾリジノンなど
が挙げられる。
調整剤、界面活性剤、表面張力調整剤、pH調整剤、比
抵抗調整剤、保存安定剤等を添加することができる。
法としては、インクジェット記録方法が好ましく、この
ようなインクジェット記録方法としては、インクの小滴
を種々の駆動原理を利用して、オリフィスより吐出して
記録を行なわせる従来公知のインクジェット記録方式の
いずれのものにも、適用可能である。その代表例とし
て、特開昭54−59936号公報に記載されている方
法で、熱エネルギーの作用を受けたインクが急激な体積
変化を生じ、この状態変化による作用力によって、イン
クをノズルから吐出させるインクジェット方式は高速印
字を可能とするためとりわけ好ましい。
明するが、これらの例は本発明の好ましい例であって、
本発明はこれらに限定されるものではない。尚、文中、
部とあるのは重量基準である。
法により、アルミニウムドデキシドを製造した。次に米
国特許明細書第4、202、870号に記載された方法
により、上記アルミニウムドデキシドを加水分解してア
ルミナスラリーを製造した。このアルミナスラリーに水
を加えてアルミナ水和物固形分を7.9%とした。この
アルミナスラリーのpHは9.5であった。
てpHを調整し、コロイダルゾルを得た。このコロイダ
ルゾルを75℃でスプレー乾燥して表1に示すアルミナ
水和物(A及びB)を得た。
び細孔容積を以下の方法で求めた。
脱気した後、窒素吸着脱離法によりオートソーブ(商品
名、カンタクローク社製)を用いて測定した。
erらの方法を用いて計算して求めた。
に、蟻酸0.83重量部と硝酸0.28重量部を添加
し、更に上記アルミナ水和物Aを100重量部添加し、
分散液を調製した。この場合、アルミナ水和物1gに対
して蟻酸は180.3μmol、硝酸は44.4μmo
l含まれることに相当する。
ミキサーA510,DSインペラー羽根使用、佐竹化学
工業(株)製)を用いて1000rpmの回転速度で2
時間攪拌した。
ーセノールGH−23、日本合成化学工業(株))を固
形分濃度で10%になるようにイオン交換水に溶解した
水溶液を調製し、アルミナ水和物Aとの固形分重量比
(P/B)が10/1になるように計量して上記の分散
液に加えた。
(商品名:スミレッズレジン613スペシャル、住友化
学工業(株))を、ポリビニルアルコール/硬化剤の固
形分重量比が10/2.5になるように上記の分散液に
加え、1000rpmの回転速度で2時間攪拌し、アル
ミナ水和物/(ポリビニルアルコール+水溶性メラミン
樹脂)が重量比で8/1の混合分散液を得た。この分散
液の固形分濃度(アルミナ水和物+ポリビニルアルコー
ル+水溶性メラミン樹脂)は18重量%であった。
(商品名:メリネックス339、ICI社製、厚さ12
5μm)を使用し、このフィルムにコロナ放電処理を施
しながら、前記の混合分散液を10m/分の塗工速度でキ
スコートし、150℃で乾燥して、乾燥塗工厚が45μ
mのインク受容層を形成し、記録媒体を得た。
に示す。
○、割れ、クラック、はじき、スジ等の欠陥が生じたも
のを△とした。 2)光沢度 光沢度計(商品名:グロスチェッカーIG−320、
(株)堀場製作所)を用いて、非印字部を7点測定し、
これらの平均値を求めた。 3)印字特性 1mmに14本の割合のノズル間隔で、128本のノズ
ルを有するドロップオンデマンドタイプのインクジェッ
トヘッド(バブルジェットタイプのヘッド)をイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に配分したイン
クジェットプリンタに以下の2種のインクを搭載して記
録を行い、インクの吸収性、画像濃度、滲み、ビーデイ
ング、ブロンズについて評価を行った。
のインク受容層の表面におけるインクの乾燥状態を印字
部を指触して調べた。インク受容層に40ngのインク
を1平方インチ当たり360×360ドット印字するイ
ンク量を100%とする。
インクが指に付着しないものを◎、インク量200%で
インクが指に付着しないものを○、インク量100%で
インクが指に付着しないものを△とした。
インクが指に付着しないものを◎、インク量300%で
インクが指に付着しないものを○、インク量250%で
インクが指に付着しないものを△とした。
度を、マクベス反射濃度計RD1255を用いて測定し
た。いずれの例においても4色中、マゼンタの画像濃度
が最も低かったので、個々での評価対象とした。尚、イ
ンク2についてはインク量300%の値である。
した後のインク受容層表面での滲み、インク受容層表面
及び内部でのビーデイングを目視にて観察し、評価し
た。単色印字でのインク量を100%とし、インク量3
00%で滲み及びビーデイングが発生していないものを
◎、インク量200%で滲み及びビーデイングが発生し
ていないものを○、インク量100%で滲み及びビーデ
イングが発生していないものを△とした。
面にシアン染料が凝集しているかどうかで判断した。
凝集していないものを◎、インク量200%で凝集して
いないものを○、インク量100%で凝集していないも
のを△とした。
凝集していないものを◎、インク量300%で凝集して
いないものを○、インク量250%で凝集していないも
のを△とした。
1と同様にして記録媒体を調製し、評価を行った。その
結果を第2表及び第3表に示す。
像濃度が高く、滲みを抑え、しかもインクの多重記録に
おけるインク吸収性の改善、ビーデイングの発生やブロ
ンズ化の低減を可能とする。
Claims (27)
- 【請求項1】 アルミナ水和物とバインダーを含むイン
ク受容層を基材上に設けた記録媒体において、前記イン
ク受容層が無機酸とカルボキシル基を有する有機酸を含
むことを特徴とする記録媒体。 - 【請求項2】 前記無機酸の一次解離指数pKa(I)
が3以下である請求項1に記載の記録媒体。 - 【請求項3】 前記無機酸が塩酸、硝酸及び燐酸から選
択される請求項2に記載の記録媒体。 - 【請求項4】 前記有機酸の一次解離指数pKa(O)
が1〜5の範囲にある請求項1に記載の記録媒体。 - 【請求項5】 前記有機酸が蟻酸、酢酸、クロロ酢酸、
乳酸、クエン酸、シュウ酸、マレイン酸及びマロン酸か
ら選択される請求項4に記載の記録媒体。 - 【請求項6】 前記有機酸のpKa(O)と無機酸のp
Ka(I)が、pKa(O)>pKa(I)の関係にあ
る請求項1に記載の記録媒体。 - 【請求項7】 前記無機酸がアルミナ水和物1gに対し
て1μmol〜1000μmol含まれる請求項1に記
載の記録媒体。 - 【請求項8】 前記有機酸がアルミナ水和物1gに対し
て1μmol〜1000μmol含まれる請求項1に記
載の記録媒体。 - 【請求項9】 前記無機酸と有機酸がモル比で10:1
〜1:10の範囲で含まれる請求項1に記載の記録媒
体。 - 【請求項10】 前記アルミナ水和物が以下の式で表さ
れる請求項1に記載の記録媒体。 Al2O3-n(OH)2n・mH2O (式中、nは0〜3の整数、mは0〜10の数を表し、
nとmは同時に0にはならない) - 【請求項11】 前記アルミナ水和物とバインダーが、
重量比で1:1〜30:1の範囲で含まれる請求項1に
記載の記録媒体。 - 【請求項12】 インク滴を記録媒体に付与して画像を
形成する方法において、記録媒体として、請求項1乃至
11のいずれかに記載の記録媒体を使用することを特徴
とする画像形成方法。 - 【請求項13】 インクジェット方式によりインクを付
与する請求項12に記載の画像形成方法。 - 【請求項14】 インクジェット方式が、インクに熱エ
ネルギーを作用させてインク滴を形成する方式である請
求項13に記載の画像形成方法。 - 【請求項15】 アルミナ水和物、バインダー、無機酸
及びカルボキシル基を有する有機酸を含むことを特徴と
する記録媒体形成用分散液。 - 【請求項16】 前記無機酸の一次解離指数pKa
(I)が3以下である請求項15に記載の分散液。 - 【請求項17】 前記無機酸が塩酸、硝酸及び燐酸から
選択される請求項16に記載の分散液。 - 【請求項18】 前記有機酸の一次解離指数pKa
(O)が1〜5の範囲にある請求項15記載の分散液。 - 【請求項19】 前記有機酸が蟻酸、酢酸、クロロ酢
酸、乳酸、クエン酸、シュウ酸、マレイン酸及びマロン
酸から選択される請求項18記載の分散液。 - 【請求項20】 前記有機酸のpKa(O)と無機酸の
pKa(I)が、pKa(O)>pKa(I)の関係に
ある請求項15記載の分散液。 - 【請求項21】 前記無機酸がアルミナ水和物1gに対
して1μmol〜1000μmol含まれる請求項15
に記載の分散液。 - 【請求項22】 前記有機酸がアルミナ水和物1gに対
して1μmol〜1000μmol含まれる請求項15
に記載の分散液。 - 【請求項23】 前記無機酸と有機酸がモル比で10:
1〜1:10の範囲で含まれる請求項15に記載の分散
液。 - 【請求項24】 前記アルミナ水和物が以下の式で表さ
れる請求項15に記載の分散液。 Al2O3-n(OH)2n・mH2O (式中、nは0〜3の整数、mは0〜10の数を表し、
nとmは同時に0にはならない) - 【請求項25】 前記アルミナ水和物とバインダーが、
重量比で1:1〜30:1の範囲で含まれる請求項15
に記載の分散液。 - 【請求項26】 請求項15乃至25のいずれかに記載
の分散液を基材上に塗工してインク受容層を形成するこ
とを特徴とする記録媒体の製造方法。 - 【請求項27】 分散液の塗工量が、固形分で0.5〜
60g/m2の範囲にある請求項26に記載の記録媒体
の製造方法。
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