JPH10217411A - 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム - Google Patents

二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム

Info

Publication number
JPH10217411A
JPH10217411A JP2646597A JP2646597A JPH10217411A JP H10217411 A JPH10217411 A JP H10217411A JP 2646597 A JP2646597 A JP 2646597A JP 2646597 A JP2646597 A JP 2646597A JP H10217411 A JPH10217411 A JP H10217411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
biaxially oriented
film
polyethylene terephthalate
layer
terephthalate film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2646597A
Other languages
English (en)
Inventor
Iwao Okazaki
巌 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2646597A priority Critical patent/JPH10217411A/ja
Publication of JPH10217411A publication Critical patent/JPH10217411A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 結晶化度が30〜55%、剛直非晶量が10
〜45%、可逆結晶融解熱が0.5〜5kJ/molで
あることを特徴とする二軸配向ポリエステルフィルム。 【効果】 本発明の二軸配向ポリエチレンテレフタレー
トフィルムはポリマー中の結晶構造を特定化するため
に、結晶化度、可逆結晶融解熱等の熱特性を規定したの
で、特に高温での優れた寸法安定性を得ることができ
た。また、磁気記録媒体用として十分良好な特性を得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二軸配向ポリエチ
レンテレフタレートフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】二軸配向ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムとしては、フィルムの結晶化度を規定したフィル
ムが知られている(例えば特公昭62−30897号公
報)。また、二軸配向積層フィルムとしては、積層厚み
と含有粒子粒径の関係を規定したフィルムが知られてい
る(例えば特開平2−77431号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の二
軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムでは、走行
面の表面硬度を規定しポリエステルフィルムの耐削れ性
と寸法安定性の両立が試みられたが、今日のデジタル記
録用等のさらなる高密度磁気記録媒体とした場合には、
特に高温(フィルムのガラス転移温度以上、例えば15
0℃)での寸法安定性が不足するといった問題があっ
た。また、積層厚みと含有粒子粒径の関係を規定してフ
ィルム表面突起高さの均一化をはかり、磁気記録媒体と
した場合の電磁変換特性の向上がはかられたが、高密度
磁気記録媒体とした場合の寸法安定性が求められるよう
になってきている。
【0004】本発明はかかる課題を解決し、特に高温で
の寸法安定性に優れる二軸配向ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムは、結晶
化度が30〜55%、剛直非晶量が10〜45%、可逆
結晶融解熱が0.5〜5kJ/molであることを特徴
とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の二軸配向フィルムは、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)を主要構成成分と
する。なお、本発明の目的を阻害しない範囲内で共重合
ポリマを用いてもよい。また、本発明の目的を阻害しな
い範囲内で酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤などの
添加剤が通常添加される程度添加されていてもよい。
【0007】本発明の二軸配向ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの結晶化度は、寸法安定性の点から30〜
55%、好ましくは35〜50%である。また、全体を
100%として結晶化度(%)と非晶割合(%)を差し
引いた残りの量で定義される剛直非晶量は、寸法安定性
の点から10〜45%、好ましくは20〜40%であ
る。本発明の二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの可逆結晶融解熱は0.5〜5kJ/molであ
る。ポリマー結晶の融解、再結晶化は通常、融解温度と
結晶化温度の間に数℃〜数十℃の過冷却と呼ばれる温度
ギャップをともなう非可逆過程である。しかしながら最
近、ポリマー結晶の表面で過冷却をともなわない融解、
再結晶化が可逆的に起きる可逆的融解の存在が明らかに
なってきた。つまり、微小な結晶核が融解時完全に消滅
せず、これが可逆的融解、再結晶化を起こすと考えられ
る。この可逆的融解、再結晶化を起こす結晶の詳細な特
性等はあまり明らかではないが、鋭意検討の結果、この
種の結晶の量を特定することが二軸配向ポリエチレンテ
レフタレートフィルムとしての寸法安定性の向上に結び
つくことがわかった。
【0008】本発明の二軸配向ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムは単層フィルム、積層フィルムいずれでも
特に限定されないが、寸法安定性の点からA層/B層の
少なくとも2層構造からなるのが好ましい。またA層/
B層/A層、A層/B層/C層の3層構成も好ましく例
示される。A層厚みは特に限定されないが、寸法安定性
の点から0.01〜3.0μm、好ましくは0.05〜
2.0μm、さらに好ましくは0.1〜1.5μmであ
る。積層構成の場合、少なくとも1層の主たる成分がP
ETである必要があり、他の層は特に限定されないがポ
リエステルが好ましく例示される。ポリエステルとして
は特に限定されないが、PETまたはポリ(エチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレート)(PEN)を
主たる成分とするポリマが好ましい。
【0009】本発明の二軸配向ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムのA層に、寸法安定性の点から、無機およ
び/または有機粒子が含有されているのが好ましい。A
層厚みtとA層に含有する無機および/または有機粒子
の平均粒径dの関係は特に限定されないが、0.2d≦
t≦10d、好ましくは0.3d≦t≦5d、さらに好
ましくは0.5d≦t≦3dの場合に、特に寸法安定性
が良好となる。
【0010】無機および/または有機粒子の平均粒径は
特に限定されないが、0.05〜2.0μm、好ましく
は0.1〜1.0μm、含有量は特に限定されないが
0.05〜1.0重量%である。かかる粒子として、炭
酸カルシウム、アルミナ、ヒドロキソアパタイト、シリ
カ、酸化チタン、架橋剤としてポリスチレンを用いた有
機粒子、カーボンブラック等から選ばれる粒子が好まし
く例示される。これらの粒子を複数併用して用いてもよ
い。
【0011】また、A層以外のフィルム層、つまりB層
等に粒子を含有していてもかまわない。この場合も平均
粒径は0.05〜1.0μm、含有量は0.05〜1.
0重量%であるのが好ましい。かかる粒子として、炭酸
カルシウム、アルミナ、ヒドロキシアパタイト、シリ
カ、酸化チタン、有機粒子、カーボンブラック等から選
ばれる粒子が好ましく例示される。
【0012】本発明の二軸配向ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムは、上記組成物を二軸配向したフィルムで
ある。フィルムの厚さ方向の一部分、例えば表層付近の
ポリマ分子の配向が無配向、あるいは一軸配向になって
いない、すなわち厚さ方向の全部分の分子配向が二軸配
向である場合に寸法安定性が良好となる。特に表面、裏
面の二軸配向性はアッベ屈折率計、レーザーを用いた屈
折率計、全反射レーザーラマン法などによって測定でき
る。
【0013】本発明の二軸配向ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムは磁気記録媒体として好ましく用いられる
他、包装用、プリペイドカード等のカード用等、用途は
特に限定されない。特に高出力が要求されるデジタルビ
デオテープ用二軸配向フィルムとしても好ましく用いら
れる。また、本発明の二軸配向ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムは、コンピュータ用等のデータストレージ
用にも好ましく用いられる。
【0014】次に本発明の二軸配向ポリエチレンテレフ
タレートフィルムの好ましい製造方法を示し説明する
が、これに限定されるものではない。
【0015】まずフィルムを構成するPETに粒子を含
有せしめる方法としては、ジオ−ル成分であるエチレン
グリコールにスラリーの形で分散させ、このエチレング
リコールをテレフタル酸成分と重合するのが好ましい。
また粒子の水スラリーをベント式2軸混練押出機を用い
て、所定のPETペレットと混合し練り込む方法は、本
発明の効果を良好とするのに有効である。
【0016】粒子の含有量を調節する方法としては、上
記方法で高濃度マスターを作っておき、それを製膜時に
粒子を実質的に含有しないポリマで希釈して粒子含有量
を調節する方法が有効である。
【0017】次に、粒子を所定量含有するペレットを乾
燥したのち、公知の溶融押出機に供給し、スリット状の
ダイからシ−ト状に押出し、キャスティングロ−ル上で
冷却固化させて未延伸フィルムを作る。なお、必要に応
じ複数の押出し機、複数のマニホ−ルドまたは合流ブロ
ックを用いて溶融状態のポリマーを積層する。この場
合、粒子を含有するポリマ流路にスタティックミキサ
ー、ギヤポンプを設置する方法は本発明の効果をより一
層良好とするのに有効である。
【0018】次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二
軸配向させる。延伸方法としては、逐次二軸延伸法また
は同時二軸延伸法を用いることができる。最初に長手方
向、次に幅方向の延伸を行なう逐次二軸延伸法を用い、
長手方向の延伸を3段階以上に分けて、縦延伸温度80
〜180℃、総縦延伸倍率3.0〜6.0倍、縦延伸速
度5,000 〜50,000%/分の範囲で行なうのが好ましく例
示される。幅方向の延伸方法としてはテンタ−を用いる
方法が好ましく、延伸温度80〜180℃、幅方向延伸
倍率は場合により縦倍率より大きく3.2〜7.0倍、
幅方向の延伸速度1,000 〜20,000%/分の範囲で行なう
のが好ましい。さらに必要に応じて、再縦延伸、再横延
伸を行なう。その場合の延伸条件としては長手方向の延
伸は90〜150℃、延伸倍率1.1〜2.0倍、幅方
向の延伸方法としてはテンタ−を用いる方法が好まし
く、延伸温度90〜150℃、幅方向延伸倍率は1.1
〜2.0で行なうのが好ましい。延伸条件である延伸倍
率、延伸温度は、分子配向条件に大きく影響し、これは
次に述べる結晶化度、および可逆結晶融解熱に影響する
ので、本発明の二軸配向フィルムを得るためにそれらの
条件を適切に選ぶ必要がある。例えば、低温での延伸お
よび/または延伸倍率が大きいと配向による結晶化等に
より結晶化度が高くなる。
【0019】次にこの二軸配向フィルムを熱処理する。
この場合の熱処理温度は170〜220℃、特に170
〜210℃で時間は0. 5〜60秒の範囲が好適であ
る。この熱処理条件によって結晶化度、また熱処理後常
温に戻す際の工程温度条件等により、可逆結晶融解熱が
変化するので、ここでも本発明の二軸配向フィルムを得
るためにそれらの条件を適切に選ぶ必要がある。例え
ば、熱処理温度が長いと結晶化度が大きくなり、結晶が
アニールされ欠陥の少ない結晶が生成されるため可逆結
晶融解熱が大きくなる。
【0020】[物性の測定方法ならびに効果の評価方
法]本発明の特性値の測定方法並びに効果の評価方法は
次のとおりである。
【0021】(1)結晶化度(%)、剛直非晶量
(%)、可逆結晶融解熱(kJ/mol) 二軸配向フィルムの熱測定には、TAInstrument社製M
DSC2920を用いた。冷却は機械的冷却装置によ
り、測定セルのパージガスは乾燥窒素を30ml/分と
した。まず、サンプルの比熱を測定した。比熱測定は、
23mgのサファイヤで校正し、測定はサンプル重量5
mg、温度変調周期60秒、温度変調振幅1K、平均昇
温速度0の等温測定条件(ある温度で20分間測定し、
後半の10分をデータとして採用する。次に2K温度を
上げ、同様の測定を繰り返す)で行った。非晶割合は、
ガラス転移温度(ポリマー中の非晶の比熱がガラス状態
から液体状態まで変化する全変化量の1/2の温度で定
義される)での、全体の比熱変化量をPETの100%
非晶量である77.8J/(mol K)で割った値を
%で表した。可逆結晶融解熱は、この逐次等温測定条件
で求めた融解ピーク面積(融解ピークの基準線は融解ピ
ークより高温側の直線部分を利用し低温側へ外挿線を引
く)からPETの100%結晶化度を26.9kJ/m
olとして%で求めた。結晶化度は、サンプル5mgを
温度変調なしで20K/分で昇温し、結晶融解ピーク面
積から同様に求めた。剛直非晶量は100%から非晶割
合(%)と結晶化度(%)を差し引いたものである。
【0022】(2)粒子の平均粒径 フィルム断面を透過型電子顕微鏡(TEM)を用い、1
万倍以上の倍率で観察する。TEMの切片厚さは約10
0nmとし、場所を変えて100視野以上測定する。粒
子の平均径dは重量平均径(等価円相当径)から求め
る。
【0023】(3)粒子の含有量 ポリマは溶解し粒子は溶解させない溶媒を選択し、粒子
をポリマから遠心分離し、粒子の全体重量に対する比率
(重量%)をもって粒子含有量とする。場合によっては
赤外分光法の併用も有効である。
【0024】(4)フィルム積層厚み 2次イオン質量分析装置、X線光電子分光法、赤外分光
法、あるいはコンフォーカル顕微鏡などで粒子濃度の深
さ分布を測定する。表面を基準とし、深さ方向で極大値
を得た後、その極大値の1/2となる深さを積層厚みと
定義した。また、粒子濃度の深さ分布からでなく、フィ
ルムの断面観察あるいは薄膜段差測定器等によっても決
定することができる。
【0025】(5)フィルム表面の配向 ナトリウムD線(589nm)を光源として、アッベ屈
折率計を用いて測定した。マウント液にはヨウ化メチレ
ンを用い、25℃、65%RHにて測定した。
【0026】フィルムの二軸配向性は長手方向、幅方
向、厚さ方向の屈折率をN1 、N2 、N3 とした時、
(N1 −N2 )の絶対値が0. 07以下、かつ、N3 /
[(N1+N2 )/2]が0. 95以下であることをひ
とつの基準とできる。また、レーザー型屈折率計を用い
て屈折率を測定してもよい。さらに、この方法では測定
が難しい場合は全反射レーザーラマン法を用いることも
できる。
【0027】(6)寸法安定性 150℃3分の熱収縮率を測定した。
【0028】
【実施例】次に実施例に基づき、本発明の実施態様を説
明する。
【0029】実施例1(表1) ヒドロキシアパタイト粒子のエチレングリコールスラリ
ーを用意し、テレフタル酸メチルとエチレングリコール
からエステル交換反応、重縮合反応を行いPETを合成
し、PETの粒子ペレットを得た。
【0030】この粒子ペレットと実質的に粒子を含有し
ないPETポリマペレットを適当量混合し、180℃で
8時間減圧乾燥(3Torr)した後、ポリマA:0.8μ
m径ヒドロキシアパタイト粒子0.3重量%含有ポリ
マ、ポリマB:0.6μm径炭酸カルシウム粒子0.1
重量%含有ポリマをそれぞれ押出機1、押出機2に供給
し280℃、280℃で溶融した。これらのポリマを高
精度瀘過した後、矩形合流部にて2層積層とした(A/
B)。
【0031】これを静電印加キャスト法を用いて表面温
度25℃のキャスティング・ドラムに巻きつけて冷却固
化し、未延伸フィルムを作った。この時、口金スリット
間隙/未延伸フィルム厚さの比を10とした。また、そ
れぞれの押出機の吐出量を調節し総厚さ、およびA層の
厚さを調節した。
【0032】この未延伸フィルムを温度105℃にて長
手方向に3.8倍延伸した。この延伸は2組ずつのロ−
ルの周速差で、4段階で行なった。この一軸延伸フィル
ムをテンターを用いて100℃で幅方向に3.5倍延伸
した。このフィルムを定長下で、3段階に分けて熱処理
した。つまり、200℃にて5秒間、190℃にて10
秒、180℃にて30秒の熱処理を行い、総厚さ11μ
m、A層厚さ1.0μmの二軸配向フィルムを得、その
後その二軸配向フィルムを85℃、60RH%の環境下
で24時間放置した。
【0033】この二軸配向ポリエチレンテレフタレート
フィルムの特性は第1表に示したとおりであり、高温で
の寸法安定性が良好であった。
【0034】比較例1(表1) ヒドロキシアパタイト粒子のエチレングリコールスラリ
ーを用意し、テレフタル酸メチルとエチレングリコール
からエステル交換反応、重縮合反応を行いPETを合成
し、PETの粒子ペレットを得た。
【0035】この粒子ペレットと実質的に粒子を含有し
ないPETポリマペレットを適当量混合し、180℃で
8時間減圧乾燥(3Torr)した後、ポリマA:0.8μ
m径ヒドロキシアパタイト粒子0.3重量%含有ポリ
マ、ポリマB:0.6μm径炭酸カルシウム粒子0.1
重量%含有ポリマをそれぞれ押出機1、押出機2に供給
し280℃、280℃で溶融した。これらのポリマを高
精度瀘過した後、矩形合流部にて2層積層とした(A/
B)。
【0036】これを静電印加キャスト法を用いて表面温
度25℃のキャスティング・ドラムに巻きつけて冷却固
化し、未延伸フィルムを作った。この時、口金スリット
間隙/未延伸フィルム厚さの比を10とした。また、そ
れぞれの押出機の吐出量を調節し総厚さ、およびA層の
厚さを調節した。
【0037】この未延伸フィルムを温度105℃にて長
手方向に3.8倍延伸した。この一軸延伸フィルムをテ
ンターを用いて100℃で幅方向に3.5倍延伸した。
このフィルムを定長下で200℃にて3秒間熱処理し、
総厚さ11μm、A層厚さ1.0μmの二軸配向フィル
ムを得た。
【0038】この二軸配向ポリエチレンテレフタレート
フィルムの特性は第1表に示したとおりであり、高温で
の寸法安定性が不良であった。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明の二軸配向ポリエチレンテレフタ
レートフィルムはポリマー中の結晶構造を特定化するた
めに、結晶化度、可逆結晶融解熱等の熱特性を規定した
ので、特に高温での優れた寸法安定性を得ることができ
た。また、磁気記録媒体用として十分良好な特性を得る
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 67:00 105:16 B29L 9:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶化度が30〜55%、剛直非晶量が
    10〜45%、可逆結晶融解熱が0.5〜5kJ/mo
    lであることを特徴とする二軸配向ポリエステルフィル
    ム。
  2. 【請求項2】 二軸配向フィルムがA層/B層の少なく
    とも2層構造からなり、A層厚みが0.01〜3.0μ
    mである請求項1記載の二軸配向ポリエチレンテレフタ
    レートフィルム。
  3. 【請求項3】 A層に無機および/または有機粒子を含
    有する請求項2記載の二軸配向ポリエチレンテレフタレ
    ートフィルム。
  4. 【請求項4】 無機および/または有機粒子の平均粒径
    d(nm)とA層の層厚さt(nm)との関係が0.2
    d≦t≦10dである請求項3記載の二軸配向ポリエチ
    レンテレフタレートフィルム。
JP2646597A 1997-02-10 1997-02-10 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム Pending JPH10217411A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2646597A JPH10217411A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2646597A JPH10217411A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10217411A true JPH10217411A (ja) 1998-08-18

Family

ID=12194278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2646597A Pending JPH10217411A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10217411A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000119495A (ja) * 1998-10-19 2000-04-25 Toray Ind Inc ポリエステル組成物およびそれからなるフィルム
JP2006249439A (ja) * 2006-04-26 2006-09-21 Toray Ind Inc ポリエステルフィルム
EP1722362A1 (en) * 2005-05-11 2006-11-15 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic recording medium

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000119495A (ja) * 1998-10-19 2000-04-25 Toray Ind Inc ポリエステル組成物およびそれからなるフィルム
EP1722362A1 (en) * 2005-05-11 2006-11-15 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic recording medium
JP2006249439A (ja) * 2006-04-26 2006-09-21 Toray Ind Inc ポリエステルフィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8742058B2 (en) Biaxially oriented polyester film and linear magnetic recording medium
WO2010131643A1 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体
KR100491648B1 (ko) 폴리에스테르필름및그제조방법
JPH11255913A (ja) 二軸配向改質ポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルム
KR100681362B1 (ko) 2축 배향 폴리에스테르 필름
JP6260199B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体
JPH10217411A (ja) 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム
JPH10217410A (ja) 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム
JP3243969B2 (ja) 磁気記録媒体用二軸配向積層ポリエステルフィルム
JP2004107471A (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JP2018150463A (ja) 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体
JPH10219005A (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH11302408A (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JP3353542B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JP2922070B2 (ja) 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム
JPH11181117A (ja) 磁気記録媒体用二軸配向ポリエステルフィルム
JPH081769A (ja) ポリエステルフィルムおよびその製造方法
JP3277681B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JP2988580B2 (ja) ポリエステルフイルムおよびその製造方法
JPH01230641A (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JP2975881B2 (ja) 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム
JP2615651B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH07272249A (ja) 磁気記録媒体用二軸配向フィルム
CN111655768A (zh) 高度透明的光学膜
JPH11228677A (ja) ポリエチレンテレフタレート及びそれからなるフィルム