JPH10216168A - 使い捨てカイロ - Google Patents

使い捨てカイロ

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JPH10216168A
JPH10216168A JP2497897A JP2497897A JPH10216168A JP H10216168 A JPH10216168 A JP H10216168A JP 2497897 A JP2497897 A JP 2497897A JP 2497897 A JP2497897 A JP 2497897A JP H10216168 A JPH10216168 A JP H10216168A
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JP
Japan
Prior art keywords
bag
tourmaline
pyroelectric
pyroelectric substance
fine powder
Prior art date
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Pending
Application number
JP2497897A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Nakamura
伸昭 中村
Kenji Azuma
顕司 東
Masao Yokozeki
雅雄 横関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON EPOCH KK
Okamoto Industries Inc
Original Assignee
NIPPON EPOCH KK
Okamoto Industries Inc
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Publication date
Application filed by NIPPON EPOCH KK, Okamoto Industries Inc filed Critical NIPPON EPOCH KK
Priority to JP2497897A priority Critical patent/JPH10216168A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】身体を温める効果が優れた使い捨てカイロを提
供する。 【解決手段】鉄粉を主体とする発熱組成物を通気性袋に
収納してなる使い捨てカイロにおいて、該カイロに焦電
性物質の微粉末を存在させたことを特徴とする使い捨て
カイロである。焦電物質の微粉末は発熱組成物に混在さ
せたり、発熱組成物を覆う通気性袋に固着させたり、通
気性袋の片面に施した感圧接着剤に混在させる。焦電性
物質はトルマリンが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、鉄粉を主体とする
発熱組成物を通気性シートで作った袋に充填してなる、
所謂使い捨てカイロに関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、鉄分を主体とする発熱組成物を通気性シートで作成
した通気性の袋に充填し、この袋を不通気性の包装袋に
収納した使い捨てカイロはよく知られている。このカイ
ロの使用に当たっては、不通気性の包装袋を破いて鉄粉
を主体とする発熱組成物を充填した通気性袋を取り出
し、揉んだり、揺すったりして鉄粉を空気と接触させ
る。これにより鉄粉は空気と接触して酸化され熱を発生
する。このカイロで身体を温めるには種々の使われ方が
されている。例えば、洋服のポケットに入れて手や身体
を温めたり、靴の中に入れて足を温めたり、下着の間に
挾んで身体を温めたりしている。また通気性袋の片面に
感圧接着剤を塗布し、この接着剤を利用して下着に接着
させ、身体を温めることも行われている。このように、
使い捨てカイロを身体の保温に用いる場合は、身体の極
近くに位置させて使用する。本発明はこの使い捨てカイ
ロの利用形態に注目し、該カイロに焦電性物質を存在さ
せ、焦電性物質の身体への健康上有益な影響をも同時に
与えるようにしてものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄粉を主体と
する発熱組成物を通気性袋に収納してなるカイロにおい
て、焦電性物質の微粉末を存在させたことを特徴とする
使い捨てカイロである。使い捨てカイロに焦電性物質の
微粉末を存在させるには、焦電性物質の微粉末を発熱組
成物に混在させたり、通気性袋に固着させることによっ
て行う。また、通気性袋の片面に感圧接着剤層及び離型
紙層を順次設けて貼るタイプの使い捨てカイロとなし、
該感圧接着剤層に焦電性物質の微粉末を混在させてもよ
い。焦電性物質としてはトルマリンが好ましい。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明における使い捨てカイロ
は、鉄粉を主成分とし、これに活性炭、木分、食塩、水
などを混合した発熱組成物を、不織布、織布、紙などの
通気性シートで作成した袋に充填し、この袋全体を不通
気性包装袋に収納したものである。この通気性袋の形
状、大きさは任意であるが、通常は四角形で、一辺が5
〜20cmである。また貼ることのできる使い捨てカイ
ロは通気性袋の片面に感圧性接着剤を塗布し接着剤層を
設け、その上に離型紙を貼着する。本発明においては、
この使い捨てカイロに焦電性物質を存在させたものであ
る。ここで用いる焦電性物質は、焦電気(パイロ電気又
はピロ電気)を示す物質で、例えば電気石やイキョク鉱
焦電性鉱物などの焦電性鉱物である。なかでも電気石の
一種であるトルマリンが好ましい。トルマリンとして
は、ドラバイト(苦土電気石)、ショール(鉄電気
石)、エルバイト(リチア電気石)などが挙げられる。
これらは水不溶性物質である。
【0005】使い捨てカイロに焦電性物質の微粉末を存
在させるには、焦電性物質の微粉末を鉄粉を主体とする
発熱組成物に混在させる方法、通気性袋に固着させる方
法、貼ることのできるカイロにおいては感圧接着剤に混
在させる方法、或いはこれらを組み合わせる方法があ
る。発熱組成物に混在させるには、焦電性物質をボール
ミル等で粉砕し微粉末にして発熱組成物の調製時に混合
する。発熱組成物は、鉄粉、活性炭、食塩等の塩類、木
粉、水などを混合したものである。焦電性物質の微粉末
の平均粒径は1〜100μmである。また混合割合は発
熱組成物中0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量
%である。
【0006】また、焦電性物質の微粉末を通気性袋に固
着させるには次のようにする。すなわち、その一つの方
法は通気性袋を構成する素材繊維に焦電性物質の微粉末
を固着させる方法である。この素材繊維への固着は、焦
電性物質の微粉末を合成樹脂に配合し紡糸して繊維にす
るか、或いはビスコースに配合し紡糸してレーヨンにす
ることによって繊維中に混入させて行うことができる。
また合成樹脂やゴムなどの固着剤を用いて焦電性物質の
微粉末を繊維表面に付着させ固着してもよい。これらの
焦電性物質の微粉末を固着させた繊維を用いて不織布や
編織物や紙などの通気性シートを製造する。また他の方
法として、通常の繊維で不織布や編織物や紙などの通気
性シートを製造し、この通気性シートに合成樹脂やゴム
を固着剤に用いて焦電性物質の微粉末を繊維表面に付着
させ固着してもよい。更に、通常の繊維を素材にして不
織布を製造するとき、不織布製造時の接着剤中に焦電性
物質の微粉末を配合し不織布に該微粉末を固着させても
よい。このようにして得た通気性シートを用いて通気性
袋を作成する。
【0007】また、貼ることのできるカイロにおいては
感圧接着剤に混在させてもよい。感圧接着剤としてはゴ
ム系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、ウレタン系樹脂接
着剤などが用いられる。これらの接着剤に焦電性物質の
微粉末を混入して通気性袋の片面に塗布し、その上に離
型紙を貼着する。焦電性物質は微粉末化によって表面積
が大きくなって、焦電性物質の効果が充分に発揮され
る。また微粉末にすると、合成樹脂やビスコースに配合
して紡糸するとき、或いは接着剤に混入させるときに均
一に分散し易くなり、そのため紡糸工程、固着工程、塗
布工程が円滑に行える。この微粉末は平均粒径5μm以
下が好ましく、より好ましくは2μm以下、特に好まし
くは1μm以下である。また、焦電性物質の微粉末の配
合量は0.1〜30%程度であり、好ましくは5〜12
%である。30%以上では紡糸処理、固着処理の操作が
円滑に行えず、また接着効果が低下する。また、0.1
%以下では少量過ぎて目的を達しない。
【0008】焦電性物質は温度が変化すると帯電する性
質を有する。本発明において、使い捨てカイロの使用時
には、その発熱組成物中に存在させた焦電性物質の微粉
末、発熱組成物を覆う通気性袋に存在させた焦電性物質
の微粉末、或いは通気性袋表面の接着剤中に存在させた
焦電性物質の微粉末が、発熱組成物の発熱により温度変
化する。また、通気性袋や接着剤中に存在させた焦電性
物質の微粉末は、カイロの周囲の温度にも影響されなが
ら温度変化する。そして、この焦電性物質の温度変化は
焦電物質を帯電させるが、この帯電は電場を形成し、こ
の電場が人体に好影響を与える。また、焦電性物質とし
てトルマリンを用いた場合は遠赤外線を放射する特性が
あり、この遠赤外線も人体に好影響を与える。本発明の
使い捨てカイロの使用によって冷え性や肩凝りの解消に
効果があるとされるのは、上記の作用によって血行が良
くなるためと推測される。
【0009】
【実施例】
実施例1 130g/lの食塩水溶液12重量部、活性炭14重量
部、木粉2重量部及び平均粒径10μmのドラバイト
(苦土電気石)1.5重量部を良く混合した。この混合
物に酸素不存在下で鉄粉25重量部を添加して良く混合
して発熱組成物を調製した。この発熱組成物を不織布で
作った縦15cm、横10cmの通気性の袋に充填し、
封をした。最後に、この袋を不通気性の包装袋で包装し
て、本発明の使い捨てカイロを得た。比較のために、ド
ラバイトを使用しないこと以外は上記実施例1と同様に
して使い捨てカイロを作成した(比較例)。
【0010】実施例1のカイロ(実施例品)と比較例の
カイロ(比較例品)をそれぞれ下着付けて使用後の自律
神経系(AP値)及び体液の流れ(BP値)を防衛機能
(IQ値)の変化インピーダンス測定機によって調べ
た。測定条件は、まず(イ)未使用時の上記それぞれの
値を測定し、次いで(ロ)比較例品を30分使用し、使
用直後に上記それぞれの値を測定した。また、(ハ)2
5分後に再び未使用時の上記それぞれの値を測定し、次
いで(ニ)実施例品を30分使用し、使用直後に同じく
上記それぞれの値を測定した。測定は左右の手足の先端
部28箇所で行なった。
【0011】その結果、(イ)の測定では、AP値、B
P値ともに身体の右側が高く、左側が低い傾向を示し、
左右差が見られた。(ロ)の測定ではAP値は改善され
たもののBP値は変化なく、逆にIQ値は身体の右側が
亢進した。(ハ)の測定ではAP値、BP値は(イ)の
測定結果と類似したがIQ値は右亢進状態は改善されな
かった(全ての値が身体の右側が高く左右差がでた)。
(ニ)の測定では全て値が改善され生体の左右差が改善
された。このことから、比較例品の使用では温熱効果に
よる自律神経系の興奮は抑制されるものの(温かくて気
持ちの良い状態は保てるものの)、生体のバランス(A
P値、BP値、IQ値)を改善するには至らず、かえっ
て身体の防衛機能が亢進し、一方実施例品の使用では自
律神経の興奮を抑制し、体液の循環は良くなり、防衛機
能は過剰に反応しない傾向になるものと考えられる。
【0012】実施例2 130g/lの食塩水溶液12重量部、活性炭14重量
部及び木粉2重量部を良く混合し、この混合物に酸素不
存在下で鉄粉25重量部を添加して良く混合し発熱組成
物を調製した。セルロース7.5%、水酸化ナトリウム
濃度6.2%のビスコース液に、平均粒径1μmのトル
マリン(苦土電気石)粉末3%配合し、硫酸及び芒硝を
含む紡糸浴に紡糸してレーヨンを製造した。このレーヨ
ン80%とポリプロピレン20%との混合繊維で不織布
を作成した。この不織布で作った縦15cm、横10c
mの通気性の袋に、上記発熱組成物を充填し、封をし
た。この袋を不通気性の包装袋で包装して、本発明の使
い捨てカイロを得た。
【0013】実施例3 130g/lの食塩水溶液12重量部、活性炭14重量
部及び木粉2重量部を良く混合し、この混合物に酸素不
存在下で鉄粉25重量部を添加して良く混合し発熱組成
物を調製した。レーヨン50%とポリプロピレン50%
との混合繊維で不織布を作成した。この不織布で作った
縦15cm、横10cmの通気性の袋の裏面に、アクリ
ル系感圧接着剤に平均粒径1μmのトルマリン(苦土電
気石)粉末5%配合したものを、2.5cm幅で2本縦
方向に筋状に塗布し、その上に離型紙を貼着した。上記
の発熱組成物を上記の通気性袋に充填し、封をした。こ
の袋を不通気性の包装袋で包装して、本発明の使い捨て
カイロを得た。
【0014】実施例4 130g/lの食塩水溶液12重量部、活性炭14重量
部、木粉2重量部及び平均粒径10μmのドラバイト
(苦土電気石)1.5重量部を良く混合した。この混合
物に酸素不存在下で鉄粉25重量部を添加して良く混合
して発熱組成物を調製した。セルロース7.5%、水酸
化ナトリウム濃度6.2%のビスコース液に、平均粒径
1μmのトルマリン(苦土電気石)粉末3%配合し、硫
酸及び芒硝を含む紡糸浴に紡糸してレーヨンを製造し
た。このレーヨン80%とポリプロピレン20%との混
合繊維で不織布を作成した。この不織布で作った縦15
cm、横10cmの通気性の袋に、上記発熱組成物を充
填し、封をした。この袋を不通気性の包装袋で包装し
て、本発明の使い捨てカイロを得た。
【0015】
【発明の効果】本発明の使い捨てカイロは、その中に焦
電性物質を存在させたので、カイロとして身体を温める
とき焦電物質が人体に作用し、血行を良くし、身体を温
める効果を増幅する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横関 雅雄 東京都千代田区麹町2丁目2番地 日本エ ポック株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄粉を主体とする発熱組成物を通気性袋に
    収納してなる使い捨てカイロにおいて、該カイロに焦電
    性物質の微粉末を存在させたことを特徴とする使い捨て
    カイロ。
  2. 【請求項2】焦電性物質の微粉末を発熱組成物に混在さ
    せたことを特徴とする請求項1記載の使い捨てカイロ。
  3. 【請求項3】焦電性物質の微粉末を通気性袋に固着させ
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の使い捨てカイ
    ロ。
  4. 【請求項4】通気性袋の片面に感圧接着剤層及び離型紙
    層を順次設け、感圧接着剤層に焦電性物質の微粉末を混
    在させたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の使
    い捨てカイロ。
  5. 【請求項5】焦電性物質がトルマリンである請求項1、
    2、3又は4記載の記載の使い捨てカイロ。
JP2497897A 1997-02-07 1997-02-07 使い捨てカイロ Pending JPH10216168A (ja)

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JP2497897A JPH10216168A (ja) 1997-02-07 1997-02-07 使い捨てカイロ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002345878A (ja) * 2001-05-23 2002-12-03 Sadahiro Ohinata 健康増進発熱体と発熱体収納袋

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002345878A (ja) * 2001-05-23 2002-12-03 Sadahiro Ohinata 健康増進発熱体と発熱体収納袋

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