JPH10215751A - 殺虫剤煙霧機 - Google Patents
殺虫剤煙霧機Info
- Publication number
- JPH10215751A JPH10215751A JP3843397A JP3843397A JPH10215751A JP H10215751 A JPH10215751 A JP H10215751A JP 3843397 A JP3843397 A JP 3843397A JP 3843397 A JP3843397 A JP 3843397A JP H10215751 A JPH10215751 A JP H10215751A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- nozzle
- vaporizer
- heater
- vaporized gas
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 油剤の分解や煙霧量の低下を有効に防止す
る。 【構成】 気化装置6は内部の気化空間を加熱する中空
円筒形状のヒータ10を備える。温度検出手段22の検
出温度に基づいてヒータ10への給電を制御するヒータ
制御手段24は、気化装置6のノズル14から噴出する
気化ガスの温度を270〜300℃に制御する。 【効果】 気化ガス温度の下限を270℃程度に制御す
ると、殺虫成分が熱分解しにくく、タール等の高沸点物
が多く析出される事態を有効に防止できるので、ノズル
詰まりが抑制され、煙霧量の低下を有効に防止できる。
る。 【構成】 気化装置6は内部の気化空間を加熱する中空
円筒形状のヒータ10を備える。温度検出手段22の検
出温度に基づいてヒータ10への給電を制御するヒータ
制御手段24は、気化装置6のノズル14から噴出する
気化ガスの温度を270〜300℃に制御する。 【効果】 気化ガス温度の下限を270℃程度に制御す
ると、殺虫成分が熱分解しにくく、タール等の高沸点物
が多く析出される事態を有効に防止できるので、ノズル
詰まりが抑制され、煙霧量の低下を有効に防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、殺虫用の油剤を高温
に加熱し、煙霧として噴出させる殺虫剤煙霧機の改良に
関するもので、詳しくは油剤を構成する溶媒や殺虫成分
が分解しにくく、且つ煙霧量の低下を有効に防止できる
ようにしたものである。
に加熱し、煙霧として噴出させる殺虫剤煙霧機の改良に
関するもので、詳しくは油剤を構成する溶媒や殺虫成分
が分解しにくく、且つ煙霧量の低下を有効に防止できる
ようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の煙霧機として、実開昭
63−9247号公報に開示されたような構成が知られ
ている。即ち、ヒータにより気化装置を高温に加熱し、
この気化装置にポンプより油剤を供給して得られる気化
ガスをノズルから煙霧として噴出させるものである。
63−9247号公報に開示されたような構成が知られ
ている。即ち、ヒータにより気化装置を高温に加熱し、
この気化装置にポンプより油剤を供給して得られる気化
ガスをノズルから煙霧として噴出させるものである。
【0003】係る煙霧機に用いられる油剤は、溶媒とし
て初留点〜分留終点間の温度差が小さい専用の灯油が利
用され、これにジクロルボス、ダイアジノン等の有機燐
系、あるいはフタルスリン、エトフェンプロックス等の
ピレスロイド系といった殺虫成分を微量の香料と共に溶
かし込んだものである。
て初留点〜分留終点間の温度差が小さい専用の灯油が利
用され、これにジクロルボス、ダイアジノン等の有機燐
系、あるいはフタルスリン、エトフェンプロックス等の
ピレスロイド系といった殺虫成分を微量の香料と共に溶
かし込んだものである。
【0004】このような油剤にあって、灯油は350〜
400℃程度以上に加熱されると熱分解し、分子の重合
や脱水素化によってタール等の高沸点物の析出が増え、
これがノズルに付着して詰まりを発生させることが知ら
れている。また、反対に温度を低くすると油剤が十分に
気化できず、液体のままノズルから噴出したり、気化粒
子の粒径が大きくて浮遊時間が短くなり、良好な煙霧が
行えない。よって、これらの不具合を避けるために、気
化ガスを図7の如く330±10℃程度の温度とするよ
うに気化装置の温度を制御していた。
400℃程度以上に加熱されると熱分解し、分子の重合
や脱水素化によってタール等の高沸点物の析出が増え、
これがノズルに付着して詰まりを発生させることが知ら
れている。また、反対に温度を低くすると油剤が十分に
気化できず、液体のままノズルから噴出したり、気化粒
子の粒径が大きくて浮遊時間が短くなり、良好な煙霧が
行えない。よって、これらの不具合を避けるために、気
化ガスを図7の如く330±10℃程度の温度とするよ
うに気化装置の温度を制御していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
に気化ガスの温度を制御しても、気化装置の温度分布や
灯油の昇温速度等により多少相違するが、微量の高沸点
物が発生することは避けることができない。そしてこの
高沸点物は、煙霧の継続によってノズルの開口面積を徐
々に小さくする。
に気化ガスの温度を制御しても、気化装置の温度分布や
灯油の昇温速度等により多少相違するが、微量の高沸点
物が発生することは避けることができない。そしてこの
高沸点物は、煙霧の継続によってノズルの開口面積を徐
々に小さくする。
【0006】ノズルの開口面積が小さくなると、気化装
置の内圧が上昇し、相対的にポンプの吐出量が少なくな
って煙霧量が減少する。さらに、気化ガスは気化装置内
に滞留する時間が長くなることにより350℃以上にま
で容易に昇温し、このとき高沸点物の析出量が多くなっ
てノズル詰まりが急速に進行する。高沸点物が多く析出
されるようになると、これがノズル以外の箇所にも付着
することから、気化装置の耐久性にも影響を及ぼす。ま
たさらに、気化ガスの昇温に伴って殺虫成分も高温にな
り、熱分解し易くなるから、油剤の種類によっては薬効
を著しく損なうこととなる。
置の内圧が上昇し、相対的にポンプの吐出量が少なくな
って煙霧量が減少する。さらに、気化ガスは気化装置内
に滞留する時間が長くなることにより350℃以上にま
で容易に昇温し、このとき高沸点物の析出量が多くなっ
てノズル詰まりが急速に進行する。高沸点物が多く析出
されるようになると、これがノズル以外の箇所にも付着
することから、気化装置の耐久性にも影響を及ぼす。ま
たさらに、気化ガスの昇温に伴って殺虫成分も高温にな
り、熱分解し易くなるから、油剤の種類によっては薬効
を著しく損なうこととなる。
【0007】この発明は上記した種々の課題に鑑みなさ
れたもので、その目的とするところは、ノズル詰まりを
有効に抑制できると共に、薬効を損なうこともない煙霧
機を提供することにある。
れたもので、その目的とするところは、ノズル詰まりを
有効に抑制できると共に、薬効を損なうこともない煙霧
機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に本発明は、少なくともノズルおよびヒータを備え、油
剤を気化ガスとして噴出させる気化装置と、気化装置の
温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段の検出温
度に基づいてヒータへの給電を制御するヒータ制御手段
と、気化装置が所定温度に昇温したか否かを判断する噴
出判断手段と、ノズル開閉用のソレノイドを機能させる
ソレノイド機能手段と、気化装置に油剤を供給するポン
プと、ポンプを駆動させるポンプ駆動手段とを有し、前
記ヒータ制御手段は気化ガス温度の下限をほぼ灯油の分
留終点とするように給電量を制御する構成としたもので
ある。
に本発明は、少なくともノズルおよびヒータを備え、油
剤を気化ガスとして噴出させる気化装置と、気化装置の
温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段の検出温
度に基づいてヒータへの給電を制御するヒータ制御手段
と、気化装置が所定温度に昇温したか否かを判断する噴
出判断手段と、ノズル開閉用のソレノイドを機能させる
ソレノイド機能手段と、気化装置に油剤を供給するポン
プと、ポンプを駆動させるポンプ駆動手段とを有し、前
記ヒータ制御手段は気化ガス温度の下限をほぼ灯油の分
留終点とするように給電量を制御する構成としたもので
ある。
【0009】また、前記構成において、計時手段を設
け、該計時手段が一定時間を計時する毎にソレノイド機
能手段がノズルを一時的に閉塞する構成としたものであ
る。
け、該計時手段が一定時間を計時する毎にソレノイド機
能手段がノズルを一時的に閉塞する構成としたものであ
る。
【0010】
【作用】係る構成において、気化ガスはほぼ灯油の分留
終点を下限とする比較的低い温度に維持されるので、そ
の分殺虫成分が熱分解しにくくなると共に、ノズルに高
沸点物が付着して気化ガスが昇温することとなっても、
分解温度までに十分な余裕があるため、ノズル詰まりの
進行が抑制され、煙霧量の低下を有効に防止できる。
終点を下限とする比較的低い温度に維持されるので、そ
の分殺虫成分が熱分解しにくくなると共に、ノズルに高
沸点物が付着して気化ガスが昇温することとなっても、
分解温度までに十分な余裕があるため、ノズル詰まりの
進行が抑制され、煙霧量の低下を有効に防止できる。
【0011】また、ソレノイド機能手段がノズルを一時
的に閉塞する構成としたことにより、前記作用の他に、
ノズルに付着したタールが定期的に除去されるので、長
期に亘って所定の煙霧量を確保できることとなる。
的に閉塞する構成としたことにより、前記作用の他に、
ノズルに付着したタールが定期的に除去されるので、長
期に亘って所定の煙霧量を確保できることとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図1において、2は油剤を収容する容器で、上面に
ポンプ4が載置されている。6はパイプ8を介してポン
プ4と連通する気化装置である。気化装置6は内部の気
化空間(図示せず)を加熱する中空円筒形状のヒータ1
0、温度検出用の温度センサ12、ノズル14等を備え
ており、ノズル14は、ここでは図2のように、先端が
針状をなす弁杆16によって開閉されるようになってい
る。18は弁杆16を進退させるソレノイドである。
る。図1において、2は油剤を収容する容器で、上面に
ポンプ4が載置されている。6はパイプ8を介してポン
プ4と連通する気化装置である。気化装置6は内部の気
化空間(図示せず)を加熱する中空円筒形状のヒータ1
0、温度検出用の温度センサ12、ノズル14等を備え
ており、ノズル14は、ここでは図2のように、先端が
針状をなす弁杆16によって開閉されるようになってい
る。18は弁杆16を進退させるソレノイドである。
【0013】20は機器を動作させる運転スイッチで、
無人運転を行うために、ON後設定時間経過して自動的
にOFFする限時動作接点式のものが好適である。22
は温度センサ12の出力に基づいて気化装置6の温度を
検出する温度検出手段である。24は温度検出手段22
の検出温度に基づいてヒータ10への給電を制御するヒ
ータ制御手段、26は気化装置6が油剤を気化させ得る
所定温度に昇温したか否かを判断する噴出判断手段、2
8はノズル14開閉用のソレノイド18を機能させるソ
レノイド機能手段、30はポンプ4を駆動させるポンプ
駆動手段である。
無人運転を行うために、ON後設定時間経過して自動的
にOFFする限時動作接点式のものが好適である。22
は温度センサ12の出力に基づいて気化装置6の温度を
検出する温度検出手段である。24は温度検出手段22
の検出温度に基づいてヒータ10への給電を制御するヒ
ータ制御手段、26は気化装置6が油剤を気化させ得る
所定温度に昇温したか否かを判断する噴出判断手段、2
8はノズル14開閉用のソレノイド18を機能させるソ
レノイド機能手段、30はポンプ4を駆動させるポンプ
駆動手段である。
【0014】上記した構成において、煙霧場所に機器を
セットして運転スイッチ20を操作すると、任意の煙霧
時間が設定されると同時に運転始動する。運転開始時、
気化装置6は冷状態にあり、温度検出手段22が低温を
検出するため、ヒータ制御手段24によってヒータ10
に給電が行われる。ヒータ10への給電に伴って気化装
置6が加熱され、その昇温を温度検出手段22が検出
し、この検出温度に基づいて噴出判断手段26が所定温
度まで昇温したか否かを判断する。
セットして運転スイッチ20を操作すると、任意の煙霧
時間が設定されると同時に運転始動する。運転開始時、
気化装置6は冷状態にあり、温度検出手段22が低温を
検出するため、ヒータ制御手段24によってヒータ10
に給電が行われる。ヒータ10への給電に伴って気化装
置6が加熱され、その昇温を温度検出手段22が検出
し、この検出温度に基づいて噴出判断手段26が所定温
度まで昇温したか否かを判断する。
【0015】気化装置6が所定温度まで昇温したことを
噴出判断手段26が検出すると、ソレノイド機能手段2
8とポンプ駆動手段30が動作する。即ち、ソレノイド
機能手段28はソレノイド18に給電することで、図3
のように弁杆16を吸引してノズル14を開放し、一
方、ポンプ駆動手段30はポンプ4に給電する。よっ
て、ポンプ4によって気化装置6に供給された油剤は、
ここで高温に加熱されて気化し、ノズル14から勢い良
く噴出して煙霧となる。
噴出判断手段26が検出すると、ソレノイド機能手段2
8とポンプ駆動手段30が動作する。即ち、ソレノイド
機能手段28はソレノイド18に給電することで、図3
のように弁杆16を吸引してノズル14を開放し、一
方、ポンプ駆動手段30はポンプ4に給電する。よっ
て、ポンプ4によって気化装置6に供給された油剤は、
ここで高温に加熱されて気化し、ノズル14から勢い良
く噴出して煙霧となる。
【0016】ノズル14から噴出する気化ガスの温度
は、ここでは図5に示す通り270〜300℃に制御さ
れている。下限温度は、溶媒である灯油の分留終点が2
70℃程度であり、この温度以上であれば液体のまま噴
出することが全くなく、浮遊状態も良好な粒径10μ程
度の粒子が得られることによる。なお、温度偏差の30
℃は、ヒータ10をON/OFF制御していることに起
因するリップル温度であり、下限温度が分留終点程度で
あれば、位相制御等によってリップル温度をこれ以下に
しても何等差し支えない。
は、ここでは図5に示す通り270〜300℃に制御さ
れている。下限温度は、溶媒である灯油の分留終点が2
70℃程度であり、この温度以上であれば液体のまま噴
出することが全くなく、浮遊状態も良好な粒径10μ程
度の粒子が得られることによる。なお、温度偏差の30
℃は、ヒータ10をON/OFF制御していることに起
因するリップル温度であり、下限温度が分留終点程度で
あれば、位相制御等によってリップル温度をこれ以下に
しても何等差し支えない。
【0017】低温の気化ガスを得るようにしてもなお発
生が避けられない微量の高沸点物は、図4のようにノズ
ル14に付着し、これが原因で気化装置6の内圧が高く
なることがある。内圧が高くなった場合、気化ガスは気
化装置6内に滞留する時間が長くなって昇温するもの
の、従来に比して気化ガス温度が低いので、高沸点物の
析出が増える温度に容易には達することがない。つま
り、高沸点物が多く析出するといった事態を有効に回避
できるので、ノズル14の閉塞が急速に進行したり、気
化装置の寿命の短くするといった不具合を防止できるこ
ととなる。
生が避けられない微量の高沸点物は、図4のようにノズ
ル14に付着し、これが原因で気化装置6の内圧が高く
なることがある。内圧が高くなった場合、気化ガスは気
化装置6内に滞留する時間が長くなって昇温するもの
の、従来に比して気化ガス温度が低いので、高沸点物の
析出が増える温度に容易には達することがない。つま
り、高沸点物が多く析出するといった事態を有効に回避
できるので、ノズル14の閉塞が急速に進行したり、気
化装置の寿命の短くするといった不具合を防止できるこ
ととなる。
【0018】他方、殺虫成分については、一般に300
℃程度を境に分解し始めることが知られているが、本例
機器は、既述したように気化ガス温度が低いので、殺虫
成分の分解を避ける意味でも好都合である。図6は、ジ
クロルボス0.3%油剤を密閉空間に1立方メートル当
たり1cc煙霧したときの、アカイエカのノックダウン
率の実験結果を例示したものである。この図から明らか
なように、30分以内でノックダウン率100%に達し
ていることから、本機の煙霧は薬効は勿論、浮遊状態も
良好であることが分かる。
℃程度を境に分解し始めることが知られているが、本例
機器は、既述したように気化ガス温度が低いので、殺虫
成分の分解を避ける意味でも好都合である。図6は、ジ
クロルボス0.3%油剤を密閉空間に1立方メートル当
たり1cc煙霧したときの、アカイエカのノックダウン
率の実験結果を例示したものである。この図から明らか
なように、30分以内でノックダウン率100%に達し
ていることから、本機の煙霧は薬効は勿論、浮遊状態も
良好であることが分かる。
【0019】運転スイッチ20で設定された時間が経過
すると、機器が自動的に停止する。即ち、ヒータ10、
ポンプ4、ソレノイド18への給電が各々停止すること
により、煙霧が噴出しなくなる。煙霧終了後は、そのま
ま暫く放置しておくのが望ましい。そうすると、薬剤が
室内の隅々まで行き渡るので、より高い殺虫効果を得る
ことができる。
すると、機器が自動的に停止する。即ち、ヒータ10、
ポンプ4、ソレノイド18への給電が各々停止すること
により、煙霧が噴出しなくなる。煙霧終了後は、そのま
ま暫く放置しておくのが望ましい。そうすると、薬剤が
室内の隅々まで行き渡るので、より高い殺虫効果を得る
ことができる。
【0020】さて、本例機器は上述したように、高沸点
物が多く析出することがないように気化ガスの温度を制
御している。そしてこのように制御しても、発生を避け
られない微量の高沸点物がノズル14に付着してしまう
ことも既述した通りである。この付着は、運転時間が短
ければ、運転停止の度に弁杆16によってノズル14が
クリーニングされる等により、所定の煙霧量が確保され
る。しかし乍ら、長時間連続運転するような場合はノズ
ル14への付着量が徐々に多くなり、煙霧量が低下する
ことがある。
物が多く析出することがないように気化ガスの温度を制
御している。そしてこのように制御しても、発生を避け
られない微量の高沸点物がノズル14に付着してしまう
ことも既述した通りである。この付着は、運転時間が短
ければ、運転停止の度に弁杆16によってノズル14が
クリーニングされる等により、所定の煙霧量が確保され
る。しかし乍ら、長時間連続運転するような場合はノズ
ル14への付着量が徐々に多くなり、煙霧量が低下する
ことがある。
【0021】係る煙霧量の低下を防止するために、計時
手段32を設け、この計時手段32が一定時間を計時す
る毎にソレノイド機能手段28がノズル14を一時的に
閉塞するように構成してある。この構成とすれば、煙霧
の途中で定期的に弁杆16が進退し、ノズル14に付着
した微量の高沸点物が除去されるので、所定煙霧量を長
時間継続させることができる。
手段32を設け、この計時手段32が一定時間を計時す
る毎にソレノイド機能手段28がノズル14を一時的に
閉塞するように構成してある。この構成とすれば、煙霧
の途中で定期的に弁杆16が進退し、ノズル14に付着
した微量の高沸点物が除去されるので、所定煙霧量を長
時間継続させることができる。
【0022】なお、前記した一実施例において、気化装
置6の構造や制御温度等はこれに限定するものではな
く、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜の変更をなし
得ることは言うまでもない。
置6の構造や制御温度等はこれに限定するものではな
く、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜の変更をなし
得ることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上に述べた通り本発明の殺虫剤煙霧機
は、油剤の気化ガス温度の下限をほぼ灯油の分留終点と
するように制御している。そのため、殺虫成分が熱分解
しにくく薬効を十分に発揮させることができると共に、
灯油が高温に熱せられて高沸点物が多く析出される事態
を有効に防止できるから、ノズル詰まりの進行が抑制さ
れ、煙霧量の低下を招くことなく運転を継続させ得ると
いった優れた効果がある。
は、油剤の気化ガス温度の下限をほぼ灯油の分留終点と
するように制御している。そのため、殺虫成分が熱分解
しにくく薬効を十分に発揮させることができると共に、
灯油が高温に熱せられて高沸点物が多く析出される事態
を有効に防止できるから、ノズル詰まりの進行が抑制さ
れ、煙霧量の低下を招くことなく運転を継続させ得ると
いった優れた効果がある。
【0024】また、計時手段の計時に基づいてソレノイ
ド機能手段がノズルを一定時間毎に進退させるので、ノ
ズルに付着したタールが定期的に除去され、所定の煙霧
量での運転を長時間継続させることができる効果を奏す
る。
ド機能手段がノズルを一定時間毎に進退させるので、ノ
ズルに付着したタールが定期的に除去され、所定の煙霧
量での運転を長時間継続させることができる効果を奏す
る。
【図1】本発明の実施例の殺虫剤煙霧機を説明する構成
図である。
図である。
【図2】ノズル付近の構造例を説明する断面図である。
【図3】ノズルの開放を説明する断面図である。
【図4】高沸点物のノズルの付着を説明する図である。
【図5】ノズルから噴出する気化ガスの温度変化を説明
する時系列図である。
する時系列図である。
【図6】煙霧の効果を説明する図である。
【図7】従来の殺虫剤煙霧機の気化ガスの温度変化を説
明する図である。
明する図である。
4 ポンプ 6 気化装置 10 ヒータ 14 ノズル 18 ソレノイド 22 温度検出手段 24 ヒータ制御手段 26 噴出判断手段 28 ソレノイド機能手段 30 ポンプ駆動手段 32 計時手段
Claims (2)
- 【請求項1】少なくともノズルおよびヒータを備え、油
剤を気化ガスとして噴出させる気化装置と、気化装置の
温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段の検出温
度に基づいてヒータへの給電を制御するヒータ制御手段
と、気化装置が所定温度に昇温したか否かを判断する噴
出判断手段と、ノズル開閉用のソレノイドを機能させる
ソレノイド機能手段と、気化装置に油剤を供給するポン
プと、ポンプを駆動させるポンプ駆動手段とを有し、前
記ヒータ制御手段は気化ガス温度の下限をほぼ灯油の分
留終点とするように給電量を制御することを特徴とする
殺虫剤煙霧機。 - 【請求項2】計時手段を設け、該計時手段が一定時間を
計時する毎にソレノイド機能手段がノズルを一時的に閉
塞することを特徴とする請求項1記載の殺虫剤煙霧機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3843397A JPH10215751A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 殺虫剤煙霧機 |
CN97122921A CN1080598C (zh) | 1997-02-05 | 1997-11-25 | 杀虫剂喷雾器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3843397A JPH10215751A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 殺虫剤煙霧機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10215751A true JPH10215751A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12525188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3843397A Pending JPH10215751A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 殺虫剤煙霧機 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10215751A (ja) |
CN (1) | CN1080598C (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100361608B1 (ko) * | 2000-01-18 | 2002-11-22 | 박열웅 | 연막 소독기 |
EP2681993A1 (en) * | 2012-07-02 | 2014-01-08 | Linde Aktiengesellschaft | Portable electric vaporiser |
CN107105637A (zh) * | 2015-02-09 | 2017-08-29 | 极佳韩国环球有限公司 | 非加热式无人喷雾装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0427646D0 (en) * | 2004-12-17 | 2005-01-19 | Reckitt Benckiser Uk Ltd | Device |
CN107755124B (zh) * | 2017-10-10 | 2019-09-20 | 鼎纳科技有限公司 | 一种喷雾系统及其实现方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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